JP5327457B2 - がん細胞分離装置およびその製造方法 - Google Patents

がん細胞分離装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、がん細胞分離装置およびその製造方法に関する。
世界各国において、がんはヒトの主要な死因の一つである。がんによる死亡理由のほとんどは、がんの転移による再発によるものである。原発巣からのがんの転移は、がん細胞が血管やリンパ管を経由して別の組織の血管壁に定着した後、浸潤して微小転移巣新を形成することによって成立する。
現在、がんの転移を防ぐ方法として化学療法や放射線療法が広く行われているが(特開2008−310786号公報)、効果が不充分な場合もある。
特開2008−310786号公報
本発明は、細胞懸濁液中からがん細胞を確実に分離することができるがん細胞分離装置およびその製造方法を提供する。
本発明の一態様に係るがん細胞分離装置は、
第1流路と、
前記第1流路の下方に位置し、該第1流路の長手方向と平行な方向に延びる第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路とを接続し、かつ、前記第1流路および前記第2流路の長手方向と垂直な断面において、前記第1流路の幅および前記第2流路の幅以下の径を有する貫通孔と、
を含む。
本発明の他の一態様に係るがん細胞分離装置の製造方法は、
基板の表面に第2流路を形成する工程、
前記第2流路の底部に凹部を形成する工程、
前記基板の裏面に、前記第2流路と平行な方向に延びる第1流路を形成する工程、および
前記凹部を前記第1流路と貫通させて、該第1流路と前記第2流路とを接続し、かつ、前記第1流路および前記第2流路の長手方向と垂直な断面において、前記第1流路の幅および前記第2流路の幅以下の径を有する貫通孔を形成する工程、
を含む。
本発明の他の一態様に係るがん細胞分離装置の製造方法は、
第1流路を有する第1基材と、貫通孔を有する第3基材と、第2流路を有する第2基材とをこの順で積層させ、前記第1流路と前記貫通孔と前記第2流路とが1つの貫通孔を形成する状態で、前記第1基材と前記第3基材との接合面および前記第3基材と前記第2基材との接合面を接合する工程を含み、
前記貫通孔は、前記第1流路と前記第2流路とを接続し、かつ、前記第1流路および前記第2流路の長手方向と垂直な断面において、前記第1流路の幅および前記第2流路の幅以下の径を有する。
上記がん細胞分離装置によれば、第1流路と第2流路とを接続し、第1流路および第2流路の長手方向と垂直な断面において、第1流路の幅および第2流路の幅以下の径を有する貫通孔にて、がん細胞が第1流路から第2流路へと移動するのを阻止することができるため、がん細胞を選択的に除去することができる。
本発明の一実施形態に係るがん細胞分離装置を模式的に示す平面図。 図1に示されるがん細胞分離装置を図1のX−Z平面に沿ってA−A断面で切断した場合の断面図。 図1に示されるがん細胞分離装置を図1のY−Z平面に沿ってB−B断面で切断した場合の断面図。 図2に示されるがん細胞分離装置の第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の接続部分における、第1流路1および第2流路2の長手方向と垂直な断面。 図1および図2に示されるがん細胞分離装置の使用方法を説明する断面図。 図5のがん細胞分離装置の使用方法を図4と同じ断面を用いて説明する図。 (a)〜(f):図1に示されるがん細胞分離装置の製造方法を説明する断面図。 (a)〜(f):図1に示されるがん細胞分離装置の製造方法を説明する断面図。 (a)〜(c):図1に示されるがん細胞分離装置の製造方法を説明する断面図。 本発明の他の一実施形態に係るがん細胞分離装置の一断面を模式的に示す図。 (a)〜(f):図10に示されるがん細胞分離装置の製造方法を説明する断面図。 本発明の他の一実施形態に係るがん細胞分離装置の一断面を模式的に示す図。 本発明の他の一実施形態に係るがん細胞分離装置の一断面を模式的に示す図。
以下に、本発明の一実施形態にかかるがん細胞分離装置およびその製造方法について具体的に説明する。
1.第1実施形態
1.1.がん細胞分離装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係るがん細胞分離装置100を模式的に示す平面図であり、図2は、図1に示されるがん細胞分離装置100を図1のX−Z平面に沿ってA−A断面で切断した場合の断面図であり、図3は、図1に示されるがん細胞分離装置100を図1のY−Z平面に沿ってB−B断面で切断した場合の断面図であり、図4は、図2に示されるがん細胞分離装置100の第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の接続部分における、第1流路1および第2流路2の長手方向と垂直な断面を示す。
本実施形態に係るがん細胞分離装置100は、図1〜図4に示されるように、第1流路1と、第2流路2と、貫通孔3とを含む。このがん細胞分離装置100では、複数の第1流路1と第2流路2とが設けられており、第2流路2は第1流路1の下方に位置し、第1流路1の長手方向と平行な方向に延びており、複数の第1流路1が貫通孔3を介して1の第2流路2と接続している。図4に示されるように、貫通孔3は第1流路1と第2流路2とを接続し、かつ、第1流路1および第2流路2の長手方向と垂直な断面(図4に示される断面)において、第1流路1の幅w1および第2流路2の幅w2以下の径dを有する。なお、図4においては、第1流路1の幅w1は第1流路1の最小幅を示し、貫通孔3は、第1流路1の幅w1および第2流路2の幅w2より狭い径dを有する。貫通孔3の形状は例えば円柱状、四角柱状であることができる。
貫通孔3の径dが第1流路1の幅w1および第2流路2の幅w2以下であることにより、がん細胞が第1流路1から第2流路2へと移動するのを阻止することができる。がん細胞は通常、白血球や赤血球等の正常細胞よりも大きく、通常、25μm以上の大きさを有する。このため、第1流路1から第2流路2への他の成分(正常細胞など)の移動を妨げずに、第1流路1から第2流路2へのがん細胞の移動を確実に阻止するためには、貫通孔3の径dは25μm未満であることが好ましく、24μm以下であることがより好ましく、7〜20μmであるのがさらに好ましい。例えば図3および図4に示されるように、貫通孔3は矩形のスリット状であってもよい。
図2および図4に示されるように、第1流路1は、第1流路1の長手方向と垂直な断面の形状がテーパ状である。すなわち、第1流路1は、第1流路1の長手方向と垂直な断面において、貫通孔3に近づくにつれて第1流路1の幅が小さくなる形状を有する。このように、第1流路1の長手方向と垂直な断面の形状がテーパ状であることにより、第1流路1の表面積を大きくすることができるため、がん細胞と特異的に結合する抗体を第1流路1の表面に多く固定化させることができる(抗体については後述する)。また、図2に示されるように、第2流路2は貫通孔3を介して第1流路1と接続しており、図3に示されるように、第2流路2のうち少なくとも貫通孔3と結合する部分を第1流路1の直下に配置させることができる。
また、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の表面には、がん細胞と特異的に結合する抗体が固定化されていてもよい。がん細胞と特異的に結合する抗体が該表面に固定化されていることにより、該表面において、がん細胞と特異的に結合する抗体とがん細胞との結合によってがん細胞を捕捉して、細胞懸濁液中からがん細胞を除去することができる。なお、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3のうち少なくとも1つに、がん細胞と特異的に結合する抗体が固定化されていてもよい。
がん細胞と特異的に結合する抗体としては、例えば、がん細胞の表面抗原に対する抗体が挙げられる。がん細胞と特異的に結合する抗体として、がん細胞の表面抗原に対する抗体を用いる場合、がん細胞の表面抗原に対する抗体を、分離対象のがん細胞の種類に応じて選択することができる。例えば、上皮がんに共通の表面抗原に対する抗体としては、Ep−CAM抗体、N−カドヘリン抗体、ビメンチン抗体等が挙げられ、乳がん特有の表面抗原に対する抗体としては、HER2抗体等が挙げられ、大腸がん特有の表面抗原に対する抗体としては、NS19−9抗体等が挙げられ、前立腺がん特有の表面抗原に対する抗体としては、CD49、CD54,CD59抗体等が挙げられる。上記に例示された抗体を固定化させることができる。
さらに、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の表面にはアポトーシス誘発因子(apoptosis-inducing factor)が固定化されていてもよい。アポトーシス誘発因子が該表面に固定化されていることにより、該表面において、がん細胞とアポトーシス誘発因子との接触によってがん細胞を壊死へと導くことができる。特に、貫通孔3の表面にアポトーシス誘発因子が固定化されていることにより、がん細胞と特異的に結合する抗体と結合しなかったがん細胞が第2流路2へと通過するのを阻止することができる。例えば、第1流路1および第2流路2の表面に、がん細胞と特異的に結合する抗体を固定化させ、貫通孔3の表面にアポトーシス誘発因子を固定化させてもよい。
アポトーシス誘発因子としては、がん細胞のアポトーシスを誘発させる性質を有するものであればよく、例えば、TNF−α、TNF−γ、TRAIL、Fas、リンホトキシン、非環式レチノイド、ビクニン、パラスポリン、マイトマイシン、タキソール、アディポネクチンが挙げられる。
第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の表面への抗体またはアポトーシス誘発因子の固定化は、物理吸着による方法または化学結合による方法を用いることができる。化学結合による方法は、確実な固定化を達成できる点で有用である。例えば、表面が水酸基を含む材質からなる場合、抗体中のカルボキシル基を活性エステル化した後、水酸基と該活性エステル基とを反応させることにより、化学結合によって該表面に抗体を固定化させることができる。
また、例えば、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の表面は酸化シリコン膜で構成されていてもよい。該表面が酸化シリコン膜で構成されていることにより、該表面は親水性を有するため、がん細胞と特異的に結合する抗体やアポトーシス誘発因子との親和性に優れているうえ、酸化シリコン膜に含まれる水酸基を利用して、上記抗体やアポトーシス誘発因子を該表面に結合させることができる。
また、本実施形態に係るがん細胞分離装置100では、図3および図4に示されるように、第1流路1の上に注入口4が、第2流路5の下に排出口5がそれぞれ設けられていてもよい。すなわち、1の第1流路1に対して1の注入口4が、1の第2流路2に対して1の排出口5がそれぞれ設けられている。例えば、図3に示されるように、注入口4および排出口5はそれぞれ、第2の基材12および第3の基材14に設けられた貫通孔であってもよい。本実施形態に係るがん細胞分離装置100では、貫通孔である注入口4が第1流路1に接し、かつ、貫通孔である排出口5が第2流路2に接する状態で、第2の基材12と第3の基材14とが第1の基材10が挟むように配置されている。また、第1の基材10と第2および第3の基材12,14とは、接着剤を用いずに陽極接合にて接合可能である。これにより、基材間における液のリークの発生を抑えることができる。
なお、本実施形態に係るがん細胞分離装置100では、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3はいずれも第1の基材10内に設けられている。第1〜第3の基材10,12,14の材質としては、流路内を流れる細胞懸濁液に含まれる成分にダメージを及ぼさない材質であれば特に限定されないが、例えば、シリコン、サファイア、ガラス、金属等の無機材料、樹脂等の有機材料、有機無機複合材料が挙げられる。また、第1〜第3の基材10,12,14の材質は同じものであってもよく、あるいは異なるものであってもよい。例えば、第1の基材10が単結晶シリコンからなり、第2および第3の基材12,14が樹脂からなるものであってもよい。
1.2.がん細胞分離装置の使用方法
図5は、図1および図2に示されるがん細胞分離装置100の使用方法を説明する断面図であり、図6は、図5のがん細胞分離装置100の使用方法を図4と同じ断面を用いて説明する図である。なお、図3〜図6において、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の表面には、がん細胞と特異的に結合する抗体およびアポトーシス誘発因子が固定化された領域(以下、「抗体およびアポトーシス誘発因子固定化領域」ともいう。)6が設けられている。
本実施形態に係るがん細胞分離装置100は、細胞懸濁液中からがん細胞をその他の成分と選択的に分離する機能を有する。なお、本明細書において「がん細胞」とは、悪性の腫瘍細胞を意味する。細胞懸濁液は少なくとも細胞を含む液であって、がん細胞を含む可能性がある液であり、例えばがん細胞および他の細胞を含む液である。細胞懸濁液としては、例えば血液、リンパ液、唾液、尿、涙液等の体液が挙げられる。
分離対象となるがん細胞としては、例えば循環がん細胞(CTC)が挙げられる。このうち、体液が血液またはリンパ液である場合、本実施形態に係るがん細胞分離装置100を用いて、患者から採取した血液またはリンパ液からCTCを除去した後、該血液またはリンパ液を再び患者の体内に戻すことによって、患者のがんの転移を確実に抑えることができる。例えば、血液中からCTCを選択的に分離することにより、CTCとその他の成分(例えば、赤血球、白血球、血小板等の正常細胞、塩類、アルブミン等の血漿タンパク質、免疫グロブリン等の抗体、血液凝固因子等)とを分離することができるうえ、その他の成分に及ぼすダメージを最小限にすることができる。なお、体液は希釈されたものであってもよい。
なお、本実施形態に係るがん細胞分離装置100を用いたCTCの除去を、放射線療法および/または化学療法と併用してもよいし、あるいは、放射線療法または化学療法の代替として用いることもできる。すなわち、本発明の一実施形態に係るがんの治療および/または予防方法は、本実施形態に係るがん細胞分離装置100を用いて患者から摂取した体液からがん細胞を除去した後、該体液を患者の体内に戻す工程を含む。この場合、該体液を患者の体内に戻す工程は例えば、血液透析と同様の手法を用いることができる。
図5および図6に、本実施形態に係るがん細胞分離装置100によって、採取された体液(血液)からがん細胞(CTC)16をCTC以外の血液構成成分15と選択的に分離する例を示す。すなわち、本実施形態に係るがん細胞分離装置100において、血液17は複数の注入口4から導入された後、各注入口4に接続する第1流路1内を移動し、血液17中のCTC以外の血液構成成分15は貫通孔3を通過して第2流路2へと移動した後、排出口5から排出される。一方、血液17中のCTC16は、抗体およびアポトーシス誘発因子固定化領域6の抗体および/またはアポトーシス誘発因子と結合したり、貫通孔3にて第2流路2への移動が阻止されたりする結果、血液17中から除去される。これにより、CTC16が除去された血液17が排出口5から排出される。
なお、本実施形態に係るがん細胞分離装置100を、がん細胞以外の細胞、ウイルス、細菌、タンパク質、低分子〜高分子化合物、粒子、コロイド、例えば花粉等のアレルギー物質、毒物、有害物質、環境汚染物質を液体中から分離するための装置として使用してもよい。また、本実施形態に係るがん細胞分離装置100を例えば、血液透析、血液浄化、細胞分化誘導、遺伝子導入のための装置として使用してもよい。
1.3.がん細胞分離装置の製造方法
以下に、本実施形態に係るがん細胞分離装置100の製造方法を具体的に説明する。図7(a)〜図7(f)、図8(a)〜図8(f)、および図9の(a)〜図9(c)は、図1に示されるがん細胞分離装置の製造方法を説明する断面図である。
なお、本実施形態においては、第1の基材10が単結晶シリコンからなり、第2および第3の基材12,14が樹脂からなる場合について説明するが、上述したように、第1〜第3の基材の材質はこれらに限定されず、流路1および2内を流れる血液と接触することで血液中の他の成分にダメージを及ぼさない材質であればよい。
例えば、第1〜第3の基材が例えば樹脂からなる場合、後述する製造方法によって得られた装置を鋳型として、鋳型成形によって、樹脂からなるがん細胞分離装置を製造することもできる。
本実施形態に係るがん細胞分離装置100の製造方法は、基板(第1の基材10)の表面に第2流路2を形成する工程、第2流路2の底部に凹部18を形成する工程、基板の裏面に、第2流路2と平行な方向に延びる第1流路1を形成する工程、および凹部18を第1流路1と貫通させて、第1流路1と第2流路2とを接続し、かつ、第1流路1および第2流路2の長手方向と垂直な断面(図4参照)において、第1流路1の幅w1および第2流路2の幅w2以下の径dを有する貫通孔3を形成する工程、を含む。
まず、例えば面方位(100)で厚さが100μmの単結晶シリコンからなる第1の基材10の両面に、熱酸化により、例えば1.65μmの酸化シリコン膜からなる酸化膜20を形成する(図7(a)参照)。次に、フォトリソグラフィー法により、酸化膜20が設けられた第1の基材1の片面に、第2流路2の形成のためのレジスト21を形成する(図7(b)参照)。すなわち、このレジスト21は、第2流路2のパターンを有する。次いで、このレジスト21をマスクとして酸化膜20をエッチングすることにより、凹部22を形成する(図7(c)参照)。この凹部22は、後の工程において第2流路2の形成のためのマスクとして機能する。ここで、エッチャントとして、例えばバッファーフッ酸を用いることができる。その後、レジスト21を例えば加熱した硫酸/過酸化水素水を用いて除去した後(図7(d)参照)、凹部22が設けられた酸化膜20の上に、貫通孔3の形成のためのレジスト23を形成する(図7(e)参照)。すなわち、このレジスト23は、凹部18のパターンを有する。次いで、このレジスト23をマスクとして酸化膜20をエッチングすることにより、凹部22より小さい幅を有する凹部25を凹部22内に形成する(図7(f)参照)。ここで、凹部25の底部は、第1の基材10である単結晶シリコンから構成される。ここで、エッチャントとして、例えばバッファーフッ酸を用いることができる。この凹部25は、後の工程において貫通孔3の形成のためのマスクとして機能する。
次いで、この凹部25をマスクとして、ICPドライエッチングにより第1の基材10をエッチングして、第1の機材10に凹部26を形成する(図8(a)参照)。すなわち、凹部26は凹部22の底部に設けられ、凹部22よりも幅が小さく、かつ、凹部26の底部は、凹部22の底部よりも深い位置に存在する。次いで、凹部22の底部のうち酸化膜20で構成されている部分を、バッファーフッ酸を用いたエッチングにより除去した後(図8(b)参照)、ICPドライエッチングにより第1の基材10をエッチングして、第1の機材10に第2流路2を形成する(図8(c)参照)。この工程において、図8(a)における凹部26の形状が反映された状態でエッチングが進行することにより、第2流路2の底部には凹部18が設けられる。続いて、酸化膜20を除去した後、熱酸化により、例えば1.65μmの酸化シリコン膜からなる酸化膜27を再度形成する(図8(d)参照)。次いで、第1の基材10において第2流路2が設けられている面に保護部材28を貼り付ける(図8(e)参照)。ここで、保護部材28としては、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂などの樹脂からなるフィルムであってもよいし、あるいは金属板であってもよい。次いで、第1の基材10において第2流路2が設けられている面と反対側の面に、フォトリソグラフィー法により、第1流路1形成のためのレジスト29を形成する(図8(f)参照)。すなわち、このレジスト29は、第1流路1のパターンを有する。
次に、レジスト29をマスクとして、エッチャントとしてバッファーフッ酸を用いたエッチングにより、酸化膜27の露出部分を除去して、第1の基材10を露出させる(図9(a)参照)。次いで、エッチャントとして例えば80℃に加熱した25%KOH水溶液を用いて第1の基材10を異方性エッチングして、第1の基材10に第1流路1を形成する(図9(b)参照)。このエッチングにより、断面がテーパ状である第1流路1が得られる。続いて、フッ酸(15%)を用いて酸化膜27を除去した後、熱酸化により、例えば0.1μmの酸化シリコン膜からなる酸化膜33を形成する(図9(c)参照)。次いで、がん細胞と特異的に結合する抗体およびアポトーシス誘発因子を酸化膜33の表面に固定化する処理を行う。最後に、第1の基材10のうち第2および第3の基材12,14との貼り合わせ面に対してUV処理またはプラズマ処理を行った後、第1の基材10と第2および第3の基材12,14とを貼り合わせる(図9(d)参照)。ここで、第2の基材12の注入口4となる貫通孔が第1流路1の上に配置され、第3の基材14の排出口5となる貫通孔が第2流路2の下に配置された状態で貼り合わせを行う。以上により、図1〜図4に示されるがん細胞分離装置100が得られる。
本実施形態に係るがん細胞分離装置100の製造方法によれば、ドライエッチングおよびウエットエッチングを組み合わせて、第1流路1および第2流路2とともに、第1流路1と第2流路2とを接続する貫通孔3を形成することにより、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3の厳密なサイズ制御が可能である。これにより、高精度に寸法制御された第1流路1、第2流路2、および貫通孔3を得ることができる。
1.4.作用効果
本実施形態に係るがん細胞分離装置100によれば、がん細胞を含む懸濁液を第1流路1に導入した場合、第1流路1と第2流路2とを接続し、かつ、第1流路1および第2流路2の長手方向と垂直な断面において、第1流路1の幅および第2流路2の幅以下の径を有する貫通孔3にて、がん細胞が第1流路から第2流路へと移動するのを阻止することができる。また、本実施形態に係るがん細胞分離装置100によってがん細胞が除去された細胞懸濁液は排出口5から排出された後、容易に回収することができる。これにより、細胞懸濁液が血液などの体液である場合、がん細胞が除去された後、再び体内に戻すことが容易である。
2.第2実施形態
2.1.がん細胞分離装置の構成および使用方法
図10は、本発明の他の一実施形態に係るがん細胞分離装置200の一断面を模式的に示す図であり、第1実施形態における図2に相当する図である。
本実施形態に係るがん細胞分離装置200は、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3がそれぞれ別の基材30〜32に設けられている点で、第1流路1、第2流路2、および貫通孔3が同じ基材(第1の基材10)に設けられている第1実施形態に係るがん細胞分離装置100と異なる構成を有するが、上記の点以外は第1実施形態に係るがん細胞分離装置100と同様の構成を有する。よって、本実施形態に係るがん細胞分離装置200は、第1実施形態に係るがん細胞分離装置100と同様の作用効果を有する。また、本実施形態に係るがん細胞分離装置200の使用方法も、第1実施形態に係るがん細胞分離装置100と同様である。
2.2.がん細胞分離装置の製造方法
以下に、本実施形態に係るがん細胞分離装置200の製造方法を具体的に説明する。図11(a)〜図11(f)は、図10に示されるがん細胞分離装置200の製造方法を説明する断面図である。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、基材30が単結晶シリコンからなる場合について説明するが、基材30はこれに限定されない。
本実施形態に係るがん細胞分離装置200の製造方法は、第1流路1を有する基材(第1基材)30と、貫通孔3を有する基材(第3基材)31と、第2流路2を有する基材(第2基材)32とをこの順で積層させ、第1流路1と貫通孔3と第2流路2とが1つの貫通孔を形成する状態で、基材30と基材31との接合面および基材31と基材32との接合面を接合する工程を含み、貫通孔3の幅径dは、図10に示されるように、第1流路1と第2流路2とを接続し、かつ、第1流路1および第2流路2の長手方向と垂直な断面において、第1流路1の幅w1および第2流路2の幅w2以下である。
まず、第1実施形態の図9(a)で示される工程と同様の方法にて、基材30の両面を熱酸化して酸化膜34を形成した後(図11(a)参照)、第1流路1の形成のためのレジスト33を形成し、このレジスト33をマスクとして酸化膜34をパターニングして、開口部39を形成する(図11(b)参照)。次いで、第1実施形態の図9(b)および図9(c)で示される工程と同様の方法にて、基材30をエッチングして、テーパ状の断面を有する貫通孔である第1流路1を形成した後(図11(c)参照)、酸化膜34を除去し、その後、熱酸化により酸化膜35を形成する(図11(d)参照)。この後、がん細胞と特異的に結合する抗体およびアポトーシス誘発因子を酸化膜35の表面に固定化する処理を行う。続いて、基材30の基材31との貼り合わせ面に対してUV処理またはプラズマ処理を行った後、基材31を基材30に貼り合わせる(図11(e)参照)。なお、基材31は貫通孔3を有し、この貫通孔3の表面には、がん細胞と特異的に結合する抗体およびアポトーシス誘発因子36が表面に固定化されているのが好ましい。ここで、第1流路1と貫通孔3とが1つの貫通孔を形成する状態で、基材30と基材31との接合面を接合する。次いで、基材31の基材32との貼り合わせ面に対してUV処理またはプラズマ処理を行った後、基材32を基材31に貼り合わせる。基材32は、第2流路2となる貫通孔を有し(図11(f)参照)、この貫通孔の表面には、がん細胞と特異的に結合する抗体およびアポトーシス誘発因子37が表面に固定化されているのが好ましい。ここで、第1流路1と貫通孔3と第2流路2とが1つの貫通孔を形成する状態で、基材31と基材32との接合面を接合する。最後に、第1実施形態の図9(d)で示される工程と同様の方法にて、基材30〜32の接合体を、第2の基材12および第3の基材14と貼り合わせることにより、がん細胞分離装置200が得られる(図11(f)参照)。
3.第3実施形態
3.1.がん細胞分離装置の構成および使用方法
図12は、本発明の他の一実施形態に係るがん細胞分離装置300の一断面を模式的に示す図であり、第1実施形態における図2に相当する図である。
本実施形態に係るがん細胞分離装置300は、第1流路1の断面形状が矩形である点で、第1流路1の断面形状がテーパ状である第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と異なる構成を有するが、上記の点以外は第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と同様の構成を有する。よって、本実施形態に係るがん細胞分離装置300は、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と同様の作用効果を有する。また、本実施形態に係るがん細胞分離装置300の使用方法も、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と同様である。
3.2.がん細胞分離装置の製造方法
本実施形態に係るがん細胞分離装置300の製造方法は、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200の製造方法において、図11(c)で示される工程において、異方性エッチング(KOHをエッチャントとして用いたウエットエッチング)の代わりに、等方性エッチング(ドライエッチング)を行うことにより、断面が矩形の第1流路1を形成する。上記工程以外は、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200の製造方法と同様の方法により、本実施形態に係るがん細胞分離装置300が得られる。
4.第4実施形態
4.1.がん細胞分離装置の構成および使用方法
図13は、本発明の他の一実施形態に係るがん細胞分離装置400の一断面を模式的に示す図であり、第1実施形態における図2に相当する図である。
本実施形態に係るがん細胞分離装置400は、第1流路1が凸凹状の側壁38を有する点で、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と異なる構成を有する。第1流路1が凸凹状の側壁38を有することにより、第1流路1の表面積を増やすことができるため、第1流路の表面により多くの抗体・アポトーシス誘発因子を固定化させることができる。
上記の点以外は第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と同様の構成を有する。よって、本実施形態に係るがん細胞分離装置400は、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と同様の作用効果を有する。また、本実施形態に係るがん細胞分離装置400の使用方法も、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200と同様である。
4.2.がん細胞分離装置の製造方法
本実施形態に係るがん細胞分離装置400の製造方法は、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200の製造方法において、図11(c)で示される工程において、エッチャントとしてKOHを用いたウエットエッチングの代わりに、ボッシュプロセスを用いたドライエッチング(例えばICPドライエッチング)によって、凸凹状の側壁38を有する第1流路1を形成する。より具体的には、エッチングガスとしてSFを使用し、デポジション(成膜)ガスとしてCを使用して、側壁のエッチングと成膜による保護とを繰り返して行うことにより、凸凹状の側壁38を有する第1流路1を形成することができる。ここで、エッチングガスおよびデポジションガスの比率、プラテンパワー、チャンバー圧、およびエッチング時間を適宜設定することによって、凸凹の大きさおよび第1流路1の深さを制御することができる。
上記工程以外は、第2実施形態に係るがん細胞分離装置200の製造方法と同様の方法により、本実施形態に係るがん細胞分離装置400が得られる。
本発明に係る実施の形態の説明は以上である。本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び結果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…第1の流路、2…第2の流路、3…貫通孔、4…注入部、5…排出部、6…抗体およびアポトーシス誘発因子固定化領域、10…第1の基材、12…第2の基材、14…第3の基材、15…CTC以外の血液構成成分、16…CTC(循環がん細胞)、17…血液、18,22,24,25,26…凹部、20,27,29,34,35…酸化膜、21,23,29,33…レジスト、39…開口部、28…保護部材、30〜32…基材、36,37…抗体およびアポトーシス誘発因子、38…側壁、100,200,300,400…がん細胞分離装置

Claims (4)

  1. 第1流路と、
    前記第1流路から流体が流動されたとき、流動された流体を流動することが可能である第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路とを接続し、前記第1流路の幅および前記第2流路の幅以下の径を有する貫通孔と、を含み
    前記第1流路、前記第2流路、および前記貫通孔の少なくとも1つに、抗体およびアポトーシス誘発因子の少なくとも一方が固定され、
    前記第1流路、前記第2流路、および前記貫通孔の少なくとも1つの表面の材質は、酸化シリコンである、がん細胞分離装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1流路の表面は、凹凸を有する、がん細胞分離装置。
  3. 基板の表面に第2流路を形成する工程、
    前記第2流路の底部に凹部を形成する工程、
    前記基板の裏面に、第1流路を形成する工程
    記凹部を前記第1流路と貫通させて、該第1流路と前記第2流路とを接続し、前記第1流路の幅および前記第2流路の幅以下の径を有する貫通孔を形成する工程、
    前記第1流路、前記第2流路、および前記貫通孔の少なくとも1つの表面に、酸化シリコン膜を形成する工程、および
    前記第1流路、前記第2流路、および前記貫通孔の少なくとも1つの表面の酸化シリコン膜に抗体およびアポトーシス誘発因子の少なくとも一方を固定する工程、を含む、がん細胞分離装置の製造方法。
  4. 第1流路を有する第1基材と、貫通孔を有する第3基材と、第2流路を有する第2基材とをこの順で積層させ、前記第1流路と前記貫通孔と前記第2流路とが1つの貫通孔を形成する状態で、前記第1基材と前記第3基材との接合面および前記第3基材と前記第2基
    材との接合面を接合する工程
    前記第1流路、前記第2流路、および前記貫通孔の少なくとも1つの表面に、酸化シリコン膜を形成する工程、および
    前記第1流路、前記第2流路、および前記貫通孔の少なくとも1つの表面の酸化シリコン膜に抗体およびアポトーシス誘発因子の少なくとも一方を固定する工程、を含み、
    前記貫通孔は、前記第1流路と前記第2流路とを接続し、前記第1流路の幅および前記第2流路の幅以下の径を有する、がん細胞分離装置の製造方法。
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