JP5325331B1 - 物品管理システム及び物品管理装置及びプログラム - Google Patents

物品管理システム及び物品管理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物品が保管場所から持ち出された場合に、その物品を持ち出した人物を特定する。
【解決手段】出入履歴記録部151は、保管室200(保管場所)に対する人の出入りを時刻とともに記録する。読取履歴記録部152は、保管室200に保管されている媒体210(物品)の識別子がリーダ130により読み取られる度に、リーダ130により読み取られた識別子を時刻とともに記録する。物品検出部154は、読取履歴記録部152を参照して、時刻T1では識別子がリーダ130により読み取られたが時刻T1の次の時刻T2では識別子がリーダ130により読み取られなかった媒体210を検出する。人物抽出部155は、出入履歴記録部151を参照して、時刻T2以前に保管室200に入って時刻T1より後に保管室200を出た人を、物品検出部154により検出された媒体210を持ち出した人物の候補として抽出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品管理システム及び物品管理装置及びプログラムに関するものである。
物品にICタグを貼付して物品の持ち出しを管理するシステムがある(例えば、特許文献1〜5参照)。
特開2011−63380号公報 特開2011−60041号公報 特開2010−218383号公報 特開2009−35994号公報 特開2007−310483号公報
従来のシステムでは、物品の保管場所の出口にアンテナを設置したとしても、悪意を持った者がアルミ箔等の伝導性のある金属等でICタグあるいは物品全体を包む等の処置を施した場合、物品の持ち出しを検知することができなかった。また、物品が持ち出された場合に、その物品を持ち出した人物を特定することもできなかった。持ち出された物品が個人情報、機密情報といった重要な情報を記録した媒体である場合、その媒体を持ち出した人物を特定できなければ、情報の漏洩等、深刻な事態に陥る可能性がある。
本発明は、例えば、物品が保管場所から持ち出された場合に、その物品を持ち出した人物を特定することを目的とする。
本発明の一の態様に係る物品管理システムは、
物品を一意に識別する識別子が記録された識別子記録体が付された物品が複数保管される保管場所に設置され、前記保管場所に保管されている物品のそれぞれに付された識別子記録体から前記保管場所に保管されている物品の識別子を繰り返し読み取る識別子読取装置と、
前記保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する出入履歴記録部と、
前記保管場所に保管されている物品の識別子が前記識別子読取装置により読み取られる度に、前記識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する読取履歴記録部と、
前記読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られたが前記第1時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかった物品を検出する物品検出部と、
前記出入履歴記録部を参照して、前記第2時刻以前に前記保管場所に入って前記第1時刻より後に前記保管場所を出た人を、前記物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する人物抽出部とを備える。
本発明の一の態様に係る物品管理システムは、
前記保管場所に保管されている物品の貸し出しを時刻とともに記録する貸出履歴記録部をさらに備え、
前記物品検出部は、前記貸出履歴記録部を参照して、前記第1時刻から前記第2時刻までに貸し出された物品を検出の対象から除外する。
本発明の一の態様において、
前記物品検出部は、前記出入履歴記録部を参照して、前記保管場所にいる人の数に応じて、前記保管場所に保管されている物品の識別子を前記識別子読取装置に読み取らせるタイミングを調整する。
本発明の一の態様において、
前記物品検出部は、前記読取履歴記録部を参照して、前記第2時刻から所定の時間内に識別子が前記識別子読取装置により再び読み取られた物品を検出の対象から除外する。
本発明の一の態様において、
前記物品検出部は、前記読取履歴記録部を参照して、前記第2時刻の後に前記読取履歴記録部に記録された第3時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかったが前記第3時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第4時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られた物品を検出し、
前記人物抽出部は、前記出入履歴記録部を参照して、前記第4時刻以前に前記保管場所に入って前記第3時刻より後に前記保管場所を出た人を、前記物品検出部により検出された物品を戻した人物の候補として抽出する。
本発明の一の態様において、
前記物品検出部は、前記保管場所から人がいなくなったときに、前記人物抽出部に動作を開始させる。
本発明の一の態様において、
前記物品検出部は、前記第2時刻から一定の時間が経過したときに、前記人物抽出部に動作を開始させる。
本発明の一の態様において、
前記物品検出部は、予め定められた単位期間ごとに、前記人物抽出部に動作を開始させる。
本発明の一の態様において、
前記識別子記録体は、ICタグである。
本発明の一の態様に係る物品管理装置は、
物品を一意に識別する識別子が記録された識別子記録体が付された物品が複数保管される保管場所に設置され、前記保管場所に保管されている物品のそれぞれに付された識別子記録体から前記保管場所に保管されている物品の識別子を繰り返し読み取る識別子読取装置とを利用する物品管理装置であって、
前記保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する出入履歴記録部と、
前記保管場所に保管されている物品の識別子が前記識別子読取装置により読み取られる度に、前記識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する読取履歴記録部と、
前記読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られたが前記第1時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかった物品を、持ち出された物品として検出する物品検出部と、
前記出入履歴記録部を参照して、前記第2時刻以前に前記保管場所に入って前記第1時刻より後に前記保管場所を出た人を、前記物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する人物抽出部とを備える。
本発明の一の態様に係るプログラムは、
物品を一意に識別する識別子が記録された識別子記録体が付された物品が複数保管される保管場所に設置され、前記保管場所に保管されている物品のそれぞれに付された識別子記録体から前記保管場所に保管されている物品の識別子を繰り返し読み取る識別子読取装置とを利用するコンピュータであって、前記保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する出入履歴記録部と、前記保管場所に保管されている物品の識別子が前記識別子読取装置により読み取られる度に、前記識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する読取履歴記録部とを備えるコンピュータを、
前記読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られたが前記第1時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかった物品を検出する物品検出部と、
前記出入履歴記録部を参照して、前記第2時刻以前に前記保管場所に入って前記第1時刻より後に前記保管場所を出た人を、前記物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する人物抽出部として機能させるためのプログラムである。
本発明の一の態様において、出入履歴記録部は、保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する。読取履歴記録部は、保管場所に保管されている物品の識別子が識別子読取装置により読み取られる度に、識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する。物品検出部は、読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が識別子読取装置により読み取られたが第1時刻の次に読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が識別子読取装置により読み取られなかった物品を検出する。人物抽出部は、出入履歴記録部を参照して、第2時刻以前に保管場所に入って第1時刻より後に保管場所を出た人を、物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する。このため、本発明の一の態様によれば、物品が保管場所から持ち出された場合に、その物品を持ち出した人物を特定することが可能となる。
実施の形態1に係る物品管理システムの構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る物品管理装置の人物抽出部による抽出の対象となる人物の入退室のタイミングを示す図。 実施の形態1に係る物品管理装置のハードウェア構成の一例を示す図。 実施の形態1に係る物品管理システムの動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る物品管理装置の人物抽出部の動作を示すフローチャート。 実施の形態2に係る物品管理装置の人物抽出部による抽出の対象となる人物の入退室のタイミングを示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る物品管理システム100の構成を示すブロック図である。
図1において、物品管理システム100は、ICタグ110(識別子記録体の一例)、アンテナ120及びリーダ130(識別子読取装置の一例)、入退室ゲート140、物品管理装置150を備える。
ICタグ110には、媒体IDが記録される。媒体IDは、個人情報(例えば、顧客情報)、機密情報、あるいは、その他の任意の情報が記録された媒体210(物品の一例)を一意に識別する識別子である。ICタグ110は、それ自体に記録された媒体IDに対応する媒体210に貼付される。例えば、媒体ID「1」が記録されたICタグ110は、媒体ID「1」の媒体210に貼付される。本実施の形態では、資産管理の対象となる全ての媒体210にICタグ110が貼付されるものとする。
アンテナ120は、媒体210が複数保管される保管室200(保管場所の一例)に設置される。本実施の形態では、保管室200の出口にアンテナ120が設置される代わりに、保管室200に保管される全ての媒体210のICタグ110に電波が届くように(例えば、保管室200の天井等に分散して)アンテナ120が複数個設置される。リーダ130は、保管室200に保管されている媒体210のそれぞれに貼付されたICタグ110から、アンテナ120を介して、保管室200に保管されている媒体210の媒体IDを繰り返し読み取る。本実施の形態では、リーダ130は、保管室200に設置されたアンテナ120を用いて定期的に(分単位といったなるべく短い周期で)媒体210の棚卸しを行う(即ち、全数チェックを行う)ものとする。
入退室ゲート140は、保管室200の出口に設置される。本実施の形態では、入室又は退室する人が、非接触ICカード等に記録された自分の職員IDを入退室ゲート140に読み取らせ、認証が成功した場合のみ、入室又は退室することができるものとする。職員IDは、入室及び退室する人を一意に識別する識別子である。通常、資産の現物が保管されるような場所には、入退室管理の仕組みが導入されているため、そのような場所に本実施の形態を適用する場合、入退室ゲート140としては既存の設備を流用することができる。
物品管理装置150は、リーダ130及び入退室ゲート140とネットワーク300を介して接続されている。物品管理装置150は、出入履歴記録部151、読取履歴記録部152、貸出履歴記録部153、物品検出部154、人物抽出部155を備える。
また、物品管理装置150は、処理装置191、記憶装置192、入力装置193、出力装置194等のハードウェアを備える。ハードウェアは物品管理装置150の各部によって利用される。例えば、処理装置191は、物品管理装置150の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込み等を行うために利用される。記憶装置192は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置193は、そのデータや情報を入力するために、出力装置194は、そのデータや情報を出力するために利用される。
出入履歴記録部151は、保管室200に対する人の出入りを時刻とともに記録する。例えば、職員ID「X」の人が2012年12月1日10時00分に入室したとすると、出入履歴記録部151は、
・時刻:「2012年12月1日10時00分」
・職員ID:「X」
・種別:「入室」
というデータを入退室ゲート140から受信し、受信したデータを記憶装置192により記録する。また、例えば、職員ID「X」の人が2012年12月1日10時30分に退室したとすると、出入履歴記録部151は、
・時刻:「2012年12月1日10時30分」
・職員ID:「X」
・種別:「退室」
というデータを入退室ゲート140から受信し、受信したデータを記憶装置192により記録する。
読取履歴記録部152は、保管室200に保管されている媒体210の媒体IDがリーダ130により読み取られる度に、リーダ130により読み取られた媒体IDを時刻とともに記録する。例えば、媒体ID「1」〜「6」の6個の媒体210が、2012年12月1日10時10分に保管室200に保管されていたとする。リーダ130が、その時刻に媒体ID「1」〜「6」の媒体210のそれぞれに貼付されたICタグ110から、アンテナ120を介して、媒体ID「1」〜「6」を読み取ったとする。この場合、読取履歴記録部152は、
・時刻:「2012年12月1日10時10分」
・媒体ID:「1」〜「6」
というデータをリーダ130から受信し、受信したデータを記憶装置192により記録する。
貸出履歴記録部153は、保管室200に保管されている媒体210の貸し出しを時刻とともに記録する。例えば、職員ID「X」の人が2012年12月1日10時15分に媒体ID「1」の媒体210を借りたとすると、貸出履歴記録部153は、
・時刻:「2012年12月1日10時15分」
・媒体ID:「1」
・職員ID:「X」
・種別:「貸し出し」
というデータの入力を入力装置193により受け付け、入力されたデータを記憶装置192により記録する。また、例えば、職員ID「X」の人が2012年12月1日12時00分に媒体ID「1」の媒体210を返したとすると、貸出履歴記録部153は、
・時刻:「2012年12月1日12時00分」
・媒体ID:「1」
・職員ID:「X」
・種別:「返却」
というデータの入力を入力装置193により受け付け、入力されたデータを記憶装置192により記録する。
物品検出部154は、読取履歴記録部152を参照して、時刻T1(第1時刻)では媒体IDがリーダ130により読み取られたが時刻T1の次に読取履歴記録部152に記録された時刻T2(第2時刻)では媒体IDがリーダ130により読み取られなかった媒体210を検出する。即ち、物品検出部154は、読取履歴記録部152を参照して、媒体IDが読み取れなかった媒体210と時刻(時刻T2)とを特定し、その媒体210の媒体IDが読み取れた時刻(時刻T1)を検出する。それにより、不正に持ち出された媒体210の媒体ID、時刻T1、時刻T2が特定される。例えば、リーダ130が10分ごとに媒体210の棚卸しを行っていたとする。読取履歴記録部152が、
・時刻:「2012年12月1日10時00分」
・媒体ID:「1」〜「7」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日10時10分」
・媒体ID:「1」〜「6」
というデータとを記録していたとする。この場合、物品検出部154は、時刻T1である2012年12月1日10時00分から時刻T2である2012年12月1日10時10分までの間に媒体ID「7」の媒体210が保管室200から不正に持ち出されたことを処理装置191により検出する。このとき、物品検出部154は、媒体ID「7」の媒体210が不正に持ち出されたという情報を出力装置194により画面表示したり、音声出力したり、管理者等にメール送信したりしてもよい。
本実施の形態において、物品検出部154は、貸出履歴記録部153を参照して、時刻T1から時刻T2までに貸し出された媒体210を検出の対象から除外する。例えば、リーダ130が10分ごとに媒体210の棚卸しを行っていたとする。読取履歴記録部152が、
・時刻:「2012年12月1日10時10分」
・媒体ID:「1」〜「6」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日10時20分」
・媒体ID:「2」〜「6」
というデータとを記録していたとする。貸出履歴記録部153が、
・時刻:「2012年12月1日10時15分」
・媒体ID:「1」
・職員ID:「X」
・種別:「貸し出し」
というデータを記録していたとする。この場合、物品検出部154は、2012年12月1日10時15分に媒体ID「1」の媒体210が貸し出されているため、時刻T1である2012年12月1日10時10分から時刻T2である2012年12月1日10時20分までの間に媒体ID「1」の媒体210が保管室200から持ち出されているが、この持ち出しは貸し出しによるものである(即ち、不正なものではない)ことを処理装置191により検出する。
人物抽出部155は、出入履歴記録部151を参照して、時刻T2以前に保管室200に入って時刻T1より後に保管室200を出た人を、物品検出部154により検出された媒体210を持ち出した人物の候補として抽出する。例えば、物品検出部154が、時刻T1である2012年12月1日10時00分から時刻T2である2012年12月1日10時10分までの間に媒体ID「7」の媒体210が保管室200から持ち出されたことを検出したとする。出入履歴記録部151が、
・時刻:「2012年12月1日10時00分」
・職員ID:「X」
・種別:「入室」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日10時30分」
・職員ID:「X」
・種別:「退室」
というデータとを記録していたとする。この場合、人物抽出部155は、職員ID「X」の人が時刻T2以前である2012年12月1日10時00分に入室して時刻T1より後である2012年12月1日10時30分に退室しているため、職員ID「X」の人を、媒体ID「7」の媒体210を持ち出した人物の候補として処理装置191により抽出する。そして、人物抽出部155は、職員ID「X」の人が媒体ID「7」の媒体210を持ち出したことが疑われるという情報を出力装置194により画面表示したり、音声出力したり、管理者等にメール送信したりする。
図2は、人物抽出部155による抽出の対象となる人物の入退室のタイミングを示す図である。
図2において、ある媒体210の媒体IDが、時刻T1ではリーダ130により読み取られたが、時刻T2ではリーダ130により読み取られなかったとする。このとき、以下のように、職員ID「A」、「B」、「C」、「D」の人が人物抽出部155による抽出の対象となる。
(A)職員ID「A」の人は、時刻T1より前に入室して時刻T2より後に退室しているため、時刻T2の前後は、該当する媒体210を保管室200内でアンテナ120の電波から隠しておき、その後、該当する媒体210を保管室200から持ち出すことができた人物である。よって、職員ID「A」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
(B)職員ID「B」の人は、時刻T1から時刻T2までの間に入室及び退室しているため、時刻T1から時刻T2までの間に、該当する媒体210を保管室200から持ち出すことができた人物である。よって、職員ID「B」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
(C)職員ID「C」の人は、時刻T1から時刻T2までの間に入室して時刻T2より後に退室しているため、時刻T2の前後は、該当する媒体210を保管室200内でアンテナ120の電波から隠しておき、その後、該当する媒体210を保管室200から持ち出すことができた人物である。よって、職員ID「C」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
(D)職員ID「D」の人は、時刻T1より前に入室して時刻T1から時刻T2までの間に退室しているため、時刻T1から時刻T2までの間に、該当する媒体210を保管室200から持ち出すことができた人物である。よって、職員ID「D」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
上記のように、本実施の形態では、ICタグ110のスキャンによる棚卸しの時刻と結果とをログに出力して保存する。本来存在すべき資産の欠損が確認された場合には、資産の現物の不正持ち出しと判断して、必要に応じてアラームを出力する。さらに、入退室管理のログと照合して、不正持ち出しが可能な者をリストアップして必要部署に通知する。不正持ち出しが疑われる人物が複数いる場合には、その中から実際に不正持ち出しを行った者を人手で特定することもできる。
図3は、物品管理装置150のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3において、物品管理装置150は、コンピュータであり、LCD901(Liquid・Crystal・Display)、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ906といったハードウェアデバイスを備えている。これらのハードウェアデバイスはケーブルや信号線で接続されている。LCD901の代わりに、CRT(Cathode・Ray・Tube)、あるいは、その他の表示装置が用いられてもよい。マウス903の代わりに、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、ペンタブレット、あるいは、その他のポインティングデバイスが用いられてもよい。
物品管理装置150は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit)を備えている。CPU911は、処理装置191の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、LCD901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ906、HDD920(Hard・Disk・Drive)と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。HDD920の代わりに、フラッシュメモリ、光ディスク装置、メモリカードリーダライタ、あるいは、その他の記録媒体が用いられてもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、HDD920は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置192の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905は、入力装置193の一例である。また、通信ボード915、LCD901、プリンタ906は、出力装置194の一例である。
通信ボード915は、LAN(Local・Area・Network)等に接続されている。通信ボード915は、LANに限らず、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークといったWAN(Wide・Area・Network)、あるいは、インターネットに接続されていても構わない。LAN、WAN、インターネットは、ネットワーク300の一例である。
HDD920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として含まれている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、RAM914やHDD920等の記録媒体に記憶される。RAM914やHDD920等の記録媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。データや信号は、RAM914等のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、HDD920の磁気ディスク、光ディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)、あるいは、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912、信号線、ケーブル、あるいは、その他の伝送媒体により伝送される。
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子、デバイス、基板、配線といったハードウェアのみで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
図4は、物品管理システム100の動作(本実施の形態に係る物品管理方法、本実施の形態に係るプログラムの処理手順)を示すフローチャートである。
ステップS11において、リーダ130は、アンテナ120を介して、保管室200に保管されている媒体210に貼付されたICタグ110の全数スキャンを行う。物品管理装置150の読取履歴記録部152は、スキャン履歴を記録する。
ステップS12において、物品管理装置150の物品検出部154は、スキャン履歴を参照して、前回のスキャン結果と今回のスキャン結果とを比較する。物品検出部154は、前回のスキャン結果と今回のスキャン結果との間で差異が生じた媒体210の媒体ID、最後に存在が確認できた時刻T1、初めて存在しないことが判った時刻T2を示す新たなデータを差異テーブルに格納する。このとき、物品検出部154は、物品管理装置150の貸出履歴記録部153が記録している媒体210の貸し出し情報に、新たなデータに係る媒体210が含まれていれば、そのデータを差異テーブルから消去する(即ち、差異テーブルに格納しない)。
新たなデータが差異テーブルに格納されなかった場合、即ち、媒体210の持ち出しがなかった場合、ステップS13に進む。新たなデータが差異テーブルに格納された場合、即ち、媒体210の持ち出しがあった場合、ステップS14に進む。
ステップS13において、一定の遅延時間が経過すると、ステップS11に戻る。この遅延時間は、後述するように、保管室200への入室者の数によって調整されてもよい。
ステップS14において、物品検出部154は、物品管理装置150の人物抽出部155の起動条件が満たされているかどうか判定する。例えば、以下のいずれかを起動条件とすることができる。
(1)人が退室して保管室200に誰もいなくなったタイミング
(2)保管室200に人がいるが、時刻T2から一定の時間が経った場合
(3)定時起動(例えば、日替わり、毎正時)
(1)の場合、物品検出部154は、物品管理装置150の出入履歴記録部151を参照して、時刻T2の後、保管室200から人がいなくなったときに、人物抽出部155に動作を開始させる。(2)の場合、物品検出部154は、物品管理装置150の出入履歴記録部151を参照して、時刻T2から一定の時間が経過したときに、人物抽出部155に動作を開始させる。(3)の場合、物品検出部154は、予め定められた単位期間ごとに、人物抽出部155に動作を開始させる。
起動条件が満たされると、ステップS15に進む。
ステップS15において、人物抽出部155は、疑わしい人物を特定する。その後、ステップS13に進む。
なお、この例では、ステップS11の次に必ずステップS12を実行している(即ち、ステップS11とステップS12とを同じ頻度で実行している)が、ステップS11とステップS12とを別々の頻度で実行してもよい。例えば、ステップS11は10分ごとに実行し、ステップS12は1時間ごとに実行するようにしてもよい。その場合、ステップS12では、まだ比較していないスキャン結果全てを対象にスキャン結果の比較を行う。
図5は、ステップS15における人物抽出部155の動作を示すフローチャートである。
ステップS21において、人物抽出部155は、出入履歴記録部151が記録している入退室ログを読み込む。
ステップS22において、人物抽出部155は、入退室ログで、退室時刻が時刻T1より後、もしくは、退室時刻がnull(即ち、まだ室内にいる)の人であって、入室時刻が時刻T2以前の人を、疑わしい人物のリストに入れる。
最終的に得られたリストが、時刻T1から時刻T2までの間に媒体210を持ち出した人物の候補のリストとなる。
以上より、本実施の形態によれば、媒体210が保管室200から持ち出された場合に、その媒体210を持ち出した人物を特定することが可能となる。
なお、本実施の形態において、保管室200に保管される媒体210は、商品等、他の種類の物品であっても構わない。
本実施の形態において、ICタグ110は、カラーバーコード等、他の種類の識別子記録体であっても構わない。カラーバーコードを用いる場合、例えば、媒体ID「1」が記録された(即ち、符号化された)カラーバーコードは、媒体ID「1」の媒体210に付される(即ち、印刷される)。また、アンテナ120に代えて、カメラが保管室200に設置される。リーダ130は、カメラを用いて、保管室200に保管されている媒体210の媒体IDを繰り返し読み取る。
本実施の形態において、リーダ130は、リーダライタであっても構わない。また、アンテナ120及び(アンテナ分離型の)リーダ130は、アンテナ内蔵型のリーダであっても構わない。アンテナ内蔵型のリーダを用いる場合、保管室200に保管される全ての媒体210のICタグ110に電波が届くように(例えば、保管室200の天井等に分散して)アンテナ内蔵型のリーダが複数個設置される。
本実施の形態において、物品管理装置150の物品検出部154は、出入履歴記録部151を参照して、保管室200にいる人の数に応じて、保管室200に保管されている媒体210の媒体IDをリーダ130に読み取らせるタイミングを調整しても構わない。即ち、媒体210の棚卸しの間隔を可変としてもよい。例えば、デフォルトの設定として、リーダ130が10分間隔で媒体210の棚卸しを行っていたとする。媒体210の棚卸しの間隔を可変とする場合、物品検出部154は、出入履歴記録部151が記録したデータから、保管室200にいる人の数が増えたことを検出すると、リーダ130に10分よりも短い間隔で媒体210の棚卸しを行わせる(例えば、保管室200にいる人の数、増減数、増減率等によって、間隔を連続的あるいは段階的に変化させる)。そして、物品検出部154は、出入履歴記録部151が記録したデータから、保管室200にいる人の数が減ったことを検出すると、リーダ130に現在の間隔よりも短い間隔あるいは再び10分間隔で媒体210の棚卸しを行わせる。
上記のように、媒体210の棚卸しの間隔を可変とすることで、保管室200にいる人の数が多いときに媒体210が持ち出されても、人物抽出部155において、その媒体210の持ち出しが不可能な者が疑わしき人物として多数抽出されるという事態を回避することができる。よって、媒体210が保管室200から持ち出された場合に、その媒体210を持ち出した人物を特定しやすくなる。
また、本実施の形態において、物品管理装置150の物品検出部154は、読取履歴記録部152を参照して、時刻T2から所定の時間内に媒体IDがリーダ130により再び読み取られた媒体210を検出の対象から除外しても構わない。即ち、入室者による電波ノイズ等の影響を考慮して、所定の回数連続してデータ欠損となる場合を資産の欠損とみなす等の工夫を施してもよい。例えば、リーダ130が10分ごとに媒体210の棚卸しを行っていたとする。読取履歴記録部152が、
・時刻:「2012年12月1日10時00分」
・媒体ID:「1」〜「7」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日10時10分」
・媒体ID:「1」〜「6」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日10時20分」
・媒体ID:「1」〜「7」
というデータとを記録していたとする。上記のような工夫を施す場合、物品検出部154は、時刻T1である2012年12月1日10時00分から時刻T2である2012年12月1日10時10分までの間に媒体ID「7」の媒体210が保管室200から持ち出されているようにみえるが、時刻T2から10分以内である2012年12月1日10時20分(所定の時間内の一例)に媒体ID「7」がリーダ130により再び読み取られているため、媒体ID「7」の媒体210は持ち出されなかったと処理装置191により判定する。
上記のような工夫を施すことで、物品検出部154における誤検出の確率を低減させることができる。
本実施の形態では、共連れ入室の考慮はしていないが、監視カメラ等を併設したり、人間による判断を加えたりすることにより、共連れ入室者も含めて監視することが可能となる。
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
本実施の形態に係る物品管理システム100の構成は、図1に示した実施の形態1のものと同様である。
物品管理装置150の物品検出部154は、実施の形態1と同様に、読取履歴記録部152を参照して、媒体IDが読み取れなかった媒体210と時刻(時刻T2)とを特定する。そして、物品検出部154は、読取履歴記録部152を参照して、その媒体210の中で、時刻T2の後に読取履歴記録部152に記録された時刻T3(第3時刻)では媒体IDがリーダ130により読み取られなかったが時刻T3の次に読取履歴記録部152に記録された時刻T4(第4時刻)では媒体IDがリーダ130により読み取られた媒体210を検出する。例えば、リーダ130が10分ごとに媒体210の棚卸しを行っていたとする。物品検出部154が、時刻T1である2012年12月1日10時00分から時刻T2である2012年12月1日10時10分までの間に媒体ID「7」の媒体210が保管室200から不正に持ち出されたことを検出していたとする。読取履歴記録部152が、
・時刻:「2012年12月1日19時50分」
・媒体ID:「1」〜「6」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日20時00分」
・媒体ID:「1」〜「7」
というデータとを記録していたとする。この場合、物品検出部154は、時刻T3である2012年12月1日19時50分から時刻T4である2012年12月1日20時00分までの間に、不正に持ち出されていた媒体ID「7」の媒体210が保管室200に戻されたことを処理装置191により検出する。このとき、物品検出部154は、媒体ID「7」の媒体210が戻されたという情報を出力装置194により画面表示したり、音声出力したり、管理者等にメール送信したりしてもよい。
物品管理装置150の人物抽出部155は、出入履歴記録部151を参照して、時刻T4以前に保管室200に入って時刻T3より後に保管室200を出た人を、物品検出部154により検出された媒体210を戻した人物の候補として抽出する。例えば、人物抽出部155が、職員ID「X」の人を、媒体ID「7」の媒体210を持ち出した人物の候補として抽出していたとする。物品検出部154が、時刻T3である2012年12月1日19時50分から時刻T4である2012年12月1日20時00分までの間に媒体ID「7」の媒体210が保管室200に戻されたことを検出したとする。出入履歴記録部151が、
・時刻:「2012年12月1日19時50分」
・職員ID:「Y」
・種別:「入室」
というデータと、
・時刻:「2012年12月1日19時55分」
・職員ID:「Y」
・種別:「退室」
というデータとを記録していたとする。この場合、人物抽出部155は、職員ID「Y」の人が時刻T4以前である2012年12月1日19時50分に入室して時刻T3より後である2012年12月1日19時55分に退室しているため、職員ID「Y」の人を、媒体ID「7」の媒体210を戻した人物の候補として処理装置191により抽出する。そして、人物抽出部155は、職員ID「Y」の人が、持ち出されていた媒体ID「7」の媒体210を戻したことが疑われるという情報を出力装置194により画面表示したり、音声出力したり、管理者等にメール送信したりする。このとき、人物抽出部155は、職員ID「Y」の人が、職員ID「X」の人の共謀者であることが疑われるという情報を出力装置194により画面表示したり、音声出力したり、管理者等にメール送信したりしてもよい。また、職員ID「Y」の人ではなく、職員ID「X」の人が、媒体ID「7」の媒体210を戻した人物の候補として抽出されたのであれば、人物抽出部155は、職員ID「X」の人が媒体ID「7」の媒体210を持ち出した後、不正を隠すために戻したことが強く疑われるという情報を出力装置194により画面表示したり、音声出力したり、管理者等にメール送信したりしてもよい。
図6は、人物抽出部155による抽出の対象となる人物の入退室のタイミングを示す図である。
図6において、不正に持ち出されていた媒体210の媒体IDが、時刻T3ではリーダ130により読み取られなかったが、時刻T4ではリーダ130により読み取られたとする。このとき、以下のように、職員ID「A」、「B」、「C」、「D」の人が人物抽出部155による抽出の対象となる。
(A)職員ID「A」の人は、時刻T3より前に入室して時刻T4より後に退室しているため、時刻T3の前後は、該当する媒体210を保管室200内でアンテナ120の電波から隠しておき、時刻T3から時刻T4までの間に、該当する媒体210を保管室200内で元に戻すことができた人物である。よって、職員ID「A」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
(B)職員ID「B」の人は、時刻T3から時刻T4までの間に入室及び退室しているため、時刻T3から時刻T4までの間に、該当する媒体210を保管室200内で元に戻すことができた人物である。よって、職員ID「B」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
(C)職員ID「C」の人は、時刻T3から時刻T4までの間に入室して時刻T4より後に退室しているため、時刻T3から時刻T4までの間に、該当する媒体210を保管室200内で元に戻すことができた人物である。よって、職員ID「C」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
(D)職員ID「D」の人は、時刻T3より前に入室して時刻T3から時刻T4までの間に退室しているため、時刻T3の前後は、該当する媒体210を保管室200内でアンテナ120の電波から隠しておき、時刻T3から時刻T4までの間に、該当する媒体210を保管室200内で元に戻すことができた人物である。よって、職員ID「D」の人は、人物抽出部155による抽出の対象となる。
以上より、本実施の形態によれば、媒体210が保管室200から持ち出された後、保管室200に戻された場合に、その媒体210を戻した人物も特定することが可能となる。例えば、情報の漏洩等が発覚したときに、その情報を記録した媒体210を保管室200から持ち出した者だけでなく、保管室200に戻した者を特定することで、情報の漏洩等に関与した者を1人でも多く見つけたり(共謀者が媒体210を戻した場合)、より確実に見つけたり(媒体210を持ち出した者が戻した場合)することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 物品管理システム、110 ICタグ、120 アンテナ、130 リーダ、140 入退室ゲート、150 物品管理装置、151 出入履歴記録部、152 読取履歴記録部、153 貸出履歴記録部、154 物品検出部、155 人物抽出部、191 処理装置、192 記憶装置、193 入力装置、194 出力装置、200 保管室、210 媒体、300 ネットワーク、901 LCD、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 HDD、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

Claims (11)

  1. 物品を一意に識別する識別子が記録された識別子記録体が付された物品が複数保管される保管場所に設置され、前記保管場所に保管されている物品のそれぞれに付された識別子記録体から前記保管場所に保管されている物品の識別子を繰り返し読み取る識別子読取装置と、
    前記保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する出入履歴記録部と、
    前記保管場所に保管されている物品の識別子が前記識別子読取装置により読み取られる度に、前記識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する読取履歴記録部と、
    前記読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られたが前記第1時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかった物品を検出する物品検出部と、
    前記出入履歴記録部を参照して、前記第1時刻より前に前記保管場所に入って前記第2時刻より後に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所に入って前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所に入って前記第2時刻より後に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻より前に前記保管場所に入って前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所を出た人とを、前記物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する人物抽出部と
    を備えることを特徴とする物品管理システム。
  2. 前記保管場所に保管されている物品の貸し出しを時刻とともに記録する貸出履歴記録部をさらに備え、
    前記物品検出部は、前記貸出履歴記録部を参照して、前記第1時刻から前記第2時刻までに貸し出された物品を検出の対象から除外することを特徴とする請求項1の物品管理システム。
  3. 前記物品検出部は、前記出入履歴記録部を参照して、前記保管場所にいる人の数に応じて、前記保管場所に保管されている物品の識別子を前記識別子読取装置に読み取らせるタイミングを調整することを特徴とする請求項1又は2の物品管理システム。
  4. 前記物品検出部は、前記読取履歴記録部を参照して、前記第2時刻から所定の時間内に識別子が前記識別子読取装置により再び読み取られた物品を検出の対象から除外することを特徴とする請求項1から3のいずれかの物品管理システム。
  5. 前記物品検出部は、前記読取履歴記録部を参照して、前記第2時刻の後に前記読取履歴記録部に記録された第3時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかったが前記第3時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第4時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られた物品を検出し、
    前記人物抽出部は、前記出入履歴記録部を参照して、前記第4時刻以前に前記保管場所に入って前記第3時刻より後に前記保管場所を出た人を、前記物品検出部により検出された物品を戻した人物の候補として抽出することを特徴とする請求項1から3のいずれかの物品管理システム。
  6. 前記物品検出部は、前記保管場所から人がいなくなったときに、前記人物抽出部に動作を開始させることを特徴とする請求項1から5のいずれかの物品管理システム。
  7. 前記物品検出部は、前記第2時刻から一定の時間が経過したときに、前記人物抽出部に動作を開始させることを特徴とする請求項1から5のいずれかの物品管理システム。
  8. 前記物品検出部は、予め定められた単位期間ごとに、前記人物抽出部に動作を開始させることを特徴とする請求項1から5のいずれかの物品管理システム。
  9. 前記識別子記録体は、ICタグであることを特徴とする請求項1から8のいずれかの物品管理システム。
  10. 物品を一意に識別する識別子が記録された識別子記録体が付された物品が複数保管される保管場所に設置され、前記保管場所に保管されている物品のそれぞれに付された識別子記録体から前記保管場所に保管されている物品の識別子を繰り返し読み取る識別子読取装置とを利用する物品管理装置であって、
    前記保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する出入履歴記録部と、
    前記保管場所に保管されている物品の識別子が前記識別子読取装置により読み取られる度に、前記識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する読取履歴記録部と、
    前記読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られたが前記第1時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかった物品を、持ち出された物品として検出する物品検出部と、
    前記出入履歴記録部を参照して、前記第1時刻より前に前記保管場所に入って前記第2時刻より後に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所に入って前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所に入って前記第2時刻より後に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻より前に前記保管場所に入って前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所を出た人とを、前記物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する人物抽出部と
    を備えることを特徴とする物品管理装置。
  11. 物品を一意に識別する識別子が記録された識別子記録体が付された物品が複数保管される保管場所に設置され、前記保管場所に保管されている物品のそれぞれに付された識別子記録体から前記保管場所に保管されている物品の識別子を繰り返し読み取る識別子読取装置とを利用するコンピュータであって、前記保管場所に対する人の出入りを時刻とともに記録する出入履歴記録部と、前記保管場所に保管されている物品の識別子が前記識別子読取装置により読み取られる度に、前記識別子読取装置により読み取られた識別子を時刻とともに記録する読取履歴記録部とを備えるコンピュータを、
    前記読取履歴記録部を参照して、第1時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られたが前記第1時刻の次に前記読取履歴記録部に記録された第2時刻では識別子が前記識別子読取装置により読み取られなかった物品を検出する物品検出部と、
    前記出入履歴記録部を参照して、前記第1時刻より前に前記保管場所に入って前記第2時刻より後に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所に入って前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所に入って前記第2時刻より後に前記保管場所を出た人と、前記第1時刻より前に前記保管場所に入って前記第1時刻から前記第2時刻までの間に前記保管場所を出た人とを、前記物品検出部により検出された物品を持ち出した人物の候補として抽出する人物抽出部
    として機能させるためのプログラム。
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