JP5324929B2 - 車両用空調システム - Google Patents
車両用空調システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5324929B2 JP5324929B2 JP2009006434A JP2009006434A JP5324929B2 JP 5324929 B2 JP5324929 B2 JP 5324929B2 JP 2009006434 A JP2009006434 A JP 2009006434A JP 2009006434 A JP2009006434 A JP 2009006434A JP 5324929 B2 JP5324929 B2 JP 5324929B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- valve
- change
- vehicle
- capacity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
圧縮機の動力(駆動トルク)は、エンジンからベルトを介して伝達される。このため、車両の制御という観点からみれば、圧縮機は負荷となり、特に外気温度が高いときに、加速性能を含む車両のドライバビリティや、燃費に影響を及ぼす。
そこで、例えば特許文献1が開示する車両用空気調和装置においては、車両が加速状態であると判定された時に、コンプレッサがオフにされる。あるいは、コンプレッサが可変容量である場合、加速状態であると判定された時に、その容量が小にされる。これにより、車両加速時には加速が優先させられ、加速性能が確保されるものと考えられる。
この種の可変容量圧縮機には、容量制御弁が備え付けられ、容量制御弁に供給される駆動電流は、外部の制御装置によって制御される。制御装置は、冷凍サイクルシステムにおける吸入圧力、若しくは、所定の2点間の圧力差(例えば、吐出圧力と吸入圧力との圧力差)が目標値に近付くように駆動電流を調整する。駆動電流に応じて容量制御弁の開度が変化するのに伴い、圧縮機のクランク室の圧力が増減され、これによって吐出容量が変化する。
更に、圧縮機の吐出容量の変化がエンジンの回転速度変化に追い付かない場合、感温式の膨張弁を用いていれば、蒸発器の圧力低下により膨張弁の開度が変化し、冷凍サイクルシステム全体のバランスが変化する。この結果として、冷凍サイクルシステムが不安定になり、車室の快適性が損なわれる虞がある。
また、第1の電気信号及び第2の電気信号を同時に制御した場合、特にピストンタイプの可変容量圧縮機を用いているときには、容量制御弁の駆動電流を変更してから、実際に吐出容量が変化するまでに時間差があることから、制御が不安定になり、冷媒循環量及び差圧が目標値に収束しない、いわゆるハンチング現象が生じてしまう。
好ましくは、回転速度変化予知手段は、車両のアクセル開度及びアクセル開度の変化量のうち少なくとも一方に基づいて、前記可変容量圧縮機の回転速度の変化を予知する(請求項3)。
請求項3の車両用空調システムによれば、回転速度変化予知手段によって、回転速度の変化が確実に予知される。この結果として、圧縮機の駆動トルクのオーバーシュートが確実に防止される。
車両用空調システムは冷凍サイクルを実行する冷凍サイクルシステム12を備え、冷凍サイクルシステム12は、作動流体としての冷媒を循環させる循環路14を有する。
循環路14は、エンジンルーム16から隔壁17を貫通して機器スペース18に渡っている。機器スペース18は、車室10の前方部分にインストルメントパネル20により区画されている。エンジンルーム16内を延びる循環路14の部分には、圧縮機100、放熱器(凝縮器)24、レシーバ・ドライヤ25及び膨張弁26が、冷媒が流れる方向にて順次介挿される。機器スペース18内を延びる循環路14の部分には、蒸発器28が介挿されている。なお、レシーバ・ドライヤ25は省略してもよい。
より詳しくは、圧縮機100は、例えば斜板式のクラッチレス圧縮機である。圧縮機100はシリンダーブロック101を備え、シリンダーブロック101には、複数のシリンダボア101aが形成されている。シリンダーブロック101の一端にはフロントハウジング(クランクケース)102が連結され、シリンダーブロック101の他端には、バルブプレート103を介してリアハウジング(シリンダヘッド)104が連結されている。
ボス部102aの内側には軸封装置116が配置され、軸封装置116は、フロントハウジング102の内部と外部とを遮断している。駆動軸106はラジアル方向及びスラスト方向にベアリング117,118,119,120によって回転自在に支持され、エンジン29からの動力がプーリ112に伝達され、プーリ112の回転と同期して回転可能である。
リアハウジング104には、容量制御弁(電磁制御弁)200が収容され、容量制御弁200は給気通路160に介挿されている。給気通路160は、吐出室142とクランク室105との間を連通するようにリアハウジング104からバルブプレート103を経てシリンダーブロック101にまで亘っている。
また、吸入室140は、リアハウジング104に形成された感圧通路166を通じて、給気通路160とは独立して容量制御弁200に接続されている。
感圧室214内には感圧器228が収容され、感圧器228の一端が支持部材224に固定されている。従って、キャップ222は、支持部材224を介して感圧器228を支持している。
なお、弁ハウジング202に対するキャップ222の圧入量は、容量制御弁200が所定の動作をするように調整される。
容量制御弁のソレノイド254には、エアコン制御装置(A/C制御装置)32が電気的に接続され、エアコン制御装置32は、ソレノイド254に供給される駆動電流Iの電流量を調整することによって、圧縮機100の吐出容量を調整する。エアコン制御装置32は、例えば、ECU(電子制御装置)等の電気回路によって構成することができる。
図4は、容量制御弁200に供給される駆動電流Iと吸入圧力Psとの関係を示している。Ps制御方式では、種々の情報から吸入圧力Psの目標値Pssが設定され、目標値Pssに対応する大きさの駆動電流Iがソレノイド254に供給される。これにより、容量制御弁200の開度は、吸入圧力Psが目標値Pssに近付くように設定される。この一方で、吸入圧力Psを検知する感圧器228が、吸入圧力Psに応じて伸長して開度を微調整し、吸入圧力Psの変動を補償する。
膨張弁26は自身を通過する冷媒を膨張させる。膨張弁26は、例えば電子式膨張弁である。膨張弁26の開度は可変であり、エアコン制御装置32によって調整される。
蒸発器28を通過する冷媒は、ブロワファン36からの風によって加熱され、蒸発する。この一方で、ブロワファン36からの風は、蒸発器28によって冷却されて冷風になり、この冷風が車室10内に吹き出すことで、車室10が冷房される。
図5は、上述した容量制御弁のソレノイド254、エアコン制御装置32、車両制御装置50及びセンサ群の間における、信号の入出力を示している。
車両制御装置50には、アクセル開度センサ54によって検知された、アクセルペダル52の踏み込み量が入力される。そして、車両制御装置50は、アクセルペダル52の踏み込み量及びその変化に基づいて、エンジン29に供給される燃料の量(空燃比)及び点火時期等を適切に制御する。
また、エアコン制御装置32には、操作パネルを介して、車室10の設定温度等が入力されるとともに、外気温度センサ42、蒸発器出口空気温度センサ44、及び、コンデンサファン電圧センサ45によってそれぞれ検知された、外気温度、蒸発器出口空気温度、及び、コンデンサファン電圧が入力される。これらの入力された情報に基づいて、エアコン制御装置32は、容量制御弁のソレノイド254に供給される駆動電流の目標値を設定し、この目標値に実際の値が近付くように駆動電流を調整する。これにより、可変容量圧縮機100の吐出容量が所定の値に調整される。
更に、エアコン制御装置32にも、アクセル開度センサ54によって検知された、アクセルペダル52の踏み込み量が連続的若しくは間欠的に入力される。エアコン制御装置32は、入力されたアクセルペダル52の踏み込み量の変化に基づいて、エンジン29の回転速度の変化、換言すれば、圧縮機100の回転速度の変化を、それが実際に変化するよりも前に検知する。
具体的には、エアコン制御装置32は、圧縮機100の回転速度の変化量が上限閾値を超えて上昇すると予知したときには、循環量が少なくなるように膨張弁26の開度を縮小方向に変更し、エンジン29の回転速度の変化量が下限閾値を超えて下降すると予知したときには、循環量が増えるように膨張弁26の開度を増大方向に変更する。
上述したエアコン制御装置32は、圧縮機100の回転速度の変化の予知、予知した結果と閾値との比較、並びに、比較結果に基づいた圧縮機100の回転速度変化前の膨張弁26の開度変更を行うようプログラムすることにより、構成することができる。
例えば、一実施形態では、圧縮機100の回転速度の上昇及び下降が予知されたときに、膨張弁26の開度をそれぞれ減少及び増大させたが、少なくとも圧縮機100の回転速度の上昇が閾値を超えると予知された場合に、膨張弁26の開度を減少させればよい。また、構成を簡単にするために、膨張弁26の開度を減少させるときに、いつでも、0ではない最小の開度にしてもよい。
32 エアコン制御装置(容量制御手段、開度制御手段、回転速度変化予知手段)
100 可変容量圧縮機
200 容量制御弁
228 感圧器
Claims (3)
- 車両に設けられた冷媒が循環する循環路に順次介挿された、可変容量圧縮機、放熱器、開度を外部から制御可能な膨張弁及び蒸発器と、
前記可変容量圧縮機の吐出容量を調整するための容量制御弁と、
前記容量制御弁に供給する駆動電流を調整して前記容量制御弁の開度を調整し、これにより前記可変容量圧縮機の吐出容量を制御する容量制御手段と、
前記膨張弁の開度を調整する開度制御手段と、
前記可変容量圧縮機の回転速度の変化を予知する回転速度変化予知手段と
を備え、
前記可変容量圧縮機は、前記車両のエンジンの動力によって作動させられ、
前記開度制御手段は、前記回転速度変化予知手段によって予知された前記可変容量圧縮機の回転速度の変化が閾値を超えたとき、予知された前記可変容量圧縮機の回転速度の変化が始まるよりも前に、予知された回転速度の変化方向に対応して前記膨張弁の開度を変更し、
前記容量制御手段が前記駆動電流を変更してから前記可変容量圧縮機の吐出容量が変化するまでに要する時間を応答時間としたとき、
前記開度制御手段は、前記閾値を超える前記可変容量圧縮機の回転速度の変化を前記回転速度変化予知手段が予知したときから起算して前記応答時間が経過するまでの間に、前記膨張弁の開度を変更する
ことを特徴とする車両用空調システム。 - 前記容量制御手段は、前記圧縮機に吸入される前記作動流体の吸入圧力の目標値に対応して定まる値に等しくなるよう、前記駆動電流を調整し、
前記容量制御弁は、前記吸入圧力を検知して、前記吸入圧力が前記目標値に近付くように前記容量制御弁の開度を調整する感圧器を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調システム。 - 前記回転速度変化予知手段は、車両のアクセル開度及びアクセル開度の変化量のうち少なくとも一方に基づいて、前記可変容量圧縮機の回転速度の変化を予知することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調システム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009006434A JP5324929B2 (ja) | 2009-01-15 | 2009-01-15 | 車両用空調システム |
PCT/JP2010/050328 WO2010082598A1 (ja) | 2009-01-15 | 2010-01-14 | 車両用空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009006434A JP5324929B2 (ja) | 2009-01-15 | 2009-01-15 | 車両用空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010163021A JP2010163021A (ja) | 2010-07-29 |
JP5324929B2 true JP5324929B2 (ja) | 2013-10-23 |
Family
ID=42579552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009006434A Expired - Fee Related JP5324929B2 (ja) | 2009-01-15 | 2009-01-15 | 車両用空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5324929B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101717611B1 (ko) * | 2013-09-04 | 2017-03-17 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 공조장치 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62117473U (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-25 | ||
JPH01122309U (ja) * | 1987-10-27 | 1989-08-18 | ||
JP2004183623A (ja) * | 2002-12-06 | 2004-07-02 | Zexel Valeo Climate Control Corp | 可変容量型圧縮機の制御装置 |
JP4044025B2 (ja) * | 2003-10-15 | 2008-02-06 | 本田技研工業株式会社 | 車両の制御装置 |
-
2009
- 2009-01-15 JP JP2009006434A patent/JP5324929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010163021A (ja) | 2010-07-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1457676B1 (en) | Control valve for a variable displacement compressor | |
JP4221893B2 (ja) | 容量可変型圧縮機の容量制御装置及び圧縮機モジュール | |
US6453685B2 (en) | Control apparatus and control method for variable displacement compressor | |
US6356825B1 (en) | Air-conditioning system for automobiles and its control method | |
EP1101639B1 (en) | Air conditioning apparatus | |
US6371734B1 (en) | Control valve for variable displacement compressor | |
US6389824B2 (en) | Controller for variable displacement compressor | |
EP1162370A2 (en) | A capacity control device for a compressor in a refrigerating system | |
EP1179679B1 (en) | Control valve of variable displacement compressor | |
US6519960B2 (en) | Air conditioner | |
US6705102B2 (en) | Vehicular air-conditioner | |
US20040045305A1 (en) | Air conditioner | |
JP5281320B2 (ja) | 可変容量圧縮機の容量制御システム | |
JP5413956B2 (ja) | 可変容量圧縮機の駆動トルク演算装置、及び、車両用空調システム | |
JP2001328424A (ja) | 空調装置 | |
JP5324929B2 (ja) | 車両用空調システム | |
WO2010082598A1 (ja) | 車両用空調システム | |
US20020152763A1 (en) | Control device of variable displacement compressor | |
JP2010163022A (ja) | 車両用空調システム | |
JP2009019605A (ja) | 可変容量圧縮機の容量制御弁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130710 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130719 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5324929 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |