JP5317360B2 - データ処理システムにおいてシステムの電力損失通知をしきい値処理するためのコンピュータ・プログラム、システム、および方法 - Google Patents

データ処理システムにおいてシステムの電力損失通知をしきい値処理するためのコンピュータ・プログラム、システム、および方法 Download PDF

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Description

本明細書は、一般に、改良されたデータ処理のシステムおよび方法に関する。とりわけ本明細書は、データ処理システムにおいてシステムの電力損失通知をしきい値処理するための、システムおよび方法を対象とする。
ほとんどのデータ処理デバイスを1日24時間、休日なしで使用している現代社会では、最新のストレージ・システムは、落雷などが原因の可能性があるような、たとえば公共電源回路網の遮断などの電力(またはパルス)回線障害(PLD)イベントに対して脆弱である。PLDとは、電力回線を介した電子デバイスへの電力供給における、遷移的または一時的な変動である。PLDは、一般に、データ処理デバイスに提供される電力に変動を発生させる可能性があるが、PLDは回復可能イベントであり、すなわち、データ処理システムの遮断を必要とする電力損失イベントではない。
一部の地域では、「暴風雨」時に頻繁にPLDイベント状態を経験する。しかしながら、たとえば、データ処理システムがPLDイベントから容易に回復可能であるために、こうした頻繁なPLDイベントを原因とするような、ストレージ・システムなどのデータ処理システムの遮断は望ましくない。ストレージ・システムが遮断された場合、たとえばデータの可用性は失われ、保留される可能性があるI/O動作について、潜在的なデータ整合性の問題が存在する可能性がある。したがって、ストレージ・システムおよび他のデータ処理システムは、PLDイベントを乗り切ることができるものであることが不可欠である。
PLDの問題に加えて、ストレージ・システムおよび他のデータ処理システムは、すべてのAC回線コード電力の損失などの、より永続的な停電についても考慮しなければならない。こうしたAC損失イベントは、早期電源オフ警告(EPOW)機能をサポートする電力システムを有することによって、適切に処理される必要がある。この機能を使用して、ストレージ・デバイスによる電力減衰が見られる前に、ストレージ・システムまたはデータ処理システムのストレージ・デバイスへの入力/出力(I/O)アクティビティが適切かつ系統的に静止される。電力が減衰している間に、ディスク・ドライブなどのストレージ・デバイスへデータを書き込むと、データの整合性の問題を発生させる可能性がある。
さらに、書き込みキャッシング、すなわち、実際のデータがストレージ媒体上で永続的なものとなる前に書き込み動作の完了を示す、書き込み動作のイニシエータへの肯定応答の送信、をサポートするストレージ・システムは、たとえ停電があった場合でも、データが取り出し可能であることを保証する必要がある。したがって、PLDおよびEPOWのどちらのイベントも、ストレージ・システムおよび他のデータ処理システムによって処理されなければならない。
「実」EPOWイベントは、実質上、システムに対するすべての電力が失われることになる永続的なPLDであることを理解されたい。実EPOWイベントおよび一時的なPLDイベントに対処するために、システムは通常、適度な長さのPLDイベントに対処するために十分なホールドアップ・キャパシタンス(holdup capacitance)時間を実施するため、ならびに、実際の電圧境界が減衰、すなわち仕様から外れる以前に、静止しているストレージ・デバイス・アクティビティをサポートするために継続的なホールドアップ・キャパシタンス時間を実施するための、費用のかかる複雑な電源システム・メカニズムを含まなければならない。これは一般に、電源出力キャパシタンスによって達成される。所望のPLDライドスルー(ride through)およびEPOW時間、すなわちホールドアップ・キャパシタンス時間を達成するために、一部のシステムでは、大幅にキャパシタンスを増量した電源、または、たとえば電源システム実装に対する超コンデンサ、バッテリなどの他の電力拡張技術を、実装する。
ある程度のレベルの電力ホールドアップ・キャパシタンス時間を提供するためにシステムに追加された付加キャパシタンスが、システム全体のコストおよび複雑さを増加させることを理解されたい。このコストおよび複雑さにより、一部の製品では、こうした拡張メカニズムを実装しないことを選択している。実際、従来の電源システム設計に関する標準的な実施では、PLDイベントまたは「実」EPOWイベントを示すために単一のメカニズムを使用する。すなわち、PLDイベントが発生した場合、「実」電力損失のケースとまったく同様に、電源システムもEPOWイベントを生成し、その結果、「実」EPOWイベントと同じシステム挙動を生じさせることになる。言い換えれば、PLDイベントがEPOWイベントにマッピングされるため、同様に処理される。
これによって、システムが実EPOWイベントとPLDイベントを区別できない可能性があるという問題が発生する。
第1の態様によれば、コンピュータ読み取り可能プログラムを有するコンピュータ使用可能媒体を備えたコンピュータ・プログラム製品が提供され、ここでコンピュータ読み取り可能プログラムは、データ処理システム上で実行された場合に、データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定すること、早期電源オフ警告(EPOW)信号をアサートするデータ処理システムの電源モジュールに応答して、決定されたデータ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成に基づき、データ処理デバイスに関する現在の電力分配ネットワーク構成を決定すること、および、データ処理デバイスに関して決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づき、データ処理システムの論理に対して、データ処理デバイスに対する緊急の電力損失を示す電力損失通知信号をアサートすることを、データ処理システムに実行させる。
第2の態様によれば、少なくとも1つのデータ処理デバイスと、少なくとも1つのデータ処理デバイスに結合された少なくとも1つの電源モジュールと、少なくとも1つのデータ処理デバイスまたは少なくとも1つの電源モジュールのうちの少なくとも1つに結合された電力損失検出論理とを備える、データ処理システムが提供され、ここで電力損失検出論理は、データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定すること、早期電源オフ警告(EPOW)信号をアサートする少なくとも1つの電源モジュールの電源モジュールに応答して、決定されたデータ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成に基づき、データ処理デバイスに関する現在の電力分配ネットワーク構成を決定すること、および、データ処理デバイスに関して決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づき、データ処理システムの論理に対して、データ処理デバイスに対する緊急の電力損失を示す電力損失通知信号をアサートすることを、実行する。
好ましくは、電力回線障害(PLD)イベントと実際の電力損失イベントとを区別するためのメカニズムが、データ処理システム内に提供される。
さらに好ましくは、電力回線障害(PLD)イベントがそれ自体を訂正できるようにできる限り長く、早期電源オフ警告(EPOW)通知が遅延され、それによって、長いPLDイベントによるシステム停止を防止する。さらに好ましくは、電力損失の場合にストレージ・システムがデータの整合性を保持することが可能なように、書き込みキャッシングをサポートする、ストレージ・システムをサポートするためのメカニズムが、データ処理システム内に提供される。さらに好ましくは、PLDイベント対実電力損失イベントの差別化と、データ処理システムの現在の状況、電源の特徴、データ処理システム内の動作要素の電力消費、および以前測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間に対して、早期電源オフ警告(EPOW)メッセージを送信するタイミングとを、調整するメカニズムが提供される。
例示的諸実施形態では、1つまたは複数のデータ処理デバイスを有するデータ処理システム内に、1つまたは複数の電力損失検出モジュールが提供される。1つまたは複数の電力損失検出モジュールは、各データ処理デバイスに関連付けて提供可能である。電力損失検出モジュールは、データ処理システムのインフラストラクチャのタイプ、データ処理システム内のデータ処理デバイスの位置、および電力損失シナリオ中に電力を提供するデータ処理システムの能力を、検出することができる。好ましくは、検出モジュールは、データ処理システムのこれらのタイプおよび電力システム特徴を識別する様々な入力を検出し、電力損失シナリオ中の挙動セットを定義するための論理を提供する。様々な入力の検出および挙動セットの定義は、静的あるいは動的またはその両方で実行可能である。
一実施形態では、電力損失検出モジュールは、どの電源モジュールがデータ処理デバイスに対して良好な電力信号を提供しているかを識別する、入力を受け取る。さらに電力損失検出モジュールは、電源モジュールからの電力損失が緊急であるかどうかを示す、電源モジュールからの早期電源オフ警告(EPOW)入力を、受け取ることができる。電力損失検出モジュールへの他の入力は、データ処理システム管理モジュールからのデータ処理システム・タイプ入力、および、データ処理システム内のデータ処理デバイスの位置を識別するデータ処理デバイスの論理からのデータ処理デバイス位置入力を、含むことができる。これらの入力は、すべて、I/O動作が静止可能であるように、および、データ処理デバイスが顧客データ整合性を保持する状態に配置可能であるように、切迫した(impending)電力損失のシステム通知を出力するためのタイミングを決定するために、電力損失検出モジュール内の論理によって処理可能である。
一実施形態例では、たとえばスロット識別子などの、データ処理システム・タイプおよびデータ処理デバイス位置を使用して、そのデータ処理デバイスに関する電力損失検出モジュールへの入力のうちのいずれが重要であるかが判別される。データ処理デバイスが、1つの電力分配ネットワークの電力領域内に完全に位置する場合、好ましい実施形態によれば、その領域からのEPOW入力および電力良好入力、すなわち入力電圧のみが、データ処理デバイスの電力状態を決定するための電力損失検出モジュールによる使用に関連し、資格が与えられる。
データ処理デバイスが、複数の電力分配ネットワークの電力領域にまたがっている場合、好ましい実施形態によれば、データ処理デバイスに電力を提供している電力モジュールのEPOW入力および入力電圧のそれぞれが、データ処理デバイスの電力状態を決定する際の使用に関連し、資格が与えられる。たとえば、データ処理システム内には2つの電力領域が存在する場合があり、それぞれの電力領域が、4つのAC入力からDC電力を提供する4つの電源モジュールに対して冗長電源モジュールを有する。しかしながら、例示的諸実施形態のメカニズムでは、例示的諸実施形態の趣旨および範囲を逸脱することなく、任意数の電源モジュールおよびAC電力入力が使用可能であることを理解されたい。
データ処理デバイスに供給している各電源モジュールからの、EPOW信号および入力電圧、すなわち電力良好信号は、好ましくは監視される。データ処理デバイスが両方の領域にまたがっている場合、好ましくは4つの電力供給が監視される。好ましい実施形態によれば、それぞれの電源モジュールが、「x」量のホールドアップ・キャパシタンス時間を提供可能な容量出力段階を有する。各電源モジュールによって検出されたAC入力損失イベントのタイミング、およびデータ処理デバイスに接続されたアクティブな電源モジュールの数に応じて、PLDホールドアップ・キャパシタンス時間が、例示的諸実施形態のメカニズムによって決定され、好ましくはその時間以降に、データ処理デバイスのEPOWが生成され、結果として、その後のAC入力の再開にかかわらず、データ処理デバイスの遮断が生じることになる。
好ましい実施形態によれば、電力損失検出モジュールへの関連する電力管理入力が決定されると、関連する電力管理入力は監視され、切迫した電力損失を示すためのシステム通知出力を生成するために使用される。このシステム通知出力の生成は、好ましくは、データ処理デバイスをデータ整合性が維持可能な状態に配置するために必要な、決定された予備電力量に基づいて実行される。データ処理デバイスに有効な、すなわち「良好な」電力入力を提供する電力モジュール・デバイスの数が、使用可能な予備電力の量、すなわち、電力損失シナリオ中に電力モジュールによってデータ処理デバイスへEPOWが送信された後に、電力が規定内で維持されることが予測可能な期間を、定義する。
データ処理システムのタイプおよびデータ処理システム内のデータ処理デバイスの場所または位置が、いずれの電源モジュールが好ましくはデータ処理デバイスに電力を提供するかを識別する。電力良好入力信号は、好ましくは、データ処理デバイスに電力を供給している電源モジュールのうちのいずれが、データ処理デバイスに有効な、または良好な電力入力提供しているかを識別する。データ処理デバイスに有効な電力を提供している電源モジュールの数が、好ましくは、電力モジュールからのEPOW通知後に、有効な電力がデータ処理デバイスに提供されることになる予想期間の時間値を識別する、予備電力計算に変換される。予備電力計算は、好ましくは、ホールドアップ・キャパシタンス時間、すなわち、EPOW通知信号がアサートされる時点と、対応する電源モジュールの出力電圧が減衰を開始する時点との間の時間差を、識別する。有効電力をデータ処理デバイスに提供する電源モジュールの数に基づく、ホールドアップ・キャパシタンス時間のテーブル・データ構造を使用して、有効電力を提供している電源モジュールの決定された数を、以下で考察するような、システム通知の送信および電力回線障害のフィルタリング除去(filtering out)に関するタイミングの決定に使用するホールドアップ・キャパシタンス時間値に相関させることができる。
電力損失検出モジュールによって決定された予備電力の量は、好ましくは、たとえばI/O動作を静止することによって、切迫した電力損失のシステム通知を送信するためのタイミングを決定するために、データ整合性が保持される状態にデータ処理デバイスを配置するように、データ処理デバイスがEPOW通知を処理するために必要な所定の時間量と共に使用される。この切迫した電力損失のシステム通知を、データ処理デバイスの管理モジュールあるいはデータ処理システムの管理モジュールに出力し、それによって、データの整合性を保持するようにデータ処理デバイスをパワーダウンさせることができる。
決定されたミリ秒単位の電源の必要な予備電力量が、好ましくは、データ処理デバイスによって許容可能な電力回線障害の持続時間を識別する。すなわち、予備電力の量とデータ処理デバイス内でEPOW通知の処理に必要な時間量との差が、結果として、切迫した電力損失のシステム通知がデータ処理デバイス/システムの管理モジュールに送信されるまでにシステムによって許容可能な、最大の電力(またはパルス)回線障害(PLD)期間、すなわちPLDフィルタ時間を生じさせることになる。
データ処理システム内のデータ処理デバイスは、互いに異なる電力消費特徴を有することができる。データ処理システムの管理モジュールは、データ処理システムを最適化するために、電力システムの使用可能な電力容量に基づいて、様々なデータ処理デバイスの電源を選択的に投入することができる。このデータ処理システム構成の状況情報は、重要製品データ(VPD)の一部として、管理モジュールに管理付けられたストレージ・デバイス内に格納することができる。
例示的諸実施形態のメカニズムは、このVPD情報を、電源モジュールからのEPOW通知に基づく切迫した電力損失のシステム通知の送信にどれだけのPLDフィルタ時間を適用すべきであるかを表す値のテーブルへと、解釈することができる。EPOW通知信号をアサートするタイミングまたは長さを決定する際に使用するために、このPLDフィルタ時間を電源モジュールのコントローラに送信し、それらそれぞれのVPDストレージ・デバイスに格納することができる。例示的諸実施形態のメカニズムは、PLDフィルタ時間と、切迫した電力損失のシステム通知を送信するタイミングとを決定する場合、特定のデータ処理デバイスに電力を提供する電源モジュールの特徴だけではなく、データ処理システム内で電源投入されたデータ処理デバイスの電力消費の特徴を考慮に入れることができる。
他の例示的諸実施形態では、電源モジュールに関連付けられたVPD情報ストレージ・デバイスを使用して、データ処理システムの電力システム内の電源モジュールの様々なホールドアップ・キャパシタンス時間値に関する情報を格納することができる。たとえば、製造時に、電源モジュールに関するホールドアップ・キャパシタンス時間値は、VPD情報の一部として測定および格納することができる。この測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間を使用して、切迫した電力損失のシステム通知を送信するまでにEPOW通知信号がアサートされる時間の長さを調整することができる。
他の例示的実施形態では、電源モジュールに関する実際のホールドアップ・キャパシタンス時間は、あらゆるパワーダウン・シナリオ中に電源モジュールのコントローラによって測定可能である。コントローラは、コントローラへの電源モジュールのそれぞれの電圧入力に関して、EPOW通知アサーションを監視することができる。コントローラは、EPOW通知信号がもはやアサートされない時点から、コントローラへの実際の電力入力が減衰を開始する時点までの、経過時間に対応する値を格納することが可能であり、電源モジュールがすべての電力を損失する以前に不揮発性メモリ内にこの情報を格納することが可能である。これは、各電源モジュールに対して実行可能であるため、結果として複数の経過時間値、すなわちホールドアップ・キャパシタンス時間を、不揮発性メモリ内に格納することができる。たとえ不揮発性メモリが更新されている間に電力が減衰していく場合であっても、安定した電圧を維持する内部電力調整メカニズムにより、更新を完了するための十分な時間があることに留意されたい。
データ処理システムに対する電力が回復された後、管理モジュールは不揮発性メモリを読み取り、ホールドアップ・キャパシタンス時間値を比較することができる。最大の値を選択し、PLDフィルタリング回路に適用することができる。この結果として、データ処理システム内で組み合わされた電源モジュールの最大の実際ホールドアップ・キャパシタンス時間を考慮に入れると、可能な最大のPLDイベントを直接しきい値処理できるようになる。
一態様によれば、データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定することと、早期電源オフ警告(EPOW)信号をアサートするデータ処理システムの電源モジュールに応答して、決定されたデータ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成に基づき、データ処理デバイスに関する現在の電力分配ネットワーク構成を決定することと、データ処理デバイスに関して決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づき、データ処理システムの論理に対して、データ処理デバイスに対する緊急の電力損失を示す電力損失通知信号をアサートすることとを含む、データ処理デバイスに対する緊急の電力損失をデータ処理システムに通知する緊急電力損失通知信号のアサーションを制御するための方法が、データ処理システム内に提供される。
データ処理システムの論理に対する電力損失通知信号をアサートすることは、決定されたデータ処理デバイスの構成および決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づいて、電力(またはパルス)回線障害(PLD)フィルタ時間を計算することを含む。PLDフィルタ時間よりも長い間、電源モジュールがEPOW信号をアサートした場合、電力損失通知信号をアサートすることができる。
データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定することは、データ処理システムの電力分配ネットワークの複数の電力領域に関連して、データ処理システム内でのデータ処理デバイスの位置を決定することを含むことができる。データ処理デバイスに関連して現在の電力分配ネットワーク構成を決定することは、決定されたデータ処理デバイスの位置に基づいて、有効な電力入力をデータ処理デバイスに現在提供している、複数の電力領域の1つまたは複数の電源モジュールを識別することを含むことができる。
決定されたデータ処理デバイスの構成および決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づいて、PLDフィルタ時間を計算することは、データ処理デバイスへ有効な電力入力を提供する電源モジュールの決定された数に基づいて、ホールドアップ・キャパシタンス時間のルックアップ動作を実行することを含むことができる。PLDフィルタ時間は、ホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいて計算することができる。
さらに、ホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいてPLDフィルタ時間を計算することは、データ処理デバイスによって処理されているデータの整合性を保証するために、データ処理デバイス内でパワーダウン動作を実行するための通知処理時間を識別することを含むことができる。PLDフィルタ時間は、ホールドアップ・キャパシタンス時間と通知処理時間との差として計算することができる。ホールドアップ・キャパシタンス時間は、データ処理デバイスに有効な電力入力を提供する電源モジュールの数の増加に関連して、線形または非線形様式で増加する可能性がある。
データ処理システムの論理は、データ処理デバイス内のプロセス制御論理、データ処理デバイス内の管理制御モジュール、またはデータ処理システムの管理モジュールのうちの1つとすることができる。データ処理システムの論理は、電力損失通知信号のアサーションに応答して、データ処理デバイスに関連付けられたデータの整合性を維持するために、データ処理デバイスのパワーダウン動作を制御することができる。
この方法は、電力損失通知信号のアサーションに応答してパワーダウン動作を実行することをさらに含むことができる。パワーダウン動作は、データ処理デバイスに関連付けられたデータのデータ整合性を保証するように動作することができる。データ処理システムはブレード・シャーシとすることが可能であり、データ処理デバイスはブレード・ストレージ・サブシステムとすることができる。パワーダウン動作は、ブレード・ストレージ・サブシステムの入力/出力動作を静止することができる。
さらに、データ処理システムはブレード・シャーシとすることが可能であり、データ処理デバイスはブレード・サブシステムとすることが可能である。ブレード・サブシステムは、ブレード・ストレージ・サブシステム、プロセッサ・ブレード、またはサーバ・ブレードのうちの1つとすることができる。この方法は、ブレード・サブシステムの電力損失検出ユニット内で実施可能である。
他の例示的諸実施形態では、コンピュータ読み取り可能プログラムを有するコンピュータ使用可能媒体を備えたコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ読み取り可能プログラムは、コンピューティング・デバイス上で実行された場合、例示的実施形態の方法に関して上記で概説した様々な動作、およびそれらの組み合わせを、コンピューティング・デバイスに実行させる。
他の例示的実施形態では、データ処理システムが提供される。データ処理システムは、少なくとも1つのデータ処理デバイスと、少なくとも1つのデータ処理デバイスに結合された少なくとも1つの電源モジュールと、少なくとも1つのデータ処理デバイスまたは少なくとも1つの電源モジュールのうちの少なくとも1つに結合された電力損失検出論理とを、備えることができる。データ処理システム内の電力損失検出論理あるいは他の論理、またはその両方は、例示的実施形態の方法に関して上記で概説した様々な動作、およびそれらの組み合わせを実行することができる。
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、以下の本発明の例示的諸実施形態の詳細で説明されるか、または、当業者であればこの説明に鑑みて明らかとなろう。
次に、本発明の好ましい諸実施形態について、以下の図面を参照しながら単なる例として説明する。
例示的諸実施形態の例示的諸態様が実装可能なデータ処理システムを示す例示的図である。 例示的諸実施形態の例示的諸態様が実装可能なデータ処理システムを示す例示的図である。 例示的一実施形態に従った電力損失検出モジュールを示す例示的ブロック図である。 例示的一実施形態に従った、電力回線障害イベントおよびEPOW信号のアサーションにおける電力回線障害イベントのフィルタリングを示す、例示的タイミング図である。 電力回線障害イベントおよびEPOW信号のアサーションにおける電力回線障害イベントの不適切なフィルタリングを示す、例示的タイミング図である。 例示的一実施形態に従った、異なるホールドアップ・キャパシタンス時間を有する電源モジュールによるEPOW信号のアサーションと、結果として生じるフィルタリング済みEPOW信号とを示す、例示的タイミング図である。 例示的一実施形態に従った、パワーダウン動作中の電源モジュールに関する実際のホールドアップ・キャパシタンス時間の測定を示す、例示的タイミング図である。 例示的一実施形態に従った電源モジュールを示す、例示的ブロック図である。 例示的一実施形態に従った、切迫した電力損失のシステム通知のタイミングを調整するための例示的動作を示す、概略流れ図である。 例示的一実施形態に従った、電源システム要素に関するVPD情報に基づいて切迫した電力損失のシステム通知のタイミングを調整するための例示的動作を示す、概略流れ図である。 例示的一実施形態に従った、測定した電源モジュールの実際のホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいてEPOW通知信号のアサーションのタイミングを調整するための例示的動作を示す、概略流れ図である。
例示的諸実施形態は、電力回線障害をフィルタリング除去するように、データ処理システムに対する切迫した電力損失のシステム通知のタイミングを制御するためのメカニズムを提供する。例示的諸実施形態のメカニズムは、様々なタイプのデータ処理システムの電力システムに関連して使用可能である。実際の電力損失イベントからPLDイベントをフィルタリング除去することが望ましいいずれのデータ処理システムも、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、例示的諸実施形態のメカニズムを使用することができる。
例示的諸実施形態のメカニズムが使用可能なデータ処理システムの1つが、1つまたは複数のプロセッサ・ブレードを備えたIBM(R) BladeCenter(R)シャーシである。1つまたは複数のプロセッサ・ブレードを備えたIBM BladeCenter(R)シャーシは、例示的諸実施形態が実装される例示的データ処理システムとして使用されることになるが、これは単なる例であり、例示的諸実施形態が実装可能なデータ処理環境に関して、いかなる制限をも言明または示唆することを意図するものではないことを理解されたい。以下に示される特許請求の範囲に定義されたような本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、以下で説明される例示的諸実施形態に対して多くの修正が実行可能である。(IBMおよびBladeCenterは、米国内、その他諸外国、またはその両方における、インターナショナル・ビジネス・マシンズ・コーポレーションの商標である。)
図1〜図2は、例示的諸実施形態の例示的諸態様が実装可能なデータ処理システムを示す例示的図である。図1〜図2に示されるように、この例ではIBM BladeCenter(R)シャーシである、データ処理システム100は、示された例では3スロット幅のブレード・サブシステムであり、ミッドプレーン150の複数の電力バス152〜158に結合された、複数のデータ処理デバイス110〜116を備える。ブレード・サブシステム110〜116は、たとえば、ブレード・ストレージ・システム、プロセッサ・ブレード、ServerBladeなどとすることができる。前述のように、示された例におけるブレード・サブシステムおよびIBM BladeCenter(R)シャーシの使用は、本発明の適用範囲を、ブレード・サブシステム以外の他のデータ処理デバイスが使用可能な他のデータ処理システムに限定することを意図するものではないことを理解されたい。電力バス152〜158は、電源モジュール160〜166のそれぞれから電力を受け取る。ブレード・サブシステム110〜116は、ミッドプレーン150に、および、図1〜図2では1−A、1−B、2−A、2−Bなどと表されているミッドプレーン150内のスロットを介して電力バス152〜158に、接続されている。図1〜図2の例では、各スロット位置は、2つの電力バスを介した2つの電源モジュールからの冗長電力入力を有することに留意されたい。
各ブレード・サブシステム110〜116は、ミッドプレーン150内のデータ・バス159およびブレード・サブシステム110〜116内のデータ通信リンク176〜179を介して、管理モジュール180と通信する、ブレード管理コントローラ(BMC)170〜175を含む。さらにBMC 170〜175は、電力損失検出モジュール190〜196と通信している。BMC 170〜175は、基本環境監視機能、ブレード・サブシステム110〜116の帯域外管理機能を、管理モジュール180を介して提供するものであり、各ブレード・サブシステム110〜116に対する制御ポイントである。BMC 170〜175は、ブレード・サブシステム110〜116の電力状態などの、ブレード・サブシステム110〜116の動作を管理する際に管理モジュール180が使用するための、ブレード・サブシステム110〜116の状態情報を、管理モジュール180に送信する。BMC 170〜175は、ブレード・サブシステム110〜116上に提供されたセンサ・ハードウェアから、ブレード・サブシステム110〜116の状態情報を取得することができる。さらにBMC 170〜175は、VPDストレージ・デバイス101〜104に格納された各ブレード・サブシステム110〜116に関する重要製品データ(VPD)に基づいて、動作することができる。
さらに各ブレード・サブシステム110〜116は、たとえば、電力領域0および電力領域1などの、複数の電力領域をサポートする。本明細書で使用される電力領域という用語は、管理モジュール180によって制御されるプロセッサ・ブレードまたはブレード・サブシステム110〜116内の電力境界を言い表す。図1〜図2に示された複数の電力領域は、2つの別個のブレード・サブシステム・スロットへの電力入力の表現である。3スロットのブレード・サブシステム110〜116全体に電力を提供するために、電力領域はブレード・サブシステム110〜116内で組み合わされる。
電力損失検出モジュール190〜196は、電力領域0および1から入力を、ならびに、VPDストレージ・デバイス101〜104からVPD情報を、さらにBMC 170〜175および管理モジュール180から構成情報を、取得することができる。電力損失検出モジュール190〜196は、電源モジュール160〜166から送信された早期電源オフ警告(EPOW)信号を検出し、電力回線障害(PLD)に関連付けられたEPOW信号と、データ処理システム100に対する実際の切迫した電力損失とを区別する。その後、電力損失検出モジュール190〜196は、たとえば入力/出力(I/O)動作を静止することによって、ブレード・サブシステム110〜116によって格納あるいは処理されたまたはその両方のデータの整合性を維持するために、関連付けられたブレード・サブシステム110〜116内で動作を開始することができる、BMC 170〜175あるいは管理モジュール180またはその両方に対して、切迫した電力損失のシステム通知を送信することができる。
図1〜図2に示されるように、データ処理システム100内の電力は共有リソースであり、電力権限(power permission)は、管理モジュール180がそのリソースを制御する際に使用するメカニズムである。電力権限は、データ処理システム100の初期設定時、またはブレード・サブシステム110〜116がデータ処理システム100にインストールされる場合に、決定される。管理モジュール180は、事前初期設定段階中にブレード・サブシステム110〜116から情報を取得し、付与されることになる電力権限を決定する。管理モジュール180は、現在の電力権限状態を通知する電力権限メッセージ・セットをブレード・サブシステム110〜116に送信する。権限が付与されると、ブレード・サブシステム110〜116は完全な機能状態に移行することができる。管理モジュール180によって、適切なローカル電力制御権限が付与された場合、すなわち権限ビットが「イネーブル」に設定された場合、ブレード・サブシステム110〜116上のフロント・パネル電力ボタンなどから、ブレード・サブシステム110〜116上のローカル電力コマンドを受け入れることができる。管理モジュール180は、正しく動作するようにブレード・サブシステム110〜116に権限を与えるだけの十分な電力供給があるかどうかに基づいて、ブレード・サブシステム110〜116への電力権限を拒否することができる。
ブレード・サブシステム110〜116が管理モジュール180から電力権限を与えられ、完全な機能状態に入ると、電力損失検出モジュール190〜196は、EPOW通知信号に関する電力領域の電力状態を監視する。電力損失検出モジュール190〜196は、ブレード・サブシステム110〜116に関する電力ホールドアップ・キャパシタンス時間、すなわち、供給される電力が減衰するまでにブレード・サブシステム110に電力を送ることができる期間を決定する際に、ブレード・サブシステム110〜116に有効な電力を提供している様々な電源モジュール160〜166を考慮に入れる。
この情報と、データ整合性が維持されるようにブレード・サブシステム110〜116内でEPOW通知を処理するために必要な所定の時間量とに基づいて、電力回線障害(PLD)がフィルタリング可能な期間が決定される。この期間を使用して、ブレード・サブシステム110〜116の電力損失が切迫していることを示す通知を、ブレード・サブシステムのプロセス制御論理(図示せず)、BMC 170〜175、あるいは管理モジュール180、またはそれらすべてに送信するのを遅延させる。このようにして、PLDをフィルタリング除去するための最大時間量が達成され、結果として、実際の電力損失状況ではなくPLDによるブレード・サブシステム110〜116のパワーダウン動作を避けることができる。
この通知は、イベントが単なるPLDイベントではなく電力損失を示すことを検出した後、できる限り早期に、ブレード・サブシステムによって処理されるデータの整合性を保証するための起動動作を開始するために、BMC 170〜175または管理モジュール180を介して通知を送らなければならないのではなく、ブレード・サブシステム自体に統合されたブレード・サブシステムのプロセス制御論理に直接送信可能である。たとえば、ブレード・サブシステムがRAIDサブシステムまたは他のハードディスク・タイプのストレージ・サブシステムを提供する場合、ハードディスク・ストレージ・デバイスのセクタへの不完全な書き込みを実行しないように、電力損失の可能性があるイベントで、できる限り早く動作を起動することが望ましい。
図1〜図2に示されるように、各ブレード・サブシステム110〜116は、ミッドプレーン150内の複数のスロットにまたがることができる。さらに各スロットは、複数の電源モジュール160〜166から電力を受け取ることができる。図1〜図2から、複数スロット幅のブレード・サブシステム110〜116にとって、たとえば、図1〜図2におけるIBM BladeCenter(R)のスロット6および7にまたがっている場合、複数のIBM BladeCenter(R)電力領域にまたがることが可能であることがわかる。第1および第3のプラグ接続されたスロット位置から電力を受け取る、図1〜図2に示されるような3スロット幅のブレード・サブシステム110〜116の場合、このシナリオではIBM BladeCenter(R)のスロット位置5、6、7、および8が該当することに留意されたい。したがって、IBM BladeCenter(R)シャーシ内のブレード・サブシステム110〜116の位置は、どの電源モジュール入力がブレード・サブシステム110〜116のホールドアップ・キャパシタンス時間に影響を与えるかを示す。
ブレード・サブシステム110〜116は、IBM BladeCenter(R)内のどのスロットとブレード・サブシステム110〜116が結合されているか、すなわち、ブレード・サブシステム110〜116の場所または位置を決定するための論理を含む、BMC 170〜175を含む。この識別は、IBM BladeCenter(R)シャーシ内の各スロットに関連付けられたスロット識別子に基づいて実行可能である。BMC 170〜175は、スロット識別子または位置情報を電力損失検出モジュール190〜196に提供することが可能であり、このモジュールはこの位置情報を使用して、電源モジュール160〜166からのどの入力が、特定のブレード・サブシステム110〜116に関するホールドアップ・キャパシタンス時間の決定に関するかを識別する。
スロット識別子または位置情報に加えて、電力損失検出モジュール190〜196は、たとえば、BladeCenter−1、BladeCenter−HなどのIBM BladeCenter(R)シャーシ・タイプ識別子を管理モジュール180から受け取る。IBM BladeCenter(R)シャーシ・タイプ識別子は、ミッドプレーン150内でスロットがどのように編成されているかに関する情報を、電力損失検出モジュール190〜196に提供する。この情報、ならびにBMC 170〜175によって提供された実際の位置またはスロット識別子は、どの電源モジュール160〜166が実際にブレード・サブシステム110〜116に電力を提供しているかを、具体的に識別するため、結果として、電力損失検出モジュール190〜196は、対応する電源モジュール160〜166からのどの電源電圧入力およびEPOW入力のセットが、対応するブレード・サブシステム110〜116の動作に関連するものであるかを決定することができる。
たとえば、IBM BladeCenter(R)シャーシ・タイプ識別子およびスロットまたは位置識別子に基づいて、ブレード・サブシステム110が1つのBladeCenter(R)電力分配ネットワークの電力領域内に完全に位置するものと、電力損失検出モジュール190が決定した場合、その領域からの電源モジュールEPOW入力および入力電圧のみが、ブレード・サブシステム110の電力状態を決定する際の使用に関連し、資格が与えられる。ブレード・サブシステム110が複数のBladeCenter(R)電力分配ネットワークの電力領域にまたがるものと、電力損失検出モジュール190が決定した場合、ブレード・サブシステム110に電力を提供しているBladeCenter(R)のそれぞれの電源モジュールのEPOW入力および入力電圧が、ブレード・サブシステム110の電力状態を決定する際の使用に関連し、資格が与えられる。
図3は、例示的一実施形態に従った電力損失検出モジュールを示す例示的ブロック図である。図3に示されるように、電力損失検出モジュール200は、関連電力管理入力決定論理210、電力回線障害(PLD)フィルタ論理、システム通知アサーション論理230、重要製品データ(VPD)情報ストレージ・デバイス・インターフェース240、フィルタ時間テーブル・データ構造ストレージ・デバイス250、およびシステム・バス・インターフェース260を含む。さらに電力損失検出モジュール200は、それぞれの電源モジュール(PM)からのEPOW通知信号、それぞれのPSからの入力電圧(PMからの電力良好入力)、シャーシ・タイプ識別子、シャーシ位置識別子、および最大シャーシ・ロード入力を、入力として受け取る。これらの入力は、切迫した電力損失のシステム通知を生成するために、関連PMによるEPOW通知信号のアサーションに関連した適切なタイミングで、電力損失検出モジュールモジュール200の要素210および220によって処理される。システム通知は、ブレード・サブシステムのプロセス制御論理、BMC、あるいは管理モジュール、またはそれらすべてに送信され、その後それらは、電力損失検出モジュール200に関連付けられたブレード・サブシステムをパワーダウンするための適切な動作を実行し、たとえばブレード・サブシステムへの電力が停止する前にI/O動作を静止することによって、ブレード・サブシステムに関連付けられたデータの整合性を保証することができる。
例示的一実施形態では、関連電力管理入力決定論理210は、(たとえば管理モジュール180から受け取った)シャーシ・タイプ識別子および(たとえばBMC 170から受け取った)シャーシ位置またはスロット識別子を処理して、様々なPMからのEPOW入力信号および電圧入力信号のうちのいずれが、電力損失検出モジュール200に関連付けられたブレード・サブシステムの電力状態に関連するかを決定する。この決定は、前述のように実行可能である。この決定は、ブレード・サブシステムの起動時に実行可能であり、これは、IBM BladeCenter(R)シャーシの起動時、ブレード・サブシステムがIBM BladeCenter(R)シャーシに追加された時点などに、同時に実行可能である。
シャーシ・タイプおよびシャーシ位置に基づいて、関連するPM入力が識別されると、PM入力は、インストールされた、ブレード・サブシステムに良好な入力電力を活発に提供している電源モジュールの数を決定するために、電力損失検出モジュール200によって監視される。良好な入力電力を提供している電源モジュールの数は、電力損失状況の間にブレード・サブシステムのリソースが使用可能な予備電力の量、すなわち、PMによるEPOW通知のアサーション後に基準内で電力が維持されると予想できる持続時間を、定義する。本明細書ではホールドアップ・キャパシタンス時間とも呼ばれる、この使用可能な予備電力を知ることによって、PLDイベントをフィルタリング除去するため、および切迫した電力損失のシステム通知を出力するための、タイミングを決定する際に役立つ。
たとえば、使用可能な保証された予備電力が、2つのPMが10ミリ秒使用可能、すなわち良好な入力電力を提供し、1つのPMが7ミリ秒使用可能であるに等しい場合、切迫した電力損失のシステム通知が電力損失検出モジュール200によって出力されるまでの許容可能なPLDの持続時間は、電力モジュールの数の構成に応じて変化することになる。データの整合性を保持する状況にブレード・サブシステムを配置するために、ブレード・サブシステムが必要とする切迫した電力損失のシステム通知を処理するための予備電力が5ミリ秒である場合、ブレード・サブシステムのPLD許容範囲は、構成に応じてそれらのパラメータによって制約される。したがって、電力損失検出モジュール200が入力構成を監視できるようにすることによって、いずれかのインスタンスにおけるシステム構成に基づいて許容PLDの持続時間を最適化するために、PLD許容範囲を動的に修正することができる。
たとえば前述の例において、切迫した電力損失のシステム通知を処理するために必要な予備電力が5ミリ秒とすると、2つのPMが良好な入力電力を提供しており、それによって10ミリ秒の予備電力が提供されている場合、5ミリ秒までのPLDが許容可能であり、すなわち、実際の電力損失状態にあるものと検出されるまでに5ミリ秒までのPLDが発生可能である。5ミリ秒以内にPLDが終わった場合、ブレード・サブシステムはPLDイベントが発生したことに気付かず、ブレード・サブシステムは不必要にパワーダウンされることがない。別の方法として、1つのPMのみが良好な入力電力を提供しており、それによって7ミリ秒の予備電力が提供されている場合、2ミリ秒までのPLDが許容可能である。
良好な入力電力を提供しているいくつかの電力モジュールと、対応するホールドアップ・キャパシタンス時間あるいはPLDフィルタ時間またはその両方とのいずれの関係も、例示的諸実施形態のメカニズムによってサポート可能であることを理解されたい。たとえば、例示的諸実施形態のメカニズムによって、線形関係を使用することができる。別の方法として、例示的諸実施形態の趣旨および範囲を逸脱することなく、非線形関係を使用することもできる。
PLDイベントをフィルタリング除去する際、および切迫した電力損失状況のシステム通知を送信するタイミングを取る際に使用するために、様々な予備電力値またはホールドアップ・キャパシタンス時間値を、テーブル・データ構造内に維持することができる。こうしたテーブル・データ構造は、たとえばフィルタ時間テーブル・データ構造ストレージ・デバイス250内に格納することができる。このテーブル・データ構造は、PLDイベントをフィルタリング除去するために、PLDフィルタ論理220によって使用可能である。PLDフィルタ論理220は、良好な入力電力を提供しているPMの数を決定すること、この数を使用して、フィルタ時間テーブル・データ構造ストレージ・デバイス250のテーブル・データ構造内の対応する予備電力またはホールドアップ・キャパシタンス時間を検索すること、および、その後、この予備電力またはホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいてPMからアサートされたEPOW信号を監視することが可能である。PLDフィルタ論理220は、たとえば、VPD情報ストレージ・デバイス・インターフェース240を介してアクセス可能なVPD情報ストレージ・デバイスに格納された、緊急または切迫した電力損失のシステム通知の処理時間値を使用して、PLDフィルタ期間を決定することができる。
PLDフィルタ論理220は、EPOW信号がどれだけの間アサートされるかを決定し、これを、PLDフィルタ期間と比較することができる。EPOW信号がPLDフィルタ期間よりも長い間アサートされる場合、PLDフィルタ論理220は、システム通知アサーション論理230に対して、緊急または切迫した電力損失を示すシステム通知信号をアサートするように指示する。EPOW信号が、PLDフィルタ期間に先立ってPMによってアサート解除される場合、PLDイベントがブレード・サブシステムの動作に影響を与えることはなく、すなわち切迫した電力損失のシステム通知信号はアサートされない。
したがって、IBM BladeCenter(R)シャーシの特定の構成、IBM BladeCenter(R)シャーシ内のブレード・サブシステムの位置、ブレード・サブシステムに良好な入力電力を提供している電源モジュールの数、および、緊急または切迫した電力損失のシステム通知を処理するためにブレード・サブシステムが必要とする決定された時間量に応じて、例示的諸実施形態のメカニズムによって、異なるサイズのPLDイベントをフィルタリング除去することが可能であり、異なるタイミングの緊急または切迫した電力損失のシステム通知を使用することが可能である。このようにして、IBM BladeCenter(R)システムの特定の構成について最大サイズのPLDイベントが許容可能である。
図4は、例示的一実施形態に従った、電力回線障害イベントおよびEPOW信号のアサーションにおける電力回線障害イベントのフィルタリングを示す、例示的タイミング図である。図4のタイミング図は、PLDイベントならびに実AC電力損失イベント中のEPOW生成に関して、IBM BladeCenter(R)シャーシの典型的な電力システム設計の挙動特徴を示す。図4から、電力回線障害(PLD)イベントが、PLDの持続時間に正比例する期間、EPOW状態を生成させることが明らかとなろう。AC電力入力で識別されたPLDイベントの幅は、図4内でアサートされている信号波形Bとして示される、電源モジュールによってアサートされたEPOW信号の幅に対応する(図4のEPOW信号波形におけるドロップは、EPOW信号のアサーションを表す)。前述のように、比較的短いPLDではブレード・サブシステムがパワーダウンされないように、PLDイベントを「ライドスルー」することが望ましい。
前述のように、本明細書の例示的諸実施形態は、ブレード・サブシステムに良好な入力電力を提供する、複数の電源モジュールを有するという利点を利用し、それによって、例示的諸実施形態のメカニズムによってフィルタリング除去可能なPLDイベントのサイズを最大にするために、増加したホールドアップ・キャパシタンス時間、すなわちPLDライドスルー機能を提供する。たとえ電源モジュールが、通常、冗長性の目的でシステムに対してペア単位で追加されるとしても、例示的諸実施形態のメカニズムは、たとえば3、5、7などの任意数の電源モジュールに適用可能であることを理解されたい。
図4に示されるように、不適切にフィルタリングされたEPOW信号、すなわち調整済みEPOW信号Cは、波形BにおけるEPOW信号のアサーションに続いて、波形Cの高レベルから低レベルへのドロップによって表されるように、結果として対応するブレード・サブシステムのパワーダウンを発生させる可能性がある。これは、PLDイベントに関する適切なフィルタリング時間を決定する際に、データ処理システムの電力分配ネットワークの状態が考慮されないため、PLDイベントの不適切なフィルタリングが実行される、既知のシステムで経験する可能性のあるケースである。したがって、PLDフィルタリング時間が不適切な値に固定される可能性があるため、PLDイベントに応答して、たとえブレード・サブシステムを駆動させる電源モジュールが、PLDイベントをライドスルーするだけの十分なホールドアップ・キャパシタンス時間を有する場合であっても、PLDイベントは、システムに、たとえばブレード・サブシステムなどのデータ処理デバイスをパワーダウンさせる可能性がある。
本明細書の例示的諸実施形態では、EPOW信号が電源モジュールによってアサートされた時点の電力分配ネットワークの現状に基づいて、PLDイベントのフィルタリングが調整される。EPOW信号がアサートされるのに応答して、たとえばブレード・サブシステムなどのデータ処理デバイスに関連付けられた、上記の図3に示されるような電力損失検出モジュールは、決定された予備電力およびデータ処理デバイス内でEPOW通知を処理するために必要な時間に基づいて、PLDフィルタ時間を決定する。このPLDフィルタ時間が、EPOW通知信号のアサーションによって電力損失検出モジュールに対して識別されたPLDイベントに適用される。
図4に示されるように、波形Cにおいて調整済みEPOW信号がドロップする地点で、データ処理デバイスのパワーダウンを実行するのではなく、波形Dに示されるように調整済みのEPOW通知信号に追加のPLDフィルタ期間が追加される。この追加のPLDフィルタ期間が調整済みEPOW信号に追加され、EPOW信号が適切にフィルタリングされるため、結果として生じるPLDイベントは、PLDフィルタ期間が満了する以前に終了する。その結果、切迫した電力損失のシステム通知はデータ処理デバイスにアサートされず、データ処理デバイスはパワーダウンされない。
前述のように、ブレード・サブシステム110〜116または任意の他のフィールド交換可能ユニット(FRU)などのデータ処理デバイスが、たとえばIBM BladeCenter(R)シャーシ・システムなどのデータ処理システム100内で動作可能となる以前に、図1〜図2における管理モジュール180は、データ処理デバイスまたはFRUがパワーアップできるように、これらに電力権限を提供しなければならない。たとえばブレード・サブシステムなどのこれらFRUのそれぞれが、異なる電力消費特徴を有することが可能であり、したがってデータ処理システムの電力分配ネットワーク上に異なるロードを生成することが可能であって、これもまたデータ処理システム100内の共有リソースである。例示的諸実施形態のメカニズムは、アサートされたEPOW信号に適用されたPLDフィルタ時間を調整する場合、管理モジュール180によって電源投入される、たとえばブレード・サブシステムなどのデータ処理デバイス/FRUの特定の組み合わせによって生成されたロードを考慮に入れることができる。
前述のように、特定のブレード・サブシステムまたは他のFRUが完全な機能状態へと電源投入されることになるものと、管理モジュール180が決定した場合、この完全な機能状態を示すように、そのブレード・サブシステムまたはFRUに関連付けられたVPD情報を更新することができる。さらにVPD情報は、関連付けられたFRUまたはブレード・サブシステムの電力消費要件に関する情報を含むことができる。電源投入された様々なブレード・サブシステムおよびFRUに関するこのVPD情報は、管理モジュール180によって読み取られ、データ処理システム・ロード値を計算するために使用することができる。データ処理システム・ロード値は、その後、管理モジュール180によって、様々なブレード・サブシステム110〜116のBMC 170〜175に送ることができる。BMC 170〜175は、このロード情報を、フィルタ時間テーブル・データ構造ストレージ・デバイス250の値テーブル内の、PLDフィルタ時間値、または予備電力値を調整する際に使用するために、電力損失検出モジュール190〜196に提供することができる。
こうした調整は、たとえば、データ処理システム100の電力分配ネットワーク上のロードが増加するにつれて、PLDフィルタ時間を減少させることを含むことができる。たとえば、電力分配ネットワークの使用可能な電力容量が50%である場合、すなわち、電源投入されたFRUが使用可能な電力の50%のみを消費する場合、PLDフィルタ時間は5ミリ秒とすることができる。しかしながら、使用可能な電力容量が20%まで減少した場合、すなわち、使用可能な電力の80%が消費されている場合、この同じPLDフィルタ時間は3ミリ秒まで減少する可能性がある。同様に、使用可能な電力容量がさらに5%まで下がるような場合、PLDフィルタ時間は1ミリ秒まで減少する可能性がある。ここでも、使用可能な電力容量とPLDフィルタ時間との間の任意の関係、たとえば線形または非線形の関係を、例示的諸実施形態のメカニズムで使用することができる。
PLDフィルタ時間が減少する特定の量は、BMC 170〜175、管理モジュール180、または電力損失検出モジュール190〜196に提供された論理によって、決定することができる。たとえば、様々な使用可能電力のパーセンテージに関する重み付け係数のテーブルが提供可能であり、これらの重み付け係数を、たとえば、テーブル・データ構造などで提供されたフィルタ時間などの、前述のように事前に計算されたPLDフィルタ時間に適用することができる。
電源投入されたFRUに関するVPD情報によって決定されたような、電力分配ネットワークのローディングに基づく、PLDフィルタ時間の調整に加えて、様々な電源モジュールの実際のキャパシタンス値を、PLDフィルタ時間を調整するための基本として使用することができる。様々な電源モジュールの実際のキャパシタンス値は、異なる電源のホールドアップ・キャパシタンス時間を提供する。こうしたホールドアップ・キャパシタンス時間値は、通常、1000マイクロファラッド・レンジ単位の大型分極電解コンデンサを使用することによって提供される。こうしたコンデンサ技術は高いキャパシタンス値を提供するために最適であるが、所与のコンデンサのキャパシタンス値が適切に制御されず、結果として最大+/−20%のキャパシタンスの変動(およびEPOW信号生成)が生じる可能性があることは周知である。さらに、キャパシタンスの大きな変動を補償するための電源モジュールを設計しなければならず、その結果、電源によってEPOWホールドアップ・キャパシタンス時間が大幅に異なることになる。したがって、電源モジュールのキャパシタンスの不一致が、電源モジュールによるEPOW信号のアサーション持続時間に影響を与える可能性がある。
実際のキャパシタンス値は、製造/テスト時に決定し、各電源モジュールに関連付けられたVPDデータ・ストレージに格納することができる。このVPDデータは、初期設定時、すなわち電源モジュールの電源が投入された場合に、管理モジュール180によって読み取られ、たとえばEPOW信号がアサートされる時間の長さを調整するための調整係数などの、ブレード・サブシステム110〜116の電力損失検出モジュール190〜196によって適用されるPLDフィルタ時間に関する調整係数を、決定するために使用されることが可能である。
図5は、電力回線障害イベントおよびEPOW信号のアサーションにおける電力回線障害イベントの不適切なフィルタリングを示す、例示的タイミング図である。図5に示されるように、波形Aは、電源モジュールへのAC電力入力を表し、波形BおよびCは、2つのそれぞれの電源モジュールによって出力されるEPOW信号を表す。冗長レベルを提供するために2重電源モジュールが使用される。波形Dは、2つの波形BおよびCの要約を表し、波形Eは不適切にフィルタリングされたEPOW信号を表す。図5に示されるように、PLDイベントは、PLD持続時間に正比例する時間量のEPOW状態を生成させる。
2つの電源モジュールBおよびCによって生成されるどちらのEPOW信号も、監視される必要がある。すなわち、両方のEPOW信号がアサートされない限り、システム遮断は起動されない。示された例では、当分野で一般的に知られた様式で不適切にフィルタリングされる波形Eでは、波形Eが低レベルにドロップする地点でブレード・サブシステムの全システム遮断が発生する。
図6は、例示的一実施形態に従った、異なるホールドアップ・キャパシタンス時間を有する電源モジュールによるEPOW信号のアサーションと、結果として生じるフィルタリング済みEPOW信号とを示す、例示的タイミング図である。図6は、それぞれ異なるEPOW持続時間t0およびt1を有する2つのEPOW信号BおよびCを示す。これら2つの異なるEPOW持続時間は、電源入力感知検出におけるコンポーネントの相違による。持続時間は、異なる回線コード・ソースによっても影響を受ける可能性がある。EPOWイベントの同期された活動化を示すことは、例示目的の理想化である。2つのEPOW持続時間のうちの短い方が、PLDフィルタ時間の影響を制限する。すなわち、短い方のEPOWが回復した場合、PLDフィルタ論理がリセットされる。
図6の信号Dは、t0およびt1の最小EPOW持続時間に対応する、最小化されたEPOW信号持続時間t2を示す。t2が十分に小さく、関係するPLDフィルタリング・メカニズムがEPOWの両端を監視する場合、この期間内に入るPLDイベントを正常にしきい値処理することが可能であり、ブレード・サブシステムの遮断を防ぐ。こうした正常なしきい値処理は、図6の信号Eに関して例示される。EPOWイベントのこうした適切なフィルタリングにより、EPOWイベントは例示的諸実施形態のメカニズムによってフィルタリング除去されるため、EPOWイベントは実行可能であり、システムは起動したままとなる。したがって例示的諸実施形態は、データ処理システムの特定の構成、データ処理システム内の特定のデータ処理デバイス(たとえばブレード・サブシステム)の位置、および、データ処理デバイスに良好な入力電力を提供する電源モジュールの数に基づいて、PLDフィルタ時間を決定するためのメカニズムを提供する。加えて、データ処理システムの電力分配ネットワーク上のシステム・ロードに基づいて、こうした計算済みのPLDフィルタ時間を調整するためのメカニズムが提供される。さらに、データ処理デバイスに良好な入力電力を提供する電源モジュールのホールドアップ・キャパシタンス値に基づいて、こうした計算済みのPLDフィルタ時間を調整するためのメカニズムが提供可能である。
例示的諸実施形態のメカニズムは、データ処理システムの初期設定時、データ処理デバイスの初期設定時などに、動作可能であることを理解されたい。したがって、一部の例示的実施形態では、メカニズムは静的に動作する。しかしながら、例示的諸実施形態の動的動作も提供される。たとえば、データ処理システムの構成が変更された場合、例示的諸実施形態のメカニズムは、PLDフィルタ時間の評価を調整するために動作可能である。さらに例示的実施形態のメカニズムは、電源モジュールがEPOW信号をアサートするのに応答して動作可能であり、この場合、切迫した電力損失のシステム通知をアサートするタイミングを決定するために、PLDフィルタ時間を決定し、アサートされたEPOW信号に適用することができる。
さらに例示的諸実施形態は、上記のメカニズムに加えて、パワーダウン動作中に電源モジュールの実際のホールドアップ・キャパシタンス時間の動的な測定を実行するためのメカニズムも提供する。これらの動的な測定を使用して、PLDフィルタ時間を調整する際に例示的諸実施形態のメカニズムによって使用される、実際のホールドアップ・キャパシタンス時間値を修正することができる。
図7は、例示的一実施形態に従った、パワーダウン動作中の電源モジュールに関する実際のホールドアップ・キャパシタンス時間の測定を示す、例示的タイミング図である。図7に示されるように、2つの電源モジュールAおよびBは2つの異なるホールドアップ・キャパシタンス時間を有することができる。すなわち、EPOW信号がアサートされる時点と、そのそれぞれの出力電圧が各電源モジュールAおよびBに対して減衰を開始する時点との間に、時間差が存在する。図7では、t1が電源モジュールAに関するホールドアップ・キャパシタンス時間であり、t2が電源モジュールBに関するホールドアップ・キャパシタンス時間である。
ここでも、たとえばブレード・サブシステムなどのデータ処理デバイスまたはシステムを遮断するためのいずれかのアクションが実行されるのに先立って、両方のEPOWイベントが監視される。前述のように、電源モジュールのホールドアップ・キャパシタンス時間は、実際には、報告されたホールドアップ・キャパシタンス値の+/−20%である可能性がある。たとえば、1つの電源モジュールが−20%のホールドアップ・キャパシタンス時間を有し、第2の電源モジュールが+20%のホールドアップ・キャパシタンス時間を有する場合がある。結果として、EPOWイベントがフィルタリング可能なホールドアップ・キャパシタンス時間が、製造/テスト時に報告されたホールドアップ・キャパシタンス時間とは大きく異なる可能性がある。
図8を参照すると、各電源モジュール600の実際のホールドアップ時間を決定するために、電源モジュール600のコントローラ610は、パワーダウン動作中に測定回路630を介して、コントローラ610へのそれぞれの電力入力と共に各EPOW信号のアサーションを監視することができる。これは、たとえば図7のt1またはt2として測定することができる。両方の値は、電源モジュール600内のすべての電力の損失に先立って、たとえば図1〜図2の不揮発性メモリ199とすることが可能な、不揮発性メモリ620に格納可能である。たとえ不揮発性メモリ620が更新されている間に電力が減衰したとしても、データ処理デバイス内でたとえば5Vおよび12Vの安定した電圧を維持する、たとえばブレード・サブシステムなどのデータ処理デバイスの内部電力調節メカニズムによる更新を完了するだけの十分な時間がある。
たとえばブレード・サブシステムなどのデータ処理デバイスへの電力が回復した後、管理モジュール180は不揮発性メモリ620を読み取り、以前のパワーダウン動作中に不揮発性メモリ620に書き込まれた現在のホールドアップ・キャパシタンス時間値を比較する。最大のホールドアップ・キャパシタンス時間値が、様々なデータ処理デバイスの電力損失検出モジュール190〜196内のPLDフィルタリング・メカニズムに適用される。たとえば、最大のホールドアップ・キャパシタンス時間値を使用して、様々な電力損失検出モジュール190〜196へ出力される調整係数を生成することが可能であり、この電力損失検出モジュール190〜196は、この調整係数を使用して、電力損失検出モジュール190〜196のテーブル・データ構造に基づいて計算されたPLDフィルタ時間を調整する。したがって例示的諸実施形態のメカニズムは、結果として、組み合わされた電源モジュール160〜166の実際の最大ホールドアップ時間が与えられると、可能な最大PLDイベントをしきい値処理できることになる。
したがって、データ処理システムの電力分配ネットワーク上のロードを識別するVPD情報、および、電源モジュールの製造/テスト時にホールドアップ・キャパシタンス時間値を識別するVPD情報に基づいて、PLDフィルタ時間値を調整することに加えて、例示的諸実施形態のメカニズムは、電源モジュールの実際の測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいた、PLDフィルタ時間の調整を提供する。これらそれぞれのメカニズムは、データ処理システム構成、データ処理デバイス位置、およびデータ処理デバイスに良好な入力電力を提供する電源モジュールの数に基づく、基本的なPLDフィルタ時間決定メカニズムと共に、データ処理システムの電力分配ネットワークの所望の動作を達成するために、任意の所望の組み合わせで使用することができる。
図9〜図11は、様々な例示的実施形態に従った、切迫した電力損失のシステム通知の生成を制御するため、およびデータ処理デバイスのパワーダウンのための、例示的動作を示す概略流れ図である。流れ図の各ブロックおよび流れ図のブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令によって実施可能であることを理解されよう。これらのコンピュータ・プログラム命令は、マシンを作成するためにプロセッサまたは他のプログラム可能データ処理装置に提供可能であるため、結果として、プロセッサまたは他のプログラム可能データ処理装置上で実行される命令が、流れ図のブロック内に指定された機能を実施するための手段を作成することになる。これらのコンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ読み取り可能メモリまたはストレージ媒体に格納することも可能であり、プロセッサまたは他のプログラム可能データ処理装置に、特定の様式で機能するように指示することが可能であるため、結果として、コンピュータ読み取り可能メモリまたはストレージ媒体に格納された命令は、流れ図のブロック内に指定された機能を実施する命令手段を含む製品を作成することになる。
したがって、流れ図のブロックは、指定された機能を実行するための手段の組み合わせ、指定された機能を実行するためのステップの組み合わせ、および指定された機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートする。流れ図の各ブロックおよび流れ図内のブロックの組み合わせは、指定された機能またはステップを実行する特定用途向けハードウェアベース・コンピュータ・システムによって、または特定用途向けハードウェアおよびコンピュータ命令の組み合わせによって、実施可能であることも理解されよう。
さらに流れ図は、例示的諸実施形態内で実行される動作を実証するために提供される。流れ図は、特定の動作、またはとりわけ動作の順序に関する、制限について言明または示唆することを意味するものではない。流れ図の動作は、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、特定の実施に適するように修正することができる。
図9は、例示的一実施形態に従った、切迫した電力損失のシステム通知のタイミングを調整するための例示的動作を示す、概略流れ図である。図9に示されるように、動作は、電力損失検出モジュールが、データ処理システムのタイプおよびデータ処理システム内の関連するデータ処理デバイスの位置を示すデータを受け取ることから開始される(ステップ710)。電力損失検出モジュールは、データ処理システムのタイプおよびデータ処理システム内のデータ処理デバイスの位置に基づいて、どの電源モジュールがデータ処理デバイスに電力を提供することを意図されたものかを判別する(ステップ720)。次に電力損失検出モジュールは、データ処理デバイスに電力を提供することを意図されたものであると判別された電源モジュールに基づいて、PLDフィルタ・タイミング・テーブル・データ構造を生成および格納する(ステップ730)。このテーブルは、データ処理デバイスに電力を提供することを意図された、識別された電源モジュール内の、様々な数の電源モジュールに関するPLDフィルタ・タイミング値を格納することができる。
次に電力損失検出モジュールは、アサートされたEPOW信号に関して、データ処理デバイスに電力を提供することを意図された電源モジュールからの、EPOW通知入力回線を監視する(ステップ740)。関連するEPOW信号がアサートされたかどうかに関して決定される(ステップ750)。アサートされていない場合、動作はステップ740に戻る。関連するEPOW信号がアサートされた場合、良好な電力入力を提供する電源から電圧信号が入力される関連する電源モジュールの数が決定される(ステップ760)。良好な電力入力を提供する電源モジュールの数に基づいて、テーブル・データ構造内で対応するPLDフィルタ時間が識別される(ステップ770)。このPLDフィルタ時間は、予備電力値またはホールドアップ・キャパシタンス時間とすることができるか、あるいは、予備電力値またはホールドアップ・キャパシタンス時間と、データ処理デバイス内でEPOW信号を処理するために必要な時間量との差によって決定されるような、実際の最大PLDイベント・サイズとすることができる。
PLDフィルタ時間は、EPOW信号がPLDフィルタ時間よりも長くアサートされたかどうかを判別するために、アサートされたEPOW信号に適用される(ステップ780)。EPOW信号がPLDフィルタ時間よりも長くアサートされていない場合、動作はステップ740に戻る。さもなければ、EPOW信号がPLDフィルタ時間よりも長くアサートされた場合、切迫電力損失信号のシステム通知がアサートされる(ステップ790)。この切迫した電力損失のシステム通知に基づいて、データ処理デバイスは、I/O動作を静止し、パワーダウンされることが可能である(ステップ795)。その後、動作は終了する。
図10は、例示的一実施形態に従った、電源システム要素に関するVPD情報に基づいて切迫した電力損失のシステム通知のタイミングを調整するための例示的動作を示す、概略流れ図である。図10に示されるように、動作は、電力損失検出モジュールが、データ処理システムのタイプおよびデータ処理システム内の関連するデータ処理デバイスの位置を示すデータを受け取ることから開始される(ステップ810)。電力損失検出モジュールは、データ処理システムのタイプおよびデータ処理システム内のデータ処理デバイスの位置に基づいて、どの電源モジュールがデータ処理デバイスに電力を提供することを意図されたものかを判別する(ステップ820)。次に、データ処理デバイスあるいは電源モジュールまたはその両方に関するVPD情報を、VPDストレージ・デバイスから読み取ることができる(ステップ830)。次に電力損失検出モジュールは、データ処理デバイスに電力を提供することを意図されたものであると判別された電源モジュール、および読み取られたVPD情報に基づいて、PLDフィルタ・タイミング・テーブル・データ構造を生成および格納することができる(ステップ840)。このテーブルは、データ処理デバイスに電力を提供することを意図された、識別された電源モジュール内の、様々な数の電源モジュールに関するPLDフィルタ・タイミング値を格納することができる。
次に電力損失検出モジュールは、アサートされたEPOW信号に関して、データ処理デバイスに電力を提供することを意図された電源モジュールからの、EPOW通知入力回線を監視する(ステップ850)。関連するEPOW信号がアサートされたかどうかに関して決定される(ステップ860)。アサートされていない場合、動作はステップ850に戻る。関連するEPOW信号がアサートされた場合、良好な電力入力を提供する電源から電圧信号が入力される関連する電源モジュールの数が決定される(ステップ870)。さらに、良好な電力入力を提供する電源モジュールに関するVPD情報を読み取ることができる(ステップ880)。良好な電力入力を提供する電源モジュールの数、および、良好な電力入力を提供する電源モジュールに関するオプションのVPD情報に基づいて、テーブル・データ構造内で対応するPLDフィルタ時間が識別される(ステップ890)。このPLDフィルタ時間は、予備電力値またはホールドアップ・キャパシタンス時間とすることができるか、あるいは、予備電力値またはホールドアップ・キャパシタンス時間と、データ処理デバイス内でEPOW信号を処理するために必要な時間量との差によって決定されるような、実際の最大PLDイベント・サイズとすることができる。
PLDフィルタ時間は、EPOW信号がPLDフィルタ時間よりも長くアサートされたかどうかを判別するために、アサートされたEPOW信号に適用される(ステップ895)。EPOW信号がPLDフィルタ時間よりも長くアサートされていない場合、動作はステップ850に戻る。さもなければ、EPOW信号がPLDフィルタ時間よりも長くアサートされた場合、切迫電力損失信号のシステム通知がアサートされる(ステップ897)。この切迫した電力損失のシステム通知に基づいて、データ処理デバイスは、I/O動作を静止し、パワーダウンされることが可能である(ステップ899)。その後、動作は終了する。
図11は、例示的一実施形態に従った、測定した電源モジュールの実際のホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいてEPOW通知信号のアサーションのタイミングを調整するための例示的動作を示す、概略流れ図である。図11に示されるように、動作は、電源モジュールによってアサートされているEPOW信号を検出することで開始される(ステップ910)。パワーダウン動作中の電源モジュールに関するホールドアップ・キャパシタンス時間が測定される(ステップ920)。電源モジュールに関する測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間が不揮発性メモリに格納される(ステップ930)。
電力回復時に、管理モジュールは、不揮発性メモリに格納された測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間を読み取る(ステップ940)。読み取った測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間を比較することによって、最大の測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間が決定される(ステップ950)。最大の測定されたホールドアップ・キャパシタンス時間を使用して調整係数が計算され(ステップ960)、これがデータ処理デバイスの電力損失検出モジュールに報告される(ステップ970)。その後、動作は終了する。
例示的諸実施形態は、全体としてハードウェア実施形態の形、全体としてソフトウェア実施形態の形、またはハードウェアおよびソフトウェアの両方の要素を含む実施形態の形を取ることができることを理解されたい。例示的な一実施形態では、例示的諸実施形態のメカニズムは、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むがこれらに限定されない、ソフトウェア内に実装される。
さらに、例示的諸実施形態は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによって、またはそれらに関連して使用するための、プログラム・コードを提供する、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体からアクセス可能なコンピュータ・プログラム製品の形を取ることもできる。説明のために、コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ読み取り可能媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらに関連して使用するためのプログラムを、包含、格納、通信、伝播、または移送することが可能な、いずれの装置とすることもできる。
媒体は、電子、磁気、光、電磁、赤外線、あるいは半導体の、システム(あるいは装置またはデバイス)または伝播媒体とすることができる。コンピュータ読み取り可能媒体の例は、半導体またはソリッド・ステート・メモリ、磁気テープ、取り外し可能コンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、剛性磁気ディスク、および光ディスクを含む。現行の光ディスクの例は、コンパクト・ディスク−読み取り専用メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク−読み取り/書き込み(CD−R/W)、およびDVDを含む。
プログラム・コードの格納あるいは実行またはその両方に好適なデータ処理システムは、システム・バスを介して直接または間接的にメモリ要素に結合された、少なくとも1つのプロセッサを含むことになる。メモリ要素は、プログラム・コードの実際の実行中に使用されるローカル・メモリ、大容量ストレージ、および、実行中に大容量ストレージからコードを取り出さなければならない回数を減らすために少なくとも何らかのプログラム・コードの一時ストレージを提供するキャッシュ・メモリを、含むことができる。
入力/出力またはI/Oデバイス(キーボード、ディスプレイ、ポインティング・デバイスなどを含むが、これらに限定されない)を、直接、または介在するI/Oコントローラを介して、システムに結合することができる。介在する専用または公衆ネットワークを介して、データ処理システムを他のデータ処理システムあるいはリモート・プリンタまたはストレージ・デバイスに結合できるようにするために、ネットワーク・アダプタをシステムに結合することもできる。モデム、ケーブル・モデム、およびイーサネット・カードは、現在使用可能なネットワーク・アダプタのタイプのごく一例である。
以上、例示および説明の目的で本発明の説明を提示してきたが、開示された形の本発明を網羅するかまたは開示された形に限定することを意図するものではない。当業者であれば、多くの修正および変形が明らかとなろう。実施形態は、本発明の原理、実践的な応用例を最も良く説明するために、および、他の当業者が、企図された特定の用途に好適な様々な修正を伴う様々な実施形態に関して、本発明を理解できるように選択および説明されたものである。

Claims (15)

  1. データ処理システムのコンピュータに、
    前記データ処理システムの電力分配ネットワークの複数の電力領域に関連して、前記データ処理システム内での前記データ処理デバイスの位置を決定することによって、前記データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定する機能と、
    早期電源オフ警告(EPOW)信号をアサートする前記データ処理システムの電源モジュールに応答して、前記決定されたデータ処理システム内での前記データ処理デバイスの構成及び位置に基づいて、有効な電力入力を前記データ処理デバイスに現在提供している、複数の電力領域の1つまたは複数の電源モジュールを識別することによって、前記データ処理デバイスに関する現在の電力分配ネットワーク構成を決定する機能と、
    前記決定されたデータ処理デバイスの構成および前記データ処理デバイスに関して前記決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づき、電力回線障害(PLD)フィルタ時間を動的に計算すること、および前記PLDフィルタ時間よりも長い間、前記電源モジュールが前記EPOW信号をアサートした場合、電力損失通知信号をアサートすることによって、前記データ処理システムの論理に対して、前記データ処理デバイスに対する緊急の電力損失を示す電力損失通知信号をアサートする機能と、
    を実現させる、コンピュータ・プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記データ処理デバイスへ有効な電力入力を提供する電源モジュールの決定された数に基づいて、ホールドアップ・キャパシタンス時間のルックアップ動作を実行すること、および、
    前記ホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいてPLDフィルタ時間を計算すること、
    によって、前記決定されたデータ処理デバイスの構成および前記決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づいて、PLDフィルタ時間を計算する機能を実現させる、請求項に記載のコンピュータ・プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記データ処理デバイスによって処理されているデータの整合性を保証するために、前記データ処理デバイス内でパワーダウン動作を実行するための通知処理時間を識別すること、および、
    前記PLDフィルタ時間を、前記ホールドアップ・キャパシタンス時間と前記通知処理時間との差として計算すること、
    によって、前記ホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいて前記PLDフィルタ時間を計算する機能を実現させる、請求項に記載のコンピュータ・プログラム。
  4. 前記ホールドアップ・キャパシタンス時間が、前記データ処理デバイスに有効な電力入力を提供する電源モジュールの数の増加に関連して、線形または非線形のうちの1つの様式で増加する、請求項2または3に記載のコンピュータ・プログラム。
  5. 前記コンピュータに、
    前記電力損失通知信号のアサーションに応答して、前記データ処理デバイスに関連付けられたデータのデータ整合性を保証するように、前記データ処理システムがパワーダウン動作を実行する機能を実現させる、前記請求項のいずれか一項に記載のコンピュータ・プログラム。
  6. 前記データ処理システムの論理が、前記データ処理デバイス内のプロセス制御論理、前
    記データ処理デバイス内の管理制御モジュール、または前記データ処理システムの管理モ
    ジュールのうちの1つであり、前記データ処理システムの前記論理が、前記電力損失通知
    信号のアサーションに応答して、前記データ処理デバイスに関連付けられたデータの整合
    性を維持するために、前記データ処理デバイスのパワーダウン動作を制御する、前記請求
    項のいずれか一項に記載のコンピュータ・プログラム。
  7. 少なくとも1つのデータ処理デバイスと、
    前記少なくとも1つのデータ処理デバイスに結合された少なくとも1つの電源モジュールと、
    前記少なくとも1つのデータ処理デバイスまたは前記少なくとも1つの電源モジュールのうちの少なくとも1つに結合された、電力損失検出論理と、
    を備える、データ処理システムであって、
    前記電力損失検出論理が、
    前記データ処理システムの電力分配ネットワークの複数の電力領域に関連して、前記データ処理システム内での前記データ処理デバイスの位置を決定することによって、前記データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定すること、
    早期電源オフ警告(EPOW)信号をアサートする前記少なくとも1つの電源モジュールの電源モジュールに応答して、前記決定されたデータ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成及び位置に基づいて、有効な電力入力を前記データ処理デバイスに現在提供している、複数の電力領域の1つまたは複数の電源モジュールを識別することによって、前記データ処理デバイスに関する現在の電力分配ネットワーク構成を決定すること、
    前記決定されたデータ処理デバイスの構成および前記データ処理デバイスに関して前記決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づき、電力回線障害(PLD)フィルタ時間を動的に計算すること、および前記電源モジュールが、前記PLDフィルタ時間よりも長い間、前記EPOW信号をアサートした場合、データ処理システムの論理に対して、前記データ処理デバイスに対する緊急の電力損失を示す電力損失通知信号をアサートすること、
    を実行する、前記データ処理システム。
  8. 前記電力損失検出論理が、
    前記データ処理デバイスへ有効な電力入力を提供する電源モジュールの決定された数に基づいて、ホールドアップ・キャパシタンス時間のルックアップ動作を実行すること、および、
    前記ホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいてPLDフィルタ時間を計算すること、
    によって、前記決定されたデータ処理デバイスの構成および前記決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づいて、PLDフィルタ時間を計算する、請求項に記載のシステム。
  9. 前記電力損失検出論理が、
    前記データ処理デバイスによって処理されているデータの整合性を保証するために、前記データ処理デバイス内でパワーダウン動作を実行するための通知処理時間を識別すること、および、
    前記PLDフィルタ時間を、前記ホールドアップ・キャパシタンス時間と前記通知処理時間との差として計算すること、
    によって、前記ホールドアップ・キャパシタンス時間に基づいて前記PLDフィルタ時間を計算する、請求項に記載のシステム。
  10. 前記ホールドアップ・キャパシタンス時間が、前記データ処理デバイスに有効な電力入力を提供する電源モジュールの数の増加に関連して、線形または非線形のうちの1つの様式で増加する、請求項8または9に記載のシステム。
  11. 前記データ処理システムの論理が、前記データ処理デバイス内のプロセス制御論理、前記データ処理デバイス内の管理制御モジュール、または前記データ処理システムの管理モジュールのうちの1つであり、前記データ処理システムの前記論理が、前記電力損失通知信号のアサーションに応答して、前記データ処理デバイスに関連付けられたデータの整合性を維持するために、前記データ処理デバイスのパワーダウン動作を制御する、請求項7から10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 前記電力損失検出論理が、前記電力損失通知信号のアサーションに応答してパワーダウン動作を実行し、前記パワーダウン動作が、前記データ処理デバイスに関連付けられたデータのデータ整合性を保証するように動作する、請求項7から11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記データ処理システムがブレード・シャーシであり、前記少なくとも1つのデータ処理デバイスがブレード・ストレージ・サブシステムであり、前記パワーダウン動作が、前記ブレード・ストレージ・サブシステムの入力/出力動作を静止する、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記データ処理システムがブレード・シャーシであり、前記少なくとも1つのデータ処理デバイスが、ブレード・ストレージ・サブシステム、プロセッサ・ブレード、またはサーバ・ブレードのうちの1つであり、前記電力損失検出論理が、前記ブレード・サブシステムの電力損失検出ユニット内で実施される、請求項8から13のいずれか一項に記載のシステム。
  15. データ処理システムにおいてデータ処理デバイスに対する緊急の電力損失をデータ処理システムに通知する緊急電力損失通知信号のアサーションを制御するための方法であって、
    前記データ処理システムの電力分配ネットワークの複数の電力領域に関連して、前記データ処理システム内での前記データ処理デバイスの位置を決定することによって、データ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成を決定することと、
    早期電源オフ警告(EPOW)信号をアサートする前記データ処理システムの電源モジュールに応答して、前記決定されたデータ処理システム内でのデータ処理デバイスの構成及び位置に基づいて、有効な電力入力を前記データ処理デバイスに現在提供している、複数の電力領域の1つまたは複数の電源モジュールを識別することによって、前記データ処理デバイスに関する現在の電力分配ネットワーク構成を決定することと、
    前記決定されたデータ処理デバイスの構成および前記データ処理デバイスに関して前記決定された現在の電力分配ネットワーク構成に基づき、電力回線障害(PLD)フィルタ時間を動的に計算することと、前記PLDフィルタ時間よりも長い間、前記電源モジュールが前記EPOW信号をアサートした場合、前記データ処理システムの論理に対して、前記データ処理デバイスに対する緊急の電力損失を示す電力損失通知信号をアサートすることと、
    を含む、前記方法。
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