JP5321642B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

本発明は、像ブレを補正するブレ補正レンズ群を含み、撮影可能状態よりも小型の収納状態とすることができるカメラ等のレンズ鏡筒に関するものである。
像面のブレを補正するブレ補正機構を搭載したカメラや交換レンズの製品が発売されている。ブレ補正機能には、様々な方式が存在するが、複数のレンズ群における一部を光軸に対して直交する方向へシフト移動させる方式が標準的に用いられている。この方式では、ブレ補正レンズ群のシフト移動をガイドする手段として、例えば、鋼球を利用した方式がある。この場合には、精度良くレンズ群のシフト移動を行うためには、何らかの手段でシフト移動させるレンズ群を鋼球へと押し付ける力が必要となり、例えば、鋼球の台座を備えたホルダ部材等とレンズ群のホルダの間を引張コイルバネで付勢してガタを取り、スムーズかつ高精度なシフト移動を実現している。
一方でカメラの小型化に対する需要がある。この点に関しては従来のカメラボディに鏡筒を収納、沈胴させる方式の銀塩コンパクトカメラ、及び、これに似た形態のデジタルスチルカメラの場合には、製品の厚さを決定する主要因はレンズ鏡筒の収納状態での光軸方向の長さである。レンズ鏡筒の収納状態での光軸方向の長さを短くする技術として、特許文献1及び特許文献2には、従来は収納時に閉じられていたシャッタ羽根又は可変絞り羽根等の光量制御用の部材を開放にし、その空間にレンズ群の一部を収納するものが開示されている。
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載された技術では、撮影状態から収納状態へと動作した際に、ブレ補正レンズ群のシフト方向の位置が問題となる。
ブレ補正機構を持たないレンズ鏡筒では、シャッタユニット又は可変絞りユニット等の開放された空間に収納されるレンズ群はシフト移動を行わないため、撮影レンズの光軸を中心とした開口サイズを設定すればよい。しかし、ブレ補正レンズ群は、シフト移動するため、開口サイズを同様に設定してしまうと、収納動作時にブレ補正レンズ群又はそれを保持する部材とシャッタユニット又は可変絞りユニット等とが衝突してしまい、収納状態にできないという問題が生じる。
この問題に対しては、ブレ補正レンズ群の光軸中心を、撮影レンズの光軸中心に予め合せるロック機構を用いることで解決可能ではあるが、ロック機構の収納スペースが必要であり、その分小型化が困難であったり、部品点数の増加によりコストアップしたりするという問題があった。
特開2004−347615号公報 特開2004−184811号公報
本発明の課題は、像ブレを補正するブレ補正レンズ群を含み、収納状態を小型にすることができ、かつ、部品点数の少ないレンズ鏡筒を提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、撮影光学系の少なくとも一部を形成し、前記撮影光学系の光軸に略直交するブレ補正方向に移動して像ブレを補正するブレ補正レンズ群と、前記ブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材と、を備え、前記撮影光学系の光軸に沿った方向の全長が撮影可能状態よりも短い収納状態となるように前記撮影光学系の少なくとも一部を移動することができるレンズ鏡筒において、前記撮影可能状態から前記収納状態へ前記撮影光学系の少なくとも一部が移動する収納動作時に前記ブレ補正レンズ群との相対的な位置が変化し、前記収納状態では、前記ブレ補正レンズ群及び前記ブレ補正レンズ群保持部材の少なくとも一部である挿入部が挿入される開口部を有した開口ユニットと、前記収納動作時に前記ブレ補正レンズ群の光軸中心を前記開口部の開口中心の方向へと案内するガイド部と、を備え、前記開口ユニットは、前記撮影可能状態において前記開口部の一部又は全部を遮光部材により閉塞する光量調整部であり、前記収納状態では、光軸に沿った方向において、前記ブレ補正レンズ群及び前記挿入部の一部が、前記遮光部材よりも被写体側に位置すること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記ガイド部は、前記ブレ補正レンズ群又は前記ブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材が収納動作時に当接する前記開口ユニットに設けられた斜面であること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のレンズ鏡筒において、前記ブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材を備え、前記ガイド部は、前記ブレ補正レンズ群保持部材又は前記開口ユニットのいずれか一方に設けられたガイド軸と、前記ブレ補正レンズ群保持部材又は前記開口ユニットの前記ガイド軸が設けられていない側に設けられたガイド孔と、を有し、前記ガイド軸の先端及び/又は前記ガイド孔には、斜面が設けられていること、を特徴とするレンズ鏡筒である
求項の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記遮光部材の少なくとも一部は、前記収納状態において前記光軸に略直交する方向で退避して前記開口部の開口範囲を広げること、を特徴とするレンズ鏡筒である。
請求項の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記収納動作時には、前記ブレ補正レンズ群の駆動制御を行わないこと、を特徴とするレンズ鏡筒である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。発明によれば、収納動作時にブレ補正レンズ群の光軸中心を開口部材の開口中心の方向へと案内するガイド部を備えたので、開口部をより小さくすることができ、レンズ鏡筒の径方向を小型にできる。
発明によれば、ガイド部は、ブレ補正レンズ群又はブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材が収納動作時に当接する開口ユニットに設けられた斜面であるので、簡単な構成でレンズ鏡筒の径方向を小型にできる。
発明によれば、ガイド部は、ブレ補正レンズ群保持部材又は開口ユニットのいずれか一方に設けられたガイド軸と、ブレ補正レンズ群保持部材又は開口ユニットのガイド軸が設けられていない側に設けられたガイド孔と、を有し、ガイド軸の先端及び/又はガイド孔には、斜面が設けられているので、挿入部が開口部の内周面に当たらないようにして挿入させることができる。
発明によれば、開口ユニットは、撮影可能状態において開口部の一部又は全部を遮光部材により閉塞する光量調整部であるので、収納状態で不要となる空間を有効に利用して収納状態をより小型にできる。
発明によれば、遮光部材の少なくとも一部は、収納状態において光軸に略直交する方向で退避して開口部の開口範囲を広げるので、収納状態をさらに小型にできる。
発明によれば、収納動作時には、ブレ補正レンズ群の駆動制御を行わないので、必要な消費電力を下げることができ、動作が安定し、また、電池寿命を長くできる。


レンズ鏡筒1Aの沈胴状態を示す断面図である。 レンズ鏡筒1Aの撮影可能状態を示す断面図である。 図2中に示したA−A断面図である。 図3中に示したC−C断面における沈胴状態を示す図である。 図3中に示したC−C断面における撮影可能状態を示す図である。 収納状態をより現実に近い状態で示した図である。 ブレ補正可動範囲制限部と挿入部32及び開口部401の寸法関係を光軸方向から見て誇張して示した図である。 実施例2のレンズ鏡筒1Bの収納状態を示す断面図である。 実施例2のレンズ鏡筒1Bの収納動作の過程を示す図である。 実施例3のレンズ鏡筒1Cの収納状態を示す断面図である。 実施例3のレンズ鏡筒1Cの収納動作の過程を示す図である。
本発明は、像ブレを補正するブレ補正レンズ群を含み、収納状態を小型にすることができ、かつ、部品点数を少なくするという目的を、ブレ補正レンズ群の可動範囲を制限するブレ補正可動範囲制限部を利用したり、収納動作時にブレ補正レンズ群の光軸中心を開口部材の開口中心の方向へと案内するガイド部を設けたりすることにより実現した。
(実施例1)
図1は、レンズ鏡筒1Aの沈胴状態を示す断面図である。
図2は、レンズ鏡筒1Aの撮影可能状態を示す断面図である。
図3は、図2中に示したA−A断面図である。
なお、図1及び図2は、図3中に示したB−B断面図となっている。
図4は、図3中に示したC−C断面における沈胴状態を示す図である。
図5は、図3中に示したC−C断面における撮影可能状態を示す図である。
図1,図2,図4,図5において、図中の左方向がカメラの前面方向(被写体方向)である。
実施例1のレンズ鏡筒1Aは、例えば、レンズ非交換式のデジタルスチルカメラの撮影用レンズ鏡筒として用いられ、撮影可能状態から、光軸方向の全長を縮めた沈胴状態(収納状態)とすることができる沈胴式のレンズ鏡筒である。
レンズ鏡筒1Aは、撮影光学系として、第1レンズ群101,VRレンズ群(第2レンズ群)102,第3レンズ群103,光学フィルタ104を備えており、これらを通過した被写体像が撮像素子105に結像され、撮影される。
また、レンズ鏡筒1Aは、第1群筒10、直進ガイド部材303、回転カム筒304、固定筒305、撮像素子固定部材307、シャッタ絞りユニット400等を備えている。
第1レンズ群101は、1群レンズ室301に保持されており、この1群レンズ室301は、第1群筒10に保持されている。
VR(Vibration Reduction)レンズ群102は、撮影光学系の光軸Oに直交する方向へシフト移動することにより像ブレを補正するブレ補正レンズ群であって、VR群レンズ室(ブレ補正レンズ群保持部材)3に保持されている。
第3レンズ群103は、3群レンズ室308に保持されている。
光学フィルタ104は、モアレ等を防止するローパスフィルタ等の機能を有したフィルタであり、撮像素子固定部材307に固定されている。
撮像素子105は、撮像素子固定部材307に固定され、その撮像面に結像した像を電気信号に変換し、不図示の画像処理部に画像データを伝える。
固定筒305は、撮像素子固定部材307に固定されている。
回転カム筒304は、その外周に設けられたカムピン部304aが固定筒305の内周に設けられたカム溝305aに係合している筒状の部材である。また、回転カム筒304の外周には、ギヤ部304bが設けられている。このギヤ部304bは、ギヤ軸312を介して固定筒305に対して回転可能に設けられたギヤ313と噛み合っており、不図示の鏡筒駆動部によりギヤ313に与えられた回転駆動力は、回転カム筒304に伝えられる。
回転カム筒304に回転駆動力が伝えられると、カムピン部304aとカム溝305aとの係合により、回転カム筒304は、回転しながら光軸Oに平行に進退する。
また、回転カム筒304の内周には、1群筒10の外周に設けられた不図示のカムピンが係合する不図示のカム溝と、VR群レンズホルダ2の外周に設けられたカムピン2aが係合するカム溝304cが設けられている。
1群筒10は、上述した外周のカム係合により回転カム筒304の内周に挿入されているほか、内周に直進ガイド部10aを有し、この直進ガイド部10aが直進ガイド部材303と係合している。
また、1群レンズ101の被写体側には、収納状態においてレンズを保護するバリア機構302が備えられており、収納状態では閉じ、撮影状態では開く機構となっている。
直進ガイド部材303は、外周に設けられた係合部303aが回転カム筒304の内周と光軸方向において係合している。また、直進ガイド部材303は、不図示の部分が固定筒305の内周に設けられた不図示の直進ガイド溝に係合している。したがって、直進ガイド部材303は、回転カム筒304の回転を伴う光軸方向に沿った移動とともに光軸方向に移動するが、そのときに回転をすることはない。
この直進ガイド部材303には、上述した1群筒10と、後述するVR群レンズホルダ2が係合しているので、これら1群筒10とVR群レンズホルダ2は、ともに固定筒に対して回転しないようになっている。これにより、回転カム筒304が回転することで、1群筒10とVR群レンズホルダ2は、回転することなく光軸Oに平行に進退可能となっている。
3群レンズ室308は、3群ガイドバー311によって固定筒305に対して進退可能に案内されており、3群モータ310により駆動される送りねじ310aに組みつけられたナット部材309により光軸Oに平行に移動する。
VR群レンズホルダ2は、外周にカムピン2aが設けられており、このカムピン2aが回転カム筒304のカム溝304cに係合している。また、VR群レンズホルダ2は、直進ガイド部材303に直進ガイドされている。したがって、VR群レンズホルダ2は、回転カム筒304から駆動力を得て光軸Oに平行に回転することなく進退する。
VR群レンズホルダ2には、VRレンズ群102の位置を検出する位置検出センサ202が固定されており、VR群レンズ室3に固定された磁石203の磁界によって変化する信号を検出することでVR群レンズ室3の位置を検出する。
VR群レンズホルダカバー6は、VR群レンズホルダ2に固定されており、ブレ補正アクチュエータ用磁石206とブレ補正アクチュエータ用強磁性体207が組み付けられている。このブレ補正アクチュエータ用磁石206とブレ補正アクチュエータ用強磁性体207によって形成される磁界内に、VR群レンズ室3に固定されたブレ補正アクチュエータ用コイル205が配置されており、ブレ補正アクチュエータ用コイル205への通電を制御することでVR群レンズ室3を光軸Oと垂直な方向へとシフト移動させることができる。VR群レンズ室3とVR群レンズホルダ2との間には、鋼球5が挟まれて配置されており、VR群レンズ室3とVR群レンズホルダ2とが近づく方向に引っ張りコイルバネ12により付勢されている。これにより、VR群レンズ室3の光軸Oに垂直な方向へのシフト移動は、高精度かつスムーズに行える。
ブレ補正アクチュエータ用コイル205,位置検出センサ202等のVR群レンズ室3(VRレンズ群102)をブレ補正駆動するときに関係する部位は、光軸Oに垂直な面内で互いに直交する2方向に配置されている(図3参照)。よって、VR群レンズ室3(及びVRレンズ群102)は、光軸Oに垂直な面内で自在に制御されてブレ補正駆動される。
ただし、VR群レンズ室3の移動可能な範囲は、メカニカルリミットとも呼ばれるブレ補正可動範囲制限部により物理的に移動可能な範囲が制限されている。具体的には、ブレ補正可動範囲制限部は、VR群レンズ室3の撮像素子側に設けられた円筒外周面31と、VR群レンズホルダ2に円筒外周面31よりも大きな径で開口された円筒内周面21を有しており、円筒内周面21に円筒外周面31が当たる位置までがVR群レンズ室3の移動可能な範囲となっている。
また、VR群レンズホルダ2には、ガイドバー7,8が固定されている。
ガイドバー7,8は、光軸Oに平行に延在しており、後述のシャッタ絞りユニット400を光軸Oに平行な方向に移動可能に支持する部材である。ガイドバー7,8の対物側先端には、シャッタ絞りユニット400の撮影可能状態の位置を決めるガイドバー留めリング9が取り付けられている。
シャッタ絞りユニット400は、その開口部401を閉塞可能な遮光部材であるシャッタ絞り部材11を有し、シャッタの機能と、絞りの機能とを併せ持った光量調整部(開口ユニット)である。シャッタ絞りユニット400は、シャッタ絞り部材11を撮影光学系の光路中に進退可能であり、開口部401の一部をシャッタ絞り部材11により閉塞した状態が、光束を絞った状態でシャッタを開けた状態であり、開口部401の全部をシャッタ絞り部材11により閉塞した状態が、シャッタを閉じた状態である。また、後述する収納状態では、開口部401からシャッタ絞り部材11を完全に退避した状態とすることができる。
シャッタ絞りユニット400は、光軸Oに平行に移動可能なようにガイドバー7,8に対して取り付けられている。
ガイドバー7,8のシャッタ絞りユニット400とVR群レンズホルダ2との間には、圧縮コイルバネ4が組みつけられており、シャッタ絞りユニット400は、被写体方向へ付勢されている。したがって、撮影状態では、シャッタ絞りユニット400は、ガイドバー留めリング9に当て付く位置まで移動している(図5参照)。一方、収納状態では、シャッタ絞りユニット400は、図4中のD部に示したように第1群筒10の一部により押され、圧縮コイルバネ4をチャージしながらVR群レンズホルダ2へと接近する位置へ移動する。
撮影可能状態から収納状態へ移動するときには、シャッタ絞りユニット400は、開口部401からシャッタ絞り部材11を完全に退避した状態となる。そして、上述したように第1群筒10の一部により押され、VR群レンズホルダ2へと接近する位置へ移動する。そうすると、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3も接近するが、開口部401からシャッタ絞り部材11が完全に退避しているので、この開口部401内にVRレンズ群102及びVR群レンズ室3の一部(以下、この挿入される部分を挿入部32と呼ぶ)が挿入されることから、収納時のレンズ鏡筒の全長を短くできる。
ここで、図1及び図4では、収納状態におけるVRレンズ群102の光軸OVR(図6参照)は、撮影光学系の光軸Oと同軸にある状態で示しているが、実際にはこれらは、同軸とならない場合が普通である。
図6は、収納状態をより現実に近い状態で示した図である。
収納状態では、ブレ補正アクチュエータ用コイル205への通電は行われておらず、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の駆動制御は行われていない。そうすると、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3は、自重によって重力が作用する方向へ移動する(落ちる)。
また、本実施例のレンズ鏡筒1Aでは、撮影可能状態から収納状態へと変化させる収納動作時には、後述する消費電力の観点から、ブレ補正アクチュエータ用コイル205への通電を行わないようになっている。したがって、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3が自重によって重力が作用する方向へ移動したまま収納動作を行っても、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の挿入部32がシャッタ絞りユニット400の開口部401に挿入される必要がある。
そこで、本実施例では、円筒内周面21に円筒外周面31が当たる位置にVR群レンズ室3が移動していても、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の挿入部32が挿入可能な大きさの開口部401をシャッタ絞りユニット400に設けている。
図7は、ブレ補正可動範囲制限部と挿入部32及び開口部401の寸法関係を光軸方向から見て誇張して示した図である。
図7(a)は、図1及び図4のように収納状態におけるVRレンズ群102の光軸OVR(図6参照)が、撮影光学系の光軸Oと同軸にある状態を示している。一方、図7(b)では、図6のように円筒内周面21に円筒外周面31が当たる位置にVR群レンズ室3が移動した状態を示している。図7(b)中には、ブレ補正可動範囲制限部(円筒内周面21及び円筒外周面31)により制限されるVRレンズ群102の可動範囲内における挿入部32の可動範囲を破線Mで示している。本実施例では、VRレンズ群102の可動範囲内における挿入部32の可動範囲Mは、開口部401内にあって、開口部401の開口範囲よりも狭い範囲となるように、円筒内周面21,円筒外周面31,挿入部32,開口部401の内径及び外径寸法が設定されている。
仮に、撮影可能状態から収納状態へと変化させる収納動作時に、各レンズ群を移動させる不図示のモータを駆動させながら、さらに、ブレ補正アクチュエータ用コイル205への通電を行うと、消費電力が異常に高くなってしまう。
ブレ補正アクチュエータ用コイル205の消費電力は大きく、しかも2方向設けられていることから、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の駆動制御には、大量の電力を消費してしまう。したがって、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の駆動制御とともにそのほかのモータ等を同時駆動するように設定してしまうと、電池の消耗が激しく、また、最低限必要とする電力が大きくなることから電池残量確認の閾値も高いレベルとする必要がある。
しかし、本実施例では、可動範囲Mは、開口部401内にあって、開口部401の開口範囲よりも狭い範囲にあるので、収納動作時にVRレンズ群102及びVR群レンズ室3の駆動制御を行ってセンタリング動作等をしなくても、挿入部32が開口部401のまわりのシャッタ絞りユニット400に衝突してしまうことがなく、収納動作を確実かつ円滑に行え、収納状態における全長を短くできる。
(実施例2)
実施例1では、簡単な構成により収納動作を確実かつ円滑に行え、収納状態における全長を短くできるレンズ鏡筒を示した。しかし、実施例1では、開口部401の開口範囲(最小内径)を広げる必要があり、レンズ鏡筒の径方向の寸法に開口範囲を広げることができる余裕が必要であった。
そこで、実施例2では、レンズ鏡筒の径方向の寸法に余裕が少ない場合であっても適用可能な形態として、一部の形状を改良したシャッタ絞りユニット420を採用した。この実施例2は、シャッタ絞りユニット420の他は、前述した実施例1と同様な形態をしている。したがって、以下の説明では、同様の機能を果たす部分には、実施例1と同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図8は、実施例2のレンズ鏡筒1Bの収納状態を示す断面図である。
実施例2のシャッタ絞りユニット420は、その撮像素子側の面と開口部421との稜線が形成される部分に、円錐面の一部形状である斜面42が全周にわたって設けられている。この斜面42は、収納動作時であってVR群レンズ室3の移動可能な範囲の限界位置(円筒内周面21に円筒外周面31が当たる位置)にVR群レンズ室3があるときに、挿入部32の角32aが当接する部分に設けられている。そして、この斜面42は、収納動作時にVRレンズ群102の光軸OVRがシャッタ絞りユニット420の開口部421の開口中心の方向へと移動するように案内するガイド部として機能する。
図9は、実施例2のレンズ鏡筒1Bの収納動作の過程を示す図である。
図9(a)は、収納動作の開始直後の状態を示しており、この状態で既にブレ補正アクチュエータ用コイル205への通電は行われておらず、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の駆動制御は行われていない。よって、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3は、自重によって重力が作用する方向へ移動し、円筒内周面21に円筒外周面31が当たる位置にある。
図9(b)の状態となると、シャッタ絞りユニット420は、第1群筒10の一部により押されてVRレンズ群102及びVR群レンズ室3に接近し、挿入部32の角32aが斜面42に当接する。そうすると、この斜面42の作用によってVRレンズ群102及びVR群レンズ室3は、開口部421の中心方向へガイドされて移動する。
図9(c)の状態となると、挿入部32は、完全に開口部421内に挿入される。そして、このときには、挿入部32が開口部421の内周面に当接していることから、円筒外周面31は、円筒内周面21から離れている。
実施例2によれば、斜面42を設けたので、開口部421の開口径を実施例1の場合に比べてさらに小さくできる。したがって、収納状態における全長が短い上に、径方向の寸法も小型のレンズ鏡筒とできる。
(実施例3)
実施例2では、斜面42を設け、収納状態において開口部421の内周面により挿入部32を支える例を示した。しかし、開口部の内周面により挿入部を支えることができない場合がある。実施例3は、そのような場合にも対応可能な実施例である。
なお、実施例3は、シャッタ絞りユニット430を改良し、新たにガイド孔33,ガイド軸43を設けた点のみが実施例1に対して異なり、その他は、前述した実施例1と同様な形態をしている。したがって、以下の説明では、同様の機能を果たす部分には、実施例1と同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図10は、実施例3のレンズ鏡筒1Cの収納状態を示す断面図である。
実施例3のシャッタ絞りユニット430は、実施例1のシャッタ絞り部材11と同様な可動絞りの他に、固定絞り411を有している。
固定絞り411は、シャッタ絞り部材11のように移動することはなく、撮影光学系の開放絞りの開口径を形成した状態で固定されている。したがって、固定絞り411は、開口部431の内周面から突出した状態のまま固定されている。固定絞り411を設ける理由としては、開放絞り時の開口径の寸法を精度よくできるということが挙げられる。
しかし、固定絞り411が開口部431の内周面から突出した状態となっているので、実施例2の手法を適用すると、挿入部32が固定絞り411に衝突してしまう。
そこで実施例3では、ガイド部として、ガイド孔33及びガイド軸43を新たに設けた。
ガイド孔33は、VR群レンズ室3に開口された貫通穴であって、被写体側の稜線部分は、面取り処理がなされている。
ガイド軸43は、シャッタ絞りユニット430の撮像素子105側に、撮影光学系の光軸Oと平行に設けられており、その撮像素子105側の先端は、円錐面が形成されている。このガイド軸43は、シャッタ絞りユニット430を構成する部材に一体成型により形成すれば、部品点数を増やす必要が無い。
図11は、実施例3のレンズ鏡筒1Cの収納動作の過程を示す図である。
図11(a)は、収納動作の開始直後の状態を示しており、この状態で既にブレ補正アクチュエータ用コイル205への通電は行われておらず、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3の駆動制御は行われていない。よって、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3は、自重によって重力が作用する方向へ移動し、円筒内周面21に円筒外周面31が当たる位置にある。
また、図11(a)の状態を含む撮影可能状態において、ガイド軸43は、ガイド孔33にその先端部分が挿入された状態となっている。ただし、図11(a)では判りにくいが、ガイド軸43とガイド孔33とは、接触していない。
図11(b)の状態となると、シャッタ絞りユニット430は、第1群筒10の一部により押されてVRレンズ群102及びVR群レンズ室3に接近する。そうすると、ガイド孔33とガイド軸43とが接触し、ガイド孔33がガイド軸43の円錐面にガイドされることにより、VRレンズ群102及びVR群レンズ室3は、開口部431の中心方向へガイドされて移動する。
図11(c)の状態となると、挿入部32は、完全に開口部431内に挿入される。そして、このときには、ガイド孔33とガイド軸43とが接触する位置は、ガイド軸43の円錐面を過ぎて円筒面となっており、その状態では、VRレンズ群102の光軸OVRは、撮影光学系の光軸Oと略同軸となっている。したがって、挿入部32は、開口部431の内周面と接触することなく、また、固定絞り411とも接触していない。
実施例3によれば、ガイド孔33とガイド軸43とを設けたので、開口部431の開口径を実施例1の場合に比べてさらに小さくでき、また、収納状態において挿入部32が開口部431の内周面と接触しない。したがって、固定絞り411のような突出部分を開口部431の内周面に設けても、それらを破損することなく、収納状態における全長が短い上に、径方向の寸法も小型のレンズ鏡筒とできる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)各実施例において、デジタルスチルカメラのレンズ鏡筒を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、動画撮影を主な目的とするビデオカメラのレンズ鏡筒に本発明を適用してもよいし、フィルムを記録媒体とするいわゆる銀塩カメラに本発明を適用してもよい。
(2)各実施例において、開口ユニットとして、光量調整部であるシャッタ機能と絞り機能とを備えたシャッタ絞りユニットの例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば、シャッタ機能、絞り機能のいずれか一方のみを備えた光量調整部であってもよい。また、開口ユニットとしては、光量調整部である必要もなく、例えば、レンズ鏡筒の駆動に必要な機構を構成する部材であってもよいし、電気部品が実装された回路基板であってもよい。
(3)実施例2において、挿入部32の角32aは、通常の稜線となっている例を示したが、これに限らず、例えば、斜面を設けてもよい。
3:VR群レンズ室、21:円筒内周面、31:円筒外周面、32:挿入部、33:ガイド孔、42:斜面、43:ガイド軸、102:VRレンズ群、400,420,430:シャッタ絞りユニット、401,421,431:開口部

Claims (5)

  1. 撮影光学系の少なくとも一部を形成し、前記撮影光学系の光軸に略直交するブレ補正方向に移動して像ブレを補正するブレ補正レンズ群と、
    前記ブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材と、
    を備え、
    前記撮影光学系の光軸に沿った方向の全長が撮影可能状態よりも短い収納状態となるように前記撮影光学系の少なくとも一部を移動することができるレンズ鏡筒において、
    前記撮影可能状態から前記収納状態へ前記撮影光学系の少なくとも一部が移動する収納動作時に前記ブレ補正レンズ群との相対的な位置が変化し、前記収納状態では、前記ブレ補正レンズ群及び前記ブレ補正レンズ群保持部材の少なくとも一部である挿入部が挿入される開口部を有した開口ユニットと、
    前記収納動作時に前記ブレ補正レンズ群の光軸中心を前記開口部の開口中心の方向へと案内するガイド部と、
    を備え
    前記開口ユニットは、前記撮影可能状態において前記開口部の一部又は全部を遮光部材により閉塞する光量調整部であり、
    前記収納状態では、光軸に沿った方向において、前記ブレ補正レンズ群及び前記挿入部の一部が、前記遮光部材よりも被写体側に位置すること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記ガイド部は、前記ブレ補正レンズ群又は前記ブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材が収納動作時に当接する前記開口ユニットに設けられた斜面であること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、
    前記ブレ補正レンズ群を保持するブレ補正レンズ群保持部材を備え、
    前記ガイド部は、前記ブレ補正レンズ群保持部材又は前記開口ユニットのいずれか一方に設けられたガイド軸と、
    前記ブレ補正レンズ群保持部材又は前記開口ユニットの前記ガイド軸が設けられていない側に設けられたガイド孔と、
    を有し、
    前記ガイド軸の先端及び/又は前記ガイド孔には、斜面が設けられていること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、前記遮光部材の少なくとも一部は、前記収納状態において前記光軸に略直交する方向で退避して前記開口部の開口範囲を広げること、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、
    前記収納動作時には、前記ブレ補正レンズ群の駆動制御を行わないこと、
    を特徴とするレンズ鏡筒。
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