JP5320104B2 - セラミックスヒータ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
上面に基板を載置するセラミックス基体と、
前記セラミックス基体に埋設された金属製の発熱体と、
前記発熱体を取り囲むように配置され、前記セラミックス基体の焼成前に金属部材として存在していたものが前記セラミックス基体の焼成時に前記発熱体に優先して炭化又は酸化した金属炭化物又は金属酸化物を含む反応層と、
を備えるものである。
上述した本発明のセラミックスヒータを製造する方法であって、
(a)前記セラミックス基体の原料となるセラミックス原料粉中に、前記発熱体と該発熱体を取り囲む金属部材とを両者の間に前記セラミックス原料粉が介在するように埋設させて成形体を作製する工程と、
(b)前記金属部材が前記発熱体に優先して炭化又は酸化するように前記成形体を焼結させることにより前記セラミックス基体及び前記反応層を作製する工程と、
を含むものである。
第1の実施の形態に係るセラミックスヒータは、図1及び図2に示すように、上面に基板を載置するセラミックス基体11と、セラミックス基体11に埋設された発熱体12と、発熱体12に巻きつけた犠牲コイルが焼成により炭化もしくは酸化した反応層13を備える。発熱体12は、セラミックス基体11の上部側に埋め込まれる。セラミックス基体11の下面からセラミックス基体11の一部を貫通して電極端子16,17が発熱体12に接続される。
第2の実施の形態に係るセラミックスヒータは、第1の実施の形態と概ね同じ構造であるが、発熱体12に巻きつけた犠牲コイル13xが焼成により炭化もしくは酸化した反応層13を備える代わりに、図19に示すように発熱体22を挿通するメッシュパイプ23xが焼成により炭化もしくは酸化した反応層23を備えたものである。ここで、発熱体22は、第1実施形態の発熱体12と同様のものが使用可能なため、その説明を省略する。また、セラミックス基体21は、絶縁体であるセラミックス原料粉が内部に充填された金属製のメッシュパイプ23xの中に発熱体22を挿通してなる発熱体エレメント24(図20,図21参照)をコイル状に加工し、その後コイル状の発熱体エレメント24をセラミックス原料粉の中に埋設して成形体21cとし、その成形体21cを焼結することにより作製される。このため、発熱体22の周囲には、メッシュパイプ23xが炭化もしくは酸化した金属の炭化物もしくは酸化物からなる反応層23が形成されている。窒化物セラミックス中では主として炭化が生じ、酸化物セラミックス中では主として酸化が生じるが、メッシュパイプ23xの炭化と酸化が同時に起こっても良い。
図8には、第1の実施の形態に係るセラミックスヒータである試料として試験例1〜12並びに従来例1及び2のそれぞれの抵抗値及び均熱性の評価結果が示されている。セラミックス基体11の原料としては、AlN及びAl2O3を使用した。発熱体12の線径(素線径)は抵抗値、焼結体本体への負荷を考慮して、0.3mm〜0.5mmとした。発熱体12は単位体積あたりの発熱量を増すためにコイル形状に加工してある。又、犠牲コイル13xの線径は、製作の都合上0.05mmを下限とした。犠牲コイル13xの巻径は発熱体12の線径より大きい。又、犠牲コイル13xのピッチP2は発熱体12のピッチP1より小さければよい。以下の試験例ではピッチP1は3.0〜5.6mmであり、P2は0.3mmである。いずれの試験例でも同じピッチ分布の発熱体を用いて、温度分布が発熱体の差によらないようにした。また、いずれの試験例の試料も、上述した(a1)〜(a4)の工程にしたがって作製した。なお、成形体の焼結はホットプレス焼成法を用いた。焼成条件は、プレス圧力150kg/cm2で窒素雰囲気中、Al2O3では1520℃で4時間、AlNでは1820℃で6時間焼成した。
メッシュ密度360本/cm(1cmあたりの線の数が360本)、素線径0.02mm、厚み0.06mmのMoメッシュから、レーザ加工により幅4.2mmの帯状のMoメッシュを切り出した。切り出したMoメッシュと発熱体としてのMo素線(径0.5mm)とを引張絞り成形機によってセラミックス原料粉を充填しながら引張パイプ成形することにより、直径1.3mm、長さ7mの発熱体エレメント(図20及び図21参照)を作製した。ここでは、セラミックス原料粉として、AlN粉末(純度96wt%、焼結助剤Y2O3を4wt%含有:セラミックス基体を作製するAlN造粒粉と同じだが、バインダーを含まない)を使用した。なお、発熱体エレメントの合わせ部は溶接しなかった。作製した発熱体エレメントをコイル加工機でコイル状に加工したのち、図13と同様のパターンに成形し、真空中アニールを施してくせ付けした。この発熱体エレメントを用いて、上述した(b1)〜(b4)の工程にしたがってセラミックスヒータを作製した。なお、成形体の焼結はホットプレス焼成法を用いた。焼成条件は、プレス圧力150kg/cm2で窒素雰囲気中、1820℃で6時間焼成した。比較のために、メッシュパイプを有さないMo素線を発熱体として用いたセラミックス基体(従来例3)も作製した。試験例13及び従来例3のセラミックス基体につき、先の試験例と同様にして、特性を調査した。その結果を図23に示す。図23に示すように、従来例3では均熱性がΔ5℃であったのに対して、試験例13では均熱性がΔ2℃であり、メッシュパイプを犠牲材として用いた場合には均熱性が向上することがわかった。
Claims (10)
- 上面に基板を載置するセラミックス基体と、
前記セラミックス基体に埋設された金属製の発熱体と、
前記発熱体と非導通の状態で該発熱体を取り囲み、前記セラミックス基体の焼成前に金属部材として存在していたものが前記セラミックス基体の焼成時に前記発熱体に優先して炭化又は酸化した金属炭化物又は金属酸化物を含む反応層と、
を備え、
前記反応層は、前記セラミックス基体の焼成前に前記発熱体に巻きつけた金属製の犠牲コイルとして存在していたものであるか、前記セラミックス基体の焼成前に前記発熱体を挿通する金属製のメッシュパイプ又はシースパイプとして存在していたものであるか、のうちのいずれかである、セラミックスヒータ。 - 前記セラミックス基体が窒化アルミニウムからなり、前記発熱体及び前記金属部材のそれぞれがモリブデンからなる、
請求項1に記載のセラミックスヒータ。 - 前記セラミックス基体がアルミナからなり、前記発熱体及び前記金属部材のそれぞれがニオブからなる、
請求項1に記載のセラミックスヒータ。 - 前記発熱体がコイル形状である、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のセラミックスヒータ。 - 前記発熱体は、断面SEM写真を明暗に基づいて二値化したときの前記発熱体の全体面積に対する暗い部分の面積の比である炭化率又は酸化率が1.2%以下である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のセラミックスヒータ。 - 前記犠牲コイルのピッチが0.1mm〜1mmである、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のセラミックスヒータ。 - 前記発熱体の線径が0.3mm〜0.5mmであり、前記犠牲コイルの線径が0.05mm〜0.2mmである、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のセラミックスヒータ。 - 前記発熱体の線径が0.3mm〜0.5mmであり、前記犠牲コイルの巻径が1.0mm〜1.5mmである、
請求項1〜7のいずれか1項に記載のセラミックスヒータ。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のセラミックスヒータを製造する方法であって、
(a)前記セラミックス基体の原料となるセラミックス原料粉中に、前記発熱体と該発熱体を取り囲む金属部材とを両者の間に前記セラミックス原料粉と主成分が同じ原料粉が介在するように埋設させて成形体を作製する工程と、
(b)前記金属部材が前記発熱体に優先して炭化又は酸化するように前記成形体を焼結させることにより前記セラミックス基体及び前記反応層を作製する工程と、
を含むセラミックスヒータの製造方法。 - 前記工程(a)では、前記発熱体を取り囲むように前記金属部材を配置するにあたり、前記発熱体のうちヒータの温度分布が生じる部分を取り囲むように前記金属部材を配置する、
請求項9に記載のセラミックスヒータの製造方法。
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