JP5320304B2 - 中温熱溶解式冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、溶質が溶媒中へ溶解するときの溶解熱を利用した、溶解式冷凍装置に関するものである。より詳細には、熱源として太陽熱やごみ排熱などの100℃以下の中温熱を用いた、中温熱溶解式冷凍装置に関するものである。
従来、溶質が溶媒中へ溶解するときの溶解熱を利用した溶解式冷凍装置として、例えば、特許文献1や特許文献2に示す装置が提案されている。これらの冷凍装置は、主な工程として、溶質を溶媒に溶解させて冷熱を取り出す溶解工程と、溶質が溶解した溶液を加熱して溶質を再結晶化する再生工程とを繰り返すことにより、連続的に冷凍を行うようになっている。
こうした従来提案されている溶解熱を利用した溶解式冷凍装置では、再生工程において溶液を蒸発濃縮させて生成した高温濃厚溶液を次工程に搬送させることから、異常停止等には装置内各所に再結晶化した溶質の結晶が析出する。このため、再起動時の作動流体の流動性を維持するための対策が必要であった。さらに、各工程間の溶質結晶及び溶質結晶と溶液からなる結晶スラリーの安定的な輸送を確保する必要があった。
また、再生工程で溶液を加熱する際に必要な温度レベルは100℃を超えるため、高温熱源が必要であり、100℃以下の中温熱が利用できなくて、化石燃料の燃焼を消費するとともに、当該燃焼に伴う炭酸ガスやばい煙の発生による環境破壊が避けがたいものであった。
これらの問題が阻害要因となって、従来提案されている溶解熱を利用した溶解式冷凍装置は、いまだ実用化に至っていない。
特公平1−26462号公報 特開2005−326130号公報
以上に述べたように、従来の溶解式冷凍装置の実用化を阻害している主な問題点は、化石燃料の消費に伴う環境破壊の問題と、当該溶解式冷凍装置における各工程間の溶質結晶及び溶質結晶と溶液からなる結晶スラリーの安定的な輸送の確保と、異常停止時等に各工程間の管路を溶質結晶が閉塞する問題である。本発明は上記の問題点を解決した溶解式冷凍装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明の中温熱溶解式冷凍装置は、溶質の溶媒中への溶解と、前記溶解により生成した溶液を加熱し前記溶媒を蒸発させて前記溶質の再結晶化を行う溶質貯槽と、前記溶質貯槽から、前記溶質の溶媒中への溶解により発生する冷熱を取り出す冷熱取出手段と、前記溶質が溶媒中へ溶解した後の溶質貯槽を100℃以下の中温熱で加熱し、前記溶解した溶質を再結晶化させる溶質貯槽加熱手段と、前記溶質貯槽加熱手段により溶質を再結晶化させるときに、前記溶質貯槽から発生する溶媒蒸気を吸引するエゼクターと、前記溶媒蒸気を液化して、前記エゼクターを駆動させるエゼクター駆動蒸気から分離する溶媒分離手段と、前記溶媒分離手段により分離された溶媒を再び前記溶質貯槽に供給する溶媒供給手段とを備え、前記エゼクター駆動蒸気と前記吸引された溶媒蒸気とが前記エゼクターを通過した後に、前記エゼクター駆動蒸気と親和性の高い吸収媒体を接触させて、前記吸収媒体に前記エゼクター駆動蒸気を吸収させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に記載の中温熱溶解式冷凍装置において、前記吸収媒体として、前記エゼクター駆動蒸気に用いる物質の沸点よりも高い沸点の物質を用い、さらに前記エゼクター駆動蒸気を吸収した吸収媒体を100℃以下の中温熱で加熱して前記エゼクター駆動蒸気と液体状態である前記吸収媒体を気液分離する吸収媒体再生手段を備え、前記分離したエゼクター駆動蒸気を前記エゼクターに供給し、前記分離した吸収媒体を前記エゼクター通過後のエゼクター駆動蒸気と前記エゼクターに吸引された溶媒蒸気とに接触させ、前記エゼクター駆動蒸気を吸収した吸収媒体を再び前記吸収媒体再生手段に供給することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項に記載の中温熱溶解式冷凍装置において、前記吸収媒体により吸収されなかった未吸収のエゼクター駆動蒸気を、圧縮して予冷した後、断熱膨張させて発生する冷熱により、前記吸収媒体を、前記エゼクター通過後のエゼクター駆動蒸気と溶媒蒸気に接触させる前に、予め冷却することを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のうちいずれか一つに記載の中温熱溶解式冷凍装置において、前記エゼクター駆動蒸気の圧力に応じて開閉する間欠噴射弁機構を備え、前記エゼクターを断続的に稼動させることを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のうちいずれか一つに記載の中温熱溶解式冷凍装置において、前記溶質貯槽を複数設けて、それぞれの溶質貯槽が異なる工程を進行するようにして、回分連続的に冷熱を取り出すようにしたことを特徴とする。
なお、請求項1乃至請求項において、「中温熱」とは、通常大気温度以上で100℃以下の温熱を意味する。
本発明によれば、同一の溶質貯槽において、溶質の溶媒中への溶解と、溶解した溶質の再結晶化が行われるため、各工程間で溶質結晶及び溶質結晶からなる結晶スラリーを輸送する必要がない。従って、異常停止時等に各工程間の管路を溶質結晶が閉塞することはない。さらに、各工程間での輸送が不要であるため、溶質を再結晶化する際に、輸送可能な流動性を確保する必要はなく、限界まで乾燥させることができる。そのため、再結晶化がより進んだ溶質を溶媒に溶解させることができ、溶解熱を効率よく発生させることができる。
また、溶質を再結晶化させるための溶質貯槽加熱手段で、100℃以下の中温熱を用いることにより、化石燃料を消費することはなく環境破壊の問題が生じない。
また、溶質を再結晶化させるときに、溶質貯槽から発生する溶媒蒸気をエゼクターで吸引することにより、溶質貯槽内の溶媒の蒸発速度を速めて、溶質の再結晶化を促進することができる。従って、高温熱源ではなく100℃以下の中温熱を用いても支障はない。
また、吸引した溶媒蒸気は、液化されて、エゼクター駆動蒸気と分離されてから、再び溶質貯槽に供給されるため、溶媒を循環させて有効に利用できる。
また、エゼクター駆動蒸気と溶媒蒸気とがエゼクターを通過した後に、エゼクター駆動蒸気と親和性の高い吸収媒体を接触させることにより、エゼクター駆動蒸気を吸収媒体に吸収させて、媒体蒸気から除去することができる。その結果、エゼクターの吐出口では、エゼクター駆動蒸気が除去されることで圧力が低下し、エゼクターの吸引力を高めることができる。
また、吸収媒体として、エゼクター駆動蒸気に用いる物質の沸点よりも高い沸点の物質を用い、さらに吸収媒体再生手段により100℃以下の中温熱で加熱して、エゼクター駆動蒸気と液体状態である吸収媒体を気液分離することにより、分離したエゼクター駆動蒸気をエゼクターに供給し、分離した吸収媒体をエゼクター通過後のエゼクター駆動蒸気とエゼクターに吸引された溶媒蒸気とに接触させ、エゼクター駆動蒸気を吸収した吸収媒体を再び吸収媒体再生手段に供給するという、循環サイクルを形成することができる。
また、吸収媒体を、エゼクター通過後のエゼクター駆動蒸気と溶媒蒸気に接触させる前に、予め冷却することにより、吸収媒体の吸収効果を高めることができる。冷却するための冷熱は、吸収媒体により吸収されなかった未吸収のエゼクター駆動蒸気を、圧縮して予冷した後、断熱膨張させて発生させることにより、別途の熱源を用意する必要はない。
また、エゼクター駆動蒸気の圧力に応じて開閉する間欠噴射弁機構により、エゼクターを断続的に稼動させることにより、圧力の高いエゼクター駆動蒸気を用いて、エネルギー効率を高めることができる。
また、溶質貯槽を複数設けることにより、それぞれの溶質貯槽が異なる工程を進行するようにして、回分連続的に冷熱を取り出すことができる。
本発明の実施形態に係る中温熱溶解式冷凍装置を示す構成図である。 間欠噴射弁機構および蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプを示す構成図である。 間欠噴射弁機構および蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機を示す構成図である。
符号の説明
1 間欠噴射弁機構
2 エゼクター
3 エゼクター吸引口レシーバータンク
4 ジェットミキサー
5 ジェットミキサー吸引口レシーバータンク
6 油水分離器
7 有孔仕切板
8 仕切板
9 温水戻管路
10 温水戻ヘッダ
11 温水循環ポンプ
12 温水供給管路
13 温水制御弁
14 温水供給ヘッダ
16 給水管路
17 水蒸気ヘッダ
18 水蒸気吸引管路
19 給水ヘッダ
20 給水制御弁
21 溶質貯槽
22 太陽熱受熱給湯器
23 給湯ヘッダ
24 加熱用熱交換器
25 冷熱取出用熱交換器
26 溶質貯槽内気液界面
27 冷熱媒体取出弁
28 太陽熱受熱管
29 汽水ドラム
30 エゼクター駆動蒸気管路
31 親油性成分最高液位
32 親油性成分最低液位
33 親水性成分最高液位
34 親水性成分最低液位
35 安全弁
36 吸収媒体循環ポンプ
37 汽水ドラム内気液界面
38 吸収媒体管路
39 吸収媒体戻管路
40 放熱形吸収媒体管路
41 未吸収蒸気圧縮機
42 断熱膨張弁
43 未吸収蒸気管路
44 吸収媒体冷却器
45 熱交換器
46 放熱形未吸収蒸気レシーバータンク
47 太陽熱受熱形吸収媒体再生器
48 エアー抜き
49 冷熱媒体戻管路
50 逆止弁
51 磁石
52 導圧管
53 磁石内蔵閉止栓
54 磁石内蔵ピストン
55 間欠噴射弁機構
56 蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ
57 蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機
図1を参照して、本発明の実施形態に係る中温熱溶解式冷凍装置について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る中温熱溶解式冷凍装置を示す構成図である。
本実施形態に係る中温熱溶解式冷凍装置は、主として、エゼクター2、ジェットミキサー4、油水分離器6、溶質貯槽21、太陽熱受熱給湯器22、及び太陽熱受熱形吸収媒体再生器47から構成されている。そして、溶質貯槽21の内部で、溶質の溶媒中への溶解と、溶質の再結晶化が繰り返し行われるようになっている。
本実施形態においては、太陽熱から得られる100℃程度の温水を主たる駆動エネルギー源とする。なお、以下において、通常大気温度以上で100℃以下の温熱を、「中温熱」と称する。また、溶解熱を得るための溶質として、例えば、チオシアン酸カリウムや硝酸アンモニウムを用いることができる。さらに溶媒としては、水を用いる。
また、エゼクター2を駆動させる蒸気成分としてnブタンを、さらにエゼクター駆動蒸気成分の吸収除去に用いる吸収媒体成分としてnペンタンをそれぞれ用いる。なお、nブタンは少量のイソブタンが含まれていてもよい。
まず、本実施形態においては、溶質貯槽21内で繰り返される溶解と再結晶化の工程を、冷凍工程、予熱工程、乾燥工程、予冷工程の4工程に分けて、これを順次繰り返す4工程システムとした。冷凍工程は、溶質が溶媒中(水)へ溶解するときの溶解熱を利用して、冷熱を発生させる工程である。乾燥工程は、溶質が溶媒に溶解した溶液を加熱し、溶媒を蒸発させて溶質の再結晶化を行う工程である。また、予冷工程および予熱工程は、それぞれ冷凍工程と乾燥工程の前段階の処理を行う工程である。そのため本実施形態では、溶質貯槽21を4つ配置し、それぞれの溶質貯槽21が異なる工程を進行するようにして、回分連続的に冷凍工程から冷熱を取り出せるようにした。
なお、乾燥工程と予熱工程を一体化して全体を3工程としてもよいし、さらに予冷工程と冷凍工程を一体化して全体を2工程にすることも可能である。
また、各流体の分配、制御には、4つの溶質貯槽21それぞれの容器内にジメチルエーテルまたはnブタンを封入し、温度変化に伴う圧力変化をベローズなどで取り出して利用することができる。冷凍装置の運転温度が0℃以上の高い場合にはnブタンなどを、またマイナス10℃程度と低い場合にはジメチルエーテルなどの沸点の低いものを利用するとよい。これにより、溶質貯槽21に断続的に溶媒流体を流入するための溶媒流入制御を、溶質貯槽21内に配置した容器の中に予め注入しておく流体の蒸気圧を利用して行うことができる。
溶質貯槽21には、乾燥工程において太陽熱を容器に移入するための加熱用熱交換器24と、冷凍工程における冷熱の取り出しのための冷熱取出用熱交換器25とが設けられている。なお、熱交換器の形式は何れも利用可能であるが、例えば、特許第3890475号に開示されているような、平行四辺形環状管路形状のものを用いることができる。その場合、平行四辺形環状管路の中に、高温側温度で沸騰し低温側温度で凝縮する中間の沸点を有する揮発性の媒体を注入するとよい。
冷熱取出用熱交換器25の外部端部には、冷熱媒体取出弁27や冷熱媒体戻管路49が設けられており、冷熱輸送媒体である水を介して冷熱を取り出すようになっている。また、加熱用熱交換器24の外部端部には、温水制御弁13や温水供給管路12、温水戻管路9が設けられており、冷熱輸送媒体である水を介して太陽熱を容器に移入するようになっている。
なお、このように平行四辺形環状管路の外部端部を二重構造として熱輸送媒体を利用する方法のほか、直接、太陽熱受熱給湯器22や冷熱利用施設とつなげるようにしてもよい。
加熱用熱交換器24の外部端部には、温水供給管路12と温水戻管路9が接続されており、水が循環するようになっている。温水供給管路12からは、太陽熱により中温熱レベルに加熱された温水が供給され、加熱用熱交換器24を介して、溶質貯槽21内の溶液を加熱する。そして、加熱に用いられて温度が低下した温水は、温水戻管路9を経由して太陽熱受熱給湯器22へと戻っていくようになっている。温水を循環させるために、温水戻管路9上には、温水循環ポンプ11が設けられている。
また、溶質貯槽21には、給水管路16が接続されており、油水分離器6で分離された溶媒である水が、給水管路16を経由して溶質貯槽21内に流入するようになっている。また、給水管路16上には、給水制御弁20とエアー抜き48が設けられている。
さらに、溶質貯槽21には、水蒸気吸引管路18が接続されており、溶質貯槽21内で気化した水蒸気が、水蒸気吸引管路18を経由してエゼクター2に吸引されるようになっている。なお、図1中の溶質貯槽21内の波線26は、溶質貯槽内気液界面26を示している。
なお、本実施形態では、各工程に合わせて溶質貯槽21を4つ配置しているため、溶媒である水の給水管路16には給水ヘッダ19が、水蒸気吸引管路18には水蒸気ヘッダ17が、温水戻管路9には温水戻ヘッダ10が、温水供給管路12には温水供給ヘッダ14がそれぞれ設けられている。
太陽熱受熱給湯器22は、加熱用熱交換器24の外部端部から温水戻管路9を経由して戻ってきた水を、太陽熱により加熱して中温熱レベルの温水とし、温水供給管路12を経由して加熱用熱交換器24の外部端部へと供給するようになっている。太陽熱受熱給湯器22の先端には給湯ヘッダ23とエアー抜き48が設けられている。
太陽熱受熱給湯器22は、
エゼクター2は、太陽熱受熱形吸収媒体再生器47からエゼクター駆動蒸気管路30を経由してきたエゼクター駆動蒸気(nブタン)により駆動される。そして、溶質貯槽21から水蒸気吸引管路18を経由して水蒸気を吸引して、溶質貯槽21における溶質の再結晶化にあたり溶媒である水の蒸発を助長するようになっている。また、エゼクター駆動蒸気管路30の途中には、間欠噴射弁機構1が設けられて、エゼクター2へのエゼクター駆動蒸気の流入を制御できるようになっている。
なお、エゼクター2の吸引部には、急激な圧力変動への緩衝として、エゼクター吸引口レシーバータンク3を設けることが好ましい。
エゼクター2の吐出部には、ジェットミキサー4が配置されている。さらに、ジェットミキサー4は、太陽熱受熱形吸収媒体再生器47の汽水ドラム29から、吸収媒体管路38を経由して、吸収媒体(nペンタン)を注入するようになっている。そして、ジェットミキサー4により、エゼクター駆動蒸気(nブタン)及び水蒸気と、吸収媒体(nペンタン)とを急速に混合接触させることにより、エゼクター2から吐出された水蒸気から、エゼクター駆動蒸気(nブタン)を吸収除去するようになっている。同時に、水蒸気は吸収媒体と接触することで、冷却液化される。
なお、ジェットミキサー4の吸引部には、吸引効率を高めるために、ジェットミキサー吸引口レシーバータンク5を設けることが好ましい。
吸収媒体管路38の一部は、放熱形吸収媒体管路40となっている。さらに、吸収媒体管路38の途中には、熱交換器45を備えた吸収媒体冷却器44が設けられており、吸収媒体(nペンタン)の吸収効果を高めるために予冷される。吸収媒体冷却器44の予冷用冷熱源としては、後述する油水分離器6内の未吸収蒸気を、未吸収蒸気圧縮機41により圧縮し、放熱形未吸収蒸気レシーバータンク46において大気熱で予冷した後、断熱膨張弁42を通過させて、その際の断熱膨張に伴い発生する冷熱を利用する。なお、低温排水などの冷熱源がある場合には、これを利用してもよい。
ジェットミキサー4の吐出部には、油水分離器6が配置され、親水性成分である水と、親油性成分であるnブタンおよびnペンタンが、液相側において密度差によって分離されるようになっている。油水分離器6には、油滴が通過できる程度の孔が開けられた有孔仕切板7と、仕切板8が配置されており、油水分離を助長する構成となっている。なお、金属ブランケットを配置しても効果が高まる。
図1中の油水分離器6内の波線31,32,33,34は、それぞれ、親油性成分最高液位31、親油性成分最低液位32、親水性成分最高液位33、親水性成分最低液位34を示している。
油水分離器6で分離された、親油性成分であるnブタンおよびnペンタンは、吸収媒体戻管路39を経由して、太陽熱受熱形吸収媒体再生器47へと循環するようになっている。吸収媒体戻管路39の途中には、nブタンおよびnペンタンを循環させるための吸収媒体循環ポンプ36が配置されている。
なお、吸収媒体循環ポンプ36としては、電気駆動ポンプを用いることができるが、後述するように、間欠噴射弁機構1において発生する圧力変動を利用した、蒸気圧駆動吸収媒体ポンプ56を用いることもできる。
油水分離器6で分離された、溶媒である水は、給水管路16を経由して、再び溶質貯槽21へと供給されるようになっている。
一方、油水分離器6の上層部(気相側)には、nブタンを主成分とする未吸収蒸気が存在することがある。この未吸収蒸気は、未吸収蒸気管路43を経由して循環するようになっている。そして、未吸収蒸気管路43において、未吸収蒸気を未吸収蒸気圧縮機41により圧縮し、放熱形未吸収蒸気レシーバータンク46において大気熱で予冷した後、断熱膨張弁42を通過させる。その際の断熱膨張に伴い発生する冷熱により、nブタン自体を冷却するとともに、吸収媒体冷却器44を介して、吸収媒体管路38の吸収媒体(nペンタン)を冷却する。
なお、未吸収蒸気圧縮機41としては、電気駆動ポンプを用いることができるが、後述するように、間欠噴射弁機構1において発生する圧力変動を利用した、蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機57を用いることもできる。
太陽熱受熱形吸収媒体再生器47は、太陽熱受熱管28と、汽水ドラム29から構成されている。油水分離器6から吸収媒体戻管路39を経由して戻ってきた、nブタンおよびnペンタンの混合流体は、太陽熱受熱管28を通過しながら中温熱レベルまで加熱され、汽水ドラム29において気液分離される。これにより、吸収媒体であるnペンタンが再生される。図1中の汽水ドラム29内の波線37は、汽水ドラム内気液界面37を示している。なお、汽水ドラム37には、安全弁35が設けられている。
このとき、nブタンとnペンタンの沸点の違いから、汽水ドラム29内の気相側には、nブタンを主成分とする加圧気体が発生し、液相側にはnペンタンを主成分とする吸収媒体が再生される。そして、nブタンを主成分とする加圧気体は、エゼクター駆動蒸気管路30を経由して、エゼクター2へと向かう。一方、nペンタンを主成分とする吸収媒体は、吸収媒体管路38を経由してジェットミキサー4へと向かう。
次に、本実施形態に係る中温熱溶解式冷凍装置の作用効果について、冷凍工程と乾燥工程を中心に説明する。
まず、冷凍工程では、溶質貯槽21内において、溶質(例えば、チオシアン酸カリウムや硝酸アンモニウム)が溶媒(水)へ溶解し、冷熱が発生する。発生した冷熱は、冷熱取出用熱交換器25を介して外部に取り出され利用される。
次に、乾燥工程では、溶質貯槽21内において、溶質が溶媒に溶解した溶液を加熱し、溶媒を蒸発させて溶質の再結晶化を行う。このとき溶液を加熱するためには、太陽熱受熱給湯器22から供給される温水を利用し、加熱用熱交換器24を介して行う。溶液の加熱により発生した溶媒蒸気は、水蒸気吸引管路18を経由して、エゼクター2へと向かう。
このとき、太陽熱受熱給湯器22から供給される温水は中温熱レベルであるため、これだけでは溶質の再結晶化を行うための溶媒の蒸発速度が遅い。これに対して、本実施形態では、水蒸気吸引管路18を経由してエゼクター2により水蒸気を吸引することで、溶質貯槽21内の溶媒の蒸発速度を速めて、溶質の再結晶化を促進することができる。
また、エゼクター2を駆動させるための蒸気成分として、nブタンを用いた。nブタンは、太陽熱受熱形吸収媒体再生器47を用いて中温熱レベルで加熱することで気化し、エゼクター2の駆動蒸気として必要な圧力を得ることができる。
一方、エゼクター2に吸引された水蒸気は、冷却液化させた後、再び溶質貯槽21に供給する必要があるため、油水分離機6において密度差によって分離され、給水管路16を経由して溶質貯槽21へと還流する。
ここで、本実施形態では、エゼクター2の吸引力をより高めるための吸収媒体として、エゼクター駆動蒸気であるnブタンと親和性の高いnペンタンを用いた。すなわち、エゼクター2から吐出されたエゼクター駆動蒸気(nブタン)及び水蒸気と、吸収媒体(nペンタン)とを急速に混合接触させることにより、エゼクター2から吐出された水蒸気から、エゼクター駆動蒸気(nブタン)を吸収除去するようになっている。その結果、エゼクター2の吐出口では、nブタンが除去されることで圧力が低下し、エゼクター2の吸引力を高めることができる。
また、nペンタンの吸収効果を高めるために、nペンタンを吸収媒体冷却器44で予冷する構成となっている。さらに、その予冷用冷熱源として、油水分離器6内の未吸収蒸気を、未吸収蒸気圧縮機41により圧縮し、放熱形未吸収蒸気レシーバータンク46において大気熱で予冷した後、断熱膨張弁42を通過させて、その際の断熱膨張に伴い発生する冷熱を利用する。そのため、別途の冷熱源を用意することなく、効果的にnペンタンの吸収効果を高めることができる。
なお、本実施形態では、エゼクター駆動蒸気としてnブタンを、吸収媒体としてnペンタンを用いたが、エゼクター駆動蒸気に用いる物質の沸点よりも、吸収媒体に用いる物質の沸点の方が高くなるような組み合わせであれば、様々な物質を用いることができる。
例えば、エゼクター駆動蒸気として、分子中の炭素数が3から5のいずれかである炭化水素を単一または二種類以上混合して用い、吸収媒体として、エゼクター駆動蒸気に用いたすべての炭化水素よりも分子中の炭素数が1から2多い炭化水素を単一または二種類以上混合して用いることが好ましい。
次に、図2を参照して、吸収媒体循環ポンプ36として用いることが可能な、蒸気圧駆動吸収媒体ポンプについて説明する。図2は、間欠噴射弁機構55および蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ56を示す構成図である。図2に示すように、蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ56は、間欠噴射弁機構55と一体に構成されており、間欠噴射弁機構55(図1における間欠噴射弁機構1)において発生する圧力変動を利用するものである。
間欠噴射弁機構55は、図2の上半分に該当し、複数の磁石51、磁石内蔵閉止栓53、逆支弁50から構成されており、導圧管52を介して図2の下半分に該当する蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ56と接続されている。磁石内蔵閉止栓53は、T字形に形成されており、上下に可動できるようになっている。図2は、磁石内蔵閉止栓53が、磁石51,51に引き付けられて、栓を塞いだ状態を示している。次に、太陽熱受熱形吸収媒体再生器47の汽水ドラム29から、エゼクター駆動蒸気であるnブタンが供給されると、その圧力により磁石内蔵閉止栓53が押し上げられ、栓が開く。そして、逆支弁30を経由してエゼクター駆動蒸気がエゼクター2に供給される。
いったん栓が開いてエゼクター駆動蒸気が排出されると、磁石内蔵閉止栓53を押し上げる圧力は低下し、再び磁石51,51に引き付けられて、栓が塞がれる。そして、エゼクター駆動蒸気のエゼクター2への供給が止まる。以上を繰り返すことにより、間欠噴射弁機構55は、エゼクター2に対してエゼクター駆動蒸気を間欠噴射することができる。このように、間欠噴射を行うことで、圧力の高いエゼクター駆動蒸気を用いて、エネルギー効率を高めることができる。
一方、蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ56は、図2の下半分に該当し、複数の磁石51,磁石内蔵ピストン54,逆支弁50から構成されており、導圧管52を介して図2の上半分に該当する間欠噴射弁機構55と接続されている。磁石内蔵ピストン54は、T字形に形成されており、上下に可動できるようになっている。ここで、間欠噴射弁機構55において発生するエゼクター駆動蒸気の圧力変動は、導圧管52を介して蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ56側に伝わる。そして、磁石内臓ピストン54は、エゼクター駆動蒸気の圧力変動と、複数の磁石51の引力・反発力の影響を受けて上下運動する。その結果、吸収媒体戻管路39で吸収媒体を循環させるポンプとして機能する。なお、本ポンプの構成は、図1における温水循環ポンプ11にも適用可能である。
次に、図3を参照して、未吸収蒸気圧縮機41として用いることが可能な、蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機について説明する。図3は、間欠噴射弁機構55および蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機57示す構成図である。図3に示すように、蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機57は、間欠噴射弁機構55と一体に構成されており、間欠噴射弁機構55(図1における間欠噴射弁機構1)において発生する圧力変動を利用するものである。なお、間欠噴射弁機構55は、図2と同様の構成であるため、説明を省略する。
一方、蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機57は、図3の下半分に該当し、複数の磁石51,磁石内蔵ピストン54,逆支弁50から構成されており、導圧管52を介して図3の上半分に該当する間欠噴射弁機構55と接続されている。磁石内蔵ピストン54は、T字形に形成されており、上下に可動できるようになっている。ここで、間欠噴射弁機構55において発生するエゼクター駆動蒸気の圧力変動は、導圧管52を介して蒸気圧駆動未吸収蒸気圧圧縮機57側に伝わる。そして、磁石内臓ピストン54は、エゼクター駆動蒸気の圧力変動と、複数の磁石51の引力・反発力の影響を受けて上下運動する。その結果、未吸収蒸気管路43で未吸収蒸気を圧縮する圧縮機として機能する。
なお、間欠噴射弁機構55、蒸気圧駆動吸収媒体循環ポンプ56、蒸気圧駆動未吸収蒸気圧縮機57では、圧力変動に伴う反動力の力として磁石を利用したが、ばねなどの機械力を利用してもよい。
また、間欠噴射弁機構55の閉止栓53に内蔵している磁石は、開栓時の圧力を初期の瞬間だけ高める目的であり、これにより瞬間的な間欠噴射力を高めることができる。
本実施形態に係る中温熱溶解式冷凍装置は、以上のように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
同一の溶質貯槽21において、溶質の溶媒中への溶解と、溶解した溶質の再結晶化が行われるため、各工程間で溶質結晶及び溶質結晶からなる結晶スラリーを輸送する必要がない。従って、異常停止時等に各工程間の管路を溶質結晶が閉塞することはない。さらに、各工程間での輸送が不要であるため、溶質を再結晶化する際に、輸送可能な流動性を確保する必要はなく、限界まで乾燥させることができる。そのため、再結晶化がより進んだ溶質を溶媒に溶解させることができ、溶解熱を効率よく発生させることができる。
また、溶質を再結晶化させるための溶質貯槽加熱手段として、太陽熱受熱給湯器22において100℃以下の中温熱を用いることにより、化石燃料を消費することはなく環境破壊の問題が生じない。
また、溶質を再結晶化させるときに、溶質貯槽21から発生する水蒸気をエゼクターで吸引することにより、溶質貯槽21内の水の蒸発速度を速めて、溶質の再結晶化を促進することができる。従って、高温熱源ではなく100℃以下の中温熱を用いても支障はない。
また、吸引した水蒸気は、液化されて、エゼクター駆動蒸気(nブタン)と分離されてから、再び溶質貯槽21に供給されるため、溶媒である水を循環させて有効に利用できる。
また、エゼクター駆動蒸気(nブタン)と水蒸気とがエゼクター2を通過した後に、エゼクター駆動蒸気(nブタン)と親和性の高い吸収媒体(nペンタン)を接触させることにより、エゼクター駆動蒸気を吸収媒体に吸収させて、水蒸気から除去することができる。その結果、エゼクター2の吐出口では、エゼクター駆動蒸気が除去されることで圧力が低下し、エゼクター2の吸引力を高めることができる。
また、吸収媒体として、エゼクター駆動蒸気に用いるnブタンの沸点よりも高い沸点の物質であるnペンタンを用い、さらに吸収媒体再生手段である太陽熱受熱形吸収媒体再生器47により100℃以下の中温熱で加熱して、エゼクター駆動蒸気(nブタン)と液体状態である吸収媒体(nペンタン)を気液分離することにより、分離したエゼクター駆動蒸気をエゼクター2に供給し、分離した吸収媒体をエゼクター2通過後のエゼクター駆動蒸気とエゼクターに吸引された溶媒蒸気とに接触させ、エゼクター駆動蒸気を吸収した吸収媒体を再び太陽熱受熱形吸収媒体再生器47に供給するという、循環サイクルを形成することができる。
また、吸収媒体(nペンタン)を、エゼクター2通過後のエゼクター駆動蒸気(nブタン)と水蒸気に接触させる前に、予め冷却することにより、吸収媒体の吸収効果を高めることができる。冷却するための冷熱は、吸収媒体により吸収されなかった未吸収のエゼクター駆動蒸気を、圧縮して予冷した後、断熱膨張させて発生させることにより、別途の熱源を用意する必要はない。
また、エゼクター駆動蒸気の圧力に応じて開閉する間欠噴射弁機構1により、エゼクター2を断続的に稼動させることにより、圧力の高いエゼクター駆動蒸気を用いて、エネルギー効率を高めることができる。
また、溶質貯槽21を複数設けることにより、それぞれの溶質貯槽21が異なる工程を進行するようにして、回分連続的に冷熱を取り出すことができる。
なお、本実施形態においては、駆動エネルギー源として太陽熱を用いたが、ごみ排熱や地熱を利用することも可能である。
本発明は、簡易に利用できる環境にやさしい太陽熱やごみ廃熱の利用により冷凍を行わんとするものであり、この技術の普及は省資源、省エネルギーに資する冷凍装置として広く多用途に役立つものである。

Claims (5)

  1. 溶質の溶媒中への溶解と、前記溶解により生成した溶液を加熱し前記溶媒を蒸発させて前記溶質の再結晶化を行う溶質貯槽と、
    前記溶質貯槽から、前記溶質の溶媒中への溶解により発生する冷熱を取り出す冷熱取出手段と、
    前記溶質が溶媒中へ溶解した後の溶質貯槽を100℃以下の中温熱で加熱し、前記溶解した溶質を再結晶化させる溶質貯槽加熱手段と、
    前記溶質貯槽加熱手段により溶質を再結晶化させるときに、前記溶質貯槽から発生する溶媒蒸気を吸引するエゼクターと、
    前記溶媒蒸気を液化して、前記エゼクターを駆動させるエゼクター駆動蒸気から分離する溶媒分離手段と、
    前記溶媒分離手段により分離された溶媒を再び前記溶質貯槽に供給する溶媒供給手段とを備え
    前記エゼクター駆動蒸気と前記吸引された溶媒蒸気とが前記エゼクターを通過した後に、前記エゼクター駆動蒸気と親和性の高い吸収媒体を接触させて、前記吸収媒体に前記エゼクター駆動蒸気を吸収させることを特徴とする中温熱溶解式冷凍装置。
  2. 前記吸収媒体として、前記エゼクター駆動蒸気に用いる物質の沸点よりも高い沸点の物質を用い、さらに前記エゼクター駆動蒸気を吸収した吸収媒体を100℃以下の中温熱で加熱して前記エゼクター駆動蒸気と液体状態である前記吸収媒体を気液分離する吸収媒体再生手段を備え、
    前記分離したエゼクター駆動蒸気を前記エゼクターに供給し、前記分離した吸収媒体を前記エゼクター通過後のエゼクター駆動蒸気と前記エゼクターに吸引された溶媒蒸気とに接触させ、前記エゼクター駆動蒸気を吸収した吸収媒体を再び前記吸収媒体再生手段に供給することを特徴とする請求項に記載の中温熱溶解式冷凍装置。
  3. 前記吸収媒体により吸収されなかった未吸収のエゼクター駆動蒸気を、圧縮して予冷した後、断熱膨張させて発生する冷熱により、前記吸収媒体を、前記エゼクター通過後のエゼクター駆動蒸気と溶媒蒸気に接触させる前に、予め冷却することを特徴とする請求項に記載の中温熱溶解式冷凍装置。
  4. 前記エゼクター駆動蒸気の圧力に応じて開閉する間欠噴射弁機構を備え、前記エゼクターを断続的に稼動させることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれか一つに記載の中温熱溶解式冷凍装置。
  5. 前記溶質貯槽を複数設けて、それぞれの溶質貯槽が異なる工程を進行するようにして、回分連続的に冷熱を取り出すようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれか一つに記載の中温熱溶解式冷凍装置。
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