JP5320495B2 - 面光源 - Google Patents

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本発明は、液晶ディスプレイ等のバックライトとして用いる面光源に係り、特に、一般的に使用される線光源だけでなく、低電圧、低電流で駆動でき、高輝度で応答性に優れているLED(発光ダイオード)などの点光源が使用でき、比較的広い画面を照らしても、画面の明るさにムラが発生せず、全体的に明るい面光源に関する。
近年、液晶表示装置が多方面に用いられるようになって、それぞれの用途に応じて多様な性能が求められている。特に、携帯電話、OA機器、パーソナルコンピューター、ワードプロセッサー等では、軽量化、薄型化、小型化、大画面化、高精彩化、省電力化の要求が強くなっている。
これらの要求に応ずるために、光源として低電圧、低電流で駆動でき、高輝度で応答性に優れているLEDを使用することが考えられる。しかしながら、一般に流通しているLEDは点光源であるため、広い液晶画面等を均一に照らすことが困難であり、携帯電話の表示部等の小さな画面用のバックライトとしてだけ使用されることが多い(例えば、特許文献1)。
一方、点光源であるLEDを使用して、比較的広い導光板に均一に光を行き渡らせる方法についても研究が進んでいる。明るさを均一化する試みとしては、導光板の出光面に角度が異なるプリズム構造が設けられたバックライトモジュールが開示され(例えば、特許文献2)、また、複数の円弧形状プリズムが配列され、その円弧形状プリズムは隣接するプリズムと接触角が異なる照明装置が開示されている(例えば、特許文献3)。
また、液晶表示装置のバックライト用の面光源ではないが、導光板とLEDと集光体を備え、集光体の、導光板の基端部側の側端面に対向する側面には、前記導光板の厚み方向に延在するプリズム群からなるフレネルレンズが設けられている面状表面装置が開示されている(例えば、特許文献4)。
特開2002−62526号公報 特開2007−157699号公報 特開2007−206366号公報 特開2007−73469号公報
上記のような面光源において、LEDなどの光源を導光板の入光面の付近に配置すると、光源から発せられる光のうち、導光板の内部で全反射されない程度の深い角度で発射された光が導光板の出光面から直接出射されてしまい(以後、この光のことを「漏れ光」と称することがある)、その部分だけが非常に明るくなってしまう。そこで、従来はそのような明るくなる部分を金属板などで隠したり、あるいは、光源を導光板の入光面から若干離して配置していた。
しかしながら、表示装置の小型化が要求される現在において、面光源の一部を金属板で隠したり、光源と導光板の間に距離をとったりすると、その分だけ表示装置が大きくなってしまうので好ましくない。
本発明はかかる実情に鑑み、従来技術の問題点を解消し、装置を全体として小型化できる面光源を提供することを目的とする。さらには、光源として、一般的に使用される蛍光灯などの線光源だけでなく、低電圧、低電流で駆動でき、高輝度で応答性に優れているLED等の点光源を使用しつつ、ノートパソコン等の比較的大きな画面用のバックライトとして用いる場合であっても画面の明るさにムラが生じない面光源を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、本発明の請求項1は、LEDからなる点光源と、全体視が略平板状であり基端面側から入射した光を裏面及び/又は遠端面で反射して出光面から出射する導光板とからなる面光源であって、
基端面の近傍に集光機能を有する集光構造が設けられており、導光板の出光面と基端面がなす角の角度が95〜155°であり、LEDからなる点光源は基端面の上方に配置されており、
集光機能を有する集光構造が三角柱状マイクロプリズムを並列した2枚のプリズムシートであり、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向は互いに直交しているとともに、その1のプリズムシートの三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が略一致しており、
基端面と出光面の交線と平行な軸をX軸とし、出光面の法線と平行な軸をY軸とし、X軸及びY軸に垂直な軸をZ軸としたときに、
LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させることにより、LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度が28.9〜86.5°になるように構成されていることを特徴とする面光源を内容とする。
本発明の請求項2は、LEDからなる点光源と、全体視が略平板状であり基端面側から入射した光を裏面及び/又は遠端面で反射して出光面から出射する導光板とからなる面光源であって、
基端面の近傍には鏡面構造が設けられており、導光板の出光面と基端面がなす角の角度が115〜160°であり、裏面の基端面側の端縁近傍には集光機能を有する集光構造が設けられており、LEDからなる点光源は基端面の下方に配置されており、
集光機能を有する集光構造が三角柱状マイクロプリズムを並列した2枚のプリズムシートであり、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向は互いに直交しているとともに、その1のプリズムシートの三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が略一致しており、
基端面と出光面の交線と平行な軸をX軸とし、出光面の法線と平行な軸をY軸とし、X軸及びY軸に垂直な軸をZ軸としたときに、
LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させることにより、LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度が28.9〜86.5°になるように構成されていることを特徴とする面光源を内容とする。
本発明の請求項3は、LEDからなる点光源と、全体視が略平板状であり基端面側から入射した光を裏面及び/又は遠端面で反射して出光面から出射する導光板とからなる面光源であって、
基端面の近傍には鏡面構造が設けられており、導光板の出光面と基端面がなす角の角度が20〜65°であり、出光面の基端遠側の端縁近傍には集光機能を有する集光構造が設けられており、LEDからなる点光源は基端面の上方に配置されており、
集光機能を有する集光構造が三角柱状マイクロプリズムを並列した2枚のプリズムシートであり、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向は互いに直交しているとともに、その1のプリズムシートの三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が略一致しており、
基端面と出光面の交線と平行な軸をX軸とし、出光面の法線と平行な軸をY軸とし、X軸及びY軸に垂直な軸をZ軸としたときに、
LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させることにより、LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度が28.9〜86.5°になるように構成されていることを特徴とする面光源を特徴とする面光源を内容とする。
本発明の請求項4は、LEDが砲弾型であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の面光源を内容とする。
本発明の面光源の第1によれば、導光板の基端面を出光面に対して所定の角度に傾け、この基端面の近傍に集光構造を設けることにより、上側又は下側から照射された光を基端面で屈折させて導光板内に導入できるため、光源を基端面の上方または下方に配置しても光源と基端面の間に十分な距離を確保することができ、これにより基端面に入射されると漏れ光になるような深い角度で出射される光が基端面に入射されるのを防いで局部的に明るくなるのを防ぐと共に、装置全体の幅を狭くでき小型の表示装置を製造することができる。特に、通常、面光源の上には拡散板や各種光学フィルムが載置されるので、光源を基端面の上方に配置すると、光源を拡散板等の横に配置することにより、表示装置内のスペースを効率よく使うことができ、より一層小型化(特に薄層化)できる。
また、本発明の面光源の第2によれば、導光板の基端面を出光面に対して所定の角度に傾け、この基端面の近傍に鏡面構造を設け、裏面又は出光面の基端面側の端縁近傍に集光構造を設けることにより、上側又は下側から照射された光を基端面で反射させて導光板内に導入するため、光源を基端面の上方または下方に配置しても光源と基端面の間に十分な距離を確保することができ、これにより、上記と同様、漏れ光の発生を防いで局部的に明るくなるのを防ぐと共に、装置全体を小型化できる。なお、光源を基端面の上方に配置すれば、表示装置を一層小型化(特に薄層化)できる点は、第1の発明と同様である。
上記の面光源の第1及び第2において、集光構造として三角柱状マイクロプリズムを並列したプリズムシートを用い、この三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向を略一致させれば、比較的深い角度で入射した光も浅い角度に集光されるので、漏れ光がますます発生しにくくなり、画面の明るさが均一になる。
集光構造として、三角柱状マイクロレンズプリズムを並列したプリズムシートを2枚使用し、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向を互いに直交させると、点光源から斜めの角度で発せられる光を正面方向付近に屈折させるので、光を有効に使用することができ、画面がより明るくなる。
本発明で用いる光源としてはLEDが好適に使用できる。また、このLEDとして、光の指向性が高い砲弾型のLEDを用い、その光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度を28.9〜86.5°とすると、LEDから発せられる光の経路が長くなるため、漏れ光になるような角度が深い光は導光板内に入射されず、より一層画面の明るさを均一化できる。
図1は本発明に係る第1の面光源の概略説明図である。 図2は本発明に係る第1の面光源の変更例を示す概略説明図である。 図3は本発明に係る第2の面光源の概略説明図である。 図4は本発明に係る第2の面光源の変更例を示す概略説明図である。 図5は図1の面光源においてプリズムシートを2枚使用した例を示す概略説明図である。 図6は砲弾型LEDを傾斜させて設置した例を示す概略説明図である。 図7は実施例における導光板上の方向をを示す概略説明図である。 図8は実施例1〜4におけるLEDの位置を示す概略説明図である。 図9は実施例4〜8におけるLEDの位置及び向きを示す概略説明図である。
本発明における面光源の第1を図1及び図2に基づいて説明すれば、少なくとも1個の光源2と、全体視が略平板状であり基端面3a側から入射した光を裏面3d及び/又は遠端面3bで反射して出光面3cから出射する導光板3とからなる面光源1であって、基端面3aの近傍に集光機能を有する集光構造4が設けられており、導光板3の出光面3cと基端面3aがなす角αの角度が所定の範囲内(図1では25〜85°、図2では95〜155°)であり、光源2は基端面3aの下方(図1)又は上方(図2)に配置されている。
また、本発明における面光源の第2を図3及び図4に基づいて説明すれば、少なくとも1個の光源2と、全体視が略平板状であり基端面3a側から入射した光を裏面3d及び/又は遠端面3bで反射して出光面3cから出射する導光板3とからなる面光源1である点は上記第1の発明と同様であるが、基端面3aの近傍には鏡面構造5が設けられており、導光板3の出光面3cと基端面3aがなす角αの角度が所定の範囲内(図3では115〜160°、図4では20〜65°)であり、裏面又は出光面の基端面側の端縁近傍には集光機能を有する集光構造が設けられており、光源2は基端面の下方(図3)又は上方(図4)に配置されている。
上記のような本発明の面光源1は、通常の面光源と同様、液晶表示装置等のバックライト用などとして使用でき、具体的には、例えば、本発明の面光源1の上方に拡散板、光学シート、液晶など6を載置し、面光源1から出射された光が拡散板、光学シート、液晶など6を透過して映像を表示するように使用する。
なお、本発明において上方、下方とは、製品として使用する際の態様とは関係なく、上方とは導光板3の出光面3c側の方向を意味し、下方とは裏面3d側の方向を意味する。また、以下の説明において、基端面3aと出光面3cの交線をX軸とし、X軸の中点を原点とし、原点を通り出光面3cと垂直な線をY軸とし、原点を通りX軸及びY軸と垂直な線をZ軸とする。また、基端面3aと裏面3dの交線をX’軸とする。(図7参照)
さらに、本発明において光学シートとは、光学的機能を備える各種シートの総称であり、代表的なものとして、拡散シート、偏光板(偏光フィルム)、各種レンズシート(レンチキュラーレンズ、フライアイレンズ(蛇の目レンズ)、プリズムシート等)がある。
本発明の面光源1で使用する光源2としては特に限定されず、冷陰極管、蛍光灯、白熱電球、LED等が例示できるが、低電圧、低電流で駆動でき、高輝度で応答性に優れている点でLEDが好ましい。また、LEDでも光の指向性に優れた砲弾型のものが特に好ましい。
本発明の面光源1で使用する導光板3は、全体視が略平板状であるが、出光面3aと裏面3dが平行であってもよいし、例えば特許文献2又は特許文献4に示されるような、断面が略楔型(基端面3aから遠端面3bにかけて、だんだん薄くなる形状)であってもよい。
また、その材質についても特に限定されず、PMMA(アクリル)、PC(ポリカーボネート)、COP(シクロオレフィンポリマー)、ポリエステル、ポリアリレートのような、通常の導光板として使用されている樹脂が全て好適に使用できる。
本発明は、導光板3を構成する樹脂と空気との屈折率の差及びこれによる全反射を利用し、基端面3a側から入射した光を裏面3d及び/又は遠端面3bで反射して出光面3cから出射するように構成されている。また、出光面3cと基端面3aがなす角αの角度(以下、角度αということがある)を一定範囲内とし、基端面3aの近傍に後述の集光構造又は鏡面構造を設けることにより、基端面の上方又は下方から出射された光を基端面で屈折又は反射させて光線の向きを変え、これにより光線を導光板3の遠端面3b側に導くように構成されている。
具体的には、導光板3を構成する樹脂の屈折率や集光構造4の性能にもよるが、基端面3aの近傍に集光機能を有する集光構造4を設け、光源2を基端面3aの下方に配置した場合は(図1参照)、角度αを25〜85°、好ましくは35〜75°、より好ましくは45〜65°とする。角度αが2 5°未満であると、基端面3aにおける屈折が不十分であり出光面3cで全反射されないので、入射された光の一部が漏れ光となり、基端面3a付近が局部的に明るくなってしまう。また角度αが85°を超えると基端面3aに入射される光が少なくなってしまうため、出光面3cから出射される光の強度が弱くなる。
なお、光源2を基端面3aの上方に配置した場合は(図2参照)、角度αを95〜155°、好ましくは105〜145°、より好ましくは115〜135°とする。角度αが155°を超えると、基端面3aにおける屈折が不十分であり出光面3cで全反射されないので、入射された光が漏れ光となり、基端面3a付近が局部低に明るくなってしまう。角度αが95°未満であると、基端面3aに入射される光が少なくなってしまうため、出光面3cから出射される光の強度が弱くなる。
また、基端面3aの上方で出光面3cの端縁(図1の様に光源を下に配置する場合)、又は基端面3aの下方で裏面3dの端縁(図2の様に光源を上に配置する場合)に鏡面構造5を設けると、基端面3aにおける屈折が十分でなく、一度導光体3から出射された光をこの鏡面構造5で反射させて導光板3内に再導入させることができるため、画面が全体的に明るくなる。
また、基端面3aの近傍に鏡面構造5を設けると共に、裏面3dの基端面3a側の端縁近傍には集光機能を有する集光構造4を設け、光源2を基端面の下方に配置した場合は(図3参照)、角度αを115〜160°、好ましくは125〜150°、より好ましくは130〜140°とする。角度αが115°未満であると、基端面3aで反射した光が出光面3cで全反射されないので、入射された光が漏れ光となり、基端面3a付近が局部的に明るくなってしまう。また角度αが160°を超えると基端面3aで反射した光の角度が深すぎて裏面3dで全反射されず、遠端面3b側には導入されないので、出光面3cから出射される光の強度が弱くなる。
なお、光源2を基端面3aの上方に配置した場合は(図4参照)、角度αを20〜65°、好ましくは30〜55°、より好ましくは40〜50°とする。角度αが20°未満であると、基端面3aで反射した光が出光面3cで全反射されないので、入射された光が漏れ光となってしまい、基端面3a付近が局部的に明るくなってしまう。また角度αが65°を超えると基端面3aで反射した光の角度が深すぎて裏面3dで全反射されず、遠端面3b側には導入されないので、出光面3cから出射される光の強度が弱くなる。
光源2として光の指向性が高い砲弾型のLEDを採用した場合、図6に示したように、このLEDを基端面3aの法線に対して傾けると、LEDから出射された光が広範囲に広がると共に、砲弾型LEDと基端面3aの光の経路が長くなるのでこの砲弾型LEDから僅かに出射される角度が深い光は基端面3aには入射されなくなり、漏れ光の発生が一層抑えられる。
LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角βの角度(以下、角度βということがある)は特に限定されないが、28.9〜86.5°が好ましく、28.9〜79.5°がより好ましい。角度βが86.5°を超えると、光が出射面3cから出射される前に導光板3の側面(図示せず)で何度も反射して減衰する傾向があるばかりでなく、さらに基端面3aで光を屈折させる方式の場合はLEDから放射された光が集光構造4の表面で反射されやすくなり、画面が暗くなる傾向がある。また28.9°未満であると光が一箇所に集まりやすくなり、画面の明るさがやや不均一になることがある。
角度βは、砲弾型LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させて形成するのが好ましく、この場合、面光源1全体の大きさ、厚さを増大させることなく自由な角度を形成させることができる。更にこの方法だと、LEDから放射された光はX軸に対して平行方向に広がりやすく、画面全体の均一性を向上させやすい。
この場合に砲弾型LEDの適当な回転角(以下、角度γということがある。図9参照)は、砲弾型LEDの交軸方向が出光面3cと平行な面に直交する角度(LEDを基端面3aの下方に配置するときは真上方向、上方に配置するときは真下方向)を0°として、左右に15〜80°である。
本発明の面光源1における集光構造4としては、プリズム、レンズ、集光機能がある光学シート等が使用できる。また、これらの集光構造4は導光板3と一体的に形成してもよいし、導光板3と光源2の間に配置してもよく、さらには光源2と一体的に形成してもよい。なお、このなかでは集光機能がある光学シートを導光板3に接触して配置する方法が、必要なスペースが少なく、設置が簡単で、コストも低いため、最も好ましい。
なお、本発明では導光板3の厚さ方向に広がる光は漏れ光の原因になるため屈折又は排除する必要があるが、長さ方向に広がる光は導光板3の側面に通常配置される鏡面構造により反射されて再利用されるので、比較的許容される。従って、本発明においては、集光構造4として三角柱状マイクロプリズムを並列したプリズムシートを用い、この三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面3aの長さ方向を略一致させることにより、導光板3の厚さ方向に広がる光のみを集光し、基端面3aの長さ方向に広がる光を放置するのが簡単で好ましい。これにより、比較的深い角度で入射した光も浅い角度に屈折されるので、漏れ光がますます発生しにくくなり、基端面3a付近が局部的に明るくなる現象が抑えられる。
但し、導光板3の側面に通常配置される鏡面構造により反射した光はこの反射により減衰する。従って、例えば図5に示したように、集光構造4として、三角柱状マイクロレンズプリズムを並列したプリズムシートを2枚使用し、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向を互いに直交させるのが好ましい。このようにすると、光源2から斜めの角度で発せられる光を正面方向付近に屈折させるので、光が導光板3の側面で反射して減衰する回数が減少し、画面の明るさがより一層均一になる。
本発明の面光源1で使用する鏡面構造5としては、通常の平面鏡の他、基端面3aに銀鏡により銀原子を析出させた構造等が使用できるが、銀鏡反応により作製した鏡面構造は必要なスペースが少なく、反射率が高いという点で好ましい。
以下、本発明を実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜4
(基端面3aに集光構造4を設け、光源2を基端面3aの下方に置く方式)
基端面3a側の厚さが5mmで、縁端面3b側の厚さ2mm、長さ280mmで幅40mmのアクリル板の裏面にスクリーン印刷によりドットを形成して作製した導光板を用い、その基端面3a側を切削研磨し、角度αをそれぞれ25°、50°、75°、85°とした。基端面3aには三角柱状マイクロレンズプリズムを並列したプリズムシート(五洋紙工株式会社製、商品名:GTL5000)を、三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が一致するように、また、マイクロプリズム側の面と基端面3aが対向するように、さらに該プリズムシートと基端面3aが接触するように配置した。
導光板3の下方には反射率約96%の白色反射板(東レ株式会社製、商品名:ルミラーE−60L)を配置し、裏面3dと部分的に接着した。接着する部分の面積は基端面3aから遠端面3bに向けて遠ざかるほど広くなるようにし、接着された部分で全反射が崩されて乱反射し、出光面3c全体から均一な光が出光されるように調整した。
基端面3aの上方で出光面3cの端縁、及び遠端面3bには銀鏡反応により銀原子を析出させて鏡面構造を形成させた。なお、銀鏡反応は3%硝酸銀溶液300mlに25%アンモニア水を少量づつ、液が透明になるまで攪拌しながら加えてA液(アンモニア性硝酸銀)とし、一方、2%ホルムアルデヒド水溶液165mlをB液(還元剤)とし、これらA液とB液を使って遠端面3bに銀原子を析出させることにより行った。
光源2としては、砲弾型のLED(日亜化学工業株式会社製、商品名:NSPW500CS)を2個用い、これをX軸と平行に2cm間隔で並列した。LEDの先端の位置は、図8に示した通り、原点からX軸方向の左右それぞれに10mm、Y軸方向下方に5mm、Z軸方向にX軸からX’軸に向かうベクトルのY軸方向成分の半分(即ち、X軸とX’軸の中線の真下)となるように配置した。
砲弾型LEDは上向きに配置したので、基端面3aの法線とLEDの光軸がなす角βの角度(角度β)はそれぞれ25°、50°、75°、85°である。
実施例5〜8
(実施例1〜4に加え、LEDを回転させた方式)
砲弾型LEDを、図9に示した通り、その先端を通りZ軸と平行な線を中心に反時計回りに傾斜させ、角度γを45°としたほかは実施例1〜実施例4と同様にして面光源を作成した。なお、この場合、角度βはそれぞれ25°、50°、75°、85°である。
実施例9〜12
(基端面3aに集光構造4を設け、光源2を基端面3aの上方に置く方式)
角度αを95°、105°、130°、155°とし、砲弾型LEDを頂点の位置が基端面3aのY軸方向上方5mmになるよう下向きに配置し、銀鏡構造5を基端面3aに設けず、基端面3aの下方で裏面3dの端縁に設けたほかは、実施例1〜4と同様にして面光源を作成した。
実施例13〜16
(基端面3aに鏡面構造5を設け、光源2を基端面3aの下方に置く方式)
角度αを115°、135°、145°、160°とし、基端面3aに銀鏡反応による鏡面構造5を設け、裏面3dの基端面3a側の端縁近傍に集光構造4として実施例1で使用したものと同じプリズムシートが設けられており、砲弾型LEDを頂点の位置が基端面3aのY軸方向下方5mmになるよう、上向きに配置したほかは、実施例1〜4と同様にして面光源を作成した。
実施例17〜20
(基端面3aに鏡面構造5を設け、光源2を基端面3aの上方に置く方式)
角度αを20°、35°、45°、65°とし、砲弾型LEDを頂点の位置が基端面3aのY軸方向上方5mmになるよう、上向きに配置したほかは、実施例13〜16と同様にして面光源を作成した。
実施例21、22
角度γを15°とした他は実施例5、8と同様にして面光源1を作成した。
実施例23、24
角度γを80°とした他は実施例5、8と同様にして面光源1を作成した。
実施例25〜28
角度γを60°とした他は実施例5〜8と同様にして面光源1を作成した。
比較例1〜4
集光構造4を設けないほかは実施例1〜4と同様にして面光源を作成した。
比較例5〜6
角度αを20°、87°としたほかは実施例1と同様にして面光源を作成した。
比較例7〜10
集光構造4を設けないほかは実施例9〜12と同様にして面光源を作成した。
比較例11〜12
角度αを93°、160°としたほかは実施例9と同様にして面光源を作成した。
比較例13〜16
集光構造4を設けないほかは実施例13〜16と同様にして面光源を作成した。
比較例17〜18
角度αを110°、170°としたほかは実施例13と同様にして面光源を作成した。
比較例19〜22
集光構造4を設けないほかは実施例17〜20と同様にして面光源を作成した。
比較例23〜24
角度αを10°、70°としたほかは実施例17と同様にして面光源を作成した。
上記の実施例、比較例について、全体の明るさ、画面全体の明るさの均一性、遠端側の明るさの均一性を目視で判断した。
全体の明るさについては、A:明るい、B:比較的明るい、C:暗い、の三段階で評価した。
画面全体の明るさの均一性は、A:均一、B:比較的均一、C:ムラが目立つ、の三段階で評価した。
遠端側の明るさの均一性は局部的に明るい部分があるか否かで判断し、○:無い、×:有る、の2段階で評価した。
結果は表1及び表2に示す。
Figure 0005320495
Figure 0005320495
叙上のとおり、本発明に係る面光源は、導光板の基端面を出光面に対して所定の角度に傾け、この基端面の近傍に集光構造を設け、又はこの基端面の近傍に鏡面構造を設けるとともに裏面又は出光面の基端面側の端縁近傍に集光構造を設け、上側又は下側から照射された光を基端面で屈折させて導光板内に導入できるため、特に大画面の液晶表示装置を小型化できる面光源として頗る有用である。
1 面光源
2 光源(LED)
3 導光板
3a 基端面
3b 遠端面
3c 出光面
3d 裏面
4 集光構造
5 鏡面構造
6 拡散板、光学シート、液晶など
α 導光板の出光面と基端面がなす角
β LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角
γ Z軸を中心とするLEDの回転角

Claims (4)

  1. LEDからなる点光源と、全体視が略平板状であり基端面側から入射した光を裏面及び/又は遠端面で反射して出光面から出射する導光板とからなる面光源であって、
    基端面の近傍に集光機能を有する集光構造が設けられており、導光板の出光面と基端面がなす角の角度が95〜155°であり、LEDからなる点光源は基端面の上方に配置されており、
    集光機能を有する集光構造が三角柱状マイクロプリズムを並列した2枚のプリズムシートであり、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向は互いに直交しているとともに、その1のプリズムシートの三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が略一致しており、
    基端面と出光面の交線と平行な軸をX軸とし、出光面の法線と平行な軸をY軸とし、X軸及びY軸に垂直な軸をZ軸としたときに、
    LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させることにより、LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度が28.9〜86.5°になるように構成されていることを特徴とする面光源。
  2. LEDからなる点光源と、全体視が略平板状であり基端面側から入射した光を裏面及び/又は遠端面で反射して出光面から出射する導光板とからなる面光源であって、
    基端面の近傍には鏡面構造が設けられており、導光板の出光面と基端面がなす角の角度が115〜160°であり、裏面の基端面側の端縁近傍には集光機能を有する集光構造が設けられており、LEDからなる点光源は基端面の下方に配置されており、
    集光機能を有する集光構造が三角柱状マイクロプリズムを並列した2枚のプリズムシートであり、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向は互いに直交しているとともに、その1のプリズムシートの三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が略一致しており、
    基端面と出光面の交線と平行な軸をX軸とし、出光面の法線と平行な軸をY軸とし、X軸及びY軸に垂直な軸をZ軸としたときに、
    LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させることにより、LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度が28.9〜86.5°になるように構成されていることを特徴とする面光源。
  3. LEDからなる点光源と、全体視が略平板状であり基端面側から入射した光を裏面及び/又は遠端面で反射して出光面から出射する導光板とからなる面光源であって、
    基端面の近傍には鏡面構造が設けられており、導光板の出光面と基端面がなす角の角度が20〜65°であり、出光面の基端遠側の端縁近傍には集光機能を有する集光構造が設けられており、LEDからなる点光源は基端面の上方に配置されており、
    集光機能を有する集光構造が三角柱状マイクロプリズムを並列した2枚のプリズムシートであり、それぞれのプリズムシートの三角柱状プリズムの長さ方向は互いに直交しているとともに、その1のプリズムシートの三角柱状マイクロプリズムの長さ方向と基端面の長さ方向が略一致しており、
    基端面と出光面の交線と平行な軸をX軸とし、出光面の法線と平行な軸をY軸とし、X軸及びY軸に垂直な軸をZ軸としたときに、
    LEDをX軸及びY軸に平行な面の上で、Z軸と平行な線を中心として回転させることにより、LEDの光軸方向と基端面の法線方向のなす角の角度が28.9〜86.5°になるように構成されていることを特徴とする面光源。
  4. LEDが砲弾型であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の面光源。
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