JP5326824B2 - ロック装置 - Google Patents

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本発明は、ロック装置に関する。詳しくは、互いに係止される二部材の一方に設けられ、他方に設けられたストライカを受け入れてロックするロック装置に関する。
この種のロック装置としては、例えば下記特許文献1に開示された技術が知られている。この開示では、シート本体に設けられたロック装置が、フロア上に設置されたストライカに対して係合ロックしたり外れたりする構成となっている。このロック装置は、ストライカを受け入れ可能な凹部を有したベースプレートと、ベースプレートに対して個々の支持軸によって回転可能に軸支持されたフック、ポール及び追い込みプレートとを有して構成されている。
上記したフックは、常時はポールとの間にかけられたバネの附勢力によって、その形状の一部がベースプレートの凹部内に張り出した回転姿勢状態に保持されている。そして、フックは、ストライカがベースプレートの凹部内に相対的に押し込まれてくる動きによって押し回されて、その形状の一部をストライカの背後側に回し込んで凹部を閉鎖すると共に、ポールによって回転止めされた状態に保持されるようになっている。
また、追い込みプレートは、ポールとの間にバネの附勢力がかけられており、ポールによって回転止めされた状態のフックを更に押し込む方向に追い込み力をかける機能部品となっている。この追い込みプレートの追い込みにより、フックが更に回されて、ベースプレートの凹部との間のガタ詰めが行われ、ストライカが凹部との間でガタつかないように保持されるようになっている。
特開2005−271903号公報
しかし、上記開示の従来技術では、ストライカのロック時のガタをとるために、追い込みプレートや追い込みプレートを附勢するためのバネが追加されており、かかる部品点数の増大が問題となる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ロック時におけるストライカのガタ防止機能を備えたロック装置の部品点数の削減を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明のロック装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、互いに係止される二部材の一方に設けられ、他方に設けられたストライカを受け入れてロックするロック装置であって、ベースプレートと、フックと、追い込みプレートと、ポールと、バネとを有する。ベースプレートは、ストライカを受け入れ可能な凹部を有する。フックは、第1の支軸によってベースプレートに回転可能に軸支されている。追い込みプレートは、第2の支軸によってベースプレートに回転可能に軸支されている。ポールは、追い込みプレートと共に第2の支軸によってベースプレートに回転可能に軸支されており、追い込みプレートの動きに連動可能とされている。バネは、追い込みプレートとフックとの間に掛けられて、これらを回転附勢する。フックは、ストライカがベースプレートの凹部内に入り込んでくる動きに連動して回転し、凹部との間でストライカを挟持する。ポールは、フックがストライカを挟持した位置まで回転することにより、バネの附勢力によって回転し、フックと係合してロック状態となる。更に、ポールは上記したロック状態となることで特定の径方向に移動可能な状態となり、追い込みプレートがバネの附勢力によってポールを押圧し、ポールの移動によってフックが更にストライカを挟持する方向に押し回される。
この第1の発明によれば、ストライカがベースプレートの凹部内に入り込むことにより、フックが押し回されて、フックが凹部との間でストライカを挟持した状態となる。そして、このフックの回転により、ポールが追い込みプレートを介してバネの附勢力によって回転し、フックと係合してフックの戻り回転を規制した状態(ロック状態)となる。そして、ポールは、このフックと係合する回転により、特定の径方向に移動可能な状態となり、バネの附勢力によって追い込みプレートに押圧されることにより、特定の径方向に押し動かされてフックを押し回す。これにより、フックは、ストライカを更に挟持する方向に押し回されて、ストライカを更に奥へと追い込んで凹部との間でガタつかないように押さえ込んだ状態となって保持される。このように、追い込みプレートをフックとポールとの間に設けて構成を合理化したことにより、各部品間に個別に回転附勢用のバネが設定される構成のものに比べて、ロック装置を少ない部品点数で構成することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、ロック状態となったポールを第2の支軸に対して特定の径方向に移動可能となるように案内する案内部と、ロック状態から外れてアンロック状態となったポールの第2の支軸に対する特定の径方向への移動を規制する規制部とが設けられている。
この第2の発明によれば、ポールは、そのアンロック状態時には、規制部によって、第2の支軸に対する特定の径方向への移動が規制された状態に保持される。しかし、ポールは、ロック状態となることにより、案内部によって特定の径方向に移動可能となるように案内される状態となる。したがって、ロック状態となったポールを、案内部による案内によって、特定の径方向に真っ直ぐ安定させた状態で移動させることができる。
次に、第3の発明は、上述した第2の発明において、ポールを回転可能に軸支する第2の支軸は、板状に形成されている。そして、この第2の支軸が通されるポールの軸孔は、第2の支軸によって回転可能に軸支される正円状の孔部と、孔部の外周縁部の一部に半径方向外方側に凹み形成された凹溝とを有した孔形状に形成されている。第2の支軸がポールの正円状の孔部の内周面に当接する構造により、ポールの第2の支軸に対する特定の径方向への移動を規制する規制部が構成されている。また、ポールの回転によりポールの軸孔の凹溝と第2の支軸の板形状の延びる方向との円周方向の配置が合致して、第2の支軸の板形状が凹溝内に受け入れられるようになるガイド構造により、ポールを第2の支軸に対して特定の径方向に移動可能となるように案内する案内部が構成されている。
この第3の発明によれば、ポールは、フックと係合する回転により、その軸孔の凹溝が第2の支軸の板形状の延びる方向と合致し、凹溝内に第2の支軸の板形状を受け入れる格好で特定の径方向に移動することのできる状態となる。このとき、ポールの特定の径方向への移動は、凹溝が第2の支軸の板形状を受け入れるガイド構造により案内されて行われる。したがって、ポールを特定の径方向に良好に押し動かして、フックをガタ詰め方向に良好に追い込むことができる。
実施例1のロック装置が適用された車両用シートの側面図である。 ロック装置の分解斜視図である。 ロック装置のロック状態図である。 ロック装置がガタ詰め方向に追い込まれる動作図である。 ケーブルの解除操作によってロック装置の追い込み状態が解かれる動作図である。 ケーブルの更なる解除操作によってロック装置のロック状態が解除された状態を表したアンロック状態図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のロック装置5の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のロック装置5は、図1に示されるように、車両用シート1に設けられており、フロアF上に設置されたストライカSに係合ロックしたり外れたりすることのできる作動構造を備えている。ここで、車両用シート1は、背凭れとなるシートバック2と着座部となるシートクッション3とを備えて構成されており、シートクッション3の前端側の両サイド部が、フロアF上に固定設置された支持台4に回転可能にヒンジ連結されて設けられている。
そして、シートクッション3の後端側の両サイド部には、前述したロック装置5が設けられており、常時は、これらロック装置5をストライカSに係合ロックさせることにより、シートクッション3がフロアF上に倒伏した姿勢状態にロックされて保持されるようになっている。そして、これらロック装置5のストライカSに対する係合ロック状態は、車両用シート1に設けられた図示しない解除レバーの操作を行うことによって解除されるようになっている。
なお、上記した図示しない解除レバーの操作を行うことにより、車両用シート1は、シートバック2が前倒しされて、シートクッション3の上面部に畳み込まれた折畳みの姿勢状態に切り換えられるようになっている。したがって、上記した解除レバーの操作を行うことにより、車両用シート1は、折畳みの姿勢状態に切り換えられると共に、ロック装置5のストライカSに対する係合ロック状態が外されて、支持台4との連結点4Aを中心に前方側に跳ね上げ回転させることのできる状態に切り換えられる。
そしてこれにより、車両用シート1は、支持台4との連結部に設けられた図示しない附勢バネの附勢力によって、前方側に跳ね上げられて格納された状態となって保持される。そして、この格納状態とされた車両用シート1は、車両用シート1をフロアF上に倒し込むように操作して、各ロック装置5をストライカSに押し込むことにより、各ロック装置5がストライカSに係合ロックしてフロアF上に倒伏した姿勢状態に戻されて保持されるようになっている。
詳しくは、上記した各ロック装置5は、各ストライカSに押し込まれることにより、各ストライカSによって押動されて各ストライカSと係合ロックする作動構造となっている。以下、上記した各ロック装置5の構成について、図1〜図6を用いて詳しく説明していく。なお、図3〜図6では、ロック装置5の構成を分かり易く示すために、後述するベースプレート10に一体的に組み付けられる蓋プレート11が省略されている。
このロック装置5は、図1〜図2に示されるように、シートクッション3の骨格フレームに固定された板状のベースプレート10と、ベースプレート10に第1の支軸Pによって回転可能に軸支されたフック20と、ベースプレート10に第2の支軸Qによって回転可能に軸支されたポール30及び追い込みプレート40と、追い込みプレート40とフック20との間に掛けられてこれらを互いに引き寄せる方向に回転附勢する引張バネ50(本発明のバネに相当する。)とを有する。
ここで、先ず、上記した各構成部品の概略構成を説明すると、フック20は、図6と図3とを対比して分かるように、ストライカSがベースプレート10に形成された凹部12内に入り込んでくることにより、このストライカSによって上顎部22が上方側に押し動かされて回転する。これにより、フック20は、下顎部23をストライカSの背後側に回し込んで、ストライカSを上顎部22と下顎部23との間の受入口24に受け入れる格好で、下顎部23によって凹部12を閉鎖するようになっている。そして、フック20は、この閉鎖によって、下顎部23と凹部12との間でストライカSを挟持した状態(図3参照)を形成するようになっている。
また、ポール30は、上記図3で示したように、フック20がストライカSを挟持した状態となる位置まで回転することにより、追い込みプレート40を介して引張バネ50の附勢力作用を受けて回転し、その角部33をフック20の角部26に係合させて、引張バネ50の附勢力作用によるフック20の戻り回転方向の移動を規制したロック状態となる構成となっている。また、追い込みプレート40は、図3と図4とを対比して分かるように、上記のようにフック20と係合ロック状態となったポール30を、引張バネ50の附勢力作用によって特定の径方向に押動して、フック20を更にストライカSに対する挟持を強める方向、すなわち下顎部23と凹部12との間の挟持隙間を詰める方向(図示反時計回り方向)に押し回す構成となっている。
すなわち、この追い込みプレート40により、ストライカSをフック20の下顎部23と凹部12との間でガタつかないように押さえ込んだ状態で挟持することができるようになっている。以下、上記した各構成部品の詳細な構成について説明する。すなわち、図2に示されるように、ベースプレート10は、板状の蓋プレート11と二枚一組で構成されており、これらの間に挟持されて上記したフック20やポール30や追い込みプレート40等の各作動部品が組み付けられるようになっている。
このベースプレート10には、ストライカSを受け入れ可能な凹部12が三角形に切り抜かれた形で形成されている。そして、ベースプレート10には、フック20のロック前の回転止めをするストッパ13が折り曲げられて形成されている。続いて、フック20について説明する。すなわち、フック20は、第1の支軸Pによってベースプレート10に回転可能に軸連結されて設けられている。この第1の支軸Pは、その軸方向の中央部が太径の円柱型形状に形成され、その一端部P1と他端部P2とがそれぞれ細径の円柱型形状に形成された段付き円柱型形状に形成されている。
上記した第1の支軸Pは、その細径に形成された一端部P1が、フック20に貫通形成された正円状の軸孔21内に挿通されると共に、蓋プレート11に貫通形成された同じ大きさ形状の軸孔11A内に挿通されてかしめられることにより、蓋プレート11に一体的に結合されている。また、第1の支軸Pの他端部P2は、ベースプレート10に貫通形成された同じ大きさ形状の軸孔10A内に挿通されてかしめられて、ベースプレート10に一体的に結合されている。
これにより、第1の支軸Pは、その中央の太径部分が、ベースプレート10と蓋プレート11との間に挟まれて配置されており、この太径部分によってフック20を回転可能に軸支するように構成されている。上記したフック20は、図6に示されるように、ストライカSと係合ロックする前の常時は、追い込みプレート40との間に掛着された引張バネ50の附勢力によって、図示時計回り方向に回転附勢されており、ベースプレート10に形成されたストッパ13と当接した初期の回転位置状態に保持されている。ここで、引張バネ50は、その一端部51がフック20の図示上方側の外周縁部に突出形成された掛部25に掛着され、他端部52が追い込みプレート40の図示上方側の外周縁部に突出形成された掛部43に掛着されて設けられている。
ところで、上記したフック20には、図6で示した初期の回転位置状態時に、ベースプレート10の凹部12内に張り出す上顎部22と、この上顎部22が図3で示したようにストライカSの入り込み移動によって図示反時計回り方向に押し動かされた時に、凹部12を閉鎖するように回し込まれる下顎部23とが形成されている。また、フック20の図示上方側の外周縁部には、段差状に突出した角部26が形成されている。
この角部26は、図3に示されるように、フック20の下顎部23が凹部12を閉鎖する位置まで回し込まれることにより、その段差下にポール30の角部33が落とし込まれるようになっており、この落とし込みによって、フック20がポール30に対して図示時計回り方向に突き当てられた状態となって同方向への回転移動が係止されるようになっている。次に、図2に戻って、ポール30について説明する。
すなわち、ポール30は、第2の支軸Qによってベースプレート10に回転可能に軸連結されて設けられている。ここで、第2の支軸Qは、その軸方向の中央部が、円板状に張り出したフランジ部Q2として形成されており、このフランジ部Q2によって仕切られた図示左方側の一端部Q1が、フランジ部Q2から軸方向に板状に延び出す形状に形成されている。そして、この第2の支軸Qの一端部Q1は、蓋プレート11に貫通形成された同じ大きさ形状(長孔状)の嵌合孔11B内に挿通されてかしめられることにより、蓋プレート11に一体的に結合されている。
また、上記したフランジ部Q2によって仕切られた図示右方側の軸形状は、フランジ部Q2から軸方向に板状に延び出す軸板部Q3と、この軸板部Q3から軸方向に円柱状に延び出す細径の他端部Q4とを有して形成されている。上記した軸板部Q3は、フランジ部Q2よりも小さな直径寸法に形成されており、その直径を形作る両端側の外周面形状は、第2の支軸Qの中心軸線まわりに描かれる湾曲面形状とされている。
上記した第2の支軸Qは、その細径に形成された他端部Q4側から、ポール30に貫通形成されたキー孔形状の軸孔31と追い込みプレート40に貫通形成された正円状の軸孔41とをそれぞれ軸板部Q3まで通し入れると共に、他端部Q4をベースプレート10に貫通形成された同じ大きさ形状の軸孔10B内に挿通してかしめることにより、ベースプレート10に一体的に結合されている。これにより、第2の支軸Qは、その軸方向の中央部に形成されたフランジ部Q2と軸板部Q3とが、ベースプレート10と蓋プレート11との間に挟まれて配置された状態として、軸板部Q3によってポール30と追い込みプレート40とを回転可能に軸支するように構成されている。
ここで、上記したポール30に貫通形成された軸孔31は、第2の支軸Qの軸板部Q3と同じ直径寸法をもつ正円状の孔部31Aと、この孔部31Aの外周縁部の一部に半径方向外方側に凹み形成された凹溝31Bとを有したキー孔形状となって形成されている。この軸孔31の凹溝31Bは、その円周方向の溝幅が、第2の支軸Qの軸板部Q3をその直径寸法方向に緩やかに嵌め込むように受け入れることのできる幅寸法に形成されている。
また、追い込みプレート40に貫通形成された軸孔41は、第2の支軸Qの軸板部Q3と同じ直径寸法をもつ正円形状に形成されている。これにより、図6に示されるように、上記したポール30は、常時は、その正円状の孔部31A内に挿通された軸板部Q3によって、回転可能に軸支されるようになっている。詳しくは、ポール30は、軸板部Q3の湾曲した外周面が、正円状の孔部31Aの内周面に当接する当接構造により、第2の支軸Qに対する半径方向への移動が規制された状態となっている。しかし、図3に示されるように、ポール30は、その回転によって、その軸孔31の凹溝31Bと軸板部Q3の板形状の延びる方向(軸板部Q3の直径寸法方向)との円周方向の配置が合致することにより、図4に示されるように、その凹溝31B内に軸板部Q3を直径寸法方向に受け入れる格好で、軸板部Q3によって特定の径方向に案内されながら移動することができる状態に切り替えられるようになっている。
なお、追い込みプレート40は、その正円状の軸孔41内に挿通された第2の支軸Qの軸板部Q3によって、常時、回転可能に軸支されるようになっている。ところで、図2に戻って、上記したポール30の中心部からアーム状に延び出す先端部には、隣り合う追い込みプレート40に貫通形成された掛孔42内に入り込む突出ピン32が軸方向に突出して設けられている。これにより、図6を参照して分かるように、ポール30は、常時は、追い込みプレート40がフック20との間に掛けられた引張バネ50の附勢力によって図示反時計回り方向に回転附勢される附勢力を、追い込みプレート40の掛孔42内に入り込んだ突出ピン32が掛孔42の追い込み面42Aによって押されることで受けて、同方向(図示反時計回り方向)に回転附勢されるようになっている。
そして、この回転附勢力の作用により、ポール30は、ストライカSと係合ロックする前の常時は、そのアーム形状の外周面をフック20の角部26に押し当てた初期の回転位置状態に保持されている。上記したポール30は、ストライカSがベースプレート10の凹部12内に入り込み、フック20がその下顎部23によって凹部12を閉鎖する位置まで回転することにより、フック20の角部26との当接状態から外される(図3参照)。
これにより、ポール30は、そのアームの先端部に形成された角部33が、前述した回転附勢力作用によってフック20の角部26の段差下に落とし込まれ、同角部33をフック20の角部26に突き当てて、フック20が引張バネ50の附勢力作用によって図示時計回り方向に戻されようとする動きを係止させるようになっている。また、ポール30は、図3に示されるように、その角部33がフック20の角部26の段差下に落とし込まれる位置まで回転することにより、その軸孔31の凹溝31Bと前述した軸板部Q3の板形状の延びる方向(軸板部Q3の直径寸法方向)との円周方向の配置が合致するようになっている。
ここで、前述したポール30の突出ピン32を追い込みプレート40の回転附勢方向に押圧する追い込み面42Aは、追い込みプレート40の回転附勢方向に面を向けて形成されているが、詳しくは、突出ピン32を上記した附勢力作用によって半径方向の外方側にも押圧できるように、半径方向の外方側に面が傾けられて向けられた傾斜面となって形成されている。これにより、突出ピン32は、追い込みプレート40に掛けられる附勢力作用によって、常に、追い込み面42Aによって図示反時計回り方向と半径方向の外方側に押圧された状態とされている。
したがって、ポール30は、図3に示されるように、その角部33がフック20の角部26の段差下に落とし込まれる位置まで回転し、その軸孔31の凹溝31Bと軸板部Q3の板形状の延びる方向(軸板部Q3の直径寸法方向)との円周方向の配置が合わされることにより、突出ピン32が追い込み面42Aによって半径方向の外方側に押圧される力によって、凹溝31B内に軸板部Q3を直径寸法方向に受け入れる方向(特定の径方向)に押し動かされて、その角部33によってフック20の角部26を押圧して、フック20を更に図示反時計回り方向に押し回すように操作される(図4参照)。
これにより、フック20は、ストライカSを挟持している下顎部23と凹部12との間の挟持隙間を更に詰めるように押し回されて、ストライカSを下顎部23と凹部12との間でガタつかせないように押さえ込んだ状態となって保持される。このフック20をガタ詰めした状態に追い込んで保持する保持力は、追い込みプレート40を介してポール30に掛けられる引張バネ50の附勢力によって担保されている。
詳しくは、図4に示されるように、上記したポール30がフック20をガタ詰め方向に追い込む追い込み力は、フック20の回転中心である第1の支軸Pと引張バネ50の一端部51の掛着部(掛部25)との間の距離L1よりも、追い込みプレート40の回転中心である第2の支軸Qと引張バネ50の他端部52の掛着部(掛部43)との間の距離L2の方が大きく設定されていることにより、フック20が引張バネ50の附勢力作用によって戻り回転方向に受ける力よりも大きく作用するようになっている。
以上により、ロック装置5がストライカSに対して係合ロックしてガタ詰めされた状態となって保持されることとなる。そして、このロック装置5のストライカSに対する係合ロック状態は、追い込みプレート40に掛着されたケーブルCaが、前述した車両用シート1(図1参照)に設けられた図示しない解除レバーの操作に伴って牽引操作されることによって解除される。以下、この解除レバーの操作に伴う各部の動きについて説明する。
すなわち、図5に示されるように、図示しない解除レバーが操作されてケーブルCaが図示右方側に牽引操作されることにより、このケーブルCaの端部に繋がれた追い込みプレート40が引張バネ50の附勢に抗して図示時計回り方向に回転操作される。これにより、追い込みプレート40の掛孔42の追い込み面42Aが、ポール30の突出ピン32との当接状態から外されて、ポール30が、フック20に掛けられる引張バネ50の図示時計回り方向の附勢力によって角部26によって押し戻される格好で、軸板部Q3がポール30の軸孔31の凹溝31B内に入り込んでいた状態から正円状の孔部31A内に戻される。
そして、この状態から更にケーブルCaの牽引操作を進行させて追い込みプレート40を図示時計回り方向に回転させることにより、追い込みプレート40の掛孔42内に入り込んでいるポール30の突出ピン32が、掛孔42の引き上げ面42Bと当接し、引き上げ面42Bによって追い込みプレート40の回転方向(図示時計回り方向)に回転操作される。これにより、図6に示されるように、ポール30の角部33がフック20の角部26と突き当てられた状態から外されて、フック20がポール30によって回転ロックされていた状態が解除される。
そしてこれにより、フック20は、引張バネ50の附勢力作用によって図示時計回り方向に回されて、その上顎部22によってストライカSをベースプレート10の凹部12の外へ吐き出す格好でストライカSとの係合状態から外される。そして、上記したケーブルCaの牽引操作が解かれることにより、ポール30の突出ピン32が、再び、引張バネ50の附勢力作用によって追い込みプレート40の掛孔42の追い込み面42Aによって押圧された状態となって、そのアーム形状の外周面がフック20の角部26に押し当てられた初期の回転位置状態に戻される。
すなわち、ロック装置5が、再び、ストライカSの凹部12内への入り込み移動によって、ストライカSと係合ロックすることのできるロック可能な状態に戻される。次に、図2に戻って、追い込みプレート40について説明する。すなわち、追い込みプレート40は、前述したように、その正円状に貫通形成された軸孔41内に第2の支軸Qの軸板部Q3が挿通されており、同軸板部Q3によってポール30と軸線方向に隣り合って回転可能に軸支されて設けられている。
この追い込みプレート40には、前述したポール30の突出ピン32が入り込んで係合する掛孔42と、前述した引張バネ50の他端部52が掛着される掛部43と、前述したケーブルCa(図6参照)の端部が掛着される長孔44と、ポール30に対向する方向に円弧状に突出した摺動棚45とが形成されている。上記した摺動棚45は、追い込みプレート40の回転中心となる第2の支軸Qのまわりに描かれる円弧のかたちに形成されており、追い込みプレート40とポール30とが互いに相対回転する際に摺り合わされる接触面積を少なく抑えて、互いの間に生じる摺動抵抗を低減させられるように機能するものとなっている。
このように、本実施例のロック装置5によれば、追い込みプレート40をフック20とポール30との間に設けて構成を合理化したことにより、各部品間に個別に回転附勢用のバネが設定される構成のものに比べて、ロック装置5を少ない部品点数で構成することができる。また、ポール30は、フック20と係合する回転により、その軸孔31の凹溝31Bが第2の支軸Qの軸板部Q3の直径寸法方向(板形状の延びる方向)と合致し、凹溝31B内に第2の支軸Qの軸板部Q3を受け入れる格好で特定の径方向に移動することのできる状態となる。このとき、ポール30の特定の径方向への移動は、凹溝31Bが第2の支軸Qの軸板部Q3を受け入れるガイド構造により案内されて行われる。したがって、ポール30を特定の径方向に良好に押し動かして、フック20をガタ詰め方向に良好に追い込むことができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、本発明のロック装置は、上記実施例で示したような車両用シート1をフロアFに係合ロックさせるための用途以外にも適用することができる。すなわち、本発明のロック装置は、互いに係止される二部材の一方に設けられ、他方に設けられたストライカSを受け入れてロックするロック装置として用いられるものであればよく、その使用用途は特に限定されるものではない。
また、上記実施例では、ポール30に突出ピン32が設けられ、追い込みプレート40に追い込み面42Aや引き上げ面42Bを有する掛孔42が形成された構成を示したが、ポールに掛孔が形成されて追い込みプレートに突出ピンが設けられる逆の構成であってもよい。
1 車両用シート
2 シートバック
3 シートクッション
4 支持台
4A 連結点
5 ロック装置
10 ベースプレート
10A 軸孔
10B 軸孔
11 蓋プレート
11A 軸孔
11B 嵌合孔
12 凹部
13 ストッパ
20 フック
21 軸孔
22 上顎部
23 下顎部
24 受入口
25 掛部
26 角部
30 ポール
31 軸孔
31A 孔部
31B 凹溝
32 突出ピン
33 角部
40 追い込みプレート
41 軸孔
42 掛孔
42A 追い込み面
42B 引き上げ面
43 掛部
44 長孔
45 摺動棚
50 引張バネ(バネ)
51 一端部
52 他端部
P 第1の支軸
P1 一端部
P2 他端部
Q 第2の支軸
Q1 一端部
Q2 フランジ部
Q3 軸板部
Q4 他端部
Ca ケーブル
F フロア
S ストライカ
L1,L2 距離

Claims (3)

  1. 互いに係止される二部材の一方に設けられ、他方に設けられたストライカを受け入れてロックするロック装置であって、
    前記ストライカを受け入れ可能な凹部を有するベースプレートと、
    該ベースプレートに第1の支軸によって回転可能に軸支されたフックと、
    前記ベースプレートに第2の支軸によって回転可能に軸支された追い込みプレートと、
    該追い込みプレートと共に前記第2の支軸によって前記ベースプレートに回転可能に軸支され、該追い込みプレートの動きに連動可能とされたポールと、
    前記追い込みプレートと前記フックとの間に掛けられてこれらを回転附勢するバネとを有し、
    前記フックは前記ストライカが前記ベースプレートの凹部内に入り込んでくる動きに連動して回転し前記凹部との間で前記ストライカを挟持し、前記ポールは前記フックが前記ストライカを挟持した位置まで回転することにより前記バネの附勢力によって回転し前記フックと係合してロック状態となり、更に、該ポールは前記ロック状態となることで特定の径方向に移動可能となり、前記追い込みプレートが前記バネの附勢力によって前記ポールを押圧し該ポールの移動によって前記フックが更に前記ストライカを挟持する方向に押し回されることを特徴とするロック装置。
  2. 請求項1に記載のロック装置であって、
    前記ロック状態となった前記ポールを前記第2の支軸に対して特定の径方向に移動可能となるように案内する案内部と、該ロック状態から外れてアンロック状態となった前記ポールの前記第2の支軸に対する特定の径方向への移動を規制する規制部とが設けられていることを特徴とするロック装置。
  3. 請求項2に記載のロック装置であって、
    前記ポールを回転可能に軸支する第2の支軸は板状に形成され、該第2の支軸が通される前記ポールの軸孔は該第2の支軸によって回転可能に軸支される正円状の孔部と該孔部の外周縁部の一部に半径方向外方側に凹み形成された凹溝とを有した孔形状とされ、前記第2の支軸が前記ポールの正円状の孔部の内周面に当接する構造により該ポールの第2の支軸に対する特定の径方向への移動を規制する規制部が構成され、前記ポールの回転により該ポールの軸孔の凹溝と前記第2の支軸の板形状の延びる方向との円周方向の配置が合致して該第2の支軸の板形状が前記凹溝内に受け入れられるようになるガイド構造により前記ポールを第2の支軸に対して特定の径方向に移動可能となるように案内する案内部が構成されていることを特徴とするロック装置。
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