JP5318842B2 - 床下通気制御装置およびこれを用いた建築構造 - Google Patents
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Description
すなわち、壁構造材と室内壁との間に、床下空間と屋根裏に連通する内部通気層が設けられた建物の、前記床下空間と前記内部通気層との境界部に配設される床下通気制御装置であって、該床下通気制御装置は、前記建物の土台に固定されると共に、前記内部通気層に連通する連通部が形成された第1の部材と、該第1の部材に挿抜可能に取り付けられる第2の部材と、を具備し、該第2の部材は、前記第1の部材の連通部に連通すると共に、前記連通部に挿抜自在な差込連結部と、前記床下空間に連通する複数の連通孔が並設されると共に、前記差込連結部に連通して設けられた本体部と、該本体部にスライド可能に設けられ、複数の貫通孔が並設されて、前記本体部に対してスライドすることにより、前記本体部の連通孔を開閉する遮蔽板と、一端が前記本体部に固定され、他端が前記遮蔽板に固定されたバイアスバネ体と、一端が前記本体部に固定され、他端が前記遮蔽板に固定され、外気温の変動によりバネ圧が変動し、前記バイアスバネ体のバネ圧との差により前記遮蔽板を前記本体部に対してスライド移動させる形状記憶合金からなるバネ体とを具備することを特徴とする床下通気制御装置である。
また、前記差込連結部は、前記連通部への差込部分が所要間隔をあけて配設された複数の筒状体に形成されていて、当該複数の筒状体間の隙間部分に前記ガイド体が嵌入可能であることを特徴とする。
これらにより、一旦第1の部材から取り外した第2の部材を再度第1の部材に取り付けする際において、第1の部材に対する第2の部材の位置決めが容易になり、狭い床下空間内での作業効率が向上する。
(通気断熱構造)
はじめに、本発明に係る通気制御装置を用いた建築構造(通気断熱構造)ついて説明する。図1に示す建物は、断熱材からなる壁構造材10の外側に、壁構造材10との間に通気層を設けて外壁12を設置し、壁構造材10の内側に、壁構造材10との間に通気層を設けて室内壁14を設置した構造を備える。壁構造材10に沿って外壁12と壁構造材10とに挟まれた部位が外部通気層16であり、壁構造材10と室内壁14とによって挟まれた部位が内部通気層18である。
基礎20には外部と連通する開口部20Aが形成され、開口部20Aに開閉機構付き地窓21が取り付けられている。この開閉機構付き地窓21は、開放位置と閉止位置との間で回動する遮蔽板を備え、形状記憶合金を用いた開閉機構モジュールを利用して遮蔽板を開放位置と閉止位置に回動することによって、夏期のように外気温が高いときには開放され、冬期のように外気温が低いときには閉止されるように制御される。
なお、形状記憶合金からなるバネ体68Aを利用した開閉機構68は、形状記憶合金からなるバネ体68Aと、通常の弾性材からなるバイアスバネ体68Bとを互いの弾性力(引っ張り力、バネ圧と呼ばれることもある)が逆向きとなるように取り付け、夏期のように外気温が高くなったときには形状記憶合金からなるバネ体68Aによる弾性力が通常の弾性材からなるバイアスバネ体68Bの弾性力を上回るように設定し、その弾性力の差を、床下通気制御装置24の駆動力として利用している。
小屋裏25の頂部には、屋根26と小屋裏25とを連通する開口部25Aが設けられ、小屋裏25と屋根裏30とは開口部25Aを介して連通する。
こうして、建築物全体が通気循環状態となり、居住室13においては室内壁14から内部通気層18へ熱気、湿気が透過し、室内環境が快適な状態に維持されるようになる。
図2〜図6に、本実施形態における床下通気制御装置を示す。図2は、床下通気制御装置を床下空間に配設した状態を示す側面図である。図3は、本実施形態における床下通気制御装置の分離状態を示す斜視図である。図4は、組立後の床下通気制御装置の背面側斜視図である。図5は、組立後の床下通気制御装置の床下空間側からの正面図である。図6は、遮蔽板が連通孔を閉塞した状態を示す床下空間側からの正面図である。
また、差込連結部66の下部位置には接合ピンが形成され、筒状体63の側壁部分には接合ピン用連結孔(いずれも図示せず)が形成されている。差込連結部66と連結部63とは、連結部63の接合用ピン孔に差込連結部66の連結ピンが嵌入することにより、連結部63(本体部64)に対する差込連結部66の連結角度が調整可能な状態で連結されることになる。
このようにして本体部64に連結された差込連結部66は、第1の部材50に形成された連通部52内に挿通され、差込連結部66の上面開口部は第1の部材50の上面側開口部と共に内部通気層18に開口することになる。このように第2の部材60の連通孔62から第1の部材50の連通部52の上面開口部までを連通させることにより、床下空間23と内部通気層18との間において空気の流通が可能になる。
開閉機構68は、先述にもあるように室外気温の変化に伴って駆動力を生じる構成であるから、日格差が大きい地方においては、頻繁にバネ体68Aとバイアスバネ体68Bが伸縮作動することがある。また、開閉機構68は室外空気と直接接触させるように配設されているため、ゴミ等の侵入によりバネ体68Aとバイアスバネ体68Bの伸縮動作が阻害されることもある。
このような状況下においては、きわめて稀にではあるものの、開閉機構68が故障するおそれがあり、場合によっては床下通気制御装置24の交換作業を行う必要がある。以下に、床下通気制御装置24の交換方法について説明する。
最初に床下空間23に配設された床下通気制御装置24は、図2に示されているように、床下通気制御装置24を構成する第1の部材50が土台22に固定されていると共に、断熱材70が取り付けられているが、第2の部材60を構成する本体部64と差込連結部66との連結角度が調整可能に形成されているので、第1の部材50はそのままの状態にしておき、開閉機構68のような可動部を有する第2の部材60のみを交換可能にしている点が、本発明の特徴点の一つである。
このように、差込連結部66に対して本体部64が屈曲する連結状態にすることで、本体部64の下面と基礎20の上面との間に引抜用スペースを形成することができる。
このようにきわめて簡単な作業により床下通気制御装置24の第2の部材60を分離させることができるため、床下空間23のような狭小な作業スペースであっても床下通気制御装置24の動作確認や部品交換の作業を容易に行なうことができる点で好都合である。
例えば、開閉機構68のバネ体68Aとバイアスバネ体68Bのバネ圧の設定は、夏季においてバネ体68Aのバネ圧をバイアスバネ体68Bよりも大きくする形態としているが、逆のバネ圧の設定形態であってもよいのはもちろんである。要は、夏季と冬季におけるバネ体68Aとバイアスバネ体68Bのバネ圧に差をもたせることにより、本体部64の連通孔62の位置に対して遮蔽板65の貫通孔65Aの位置をスライドさせることができればよいのである。
12 外壁
14 室内壁
15 床材
16 外部通気層
18 内部通気層
20 基礎
20A,25A,30A 開口部
22 土台
23 床下空間
24 床下通気制御装置
50 第1の部材
52 連通部
52A ガイド体
54 断熱材保持板
56 切欠部
60 第2の部材
62 連通孔
63 連結部
64 本体部
64A,64B 係合部
65 遮蔽板
65A 貫通孔
65B 係合ピン
66 差込連結部
66A 筒状体
66B 隙間部分
68 開閉機構
68A バネ体
68B バイアスバネ体
70 断熱材
72 スポンジ
80 スペーサ
Claims (6)
- 壁構造材と室内壁との間に、床下空間と屋根裏に連通する内部通気層が設けられた建物の、前記床下空間と前記内部通気層との境界部に配設される床下通気制御装置であって、
該床下通気制御装置は、
前記建物の土台に固定されると共に、前記内部通気層に連通する連通部が形成された第1の部材と、
該第1の部材に挿抜可能に取り付けられる第2の部材と、を具備し、
該第2の部材は、
前記第1の部材の連通部に連通すると共に、前記連通部に挿抜自在な差込連結部と、
前記床下空間に連通する複数の連通孔が並設されると共に、前記差込連結部に連通して設けられた本体部と、
該本体部にスライド可能に設けられ、複数の貫通孔が並設されて、前記本体部に対してスライドすることにより、前記本体部の連通孔を開閉する遮蔽板と、
一端が前記本体部に固定され、他端が前記遮蔽板に固定されたバイアスバネ体と、
一端が前記本体部に固定され、他端が前記遮蔽板に固定され、外気温の変動によりバネ圧が変動し、前記バイアスバネ体のバネ圧との差により前記遮蔽板を前記本体部に対してスライド移動させる形状記憶合金からなるバネ体とを具備することを特徴とする床下通気制御装置。 - 前記差込連結部は、前記本体部に対する取付角度が調節可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の床下通気制御装置。
- 前記連通部には、前記差込連結部の差込位置をガイドするガイド体が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の床下通気制御装置。
- 前記差込連結部は、前記連通部への差込部分が所要間隔をあけて配設された複数の筒状体に形成されていて、当該複数の筒状体間の隙間部分に前記ガイド体が嵌入可能であることを特徴とする請求項3記載の床下通気制御装置。
- 前記第1の部材には、前記第1の部材に前記差込連結部の差込部分を差し込んだ状態において、前記本体部を前記差込連結部に対して屈曲させた際に、前記本体部の一部と前記第1の部材との干渉を防止するための切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の床下通気制御装置。
- 壁構造材と室内壁との間に、床下空間と屋根裏に連通する内部通気層が設けられ、前記床下空間と前記内部通気層との間に配設された床下通気制御装置により、前記床下空間と前記内部通気層との連通状態を外気温に応じて連通・遮断制御する建築構造であって、
前記床下通気制御装置は、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載されたものであることを特徴とする建築構造。
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