JP5321221B2 - 管理装置、管理方法、およびプログラム - Google Patents

管理装置、管理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報の配信技術に関する。
今日、コンピュータその他の端末を利用するユーザにはネットワークを通じて様々な情報が配信される。そして、配信される情報量の増大に伴って、情報を配信するサーバ、あるいは、情報を伝達するネットワークの負荷集中を低減するため、様々な技術が提案されている。例えば、端末が中継機能を有し、サーバの配信負荷の一部を分担する技術が知られている。
端末が中継機能を有し、サーバの配信負荷の一部を分担する第1の例としては、以下のシステムが例示される。第1の例示のシステムでは、情報要求元のクライアントがネットワーク上の他のクライアントに対して所望の動画コンテンツに関する問い合わせを行う。そして、この問い合わせに対して配信可能の応答があった場合、要求元のクライアントは、配信可能の応答を返したクライアントに対して動画コンテンツの配信要求を発行する。そして、要求元のクライアントは、受信した動画コンテンツを再生する。また、問い合わせに対していずれのクライアントからも応答がない場合、要求元のクライアントは、サーバに対して所望のコンテンツの配信要求を発行する。
端末が中継機能を有し、サーバの配信負荷の一部を分担する第2の例として、以下のシステムが例示される。第2の例示システムでは、第1配信形態として、コンテンツを配信する装置が端末にコンテンツデータを放送形態にてストリーミング配信する。また、第2配信形態として、複数の端末装置間において、1つの端末装置からのコンテンツデータのダウンロード要求に基づいてコンテンツデータを保持する他の端末装置がコンテンツデータを配信する。この第1配信形態と第2配信形態の2つの配信形態を有するシステムが提案されている。
特開2002−26942号公報 特開2007−336396号公報 特開2003−122658号公報 特開2007−274244号公報 特開2007−265172号公報 特開2006−172296号公報 特開2001−313919号公報 特開2001−263472号公報
上述のように、従来の技術では、サーバ、あるいは、サーバに接続されたネットワークの負荷集中を低減するための工夫がされている。しかしながら、上記従来の技術のように、端末がデータを配信するためには、端末にはそのデータを保持するための記憶容量等のコンピュータ資源が要求される。また、上記配信に備えて端末は動作を継続することになり、電力等のエネルギー資源を消費することになる。
一方、例えば、記憶容量削減のため、例えば、アクセス頻度が少ないデータを削除する
方法を採用した場合、サーバ、あるいは、サーバに接続されたネットワークの負荷集中低減という当初の目的とは合致しないおそれがある。
開示の技術の目的は、ネットワークを通じて端末に情報を配信するシステムにおいて、配信元あるいはネットワークの負荷集中を低減しつつ、端末側での資源の使用を抑制することにある。
上記課題を解決するために、開示の管理装置が例示できる。本管理装置は、情報を配信するサーバと情報を受信するとともに中継端末として受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御する管理装置である。本管理装置は、複数の端末に含まれる要求元端末からの要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、サーバおよび要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを要求対象の情報の配信元に決定する。また、本管理装置は、サーバと中継端末と要求元端末とを接続する経路の状態を基に、要求元端末と配信元に決定された中継端末とに対して要求対象の情報が配信された後の、要求対象の情報の削除の可否を指示する。
本管理装置によれば、配信元あるいはネットワークの負荷集中を低減しつつ、端末側での資源の使用を抑制することができる。
情報システムのシステム構成図である。 接続管理装置の詳細構成を例示する図である。 端末の詳細構成を例示する図である。 ネットワークの接続木と空き帯域に応じて、キャッシュ義務を更新する処理を例示する図である。 端末がキャッシュ制御を行うシステムにおける端末の構成を例示する図である。 情報システムのシステム構成を例示する図である。 端末のハードウェア構成を例示する図である。 接続木を例示する図である。 キャッシュ義務情報を例示する図である。 空き帯域情報を例示する図である。 アクセス情報を例示する図である。 端末キャッシュ義務情報を例示する図である。 中継端末情報を例示する図である。 キャッシュのデータ構造例である。 端末がユーザからの再生要求を受信して、中継ノードN1に中継要求を出すまでの処理手順を例示する図である。 中継ノード決定部による処理例を示す図である。 中継ノード決定部による処理例を示す図である。 再生終了時の動作フローを例示する図である。 接続木、空き帯域情報、中継ノードの状態を例示する図である。 映像配信サーバとルータを含むパスリストを例示する図である。 端末がキャッシュ義務を更新する処理手順を例示する図その1である。 端末がキャッシュ義務を更新する処理手順を例示する図その2である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る情報システムについて説明する。以下の実施形
態の構成は例示であり、本情報システムは実施形態の構成には限定されない。
以下、図1から図3の図面を参照して、実施例1に係る情報システムを説明する。図1は、実施例1に係る情報システムのシステム構成図である。図1のように、実施例1の情報システムは、接続管理装置1と、映像配信サーバ2と、端末T1−T4等の端末群を含む。接続管理装置1と、映像配信サーバ2と、端末T1−T4等は、ネットワーク4で接続される。接続管理装置1が管理装置に相当し、映像配信サーバ2がサーバに相当する。
実施例1の情報システムでは、端末T1−T4等は、映像配信サーバ2または他の端末から情報の配信を受ける。実施例1では、配信される情報として、映像が想定され、映像の配信元として映像配信サーバ2が想定されている。しかし、実施例1の情報システムの技術は、映像の配信に限定されず、様々な情報が授受されるネットワーク上の装置に適用できる。例えば、実施例1の情報システムの技術は、映像に代えて、あるいは、映像とともに、音声、あるいは音楽が配信されるネットワーク上の装置に適用できる。また、実施例1の情報システムの技術は、静止画、地図の等の画像が配信されるシステムに適用できる。実施例1では、ユーザからの操作により端末T1−T4等に配信される情報を要求対象の情報ともいう。
また、図1では、端末T1−T4が例示されているが、端末の数は、4台に限定されるわけではない。以下、端末T1−T4等が総称される場合には、単に「端末」という言葉が用いられる。
実施例1の情報システムでは、端末はユーザの操作を受け付け、映像の配信元から送信される映像をユーザに提供する。図1では、新規にサービスを受け付ける新規参加端末である端末T4が映像の配信元として中継元の決定を接続管理装置1に要求している。そして、端末T4は、接続管理装置1から決定された中継元に関する情報を取得する。中継元には、映像配信サーバ2および映像配信サーバ2から配信された映像を過去に受信した端末で、その映像を他の端末にさらに配信するために保持している端末が含まれる。映像を他の端末にさらに配信するために保持している端末は、中継ノードと呼ばれる。
映像配信サーバ2は、端末に配信する映像情報3を保持する。映像配信サーバ2の映像情報3は、ネットワーク4内に最初に配信されるものであり、映像情報の原本に相当する。そこで、映像配信サーバ2の映像情報3は、オリジナルの映像情報3とも呼ばれる。一方、オリジナルの映像情報3または中継された映像情報を受信した端末が一時的に保持する映像情報は、キャッシュと呼ばれる。以下、映像情報は単に映像とも呼ばれる。また、中継とは、映像配信サーバ2がオリジナルの映像を要求元の端末に配信すること、あるいは一時的に映像を保持している中継ノードが映像を要求元の端末に配信することをいう。
実施例1の情報システムでは、接続管理装置1は、映像を受信した端末に対して、受信した映像を保持するように指示する。受信した映像を保持するようにとの指示は、キャッシュ保持義務をオンにする指示と呼ばれる。キャッシュ保持義務をオンにするように指示することが、要求対象の情報が配信された後の要求対象の情報の削除不可を指示することに相当する。逆に、キャッシュ保持義務をオフにするように指示することが、要求対象の情報が配信された後の要求対象の情報の削除許可を指示することに相当する。また、キャッシュ保持義務をオンにするように指示することとキャッシュ保持義務をオフにするように指示することとが、要求対象の情報の削除の可否を指示することに相当する。
実施例1の情報システムのネットワーク4に接続する端末は、キャッシュ保持義務がオンになると、受信した映像を保持する。一方、実施例1の情報システムのネットワーク4
に接続する端末は、キャッシュ保持義務がオフになると、受信した映像を、所定期間経過後に削除する。所定期間としては、例えば、要求対象の情報を削除する削除処理をタイマ起動する場合の削除処理の起動インターバルが例示できる。また、所定期間としては、端末が中継ノードとしてキャッシュ保持義務がオフとなった要求対象の情報を中継し、中継が終了したタイミングを例示できる。ただし、実施例1において、キャッシュ保持義務がオフになった情報を実際に削除するまでのタイミングに制限があるわけではない。
一方、接続管理装置1は、キャッシュ保持義務にしたがって保持していた映像を他の端末に中継する中継ノードに、中継によって他の端末に配信された映像の削除許可を設定する指示を送付する。中継ノードに映像の削除許可を設定する指示は、キャッシュ保持義務をオフにする指示と呼ばれる。
さらに、接続管理装置1は、キュッシュ保持義務がオンの端末と、キュッシュ保持義務がオフの端末とを管理する情報を有している。接続管理装置1は、ネットワーク4に接続される端末から、映像の中継元を決定する要求を受け付ける。映像の中継元を決定する要求を受けると、接続管理装置1は、中継元を決定する要求を受けた映像についてキュッシュ保持義務がオンの端末の中から、映像を中継する中継元を決定し、要求元の端末に通知する。
図1では、新規に映像配信サービスを受ける端末T4が、接続管理装置1に、中継元の端末を問い合わせている。端末T3と端末T4が端末ネットワークBを形成している。実施例1の問い合わせでは、端末T4は、配信対象の映像を指定する。すると、接続管理装置1は、指定された映像をキャッシュとして保持する端末の中から、適切な端末、例えば端末T3を中継ノードとして選択する。そして、接続管理装置1は、端末T3を中継ノードに決定したことを要求元の端末T4に通知する。さらに、接続管理装置1は、中継ノードに決定された端末T3のキャッシュ義務をオフにするとともに、要求元の端末T4のキャッシュ義務をオンにする。
中継ノードとして端末T3を指定されると、端末T4は、中継ノードである端末T3に対して、配信対象の映像の中継を要求する。そして、要求された映像が端末T3からT4に中継配信されると、端末T4は、例えば、ユーザの指示にしたがって、中継配信された映像をユーザに提供する。中継配信終了後、所定期間経過後に中継ノードである端末T3は、キャッシュ義務をオフにされているので、配信済みの映像を削除する。一方、要求元の端末T4はキャッシュ義務をオンにされているので、端末T4は配信された映像を所定期間キャッシュとして保持する。
以上説明した端末T3と端末T4との間での処理と同様の処理が、端末T1と端末T2との間でも実行されている。図1では、端末T1は、再生中の映像の中継要求を端末T2から受けている。端末T1とT2は、端末ネットワークAを形成している。端末T1は、キャッシュとして保持している映像を再生しつつ、中継要求を受けた再生中の映像を端末T2に中継配信する。端末T1は、中継配信される情報のキャッシュ保持義務をオフにする。キャッシュ保持義務がオフにされた情報は、削除待ちとなり、中継終了後所定のタイミングで削除される。一方、端末T2は、端末T1から中継配信された映像を再生しつつ、中継配信された映像をキャッシュとして保持する。
なお、要求元の端末、例えば端末T4が要求する映像を保持する中継ノードが存在しない場合、接続管理装置1は、中継ノードに代えて、映像配信サーバ2から、映像を取得するように、端末T4に指示する。映像配信サーバ2は、オリジナルの映像情報3を保持しているからである。
実施例1の情報システムに含まれる端末は、中継ノードとして他の端末に映像を中継する場合に、中継する映像のキャッシュ保持義務をオフにする。そして、中継ノードとして他の端末への映像の中継が終了した時点で、中継ノードとして機能した端末は、中継が終了した映像のキャッシュを所定のタイミングで削除する。中継ノードで中継が終了した映像のキャッシュを削除しても、中継先の端末が受信した映像をキャッシュするので、システムとしては、中継が終了した映像のキャッシュが存在する。
図1の処理では、中継元から要求元に、映像の中継配信関係にしたがって順次キャッシュ保持義務が移動する。キャッシュ保持義務がオフとなった映像は、所定のタイミングで削除される。したがって、映像の中継元から要求元へのキャッシュの移動により、配信元への負荷集中を避けながら、ネットワーク4内の端末の不要なキャッシュを削減できる。例えば、図1の処理では、映像の中継元から要求元とで、映像のキャッシュが重複して存在する可能性を低減できる。また、キャッシュが1つの中継元に集中する可能性を低減できる。さらに、新たに、映像を取得した端末がキャッシュを保持し、次の中継元となるので、最新アクセスされた映像がキャッシュに保持され、Least Recently Used (LRU)
のアルゴリズムにも合致する。
図2は、接続管理装置1の詳細構成を例示する機能ブロック図である。図2では、接続管理装置1は、要求元端末U1からの中継ノード決定の要求を受け付け、例えば、中継ノードN1を選択する。中継ノードN1が中継端末に相当する。
図2の接続管理装置1は、例えば、ネットワーク4への接続インターフェースであるNetwork Interface Card(NIC)を有するコンピュータである。また、接続管理装置1は、さらに、CPUと記憶装置を有する。記憶装置は、主記憶装置と外部記憶装置とを含むようにしてもよい。接続管理装置1のCPUは、中継ノード決定部11、キャッシュ制御部12、およびネットワーク情報収集部13として、記憶装置上に実行可能に展開されたプログラムを実行する。中継ノード決定部11は、決定部に相当する。キャッシュ制御部12は、制御部に相当する。また、ネットワーク情報収集部13は、情報収集部に相当する。
接続管理装置1のCPUが実行するプログラムは、NICを通じて、あるいは、着脱可能な記憶媒体等を通じて、コンピュータにインストールされる。また、接続管理装置1は、記憶装置内に、接続木・空き帯域情報15、およびキャッシュ義務情報16を有している。
接続木・空き帯域情報15は、ネットワーク情報収集部13が収集した、ルータおよび端末の接続関係と、リンクの空き帯域に関する情報である。接続木・空き帯域情報15は、ルータの位置と帯域とを含む経路状態の情報に相当する。接続木・空き帯域情報15は、ネットワーク情報とも呼ばれる。また、キャッシュ義務情報16は、ネットワーク4に接続されているそれぞれの端末がキャッシュ義務を有するか否かを示す情報である。
中継ノード決定部11は、映像を保持する他の端末および映像配信サーバ2のいずれかを映像の配信元に決定する。配信元の決定方法には、特に制限はない。例えば、キャッシュ義務情報16と接続木・空き帯域情報15とから、以下のような基準で配信元となる端末を選択してもよい。
(1)配信元の候補となる端末から要求元端末U1に至る経路の空き帯域が多い端末が配信元、すなわち中継ノードN1に選択される。ただし、映像配信サーバ2から要求元端末U1に至る経路の空き帯域よりも、配信元の候補となる端末から要求元端末U1に至る経路の空き帯域が多いことが条件としてもよい。
(2)配信元の候補となる端末から要求元端末U1に至る経路上のルータ数として算出さ
れるホップ数が少ない端末が配信元、すなわち中継ノードN1に選択される。ただし、映像配信サーバ2から要求元端末U1に至るホップ数よりも、配信元の候補となる端末から要求元端末U1に至る経路のホップ数が少ないことを条件としてもよい。
中継ノード決定部11は、以上の(1)(2)のいずれか一方の条件で判断して、配信元となる中継ノードN1を決定してもよい。また、中継ノード決定部11は、(1)の空き帯域が所定値以上であり、かつ(2)のホップ数が所定値以下であることを条件として配信元となる中継ノードN1を決定してもよい。また、中継ノード決定部11は、1)の空き帯域が所定値以上であり、かつ(2)のホップ数が所定値以下である複数の端末から、ランダムに配信元となる中継ノードN1を選択してもよい。
キャッシュ制御部12は、中継ノードN1および要求元端末U1のキャッシュ義務の更新を実行する。上述のように、中継ノード決定部11は、要求元端末U1から中継ノード決定の要求を受けて配信元となる中継ノードN1を決定する。その後、キャッシュ制御部12は要求元端末U1のキャッシュ義務をオンにし、中継ノードN1のキャッシュ義務をオフにする。キャッシュ義務の指示により、キャッシュ制御部12は、配信元に決定された中継ノードN1に対して配信された後の要求対象の情報の削除許可を指示し、配信を受ける要求元端末U1に対して配信された後の要求対象の情報の削除不可、したがって要求対象の情報の保持継続を指示する。すなわち、キャッシュ制御部12は、中継配信関係に基づいて、中継ノードN1から要求元端末U1にキャッシュ義務を移譲する。中継配信関係は、要求対象の情報を授受する関係に相当する。
キャッシュ制御部12は、中継ノード決定部11によって中継ノードN1に決定された端末に、要求元端末U1への映像配信の中継ノードN1に決定されたこと、およびキャッシュ義務のオフを通知する。キャッシュ義務オフの通知によって、中継ノードN1は、自端末にてキャッシュ義務情報16をオフに設定する。一方、キャッシュ制御部12は、キャッシュ義務の委譲に伴って、キャッシュ義務情報16を更新する。
ネットワーク情報収集部13は、ネットワーク4上のルータ、端末等から、接続木、リンクの空き帯域に関する情報を取得する。接続木とは、ルータおよび端末の接続関係をツリー構造で表した情報である。接続木は、トポロジ情報とも呼ばれる。また、リンクは、ルータおよび端末等、ネットワーク4上で通信する装置と装置との間の伝送路である。
図3は、端末の詳細構成を例示する。図3の端末も、接続管理装置1と同様、NIC等のネットワーク4への接続インターフェース、CPU、および記憶装置を有する。端末のCPUは、受信部51、再生部52、キャッシュ削除部53、あるいは、中継部54として、記憶装置上に実行可能に展開されたプログラムを実行する。端末のCPUが実行するプログラムは、NICを通じて、あるいは、着脱可能な記憶媒体等を通じて、コンピュータにインストールされる。キャッシュ削除部53が削除部に相当する。また、端末は、記憶装置上にキャッシュ55、端末キャッシュ義務情報56および中継端末情報57を有している。
キャッシュ55は、受信した映像を一時的に保持する記憶装置上の領域である。ただし、記憶装置上の領域に保持された映像等の情報自体をキャッシュともいう。また、情報をキャッシュとして記憶装置上の領域格納することをキャッシュするともいう。端末は、キャッシュ55内に、映像を識別するコンテンツ番号と、コンテンツ番号で指定される映像が格納されているキャッシュ55のアドレスをキャッシュ管理情報として有している。したがって、端末は、コンテンツ番号に対応する映像をキャッシュ55から読み出すことができる。
端末キャッシュ義務情報56は、映像ごと、したがってコンテンツ番号ごとのキャッシュ義務の有無を指定した情報である。端末キャッシュ義務情報56は、例えば、テーブル形式で記憶装置に格納される。
中継端末情報57は、端末が受信した情報をさらに中継するときの中継先に係る情報を含む。例えば、端末が現在中継している中継先、すなわち、要求元端末U1に関する情報、および中継している映像のコンテンツ番号を含む。要求元端末U1に関する情報は、例えば、要求元端末U1のネットワーク4上のアドレス等を含む。また、例えば、中継端末情報57が、個々の端末を識別する端末番号と、端末番号の端末に中継されているコンテンツ情報を含むようにしてもよい。そして、個々の端末を識別する端末番号に対応するネットワーク4上のアドレスは、別のテーブルに端末情報として保持されるようにしてもよい。
受信部51は、接続管理装置1から、キャッシュ義務の有無を受信し、端末キャッシュ義務情報56を更新する。実施例1では、端末が要求元端末U1として、映像を受信したときに、キャッシュ義務がオンとなる。
さらに、受信部51は、端末が要求元端末U1として機能するときに、接続管理装置1に、コンテンツ番号で指定される映像の配信元の決定を依頼する。そして、受信部51は、接続管理装置1で決定された配信元となる中継ノードN1、あるいは、接続管理装置1で決定された映像配信サーバ2と通信する。図3の例では、受信部51は、中継ノードN1から映像を受信して再生する。また、受信部51は、中継ノードN1から受信した映像をキャッシュ55に書き込む。キャッシュ55への映像の書き込みでは、受信部51は、映像のコンテンツ番号と、映像を書き込んだキャッシュ55のアドレスをキャッシュ管理情報に格納する。さらに、映像の再生を終了すると、受信部51は、接続管理装置1に、再生の終了およびキャッシュ義務のオフを通知する。また、受信部51は、再生の終了とともに、端末キャッシュ義務情報56において、再生が終了した映像のキャッシュ義務をオフにする。キャッシュ義務がオフとなった映像のキャッシュについては、別途、所定のタイミング、例えば、タイマ起動による削除処理によって削除される。
したがって、映像の再生を端末において終了する前に、他の端末から映像の中継要求がない場合には、キャッシュ55に一時的に保持されていた映像は削除待ちの状態になる。ただし、キャッシュ55に一時的に保持されていた映像のキャッシュ義務のオフは、映像の再生終了から所定の時間経過後でもよい。映像の再生終了からの所定時間を調整することによって、キャッシュ55に保持する映像のコンテンツ数が調整される。
キャッシュ削除部53は、例えば、タイマ起動によって、不要な映像のキャッシュを削除する。実施例1において不要な映像のキャッシュとは、キャッシュ義務がオフであって、かつ、中継配信が終了済みのキャッシュをいう。したがって、キャッシュ削除部53は、タイマによって定期的に起動されると、キャッシュのうち、キャッシュ義務がオフであって、かつ、中継配信が終了済みのものを検索し、削除する。キャッシュ義務がオフであっても、現在中継している映像を削除してしまうと、中継が中断するなどの問題が生じるからである。
ただし、タイマ起動に代えて、例えば、端末が中継ノードN1として機能し、中継が終了したときに起動されるようにしてもよい。すなわち、中継部54が中継配信を終了したときに、キャッシュ削除部53にトリガを送信し、キャッシュ削除部53を起動するようにしてもよい。いずれにしても、実施例1では、キャッシュ削除部53が、起動されるタイミングに限定はない。
以上により、一度映像を中継配信した中継ノードN1は中継配信が終了した時点でキャ
ッシュを削除できる。不要なキャッシュを削除できれば記憶容量が減少し、端末は、記憶装置等の資源を削減できる。また、新たに中継する必要がないことにより端末は、例えば、スリープ状態への移行あるいは省電力モードへの移行等が可能となり、電力を節約できる。また、中継ノードN1から要求元端末U1にキャッシュ義務を委譲することで、少なくとも、映像情報の1つがキャッシュとして保持される。また、配信元の負荷が、映像配信サーバ2、あるいは、1つの中継ノードN1に集中することが回避可能となる。また、キャッシュを保持する要求元端末U1は、映像を中継配信した中継ノードN1より後の時点で映像を再生した端末ということができる。このため、要求元端末のキャッシュは最新にアクセスされた情報と見ることができ、上記キャッシュの委譲は、LRUアルゴリズムにも合致する。
以上述べたように、キャッシュ義務のオフという条件と、中継配信が終了済みという条件の両方の成立を確認することによって、削除してもよいキャッシュを簡易に判定できる。また、タイマによって、キャッシュ義務のオフという条件と、中継配信が終了済みという条件の両方の成立を簡易に確認できる。
<変形例>
上記実施例1では、端末の受信部51が、接続管理装置1からのキャッシュ義務の通知にしたがって、キャッシュ義務を更新した。すなわち、接続管理装置1は、中継配信が終了した中継ノードN1に対して、キャッシュ義務のオフを通知した。一方、接続管理装置1は、新たに映像を受信した要求元端末U1に対して、キャッシュ義務のオンを通知した。そして、キャッシュ義務をオンとされた要求元端末U1は、配信された映像を所定期間キャッシュとして保持するとともに、所定期間経過後には、自身のキャッシュ義務をオフし、キャッシュを削除した。しかし、キャッシュ義務のオン/オフを接続管理装置1が通知することなく、端末側で自律的に、キャッシュ義務のオン/オフを設定してもよい。
例えば、中継配信が終了した中継ノードN1は、自端末のキャッシュ義務をオフに設定し、さらに中継配信が終了した映像のキャッシュを所定のタイミングで削除してもよい。また、配信元からの映像を受信した要求元端末U1は、自端末のキャッシュ義務をオンに設定すればよい。映像を配信した側の端末のキャッシュ義務をオフにし、一方、映像を受信した端末のキャッシュ義務をオンにすることで、接続管理装置1の介在なく、端末のキャッシュ義務が更新される。接続管理装置1のキャッシュ制御部12は、中継ノードN1に関する情報を要求元端末U1に指示したときに、図9に示したキャッシュ義務情報16を更新すればよい。すなわち、接続管理装置1のキャッシュ制御部12は、中継配信が終了した中継ノードN1はキャッシュ義務オフとなり、映像を受信した端末のキャッシュ義務がオンになるという前提で、キャッシュ義務情報16を更新すればよい。
図4を参照して、実施例2が説明される。図4は、ネットワークの接続木と空き帯域に応じて、キャッシュ義務を更新する処理を例示する図である。実施例1のキャッシュ義務の更新方法では、中継配信関係によりキャッシュ義務が映像の配信元、例えば、中継ノードN1から要求元端末U1に移譲される。ネットワーク4の状況によっては中継ノードN1がキャッシュ義務を持ち続けたり、要求元端末U1がキャッシュ義務を持たない方が配信元の集中を避けたり、端末負荷を削減できる場合もある。そこで、実施例2の情報システムは、ネットワーク4の状況に基づいてキャッシュ義務を更新する。
実施例2の情報システムのシステム構成は、実施例1と同様である。ただし、実施例2では、キャッシュ制御部12は、ネットワーク情報収集部13によって収集された接続木・空き帯域情報15に基づいて、要求元端末U1と中継ノードN1のキャッシュ義務を更新する。
接続木・空き帯域情報15は、ネットワークトポロジを表す接続木と接続木のリンクに付随する空き帯域情報を表す。なお、接続管理装置1のネットワーク情報収集部13は、は、Simple Network Management Protocol(SNMP)等のプロトコルにより、接続木・空き帯域情報15を収集する。実施例2の他の構成および作用は、実施例1の場合と同様である。そこで、実施例1と同一の構成要素については同一の符号が付され、その説明が省略される。以下、実施例2では、要求元端末U1に対する更新処理1と、中継ノードN1に対する更新処理2によって、キャッシュ義務が更新される。接続管理装置1のCPUは更新処理1、更新処理2として、記憶装置上に展開されたプログラムを実行する。
更新処理1では、図2の接続管理装置1のキャッシュ制御部12が要求元端末U1のキャッシュ義務を更新する。キャッシュ制御部12は、要求元端末U1とその上位ルータ間に十分な空き帯域がある場合には、要求元端末U1のキャッシュ義務をオンとする。一方、接続管理装置1は、要求元端末U1とその上位ルータ間に十分な空き帯域がない場合には、要求元端末U1のキャッシュ義務をオフとする。ここで上位ルータとは接続木上で、要求元端末U1から映像配信サーバ2に至る経路上で要求元端末U1と最初に接続されるルータをいう。図4では、要求元端末U1と上位ルータとの間は、太線で示されている。要求元端末U1と上位ルータとの間が上位ルータ接続経路に相当する。
要求元端末U1が接続するリンク、あるいは、要求元端末U1から上位ルータに至る経路に十分な帯域がないときは、要求元端末U1が映像をキャッシュしても、キャッシュされた映像を効率的に中継できない。更新処理1は、要求元端末U1が映像を効率的に中継できない場合に義務を持たないようにする処理といえる。
更新処理2では、中継ノードN1、要求元端末U1のいずれかの上位に十分な空き帯域がないことを条件として、中継ノードN1がキャッシュ義務を保持し続けるようにする。したがって、上位ルータ側に空き帯域が十分にないときに他の端末からの要求が上位ルータより上位側、例えば、映像配信サーバ2に行かないようにしている。
更新処理2では、接続管理装置1のキャッシュ制御部12は、中継ノードN1のキャッシュ義務を更新する。まず、接続管理装置1は、接続木上で要求元端末U1と中継ノードN1のそれぞれと、映像配信サーバ2を結ぶ経路が合流する点(合流点)を決定する。そして、中継ノードN1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域があり、かつ要求元端末U1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がある場合には、接続管理装置1は、中継ノードN1のキャッシュ義務をオフにする。更新処理2において、十分な空き帯域があるとは、映像の配信に必要な帯域が確保できることをいう。
一方、中継ノードN1の上位ルータと合流点との間に十分な空き帯域があり、かつ要求元端末U1の上位ルータと合流点との間に十分な空き帯域がある、という条件が満足されない場合には、接続管理装置1は、中継ノードN1のキャッシュ義務をオンとする。
図4では、中継ノードN1の上位ルータと合流点の間、および要求元端末U1の上位ルータと合流点の間は、点線で示されている。要求元端末U1の上位ルータと合流点の間が第1の部分経路に相当する。中継ノードN1の上位ルータと合流点の間が第2の部分経路に相当する。要求元端末U1と映像配信サーバ2との間が第1のサーバ経路に相当する。中継ノードN1と映像配信サーバ2との間が第2のサーバ経路に相当する。図1にて点線で示されたネットワーク部分に十分な空き帯域があるならば、中継ノードN1のキャッシュを削除したとしても、点線で示されたネットワーク部分に接続される端末は、映像配信サーバ2から、映像配信を受けられる。更新処理2は、図1にて点線で示されたネットワーク部分に着目して、中継ノードN1のキャッシュを削除できるか否かを判定する処理で
ある。
以上により、ネットワーク状況に応じてキャッシュ義務を更新することで、配信元の集中の回避と余分なキャッシュの削除が実現される。すなわち、実施例1の方式と比較して、更新処理1によって、ネットワークの状況に応じてさらにきめ細かく要求元端末U1のキャッシュ義務の要否が判定できる。また、更新処理2によって、ネットワークの状況に応じてさらにきめ細かく中継ノードN1として機能する端末のキャッシュ義務の要否が判定できる。
図5を参照して実施例3が説明される。図5は、端末がキャッシュ制御を行うシステムにおける端末の構成を例示する図である。実施例3では、接続管理装置1がキャッシュ義務の更新を行わず、各端末が端末キャッシュ制御部58を有し、キャッシュ義務の更新を行う。実施例3の他の構成および作用は、実施例1または実施例2の場合と同様である。そこで、実施例3において、実施例1または2と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明が省略される。また、図5において、図3と同一の構成要素、例えば、再生部52、中継部54、キャッシュ55、キャッシュ削除部56、中継端末情報57等は、省略されている。ただし、図5で省略された構成要素は、実施例3の端末にも含めることができる。
まず、接続管理装置1は図2に示した中継ノード決定部11によって、要求元端末U1に対する中継ノードN1を決定し、中継ノード情報を要求元端末U1に返す。次に、要求元端末U1は以下の処理を行う。以下の処理は、実施例2の更新処理1、および更新処理2に対応するので、実施例3では、それぞれ、更新処理1A、更新処理2Aと呼ばれる。更新処理1A、更新処理2Aは、図5の端末キャッシュ制御部58にて実行される。端末のCPUは、端末キャッシュ制御部58として、記憶装置上に展開されたプログラムを実行する。端末キャッシュ制御部58は、端末制御部に相当する。
更新処理1Aでは、要求元端末U1は、要求元端末U1自身と接続する上位ルータ間の帯域を計測して、十分な帯域がある場合には、キャッシュ義務をオンとする。一方、要求元端末U1は、要求元端末U1自身と接続する上位ルータ間に十分な帯域がない場合には、キャッシュ義務をオフとする。
更新処理2Aでは、まず、要求元端末U1は、要求元端末U1と中継ノードN1それぞれから、映像配信サーバ2に向けてネットワーク4の接続木を探索して合流点を決定する。ただし、要求元端末U1は、中継ノードN1から映像配信サーバ2への接続木の探索を、中継ノードN1に依頼すればよい。
次に、要求元端末U1は、要求元端末U1と中継ノードN1それぞれから、映像配信サーバ2までのボトルネックリンク計測を行い、ボトルネックとなるリンクとその帯域を得る。ただし、要求元端末U1は、中継ノードN1から映像配信サーバ2までのボトルネックリンク計測を中継ノードN1に依頼すればよい。そして、以下の条件(1)(2)の両方が満足される場合、要求元端末U1は、中継ノードN1のキャッシュ義務をオンとする。
(1)計測された2つのボトルネックリンクと合流点に対して、いずれかのボトルネックリンクが合流点より下位にある。
(2)合流点よりも下位にあるボトルネックリンクの帯域が十分でない。
一方、上記(1)(2)のいずれかが満足されない場合、要求元端末U1は、中継ノー
ドN1のキャッシュ義務をオフとする。すなわち、計測された2つのボトルネックリンクがいずれも合流点より上位にある場合、または、合流点よりも下位にあるボトルネックリンクの帯域が十分である場合、要求元端末U1は、中継ノードN1のキャッシュ義務をオフとする。
ここで、上位、下位の定義は、実施例2と同様である。すなわち、合流点から見て、ボトルネックリンクが映像配信サーバ2側にある場合には、上位にあるボトルネックリンクと定義される。また、合流点から見て、ボトルネックリンクが映像配信サーバ2側と逆方向、すなわち、要求元端末U1側にある場合には、下位にあるボトルネックリンクと定義される。
実施例1および実施例2の方式では、接続管理装置1が接続木および空き帯域情報を管理するので、管理機能と管理コストとが接続管理装置1に集中することがある。一方、実施例3では、端末が、接続木および空き帯域情報を取得して、自端末あるいは、中継ノードN1のキャッシュを制御する。したがって実施例3の情報システムにより、接続管理装置1を用いた機能集中型のシステムでキャッシュを制御する場合に発生する接続木情報の集中管理コストや空き帯域情報の集中管理コストが削減できる。また、接続管理装置1から各端末間への指示を行う通信負荷も軽減される。
図6から図18を参照して、実施例4に係る情報システムが説明される。実施例4は、接続管理装置1がキャッシュ義務情報16を更新する具体的処理を例示する。実施例4においても、実施例1から実施例3と同一の構成要素については、同一の符号が付され、その説明が省略される。
<構成>
図6は、実施例4の情報システムのシステム構成を例示する。図6では、例えば、端末ネットワークBにおいて、端末T3が映像配信サーバ2から受信した映像をキャッシュに保持し、かつ、キャッシュ保持義務を有している。そして、新規参加端末である端末T4が、接続管理装置1に配信元の決定を依頼している。また、端末ネットワークAでは、端末T1から映像を中継配信された端末T2が映像をキャッシュに保持するとともに、キャッシュ保持義務を有している。
図7は、端末のハードウェア構成を例示する。端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、Personal Handyphone System(PHS)、携帯用ゲーム機、車載器等である。図7のように、端末は、CPU101、主記憶装置102、外部記憶装置としてのハードディスク駆動装置103、着脱可能記憶媒体104、NIC105、ディスプレイ106を有している。なお、ハードディスク駆動装置103、着脱可能記憶媒体104、NIC105、ディスプレイ106は、インターフェースを介して、CPU101と接続される。インターフェースとしては、例えば、AT Attachment(ATA)、
ファイバーチャネル、Universal Serial Bus(USB)、Internet Small Computer System Interface(iSCSI)等が例示される。
CPU101は、主記憶装置102に実行可能に展開されたプログラムを実行し、端末の機能を提供する。主記憶装置102は、処理対象のデータ、例えば、受信した映像、あるいは、CPU101が実行するプログラムを保持する。また、主記憶装置102は、図3に示したキャッシュ55を含む。また、主記憶装置102は、図3に示した端末キャッシュ義務情報56、中継端末情報57等の管理情報を格納する。
ハードディスク駆動装置103は、主記憶装置102に格納されるプログラム、情報等を保存する。例えば、ハードディスク駆動装置103は、キュッシュ55と、端末キャッ
シュ義務情報56、中継端末情報57等の管理情報とを含むようにしてもよい。着脱可能記憶媒体駆動装置104は、プログラム、その他の情報をハードディスク駆動装置103に取り込むときに使用される。着脱可能記憶媒体としては、例えば、Digital Versatile Disk(DVD)、Compact Disc(CD)、フラッシュメモリカードが例示される。
NIC105は、CPU101が、他の端末、接続管理装置1、映像配信サーバ2等と通信するときに使用される。なお、図7では省略されているが、CPU101は、インターフェースを介して無線通信装置に接続されてもよい。例えば、図7のNIC105に代えて、携帯電話の基地局アクセス装置、路上通信装置との接続装置、あるいは、無線Local Area Network(LAN)カードを設けてもよい。そして、CPU101は、携帯電話の
基地局、路上通信装置、あるいは、他の無線端末と通信するようにしてもよい。ディスプレイ106は、映像、または、CPU101で処理される情報を画面に表示するときに使用される。
<データ例>
以下、図6のネットワーク4を含む情報システムを例にして、データ例が説明される。図8は、接続木を例示する。図8の接続木は、図6のネットワーク4のトポロジを示したものである。図8の例では、映像配信サーバ2の下位に、ルータR1が接続され、ルータR1の下位で経路が分岐している。そして、ルータR1の下位には、ルータR2とルータR3とが接続される。さらに、ルータR2には、端末T1、T2が接続される。また、ルータR3には、端末T3、T4が接続される。
図9に、接続管理装置1が有するキャッシュ義務情報16が例示される。図9は、接続管理装置1が有するキャッシュ義務情報16のうち、コンテンツ番号3の情報が示されている。ただし、接続管理装置1のキャッシュ義務情報16には、コンテンツ番号3以外の映像に係る情報も含まれる場合はある。図9では、キャッシュ義務情報16は、表形式で示されており、表の各行がキャッシュ義務情報16のレコードに相当する。キャッシュ義務情報16の各レコードは、端末番号、コンテンツ番号、およびキャッシュ義務の各要素を有している。要素は、フィールドとも呼ばれる。
端末番号は、端末を識別する情報である。また、コンテンツ番号は、コンテンツを識別する情報である。キャッシュ義務情報16の1つレコードは、端末番号とコンテンツ番号によって、端末と映像を指定する。そして、図9のキャッシュ義務のフィールドは、該当する端末が該当するコンテンツについてのキャッシュ義務を有するか、否かを規定する。なお、各端末は、自端末に関する端末キャッシュ義務情報56を有する。
図10は、空き帯域情報を例示する。空き帯域情報は、図3の接続木・空き帯域情報15に含まれる。図10の空き帯域情報は、それぞれのレコードが、リンクIDと、空き帯域とを含む。図10の空き帯域情報のうち、リンクIDのフィールドは、リンク、すなわち、映像配信サーバ2,ルータ、端末のいずれか2つを相互に接続する伝送路を特定する。図10の例では、リンクIDは、リンクの両端の装置の識別名で指定されている。例えば、「配信サーバ、R1」は、映像配信サーバ2とルータR1との間の伝送路を指定する。空き帯域のフィールドは、リンク中で、未使用の帯域を示す。空き帯域は、例えば、Mbit/秒等の単位で指定される。ただし、以下では、空き帯域は無単位で説明される。
図11は、アクセス情報を例示する。アクセス情報は、各端末についての端末番号とIPアドレスとを対応付ける情報である。すなわち、アクセス情報の各レコードは、それぞれ端末番号と、端末番号に該当する端末のIPアドレスの要素を保持する。
図12は、図3に示した端末キャッシュ義務情報56を例示する。端末キャッシュ義務情報56は、各端末が、それぞれのコンテンツに対するキャッシュ義務を有するか否かを
保持する。したがって、端末キャッシュ義務情報56は、図9のキャッシュ義務情報16のうちの1つの端末に関する情報に相当する。図12のように、端末キャッシュ義務情報56の各レコードは、コンテンツ番号と、キャッシュ義務の要素を含む。
図13は、図3に示した中継端末情報57を例示する。中継端末情報57は、中継ノードN1が、現在中継している中継先の端末と中継対象の映像との関係を定義する情報である。図13のように、中継端末情報57の各レコードは、端末番号とコンテンツ番号の要素を含む。ここで、端末番号は、映像の要求元である要求元端末U1を特定する情報である。また、コンテンツ番号は、要求元端末U1に配信している映像を特定する情報である。したがって、中継端末情報57は、要求元端末U1に対して、現在どの映像を配信しているかを記憶する。
図14に、キャッシュのデータ構造例を示す。キャッシュは、コンテンツ番号によって識別可能であり、コンテンツ番号でリンクされた映像を保持する。例えば、キャッシュは、コンテンツ番号と映像の格納アドレスを対にした管理情報と、格納アドレスに保持された受信映像とを含む。管理情報と映像とは、例えば、主記憶装置102あるいはハードディスク等の外部記憶装置に保持される。したがって、端末は、コンテンツ番号によって管理情報のエントリを検索し、主記憶装置102の格納アドレスを取得し、受信映像を取得すればよい。
<処理例>
図15は、端末T4を例にして、端末がユーザからの再生要求を受信して、中継ノードN1に中継要求を出すまでの処理手順を例示する。
まず、端末T4は、ユーザより再生要求を受ける(矢印A1)。再生要求にはコンテンツ番号が含まれる。コンテンツ番号で指定される映像が要求対象の情報に相当する。
ユーザからの再生要求を受けると、端末T4は、接続管理装置1に中継ノード要求を送付する(矢印A2)。中継ノード要求には中継対象の映像を特定するコンテンツ番号と要求元である端末T4の端末番号が含まれる。端末T4からの中継ノード要求を受けると、接続管理装置1の中継ノード決定部11が、中継ノード決定処理を実行する。
図16、図17は、接続管理装置1の中継ノード決定部11による処理例を示す。今、接続木、キャッシュ義務、空き帯域情報を含むネットワーク4の状態は、図16、17の通りとする。なお、図16に示した接続木、空き帯域情報は図2に示したネットワーク情報収集部13によって取得・管理されている。ネットワーク情報収集部13は、例えば、SNMPを実行することで、ネットワーク4から、接続木、空き帯域情報を収集している。
図16に示すように、映像配信サーバ2に、ルータR1が接続されている。映像配信サーバ2とルータR1との間のリンク空き帯域は10である。実施例4では、帯域の単位は無単位と仮定される。さらに、ルータR1には、2つのリンクを介して、それぞれルータR2とR3が接続されている。ルータR1とルータR2との間のリンク空き帯域、およびルータR1とルータR3との間のリンク空き帯域は、ともに5である。さらに、ルータR2には、リンク空き帯域8のリンクを介して端末T1が接続されている。また、ルータR2には、リンク空き帯域10のリンクを介して端末T2が接続されている。さらに、ルータR3には、リンク空き帯域8のリンクを介して端末T3が接続されている。また、ルータR3には、リンク空き帯域10のリンクを介して、端末T4が接続されている。図16の接続木において、端末T4が映像の要求元端末U1である。また、図16では、端末T4が要求するコンテンツ番号の映像は、端末T1およびT3に保持されているものとする。端末T1と端末T3は、中継ノード候補と呼ばれる。
図17に示すように、中継ノード決定部11は、要求元である端末T4から見て、中継ノード候補までの経路内リンク空き帯域とホップ数を求める。中継ノード候補は、キャッシュ義務を持つ端末と映像配信サーバ2とを含む。
中継ノード決定部11の処理で、経路内リンク空き帯域は端末と各中継ノード候補間の各リンク空き帯域の最小値と定義される。また、ホップ数は間のルータ数と定義される。中継ノード決定部11は、以下の(1)−(3)の基準で、中継ノード候補から中継ノードとして、端末T3を選択する。図17は、中継ノード決定部11による選択結果を示している。
(基準1)中継ノード決定部11は、要求元から中継ノード候補までの経路上でリンク空き帯域が最小のものを経路内リンク空き帯域として検出する。そして、中継ノード決定部11は、経路内リンク空き帯域が最大となる中継ノード候補を接続先に選択する。
(基準2)経路内リンク空き帯域が最大となる中継ノード候補が複数ある場合は、中継ノード決定部11は、複数の経路内リンク空き帯域が最大となる候補のうち、要求元からのホップ数が最小となる中継ノード候補を接続先に選択する。
(基準3)経路内リンク空き帯域が最大で、かつ要求元からのホップ数が最小となる中継ノード候補が複数ある場合には、中継ノード決定部11は、経路内リンク空き帯域が最大でホップ数最小の複数の候補の中からランダムに1つを選択し、選択された中継ノード候補を接続先に決定する。
図16の接続木、空き帯域情報の例に対する処理結果は、図17に示されている。すなわち、要求元端末U1である端末T4に対して、中継ノードN1は、端末T3に決定される。端末T4から見て、中継ノード候補である端末T3までは、経路内リンク空き帯域が8、ホップ数が1である。一方、端末T4から見て、他の中継ノード候補である端末T1までは、経路内リンク空き帯域が5、ホップ数が3である。また、端末T4から見て、映像配信サーバ2までは、経路内リンク空き帯域が5、ホップ数が2である。そこで、中継ノード決定部11は、(基準1)により、端末T3を中継ノードN1に決定する。
中継ノード決定後、中継ノード決定部11は、キャッシュ制御部12にキャッシュ義務更新要求を送信する(図15の矢印A3)。キャッシュ義務更新要求には、映像の要求元の端末番号と中継ノード番号が含まれる。中継ノード番号とは、中継ノードN1が端末の場合はその端末番号、映像配信サーバ2の場合は予め割り当てた特別な番号とする。
中継ノード決定部11からのキャッシュ義務更新の要求を受けると、キャッシュ制御部12は、キャッシュ義務更新処理を実行する。キャッシュ義務更新処理では、キャッシュ制御部12は、図2に示したキュッシュ義務情報を更新する。さらに、以下にしたがって、各端末に、キャッシュ義務の有無を通知する。すなわち、キャッシュ制御部12は、中継ノードN1に、要求対象のコンテンツ番号の映像について、キャッシュ義務をオフにするように通知する(矢印A4−2)。また、キャッシュ制御部12は、中継ノード決定部11に、キャッシュ義務をオンにするように通知する(矢印A4−1)。
中継ノード決定部11は、端末T4に、中継ノードN1の情報を通知するとともに、キャッシュ義務をオンにするように指示する(矢印A4−0)。
端末T4は、接続管理装置1から中継ノード情報とキャッシュ義務の指定を受け取る。さらに、端末T4は、要求するコンテンツ番号の映像について、端末キャッシュ義務情報56にオンを書き込む。中継ノード情報とは、ネットワーク上で中継ノードにアクセスするのに必要な情報であり、例えば、Internet Protocol(IP)ネットワークであればI
Pアドレスである。
端末T4は、中継ノード情報を利用して中継ノードN1にアクセスし、中継要求を送付する(矢印A5)。中継要求にはコンテンツ番号と要求元の端末T4の端末番号が含まれる。
中継ノードN1の中継部54は、中継要求を受けると中継先追加処理を実行する。すなわち、中継部54は、中継端末情報57に中継先端末番号とコンテンツ番号の組を追加する。さらに、中継部54は、中継要求に含まれるコンテンツ番号の映像をキャッシュ領域より読み出し、中継先の端末4に配信する(矢印A5A)。
端末T4は、中継ノードN1より映像を受信し、受信した映像を再生装置で再生しつつ、キャッシュに書き込む。再生装置は、例えば、受信映像を復号する復号器、DA変換器、グラフィックスボード、アンプ等を含む。再生された映像は、ディスプレイ106および図示しないスピーカから出力される。キャッシュにはコンテンツ番号によって識別可能に格納された映像情報が書き込まれる。
図18は、再生終了時の動作フローを例示する。図18は、端末T4が、コンテンツ番号3の映像の再生を終了する場合の例である。端末T4は、例えば、中継ノードN1から映像を中継配信される。図15で説明したように、中継配信された映像は、端末T4のキャッシュに書き込まれる。中継ノードN1は、要求された映像の中継が終了すると、中継の終了を端末T4に通知する(矢印B1)。中継終了後、中継ノードN1は、中継端末情報57から、送信が終了したコンテンツの番号と中継先端末の番号のエントリを削除する。なお、中継ノードN1は、例えば、タイマ起動により、中継を終了した映像で、キャッシュ義務がオフの映像をキャッシュから削除する。
一方、端末T4は、映像の中継配信終了後も、映像の再生を継続する。そして、端末T4の受信部51は、中継ノードN1より受信している映像を最後まで再生すると、接続管理装置1のキャッシュ制御部12に再生終了通知を送信する(矢印B2)。再生終了通知には自身の端末番号と再生が終了したコンテンツ番号が含まれる。さらに、端末T4は、自装置の端末キャッシュ義務情報56をオフに設定する。なお、端末T4は、再生が終了とともに再生が終了した映像のキャッシュ義務をオフする代わりに、再生終了後所定の時間が経過するまで待ってもよい。そして、再生終了後所定の時間が経過し、中継配信を他の端末から依頼されなかった場合に、自装置の端末キャッシュ義務情報56をオフに設定してもよい。端末T4が再生終了後所定の時間が経過した後にキャッシュ義務をオフする場合、キャッシュ義務をオフしたときに、キャッシュ義務をオフしたことを接続管理装置1に通知すればよい。
端末T4から、再生終了通知を受信すると、接続管理装置1のキャッシュ制御部12は、キャッシュ義務情報16中で、再生終了通知で受信した端末番号とコンテンツ番号に対するレコードのキャッシュ義務をオフにする。ただし、再生終了通知に代えて、再生終了後所定の時間が経過した後にキャッシュ義務をオフしたことを示す通知を受信したときに、接続管理装置1のキャッシュ制御部12は、通知で受信したコンテンツ番号のキャッシュ義務をオフにしてもよい。
そして、再生を終了した端末T4は、キャッシュ55の映像を定期的に削除する。例えば、図3に示したキャッシュ削除部53が、タイマによって定期的に呼び出されるようにしてもよい。そして、タイマによって呼び出されたキャッシュ削除部53は、キャッシュ55に存在する各コンテンツ番号に対して、次の条件を満たすコンテンツ番号を探索する。
(1)端末キャッシュ義務情報56で、キャッシュ義務がオフになっている。
(2)中継端末情報57にエントリがない。
キャッシュ削除部53は、(1)(2)の両方の条件を満たすコンテンツ番号が検出された場合、検出されたコンテンツ番号にリンクされる映像をキャッシュ55から削除すればよい。
上記(1)(2)の条件を確認することによって、端末T4は、キャッシュ義務がない映像で、かつ、中継配信中の映像を除外して、不要な映像のキャッシュを削除できる。また、タイマによる定期的なキャッシュ削除部53の起動によって、簡易に上記(1)と(2)の条件の成立を確認し、不要なキャッシュを削除できる。以上説明したキャッシュ削除部53のタイマ起動によるキャッシュ削除処理は、中継ノードN1においても同様に実行すればよい。ただし、中継ノードN1が、中継配信を終了したことをトリガとして、キャッシュ削除部53を起動するようにしてもよい。
以上述べたように、実施例4の情報システムでは、接続管理装置1は、要求元端末U1と中継ノードN1との中継配信関係から、要求元端末U1のキャッシュ保持義務をオンとして、中継ノードN1のキャッシュ保持義務をオフとする。実施例4の処理によれば、映像配信サーバ2あるいは1つの中継ノードN1に映像配信の負荷が集中することを緩和できる。
また、中継ノードN1は、キャッシュを長く維持する可能性が少なくなるので、キャッシュを維持するための記憶容量を低減できる。また、中継ノードN1は、中継終了時に、キャッシュを削除できる可能性が高まるので、キャッシュを長く維持する場合と比較して、映像配信のために電力が節約できる。
また、中継ノードN1よりも映像の再生が後になる要求元端末U1、すなわち、実施例4の端末T4にて、キャッシュが長く維持される。したがって、LRUアルゴリズムに合致したキャッシュの管理を実現できる。
また、キャッシュ削除部53をタイマ起動することで、簡易に、キャッシュされた映像がキャッシュ義務をオフされていることと、映像が中継配信中でないことという2つの条件の成立を判定し、映像のキャッシュを削除できる。
図19、図20を参照して実施例5が説明される。実施例5では、再生時の処理において、キャッシュ制御部12がネットワーク4の接続木・空き帯域情報15に基づいてキャッシュ義務を更新する具体的処理例が説明される。実施例5のシステムの構成は、実施例1から4と同様である。また、実施例5の情報システムにおいて、処理シーケンスは、実施例4の図15と同様であるが、キャッシュ義務情報の更新手順が実施例4とは変更される。
実施例5では、接続木・空き帯域情報15、および中継ノードN1の状態は、図19であると仮定される。また、配信対象の映像のビットレートは2であると仮定される。ここで、ビットレートの単位は、無単位と仮定される。また、要求元端末U1は、例えば、端末T4であると仮定される。また、要求元端末U1に映像を中継配信している中継ノードN1は、端末T1であると仮定される。
接続管理装置1のキャッシュ制御部12は、接続木より要求元端末U1である端末T4の上位ルータを求める。図19では、キャッシュ制御部12は、端末T4の上位ルータとして、ルータR6を求める。要求元端末U1と上位ルータR6との間に十分な空き帯域があるなら、キャッシュ制御部12は、要求元端末U1のキャッシュ義務をオンとする。ま
た、要求元端末U1と上位ルータR6との間に十分な空き帯域がないなら、キャッシュ制御部12は、要求元端末U1のキャッシュ義務をオフとする。
実施例5で、「二点間に十分な空き帯域がある」とは、「二点間にα1本の映像を流す
帯域が残っていること」とし、以下の式を満たすことと定義する。
(二点間を結ぶリンクの空き帯域の最小値)≧(映像のビットレート)×α1 ・・・式(1)
ただし、例えば、α1=1と仮定される。
図19の例では、リンク空き帯域が10、映像のビットレートが2、α1=1なので、式(1)が満たされている。したがって、要求元端末U1である端末T4のキャッシュ義務はオンになる。
次に、キャッシュ制御部12は、接続木上において、中継ノードN1、要求元端末U1それぞれと映像配信サーバ2を結ぶパスが合流する合流点を決定する。合流点の決定では、キャッシュ制御部12は、各パスに含まれる映像配信サーバ2/ルータのリストを求め
る。
図20は、映像配信サーバ2/ルータを含むパスリストを例示する。図20で示される
表の各行が1つのパスに対応する。パスリストの要素は映像配信サーバ2から下位に向かう順に、装置の列を含む。すなわち、図20で第1行は、説明行である。第1行の先頭要素は、要素番号という説明を含み、2番目以降の要素は、1,2,3,4の順に要素の位置を示している。
また、図20で、第2行は、映像配信サーバ2から中継ノードN1である端末T1に至るパスのリストを示している。端末T1に至るパスのリストは、映像配信サーバ2、ルータR1,R2,R4を含む。また、図20で、第3行は、映像配信サーバ2から要求元端末U1である端末T4に至るパスのリストを示している。端末T4に至るパスのリストは、映像配信サーバ2、ルータR1,R3,R6を含む。
キャッシュ制御部12は、2つのリストを先頭から順に比較し、最初に要素が異なる番号を求める。図20では要素番号3において、中継ノードN1である端末T1に至るパスリストの要素がルータR2となり、要求元端末U1である端末T4に至るパスリストの要素がルータR3となっている。そこで、キャッシュ制御部12は、要素番号3の1つ前の要素番号2の要素を合流点とする。図19、図20の例では、合流点は、ルータR1の位置となる。
キャッシュ制御部12は、中継ノードN1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域があり、かつ要求元端末U1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がある場合には、中継ノードN1のキャッシュ義務をオフにする。一方、キャッシュ制御部12は、(1)中継ノードN1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がないか、または、(2)要求元端末U1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がない場合には、中継ノードN1のキャッシュ義務をオンにする。すなわち、(1)と(2)の少なくとも一方の場合に、キャッシュ制御部12は、中継ノードN1のキャッシュ義務をオンにする。
「二点間に十分な空き帯域がある」とは、式(2)を満たすこととする。
(二点間を結ぶ経路中のリンクの空き帯域の最小値)≧(映像のビットレート)×α2 ・・・式(2)
ただし、例えば、α2=3と仮定される。
図19の例では、中継ノードN1と合流点R1を結ぶ経路中のリンク空き帯域の最小値
は4、映像のビットレートは2、α2=3なので、式(2)を満たさない。そのため、キ
ャッシュ制御部12は、中継ノードN1のキャッシュ義務をオンにする。
以上述べたように、実施例5の情報システムによれば、ネットワーク4の接続木と空き帯域情報に基づいてキャッシュ義務を更新することができる。例えば、要求元端末U1と上位ルータとの間に十分な空き帯域がなければ、映像配信後に、要求元端末U1が映像をキャッシュとして維持しても、要求元端末U1はキュッシュとして維持した映像を効率的に配信できない可能性が高い。したがって、この場合には、要求元端末U1のキャッシュを削除することで、要求元端末U1でのキャッシュの容量および配信処理の負荷を低減できる。
また、例えば、図19の例のように、キャッシュ制御部12は、中継ノードN1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がないか、または、要求元端末U1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がない場合には、中継ノードN1のキャッシュ義務をオンのままとすることによって、キャッシュの容量の増加を容認し、中継ノードN1による中継配信機能による映像配信性能の維持、向上を優先する。
一方、逆に、中継ノードN1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域があり、かつ要求元端末U1の上位ルータと合流点の間に十分な空き帯域がある場合には、映像配信サーバ2によって映像配信がスムーズに実行され得る。したがって、中継ノードN1のキャッシュを削除し、キャッシュの容量が低減される。また、中継端末N1の中継配信実行の負荷が軽減される。以上のように、実施例5の情報システムによれば、中継配信ための端末でキャッシュの要否がネットワーク4の接続木と空き帯域情報に基づいて適切に判断される。
図21を参照して、実施例6が説明される。実施例6では、端末4がネットワークのトポロジ情報と空き帯域情報に基づいてキャッシュ義務を更新する。実施例6の他の構成および作用は、実施例4、実施例5の場合と同様である。そこで、実施例6において、実施例4、および実施例5と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明が省略される。また、必要に応じて、実施例1から実施例5の図面が参照される。
図21は、端末がキャッシュ義務を更新する処理手順を例示する。図21で、矩形枠SQ1で示された部分の処理が、実施例4との相異する処理である。実施例6でも、実施例4の図15と同様、接続管理装置1は、中継ノード決定処理を実行する。中継ノード決定後、接続管理装置1は、中継ノードN1に決定された端末のノード番号あるいはネットワーク4でのアドレスを中継ノード情報として要求端末U1である端末T4に返す。図21では、ネットワーク4でのアドレスの例として、IPアドレスが例示されている。
次に、端末T4の受信部51は中継ノードN1への中継依頼(矢印A5)の前に、端末キャッシュ制御部58に対してキャッシュ義務更新要求を送信する(矢印A6)。キャッシュ義務更新要求には中継ノード情報、例えば、中継ノードN1の端末番号あるいは、中継ノードN1のネットワーク4でのアドレスが含まれる。
キャッシュ義務更新要求を受信すると、端末キャッシュ制御部58は、自端末のキャッシュ義務更新と、中継ノードN1のキャッシュ義務更新を実行する。自端末のキャッシュ義務更新では、端末キャッシュ制御部58は、端末T4が接続する上位ルータまでの帯域を計測して、十分な帯域があれば、自端末のキャッシュ義務をオンとする。また、端末キャッシュ制御部58は、端末T4が接続するルータまでの経路に十分な帯域がなければ、自端末のキャッシュ義務をオフとする。端末T4は、帯域計測には、例えば、pathc
har (ftp://ftp.ee.lbl.gov/pathchar/)やpchar (http://www.kitchenlab.org/www/bmah/Software/pchar/) といった既存ソフトウェアが利用できる。結果として
得られる情報は図10の空き帯域情報と同様である。
また、中継ノードN1のキャッシュ義務更新では、端末キャッシュ制御部58は、端末T4から映像配信サーバ2に向けて中継ルータの探索を行い、図20と同様のパスリストのうち、端末T4に接続されるリストを得る。端末キャッシュ制御部58は、中継ルータの探索には、traceroute (http://ja.wikipedia.org/wiki/Traceroute)のような既存ソフトウェアが利用できる。
さらに、端末キャッシュ制御部58は、端末T4と映像配信サーバ2までの経路中でボトルネックリンク計測を行い、ボトルネックとなるリンク番号とその帯域を得る。端末キャッシュ制御部58は、ボトルネックリンク番号と帯域の取得には、上記のpathcharやpcharといったソフトウェアを利用する。実施例6では、端末T4から映像配信サーバ2ま
での間が第1のサーバ経路に相当する。
例えば、図19のネットワーク4に対しては、結果として端末T4から映像配信サーバ2の間の帯域最小値4と、そのリンクR1−R3が得られる。リンクR1−R3は、ルータR1とR3とを接続する伝送路である。
端末キャッシュ制御部58は、中継ノードN1に中継ルータの探索とボトルネックリンクの計測を依頼する(矢印A7)。すると、中継ノードN1は、中継ノードN1から映像配信サーバ2までの経路中でボトルネックリンク計測を行い、ボトルネックとなるリンク番号とその帯域を得る。そして、中継ノードN1は、計測結果を端末T4に報告する。その結果、端末キャッシュ制御部58は、図20のパスリストのうち、中継ノードN1側のリストと、中継ノードN1から映像配信サーバ2までの間のボトルネックリンク番号とその帯域を得る。実施例6では、中継ノードN1から映像配信サーバ2までの間が第2のサーバ経路に相当する。
端末キャッシュ制御部58は、実施例2、実施例3、および実施例5と同様の手順で、端末T4から映像配信サーバ2に至る経路と、中継ノードN1から映像配信サーバ2に至る経路の合流点を求める。さらに、端末キャッシュ制御部58は、2つのボトルネックリンクの少なくとも一方が合流点より下位にあり、かつその帯域が十分でなければ中継ノードN1のキャッシュ義務をオンとする。また、端末キャッシュ制御部58は、2つのボトルネックリンクの両方が合流点より上位にあるか、または、合流点より下位にあるボトルネックリンクの帯域が十分にあれば、中継ノードN1のキャッシュ義務をオフとする。ここで、帯域が十分にあるとは、空き帯域が映像配信のビットレートを十分に確保できるという意味であり、具体的には、実施例5の式2と同様に判定できる。
端末キャッシュ制御部58は、映像のコンテンツ番号とともに得られた端末T4と中継ノードN1のキャッシュ義務を接続管理装置1のキャッシュ制御部12に送信する(矢印A8)。接続管理装置1は、送信された端末T4と中継ノードN1のキャッシュ義務にしたがって、送信されたコンテンツ番号に対して、端末T4と中継ノードN1のキャッシュ義務をオンまたはオフとし、キャッシュ義務情報16に格納する。
また、端末キャッシュ制御部58は、コンテンツ番号とともに中継ノードN1のキャッシュ義務を中継ノードN1に送信する(矢印A9)。中継ノードN1は、送信されたコンテンツ番号に対して、送信されたキャッシュ義務にしたがって、キャッシュ義務をオンまたはオフとし、端末キャッシュ義務情報56に格納する。矢印A5以降の処理は、図15
の場合と同様である。
また、キャッシュ義務がオフとされた映像の削除処理は、実施例1の図3で説明したキャッシュ削除部53によって実行される。すなわち、キャッシュ削除部53は、所定のタイミングで起動され、キャッシュ義務がオフとされた映像で、中継端末情報に登録されていないコンテンツ番号の映像を削除する。
実施例6では、端末T4の端末キャッシュ制御部58が端末T4と映像配信サーバ2までのボトルネックリンク計測を行い、中継ノードN1にボトルネックリンク計測を依頼することにより、実施例4あるいは実施例5と同様に、キャッシュ制御を実行できる。また、端末T4にて、キャッシュ制御を実行することで、実施例4あるいは実施例5のように、接続管理装置1が接続木および空き帯域の管理を実行する場合の負荷が、個々の端末T4に分散される。
図22を参照して、実施例7が説明される。実施例6では、端末T4の端末キャッシュ制御部58がキャッシュ義務の更新を実行した。また、実施例6の端末キャッシュ制御部58は、キャッシュ義務の更新にあたり、中継ノードN1にボトルネックリンクの計測を依頼した。実施例7では、実施例6の処理に代えて、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58がキャッシュ義務の更新を実行する。また、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、キャッシュ義務の更新にあたり、要求元端末U1である端末T4にボトルネックリンクの計測を依頼する。実施例7の他の構成および作用は、実施例6と同様である。そこで、実施例6と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明が省略される。また、実施例7の端末、および接続管理装置1の構成は、実施例1から6と同様である。
図22において、図21と相違する処理部分が矩形SQ2で示されている。図22においても図21と同様、接続管理装置1は、要求元端末U1である端末T4からの中継ノード決定要求に応じて、中継ノード決定処理を実行し、中継ノード情報を端末T4に通知する。ここでは、端末T3が中継ノードN1に決定される。すると、端末T4は、通知された中継ノード情報を基に中継ノードN1に中継要求を送信する(矢印A15)。中継要求には、コンテンツ番号と要求元の端末T4の端末番号が含まれる。
中継要求を受けると、中継ノードN1の中継部54は、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58に対してキャッシュ義務更新要求を送信する(矢印A16)。キャッシュ義務更新要求には端末T4の端末番号、あるいは端末T4のネットワーク4でのアドレスが含まれる。
キャッシュ義務更新要求を受信すると、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、中継ノードN1から映像配信サーバ2に向けて中継ルータの探索を行い中継ノードN1に接続されるパスリストを得る。中継ルータの探索には、実施例6と同様の既存ソフトウェアが利用できる。さらに、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、中継ノードN1と映像配信サーバ2までの経路中でボトルネックリンク計測を行い、ボトルネックとなるリンク番号とその帯域を得る。実施例7では、中継ノードN1から映像配信サーバ2までの間が第1のサーバ経路に相当する。
次に、端末キャッシュ制御部58は、中継の要求元の端末T4が接続する上位ルータまでの帯域の計測、中継ルータの探索、および上位ルータから映像配信サーバ2までのボトルネックリンクの計測を端末T4に依頼する(矢印A17)。実施例7では、中継の要求元の端末T4から映像配信サーバ2までの間が第2のサーバ経路に相当する。すると、端
末T4は、上位ルータまでの帯域を計測する。また、端末T4は、端末T4から映像配信サーバ2までの経路中でボトルネックリンク計測を行い、ボトルネックとなるリンク番号とその帯域を得る。そして、端末T4は、計測結果を中継ノードN1に報告する。その結果、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、端末T4から上位ルータまでの帯域、端末T4から映像配信サーバ2までの間のボトルネックリンク番号、およびボトルネックリンクの帯域を得る。
中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、実施例2、実施例3、および実施例5と同様の手順で、端末T4から映像配信サーバ2に至る経路と、中継ノードN1から映像配信サーバ2に至る経路の合流点を求める。さらに、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、2つのボトルネックリンクのうち、いずれかが合流点より下位にあり、かつその帯域が十分でなければ中継ノードN1のキャッシュ義務をオンとする。すなわち、中継ノードN1は、中継要求で指定されたコンテンツ番号の映像について、キャッシュの保持を継続する。
また、端末キャッシュ制御部58は、2つのボトルネックリンクの両方が合流点より上位にあるか、または、合流点より下位にあるボトルネックリンクの帯域が十分にあれば、中継ノードN1のキャッシュ義務をオフとする。すなわち、中継ノードN1は、中継要求で指定されたコンテンツ番号の映像について、キャッシュを削除待ちの状態にする。
また、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、端末T4のキャッシュ義務を決定する。すなわち、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、端末T4が接続する上位ルータまでの経路に十分な帯域があれば、端末T4のキャッシュ義務をオンとする。また、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、端末T4が接続するルータまでの経路に十分な帯域がなければ、端末T4のキャッシュ義務をオフとする。
そして、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、映像のコンテンツ番号とともに、決定された端末T4のキャッシュ義務と中継ノードN1のキャッシュ義務とを接続管理装置1のキャッシュ制御部12に送信する(矢印A18)。接続管理装置1は、送信された端末T4と中継ノードN1のキャッシュ義務にしたがって、送信されたコンテンツ番号に対して、端末T4のキャッシュ義務と中継ノードN1のキャッシュ義務をオンまたはオフとし、キャッシュ義務情報16に格納する。
また、中継ノードN1の端末キャッシュ制御部58は、端末T4のキャッシュ義務を端末T4に送信する(矢印A19)。端末T4は、送信されたコンテンツ番号に対して、送信されたキャッシュ義務にしたがって、キャッシュ義務をオンまたはオフとし、端末キャッシュ義務情報56に格納する。
なお、中継ノードN1の中継部54は、上記した端末キャッシュ制御部58のキャッシュ義務更新処理と並行して、中継端末情報に、要求元の端末T4を追加し、さらに、映像を配信する(矢印A5A)。
また、キャッシュ義務がオフとされた映像の削除処理は、実施例1の図3で説明したキャッシュ削除部53によって実行される。すなわち、キャッシュ削除部53は、所定のタイミングで起動され、キャッシュ義務がオフとされた映像で、中継端末情報に登録されていないコンテンツ番号の映像を削除する。
以上述べたように、実施例6と同様に、中継ノードN1となっている端末において、キャッシュ制御を実行することで、接続管理装置1が接続木および空き帯域の管理を実行する場合の負荷が、個々の中継ノードN1に分散される。
《実施例1から7の効果》
実施例1から7により、以下の効果が達成される。一度中継した端末は中継配信が終了した段階で全てのキャッシュを削除できる。キャッシュを持たない端末は、キャッシュ容量が減ること、新たに配信する必要がないことにより端末負荷を削減することができる。
ネットワークのトポロジと空き帯域情報に応じて、端末がキャッシュを持つか、削除するかを制御することで、配信元の集中を回避しながらキャッシュを削除することができる。
実施例3、実施例6、あるいは実施例7のように、端末自身がキャッシュを持つか削除するかを制御することで、映像配信サーバ2等の機能が集中したサーバがキャッシュ制御のためにネットワークの情報を収集するコストを削減することができる。
《コンピュータが読み取り可能な記録媒体》
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。そして、コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスクやROM(リードオンリーメモリ)等がある。
<その他>
以上の実施例1から7に含まれる態様を以下に記述する。ここで、それぞれの態様を付記と呼び、それぞれの付記の構成要素は、他の付記の構成と組み合わせることも可能である。
(付記1)
コンピュータに、情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御させるためのプログラムであり、
前記複数の端末に含まれる要求元端末からの、前記要求元端末が要求する要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定するステップと、
前記要求対象の情報を授受する関係を基に、前記要求元端末と前記配信元に決定された中継端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御ステップと、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記2)
前記制御ステップでは、前記コンピュータに、前記配信元に決定された中継端末に対して配信された後の前記要求対象の情報の削除許可を指示し、前記配信を受ける前記要求元端末に対して前記配信された後の前記要求対象の情報の削除不可を指示するステップを実行させる付記1に記載のプログラム。
(付記3)
コンピュータに、情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御させるためのプログラ
ムであり、
前記複数の端末に含まれる要求元端末からの要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定するステップと、
前記サーバと前記中継端末と前記要求元端末とを接続する経路の状態を基に、前記中継端末と前記要求元端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御ステップと、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記4)
前記コンピュータに、前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集するステップをさらに実行させ、
前記制御ステップでは、前記要求元端末から前記サーバに向かうサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータまでの上位ルータ接続経路が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記上位ルータ接続経路が前記空き帯域を有しない場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示するステップを前記コンピュータに実行させる付記3に記載のプログラム。
(付記5)
前記コンピュータに、前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集するステップをさらに実行させ、
前記制御ステップでは、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路と前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路との合流点を決定し、前記要求元端末から前記サーバに向かう前記第1のサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータから前記合流点までの第1の部分経路および前記中継端末の上位ルータから前記合流点までの第2の部分経路の両方が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示し、前記第1の部分経路および第2の部分経路の少なくとも一方が前記空き帯域を有しない場合に前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示するステップを前記コンピュータに実行させる付記3または4に記載のプログラム。
(付記6)
前記コンピュータに、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路中で最初に前記第1のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第1のボトルネックリンク、および前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路中で最初に前記第2のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第2のボトルネックリンクを取得するステップをさらに実行させ、
前記制御ステップでは、(1)第1のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記要求元端末側にあって前記第1のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合、および(2)第2のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記中継端末側にあって前記第2のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合の少なくとも一方の場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記(1)となる第1のボトルネックリンクおよび(2)となる第2のボトルネックリンクがいずれも存在しない場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示するステップを前記コンピュータに実行させる付記3から5の何れかに記載のプログラム。
(付記7)
情報の配信元であるサーバから前記情報を受信するとともに中継端末として前記情報を中継可能なコンピュータに、
前記サーバまたは中継端末として機能する他のコンピュータから要求対象の情報を受信するステップと、
前記要求対象の情報を受信したときに自コンピュータから前記要求対象の情報を他のコンピュータに中継する中継端末として前記要求対象の情報を削除不可に設定し、前記削除不可に設定した要求対象の情報を他のコンピュータに中継したときに前記要求対象の情報を削除許可に設定するステップと、
前記削除許可に設定された情報で他のコンピュータに中継されていない情報を削除するステップと、を実行させるプログラム。
(付記8)
情報の配信元であるサーバから前記情報を受信するとともに中継端末として前記情報を中継可能なコンピュータに、
前記サーバまたは中継端末として機能する他のコンピュータから要求対象の情報を受信するステップと、
自コンピュータから前記サーバに向かうサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータまでの上位ルータ接続経路が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記要求対象の情報の削除不可を設定し、前記上位ルータ接続経路が前記空き帯域を有しない場合に、前記要求対象の情報の削除許可を設定するステップと、
前記削除許可に設定された情報で他のコンピュータに中継されていない情報を削除するステップと、を実行させるプログラム。
(付記9)
情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御する管理装置であり、
前記複数の端末に含まれる要求元端末からの、前記要求元端末が要求する要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定する決定部と、
前記サーバと前記中継端末と前記要求元端末とを接続する経路の状態を基に、前記中継端末と前記要求元端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御部と、を備える管理装置。
(付記10)
前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集する情報収集部をさらに備え、
前記制御部は、前記要求元端末から前記サーバに向かうサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータまでの上位ルータ接続経路が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記上位ルータ接続経路が前記空き帯域を有しない場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示する付記9に記載の管理装置。
(付記11)
前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集する情報収集部をさらに備え、
前記制御部は、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路と前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路との合流点を決定し、前記要求元端末から前記サーバに向かう前記第1のサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータから前記合流点までの第1の部分経路および前記中継端末の上位ルータから前記合流点までの第2の部分経路の両方が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場
合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示し、前記第1の部分経路および第2の部分経路の少なくとも一方が前記空き帯域を有しない場合に前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示する付記9に記載の管理装置。
(付記12)
前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路中で最初に前記第1のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第1のボトルネックリンク、および前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路中で最初に前記第2のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第2のボトルネックリンクを取得する情報収集部をさらに備え、
前記制御部は、(1)第1のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記要求元端末側にあって前記第1のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合、および(2)第2のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記中継端末側にあって前記第2のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合の少なくとも一方の場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記(1)となる第1のボトルネックリンクおよび(2)となる第2のボトルネックリンクがいずれも存在しない場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示する付記9に記載の管理装置。
(付記13)
コンピュータが、情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御する方法であり、
前記複数の端末に含まれる要求元端末からの、前記要求元端末が要求する要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定するステップと、
前記サーバと前記中継端末と前記要求元端末とを接続する経路の状態を基に、前記中継端末と前記要求元端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御ステップと、を実行する方法。
(付記14)
前記コンピュータは、前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集するステップをさらに実行し、
前記制御ステップでは、前記要求元端末から前記サーバに向かうサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータまでの上位ルータ接続経路が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記上位ルータ接続経路が前記空き帯域を有しない場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示するステップを実行する付記13に記載の方法。
(付記15)
前記コンピュータが、前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集するステップをさらに実行し、
前記制御ステップでは、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路と前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路との合流点を決定し、前記要求元端末から前記サーバに向かう前記第1のサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータから前記合流点までの第1の部分経路および前記中継端末の上位ルータから前記合流点までの第2の部分経路の両方が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示し、前記第1の部分経路および第2の部分経路の少なくとも一方が前記空き帯域を有しない場合に前記
中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示するステップを実行する付記13または14に記載の方法。
(付記16)
前記コンピュータが、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路中で最初に前記第1のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第1のボトルネックリンク、および前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路中で最初に前記第2のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第2のボトルネックリンクを取得するステップをさらに実行し、
前記制御ステップでは、(1)第1のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記要求元端末側にあって前記第1のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合、および(2)第2のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記中継端末側にあって前記第2のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合の少なくとも一方の場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記(1)となる第1のボトルネックリンクおよび(2)となる第2のボトルネックリンクがいずれも存在しない場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示するステップを実行する付記13から16の何れか1項に記載の方法。
1 接続管理装置
2 映像配信サーバ
3 映像情報(オリジナル)
4 ネットワーク
11 中継ノード決定部
12 キャッシュ制御部
13 ネットワーク情報収集部
16 キャッシュ義務情報
51 受信部
52 再生部
53 キャッシュ削除部
54 中継部
55 キャッシュ
56 端末キャッシュ義務情報
57 中継情報
58 端末キャッシュ制御部
N1 中継ノード
T1−T4 端末
U1 要求元端末
101 CPU
102 主記憶装置
103 ハードディスク駆動装置
104 着脱可能記憶媒体駆動装置
105 NIC
106 ディスプレイ

Claims (7)

  1. コンピュータに、情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御させるためのプログラムであり、
    前記複数の端末に含まれる要求元端末からの、前記要求元端末が要求する要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定するステップと、
    前記サーバと前記中継端末と前記要求元端末とを接続する経路の状態を基に、前記中継端末と前記要求元端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御ステップと、を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
  2. 前記コンピュータに、前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集するステップをさらに実行させ、
    前記制御ステップでは、前記要求元端末から前記サーバに向かうサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータまでの上位ルータ接続経路が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記上位ルータ接続経路が前記空き帯域を有しない場合に、前記要求元端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示するステップを前記コンピュータに実行させる請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記コンピュータに、前記経路上でのルータの位置と帯域とを含む経路状態を収集するステップをさらに実行させ、
    前記制御ステップでは、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路と前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路との合流点を決定し、前記要求元端末から前記サーバに向かう前記第1のサーバ経路中で最初に前記サーバ経路に接続される上位ルータから前記合流点までの第1の部分経路および前記中継端末の上位ルータから前記合流点までの第2の部分経路の両方が前記要求対象の情報を配信するための空き帯域を有する場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示し、前記第1の部分経路および第2の部分経路の少なくとも一方が前記空き帯域を有しない場合に前記
    中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示するステップを前記コンピュータに実行させる請求項1または2に記載のプログラム。
  4. 前記コンピュータに、前記要求元端末から前記サーバに向かう第1のサーバ経路中で最初に前記第1のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第1のボトルネックリンク、および前記中継端末から前記サーバに向かう第2のサーバ経路中で最初に前記第2のサーバ経路に接続される上位ルータから前記サーバまでの間で帯域が最も狭い第2のボトルネックリンクを取得するステップをさらに実行させ、
    前記制御ステップでは、(1)第1のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記要求元端末側にあって前記第1のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合、および(2)第2のボトルネックリンクが前記第1のサーバ経路と第2のサーバ経路との合流点よりも前記中継端末側にあって前記第2のボトルネックリンクが前記要求対象の情報を配信できる帯域を有しない場合の少なくとも一方の場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除不可を指示し、前記(1)となる第1のボトルネックリンクおよび(2)となる第2のボトルネックリンクがいずれも存在しない場合に、前記中継端末に対して前記要求対象の情報の削除許可を指示するステップを前記コンピュータに実行させる請求項1から3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 情報の配信元であるサーバから前記情報を受信するとともに中継端末として前記情報を中継可能なコンピュータに、
    前記サーバまたは中継端末として機能する他のコンピュータから要求対象の情報を受信するステップと、
    前記要求対象の情報を受信したときに自コンピュータから前記要求対象の情報を他のコンピュータに中継する中継端末として前記要求対象の情報を削除不可に設定し、前記削除不可に設定した要求対象の情報を他のコンピュータに中継したときに前記要求対象の情報を削除許可に設定するステップと、
    前記削除許可に設定された情報を削除するステップと、を実行させるプログラム。
  6. 情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御する管理装置であり、
    前記複数の端末に含まれる要求元端末からの、前記要求元端末が要求する要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定する決定部と、
    前記サーバと前記中継端末と前記要求元端末とを接続する経路の状態を基に、前記中継端末と前記要求元端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御部と、を備える管理装置。
  7. コンピュータが、情報を配信するサーバと前記情報を受信するとともに中継端末として前記受信した情報を中継可能な複数の端末とを含むシステムを制御する管理方法であり、前記コンピュータが、
    前記複数の端末に含まれる要求元端末からの、前記要求元端末が要求する要求対象の情報を配信する配信元の決定要求に対して、前記サーバおよび前記要求対象の情報を保持する中継端末のいずれかを前記要求対象の情報の配信元に決定するステップと、
    前記サーバと前記中継端末と前記要求元端末とを接続する経路の状態を基に、前記中継端末と前記要求元端末とに対して前記要求対象の情報が配信された後の、前記要求対象の情報の削除の可否を指示する制御ステップと、を実行する管理方法。
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