JP5317734B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に屋外設置用の画像表示装置に関する。
従来から、画像表示用のモニターとして、特許文献1に開示されている液晶ディスプレイなどの平面型ディスプレイが多く使用されている。従来の液晶ディスプレイの殆どは、屋内に設置することを前提とした設計になっており、液晶ディスプレイに搭載されている液晶表示パネルを風雨やダストなどから保護する対策は施されていない。このため、従来の液晶ディスプレイを屋外に常設することは困難であった。
しかし近年、液晶ディスプレイを屋外に常設することが望まれている。その理由として、液晶ディスプレイは厚みが小さいこと、及び画像の解像度が高いことなどが挙げられる。厚みが小さいと、建物の外壁へのディスプレイの設置や、バス停留所などの狭い場所へのディスプレイの設置が可能となる。又、解像度が高いと、表示画面が小さくても画像を鮮明に映し出すことが可能となる。
そこで、液晶ディスプレイに搭載されている液晶表示パネルを風雨や外気から保護すべく、防水構造を有する筐体の内部に密閉された収容室を形成し、該収容室の内部に液晶表示パネルを配備した画像表示装置が考えられている。
特開2005−286987号公報
しかしながら、上記画像表示装置を屋外に設置した場合、太陽光が液晶表示パネル(画像表示パネル)の画面に入射することによって該画面の温度が上昇し、その結果、液晶表示パネルに不具合が発生する問題があった。具体的には、画面の温度が上昇した場合、液晶表示パネル内の液晶が配向性を失って、液晶表示パネルによる画像表示が出来なくなる。
冷却手段によって画像表示パネルを冷却することが考えられるが、太陽光が殆ど入射しない状況、例えば夜間においては、画像表示パネルの画面の温度が過度に低くなり、画像表示パネルに不具合が発生する虞がある。
そこで本発明の目的は、表示画面に入射する光量が変化した場合でも画像表示パネルに不具合が発生しにくい画像表示装置を提供することである。
本発明に係る画像表示装置は、筐体(12)の内部に、該筐体(12)の前面側から視認可能な画面を有する画像表示パネル(11)と、該画像表示パネル(11)を冷却する冷却手段とが配備された画像表示装置であって、
前記画像表示パネル(11)の画面に入射する光量を検出する光量検出手段(41)と、前記冷却手段の動作を制御する制御手段(42)とを備え、該制御手段(42)は、前記光量検出手段(41)により検出される光量に基づいて前記冷却手段の動作を制御する。
画像表示パネル(11)の画面に入射する光量が大きいほど画面の温度は上昇するので、上記画像表示装置において、光量検出手段(41)により検出される光量が大きい場合には、制御手段(42)によって冷却手段を動作させる。これにより画像表示パネル(11)は冷却され、従って画像表示パネル(11)の画面の温度上昇が抑制されることになる。
一方、上記画像表示装置において、光量検出手段(42)により検出される光量が小さい場合には、冷却手段の動作を維持すると、画像表示パネル(11)の画面の温度が過度に低くなって画像表示パネル(11)に不具合が発生する虞があるので、制御手段(42)によって冷却手段の動作を停止させる。これにより、画像表示パネル(11)の冷却が停止され、従って画像表示パネル(11)の画面の温度低下が抑制されることになる。
よって、上述の如く光量検出手段(42)により検出される光量に基づいて冷却手段の動作を制御することにより、画像表示パネル(11)の画面の温度は過度に高く又は低くならないように制御され、画像表示パネル(11)の画面に入射する光量が変化した場合でも画像表示パネル(11)には不具合が発生しにくくなる。
上記画像表示装置の具体的構成において、前記制御手段(42)は、前記光量検出手段(41)により検出される光量が所定値より大きい場合には前記冷却手段を動作させ、前記光量検出手段(41)により検出される光量が前記所定値より小さい場合には前記冷却手段の動作を停止させる。
本発明に係る画像表示装置によれば、画像表示パネルの表示画面に入射する光量が変化した場合でも画像表示パネルには不具合が発生しにくい。
画像表示装置を搭載した画像表示システムを示す斜視図である。 該画像表示システムの分解斜視図である。 交通機関の停留所に設置されている待合いユニットを示す斜視図である。 図2に示されるIV‐IV線に沿う断面図である。 図4に示されるV‐V線に沿う断面図である。 図4に示されるVI‐VI線に沿う断面図である。 図4に示されるVII‐VII線に沿う断面図である。 該画像表示システムの平面図である。 図5に示されるIX領域の拡大図である。 図4に示されるX‐X線に沿って一部を破断した斜視図である。 図4に示されるXI‐XI線に沿って一部を破断した斜視図である。 図4に示されるXI‐XI線に沿う断面図である。 図12に示されるXIII領域の拡大図である。 図12に示されるXIV領域の拡大図である。 第1収容室を構成する背面壁を、凝縮器を除いた状態で背面側下方から見た斜視図である。 該背面壁を背面側上方から見た斜視図である。 放熱フィンの分解斜視図である。 放熱フィンを構成する第2放熱部を示す斜視図である。 放熱フィンの要部を示す拡大斜視図である。 断熱カバーによって表面の一部が被覆されたヒートパイプを示す斜視図である。 カバー部材が取り付けられた画像表示装置を背面側から見た斜視図である。 カバー部材が取り外された画像表示装置を背面側から見た斜視図である。 カバー部材が取り付けられた第1収容室の背面壁を背面側下方から見た斜視図である。 カバー部材が取り外された第1収容室の背面壁を背面側下方から見た斜視図である。 画像表示装置を支持台に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 支持台のフレーム部を示す平面図である。 画像表示装置を支持台に取り付ける過程での係合部材と被係合部材の第1状態を示す斜視図である。 該過程での係合部材と被係合部材の第2状態を示す斜視図である。 該過程での係合部材と被係合部材の第3状態を示す斜視図である。 上記カバー部材の下方カバー部を示した平面図である。 図30に示すA領域の拡大図である。 下方カバー部が第1位置に配置された状態を示した(a)平面図及び(b)斜視図である。 下方カバー部が第2位置に配置された状態を示した(a)平面図及び(b)斜視図である。 画像表示装置が具える制御手段と、光量検出センサと、空気調和機との接続関係を示すブロック図である。 画像表示システムを前面図である。 図35に示すB−B線に沿う断面図である。 図35に示すC−C線に沿う断面図である。 図35に示すE−E線に沿う断面図である。 光量検出センサによって検出された光量と、画像表示パネルの表示画面の温度との関係を示した図である。
以下、本発明の実施の形態に係る画像表示装置を搭載した画像表示システムにつき、図面に沿って具体的に説明する。
1.画像表示システムの概要
画像表示システムは、図1に示す様な扁平な直方体状の外観を呈しており、図2に示す様に、画像表示装置1、支持台2、背板3、背面カバー4、照明器具5、及び一対の通気用プレート6,6を具えている。
画像表示装置1は、画像表示システムの前面101に映像を映し出す装置であり、図5に示す様に、液晶ディスプレイ10を具えている。尚、画像表示装置1の詳細については、「2.画像表示装置について」において説明する。
支持台2は、画像表示装置1及び背板3を支持するためのものであり、支持台2には、画像表示装置1及び背板3を取り付けるためのフレーム部21が形成されている。フレーム部21は、画像表示装置1及び背板3を嵌め込むことが可能な構成を有する。尚、画像表示装置1を支持台2に取り付けるための構造については、「3.画像表示装置を支持台に取り付けるための構成について」において説明する。
背板3は、後方に向けて広告物を設置するための設置台であり、画像表示装置1の背面側においてフレーム部21に設置されている。広告物は、背板3の背面31、即ち画像表示システムの背面102側の面に貼付される。
ここで、背板3は、照明器具5から発せられた光を透過すべく、光透過性を有する材質から形成されている。又、背板3に貼付される広告物も、照明器具5から発せられた光を透過すべく、光透過性を有する材質から形成されている。尚、以下では、光透過性を有する材質から形成された広告物を広告フィルムという。
背面カバー4は、開閉可能に支持台2に取り付けられており、閉じ位置において広告物が貼付される背板3の背面31を覆うことが出来る。これにより、背板3の背面31に貼付された広告物が、背面カバー4によって保護されることとなる。
又、背面カバー4のうち背板3の背面31と対向する部分は、光透過性を有する材質によって形成されている。
これにより、画像表示システムの背面102側から広告物を視認することが可能になっている。従って、画像表示システムの背面102からは、背板3に設置された広告物によって情報が提供されることになる。
照明器具5は、背板3の背面31に貼付される広告フィルムを照明する器具であり、略鉛直方向に延びた複数の蛍光灯によって構成されている。そして、照明器具5は、画像表示装置1と背板3との間に位置にて、支持台2のフレーム部21に取り付けられている。
照明器具5によって広告フィルムを照らすことにより、夜間でも広告フィルムに印刷された文字等を視認することが可能である。
一対の通気用プレート6,6は、画像表示装置1の下方位置にて、画像表示システムの前面101と背面102に1つずつ配備されている。一対の通気用プレート6,6には、画像表示システムの内部と外部とを連通する複数の通気口61が形成されている。
上記画像表示システムは、図3に示す様に、バス停留所などの交通機関の停留所に設置される。これにより、停留所で待機している利用者に対して、種々の情報を静止画や動画によって提供することが出来る。尚、画像表示システムの具体的な設置状態については、「4.画像表示システムの設置状態について」において説明する。
又、画像表示システムを有線又は無線で遠隔操作することにより、画像表示装置1によって画面に映し出す情報を更新することが出来る。更に、複数のバス停留所のそれぞれに画像表示システムを設置した場合、それらの画像表示システムを一括して管理することが出来る。
2.画像表示装置について
画像表示装置1は、図4及び図5に示す様に、液晶ディスプレイ10、防水構造を有する筺体12、複数のヒートパイプ13、循環用ファン18、放熱フィン14、及び通気用ファン15,16を具えている。更に図12に示す様に、画像表示装置1は、液晶ディスプレイ10を冷却する空気調和機19、循環用ファン18とは別の循環用ファン181、及び断熱部材7、並びに集熱フィン71、第1送風ファン72、及び第2送風ファン73も具えている。
<液晶ディスプレイ10>
液晶ディスプレイ10は平面型ディスプレイであり、図5に示す様に、前面に表示画面112aを有する画像表示パネル11と、画像表示パネル11の動作を制御するための回路基板11eとから構成されている。
画像表示パネル11には、用途に応じて種々の形状のものを用いることが出来る。本実施の形態では、バス停留所などの狭い場所に画像表示システムを設置することが可能となるように、画像表示パネル11として、縦長の長方形状のものが用いられている。尚、画像表示パネル11は、特に表示画面112aが形成されている前面112において発熱しやすく高温になりやすい。
<筺体12>
(収容室について)
図12に示す様に、筐体12の内部には、密閉又はほぼ密閉された状態で維持されている第1収容室121と、第1収容室121を構成する背面壁125の背面側に位置する第2収容室22とが形成されており、第1収容室121の内部には、画像表示パネル11が、その表示画面112aを画像表示システムの前面101の方に向けた姿勢で配備される一方、第2収容室22の内部には、回路基板11eが、背面壁125の背面に設置された状態で配備されている。
図4及び図12に示す様に、筐体12は、画像表示パネル11の前面112側に位置する前面壁124と、画像表示パネル11の背面111側に位置する背面壁125と、画像表示パネル11の両側面側に位置する側面壁121a,121bと、画像表示パネル11の上端面113側に位置する上面壁127(図13も参照)と、画像表示パネル11の下端面114側に位置する下面壁128(図14も参照)とを有する。
前面壁124は、前面壁124のうち画像表示パネル11の表示画面112aと対向する部分が、光透過性を有する材質、具体的にはガラス材によって形成されている。尚、前面壁124の前面は、画像表示システムの前面101となる。
これにより、筐体12の前面側、即ち画像表示システムの前面101側から、画像表示パネル11の表示画面112aを視認することが可能になっている。従って、画像表示システムの前面101からは、画像表示パネル11による画像表示によって情報が提供されることになる。
そして、上述した前面壁124、背面壁125、側面壁121a,121b、上面壁127、及び下面壁128によって、密閉又はほぼ密閉された状態の第1収容室121が構成されている。
このように、第1収容室121を密閉又はほぼ密閉された状態に維持し、該第1収容室121の内部に画像表示パネル11を配備することにより、画像表示装置1を屋外に設置した場合でも、画像表示パネル11は風雨や外気に晒されることがなくなる。従って、画像表示パネル11に不具合が生じにくくなる。
図12に示す様に背面壁125の背面には、凹部125aが形成されると共に、該凹部125aを塞ぐカバー部材23が、照明器具5及び背板3よりも前方の位置にて着脱可能に取り付けられている。又、カバー部材23には、図12及び図21に示す如く一対の換気口26,27が形成されており、該一対の換気口26,27の内、一方の換気口26は下方位置に配置され、他方の換気口27は上方位置に配置されている。
本実施の形態においては、図22に示す様にカバー部材23は、凹部125aの下方空間を塞ぐ下方カバー部231と、凹部125aの上方空間を塞ぐ上方カバー部232と、上方空間と下方空間によって挟まれた空間を塞ぐ中央カバー部233とから構成されており、下方カバー部231には一方の換気口26が形成され、上方カバー部232には他方の換気口27が形成されている。
又、上記カバー部231〜233は何れも、背面壁125の背面に対して着脱可能にネジ留めされている。図30は、カバー部231〜233のうち下方カバー部231だけを示した平面図である。図30に示す様に下方カバー部231には、該下方カバー部231を背面壁125にネジ留めする際にネジが通されるネジ貫通孔230が複数形成されている。ネジ貫通孔230は、図31に示す如く、互いに連通した第1貫通孔23aと第2貫通孔23bとから構成されている。第1貫通孔23aは、図32(a)及び図32(b)に示す様に、ネジ43の脚部431(図32では脚部431が下方カバー部231によって隠れているので、図33(b)を参照のこと)を通過させる一方、ネジ43の頭部432の通過を阻止する。第2貫通孔23bは、図33(a)及び図33(b)に示す様に、ネジ43の脚部431と頭部432の両方を通過させる。
又、ネジ43の脚部431がネジ貫通孔230に通された状態で、該脚部431が、第1及び第2貫通孔23a,23bのうち何れか一方の貫通孔から他方の貫通孔に移動することが可能となるように、第1貫通孔23aと第2貫通孔23bが互いに連通している。
従って、下方カバー部231は、図32(a)に示す様にネジ43の脚部431が第1貫通孔23aを貫通した第1位置と、図33(a)に示す様にネジ43の脚部431が第2貫通孔23bを貫通した第2位置との間で、スライドが可能である。
下方カバー部231を背面壁125に取り付けた状態においては、図32(a)に示す様に下方カバー部231は、ネジ43の脚部431が第1貫通孔23aを貫通した状態でネジ留めされている。この状態から下方カバー部231を取り外す場合、まずネジ43を緩め、そして下方カバー部231を第1位置から第2位置までスライドさせる。第2位置においては、ネジ43は第2貫通孔23bを貫通することになるので、下方カバー部231を後方へ移動させることにより、ネジ43の頭部432が第2貫通孔23bを通過し、その結果、下方カバー部231は背面壁125から離脱することになる。
従って、背面壁125からネジ43を取り外すことなく該ネジ43を緩めるだけで、下方カバー部231を背面壁125から取り外すことが出来る。又、上記一連の過程においては、背面壁125にネジ43が取り付けられたままになるので、下方カバー部231をネジ43に引っ掛けることが可能であり、その結果、下方カバー部231の落下が防止されることになる。
一方、下方カバー部231を背面壁125に取り付ける場合、上記取外し作業で行った一連の過程を逆に行えばよく、従って、背面壁125にネジ43を取り付けた状態のまま、下方カバー部231を背面壁125に取り付けることが出来る。
上方カバー部232及び中央カバー部233についても、下方カバー部231と同様、第1貫通孔23aと第2貫通孔23bから構成されたネジ貫通孔230が複数形成されており、下方カバー部材231と同様の取付け及び取外し作業を行うことが可能である。
よって、カバー部材23の取外し及び取付け作業、即ちカバー部231〜233の取外し及び取付け作業の何れをも、容易に行うことが可能になる。
上述の如くカバー部材23を背面壁125に取り付けることにより、背面壁125の凹部125aがカバー部材23によって塞がれ、凹部125aの内壁とカバー部材23とによって囲まれた第2収容室22が形成されることになる。即ち、背面壁125の凹部125aを構成する内壁によって、第2収容室22の前面壁と側面壁が構成され、背面壁125の背面に取り付けられたカバー部材23によって、第2収容室22の背面壁が構成されることになる。更に言うと、カバー部材23の背面壁125へのネジ留めによって、第2収容室22の背面壁が第2収容室22の側面壁にネジ留めされることになる。
従って、画像表示装置1を屋外に設置した場合でも、第2収容室22の内部に配備されている回路基板11eは風雨や外気に晒されにくくなる。又、画像表示パネル11が配備されている第1収容室121とは別の第2収容室22に回路基板11eが配備されることになるので、回路基板11eは、画像表示パネル11で発生した熱による影響を受けににくくなる。従って、回路基板11eに不具合が生じにくくなる。
一方、着脱可能に取り付けられているカバー部材23を取り外すことにより、第2収容室22の背面壁が取り除かれることになるので、筐体12の背面側から回路基板11eの状態を視覚又は触覚によって確認することや、回路基板11eのメンテナンスが可能となる。
又、上述の如くカバー部材23の取外し及び取付け作業の何れをも容易に行うことが出来るので、第2収容室22に収容されている回路基板11eの確認やメンテナンスも容易に行うことが出来る。
尚、本実施の形態においては、第1貫通孔23aと第2貫通孔23bから構成されたネジ貫通孔230が、カバー部231〜233の何れにも形成されているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ネジ貫通孔230は、高い位置に配置される上方カバー部材231にだけ形成されていてもよい。これにより、上方カバー部材232の着脱時において、該上方カバー部材232の落下が防止されることになる。
図12に示す様に本実施の形態では、背面壁125は、画像表示パネル11と背板3との間の位置にて、画像表示パネル11の背面111から離間した状態で配置されている。このため、画像表示パネル11で発生した熱は背面壁125に伝わりにくく、従って、背面壁125の背面に配備されている回路基板11eにも、画像表示パネル11の熱が伝わりにくくなる。よって、本実施の形態に係る画像表示装置1は、回路基板11eの不具合がより発生しにくい構成になっている。
尚、第1収容室121の背面壁125の背面に凹部125aが形成され、凹部125aがカバー部材23によって塞がれた構成においては、図12及び図14に示す様に、第1収容室121の背面壁125の内、凹部125aが形成されている部分から下方にずれた部分125bと、カバー部材13とがほぼ鉛直方向に並ぶことになる。
(背面構造について)
図10及び図12に示す様に、筐体1の背面には、背面カバー4によって開閉することが可能な開口129が形成されている。これにより、背板3に設置されている広告物を貼り替えることが可能になっている。
広告物の貼り替え時において背面カバー4を開いた場合、外気が筐体12内に入り込むこととなるが、画像表示パネル11は第1収容室121の内部に配備され、回路基板11eは第2収容室22の内部に配備されているので、画像表示パネル11及び回路基板11eは外気に晒されにくく、従って画像表示パネル11及び回路基板11eには不具合が生じにくい。
(循環流路について)
第1収容室121の内部には、図11及び図12に示す様に、画像表示パネル11を包囲する循環流路92が形成されている。尚、図11及び図12では、循環流路92を明確にすべく、ヒートパイプ13の図示を省略しており、後述する図13及び図14においても同様である。
本実施の形態では循環流路92は、4つの流路部11a〜11dによって構成されている。流路部11aは、第1収容室121を構成する前面壁124と画像表示パネル11の前面112との間に形成され、前面112に沿って略鉛直方向に延びている。
具体的には図5に示す様に、流路部11aを形成するための一対の流路形成部材921,921が、画像表示パネル11の前面112に配備されている。一対の流路形成部材921,921は、画像表示パネル11の表示画面112aの両側の位置にて画像表示パネル11の前面112に沿って鉛直方向に延びると共に、第1収容室112を構成する前面壁124と画像表示パネル11の前面112とによって挟まれている(図9参照)。これにより、一対の流路形成部材921,921と、第1収容室112を構成する前面壁124と、画像表示パネル11の前面112とによって囲まれた流路部11aが形成されることとなる。
又、流路部11bは、図13に示す様に、第1収容室121を構成する上面壁127と画像表示パネル11の上端面113との間に形成されている。流路部11cは、第1収容室121を構成する背面壁125と画像表示パネル11の背面111との間に形成され、背面111に沿って略鉛直方向に沿って延びている。流路部11dは、図14に示す様に、第1収容室121を構成する下面壁128と画像表示パネル11の下端面114との間に形成されている。
本実施の形態においては、循環流路92を構成する流路部11aは、画像表示パネル11の外面に垂直な方向についての幅W(図12参照)が流路部11cよりも小さくなっている。具体的には、流路部11aの幅Wは10mm程度である。同様に、流路部11b,11dの幅Wも10mm程度である。
流路部11a〜11dは、画像表示パネル11の周囲でこの順に環状に繋がって、画像表示パネル11を包囲している。即ち、流路部11aと流路部11cは、それぞれの上端部と下端部で、流路部11b及び流路部11dによって互いに連通している。
そして、循環流路92内の空気は、後述するように循環用ファン18,181によって画像表示パネル11の周囲を循環する。よって、画像表示パネル11の表示画面112aで発生した熱は、循環流路92内の空気を媒体として、画像表示パネル11の背面111側へ移動することとなる。
(通気路について)
筐体12の内部には、第1収容室121の外側の位置に、筐体12の外部に通じる通気路122,123が形成されている。具体的には図4に示す様に、通気路122は、第1収容室121を構成する一方の側面壁121aに沿って略鉛直方向に延び、通気路123は、第1収容室121を構成する他方の側面壁121bに沿って延びている。
このように、第1収容室121の両側に通気路122,123を形成することにより、画像表示装置1が厚み方向に大型化することを回避することが出来る。
通気路122の上端部122aは、図6に示す様にクランク状に曲がっており、支持台2のフレーム部21の上面21aに設けられた通気口62(図8参照)を介して、筐体12の外部に通じている。通気路123の上端部123aについても同様である。
通気路122の下端部122bは、図7に示す様に、画像表示装置1の下方に設置されている通気用プレート6の通気口61を介して、筐体12の外部に通じている。通気路123の下端部123bについても同様である。
<ヒートパイプ13>
複数のヒートパイプ13は、循環流路92の流路部11c内に配備されている。具体的には複数のヒートパイプ13は、図4に示す様に画像表示パネル11の背面111に、略鉛直方向に所定間隔で繰り返し配列された状態で固定されている。そして、本実施の形態では、このように配列されたヒートパイプ13が、背面111の中心線111aの両側に1組ずつ配備されている。
中心線111aに対して通気路122側に配列されたヒートパイプ13は、図9に示す様に、画像表示パネル11の背面111から通気路122の方へ延びると共に、第1収容室121を構成する一方の側面壁121aを貫通している。これにより、ヒートパイプ13は、第1収容室121の内部から、第1収容室121の外部に位置する通気路122の内部まで延びている。即ち、ヒートパイプ13は、通気路122の内部に突出した状態で配置されている。
図9に示す様に、第1収容室121の側面壁121aには貫通孔126が形成されており、ヒートパイプ13は、貫通孔126を通って第1収容室121の内部から通気路122の内部まで延びている。
図17及び図19に示す様に、ヒートパイプ13には、シリコンゴム等からなる環状のシール部材132が嵌め込まれており、ヒートパイプ13を貫通孔126に貫通させた状態で、貫通孔126はシール部材132によってシールされている。これにより、第1収容室121の内部は密閉された状態のまま維持されることになる。
中心線111aに対して通気路123側に配列されたヒートパイプ13は、通気路122に延びたヒートパイプ13と同様に、第1収容室121を構成する他方の側面壁121bを貫通して、第1収容室121の内部から通気路123の内部に延びている(図5参照)。
更に、図9及び図20に示す様に、ヒートパイプ13は、画像表示パネル11の背面111に接触して、或いは、画像表示パネル11の背面111との間に熱伝導部材を介在させて、画像表示パネル11に熱的に接続されている。そして、ヒートパイプ13の表面の内、画像表示パネル11との接続面からずれた少なくとも一部の領域が、断熱カバー133によって被覆されている。
これにより、画像表示パネル11から発生した熱は、画像表示パネル11の背面111から直接回収されることになる。又、ヒートパイプ13から第1収容室121内の空気への熱の移動が断熱カバー133によって抑制される。従って、ヒートパイプ13によって画像表示パネル11の背面111から回収した熱は、ヒートパイプを通って、効率良く第1収容室121の外部へ導かれることになる。つまり、ヒートパイプ13は、画像表示装置1に具えられた熱回収効率の高い熱交換手段として機能する。
ヒートパイプ13によって第1収容室121の外部に導かれた熱は、ヒートパイプ13から通気路122,123の内部に放出される。そして、放出された熱は、通気路122,123を通って筺体12の外部に発散される。即ち、通気路122,123は、ヒートパイプ13から熱を回収する熱回収手段として機能する。
よって、画像表示パネル11の温度上昇が抑制され、その結果、液晶ディスプレイ10の機能は良好な状態に維持されることとなる。
又、本実施の形態においては、ヒートパイプ13は、画像表示パネル11の背面111に所定間隔で繰り返し配列されているので、循環流路92の流路部11c全体から熱を回収し、また液晶ディスプレイの背面111全体から熱を回収することが出来る。これにより、画像表示装置1の冷却効率が高くなる。
画像表示パネル11が発熱することによって、第1収容室121の内部の温度は外部(通気路122,123)の温度よりも高くなる。又、ヒートパイプ13の内部には熱交換用の冷媒(水など)が充填されている。
従って、ヒートパイプ13の熱交換効率を高めるためには、ヒートパイプ13は、図4に示す様に、第1収容室121の内部から通気路122,123の内部へ斜め上方に向かって延びた状態で配置されることが好ましい。
ヒートパイプ13の上記配置状態によれば、ヒートパイプ13のうち第1収容室121の外側に位置する外側パイプ部が、第1収容室121の内側に位置する内側パイプ部よりも高い位置に配置されることとなる。従って、第1収容室121内に配備されている画像表示パネル11から発生した熱により、ヒートパイプ13内の冷媒は、内側パイプ部内で気化されて外側パイプ部に向かって上昇することになる。そして、外側パイプ部内においては、第1収容室121の外側の空気によって冷媒から熱が奪われるので、外側パイプ部内の冷媒は、液化されて内側パイプ部の方へ流れ落ち、そして内側パイプ部で再び気化されることとなる。
従って、ヒートパイプ13内の冷媒は、効率良く循環することとなる。よって、ヒートパイプ13による熱の回収効率が高められ、その結果、ヒートパイプによって回収した画像表示パネル11の熱が、第1収容室121の外部に効率良く排出されることとなる。
更に、本実施の形態においては、画像表示パネル11の背面111にヒートパイプ13が配備されているので、ヒートパイプ13を前面112側(流路部11a内)に配置した場合に生じる制限、例えば表示画面112aの縮小や、画像表示装置1の大型化などを回避することが出来る。
このようにヒートパイプ13を背面111に配置した場合でも、表示画面112aで発生した熱は、循環流路92内を循環する空気によってヒートパイプ13に導かれるので、ヒートパイプ13での熱交換効率は高いままである。
ヒートパイプ13の配置状態について更に説明すると、図5及び図9に示す様に上記ヒートパイプ13は何れも、画像表示パネル11の背面111からの熱の回収効率を高めるべく、画像表示パネル11の背面111に沿って延びた状態で配置されている。
ヒートパイプ13の上記配置状態によれば、画像表示パネル11の背面111とヒートパイプ13とが熱的に接続されている接続面の面積が増大するので、ヒートパイプ13と画像表示パネル11との間での熱交換効率が高まり、その結果、画像表示パネル11で発生した熱が、画像表示パネル11の背面111から効率良く回収されることとなる。
更に、本実施の形態では、ヒートパイプ13は何れも、図4に示す様に略鉛直方向に所定間隔で繰り返し配置されており、隣接するヒートパイプ13との距離を所定間隔に保ったまま通気路122,123の内部まで延びている。このため、通気路122の内部においても、ヒートパイプ13は、略鉛直方向へ所定間隔で繰り返し並んでいる。
よって、ヒートパイプ13で回収した熱を、通気路122,123の内部において分散して放出することが出来、その結果、通気路122,123の内部でのヒートパイプ13の熱交換(放熱)効率が高まることとなる。
<空気調和機19>
空気調和機19は、図2並びに図10〜図12に示す様に、蒸発器191と凝縮器192とから構成され、蒸発器191によって熱を回収し、回収した熱を凝縮器192によって放出する。
蒸発器191は、図11及び図12に示す様に、第1収容室121の内部において、画像表示パネル11の背面111側であって、且つ画像表示パネル11の下端面114近傍の位置に配備されている。即ち、蒸発器191は、循環流路92の流路部11cの下端部に配置されている。具体的には、図12に示す様に蒸発器191は、第1収容室121の背面壁125の内、凹部125aが形成されている部分から下方にずれた部分125bの前面側に配置されている。
蒸発器191を画像表示パネル11の背面111側に配置することにより、画像表示装置1が高さ方向に大型化することを回避することが出来る。又、蒸発器191を、画像表示パネル11の下端面114側ではなく、背面111側に配置することにより、循環流路92を短くすることが出来る。
尚、蒸発器191は、画像表示パネル11の下方、即ち画像表示パネル11の下端面114側に配置されてもよい。
更に図14に示す様に、蒸発器191は、背面壁125の部分125bの前面に近接した状態で配置されている。従って、蒸発器191によって、背面壁125の部分125bが冷却されることとなる。以下では、該部分125bを被冷却部分と呼ぶことにする。
凝縮器192は、図11及び図12に示す様に、筐体12の内部であって、且つ第1収容室121の外側の位置に配備されている。具体的には、凝縮器192は、第1収容室121の下方位置、即ち画像表示パネル11の下方位置にて、一対の通気用プレート6,6の間に配置されている。
又、一対の通気用プレート6,6の間には吸排気用ファンが配置されている(図示せず)。該吸排気用ファンは、一方の通気用プレート6に形成されている通気口61から空気を吸い込んで、凝縮器192に送り込み、そして他方の通気用プレート6に形成されている通気口61から空気を排出する。
これにより、凝縮器192から発散される熱を、筐体12の外部に効率良く放出することが出来る。
尚、本実施の形態では、図10〜図12並びに図14において矢印Dで示す様に、前面101に配備されている通気用プレート6の通気口61から空気が吸い込まれ、背面102に配備されている通気用プレート6の通気口61から空気が排出される。即ち、前者の通気口61は吸気口として用いられ、後者の通気口61は排気口として用いられている。
上記空気調和機19によれば、蒸発器191及び凝縮器192の何れにおいても熱交換効率が高いので、循環流路92内を流れる空気から熱を蒸発器191によって効率良く回収し、そして凝縮器192によって、通気用プレート6に形成された複数の通気口61から筐体12の外部に、熱を効率良く放出することが出来る。
画像表示パネル11の動作によって画像表示パネル11からは熱が発生し、又、画像表示パネル11の表示画面112aへの太陽光の入射によって画像表示パネル11には熱が付与されることになるが、これらの熱は、上述の如く空気調和機19によって回収されることとなる。従って、画像表示パネル11の温度上昇が抑制され、その結果、画像表示パネル11の機能は良好な状態に維持されることとなる。
上述の如く空気調和機19を動作させることにより、画像表示パネル11の温度上昇が抑制されることになるが、画像表示パネル11の表示画面112aに太陽光が殆ど入射しない状況、例えば夜間においては、空気調和機19を動作させることによって画像表示パネル11の温度が過度に低くなり、画像表示パネル11に不具合が発生する虞がある。
そこで、本実施の形態に係る画像表示装置1は、図34に示す如く、光量検出センサ41と制御手段42を具えている。図35に示す様に本実施の形態においては、光量検出センサ41は、筐体12内の四隅に1つずつ配備されており、4つの光量検出センサ41は何れも、前面壁124の背面側の位置であって、且つ前面壁124の前面側から入射した光によって照明される位置に配置されている。
具体的には、図35において右側に位置する2つの光量検出センサ41は、図36〜図38に示す様に、通気路123と前面壁124との間の位置であって、且つ通気路123の上端近傍の位置と下端近傍の位置に1つずつ配置されている。図35において左側に位置する2つの光量検出センサ41も、右側に位置する2つの光量センサ41と同様、通気路122と前面壁124との間の位置に配置されている。
従って、前面壁124にその前面側から入射する光量、即ち画像表示パネル11の表示画面112aに入射する光量が、光量検出センサ41によって検出されることになる。
制御手段42は、光量検出センサ41により検出された光量に基づいて、画像表示パネル11の表示画面112aの温度が過度に高く又は低くならないように空気調和機19の動作を制御する。尚、本実施の形態においては、光量検出センサ41が4つ設けられているので、制御手段42は、例えば4つの光量検出センサ41のそれぞれによって検出された光量の平均値に基づいて、空気調和機19を制御することになる。
光量検出センサ41によって検出された光量と、画像表示パネル11の表示画面112aの温度との間には、図39に示す様に、光量の増大に従って表示画面112aの温度が上昇するという関係がある。
従って、制御手段42は、光量検出センサ41により検出された光量が所定値Lより大きい場合には空気調和機19を動作させ、光量検出センサ41により検出された光量が所定値Lより小さい場合には空気調和機19の動作を停止させる。ここで、所定値Lは、該所定値Lに対応する表示画面112aの温度Tを基準として空気調和気19の動作とその停止が実行されることにより、画像表示パネル11の機能を良好な状態に維持することが可能になる光量の値であり、空気調和機19の冷却効率や外気温などを考慮して設定される。
上述の如く制御手段42による空気調和機19の制御によれば、画像表示パネル11の表示画面112aに入射する光量が所定値Lより大きい場合には、空気調和機19が動作して画像表示パネル11が冷却され、従って画像表示パネル11の表示画面112aの温度上昇が抑制されることになる。一方、画像表示パネル11の表示画面112aに入射する光量が所定値Lより小さい場合には、空気調和機19の動作が停止して画像表示パネル11の冷却が停止され、従って画像表示パネル11の表示画面112aの温度低下が抑制されることになる。
よって、画像表示パネル11の表示画面112aの温度が過度に高く又は低くならないように制御され、画像表示パネル11の表示画面112aに入射する光量が変化した場合でも画像表示パネル11には不具合が発生しにくくなる。
尚、光量検出センサ41により検出される光量だけでなく、温度センサによって検出することが可能な第1収容室121内の温度や外気温をも用いて、空気調和機19を制御手段42によって制御してもよい。この場合、画像表示パネル11の表示画面112aの温度を、より精度良く制御することが可能になる。
本実施の形態では、循環流路92内の空気から熱を回収するための熱交換手段(冷却手段)として蒸発器191を用い、蒸発器191で回収した熱を筐体12の外部に放出するために熱交換手段として凝縮器192を用いたが、蒸発器191及び凝縮器192に替えて他の熱交換手段或いは冷却手段を採用してもよい。
又、本実施の形態では、通気口61から空気を吸排気するための吸排気手段として吸排気用ファンを用いたが、吸排気用ファンに替えて他の吸排気手段を採用してもよい。
更に、本実施の形態においては、通気用プレート6と筐体12とを別部材とし、通気用プレート6に通気口61を形成したが、通気用プレート6を設けずに、筐体12に通気口61を形成してもよい。
<循環用ファン18,181>
循環用ファン18,181は、循環流路92内の空気を循環流路92に沿って循環させるためのファンである。循環用ファン18は、図11及び図12に示す様に、画像表示パネル11の背面111側であって、且つ画像表示パネル11の上端面113近傍の位置に配備されている。即ち、循環用ファン18は、循環流路92の流路部11cの上端部に配備されている。
そして、循環用ファン18は、図13に示す様に、循環流路92の流路部11c内の空気を下方に向けて流す。
循環用ファン181は、第1収容室121の内部において、画像表示パネル11の背面111側であって、且つ蒸発器191の近傍に配備されている。本実施の形態では、図11及び図12に示す様に、循環流路92の流路部11cの下端部において、蒸発器191の上方位置に配備されている。
そして、循環用ファン181は、図14に示す様に、蒸発器191に向けて風を送り込む。
これにより、循環流路92内の空気は、図13及び図14に示す様に、画像表示パネル11の周囲を実線矢印の方向へ循環することとなる。
即ち、循環用ファン18,181を駆動することによって、画像表示パネル11の前面112に沿う流路部11a内の空気は、図13に示す様に、略鉛直方向において下から上へ流れ、そして画像表示パネル11の上端面113に沿う流路部11bを通って、背面111に沿う流路部11cへ流れ込む。流路部11c内に流れ込んだ空気は、図14に示す様に、流路部11cに沿って上から下へ流れ、そして画像表示パネル11の下端面114に沿う流路11dを通って流路部11aに戻る。
上記循環用ファン18,181によれば、画像表示パネル11の前面112に沿う流路部11a内の空気を、背面111に沿う流路部11cに効率良く導くことが出来る。よって、画像表示パネル11の表示画面112aで発生した熱は、空気を媒体として、画像表示パネル11の背面111側に配備されているヒートパイプ13及び蒸発器191へ導かれ、そしてヒートパイプ13及び蒸発器191によって効率良く回収されることとなる。即ち、循環流路92内の空気を用いて、画像表示パネル11、特に画像表示パネル11の表示画面112aを空冷することが出来る。
よって、画像表示パネル11の温度上昇、特に発熱しやすい画像表示パネル11の表示画面112aの温度上昇が抑制され、その結果、画像表示パネルの機能は良好な状態に維持されることとなる。
又、回路基板11eで発生した熱も、背面壁125の前面から循環流路92内を循環する空気に伝わって、ヒートパイプ13及び蒸発器191によって回収される。このようにして、回路基板11eも冷却されることとなる。
即ち、循環用ファン18,181、ヒートパイプ13、及び蒸発器191によって、画像表示パネル11や回路基板11eを冷却するための冷却機構が構成されている。
本実施の形態においては、循環用ファン181によって蒸発器191に向けて風が送り込まれるので(図14参照)、循環流路92内の空気を、流路部11cで停滞させることなく蒸発器191に送り込むことが出来る。よって、蒸発器191によって熱を効率良く回収することが可能となる。
又、本実施の形態においては、循環用ファン18,181が流路部11cの上端部と下端部のそれぞれに配備されているので、空気が循環流路92に沿って流れやすくなると共に、流速が大きくなる。従って、画像表示パネル11を均一に冷却することが可能となり、その結果、画像表示パネル11のうち蒸発器191近傍の部分だけが冷えるということがなくなる。
但し、循環流路92内を流れる空気の流速を大きくし過ぎると、ヒートパイプ13や蒸発器191での熱交換効率が低下する。よって、本実施の形態では、図4に示す様に流路部11cの上端部に10個の循環用ファン18を配備する一方、流路部11cの下端部には、図15及び図16に示す様に3個の循環用ファン181を配備することが好ましい。
又、本実施の形態においては、循環流路92を構成する流路部11aの幅W(=W1)が、流路部11cの幅W(=W2)よりも小さいので(図12参照)、循環流路92に沿って流れる空気の流速が、流路部11a内において大きくなる。従って、画像表示パネル11の表示画面112aからヒートパイプ13及び蒸発器191に導かれる熱量が増大し、その結果、表示画面112aの冷却効率が高まることとなる。
更に、本実施の形態においては、画像表示パネル11の前面112に沿う流路部11a内の空気が、略鉛直方向において下から上に流れるので、熱によって温まった空気は上昇するという空気の性質と相俟って、流路部11a内の空気は効率良く下から上へ流れることとなる。
よって、循環流路92に沿って空気が循環しやすくなり、画像表示パネル11の表示画面112aで発生した熱を、効率良くヒートパイプ13及び蒸発器191に導くことが出来る。その結果、ヒートパイプ13及び蒸発器191での熱交換(集熱)効率が高まり、以って画像表示装置1の冷却効率がより高まることとなる。
更に又、本実施の形態においては、循環用ファン18を、循環流路92の流路部11cの上端部、即ち画像表示パネル11の上端面113に沿う流路部11bから空気が流れ出る位置又はその近傍の位置に配置し、流路部11c内の空気を下方に向けて流しているので、循環流路92内の空気を効率良く循環させることが出来る。理由は以下のとおりである。
循環流路92のうち、幅Wが狭い部分では流路抵抗が高く、幅Wが広い部分では流路抵抗が低いので、循環する過程で幅Wの狭い部分を流れている空気は、幅Wが広い部分へ流れ出ようとする。
本実施の形態における循環流路92では、図13に示す様に、流路部11a,11bの幅W(=W1,W2)が流路部11cの幅Wよりも狭いので、流路部11a,11bの流路抵抗は流路部11cの流路抵抗よりも高く、従って流路部11a,11bを流れる空気は、流路部11cの方へ流れ出ようとする。
よって、流路部11bから空気が流れ出る位置またはその近傍の位置に循環用ファン18を配置し、流路部11b内の空気を流路部11cの方に流すことにより、流路部11b内の空気は効率良く流路部11cへ導かれる。その結果、循環流路92内の空気が効率良く循環されることとなる。
尚、流路部11bの幅W(=W2)が流路部11aの幅W(=W1)よりも広い場合には、上述したのと同じ理由から、流路部11aから空気が流れ出る位置またはその近傍の位置に循環用ファン18を配置してもよい。
又、本実施の形態においては、循環用ファン18,181が画像表示パネル11の背面111側に配置されているので、画像表示装置1が高さ方向に大型化することを回避することが出来る。
本実施の形態では、循環流路92内の空気を循環させるための循環手段として、循環用ファン18,181を用いたが、循環用ファン18,181に替えて他の循環手段を採用してもよい。
<放熱フィン14>
放熱フィン14は、図9に示す様に通気路122の内部に配備されており、ヒートパイプ13のうち通気路122の内部に突出した突出部131に接続されている。本実施の形態では、放熱フィン14は、アルミニウムによって形成されている。
具体的には、放熱フィン14は、ヒートパイプ13の突出部131を両側から挟む第1放熱部141と第2放熱部142によって構成されている。第1放熱部141は、基部141aと、基部141aに対して垂直に連結されたフィン部141bとを有し、ヒートパイプ13の突出部131に対して筐体12の前面側、即ち画像表示システムの前面101側に配置されている。
第2放熱部142は、基部142aと、基部142aに対して垂直に連結されたフィン部142bとを有し、ヒートパイプ13の突出部131に対して筐体12の背面側、即ち画像表示システムの背面102側に配置されている。
そして、第1放熱部141と第2放熱部142のそれぞれには、図17及び図18に示す様に、基部141a,142aに一対の溝141c,142cが形成されている。第1放熱部141と第2放熱部142によってヒートパイプ13の突出部131を両側から挟んだとき、該一対の溝141c,142cに該突出部131が嵌合する。
より具体的には、一対の溝141c,142cは半円筒状に形成されており、第1放熱部141と第2放熱部142によってヒートパイプ13の突出部131を両側から挟んだとき、一対の溝141c,142cによって円筒状の穴が形成され、ヒートパイプ13の突出部131は該円筒状の穴に嵌合する。
本実施の形態では、画像表示パネル11の背面111に、複数のヒートパイプ13が略鉛直方向に並んで配備されると共に(図4参照)、通気路122の内部には、複数のヒートパイプ13のそれぞれに対応する複数の放熱フィン14が略鉛直方向に配備されている。
そして、図17及び図18に示す様に、複数のヒートパイプ13のそれぞれに対応する複数の第1放熱部141が一体に形成されると共に、該複数のヒートパイプ13のそれぞれに対応する複数の第2放熱部142も一体に形成されている。
通気路122の内部に配備された上記放熱フィン14と同様に、通気路123の内部にも放熱フィン14が配備されている(例えば図4参照)。
上記放熱フィン14によれば、ヒートパイプ13から通気路122,123の内部への放熱効率が高まり、その結果、画像表示装置1の冷却効率が高まることとなる。
本実施の形態においては、放熱フィン14が第1放熱部141と第2放熱部142によって構成され、第1放熱部141と第2放熱部142には一対の溝141c,142cが形成されているので、第1放熱部141と第2放熱部142によってヒートパイプ13を両側から挟み、そして該ヒートパイプ13を一対の溝141c,142cに嵌合するだけで、放熱フィン14を形成しながら該放熱フィン14をヒートパイプ13に接続することが出来る。よって、ヒートパイプ13への放熱フィン14の接続が容易である。
又、本実施の形態においては、複数のヒートパイプ13のそれぞれに対応する複数の第1放熱部141が一体に形成されると共に、該複数のヒートパイプ13のそれぞれに対応する複数の第2放熱部142も一体に形成されているので、複数のヒートパイプ13を第1放熱部141と第2放熱部142で挟むという一回の作業で、該複数のヒートパイプ13の全てに放熱フィン14を取り付けることが出来る。その結果、複数のヒートパイプ13への放熱フィン14の取付けが簡略化されることとなる。
本実施の形態では、図17に示す様に第1放熱部141において、複数のフィン部141bが基部141aに垂直に連結されており、複数のフィン部141bの間に隙間が形成されている。第2放熱部142においても同様である。従って、通気路122,123内を流れる空気は、上記隙間を通って流れることになる。
尚、図17では第1放熱部141において、複数のフィン部141bの先端が、連結部143によって互いに連結されており、上記隙間はフィン部141b、基端部141a及び連結部143によって囲まれている。第2放熱部142においても同様である。この場合、通気路122,123内の空気を該隙間だけに通すことによって、放熱フィン14を、ダクトとしても機能するダクトフィンとすることが出来る。もちろん、隙間及び該隙間の外側の両方に、通気路122,123内の空気を流してもよい。
本実施の形態では、ヒートパイプ13から通気路122,123の内部への放熱効率を高めるための放熱部材として、放熱フィン14を用いたが、放熱フィン14に替えて他の放熱部材を採用してもよい。
<通気用ファン15,16>
通気用ファン15,16は、図4に示す様に通気路122の内部に配備されており、
通気用ファン15は、通気路122の上端部122aに配置され、通気用ファン16は、通気路122の下端部122bに配置されている。
通気用ファン15,16は、通気路122内の空気を通気路122に沿って同じ方向に流す。具体的には通気用ファン15は、図6に示す様に、通気路122内の空気を通気口62から筺体12の外部へ排出することにより、通気路122内の空気を略鉛直方向において下から上に流す。通気用ファン16は、図7に示す様に、筺体12の外部の空気を通気口61から通気路122の内部へ吸入することにより、通気路122内の空気を略鉛直方向において下から上に流す。尚、図6及び図7では、空気の流れが実線矢印によって示されている。
通気路123の内部にも、通気路122と同様に、通気用ファン15,16が配備されており(図4参照)、通気用ファン15,16によって、通気路123内の空気が略鉛直方向において下から上に流される。
上記通気用ファン15,16によれば、ヒートパイプ13から通気路122,123の内部に放出された熱を、筐体12の外部に効率良く発散することが出来る。よって、通気路122の内部においてヒートパイプ13及び放熱フィン14の放熱効率が高まる。
そして、本実施の形態においては、通気路122,123内の空気が下から上に流れるので、通気路122,123内に放出された熱によって温まった空気は上昇するという空気の性質と相俟って、通気路122,123内の空気は効率良く下から上に流れることとなる。よって、通気路122,123内に放出された熱を効率良く筐体12の外部に発散することが出来る。
本実施の形態では、通気路122,123内の空気を筐体12の外部に排出する送風手段として、通気用ファン15,16を用いたが、通気用ファン15,16に替えて他の送風手段を採用してもよい。
<断熱部材7>
断熱部材7は、図14に示す様に、蒸発器191と画像表示パネル11との間に介在している。具体的には、蒸発器191は、画像表示パネル11の背面111側に配置されており、断熱部材7は、画像表示パネル11の背面111と蒸発器191の前面191aとの間に配置されている。断熱部材7の材質には、例えばウレタンやシリコン系のゴムなどが用いられる。
上述したように、画像表示パネル11で発生した熱は、循環流路92内を流れる空気を媒体として蒸発器191に導かれ、そして蒸発器191によって回収される。上記断熱部材7によれば、蒸発器191によって熱を回収する過程で、画像表示パネル11のうち蒸発器191の近傍位置の部分が過剰に冷えてしまうことを防止することが出来る。よって、画像表示パネル11の温度分布が均一となり、その結果、画像表示パネル11の機能は良好な状態に維持されることとなる。
<集熱フィン71、第1送風ファン72、及び第2送風ファン73>
集熱フィン71は、図14及び図23に示す様に、蒸発器191の背面側の位置にて背面壁125の背面に配置されている。該集熱フィン71は、集熱手段として機能し、背面壁125の背面側の空気から熱を集める。
本実施の形態においては、図14及び図23に示す様に、集熱フィン71は、蒸発器191によって冷却される被冷却部分125bの背面に配置されているので、集熱フィン71によって集められた熱は蒸発器191によって回収され、従って、被冷却部分125bの背面側の空気が効率良く冷却されることになる。
第1送風ファン72は、図14及び図24に示す様に、集熱フィン71の上方近傍の位置にて背面壁125の背面に配置されている。第1送風ファン72は、送風手段として機能し、背面壁125の背面側の空気を、第2収容室22の背面壁を構成するカバー部材23の背面側に導く。
本実施の形態においては、図14及び図24に示す様に第1送風ファン72は、集熱フィン71の上方位置にて被冷却部分125bの背面に配置されている。そして、第1送風ファン72は、図24において矢印D1で示す様に鉛直上方に向けて空気を流す。
上述の如く本実施の形態においては、図12及び図14に示す様に、被冷却部分125bとカバー部材13とがほぼ鉛直方向に並んでいるので、被冷却部分125bの背面側の空気を、第1送風ファン72によって鉛直上方に流すだけで、被冷却部分125bの背面側の空気はカバー部材23の背面側に導かれることになる。
従って、蒸発器191によって冷却された空気は、第1送風ファン72によって、被冷却部分125bの背面側の位置からカバー部材23の背面側の位置まで導かれることになり、該空気によって、第2収容室2が背面側から冷却されることになる。よって、第2収容室22内に配置されている回路基板11eから熱が発生した場合でも、回路基板(11e)の温度上昇が抑制されることになる。
又、本実施の形態のおいては、集熱フィン71が配備されているので、より冷たい空気がカバー部材23の背面側まで導かれることになり、従って、第2収容室22が冷却され易くなっている。
第2送風ファン73は、図22及び図24に示す様に、第2収容室22内において背面壁125の背面に配備されている。第2送風手段73は、送風手段として機能し、第2収容室22内に空気の流れを生じさせる。
本実施の形態においては、図22に示す様に、第2収容室22内には3つの第2送風ファン73が配備されており、該3つの第2ファン22は何れも、図22及び図24において矢印D2で示す様に、下から上に向かう空気の流れを発生させている。これにより、収容室22内の空気は、図12に示す様に下から上に向かって流れることになる。
上述したように本実施の形態においては、カバー部材23には一対の換気口26,27が形成され、該一対の換気口26,27の内、一方の換気口26は下方位置に配置され、他方の換気口27は上方位置に配置されている。従って、第2送風ファン73の動作よって、第2収容室22内に下から上に向かう空気の流れが発生することにより、図12に示す様に第2収容室22内の空気は、一方の換気口26から他方の換気口27に向けて流れることになる。
従って、一方の換気口26からは第2収容室22の内部に空気が吸入され、他方の換気口27からは第2収容室22の外部に空気が排出されることになり、第2収容室22の内部が換気されることになる。よって、回路基板11eから熱が発生した場合でも、発生した熱は、換気によって第2収容室22の外部に排出され、その結果、回路基板11eの温度上昇が抑制されることになる。
又、本実施の形態においては、蒸発器191によって冷却された空気が、第1送風ファン72によってカバー部材23の背面側まで導かれるので、一方の換気口26からは、冷却された空気が第2収容室22の内部に吸入されることになり、該空気によって回路基板11eが冷却されることになる。
更に、本実施の形態においては、集熱フィン71が配備されているので、より冷たい空気が一方の換気口26から吸入されることになり、従って、回路基板11eが冷却され易くなっている。
よって、本実施の形態においては、回路基板11eの温度上昇を効率良く抑制することが可能になっている。
上述の如く、集熱フィン71、第1送風ファン72、及び第2送風ファン73によって回路基板11eの温度上昇が抑制されるので、回路基板11eから熱が発生した場合でも、回路基板11eの不具合が生じにくくなる。
本実施の形態では、回路基板11eを効率良く冷却するための集熱手段及び送風手段として、集熱フィン71、第1送風ファン72、及び第2送風ファン73を用いたが、これらに替えて他の集熱手段及び送風手段を採用してもよい。
又、本実施の形態では、被冷却部分125bの背面側の空気を、第1送風ファン72によってカバー部材23の背面側に導いたが(図23参照)、カバー部材23の背面側の空気を、第1送風ファン72によって被冷却部分125bの背面側に導いてもよい。この場合、第2収容室22内の空気は、第2送風ファン73によって上から下に向かって流されることになる。
これにより、回路基板11eの熱によって暖められた空気が、被冷却部分125bの背面側に導かれ、そして集熱フィン71及び蒸発器191によって冷やされることになる。すなわち、回路基板11eの熱が、集熱フィン71及び蒸発器191によって回収され、その結果、回路基板11eの温度上昇が抑制されることになる。
尚、本実施の形態においては、第1送風ファン72は、集熱フィン71の上方近傍の位置に配置されていたが、これに限られるものではない。例えば、集熱フィン71の下方近傍の位置に、第1送風ファン72を配置してもよい。
3.画像表示装置を支持台に取り付けるための構成について
図25に示す様に、画像表示装置1の背面には、該背面から突出した棒状の係合部材81が取り付けられ、係合部材81の先端には、画像表示装置1の背面からの突出量を大きくするための延長部材811が着脱可能に取り付けられている。具体的には、係合部材81の先端部には雌ねじが形成される一方、延長部材811の基端部には雄ねじが形成されており、該雄ねじを雌ねじにねじ込むことによって延長部材811が係合部材81の先端に取り付けられる(図28参照)。
本実施の形態では、4つの係合部材81が画像表示装置1の背面に配備されており、それらの係合部材81は、該背面の両側端縁に沿って上下に1つずつ取り付けられている。
又、図26に示す様に、フレーム部21を構成する一対の側壁フレーム部211,211には、その内周面に、リング状の被係合部材82がゴム状の弾性部材84を介して取り付けられている。ここで、被係合部材82は、画像表示装置1に取り付けられている係合部材81が係合されるものである。
本実施の形態では、図26に示す様に、画像表示装置1に取り付けられている4つの係合部材81のそれぞれに対応して、4つの被係合部材82が側壁フレーム211,211に取り付けられている。
画像表示装置1を支持台2に取り付ける場合、図25及び図27に示す様に、係合部材81に取り付けられている延長部材811を、その先端から、該係合部材81に対応する被係合部材82に挿入する。そして、画像表示装置1をフレーム部21の方へ押し込む。
これにより、係合部材81は、延長部材811によって被係合部材82まで案内され、係合部材81は被係合部材82に嵌挿される。その結果、係合部材81と被係合部82とは、画像表示装置1をフレーム部21に嵌め込んだ嵌め込み状態において互いに係合することとなる。このように、延長部材811は、被係合部材82への係合部材81の嵌挿を補助するものである。
係合部材81を被係合部材82に嵌挿した後、図28に示す様に、延長部材811を取り外す。そして、図29に示す様に、被係合部材82に嵌挿された係合部材81の先端部に、係合保持部材83を着脱可能に取り付ける。具体的には、係合保持部材83には雄ねじが形成されており、該雄ねじを係合部材81に形成されている雌ねじにねじ込むことによって、係合保持部材83を係合部材81の先端に取り付ける。
係合保持部材83を係合部材81の先端に取り付けた取付け状態においては、被係合保持部材83は、被係合保持部材82の開口端面82aに当接する。これにより、係合部材81と被係合部材82との係合が、係合保持部材83によって保持されることとなる。
上記構成によれば、係合部材81と被係合部材82とを係合するだけで、嵌め込み状態での画像表示装置1の位置が決まるので、取付け時の画像表示装置1の位置決めを簡略化することが出来る。しかも、係合部材81と被係合部材82との係合を係合保持部材83によって保持することにより、画像表示装置1は、支持台2に固定されることとなる。
又、本実施の形態においては、被係合部材82が弾性部材84を介してフレーム部21に取り付けられているので、画像表示システムに振動が加えられた場合でも、該振動は弾性部材84によって吸収されることとなる。従って、フレーム部21から画像表示装置1に振動が伝達することを防止することが出来、その結果、振動による画像表示装置1の破損が防止されることとなる。
4.画像表示システムの設置状態について
上記画像表示システムは、図3に示す様に、交通機関の停留所に設置されるべき待合いユニット9に具えられる。待合いユニット9は、待合い空間91に面して設置されるべきフレーム体93を具え、該フレーム体93は、壁や屋根など待合い空間91を構成するフレーム部と、支持台2となる側壁フレーム部931とによって構成されている。
停留所に設置された待合いユニット9において、画像表示装置1は、図3に示す様に、フレーム体93、即ち支持台2となる側壁フレーム部931に取り付けられており、画像表示パネル11の表示画面112aを待合い空間91に向けて設置されている。
上記待合いユニット9によれば、画像表示装置1は、画像表示パネル11の表示画面112aが待合い空間91に向けて設置されているので、待合いユニット9が設置された停留所で待機している利用者に対して、種々の情報を動画や静止画によって提供することが出来る。又、待合い空間91に面してフレーム体93が設置されているので、停留所の近辺を通行する車両の運転者には画像表示パネル11の表示画面112aが見えにくい。よって、運転者の注意が表示画面112aに映し出された画像に向きにくく、その結果、事故等を招く危険性が低減されることとなる。
図3に示す様に停留所が、交通機関の進行方向941が一方向に規定された通路94に沿って設けられている場合には、図3に示す様に、フレーム体93の側壁フレーム部931を、通路94から待合い空間91に向かって進行方向941とは逆側に設置し、画像表示装置1を、進行方向941に向けて側壁フレーム931に取り付けることが好ましい。
尚、図3に示される待合いユニット9は、例えば通路が対向する2車線から成る場合であって交通機関が右側通行である場合において、片方の車線に沿って設けられた形態のものであり、例えば交通機関が左側通行である場合においては、待合いユニットは、図3に示される待合いユニット9を左右逆転させた形態のものとなる。
これにより、車両の運転者から画像表示パネル11の表示画面112aが見えなくなるので、運転者の注意が表示画面112aに映し出された画像に向くことがなくなる。よって、事故等を招く危険性がより低減される。
上述したように画像表示装置1が待合い空間91に向けて設置されることによって、背面102、具体的には背板3が、待合い空間91の外側に向くこととなる。よって、背板3に広告フィルムを貼付することにより、待合いユニット9が設置された停留所の外側を通行する者又は運転者に対しても、種々の情報を提供することが出来る。尚、広告フィルムであれば、それが運転者から見えたとしても事故等を招く危険性は低い。
上述したように画像表示装置1を、画像表示パネル11の表示画面112aを待合い空間91に向けて設置する場合、空気調和機19によって回収した熱は、図3において矢印Dで示す様に、画像表示システムの背面102から待合い空間91の外側に向けて放出されることが好ましい。
これにより、待合いユニット9が設置された停留所に待機している利用者に熱風が掛かることがなくなる。従って、利用者に不快感を与えることがない。
5.変形例
5−1.変形例1
上述した画像表示装置1では、複数のヒートパイプ13は略鉛直方向へ所定間隔で繰り返し配列されているが(図4参照)が、これに限らず他の態様であってもよい。例えば、異なる間隔でヒートパイプ13を配列してもよい。
但し、画像表示装置1の冷却効率を高めるという観点からは、上述した画像表示装置1のように画像表示パネル11の背面111全体に亘ってヒートパイプ13が配設されることが好ましい。これにより、画像表示パネル11の背面111全体から熱を回収することが可能になる。
5−2.変形例2
上述した画像表示装置1では、通気路122,123内の空気を、通気用ファン15,16によって下から上に向かって流しているが、上から下に向かって流してもよい。例えば、画像表示装置1を搭載した画像表示システムの設置場所における環境等を考慮した場合、通気路122,123内の空気を上から下に流した方がよいことがある。
又、上述した画像表示装置1では、通気路122,123に、通気用ファンが2つずつ配備されているが、通気路122,123に配備する通気用ファンの数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
更に、上述した画像表示装置1では、通気用ファン15を通気路122,123の上端部122a,123aに配置し、通気用ファン16を通気路122,123の下端部122b,123bに配置しているが、これに限らず他の位置に配置してもよい。但し、通気路122,123内の空気を筐体12の外部に排出することが可能な配置にする必要がある。
5−3.変形例3
上述した画像表示装置1では、循環流路92は、前面112に沿う流路部11a、上端面113に沿う流路部11b、背面111に沿う流路部11c、及び下端面114に沿う流路部11dから構成されているが、第1収容室121の内部において画像表示パネル11を包囲する他の経路を循環流路92としてもよい。
例えば、画像表示パネル11の側面と、第1収容室121を構成する側面壁121a,121bとの間に流路部を形成し、該流路部と流路部11a,11cとによって循環流路92を形成してもよい。
又、上述した画像表示装置1では、循環用ファン18によって、前面112に沿う流路部11a内の空気を下から上に向かって流しているが、上から下に向かって流してもよい。この場合、循環用ファン18は、画像表示パネル11の下端面114近傍の位置に設置することが好ましい。尚、循環用ファン18の位置は、画像表示パネル11の上端面113または下端面114近傍の位置に限定されるものではなく、他の位置であってもよい。
5−4.変形例4
上述した画像表示装置1では、循環用ファン181は、循環流路92の流路部11cの下端部において蒸発器191の上方位置に配置されているが、循環用ファン181を、蒸発器191の下方位置に配置してもよい。
かかる態様によれば、循環用ファン181は蒸発器191から空気を吸い込むので、蒸発器191に対して上方から空気が送り込まれることとなる。よって、かかる態様でも、蒸発器191によって熱を効率良く回収することが出来る。
5−5.変形例5
上述した画像表示装置1では、通気路122の内部に配備されている放熱フィン14を第1放熱部141と第2放熱部142によって構成し、ヒートパイプ13の突出部131を一対の溝141c,142cに嵌合させた状態で、第1放熱部141と第2放熱部142によって突出部131を両側から挟んでいたが、例えば、放熱フィン14を第1放熱部141のみで構成し、第1放熱部141に形成されている溝141cにヒートパイプ13の突出部131を嵌合させることによって、放熱フィン14をヒートパイプ13の突出部131に取り付けてもよい。
かかる態様によれば、ヒートパイプ13への放熱フィン14の取付けを簡略化することが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。例えば、液晶ディスプレイに限らず、プラズマディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの平面型ディスプレイを具えた画像表示装置についても、上述した技術を適用することが出来る。
1 画像表示装置
10 液晶ディスプレイ(平面型ディスプレイ)
11 画像表示パネル
111 背面
112 前面
112a 表示画面
113 上端面
114 下端面
11e 回路基板
12 筺体
121 第1収容室
121a,121b 側面壁
122,123 通気路(熱回収手段)
124 前面壁
125 背面壁
125a 凹部
126 貫通孔
127 上面壁
128 下面壁
12b,12c 第1収容空間
12a 第2収容空間
13 ヒートパイプ(熱交換手段)
132 シール部材
133 断熱カバー
14 放熱フィン(放熱部材)
141 第1放熱部
142 第2放熱部
141c,142c 一対の溝
15,16 通気用ファン(送風手段)
18,181 循環用ファン(循環手段)
19 空気調和機
191 蒸発器(熱交換手段,冷却手段)
191a 前面
192 凝縮器
11a 流路部(第1流路部)
11c 流路部(第2流路部)
2 支持台
21 フレーム部
22 第2収容室
23 カバー部材
230 ネジ貫通孔
23a 第1貫通孔
23b 第2貫通孔
231 下方カバー部
232 下方カバー部
233 中央カバー部
26,27 換気口
3 背板(設置台)
41 光量検出センサ(光量検出手段)
42 制御手段
43 ネジ
431 脚部
432 頭部
5 照明器具
7 断熱部材
71 集熱フィン(集熱手段)
72 第1送風ファン(送風手段)
73 第2送風ファン(送風手段)
9 待合いユニット
91 待合い空間
93 フレーム体
931 側壁フレーム部
94 通路
941 進行方向
92 循環流路
921,921 一対の流路形成部材

Claims (2)

  1. 筐体の内部に、画像表示パネルと、該画像表示パネルを冷却する冷却手段とが配備され、該画像表示パネルの画面は、該画像表示パネルの前面側に配置された前面壁を透して視認可能である画像表示装置において、
    前記筐体の内部には、前記前面壁の背面側であって前記画像表示パネルを包囲する4箇所にそれぞれ、前記前面壁を透過して入射する光の光量を検出する光量検出センサが配備され、これら4つの光量検出センサは、前記冷却手段の動作を制御する制御手段に接続され、該制御手段は、4つの光量検出センサにより検出される光量に基づいて前記冷却手段の動作を制御することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記4つの光量検出センサにより検出される光量の平均値が所定値より大きい場合には前記冷却手段を動作させ、前記4つの光量検出センサにより検出される光量の平均値が前記所定値より小さい場合には前記冷却手段の動作を停止させる請求項1に記載の画像表示装置。
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