JP5318227B2 - 編込みスライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明はファスナーテープの編成と同時に連続状ファスナーエレメント列をファスナーテープの長手側縁部のファスナーエレメント取付部に編込んで取り付ける編込みスライドファスナーに関し、より詳しくは前記ファスナーエレメント取付部をダブル経編機をもって編成してなる編込みスライドファスナーに関する。
従来の編込みスライドファスナーとして、例えば特開平10−5010号公報(特許文献1)では、ファスナーエレメント取付部に、針床が1つの単床式経編機を使って編込まれる連続状ファスナーエレメント列が、2ウェール以上の固定用鎖編糸により固定され、各固定用鎖編糸の各ニードルループが連続状ファスナーエレメント列の各エレメント脚部を上方から地組織側に押し付けると共に、シンカーループ群の少なくとも一部のシンカーループには経挿入糸を交絡して経挿入して編成し、ファスナーエレメント列の寸法的な安定化を図るとともに、ファスナーエレメントの噛合割れを防ぐとしている。
また特開2002−360316号公報(特許文献2)では、同じく単床式の経編機を使って編成する編込みスライドファスナーにあって、そのファスナーエレメント取付部を、各ファスナーエレメントの上下脚部を表裏方向に挟持固定する固定用編糸と他の編糸とで編成し、これらの構成糸条の一部に熱収縮性繊維材料と熱融着性繊維材料とから構成される複合繊維糸条を採用し、加熱処理により熱収縮性繊維材料を収縮させると同時に、前記熱融着性繊維材料が周辺の他の前記構成糸条に融着させて、ファスナーエレメント取付分を高密度に緻密化して、ファスナーエレメントに対する緊締力を高め、縫製時に縫い針との干渉によりファスナーテープのエレメント取付部を構成する編糸が切断されても、ほつれが生ずることなく、その部分のファスナーエレメント列がファスナーテープから分離することがないとしている。
しかして、これらの特許文献1、2に開示された単床式の経編機を使って編成する編込みスライドファスナーのファスナーエレメント取付部における、ファスナーエレメントの取付けは同ファスナーエレメント取付部の固定用鎖編糸のニードルループによってファスナーエレメントの脚部を地組織に向けて押え付けており、その地組織を構成する固定用鎖編糸のシンカーループと緯挿入糸によってファスナーエレメントを支持するものである。そのため、地組織自体の密度が粗くなりやすく、しかも前記シンカーループと緯挿入糸はテープの長さ方向に伸縮しやすいため、ファスナーエレメントを安定して固定することができない。更には、固定用鎖編糸には他の編糸以上の張力が付与されるため、シンカーループがニードルループによりファスナーエレメントの脚部の側面に沿って引き上げられるため、地組織部分が波打ち状に凹凸面となりやすく、外観的に見栄えの悪いものとなる。
上記特許文献1、2では、こうした単床式経編機によって編成されたファスナーエレメント取付部へのファスナーエレメントの固定を強固にし、或いは見栄えの悪さを改善するため、固定用鎖編糸のテープ長さ方向に連接されるシンカーループ間に経挿入糸をジグザグ状に挿入し、或いは固定用鎖編糸として熱収縮性繊維材料と熱融着性繊維材料からなる複合糸を使うなど、通常の編成に加えて別途の対策を講じている。
こうした単床式の経編機を使ったシングル組織がもつ課題を解決すべく、2列の針床を備えたダブルラッセル編機のような2床式経編機を使って、ファスナーエレメント取付部をダブル組織をもって編成する多くの提案が、例えば特開平8−228813号公報(特許文献3)や、特開平8−299034号公報(特許文献4)、特開2005−230040号公報(特許文献5)などによりなされている。これらの特許文献3〜5に記載されたスライドファスナーのファスナーエレメント取付部は、いずれも同じ固定用鎖編糸をフロント及びバックの2列の編針を使ってダブル組織にて編成している。
これを具体的に説明すると、特許文献3〜5に開示されたファスナーエレメント取付部は、その地組織をバックの針列をもって編成するとともに、その固定用鎖編糸をフロント及びバックの2列の針床を使って編成している。そのため、固定用鎖編糸のフロントの針列により作られるニードルループがファスナーエレメントを跨がって編成されたあと、続くコースではフロントの針列によりニードルループを作り、そのニードルループにフロントの針列にて作られるニードルループが交絡する、いわゆるダブル組織にて編成される。これが交互に繰り返される。すなわち、固定用鎖編糸は2列のコース間に配されたファスナーエレメントの脚部上でフロントの針列にてファスナーエレメント押え用のニードルループを作り、続く次のコース間にて、バックの針列によって地組織用編糸のニードルループを形成するとき同時に、前記固定用鎖編糸を同じバックの針列上で次コースのニードルループを地組織用編糸の前記ニードルループに交絡させて形成する。
なお、上記特許文献3〜5に開示されたファスナーエレメント取付部におけるバックの針列により編成される地組織に使用される編糸は、地組織用鎖編糸、トリコット編糸、二目編糸のいずれかの経編糸又はそれらの組み合わせであり、これらの編糸によって編成される地組織の長手方向又は幅方向に連接する編目のシンカーループに経挿入糸又は緯挿入糸を挿入している。
こうしてファスナーエレメント取付部が2床式経編機を使ったダブル組織を含んで固定鎖編糸が編み込まれるため、経編ファスナーテープの長手側縁部にファスナーエレメント列を寸法的に安定してかつ強固に取付けられ、同時にファスナーエレメント取付部の伸長を抑制するととに、ファスナーチェーンの折曲げ時の噛合割れをなくし、円滑な噛合が行えるようになる。
特開平10−5010号公報 特開2002−360316号公報 特開平8−228813号公報 特開平8−299034号公報 特開2005−230040号公報
上記特許文献3〜5に記載された編込みスライドファスナーのファスナーエレメント取付部を、一部にダブル組織を含んで編成される固定用鎖編糸によってファスナーエレメント列を固定するため、地組織の形態が安定し、上述のような優れた作用効果が発揮されるが、ファスナーエレメント取付部の密度が高くなるばかりでなく、ファスナーエレメント取付部の固定用鎖編糸によるダブル組織が地組織のコース間に交互に存在し、少なくとも地組織用の鎖編糸と固定用鎖編糸の2つのニードルループがフロント列の同じ編針によって形成されるため、フロントの編針に大きな負担がかかり折損等の発生が増加する。
しかも、上記固定用鎖編糸には他の経編糸に付与される張力以上の強い張力がかかるため、この高張力の固定用鎖編糸を地組織に交絡させると、地組織が固定用鎖編糸により強く締め付けられることになり、ファスナーエレメント取付部全体の硬さが増して、もともと柔軟性が求められる経編スライドファスナーの特性が活かし切れなくなる。特に柔軟性が要求される、ファスナーテープの幅が狭く細長い小型のスライドファスナーにあっては、その影響力が大きい。
本発明は、かかる従来の一部にダブル組織を含むファスナーエレメント取付部を排除して、本来の経編スライドファスナーに求められる柔軟性を確保するとともに、ファスナーエレメント取付部の地組織の編形態を安定化させて、強力にファスナーエレメント列を支持固定できるようにした編込みスライドファスナーを提供することを主要な目的としている。
本発明は前述の目的を達成するために、ファスナーテープのテープ本体と前記ファスナーテープの長手側縁部に配されるファスナーエレメント取付部とを有し、同ファスナーエレメント取付部に、2床式のダブル経編機を使ってファスナーテープの編成と同時に連続状ファスナーエレメント列を編込んでなる編込みスライドファスナーであって、前記ファスナーエレメント取付部におけるファスナーエレメントの固定用鎖編糸と地組織を構成する編糸とが、それぞれ独立したシングル組織をもって編成され、前記固定用鎖編糸の長手方向に連接するニードルループが連続状ファスナーエレメント列の各エレメント脚部を地組織側に向けて押え付けるともに、同固定用鎖編糸の長手方向に連接するシンカーループが、地組織を構成する編糸のシンカーループを潜って交差してなることを主要な構成としている。
好ましい態様によれば、前記地組織を構成する編糸が二目編糸を含んでなり、前記固定用鎖編糸のシンカーループが前記二目編糸のシンカーループを潜って交差しており、好ましくは前記ファスナーエレメント取付部のシングル組織からなる地組織を除く、テープ本体の全てのウェールが、トリコット編糸と緯挿入糸とからなるシングル組織をもって編成される。また、ファスナーエレメント取付部は3以上のウェールを有し、そのファスナーエレメント取付部のシングル組織からなる地組織にあって、テープ本体に最も隣接する第n−1ウェールと、テープ本体のエレメント取付部に最も隣接する第nウェールとの間に二目編糸が編み込まれ、又はシングル組織からなるエレメント取付部の地組織に最も隣接するテープ本体の第nウェールに編み込まれる前記二目編糸のニードルループが同第nウェールを構成するテープ本体のトリコット糸のニードルループと絡み合って編成され、或いは前記ファスナーエレメント取付部のシングル組織からなる地組織の全てのウェール間に二目編糸を編み込んでもよいし、前記ファスナーエレメント取付部の最も外側の第1ウェールと同第1ウェールに隣接する第2ウェール間の地組織に二目編糸を編み込むようにしてもよい。更に、前記テープ本体の前記ファスナーエレメント取付部に最も隣接するシングル組織からなるウェールを含むテープ本体の3以上のウェールに、鎖編糸を編み込むようにすることもできる。
作用効果
本発明にあって、第1の特徴部は2以上の針床を有する経編機をもってファスナーエレメント取付部を編成するにあたり、同ファスナーエレメント取付部の地組織と固定用鎖編糸の編成部とをニードルループが互いに交絡しないように独立して編成されている点にある。かかる構成を採用することにより、一の針床の経編針列により地組織を独立して編成し、同時に他の針床の経編針列により固定用鎖編糸をファスナーエレメントの脚部が地組織に向けて押え付けられるように編成して、地組織と固定用鎖編糸によるファスナーエレメント列の取付け固定とを分離し、地組織が固形用鎖編糸による直接の強力な拘束を受けることを排除し、地組織を編成する経編針の負担を軽減させると同時に、地組織の編形態の安定性を確保する。その結果、ファスナーエレメント取付部全体の柔軟性が確保でき、経編針の損傷が回避できる。
本発明の第2の特徴部は、ファスナーエレメント取付部の編成にあたり、2列以上の経編針列の1列を地組織専用に使い、固定用鎖編糸の編成部は他の針列に任せ、両編成を独立させると同時に、地組織に二目編糸が含まれる場合には、ニードルループが1本の二目編糸がウェール方向及びコース方向にシンカーループを介してニードルループを形勢するため、二目編糸にかかる張力は各ニードルループ間にて遮断され全体には行き渡らず、地組織全体の編み形態が安定化する。本発明では、固定用鎖編糸と地組織の二目編糸の各シンカーループを、地組織と固定用鎖編部とを互いのニードルループ同士の交絡を避けて、一方シンカーループが他方のシンカーループの反対側にくるよう交差させて、地組織と固定用鎖編部とを連結するようにしている点にある。
かかる構成を採用することにより、固定用鎖編部と地組織とが互いのシンカーループを介して連結されることになり、ファスナーエレメント列は固定用鎖編部のニードルループにより地組織に向けて押え付けられ、地組織はファスナーエレメント列を固定用鎖編部に向けて独立して強固に支持することになり、地組織の編形態及び柔軟性を確保しつつ、エレメントの取付形態を崩すことなく、ファスナーエレメント列をファスナーエレメント取付部に確実に且つ強固に安定して取付けて固定することができるようになる。
本発明は以下に述べる具体的な実施例により更に詳しく理解される。
本発明の代表的な実施形態である細幅スライドファスナーにおけるファスナーストリンガーの第1実施例を示す経編構造の組織図である。 同実施例に係るファスナーストリンガーの構成糸ごとの組織図である。 同実施例に係るファスナーストリンガーの一部を切開して模式的に示す部分的な拡大立体図である。 本発明の第2実施例を示す経編構造の組織図である。 本発明の第3実施例を示す経編構造の組織図である。 本発明の第4実施例を示す経編構造の組織図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を、実施例に基づいて図面に参照しつつ具体的に説明する。
図1〜図3は本発明の第1実施例を示している。この第1実施例に係る編込みスライドファスナーは、バックとフロントからなる2列の針床B,Fをもった経編機(例えばダブルラッセル編機)によって編成される。本発明の編込みスライドファスナーは、図1に示すように、ファスナーテープ本体1と、同ファスナーテープ本体1の長手方向の一側縁部に沿って多数の連続状のファスナーエレメントからなるエレメント列5が取り付けられるファスナーエレメント取付部2とを有している。図示例によれば、前記ファスナーエレメント取付部2は外側から順の3ウェール(W1〜W3)からなる。ファスナーテープ本体1及びエレメント取付部2の地組織はバックニードルBNにより編成され、エレメント取付部2にあって、エレメント列5の各エレメント脚部を地組織に向けて押え付けながら編み込まれる固定用鎖編糸10は、フロントニードルFNによって編成される。
前記エレメント取付部2の地組織を構成する構成糸は、図1及び図2に示すように、全てバックニードルBNにより編成され、第1ウェールW1に編成される鎖編糸11(1−0/0−0/0−1/1−1)と、第3ウェールW3とファスナーテープ本体1のエレメント取付部2に隣り合う第4ウェールW4との間に編成されるトリコット編糸12(1−2/1−1/1−0/1−1)と、第1ウェールW1から第4ウェールW4にわたり順次編成される3本の二目編糸13(0−2/2−2/2−0/0−0)とからなる。このエレメント取付部2には、更に上記固定用鎖編糸10(1−1/1−0/0−0/0−1)がフロントニードルFNにより編成される。
この実施例において、ファスナーエレメントの取付部2の、テープ本体1に最も隣接するウェールは第3ウェールW3であり、テープ本体1のエレメント取付部2に最も隣接するウェールは第4ウェールW4である。
地組織を構成する編糸はバックニードルBNにより単一のウェールに沿って各コースごとにニードルループを形成する。この鎖編糸11のニードルループは、ファスナーテープの長手方向に隣接するニードルループ同士をシンカーループで直線的に連接して、地組織の一部となる。トリコット編糸12は隣り合う2つのウェールに跨って編成される組織であって、バックニードルBNによってニードルループを形成した後、次位のコースにおいて隣接のするバックニードルBNによって形成されるニードルループにシンカーループをもって斜めに連接され、地組織の一部となる。
一方、ファスナーテープ本体1は、図1及び2に示すとおり、全てバックニードルBNにより編成され、全ウェール(W4〜Wm)にわたって編成されるトリコット編糸12(1−2/1−1/1−0/1−1)と、第4〜第6ウェール(W4〜W6)の3ウェールに編成される鎖編糸11(1−0/0−0/0−1/1−1)と、4ウェールにまたがってジグザグ状に挿入される緯挿入糸14(0−0/2−2/4−4/2−2)とから構成される。そして、エレメント取付部2にファスナーテープの編成と同時に編み込まれるコイル状のファスナーエレメント列5は、ナイロン、ポリエステル等の合成樹脂製モノフィラメントからなり、エレメント取付部2の3ウェール(W1〜W3)ごとにコースCを変えながら横方向に往復動して走行し、図3に示すように、各ファスナーエレメントの上下脚部6,7を、第2及び第3のウェールW2,W3の2ウェール上において上記固定用鎖編糸10のファスナーテープの長手方向(ウェールの延びる方向)に連接するニードルループによって地組織に向けて押え付けられて固定される。
ここで本実施例にあっては、以降に説明する他の実施例についても共通するが、バック及びフロントの2針床を備えた経編機にあって、上述のとおりファスナーテープの地組織の全てがバックニードルBNによって編成され、フロントニードルは専ら固定用鎖編糸10による固定用鎖編部を編成する。すなわち、地組織と固定用鎖編部とは、それぞれが独立したシングル組織となって編成される点を特徴の一つとしている。ただし、地組織と固定用鎖編部とは、地組織の構成編糸11〜13の一部の経編糸と固定用鎖編糸10との各編目におけるシンカーループ同士が走行位置を逆転して交差するように編成されて、地組織と固定用鎖編部とが一体化されている点が他の特徴となっている。
これを具体的に述べると、本実施例にあっては、図3に示すように、固定用鎖編糸10のニードルループNPはエレメント取付部2に編み込まれるファスナーエレメント列5の上下脚部をそれぞれ地組織側に向けて押え付けるようにフロントニードルFNにより編成される。このとき同時に、地組織がバックニードルBNにより編成されている。このフロントニードルFN及びバックニードルBNによる同時編成時に、固定用鎖編糸10による編目のシンカーループを地組織の二目編糸13のシンカーループの下方(バックニードル側)を潜るように走行させて、両シンカーループを交差させる。ここで二目編糸13は、その構造上エレメント取付部のウェール方向とコース方向に沿って、それぞれ順次編目(ニードルループ)を形成するため、テープ長さ方向(ウェール方向)及び幅方向(コース方向)の一目ごとに張力が遮断される。そのため、固定用鎖編糸10のシンカーループと交差しても、二目編糸13の張力と固定用鎖編糸10の張力とがバランスして、地組織の編成形態に変形をもたらすことがなくなるだけでなく、従来のように固定用鎖編糸のニードルループと二目編糸のニードルループとが交絡するダブル組織の部分がないため、エレメント取付部2自体の編密度が緻密化することがなく柔軟性が確保されるにも関わらず安定した編み形態が維持される。このように、地組織のニードルループと固定用鎖編部のニードルループとは一切交絡することがないため、バックニードルBNに過多な負担がかからず、単に針寿命が延びるだけでなく、高速編成が可能となる。
なお、本実施例にあっては、ファスナーテープの第4ウェールW4から第6ウェールW6(テープ本体1)にかけて、3本の鎖編糸11がトリコット編糸12とともに編み込まれているが、この3ウェールW4〜W6はちょうど図示せぬスライダーの摺動部であるため、緻密にして強度を増やすとともに表面平滑化してスライダーの摺りを円滑にする。ファスナーテープ本体1のウェールW4〜Wm−1では、上記緯挿入糸14は4ウェールごとに前記トリコット編糸12のニードルループにて反転し、コース間を走行している。また、エレメント取付部2とは反対側の最も外側のウェールにもテープ長手方向の形態を安定化させるべく上記組織と同様の鎖編糸11が編成されている。
図4は本発明の第2実施例を示す。同図に示すように、この第2実施例では、上記第1実施例における第2ウェールW2と第3ウェールW3との間の二目編糸13を排除して、同ウェールW2,W3の間をバックニードルBNにより上記トリコット編糸12(1−2/1−1/1−0/1−1)を編成している。その他の構成は、上記第1実施例と同様の構成を備えている。第2実施例に前述の構成を採用することにより、エレメント取付部2から一部の二目編み糸を排除して、隣接するウェール間をシンカーループが斜めに延びるトリコット編糸12に代えているため、トリコット編糸12はウェール方向にもコース方向にも伸縮性を有することを利用して、エレメント取付部2の柔軟性を助長している。
図5は本発明の第3実施例を示している。この実施例では、ファスナーテープのテープ本体1とエレメント取付部2の切り替え位置にある第3ウェールW3と第4ウェールW4との間に二目編糸13を編み込んで、第1実施例における第1〜第3ウェールW1〜W3の二目編糸を排除する代わりに、バックニードルBNを使って上記トリコット編糸12を編み込んでいる。そして、ファスナーテープの縁部側にある第1ウェールW1と第2ウェールW2にトリコット編糸12が編み込まれている。その他の構成は上記第1実施例と同じである。本実施例は、かかる構成により、ファスナーテープのテープ本体1とエレメント取付部2の切り替え位置ではウェール方向及びコース方向の伸縮性を抑え、安定した編み形態を維持する二目編糸による編成と、エレメント取付部2における次組織をテープ長手方向及び幅方向に僅かな伸縮性を担保するトリコット編糸12による編成とが相まって、ファスナーテープ本体1とエレメント取付部2における切り替え部における形態を安定化させると同時に、エレメント取付部2における柔軟性が確保される。
図6は本発明の第4実施例を示している。この例では、エレメント取付部2にジグザグ状に連続して編み込まれるファスナーエレメント列5の各エレメントにおける噛合頭部5aと上下脚部5b,5cを連結する反転部5dが、テープ幅方向で逆方向に配されるようにファスナーエレメント列5がエレメント取付部2に編み込まれる点で、上記第1実施例と異なっている。すなわち、本実施例ではファスナーエレメント列5の各噛合頭部5aがエレメント取付部2を越えてファスナーテープ本体1側に延在し、ファスナーエレメント列5の各反転部5dがエレメント取付部2の外側縁部に沿って並んで配される。その他の構成は上記第1実施例と変わるところがない。このファスナーテープをテープ本体1とエレメント取付部2とをテープ長さ方向に沿って2つに折り曲げて、ファスナーテープ縁部の断面をU字状とすることで、噛合頭部5aが対向するエレメント列5の噛合頭部5aと噛合する隠しスライドファスナーとなる。なお、この隠しスライドファスナーの実施例では、前述の構成を備えているが、他の実施例においても、ファスナーテープの構成自体、上記第2実施例〜第3実施例の編構造をそのまま採用することができる。
このように、第1〜第4実施例は本発明の代表的な例を挙げているに過ぎず、本発明の精神を逸脱しないかぎり多様な変形が可能であることは理解できるところであろう。
1 ファスナーテープ本体(テープ本体)
2 ファスナーエレメント取付部
5 エレメント列
5a 噛合頭部
5b,5c 上下脚部
5d 反転部
10 固定用鎖編糸
11 (地組織の)鎖編糸
12 (地組織の)トリコット編糸
13 (地組織の)二目編糸
14 (地組織の)緯挿入糸

Claims (9)

  1. ファスナーテープのテープ本体(1) と前記ファスナーテープの長手側縁部に配されるファスナーエレメント取付部(2) とを有し、同ファスナーエレメント取付部(2) に、2床式のダブル経編機を使ってファスナーテープの編成と同時に連続状ファスナーエレメント列(5) 編込んでなる編込みスライドファスナーであって、
    前記ファスナーエレメント取付部(2) におけるファスナーエレメントの固定用鎖編糸(10)と地組織を構成する編糸(11)〜(14)とが、それぞれ独立したシングル組織をもって編成され、前記固定用鎖編糸(10)の長手方向に連接するニードルループが連続状ファスナーエレメント列(5) の各エレメント脚部を地組織側に向けて押え付けるともに、同固定用鎖編糸(10)の長手方向に連接するシンカーループが、地組織を構成する編糸のシンカーループを潜って交差してなることを特徴とする編込みスライドファスナー。
  2. 前記地組織を構成する編糸が二目編糸(13)を含んでなり、前記固定用鎖編糸(10)のシンカーループが前記二目編糸(13)のシンカーループを潜って交差してなる請求項1記載の編込みスライドファスナー。
  3. 前記編込みスライドファスナーが隠しスライドファスナーを含んでなる請求項1又は2に記載の編込みスライドファスナー。
  4. 前記ファスナーエレメント取付部(2) のシングル組織からなる地組織を除く、テープ本体(1) の全てのウェール(Wn 〜W m )が、トリコット編糸(12)と緯挿入糸(14)とからなるシングル組織をもって編成されてなる請求項2又は3に記載の編込みスライドファスナー。
  5. ファスナーエレメント取付部(2) が3以上のウェール(W 1〜 Wn-1)からなり、そのファスナーエレメント取付部(2) のシングル組織からなる地組織にあって、テープ本体(1) に最も隣接する第n−1ウェール(Wn-1)と、テープ本体(1) のファスナーエレメント取付部(2) に最も隣接する第nウェール(Wn ) との間に二目編糸(13)が編み込まれてなる請求項4記載の編込みスライドファスナー。
  6. シングル組織からなるファスナーエレメント取付部(2) の地組織に最も隣接するテープ本体(1) の第nウェール(Wn) に編み込まれる前記二目編糸(13)のニードルループが同第nウェール(Wn) を構成するテープ本体(1) のトリコット糸(14)のニードルループと絡み合って編成されてなる請求項記載の編込みスライドファスナー。
  7. 前記ファスナーエレメント取付部(1) のシングル組織からなる地組織の全てのウェール(W 1〜 Wn-1)間に二目編糸(13)が編み込まれてなる請求項4に記載の編込みスライドファスナー。
  8. 前記ファスナーエレメント取付部(2) の最も外側の第1ウェール(W1)と同第1ウェールに隣接する第2ウェール(W2)間の地組織に二目編糸(13)が編み込まれてなる請求項4記載の編込みスライドファスナー。
  9. 前記テープ本体(1) の前記ファスナーエレメント取付部(2) に最も隣接するシングル組織からなるウェール(Wn ) を含むテープ本体の3以上のウェール(Wn 〜W n+2 ) に、更に鎖編糸が編み込まれてなる請求項4記載の編込みスライドファスナー。
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