JP5320839B2 - フェライト検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電線に取付けられたフェライトを検出する技術に関する。
従来より、電線に流れる高周波電流によるノイズを除去する手段として、電線にフェライトを取り付ける方法が採用されている。電線に取付けられたフェライトの外周囲には、ウレタンが巻かれることがある。
従来、上記のようなフェライトの有無を確認する作業は、作業者がウレタンの上から手触りで確認することにより行われていた。
しかしながら、上記確認作業による検出は、作業者による触感の判断に頼らざるを得ないため、フェライトの有無確認が不確実となる恐れがある。
そこで、本発明は、電線に取付けられたフェライトの有無をより確実に検出できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るフェライト検出装置は、電線に取付けられたフェライトを検出するフェライト検出装置であって、前記電線に取付けられた前記フェライトを所定のセット位置で支持可能な基台と、前記基台に、前記セット位置に近い近接位置と前記セット位置から離れた離間位置との間で移動可能で、前記フェライトが前記セット位置に配設された状態で前記フェライトに対する吸着力により前記近接位置に向けて移動可能に配設された磁石と、前記セット位置と前記磁石との間に配設され、前記磁石が前記離間位置にある状態で電気的に非接続状態になると共に前記磁石が前記近接位置にある状態で前記磁石を介して電気的に接続された状態になるように、間隔をあけて配設された複数の導電性接触子と、前記複数の導電性接触子が前記磁石を介して電気的に接続されたか否かを検出する検出部と、を備える。
第2の態様に係るフェライト検出装置のように、前記基台は、前記フェライトが前記磁石と対向して配設されるように、前記電線及び前記フェライトのうちの少なくとも一方を位置決めする位置決めガイドを有していてもよい。
前記フェライトが複数取付けられた電線を対象とする場合、第3の態様に係るフェライト検出装置のように、前記磁石が前記複数のフェライトに対応して複数設けられ、前記複数の導電性接触子は、前記複数の磁石に対応する複数の間隔をあけて、前記複数の磁石がそれぞれ前記近接位置にある状態で、前記複数の導電性接触子が電気的に直列に接続されるように配設されていてもよい。
第4の態様に係るフェライト検出装置のように、前記磁石が略球形状に形成されていてもよい。
第5の態様に係るフェライト検出装置のように、前記複数の導電性接触子は、前記磁石の吸着力により吸着しない磁性特性を持つ少なくとも1つの第1導電性接触子と、前記磁石の吸着力により吸着する磁性特性を持つ少なくとも1つの第2導電性接触子と、を有し、前記磁石は、自己の吸着力で前記第2導電性接触子に揺動可能に連結される一端部と、前記セット位置に近い位置と前記セット位置から遠い位置との間で移動可能で、前記フェライトが前記セット位置に配設された状態で前記フェライトに対する吸着力により前記セット位置に向けて移動して前記第1導電性接触子と接触可能な他端部とを有していてもよい。
第1の態様に係るフェライト検出装置によると、電線のフェライト部分をセット位置に配設すると、磁石が近接位置に移動して、複数の導電性接触子が磁石を介して電気的に接続された状態となる。そして、これを検出部で検出することで、フェライトの有無を確認することができ、電線に取付けられたフェライトの有無をより確実にできる。
また、第2の態様に係るフェライト検出装置によると、位置決めガイドによりフェライトと磁石との相対位置を決定することができ、より確実にフェライトの有無を検出できる。
また、第3の態様に係るフェライト検出装置によると、複数のフェライトを取付けた電線においても、より確実にフェライトの有無を検出することができる。
また、第4の態様に係るフェライト検出装置によると、磁石が略球形状であることから、磁石が移動する際に引掛かりが抑制され、より確実にフェライトの有無を検出できる。
また、第5の態様に係るフェライト検出装置によると、磁石の一端部が第2導電体接触子に連結されているので、フェライトのセットにより磁石の他端部を吸着移動させる際に、磁石全体を移動させるより小さい力で移動させることができる。また、磁石の移動態様が安定し、磁石の引掛かりが抑制される。このため、より確実にフェライトの有無を検出できる。
以下、本発明の実施の形態に係るフェライト検出装置について、図を参照して詳細に説明する。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るフェライト検出装置について説明する。
図1は第1実施形態に係るフェライト検出装置の正面図、図2は第1実施形態に係るフェライト検出装置の平面図、図3は第1実施形態に係るフェライト検出装置の側面図、図4は第1実施形態に係る磁石の形状を示す図、図5は第1実施形態に係るフェライト検出動作を示す図である。
第1実施形態に係るフェライト検出装置は、基台10と、磁石20と、導電性接触子30と、検出部40と、ガイド50とを備えている。
ここで、フェライト検出装置の検出対象の一例について説明しておく。検出対象となるフェライト付き電線は、電線62とフェライト60とを備えている(図5参照)。フェライト60は、略円環状に形成されており、その内部に電線62を挿通した状態で、電線62に取付けられる。このようなフェライト60の取付けは、例えば、次のようにしてなされる。まず、略円環状部材をその径方向に縦割りしてその外周部の一端部で開閉可能にした樹脂ケースを準備し、フェライト60を同様に径方向に縦割りにした形状にして前記樹脂ケースに嵌め込む。そして、樹脂ケース及びフェライト60を開いた状態で内部に電線62を配設した後、樹脂ケース及びフェライト60を閉じる。これにより、樹脂ケースを用いてフェライト60が電線62に取付けられる。また、ここでは、電線62に取付けられた2つのフェライト60全体を覆うようにしてシート状のウレタン64が取付けられる。ウレタン64は、接着剤や粘着剤、粘着テープ等でフェライト60を覆った状態に維持される。
ここで、フェライト検出装置自体の説明に戻る。基台10は、電線62に取り付けられたフェライト60を所定のセット位置12で支持可能に構成されている。ここでは、基台10は、略直方体の外観形状を成しており、基台10の一主面側(上面側)のセット位置12にフェライト60が配設されるように構成されている。
また、ここでは、基台10の一主面にガイド50が取付けられており、基台10の一主面と基台10に設けられたガイド50とで、上記フェライト60を所定のセット位置12に支持している。
より具体的には、基台10の一主面の両端側から突出するようにして一対のガイド50が設けられている。
一対のガイド50間には、フェライト60を配設可能な間隔が設けられている。ここでは、2つのフェライト60の外周囲にウレタン64が取付けられているので、当該2つのフェライト60及びウレタン64部分を配設可能な間隔が、一対のガイド50間に設けられている。
各ガイド50は、略板形状に形成されており、その先端部から位置決め溝56が形成されている。位置決め溝56は、その先端側から基端側(基台側)に向けて順次幅寸法が小さくなる略台形開口状に形成されており、その途中で電線62のウレタン64で覆われた部分の直径よりも小幅となるように形成されている。
そして、フェライト60が取付けられた電線62のセットは次のようにしてなされる。まず、フェライト60部分を一対のガイド50間に配設するようにして、そのフェライト60の両側の電線62のウレタン64で覆われた部分を一対のガイド50の位置決め溝56に嵌め込む。この際、電線62のウレタン64で覆われた部分を、その直径よりも大きな開口を通じて容易に位置決め溝56内に嵌め込むことができる。電線62を位置決め溝56に嵌め込んだ状態では、電線62のウレタン64で覆われた部分の外周囲が位置決め溝56の両傾斜面に当接し、位置決め溝56の幅方向での位置決めがなされる。また、フェライト60及びウレタン64部分が一対のガイド50に当接した状態で挟み込まれており、電線62の長手方向においてフェライト60が所定のセット位置12に位置決めされる。また、フェライト60及びウレタン64部分が基台10の一主面に載置状に支持され、これにより、鉛直方向におけるフェライト60の位置決めがなされる。
このようにして、基台10の一主面及び一対のガイド50は、フェライト60が磁石20と対向して配設されるように、電線62及びフェライト60を所定のセット位置12に位置決め保持する位置決めガイドとして構成されている。
ここで、ガイド50と基台10の一主面で構成される位置決めガイドの形状は、上記の形態に限られるものではなく、所定のセット位置12にフェライト60が配設され、基台10の一主面を介して磁石20と対向するように位置決めできるものであればよい。例えば、基台10の一主面が、フェライト60及びウレタン64の外周形状に対応した窪み形状に形成されていてもよい。
また、基台10内には、セット位置12に対して近離移動可能に配設された磁石20と、磁石がセット位置12に対して近接移動したとき磁石20を介して電気的に接続される複数の導電性接触子30が設けられている。磁石20は、対象となる2つのフェライト60に対応して2つ設けられており、基台10に形成された穴部22内に移動可能に配設されている。
より具体的には、上記基台10には、セット位置12に配設される2つのフェライト60に対応する位置、ここでは、各フェライト60の略中心の略直下に穴部22が形成されている。
穴部22は、セット位置12に対して遠近方向に長い穴形状に形成されると共に、遠近方向と直交する面方向における大きさは、磁石20よりも大きく形成されている。ここでは、穴部22は遠近方向に長い略直方体空間状に形成されている。そして、磁石20が穴部22内を遠近方向に沿って移動自在に配設されている。
また、2つの穴部22のそれぞれで、磁石20はセット位置12に近い近接位置と近接位置よりセット位置12から離れた離間位置との間で移動可能に配設されている。ここでは、磁石20が穴部22内でセット位置12側に移動し、導電性接触子30に接触した位置が近接位置であり、磁石20が穴部22内で近接位置よりもセット位置12から離れた端部に移動し、当該端部に接触した状態が離間位置である。
ここで、穴部22の形状は略直方体空間状に限られるものではなく、磁石20が近接位置と離間位置の間で移動可能に形成されていればよい。例えば、略円柱空間状に形成されていてもよい。
磁石20は、一般的な永久磁石であり、ここでは略球形状に形成されている(図4参照)。略球形状の磁石20を用いることで、磁石20は穴部22内で引っかかりを抑制し、小さい抵抗で移動可能となる。
ここで、磁石20の形状は略球形状に限られるものではなく、例えば、立方体等の多面体でもよい。
この磁石20は、セット位置12にフェライト60が配設されていない状態では自重によって離間位置に位置し、セット位置12にフェライト60が配設されている状態ではフェライト60に対する吸着力で離間位置から近接位置に移動可能な程度の磁力及び重量を有している。
複数の導電性接触子30は、セット位置12と磁石20との間に配設され、磁石20が離間位置にある状態で電気的に非接続状態になると共に、磁石20が近接位置にある状態でその磁石20を介して電気的に接続された状態になるように、相互間に間隔をあけて配設されている。つまり、複数の導電性接触子30は、磁石20が近接位置にある状態で、各磁石に対応する隙間を挟んで隣接する2つの導電性接触子30に、略同時に磁石20が接触するように、磁石20の幅より狭い間隔をあけて配設されている。
より具体的には、各導電性接触子30は、導電性部材で形成されており、ここでは金属板等により略方形板状に形成されている。この実施形態では、導電性接触子30は、フェライト60がセット位置12に配設されていないとき、導電性接触子30が電気的に接続されるのを防ぐために、磁石20の吸着力により吸着しない磁性特性を有する部材で形成されている。
ここで、導電性接触子30は略方形板状に限られるものではなく、例えば、略直方体状に形成されていてもよい。また、導電性接触子30は、磁石20が近接位置にあるときに導電性接触子30に嵌まるような、磁石20の形状に対応した凹みが形成されていてもよい。
また、複数(ここでは3つ)の導電性接触子30は、近接位置にある磁石20に対応する位置(ここでは、離間位置にある磁石20の略真上の位置)で隙間をあけるようにして、略直線状になるように配設されている。
そして、各磁石20が穴部22内で離間位置にある状態では、3つの導電性接触子30は隙間を挟んで相互に電気的に分離された状態、つまり、電気的に非接続の状態になる。また、いずれかの磁石20が穴部22内で近接位置に移動すると、それに対応する隙間部分で磁石20は隙間を挟んで隣設する2つの導電性接触子30に接触する。これにより、隣接する2つの導電性接触子30は、磁石20を介して電気的に接続された状態になる。また、2つの磁石20の双方が近接位置に移動すると、2つの隙間のそれぞれにおいて、隣接する導電性接触子30同士が磁石20を介して電気的に接続され、3つの導電性接触子30は磁石20を介して電気的に直列に接続された状態になる。
検出部40は、直列に接続された電源42と電球44とを備え、略直線状に配設された3つの導電性接触子30の内、その両端の導電性接触子30と電気的に直列に接続されている。そして、検出部40は、複数の導電性接触子30が磁石20を介して電気的に接続されたか否かを通電の有無をもって検出し、その検出結果を電球44で報知出力している。
すなわち、いずれかの磁石20が穴部22内で離間位置にある状態では、上記両端の導電性接触子30が電気的に非接続の状態になり、検出部40と複数の導電性接触子30とを含む回路は通電しないため、電球44は点灯しない。また、2つの磁石20が穴部22内で近接位置にある状態では上記両端の導電性接触子30が電気的に接続された状態になり、検出部40と複数の導電性接触子30とを含む回路は電源42により通電し、電球44が点灯する。
<動作>
第1実施形態に係るフェライト検出装置の動作を説明する。
まず、初期状態では、磁石20は自重により離間位置に位置しており、複数の導電性接触子30は電気的に非接続の状態になっている。
この状態で、電線62に取付けられたフェライト60を、一対のガイド50と基台10の一主面により、磁石20と対向するように所定のセット位置12に配設する。
セット位置12に配設した電線62に2つのフェライト60が欠損なく取付けられている場合、各フェライト60の略直下に配設された磁石20は、フェライト60に対する吸着力により穴部22内の離間位置から近接位置に移動する。そして、各磁石20は各々に対応する隙間を挟んで隣設する導電性接触子30に接触する。これにより、複数の隣設する導電性接触子30は各磁石20を介して電気的に接続された状態になる。
このようにして、複数の導電性接触子30と検出部40とを含む回路は、電源42により電流が流れて電球44が点灯することで、フェライト60が欠損なく電線62に取付けられていることを報知する。
また、セット位置12に配設した電線62に少なくとも1つのフェライト60が取付けられていない場合、フェライト60が取付けられていない部分の略直下に配設された磁石20は、自重によって離間位置に留まり、その磁石20に対応する隙間で、2つの導電性接触子30は非接続状態に保たれる。
従って、複数の導電性接触子30と検出部40とを含む回路は、電流が流れないため電球44は点灯せず、フェライト60が電線62に取付けられていない部分があることを報知する。
本実施形態によると、電線62に取付けられたフェライト60を所定のセット位置12に配設すると、磁石20がフェライト60に対する吸着力により近接位置に移動して、複数の導電性接触子30が磁石20を介して電気的に接続された状態になる。そして、これを導電性接触子30に接続された検出部40により検出して、電球44の点灯状態により、手触りでフェライト60の有無を調べる方法に比べ、電線62に取付けられたフェライト60の有無をより確実に確認できる。
{第2実施形態}
第2実施形態に係るフェライト検出装置について説明する。
図6は第2実施形態に係るフェライト検出装置の正面図、図7は第2実施形態に係るフェライト検出装置の平面図、図8は第2実施形態に係るフェライト検出装置の側面図、図9は第2実施形態に係る磁石の形状を示す図、図10は第2実施形態に係るフェライト検出動作を示す図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成部分については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のフェライト検出装置は、第1実施形態の導電性接触子30、磁石20、穴部22に代えて、第1導電性接触子132及び第2導電性接触子134、磁石120、穴部122を備えている。ここでは、第1導電性接触子132は、磁石120の吸着力により吸着されない磁性特性を有する部材で形成され、第2導電性接触子134は、磁石120の吸着力により吸着される磁性特性を有する部材で形成されている。
磁石120は、自己の吸着力で第2導電性接触子134に揺動可能に連結される一端部と、基台10に設けられた穴部122内の近接位置と離間位置との間で移動可能に配設されている他端部とを有している。ここでは、磁石120は、一端部と他端部を結ぶ方向に長い略方形板状に形成された永久磁石である(図9参照)。
ここで、磁石120の形状は略方形板状に限られるものではなく、例えば、略角柱状や略直方体状等に形成されていてもよい。
この磁石120は、セット位置12にフェライト60が配設されていない状態では、自重により当該他端部がセット位置12から離れ、穴部122内の離間位置に位置すると共に、セット位置12にフェライト60が配設された状態では、フェライト60に対する吸着力によって当該他端部が離間位置からセット位置12に接近し、第1導電性接触子132と第2導電性接触子134に接触する近接位置に移動可能な程度の磁力及び重量を有している。
穴部122は、セット位置12に対して遠近方向と直交する面において、略方形板状に形成された磁石120の一主面よりも大きく形成されると共に、セット位置12に対して遠近方向の穴部122の寸法は、磁石120の一端部から他端部までの寸法より短く形成されている。ここでは、穴部122は、略直方体空間状に形成される。また、磁石120の他端部が離間位置にあるとき、当該他端部は穴部122の底面に接触して、磁石120は上記遠近方向と直交する面と鋭角をなして傾斜している。
第1導電性接触子132と第2導電性接触子134は、セット位置12と磁石120との間に配設されている。ここでは、2つの第1導電性接触子132が1つの第2導電性接触子134の両側に配設されている。また、第1導電性接触子132と第2導電性接触子134は、近接位置にある磁石120と対応する位置で隙間をあけるようにして、略直線状に連なるように配設されている。
第1導電性接触子132と第2導電性接触子134は、磁石120の他端部が離間位置にある状態で電気的に非接続状態になると共に、磁石120の他端部が近接位置にある状態で、磁石120が隣設する第1導電性接触子132及び第2導電性接触子134の双方と略同時に接触して電気的に接続されるように、相互間に間隔をあけて配設されている。
より具体的には、このような間隔は、第1導電性接触子132及び第2導電性接触子134により、磁石120の一端部と他端部との間の長さより短く形成されている。
<動作>
第2実施形態に係るフェライト検出装置の動作を説明する。
初期状態では、磁石120の一端部が自己の吸着力により第2導電性接触子134に連結され、磁石120の他端部は自重により離間位置に位置している。つまり、第1導電性接触子132と第2導電性接触子134は、電気的に非接続の状態になっている。
この状態で、電線62に取付けられたフェライト60を所定のセット位置12にセットする。
セット位置12に配設した電線62に2つのフェライト60が欠損なく取付けられている場合、各フェライト60の略直下に配設された磁石120の他端部は、フェライト60に対する吸着力により穴部122内の離間位置から近接位置に移動する。そして、各磁石120は各々に対応する隙間を挟んで隣設する第1導電性接触子132と第2導電性接触子134に接触する。これにより、複数の隣設する第1導電性接触子132と第2導電性接触子134とは各磁石120を介して電気的に接続された状態になる。
このようにして、第1導電性接触子132及び第2導電性接触子134と検出部40とを含む回路は、電源42により電流が流れて電球44が点灯し、フェライト60が欠損なく電線62に取付けられていることを報知する。
また、セット位置12に配設した電線62に少なくとも1つのフェライト60が取付けられていない場合、フェライト60が取付けられていない部分の略直下に配設された磁石120の他端部は、自重によって離間位置に留まる。そして、隣接する第1導電性接触子132と第2導電性接触子134は電気的に非接続の状態になる。
このように、第1導電性接触子132及び第2導電性接触子134と検出部40とを含む回路は、電流が流れないため電球44は点灯せず、フェライト60が電線62に取付けられていない部分があることを報知する。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の作用効果を奏し、加えて、磁石120の一端部を第2導電性接触子134に揺動可能に連結しているので、フェライト60をセットしたとき、磁石120の一端部を第2導電性接触子134に連結したままに、磁石120の他端部を自己の吸着力で近接位置に移動させる。これにより、磁石20全体を移動させるより小さい力で移動させることができると共に、磁石120の移動の態様が安定し、磁石120の引掛かりを抑制することができる。このため、より確実にフェライト60の有無を検出することができる。
{変形例}
上記実施形態において、検出対象のフェライト60の数は2つに限られるものではなく、1又は3つ以上でもよい。この場合、磁石20又は磁石120はフェライト60の数に対応して1又は3つ以上設けるとよい。また、導電性接触子30又は第1導電性接触子132及び第2導電性接触子134は、磁石20又は磁石120の数に対応する間隔をあけて、磁石20又は磁石120が近接位置にある状態で電気的に直列に接続されるように配設すればよい。例えば、第1実施形態において、3つのフェライト60が取付けられた場合、フェライト60に対応して3つの磁石20を設け、磁石20が近接位置にある状態で4つの導電性接触子30が電気的に直列に接続されるように配設すればよい。
また、上記実施形態において、検出部40は、電源42と電球44に限られるものではなく、導電性接触子30又は第1導電性接触子32及び第2導電性接触子34が電気的に接続されたか否かの検出ができるものであればよい。例えば、電源とブザーを組合わせたものや、或いは、テスターのような導通検査を行うことができる機器、導通の有無を検出信号として出力するものであってもよい。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
第1実施形態に係るフェライト検出装置の正面図である。 第1実施形態に係るフェライト検出装置の平面図である。 第1実施形態に係るフェライト検出装置の側面図である。 第1実施形態に係る磁石の形状を示す図である。 第1実施形態に係るフェライト検出動作を示す図である。 第2実施形態に係るフェライト検出装置の正面図である。 第2実施形態に係るフェライト検出装置の平面図である。 第2実施形態に係るフェライト検出装置の側面図である。 第2実施形態に係る磁石の形状を示す図である。 第2実施形態に係るフェライト検出動作を示す図である。
符号の説明
10 基台
12 セット位置
20 磁石
120 磁石
30 導電性接触子
132 第1導電性接触子
134 第2導電性接触子
40 検出部
50 ガイド
60 フェライト
62 電線

Claims (5)

  1. 電線に取付けられたフェライトを検出するフェライト検出装置であって、
    前記電線に取付けられた前記フェライトを所定のセット位置で支持可能な基台と、
    前記基台に、前記セット位置に近い近接位置と前記セット位置から離れた離間位置との間で移動可能で、前記フェライトが前記セット位置に配設された状態で前記フェライトに対する吸着力により前記近接位置に向けて移動可能に配設された磁石と、
    前記セット位置と前記磁石との間に配設され、前記磁石が前記離間位置にある状態で電気的に非接続状態になると共に、前記磁石が前記近接位置にある状態で前記磁石を介して電気的に接続された状態になるように、間隔をあけて配設された複数の導電性接触子と、
    前記複数の導電性接触子が前記磁石を介して電気的に接続されたか否かを検出する検出部と、
    を備えたフェライト検出装置。
  2. 請求項1記載のフェライト検出装置であって、
    前記基台は、前記フェライトが前記磁石と対向して配設されるように、前記電線及び前記フェライトのうちの少なくとも一方を位置決めする位置決めガイドを有する、フェライト検出装置。
  3. 前記フェライトが複数取付けられた電線を対象とする、請求項1又は請求項2記載のフェライト検出装置であって、
    前記磁石が前記複数のフェライトに対応して複数設けられ、
    前記複数の導電性接触子は、前記複数の磁石に対応する複数の間隔をあけて、前記複数の磁石がそれぞれ前記近接位置にある状態で、前記複数の導電性接触子が電気的に直列に接続されるように配設された、フェライト検出装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフェライト検出装置であって、
    前記磁石が略球形状であるフェライト検出装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のフェライト検出装置であって、
    前記複数の導電性接触子は、前記磁石の吸着力により吸着しない磁性特性を持つ少なくとも1つの第1導電性接触子と、前記磁石の吸着力により吸着する磁性特性を持つ少なくとも1つの第2導電性接触子と、を有し、
    前記磁石は、自己の吸着力で前記第2導電性接触子に揺動可能に連結される一端部と、前記セット位置に近い位置と前記セット位置から遠い位置との間で移動可能で、前記フェライトが前記セット位置に配設された状態で前記フェライトに対する吸着力により前記セット位置に向けて移動して前記第1導電性接触子と接触可能な他端部とを有する、フェライト検出装置。
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