JP5321335B2 - 電力センサ回路、電力増幅器および出力電圧制御方法 - Google Patents

電力センサ回路、電力増幅器および出力電圧制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力増幅器等で用いられる電力センサ回路における出力電圧の制御方法に関する。
一般に、携帯電話機等の無線通信装置において変調後の信号を増幅するために電力増幅器が用いられている。電力増幅器の出力電力は温度によらず一定であることが望ましいが、温度が上昇すると電力増幅器の出力電力は低下する。温度上昇時の出力電力の低下を補償するために、一般に、電力増幅器の出力電力を電力センサにより測定し、出力電力に応じて電力増幅器の増幅量を制御する方法が用いられる。
例えば、非特許文献1に電力センサの構成が開示されている。図12に非特許文献1に開示された電力センサの回路図を示す。
非特許文献1に開示された電力センサは、入力部51、キャパシタ52、nMOSFET53、電源54、ローパスフィルタ57及び出力部58を有する。
入力部51には、図示しない電力増幅器及びキャパシタ52の一端が接続される。キャパシタ52の他端は、節点aにおいてnMOSFET53のドレイン端子及びローパスフィルタ55の入力端と接続される。ローパスフィルタの出力端は、出力部58に接続される。
nMOSFET53のゲート端子は、電源54によりバイアスされ、nMOSFET53のソース端子と基板端子は接地される。
ローパスフィルタ57は、抵抗55及びキャパシタ56により構成される。
以下に非特許文献1に開示されている電力センサの動作について説明する。
入力部51には、図示しない電力増幅器が出力する電力の一部が入力される。キャパシタ52は、入力された電力のうち、節点aに供給する電力を調整する。また、キャパシタ52は、入力電力のうち、DC(Direct Current)成分をカットする。これにより、節点aには、DC成分をカットされた適切な量の電力が供給される。
nMOSFET53は、キャパシタ52によってDC成分をカットされた入力電力を検波する。ローパスフィルタ57は、検波された信号のうちAC(Alternating Current)成分をカットし、DC成分のみを出力部58に出力する。つまり、出力部58には、入力電力に応じたDC電圧が出力される。
これにより、電力センサは、電力増幅器が出力する電力に応じた量のDC電圧を出力することができる。この電力センサの出力を基に電力増幅器の増幅量を制御すれば、電力増幅器から出力される電力の温度による変化を補償することができる。
また、特許文献1には、温度依存性を低減させた過電流検出回路が開示されている。図13に特許文献1に開示された過電流検出回路の回路図を示す。
特許文献1に開示された過電流検出回路は、制御抵抗61、制御抵抗62、センス抵抗63、コンパレータ64、センス電流入力端子65、エラー信号出力端子66、PNPトランジスタ67及び基準電圧68を有する。
PNPトランジスタ67のエミッタは、基準電圧68に接続される。PNPトランジスタ67のベースとコレクタとは、節点Dにおいて制御抵抗61の一端と接続される。
制御抵抗61の他端と制御抵抗62の一端とは、接点Bにおいて接続される。制御抵抗62の他端とセンス抵抗63の一端とは、接点Cにおいて接続されて、接点Cは、接地される。
センス抵抗63の他端は、接点Aにおいてセンス電流入力端子65に接続される。また、コンパレータ64の一方の入力部には接点Aが接続される。コンパレータ64の他方の入力部には接点Bが接続される。コンパレータ64の出力部には、エラー信号出力端子66が接続される。
特許文献1に開示された過電流検出回路では、センス電流入力端子65からセンス電流が流入してセンス抵抗63を流れると、センス抵抗63の両端に電位差が発生する。このとき、接点Aに発生する電位をVaとする。コンパレータ64は、接点Aの電位Vaが接点Bの電位Vbよりも高い場合に、エラー信号出力端子66にエラー信号を出力する。
特許文献1に開示された過電流検出回路では、センス抵抗63は正の温度係数で温度依存するため、接点Aの電位Vaも正の温度係数で温度依存する。一方、PNPトランジスタ67のベース−エミッタ間電圧Vfは、ダイオード特性を示し、負の温度係数で線形的に温度依存するため、接点Dの電位Vdを制御抵抗61と制御抵抗62とで抵抗分割した接点Bの電位Vbは、正の温度係数で線形的に温度依存する。従って、過電流検出回路に温度変化が発生しても、正の温度係数で線形的に温度依存するセンス抵抗63の抵抗値に合わせて制御抵抗61の抵抗値と制御抵抗62の抵抗値とを調整することにより、センス抵抗63の抵抗値の温度変化を相殺することができる。
特開2004−45305号公報
Y. Eo and K. Lee, "High Efficiency 5GHz CMOS Power Amplifier with Adaptive Bias Control Circuit," IEEE RFIC Symp. Dig., pp. 575-578, Jun. 2004.
上述した非特許文献1に記載の電力センサ自体も、温度変化が発生すると、nMOSFET53の特性が変化し、出力するDC電圧が変化する。つまり、電力センサの温度変化の影響により、電力センサのセンサ感度が変化する。以下、センサ感度とは、入力電力に対する出力電圧の割合のことをいう。
電力センサのセンサ感度を温度によらず一定に保つためには、温度に対する出力電圧の校正が必要となる。しかしながら、出力電圧を校正するためには、温度検出回路及び校正回路が必要なため、設計の複雑化、回路規模の増大等の不都合が生じる。
また、上述した特許文献1に記載の技術は、センス電流によって発生する電位に対する温度変化による影響を、その電位と比較するための電位の温度変化で相殺し、コンパレータから出力される過電流の検出結果の温度依存性を低減するものである。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、センス電流によって発生した電位自体を補正するものでなく、コンパレータがその電位と比較する電位を補正することによりセンス抵抗の温度変化を間接的に補償するものであるため、十分な補償がなされない場合があった。
本発明の目的は、電力センサ回路において、センサ感度の温度変化を十分に補償するための技術を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の電力センサ回路は、入力電力に応じた、負の温度特性を有する直流電圧を生成するセンサ部と、負の温度特性を有し、温度の上昇とともに流れるリーク電流が増加する抵抗性素子と、前記抵抗性素子に所定の電圧を印加する第1の電源と、前記センサ部が生成した直流電圧に、前記抵抗性素子に流れるリーク電流により発生した電圧を重畳して出力する出力部を有する。
また、上記目的を達成するために、本発明の電力増幅器は、入力電力に応じた、負の温度特性を有する直流電圧を生成し、該直流電圧に、負の温度特性を有し、温度の上昇とともに流れるリーク電流が増加する抵抗性素子に流れるリーク電流により発生した電圧を重畳して出力する、電力センサ手段と、前記電力センサ手段から出力された電圧の値に応じて、入力電力を増幅し、出力する、増幅手段を有する。
本発明によれば、電力センサ回路において、センサ感度の温度変化を十分に補償することができる。
第1の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 図1に示した電力センサ回路においてDC成分に着目した等価回路である。 第2の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 図4に示した電力センサ回路においてDC成分に着目した等価回路である。 第4の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 第5の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 第6の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 第7の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。 第8の実施の形態における電力増幅器の構成を示すブロック図である。 第9の実施の形態における電力増幅器の構成を示すブロック図である。 非特許文献1に開示された電力センサの回路図である。 特許文献1に開示された過電流検出回路の回路図である。
次に本発明について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の電力センサ回路は、入力電力に応じたDC電圧(以降、検知電圧と称する)を出力するために、入力電力を検波する。本実施の形態の電力センサ回路は、入力電力を検波するために、nMOSFET(negative channel Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を有する。電力センサ回路において、温度変化が発生すると、nMOSFETの特性が変化し、検知電圧が変化する。検知電圧は、負の温度特性を持ち、電力センサ回路の温度の上昇に対して単調に低下する。
本実施の形態の電力センサ回路には、温度による検知電圧の変化を補正するために、負の温度特性を持つ抵抗性素子を有する温度補償回路が接続される。そして、電力センサ回路は、検知電圧に、温度補償回路に流れるリーク電流によって発生する電圧(以降、補償電圧と称する)を重畳して出力する。このとき、検知電圧は負の温度特性を持ち、補償電圧は正の温度特性を持つため、電力センサ回路は、出力電圧の温度による変化を低減できる。これにより、電力センサ回路は、温度によらずセンサ感度の安定化を図る。以下、センサ感度とは、入力電力に対する出力電圧の割合のことをいう。
尚、本実施の形態の電力センサ回路では、温度補償回路が有する、負の温度特性を持つ抵抗性素子として、pMOSFET(positive channel Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いる。
図1は第1の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図1に示すように、第1の実施の形態における電力センサ回路は、入力部1、出力部8、センサ部40、pMOSFET9及び電源10を有する。
センサ部40は、入力電力に応じたDC電圧を出力する。
センサ部40は、キャパシタ2、nMOSFET3、電源4及びローパスフィルタ7を有する。
入力部1には、図示しない電力増幅器及びキャパシタ2の一端が接続される。キャパシタ2の他端は、節点aにおいてnMOSFET3のドレイン端子とローパスフィルタ7の入力端とに接続される。ローパスフィルタの出力端は、節点bにおいてpMOSFET9のソース端子と出力部38とに接続される。
nMOSFET3のゲート端子は、電源4によりバイアスされ、nMOSFET3のソース端子と基板端子は、接地される。尚、電源4が供給する電圧は、Vg_sensorとする。
ローパスフィルタ7は、抵抗5及びキャパシタ6により構成される。尚、ローパスフィルタ7では、入力された高周波信号を通過しないような特性を有する抵抗5とキャパシタ6が用いられる。
pMOSFET9のゲート端子、ドレイン端子及び基板端子は、電源10に接続される。尚、電源10が供給する電圧は、Vddとする。
次に図1に示した電力センサ回路の動作について説明する。
入力部1には、図示しない電力増幅器が出力する電力の一部が入力される。キャパシタ2は、入力された電力のうち、節点aに供給する電力を調整する。また、キャパシタ2は、入力電力のうち、DC成分をカットする。これにより、節点aには、DC成分をカットされた適切な量の電力が供給される。
nMOSFET3は、キャパシタ2によってDC成分をカットされた入力電力を検波する。ローパスフィルタ7は、検波された信号のうちAC成分をカットし、DC成分のみを節点bに出力する。
つまり、センサ部40は、節点bに、入力電力に応じたDC電圧を出力する。センサ部40によって出力される、入力電力に応じたDC電圧を検知電圧Vbaseとする。
電力センサ回路において、温度変化が発生すると、nMOSFET3の特性が変化し、検知電圧が変化する。検知電圧は、負の温度特性を持ち、電力センサ回路の温度の上昇に対して単調に低下する。
pMOSFET9は、通常、オフ状態となっている。オフ状態のpMOSFET9には、リーク電流Ileakが流れる。リーク電流Ileakは、pMOSFET9から抵抗5、nMOSFET3に流れる。リーク電流が流れることにより節点bに発生する電圧を補償電圧Voffsetとする。電力センサ回路にpMOSFET9を付加することにより、電力センサ回路の出力電圧は、検知電圧Vbaseに補償電圧Voffsetが重畳されたものとなる。
図2は図1に示した電力センサ回路においてDC成分に着目した等価回路である。
図2では、nMOSFET3と抵抗5は、電源4により制御される可変抵抗11とみなされ、オフ状態のpMOSFET9は、高抵抗12とみなされる。
可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、式(1)のように表される。
Rsensor=Voffset/Ileak (1)
尚、抵抗値Rsensorは、nMOSFET3の抵抗値により可変となる。抵抗値Rsensorの最小値は、抵抗5の抵抗値となる。
高抵抗12の抵抗値Rpmosは、式(2)のように表される。
Rpmos=(Vdd−Voffset)/Ileak (2)
尚、Rpmosはオフ状態のpMOSFET9の抵抗値であり、抵抗5の抵抗値に比べて、十分大きい値であるとする。
ここで、電源4が供給する電圧Vg_sensorを所定の電圧値に設定し、nMOSFET3をオン状態にすると、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、ほとんど抵抗5の抵抗値まで低下する。このとき、高抵抗12の抵抗値Rpmosは、ほとんど変化しない。このため、高抵抗12の抵抗値Rpmosと比べて、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、十分小さい値となる。つまり、nMOSFET3をオン状態にすることにより、補償電圧Voffsetは、低下する。
以降、電源4が供給する電圧Vg_sensorは、nMOSFET3をオン状態にするための電圧値とする。このとき、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、抵抗5の抵抗値とほとんど等しい値となる。
式(1)より、補償電圧Voffsetは、式(3)のように表される。
Voffset=Rsensor×Ileak (3)
ここで、電力センサ回路の温度が上昇すると、オフ状態のpMOSFET9のリーク電流Ileakが、増加する。また、電力センサ回路の温度が上昇しても、抵抗値Rsensorは、ほとんど変化しない。このため、電力センサ回路の温度が上昇すると、補償電圧Voffsetは、単調に増加する。
従って、電力センサ回路の温度が上昇すると、検知電圧Vbaseは低下するが、補償電圧Voffsetは増加するため、電力センサ回路は、出力電圧を温度によらず一定にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力センサ回路は、電源10を、負の温度特性を持つ抵抗性素子を介して、電力センサの出力端に接続することにより、負の温度特性を有する電力センサの検知電圧に、正の温度特性を有する補償電圧を重畳することができ、出力電圧の温度による変化を低減できる。これにより、電力センサ回路は、センサ感度の温度変化を十分に補償することができる。
また、本実施形態では、抵抗性素子として、pMOSFETを用いる。これにより、本実施形態の電力センサ回路は、製造コストが低く、集積化が容易なCMOSプロセスにより製造され得る。また、従来の電力センサ回路に対して、エピタキシャル成長工程や、追加のマスク工程を必要としないため、製造コストを抑えることができる。
また、本実施形態の電力センサ回路では、pMOSFET9は、ローパスフィルタ7と出力部8の間に接続されている。これにより、高周波信号は、ローパスフィルタ7でカットされ、pMOSFET9に流入されない。これにより、pMOSFET9は、入力電力の影響を受けることなく、温度に応じた補償電圧を安定して供給することができる。
尚、本実施形態の電力センサ回路では、pMOSFET9がローパスフィルタ7と出力部8の間(節点b)に接続される例を示したが、pMOSFET9がキャパシタ2とローパスフィルタ7の間(節点a)に接続されるようにしても一定の効果を得ることができる。このとき、電力センサ回路は、節点aにおいて、温度に応じた補償電圧を重畳することにより、センサ感度の温度変化を補償することができる。しかしながら、この場合、入力電力の高周波成分の影響を受けるおそれがあるため、pMOSFET9は、節点bに接続されるのが望ましい。
また、本実施形態の電力センサ回路では、入力電力のうち節点aに供給する電力を調整し、さらに、入力電力のDC成分をカットするために、キャパシタ2が用いられる。用途によって必要がなければ、電力センサ回路は、キャパシタ2を省略する構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、負の温度特性を有する電力センサの検知電圧に、pMOSFETに流れるリーク電流によって発生する、正の温度特性を有する補償電圧を重畳することにより、出力電圧の温度による変化を低減し、センサ感度の温度変化を補償する例を示した。第2の実施の形態では、pMOSFETのゲート端子に印加する電圧を調整することにより、pMOSFETに流れるリーク電流の電流量を調整し、補償電圧を調整する例を示す。
図3は第2の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図3に示すように、第2の実施の形態における電力センサ回路は、第1の実施の形態における電力センサ回路に加えて、電源13を有する。
電源13は、pMOSFET9のゲート端子に接続される。そして、電源13により供給される電圧は、pMOSFET9の閾値電圧以下になるように設定される。
本実施形態の電力センサ回路は、第1の実施の形態の電力センサ回路と同様に、高温時に低下する出力電圧を補償することができる。さらに、本実施形態の電力センサ回路は、電源13により供給される電圧を調整することにより、pMOSFETに流れるリーク電流の電流量を調整し、補償電圧を調整することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、pMOSFETのゲート端子に印加する電圧を調整することにより、補償電圧を調整することができる。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、pMOSFET9を節点aに接続するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、用途によって必要がなければキャパシタ2を省略する構成としてもよい。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、負の温度特性を有する電力センサの検知電圧に、正の温度特性を有する補償電圧を重畳することにより、出力電圧の温度による変化を低減し、センサ感度の温度変化を補償する例を示した。第3の実施の形態では、センサ感度の温度変化を補償しつつ、静電放電から電力センサ回路を保護する例を示す。
図4は第3の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図4に示すように、第3の実施の形態における電力センサ回路は、第1の実施の形態における電力センサ回路に加えて、nMOSFET14を有する。
nMOSFET14のドレイン端子は、節点bに接続される。また、nMOSFET14のゲート端子、ソース端子、基板端子は、それぞれ、接地される。
nMOSFET14は、通常はオフ状態にある。
尚、第1の実施例と同様に、センサ部40は、節点bに、検知電圧Vbaseを出力する。検知電圧は、負の温度特性を持ち、電力センサ回路の温度の上昇に対して単調に低下する。
また、第1の実施の形態と同様に、pMOSFET9は、通常、オフ状態となっている。オフ状態のpMOSFET9には、リーク電流Ileakが流れる。本実施形態のリーク電流Ileakは、節点bで分岐する。pMOSFET9から抵抗5、nMOSFET3に流れるリーク電流をIsensorと、pMOSFET9からnMOSFET14に流れるリーク電流をInmosと称する。このリーク電流が流れることにより節点bに補償電圧Voffsetが発生する。尚、nMOSFET14も通常はオフ状態であるため、InmosはnMOSFET14を流れるリーク電流であるといえる。
図5は図4に示した電力センサ回路においてDC成分に着目した等価回路である。
図5では、オフ状態のpMOSFET14は、高抵抗16とみなされる。
可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、式(4)のように表される。
Rsensor=Voffset/Isensor (4)
高抵抗12の抵抗値Rpmosは、第1の実施例と同様に、式(2)のように表される。
高抵抗16の抵抗値Rnmosは、式(5)のように表される。
Rnmos=Voffset/Inmos (5)
ここで、電源4が供給する電圧Vg_sensorを所定の電圧値に設定し、nMOSFET3をオン状態にすると、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、ほとんど抵抗5の抵抗値まで低下する。また、高抵抗16の抵抗値Rnmosは、ほとんど変化しないため、抵抗値Rnmosと比べて、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、十分に小さい値となる。このため、高抵抗16と可変抵抗11の並列部分の抵抗値は、ほとんど抵抗5の抵抗値まで低下する。このとき、高抵抗12の抵抗値Rpmosは、ほとんど変化しない。このため、図5において、高抵抗12の抵抗値Rpmosと比べて、高抵抗16と可変抵抗11の並列部分の抵抗値は、十分小さい値となる。つまり、nMOSFET3をオン状態にすることにより、補償電圧Voffsetは、低下する。
以降、電源4が供給する電圧Vg_sensorは、nMOSFET3をオン状態にするための電圧値とする。このとき、抵抗値Rsensorは、抵抗5の抵抗値とほとんど等しい値となる。
式(4)より、補償電圧Voffsetは、式(6)のように表される。
Voffset=Rsensor×Isensor (6)
ここで、電力センサ回路の温度が上昇すると、オフ状態のpMOSFET9のリーク電流Ileakが、増加する。高抵抗16の抵抗値Rnmosと比べて、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、十分に小さい値であるため、リーク電流Ileakの大部分は、可変抵抗11に流れる。従って、リーク電流Ileakの増加に伴い、Isensorは、単調に増加する。また、電力センサ回路の温度が上昇しても、可変抵抗11の抵抗値Rsensorは、ほとんど変化しない。このため、電力センサ回路の温度が上昇すると、補償電圧Voffsetは、単調に増加する。
従って、電力センサ回路の温度が上昇すると、検知電圧Vbaseは低下するが、補償電圧Voffsetは増加するため、電力センサ回路は、出力電圧を温度によらず一定にすることができる。
さらに、本実施形態の電力センサ回路の出力部8にサージ電圧が発生した場合、そのサージ電圧によって生じるサージ電流は、pMOSFET9を介して電源10と、nMOSFET14を介して接地とに流れる。つまり、図4において、点線15で示される部分は、静電破壊(ESD;electrostatic discharge)保護素子を構成することになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力センサ回路は、センサ感度の温度変化を補償しつつ、静電放電から回路を保護することができる。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、pMOSFET9を節点aに接続するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、用途によって必要がなければキャパシタ2を省略する構成としてもよい。
(第4の実施の形態)
第2の実施の形態では、pMOSFETのゲート端子に印加する電圧を調整することにより、補償電圧を調整する例を示した。また、第3の実施の形態では、センサ感度の温度変化を補償しつつ、静電放電から電力センサ回路を保護する例を示した。
第4の実施の形態では、センサ感度の温度変化を補償する電力センサ回路において、pMOSFETのゲート端子に印加する電圧を調整することにより、補償電圧を調整し、さらに、静電放電から回路を保護する例を示す。
図6は第4の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図6に示すように、第4の実施の形態における電力センサ回路は、第1の実施の形態における電力センサ回路に加えて、電源13及びnMOSFET14を有する。
第2の実施の形態と同様に、電源13は、pMOSFET9のゲート端子に接続される。そして、電源13により供給される電圧は、pMOSFET9の閾値電圧以下になるように設定される。
また、第3の実施の形態と同様に、nMOSFET14のドレイン端子は、節点bに接続される。また、nMOSFET14のゲート端子、ソース端子、基板端子は、それぞれ、接地される。そして、nMOSFET14は、通常はオフ状態にある。
本実施形態の電力センサ回路は、pMOSFETのゲート端子に印加する電圧を調整することにより、補償電圧を調整することができる。さらに、本実施形態の電力センサ回路は、静電放電から回路を保護することができる。
尚、nMOSFET14のゲート端子に電源を接続し、その電源により供給される電圧を、nMOSFET14の閾値電圧以下になるように設定するようにしてもよい。この場合、電力センサ回路は、nMOSFETのゲート端子に印加する電圧を調整することにより、pMOSFET9からnMOSFET14に流れるリーク電流Inmosを調整することができ、補償電圧を調整することができる。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、pMOSFET9を節点aに接続するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、用途によって必要がなければキャパシタ2を省略する構成としてもよい。
(第5の実施の形態)
第1の実施の形態及び第3の実施の形態では、温度補償回路が有する抵抗性素子として、pMOSFETを用いる例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。第5の実施の形態では、温度補償回路が有する抵抗性素子として、ダイオードを用いる例を示す。
図7は第5の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図7に示すように、第5の実施の形態における電力センサ回路では、第3の実施の形態における電力センサ回路のpMOSFET9及びnMOSFET14に代えて、1つ以上の直列に接続されたダイオード17が用いられる。
本実施形態の電力センサ回路では、電源10により供給される電圧に対してリーク電流のみが流れるように、ダイオード17が接続される個数が決定される。
第1の実施の形態と同様に、電力センサ回路の温度が上昇すると、ダイオード17に流れるリーク電流は増加し、補償電圧も増加する。
また、第3の実施の形態と同様に、電力センサ回路の出力部8にサージ電圧が発生した場合、そのサージ電圧によって生じるサージ電流は、ダイオード17を介して電源10と接地とに流れ、静電破壊を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力センサ回路は、電力センサ回路は、電源10を、ダイオードを介して、電力センサの出力端に接続することにより、負の温度特性を有する電力センサの検知電圧に、正の温度特性を有する補償電圧を重畳することができ、出力電圧の温度による変化を低減できる。これにより、電力センサ回路は、センサ感度の温度変化を十分に補償することができる。
また、本実施形態の電力センサ回路は、静電放電から回路を保護することができる。
尚、図7ではいずれのダイオードも順方向バイアスが与えられるように接続する例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。ダイオードは、電源10により供給される電圧に対してリーク電流が流れるように接続されていればよく、逆方向バイアスが与えられるように接続するようにしてもよい。あるいは、順方向バイアスが与えられるダイオードと逆方向バイアスが与えられるダイオードとを並列に接続するようにしてもよい。
また、静電破壊保護の効果は弱まるが、用途に応じて、節点Bと接地との間に接続されるダイオードを省略する構成としてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、ダイオード17を節点aに接続するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、用途によって必要がなければキャパシタ2を省略する構成としてもよい。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態では、温度補償回路が有する抵抗性素子として、バイポーラトランジスタを用いる例を示す。
図8は第6の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図8に示すように、第6の実施の形態における電力センサ回路では、第3の実施の形態における電力センサ回路のpMOSFET9に代えて、バイポーラトランジスタ18が用いられ、nMOSFET14に代えて、バイポーラトランジスタ20が用いられる。
バイポーラトランジスタ18のコレクタは節点Bに接続される。また、バイポーラトランジスタ18のエミッタは電源10に接続される。また、バイポーラトランジスタ18のベースは抵抗19を介して電源10に接続される。
バイポーラトランジスタ20のコレクタは節点Bに接続される。また、バイポーラトランジスタ20のエミッタは接地に接続される。また、バイポーラトランジスタ20のベースは抵抗21を介して接地に接続される。
第1の実施の形態と同様に、電力センサ回路の温度が上昇すると、バイポーラトランジスタ18に流れるリーク電流は増加し、補償電圧も増加する。
また、第3の実施の形態と同様に、電力センサ回路の出力部8にサージ電圧が発生した場合、そのサージ電圧によって生じるサージ電流は、バイポーラトランジスタ18を介して電源10と、バイポーラトランジスタ20を介して接地とに流れ、静電破壊を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力センサ回路は、電力センサ回路は、電源10を、バイポーラトランジスタを介して、電力センサの出力端に接続することにより、負の温度特性を有する電力センサの検知電圧に、正の温度特性を有する補償電圧を重畳することができ、出力電圧の温度による変化を低減できる。これにより、電力センサ回路は、センサ感度の温度変化を十分に補償することができる。
また、本実施形態の電力センサ回路は、静電放電から回路を保護することができる。
尚、図8ではNPN型のバイポーラトランジスタを用いる例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。バイポーラトランジスタ18及びバイポーラトランジスタ20は、PNP型のバイポーラトランジスタであってもよい。
また、静電破壊保護の効果は弱まるが、用途に応じて、節点Bと接地との間に接続されるバイポーラトランジスタ20を省略する構成としてもよい。
また、バイポーラトランジスタ18及びバイポーラトランジスタ20のいずれか、あるいは両方のベース端子に個別に電源を接続するようにしてもよい。この場合、電力センサ回路は、バイポーラトランジスタのベース端子に個別に接続された電源により供給される電圧を調整することにより、リーク電流を調整することができ、補償電圧を調整することができる。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、バイポーラトランジスタ18を節点aに接続するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、用途によって必要がなければキャパシタ2を省略する構成としてもよい。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態では、温度補償回路が有する抵抗性素子として、サイリスタを用いる例を示す。
図9は第7の実施の形態における電力センサ回路の構成を示す回路図である。
図9に示すように、第7の実施の形態における電力センサ回路では、第3の実施の形態における電力センサ回路のpMOSFET9に代えて、サイリスタ22が用いられ、nMOSFET14に代えて、サイリスタ24が用いられる。
サイリスタ22のアノードは節点Bに接続される。また、サイリスタ22のカソードは電源10に接続される。また、サイリスタ22のゲートは抵抗23を介して電源10に接続される。
サイリスタ24のアノードは節点Bに接続される。また、サイリスタ24のカソードは接地に接続される。また、サイリスタ24のゲートは抵抗25を介して接地に接続される。
第1の実施の形態と同様に、電力センサ回路の温度が上昇すると、サイリスタ22に流れるリーク電流は増加し、補償電圧も増加する。
また、第3の実施の形態と同様に、電力センサ回路の出力部8にサージ電圧が発生した場合、そのサージ電圧によって生じるサージ電流は、サイリスタ22を介して電源10と、サイリスタ24を介して接地とに流れ、静電破壊を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力センサ回路は、電力センサ回路は、電源10を、サイリスタを介して、電力センサの出力端に接続することにより、負の温度特性を有する電力センサの検知電圧に、正の温度特性を有する補償電圧を重畳することができ、出力電圧の温度による変化を低減できる。これにより、電力センサ回路は、センサ感度の温度変化を十分に補償することができる。
また、本実施形態の電力センサ回路は、静電放電から回路を保護することができる。
尚、図9では抵抗素子としてサイリスタ素子を用いる例を示したが、抵抗素子としてバイポーラトランジスタをサイリスタ接続するようにしてもよい。
また、静電破壊保護の効果は弱まるが、用途に応じて、節点Bと接地との間に接続されるサイリスタ24を省略する構成としてもよい。
また、サイリスタ22及びサイリスタ24のいずれか、あるいは両方のゲートに個別に電源を接続するようにしてもよい。この場合、電力センサ回路は、サイリスタのゲートに個別に接続された電源により供給される電圧を調整することにより、リーク電流を調整することができ、補償電圧を調整することができる。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、サイリスタ22を節点aに接続するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態と同様、電力センサ回路において、用途によって必要がなければキャパシタ2を省略する構成としてもよい。
また、第1の実施の形態から第7の実施の形態では、pMOSFET、ダイオード、バイポーラトランジスタあるいはサイリスタのいずれかの抵抗素子を用いた電力センサ回路の例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。抵抗性素子は、負の温度特性を有するものであれば、どのようなものであってもよい。
また、第1の実施の形態から第7の実施の形態では、pMOSFET、ダイオード、バイポーラトランジスタあるいはサイリスタのうち一種類の抵抗素子を用いた電力センサ回路の例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、pMOSFETとダイオードのように異なる種類の抵抗素子を組み合わせて電力センサを構成してもよい。また、複数の種類の素子を直列あるいは並列に接続して電力センサを構成してもよい。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態では、第1の実施の形態から第7の実施の形態のいずれかにおいて示された電力センサ回路を用いて、増幅する電力量を制御する電力増幅器の例を示す。
図10は第8の実施の形態における電力増幅器の構成を示すブロック図である。
図10に示すように、第8の実施の形態における電力増幅器は、電力センサ26、増幅器入力部27、増幅部28、増幅器出力部29及び制御部30を有する。
増幅器入力部27は、増幅部28の入力端に接続される。増幅部28の出力端は、節点cに接続される。節点cは、増幅器出力部29と電力センサ26の入力部とに接続される。電力センサ26の出力部は、制御部30の入力端に接続される。制御部30の出力端は、増幅部28の出力制御端子に接続される。
増幅部28は、入力端から入力された電力を増幅し、出力端から出力する。また、増幅部28は、出力制御端子から入力された制御信号に応じて、増幅する電力量を制御する。
電力センサ26は、第1の実施の形態から第7の実施の形態のいずれかにおいて示された電力センサ回路である。
制御部30は、入力されたDC電圧の電圧値に応じて、増幅部28に増幅させる電力量を制御するために、制御信号を出力する。
次に図10に示した電力増幅器の動作について説明する。
増幅器入力部27から入力された入力電力は、増幅器28に入力される。増幅器28は、入力電力を増幅し、節点cへ出力する。このとき、増幅器28から出力される電力の一部は、電力センサ26に入力される。尚、増幅器出力部29から出力される電力の量と電力センサ26のnMOSFET3に入力される電力の量の割合は、電力センサ26のキャパシタ2の容量により定められる。
電力センサ26は、入力電力の電力量に応じたDC電圧を出力する。尚、第1の実施の形態から第7の実施の形態で説明した通り、電力センサ22は、センサ感度の温度変化を補償し、出力電圧の温度による変化を低減する。
制御部30は、電力センサ26から出力されたDC電圧の値を読み取り、その電圧値に応じて、増幅部28に増幅させる電力量を制御するために、制御信号を出力する。増幅部28は、出力制御端子から入力された制御信号に応じて、増幅する電力量を制御し、適切な量の電力を出力する。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力増幅器は、センサ感度の温度変化を補償する電力センサによって出力する電力量を監視する。これにより、電力増幅器は、出力する電力の温度による変化を補償することができる。
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態では、第8の実施の形態で示した電力増幅器に、さらに結合部を追加し、増幅器から出力される電力の量と電力センサに入力される電力の量の割合を調整する例を示す。
図11は第9の実施の形態における電力増幅器の構成を示すブロック図である。
図11に示すように、第9の実施の形態における電力増幅器は、第8の実施の形態における電力増幅器に加えて、結合部31を有する。
結合部31の入力端には、増幅部28の出力端が接続される。また、結合部31の出力端には、増幅器出力部29と電力センサ26の入力部とが接続される。
結合部31は、増幅部28の出力端から出力された電力について、増幅器出力部29から出力する電力の量と電力センサ26のnMOSFET3に入力される電力の量の割合を調整する方向性結合器である。
以上説明したように、本実施形態によれば、電力増幅器は、増幅器から出力される電力の量と電力センサに入力される電力の量の割合を、方向性結合器の結合度によって、設定することができる。
尚、図11では結合部31として方向性結合器を用いる例を示したが、本発明は、これに限定されるものではない。分配機能を有する回路素子であれば、どのようなものを結合部として用いてもよい。
また、第8の実施の形態及び第9の実施の形態で示した電力増幅器において、増幅部の前段に発振回路、逓倍回路、分周回路あるいは混合回路等の機能回路を設置してもよい。
また、本発明の電力センサは、例えば、発振回路、逓倍回路、分周回路あるいは混合回路等の機能回路を用いた、電力を出力する集積回路においても、利用することができる。各集積回路は、第8あるいは第9の実施の形態で示した電力増幅器の増幅部の代わりに発振回路、逓倍回路、分周回路あるいは混合回路等の機能回路を設置することにより、電力センサの出力に応じて、機能回路の出力する電力を調整できる。これにより、各集積回路は、出力する電力の温度による変化を補償することができる。
1、51 入力部
2、6、52、56 キャパシタ
3、14、53 nMOSFET
4、10、13、54 電源
5、19、21、23、25、55 抵抗
7、57 ローパスフィルタ
8、58 出力部
9 pMOSFET
11 可変抵抗
12、16 高抵抗
15 静電破壊保護素子
17 ダイオード
18、20 バイポーラトランジスタ
22、24 サイリスタ
26 電力センサ
27 入力部
28 増幅部
29 出力部
30 制御部
31 結合部
40 センサ部
61、62 制御抵抗
63 センス抵抗
64 コンパレータ
65 センス電流入力端子
66 エラー信号出力端子
67 PNPトランジスタ
68 基準電圧

Claims (10)

  1. 入力電力に応じた、負の温度特性を有する直流電圧を生成するセンサ部と、
    負の温度特性を有し、温度の上昇とともに流れるリーク電流が増加する抵抗性素子と、
    前記抵抗性素子に所定の電圧を印加する第1の電源と、
    前記センサ部が生成した直流電圧に、前記抵抗性素子に流れるリーク電流により発生した電圧を重畳して出力する出力部と、を有し、
    前記抵抗性素子は、pMOSFETと、第1のnMOSFETとによって構成される、電力センサ回路。
  2. 前記pMOSFETのゲート端子、ドレイン端子及び基板端子は、前記第1の電源に接続され、
    前記pMOSFETのソース端子は、前記出力部に接続され、
    前記第1のnMOSFETのゲート端子、ソース端子及び基板端子は、接地され、
    前記第1のnMOSFETのドレイン端子は、前記出力部に接続される、
    請求項に記載の電力センサ回路。
  3. 前記pMOSFETのゲート端子に接続され、該pMOSFETの閾値電圧以下の電圧を供給する第2の電源をさらに有し、
    前記pMOSFETのドレイン端子及び基板端子は、前記第1の電源に接続され、
    前記pMOSFETのソース端子は、前記出力部に接続され、
    前記第1のnMOSFETのゲート端子、ソース端子及び基板端子は、接地され、
    前記第1のnMOSFETのドレイン端子は、前記出力部に接続される、
    請求項に記載の電力センサ回路。
  4. 前記pMOSFETのゲート端子に接続され、該pMOSFETの閾値電圧以下の電圧を供給する第2の電源と、
    前記第1のnMOSFETのゲート端子に接続され、該第1のnMOSFETの閾値電圧以下の電圧を供給する第3の電源と、をさらに有し、
    前記pMOSFETのドレイン端子及び基板端子は、前記第1の電源に接続され、
    前記pMOSFETのソース端子は、前記出力部に接続され、
    前記第1のnMOSFETのソース端子及び基板端子は、接地され、
    前記第1のnMOSFETのドレイン端子は、前記出力部に接続される、
    請求項に記載の電力センサ回路。
  5. 入力電力に応じた、負の温度特性を有する直流電圧を生成するセンサ部と、
    負の温度特性を有し、温度の上昇とともに流れるリーク電流が増加する抵抗性素子と、
    前記抵抗性素子に所定の電圧を印加する第1の電源と、
    前記センサ部が生成した直流電圧に、前記抵抗性素子に流れるリーク電流により発生した電圧を重畳して出力する出力部と、を有し、
    前記抵抗性素子は、第1のバイポーラトランジスタと、第2のバイポーラトランジスタとによって構成される、電力センサ回路。
  6. 前記第1のバイポーラトランジスタのベース端子と、前記第1の電源との間を接続する第1の抵抗と、
    前記第2のバイポーラトランジスタのベース端子と、接地との間を接続する第2の抵抗と、をさらに有し、
    前記第1のバイポーラトランジスタのエミッタ端子は、前記第1の電源に接続され、
    前記第1のバイポーラトランジスタのベース端子は、前記第1の抵抗に接続され、
    前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタ端子は、前記出力部に接続され、
    前記第2のバイポーラトランジスタのエミッタ端子は、接地され、
    前記第2のバイポーラトランジスタのベース端子は、前記第2の抵抗に接続され、
    前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタ端子は、前記出力部に接続される、
    請求項に記載の電力センサ回路。
  7. 前記センサ部は、
    入力電力を検波する第2のnMOSFETと、
    前記第2のnMOSFETのゲート端子に接続され、該第2のnMOSFETにバイアスをかける第4の電源と、
    前記第2のnMOSFETによって検波された信号を平滑化し、前記入力電力に応じた直流電圧を生成するローパスフィルタと、を有する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の電力センサ回路。
  8. 入力電力に応じた、負の温度特性を有する直流電圧を生成し、該直流電圧に、負の温度特性を有し、温度の上昇とともに流れるリーク電流が増加する抵抗性素子に流れるリーク電流により発生した電圧を重畳して出力する、電力センサ手段と、
    前記電力センサ手段から出力された電圧の値に応じて、入力電力を増幅し、出力する、増幅手段と、を有し、
    前記抵抗性素子は、pMOSFETと、第1のnMOSFETとによって構成される、電力増幅器。
  9. 入力電力に応じた、負の温度特性を有する直流電圧を生成し、該直流電圧に、負の温度特性を有し、温度の上昇とともに流れるリーク電流が増加する抵抗性素子に流れるリーク電流により発生した電圧を重畳して出力する、電力センサ手段と、
    前記電力センサ手段から出力された電圧の値に応じて、入力電力を増幅し、出力する、増幅手段と、を有し、
    前記抵抗性素子は、第1のバイポーラトランジスタと、第2のバイポーラトランジスタとによって構成される、電力増幅器。
  10. 前記増幅手段が出力する電力のうち所定の割合の電力を前記電力センサ手段に入力する、結合手段をさらに有する、
    請求項8または9に記載の電力増幅器。
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