JP5321242B2 - 洗濯液センサ - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯機の洗濯液の汚れを検知する洗濯液センサに関するものである。
従来、洗濯液の抵抗値を検知する構成は、洗濯液中に浸漬される一対の検知用の電極を高周波絶縁トランスの二次側に接続し、高周波絶縁トランスの一次側に1〜30kHzの高周波電圧を印加する高周波発生回路とセンサ読込回路を接続し、センサ読込回路で読み取ったインピーダンス変化をマイクロコンピュータに取り込んで洗濯液の状態を検知するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−187183号公報
しかしながら、前記従来の構成の洗濯液センサによれば、洗濯液センサ制御手段の高周波発生手段のインバータの吸い込み、あるいは、吐き出し電流が大きすぎると、インダクタンスとコンデンサにより決まる発振周波数の周期より早く、コンデンサの電荷をインバータの出力が吸い込んでしまい、発振が継続されなくなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、インバータの吐出し電流と吸い込み電流を規制して発振を継続しておこなえる洗濯液センサを実現することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯液センサは、洗濯液中に浸漬される一対の検知用の電極を絶縁トランスの二次側に接続し、前記絶縁トランスの一次側のコイルと並列にコンデンサを接続し、前記絶縁トランスの一次側のコイルと並列に接続されたコンデンサで30kHzを超える高周波で並列共振させる高周波発生手段と、前記高周波発生手段の出力に接続され並列共振時のインピーダンスを測定する並列共振インピーダンス測定手段と、前記並列共振インピーダンス測定手段に接続され並列共振インピーダンスが変化することを検知する並列共振インピーダンス変化手段とを備え、前記高周波発生手段により一次側が並列共振している時に、前記絶縁トランスの二次側の電極に洗濯液が浸漬されると、並列共振インピーダンス測定手段に接続された並列共振インピーダンス変化手段により並列共振インピーダンスが変化することを検知し、洗濯液中の抵抗値を判定するとともに、前記高周波発生手段は、インバータの出力に抵抗の一端を接続し、前記抵抗の他端は、一次側コイルの一端と並列コンデンサの一端に接続したものである。
これによって、発振周波数を決めるインダクタンスとコンデンサと、インバータの出力に抵抗を接続し、インバータの吐出し電流と吸い込み電流を規制することにより、インダクタンスとコンデンサで決まる発振周波数で発振を継続させることができる。
本発明の洗濯液センサは、高周波発生手段による発振を継続させることができ、洗濯液の抵抗値を精度よく判定することができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の概略構成図 同洗濯機の洗濯液センサの断面図 同洗濯機の制御回路のブロック構成図 同洗濯機の洗濯液センサ制御手段の回路図 同洗濯機の洗濯液センサ制御手段の抵抗R1とコンデンサC2のピーク電位の関係図 同洗濯機の洗濯液の抵抗値と汚れの関係図 同洗濯機の絶縁トランスの一次側インピーダンスと二次側インピーダンスの関係図 同洗濯機の洗濯液センサ制御手段のダイオード38の波形図 同洗濯機の洗濯液の抵抗値のグラフ (a)同洗濯機の絶縁トランスのフェライトコアの断面図(b)同平面図 同洗濯機の絶縁トランスのフェライトコアの複素透磁率の特性図 (a)同洗濯機の絶縁トランスの絶縁物のケースの断面図(b)同平面図(c)同洗濯機の絶縁トランスの絶縁物の蓋の断面図(d)同平面図 同洗濯機の絶縁トランスの構成図 本発明の実施の形態2における洗濯機の洗濯液センサ制御手段の回路図 同洗濯機の洗濯液センサ制御手段の要部電気経路図
第1の発明は、洗濯液中に浸漬される一対の検知用の電極を絶縁トランスの二次側に接続し、前記絶縁トランスの一次側のコイルと並列にコンデンサを接続し、前記絶縁トランスの一次側のコイルと並列に接続されたコンデンサで30kHzを超える高周波で並列共振させる高周波発生手段と、前記高周波発生手段の出力に接続され並列共振時のインピーダンスを測定する並列共振インピーダンス測定手段と、前記並列共振インピーダンス測定手段に接続され並列共振インピーダンスが変化することを検知する並列共振インピーダンス変化手段とを備え、前記高周波発生手段により一次側が並列共振している時に、前記絶縁トランスの二次側の電極に洗濯液が浸漬されると、並列共振インピーダンス測定手段に接続された並列共振インピーダンス変化手段により並列共振インピーダンスが変化することを検知し、洗濯液中の抵抗値を判定するとともに、前記高周波発生手段は、インバータの出力に抵抗の一端を接続し、前記抵抗の他端は、一次側コイルの一端と並列コンデンサの一端に接続したことにより、インバータの吐出し電流と吸い込み電流を抵抗で電流を規制することにより、インダクタンスとコンデンサにより決まる発振周波数で発振を継続させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のインバータの出力の抵抗の値を変えることにより、高周波発生手段の出力振幅を変化させるようにしたことにより、コイルのインダクタンスやコンデンサで決まる高周波発生手段の出力振幅が変化しても、出力振幅を一定に調整することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明の絶縁トランスのコアは、磁路長を短くし、断面積を大きく取ることができ、かつ一次側コイルと二次側コイル間の絶縁距離を大きくとれるトロイダル形状にしたことにより、インダクタンスを大きくすることができ、共振時のインピーダンスを大きくでき、洗濯液の電導度の検知範囲を広げることができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の絶縁トランスのコアのロスが最も小さくなる周波数と、高周波発生手段の共振周波数が同じになるように共振用コンデンサを設定したことにより、高周波発生手段の共振周波数が、絶縁トランスのコアのロスが最も小さくなる周波数と同じになるので、共振インピーダンスが最も大きくなり、洗濯液の抵抗値の検知範囲を広げることができる。
第5の発明は、特に、第1の発明の高周波発生手段の出力に接続され、並列共振時のインピーダンスを測定する並列共振インピーダンス測定手段は、ダイオードと抵抗とコンデンサで構成したことにより、高周波波形を直流波形で検知することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の並列共振インピーダンス測定手段のコンデンサは、共振用コンデンサに影響を与えないように小さく設定したことにより、共振インピーダンスに影響を与えることなく洗濯液の抵抗値を検知することができる。
第7の発明は、特に、第1の発明の絶縁トランスは、トロイダル形状のフェライトコアを絶縁物で覆い、その上から一次側コイルと二次側のコイルを巻いて構成したことにより、電気的絶縁による安全性を確保することができる。
第8の発明は、特に、第1の発明の電極と絶縁トランスの二次側コイルを接続する間にコンデンサを挟んで構成したことにより、コンデンサの容量を確保する空間距離により電気的絶縁による安全性を確保することができる。
第9の発明は、特に、第8の発明の電極と絶縁トランスの二次側コイルを接続する間に挟まれたコンデンサは、複数個を直列に接続したことにより、絶縁距離はコンデンサの容量を確保する空間距離の個数分確保することができ、安全性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の概略構成図、図2は、同洗濯機の洗濯液センサの断面図、図3は、同洗濯機の制御回路のブロック構成図、図4は、同洗濯機の洗濯液センサ制御手段の回路図である。
図1〜図4において、洗濯機全体の外箱1の内部に外槽2が配設され、さらに外槽2の内側に洗濯槽としてのドラム3が水平方向から前上がりに傾斜した回転軸によって回転可能な状態で配設されている。ドラム3は、背面側に接続されたモータ4の回転によって回転するようになっている。また、ドラム3は外周面に複数の通水孔(図示せず)が設けられており、洗濯槽、脱水槽、乾燥槽としても機能するものである。
外槽2の最低部には、取水口5が設けられており、排水弁6を介して排水管7につながっている。取水口5と排水弁6の間からは、取水口5から取り込んだ洗濯液をドラム3に吐出する吐出口8につながった循環経路9が連通しており、外槽2の洗濯液やすすぎ液を循環できるようにしている。循環経路9には洗濯液の状態を検知する洗濯液センサ10が設置されている。
洗濯液センサ10は、図2に示すように、電極A12と電極B13が循環経路9を挟んで対峙して設置され、洗濯液センサ10は制御回路11に接続されている。電源手段20は交流電源に接続され中央制御手段21の電源を供給し、中央制御手段21は洗濯機の操作入力を受け付ける操作表示手段22、および洗濯機の状態を示す表示手段23、およびモータ4を制御するモータ制御手段24、および排水弁6を制御する排水弁制御手段25、および洗濯液センサ10を制御する洗濯液センサ制御手段26に接続されている。
洗濯液センサ制御手段11の詳細な構成を図4に示す。図4において、洗濯液中に浸漬される洗濯液センサ10の電極A12は、絶縁トランス46の二次側コイル33の一端に
接続され、電極A12と対をなす電極B13は、絶縁トランス46の二次側コイル33の他端に接続されている。
絶縁トランス46の一次側コイル34の一端は、一次側コイル34と並列に接続されるコンデンサ(C1)35の一端と増幅回路であるインバータ37の入力に接続され、絶縁トランス46の一次側コイル34の他端は、一次側コイル34と並列に接続されるコンデンサ(C2)36の一端と、インバータ37の出力に一端が接続された抵抗47の他端と、並列共振インピーダンス測定手段41の入力であるダイオード38のアノードに接続されている。
コンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36の他端はグランドに接続され、並列共振インピーダンス測定手段41の出力であるダイオード38のカソードは、コンデンサ(C3)39の一端と抵抗(R2)40の一端と並列共振インピーダンス変化手段42の入力に接続され、コンデンサ(C3)39と抵抗(R2)40の他端はグランドに接続され、並列共振インピーダンス変化手段42の出力は中央制御手段21に接続されて洗濯液センサ制御手段26が構成されている。
上記構成において、発振動作を説明する。コンデンサ(C1)35の電位がインバータ37の基準電位より大きくなるとインバータ37の出力がロウつまりグランドになる。すると、インバータ37の出力の外につけられて抵抗(R1)47を介してコンデンサ(C2)36の電荷がグランドに流れるためコンデンサ(C2)36の電位は変化する。
一方、一次側のコイル34で決まるインダクタンスLのエネルギーをコンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36とでやりとりすることにより、発振が維持される。つまり、インバータ37の出力はなるべくコンデンサ(C2)36の電荷を吸い込まないようにすることによりインダクタンスLとコンデンサ(C1)35、コンデンサ(C2)36により決まる発振周波数が継続される。
また、インバータ37の吸い込み電流が大きく、かつ抵抗(R1)47が小さすぎると、インダクタンスLと、コンデンサ(C1)35と、コンデンサ(C2)36により決まる発振周波数の周期より早い時間でコンデンサ(C2)36の電荷をインバータ37の出力が吸い込んでしまい、インダクタンスLのエネルギーをコンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36とでやりとりすることができず、インダクタンスLとコンデンサ(C1)35、コンデンサ(C2)36により決まる発振周波数が継続されなくなる。
そこで、インバータ37の出力の吸い込み電流を抵抗(R1)47で規制することにより、インダクタンスLのエネルギーをコンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36とでやりとりすることができ、インダクタンスLとコンデンサ(C1)35、コンデンサ(C2)36により決まる発振周波数を継続させることができる。
インバータ37の吐出し電流についても、吸い込み電流と同様に、抵抗(R1)47で吐き出し電流を規制することにより、インダクタンスLとコンデンサ(C1)35、コンデンサ(C2)36により決まる発振周波数を継続させることができる。
また、インバータ37の出力の抵抗(R1)47の値を変えることにより、コンデンサ(C2)36の電荷を調整できるのでコンデンサ(C2)36の電位、つまり、コルピッツ発振の出力振幅を変化させることができる。
図5に、横軸に抵抗(R1)47の値、縦軸にコンデンサ(C2)36のピーク電位を示す。一次側コイル34で決まるインダクタンスLやコンデンサ(C1)35とコンデン
サ(C2)36の部品定数バラツキにより、コンデンサ(C2)36のピーク電位、つまり、コルピッツ発振の出力振幅が変化しても、抵抗(R1)47の値を変えることにより出力振幅を一定に調整できる。
次に、本実施の形態の洗濯機の洗濯液の抵抗値を検知する動作について説明する。まず、図3の操作表示手段22から洗濯やすすぎの指示が中央制御手段21に与えられる。そして、給水されモータ制御手段24によりモータ4が駆動し、ドラム3が回転することで、ドラム3や外槽2内の洗濯液が取水口5より循環経路9に入り、この循環経路9に設けた洗濯液センサ10を通ってドラム3へと循環する。
これにより、循環経路9内の水は常にドラム3や外槽2内の洗濯液と同じ状態になる。洗濯液は、洗剤やドラム3の回転による攪拌によって洗濯物からの汚れが溶け出して徐々に濁ってくる。一方、洗濯液の汗成分の量は、洗濯液の抵抗値の変化として捕らえることができる。
図6に洗濯液の汗成分の量と洗濯液の抵抗値の関係を示す。洗濯液の抵抗値を測定すると、洗濯物から溶け出した汗(主成分は塩化ナトリウム)を主とした汚れの量を判定でき、洗濯液センサ10と洗濯液センサ制御手段26で洗濯液の抵抗値の状態の変化を見ることができる。
洗濯液センサ10と洗濯液センサ制御手段26で洗濯液の抵抗値の状態の変化を見る方法について、図7で具体的に説明する。検知用の電極A12、電極B13は絶縁トランス46の二次側コイル33に接続されている。洗濯液中に浸漬される検知用の電極A12、電極B13間に洗濯液がなくなり、空気が接触したときの二次側コイル33の抵抗値が無限大の時の一次側の並列共振インピーダンスを図7に示すようにZ1とする。
電極A12、電極B13間に洗濯液が接触したときの抵抗値をZ2とすると、一次側で周波数frで共振して発振している交流波形は、二次側にも同じ交流周波数frの電圧が発生する。その時の一次側の並列共振インピーダンスはZ12となり、Z1より小さくなる。つまり、二次側コイル33の洗濯液の抵抗値が小さくなると、一次側の並列共振インピーダンスZも小さくなる。
そうなると、コルピッツ発振回路の正弦波の出力である36のコンデンサC2の正弦波振幅も小さくなり、図8に示すように並列共振インピーダンス測定手段41の入力である38のダイオードのアノードにインバータ37の基準電位を中心に正弦波が印加される。38のダイオードのアノードに接続された図4の並列共振インピーダンス測定手段41のコンデンサ(C3)39を、共振用のコンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36に影響を与えないように小さく設定し、コンデンサ(C3)39に並列に接続された抵抗(R2)40を大きくして放電時定数を大きくすれば、図8に示すように、並列共振インピーダンス測定手段41の出力である38のダイオードのカソード波形は、正弦波のピーク電圧が保持される。この電圧が共振インピーダンス変化手段42の入力電圧となる。
並列共振インピーダンス変化手段42は、この並列共振インピーダンス測定手段41の出力電圧の変化を見ることにより、図9に示すあらかじめ測定しておいた絶縁トランス46の一次側のインピーダンスZ1と、絶縁トランス46の二次側のインピーダンス(洗濯液中に浸漬される洗濯液の抵抗値)Z2の関係から、洗濯液中に浸漬される検知用の電極A12と電極B13間に接触する洗濯液の抵抗値Z2を判定することができる。
なお、本実施の形態において、洗濯液センサ制御手段26の高周波発生手段43としてコルピッツ発振回路とし、これは絶縁トランス46の一次側コイル34のインダクタンス
Lとコンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36が決まれば並列共振周波数で自動的に発振する自励発振である構成にしているので、絶縁トランス46やコンデンサの温度の変化により並列共振周波数が変化しても並列共振並列共振インピーダンスの変化は少ない。また、自励発振なので並列共振インピーダンスの最大値の状態で発振を継続するので、洗濯液の抵抗値を精度よく見る洗濯液センサに適している。
また、本発明によれば、検知用の電極A12、電極B13間に洗濯液がなくなり、空気が接触したときの抵抗値が無限大の時の一次側の並列共振インピーダンスはZ1なので、Z1以上の洗濯液の大きな抵抗値は検知することができない。洗濯液の抵抗値は、洗濯液に含まれる塩化ナトリウムの濃度による抵抗値や、電極A12と電極B13間の距離および電極形状により変化するので、この一次側の並列共振インピーダンスはZ1が大きくなるほど二次側の抵抗値Z2である洗濯液の大きな抵抗値も検知できるので検知範囲が広がり、精度も向上する。
そこで、一次側の並列共振インピーダンスはZ1を大きくするには、一次側コイル34のインダクタンスLを大きくするとともにQ値を大きくする必要がある。Q値は数式1で示される。
つまり、共振周波数frやインダクタンスLを大きくし、インダクタンスLと直列に接続される抵抗分rを小さくすれば、Q値は大きくなる。
従来の技術では、1から30kHZであったが、それでは十分大きなQ値が得られないので、本発明では30kHzを超える共振周波数でQ値を大きくすることにより共振インピーダンスZrを大きくし、図6に示す水道水の抵抗値である約4kΩを検知することができるようにしている。
その他にQ値を大きくする方法として、インダクタンスLの直列に接続される抵抗分rを小さくする方法として一次側コイル34の直径を大きくする方法や、細いリード線を数多く拠って1本のコイルとするなどの方法がある。また、インダクタンスLを大きくする方法としては、巻数を増やすとか、トランスのコアの透磁率を大きくする方法もある。Q値を大きくすると一次側の並列共振インピーダンスを大きくできるので、洗濯液の抵抗値(二次側の抵抗値)の変化によるインピーダンスの変化範囲を拡大することができる。
このように、制御回路11は洗濯液センサ制御手段26を制御して、例えば1分毎に洗濯液の抵抗値を測定し、洗濯液の状態を判断し洗濯工程やすすぎ工程の制御に用いることができる。例えば、制御回路11は抵抗値があらかじめ定めた値よりも高ければ、抵抗値が水道水同等のレベルと判断し、すすぎ完了と判断してすすぎを終了するなどの制御に用いることができる。
また、図9に示すように、絶縁トランス46の一次側コイル34と二次側コイル33の巻き数比を1:nに変えることにより、洗濯液中に浸漬される洗濯液の抵抗値の検知範囲を変えることができ、検知精度を向上することができる。絶縁トランス46の一次側のインピーダンスをZ1、絶縁トランス46の二次側のインピーダンス(洗濯液中に浸漬される洗濯液の抵抗値)をZ2とすると、数式2の関係がある。絶縁トランス46の一次側の並列共振インピーダンスがZrだから、数式3の関係が成立する。
例えば、Zr=20000Ωとし、n=0.5とするとZ2=500Ω、n=1とするとZ2=20000Ωとなる。つまり、絶縁トランス46の一次側の並列共振インピーダンスZrはおなじでも、巻き数比を変えることにより絶縁トランス46の二次側のインピーダンス(洗濯液中に浸漬される洗濯液の抵抗値)Z2を変えることができる。このように巻き数比を1:nに変えることにより、洗濯液中に浸漬される洗濯液の抵抗値の検知範囲を変えることができる。
図10は、絶縁トランス46を構成するトロイダル形状のフェライトコア46aで、(a)は断面図、(b)は平面図である。断面積をSとし、トロイダルコアの磁路をlとし、このトロイダルコアに一次側コイル34をN回巻いたとすると、この一次側34のインダクタンスLは数式4で示される。
本発明では、共振インピーダンスを大きくし、コイルのクオリティファクターQも大きくすることが要求されるので、コイルの巻数を増やすことなく、コアの形状でインダクタンスを大きくすることが望ましい。トロイダルコアの場合、コイルの巻数を増やさなくても、磁路は円で小さくでき、コア形状を大きくすれば断面積Sも増え、Lを大きくすることができる。Lが大きくなれば、共振インピーダンスを大きくでき、洗濯液の電導度の検知範囲を広げることができる。
図11は、トロイダルコアの周波数(横軸)と、透磁率μ’と複素透磁率μ’’(縦軸)の関係を示す。μ’’/μ’=tanδを損失係数と呼び、Q値は1/tanδで示される。図11に拠れば周波数faの時に複素透磁率μ’’が最も小さく、周波数faの時にQ値が最も高くなることがわかる。
図4に示す洗濯液センサ制御手段26によれば、発振周波数は一次側コイル34のインダクタンスLとコンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36で決まる。今、一次側コイル34のインダクタンスLは決まっているので、コンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36を調整して周波数をfaに設定すれば、洗濯液の検知範囲が広がり、精度も向上する。
図12は、トロイダル形状のフェライトコア46aを覆う絶縁物のケース46bと蓋46cで、(a)はケース46bの断面図、(b)はその平面図、(c)は蓋46cの断面図、(d)はその平面図である。図13は、絶縁トランス46の構成を示したもので、トロイダル形状のフェライトコア46aを絶縁物のケース46bと蓋46cで覆い、その上から、一次側コイル34および二次側コイル33を巻いて構成している。
(実施の形態2)
図14は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の洗濯液センサ制御手段の回路図
である。実施の形態1と同一の構造については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図14において、洗濯液中に浸漬される洗濯液センサ10の電極A12は、コンデンサ(C4)44の一端に接続され、コンデンサ(C4)44の他端は、絶縁トランス46の二次側コイル33の一端に接続されている。電極A12と対をなす電極B13は、コンデンサ(C5)45の一端に接続され、コンデンサ(C5)45の他端は、絶縁トランス46の二次側コイル33の他端に接続されている。
絶縁トランス46の一次側コイル34の一端は、一次側コイル34と並列に接続されるコンデンサ(C1)35の一端と増幅回路であるインバータ37の入力に接続され、絶縁トランス46の一次側コイル34の他端は、一次側コイル34と並列に接続されるコンデンサ(C2)36の一端とインバータ37の出力とダイオード38のアノードに接続され、コンデンサ(C1)35とコンデンサ(C2)36の他端はグランドに接続されている。
ダイオード38のカソードは、コンデンサ(C3)39の一端と抵抗(R2)40の一端と並列共振インピーダンス測定手段41の入力に接続され、コンデンサ(C3)39と抵抗(R2)40の他端はグランドに接続されている。並列共振インピーダンス測定手段41の出力は並列共振インピーダンス変化手段42に接続され、並列共振インピーダンス変化手段42の出力は中央制御手段21に接続されて洗濯液センサ制御手段26が構成されている。
なお、洗濯液センサ制御手段26の中の高周波発振手段は、絶縁トランス46の一次側コイル34とコンデンサ(C1)35と増幅回路37とに接続されるコンデンサ(C2)36の構成によりコルピッツ発振回路で実現している。
上記構成において、検知用の電極A12と電極B13は、コンデンサ(C4)44とコンデンサ(C5)45とをはさんで、絶縁トランス46の二次側コイル33に接続されている。つまり、コンデンサ(C4)44の容量をC4、コンデンサ(C5)45の容量をC5とすると、二次側で電極に接続されたコンデンサ(C4)44は、1/(2πf1×C4)のインピーダンスZC4が、コンデンサ(C5)45は、1/(2πf1×C5)のインピーダンスZC5が、インピーダンス間のインピーダンスZ2と直列に接続される状態となる。例えば、C4とC5を1μFにすると、高周波発生手段43の並列共振周波数を50kHzとするとインピーダンスZC5は約3Ωとなる。
このように、コンデンサ(C4)44のインピーダンスZC4とコンデンサ(C5)45のインピーダンスZC5が、インピーダンス間の洗濯液の抵抗値Z2(例えば、巻数比が1対1の場合、20000Ω)より極端に小さくなるようにコンデンサ(C4)44とコンデンサ(C5)45の容量に設定しておけば、二次側のインピーダンスは電極A12と電極B13間に洗濯液が接触したときの抵抗値Z2は、コンデンサC4とC5のインピーダンスの影響を無視できる。つまり、実施の形態1で述べた方法で、洗濯液の抵抗値Z2を検知できることになる。
図15を用いて、さらに詳しく説明する。商用交流電源50の交流電圧は、直流電源変換手段51により直流電圧に変換し、その直流電圧は洗濯液センサ制御手段26に接続されている。洗濯液センサ制御手段26は、絶縁トランス46の一次側コイル34に接続され、絶縁された二次側コイル33に接続されている。二次側コイル33の一端はコンデンサ(C4)44の一端に接続され、他端はコンデンサ(C5)45の一端に接続され、コンデンサ(C4)44の他端は12の電極Aに、コンデンサ(C5)45の他端は電極B13に接続されている。
図15の構成において、動作を説明する。電極A12と電極B13は常に洗濯液中にあるので、人52が電極B13に触れた場合、商用交流電源50から直流電源変換手段51そして洗濯液センサ制御手段26から絶縁トランス46、さらに一次側コイル34から二次側コイル33、そしてコンデンサ45を介して人52に電圧が印加されるが、絶縁トランス46とコンデンサ(C5)45(あるいは、絶縁トランス46とコンデンサ(C4)44)の2つで、例えば、C4とC5を1μFにすると、上記の場合は、高周波発生手段43の並列共振周波数が影響し3Ωだったが、今回は商用交流電源の周波数である60Hzあるいは50Hzが影響してインピーダンスZC5は約30kΩとなり、人体に電流が流れないように防止している。
この様に、絶縁トランス46の絶縁性が破壊された場合でも、電極A12および電極B13とトランス二次側を接続する配線の間にコンデンサ(C4)44とコンデンサ(C5)45を挟んで設けているので、コンデンサ(C4)44とコンデンサ(C5)45の容量を確保する空間距離により人体への感電が防ぐことができる。
なお、上記の実施例ではコンデンサ(C4)44とコンデンサ(C5)45は、それぞれ1つであるが、コンデンサ(C4)44とコンデンサ(C5)45をそれぞれ直列に複数個接続すれば、絶縁距離は、コンデンサの容量を確保する空間距離の個数分確保することができる。
本発明にかかる洗濯液センサは、高周波発生手段による発振を継続させることができ、洗濯液の抵抗値を精度よく判定することができるので、洗濯機の洗濯液の汚れを検知する洗濯液センサとして有用である。
33 二次側コイル
34 一次側コイル
35 コンデンサ(C1)
36 コンデンサ(C2)
37 インバータ
41 並列共振インピーダンス測定手段
42 並列共振インピーダンス変化手段
43 高周波発生手段
47 抵抗

Claims (8)

  1. 洗濯液中に浸漬される一対の検知用の電極を絶縁トランスの二次側に接続し、前記絶縁トランスの一次側のコイルと並列にコンデンサを接続し、前記絶縁トランスの一次側のコイルと並列に接続されたコンデンサで30kHzを超える高周波で並列共振させる高周波発生手段と、前記高周波発生手段の出力に接続され並列共振時のインピーダンスを測定する並列共振インピーダンス測定手段と、前記並列共振インピーダンス測定手段に接続され並列共振インピーダンスが変化することを検知する並列共振インピーダンス変化手段とを備え、前記高周波発生手段により一次側が並列共振している時に、前記絶縁トランスの二次側の電極に洗濯液が浸漬されると、並列共振インピーダンス測定手段に接続された並列共振インピーダンス変化手段により並列共振インピーダンスが変化することを検知し、洗濯液中の抵抗値を判定するとともに、前記高周波発生手段は、インバータの出力に抵抗の一端を接続し、前記抵抗の他端は、一次側コイルの一端と並列コンデンサの一端に接続した洗濯液センサであり、インバータの出力の抵抗の値を変えることにより、高周波発生手段の出力振幅を変化させるようにした洗濯液センサ。
  2. 絶縁トランスのコアは、磁路長を短くし、断面積を大きく取ることができ、かつ一次側コイルと二次側コイル間の絶縁距離を大きくとれるトロイダル形状にした請求項1記載の洗濯液センサ。
  3. 絶縁トランスのコアのロスが最も小さくなる周波数と、高周波発生手段の共振周波数が同じになるように共振用コンデンサを設定した請求項1記載の洗濯液センサ。
  4. 高周波発生手段の出力に接続され、並列共振時のインピーダンスを測定する並列共振インピーダンス測定手段は、ダイオードと抵抗とコンデンサで構成した請求項1記載の洗濯液センサ。
  5. 並列共振インピーダンス測定手段のコンデンサは、共振用コンデンサに影響を与えないように小さく設定した請求項記載の洗濯液センサ。
  6. 絶縁トランスは、トロイダル形状のフェライトコアを絶縁物で覆い、その上から一次側コ
    イルと二次側のコイルを巻いて構成した請求項記載の洗濯液センサ。
  7. 電極と絶縁トランスの二次側コイルを接続する間にコンデンサを挟んで構成した請求項1記載の洗濯液センサ。
  8. 電極と絶縁トランスの二次側コイルを接続する間に挟まれたコンデンサは、複数個を直列に接続した請求項記載の洗濯液センサ。
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