JP5317103B2 - ヒダ形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、包装機や原反ロール製造装置等に組み込まれ、製袋前の帯状フィルムにヒダを形成するためのヒダ形成装置に関する。
従来、包装品には、例えば特許文献1の図3に示すように、製品を包装するフィルムの外面にヒダ(h)を形成したものがある。
このヒダ(h)は、通常、間欠搬送される帯状のフィルムを、間欠停止時に搬送経路と交叉する方向に折り込んでシールすることにより形成される。
例えば、特許文献1に開示されているヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法では、ヒダ付け装置(ヒダ形成装置に相当)によって、包材(フィルムに相当)の間欠走行停止時に、包材押えプレート(7f)を下降させて包材(F)をスリット形成プレート(7b)へ押し付け、次いで、ヒダ折りプレート(7g)を下降させて包材(F)をスリット形成プレート(7a)、(7b)のスリット間に突っ込むことでヒダ折りを行う。続いて、包材押えプレート(7e)を下降させて包材(F)をスリット形成プレート(7a)に押し付けてからヒダ折りプレート(7g)を上昇復帰させる。次いで、ヒダ付け用ヒートシーラー(7c)、(7d)を閉じて包材(F)のヒダ折り合掌部にヒートシールを施してヒダ(h)を形成し、その後、ヒダ付け用ヒートシーラー(7c)、(7d)を開くと共に、包材押えプレート(7e)、(7f)を上昇復帰させて、包材(F)を走行可能にすることで、搬送中にヒダを形成している。
なお、括弧内の符号は、特許文献1において各構成に付された符号である。
特開2003−211564号公報
さて、特許文献1のヒダ付き縦ピロー包装体の製造方法では、ヒダ付け装置(7)の上流側に段差ローラ(4)が設けられている。この段差ローラ(4)は、搬送中の包材(F)や形成予定のヒダにシワ等ができないように、下流側の包材(F)に繰出し抵抗を付与するテンション手段となっている。しかしながら、このようなテンション手段を備えた構成では、ヒダの形成後に包材押えプレート(7e)、(7f)を上昇すると、段差ローラ(4)がヒダ付き包材(F)を上流側に引き戻すように作用していた。
図7は、このフィルムの引き戻し動作を示しており、(a)はヒダ形成装置の概略側面図、(b)乃至(d)は(a)のZ部を拡大して同部の動作を順次示す拡大概略図である。
フィルムFの折り込み部分をシールしてヒダGを形成する場合、図7(b)に示すように、搬送経路上にあるフィルムFとヒダGの基端部との間にシールされない未シール部分αが残存する。この未シール部分αは、上流側のテンション手段の引き戻しによって、ヒダGの基端部を上流側に引っ張る(図7(c)参照)。その結果、ヒダGが搬送方向と逆側に向かうように倒れてしまう(図7(d)参照)。このように搬送方向と逆側に倒れたヒダGは、フィルムFを搬送方向へ搬送する際に、包装機や原反ロール製造装置の各構成と引っ掛かるおそれがあり、ヒダGが損傷したり、フィルムの搬送ができなくなるおそれがあった。
さらに、ヒダの形成時にフィルムが引っ張られると、折り込み部分の形状が崩れた状態でシールされるおそれがあった。また、ヒダの形成直後にフィルムが引っ張られると、ヒダがまだ熱により軟化している状態のため容易にヒダの形状が変わってしまう。その結果、形成したヒダにはシワ等が作られ、美観が損なわれるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ヒダの形成後に上流側へのフィルムの引き戻しを抑止することで、形成したヒダの搬送方向への引っ掛かりを確実になくすヒダ形成装置の提供を第1の目的とする。
また、ヒダの形成時や形成直後のフィルムの引っ張りを抑止することで、美観の優れたヒダ付きフィルムを形成することができるヒダ形成装置の提供を第2の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、間欠搬送される帯状のフィルムを、間欠停止時にあらかじめ設定してあるヒダ形成位置で搬送経路と交叉する方向に折り込む折り込み手段と、
当該折り込み部分を熱シールし、幅方向に延びるヒダを形成するシール手段と、
折り込み手段の下流側位置でフィルムを押える下流側押え手段と、
折り込み手段の上流側位置で少なくとも折り込み部分を熱シールする際にフィルムを押える上流側押え手段と、を含むヒダ形成装置において、
フィルムの搬送経路上には、ヒダ形成位置よりも上流側で当該フィルムに任意のテンションを付与するテンション手段を設置するとともに、
テンション手段によるテンション付与位置とヒダ形成位置との間に、フィルムの間欠停止中であって、少なくともヒダ形成後から間欠搬送が開始されるまでの間は、フィルムを保持する保持手段を設けたことを特徴とする。
かかる構成によれば、テンション手段によってフィルムにテンションが付与されていても、テンション付与位置とヒダ形成位置の間にある保持手段がヒダ形成後にフィルムを保持するため、ヒダ付きフィルムの上流側への引き戻しを抑止できる。よって、形成したヒダが搬送方向と逆側に向かうようにして倒れることがなく、当該ヒダの搬送方向への引っ掛かりを確実になくすことができる。その結果、ヒダ付きフィルムの搬送中にヒダを傷つけることがなく、また歩溜りよく供給することが可能となる。さらに保持手段がフィルムを保持することで、ヒダの形成直後にフィルムの引っ張りが抑止されるため、ヒダの形状を変容させることがなく、美観の優れたヒダ付きフィルムとなる。
また、上流側押え手段は、フィルムの搬送方向への移動に連れ回りし、その反対方向への回転は規制されたワンウェイローラで構成され、
当該ワンウェイローラは、折り込み手段によるフィルムの折り込み前に、上流側位置にあるフィルムを押える構成とすることができる。
ワンウェイローラは、折り込み手段の折り込み前にフィルムを押えることで、折り込み手段がフィルムを折り込むときに、フィルムを押えるとともに、フィルムの搬送方向への移動を許容することができる。これにより折り込み手段は、上流側からフィルムを容易に引き出すとともに、フィルムをばたつくことなく折り込むことができる。
また、ワンウェイローラは搬送方向と反対方向の回転が規制されていることで、フィルムの折り込み部分を熱シールするときに、押さえているフィルムを上流側に引き戻すことがない。したがって、テンション手段によりフィルムが引っ張られても、折り込み部分の形を崩すことがなく、ヒダを綺麗に形成することができる。
さらに、ヒダ形成位置には、シール手段によって形成されたヒダの少なくとも基端部を冷やす冷却手段が設けてあることが好ましい。冷却手段がヒダの基端部を冷却することで、シール手段によってヒダが綺麗に形成された状態で基端部を確実に固めることができる。これにより、ヒダ形成直後のフィルムの搬送において、当該フィルムが引っ張られても綺麗に形成されたヒダの形状を変容させることがない。
さらに、シール手段は、フィルムの折り込み部分を挟み込んで熱シールする一対のヒータブロックを有しており、当該ヒータブロックは、フィルムの間欠搬送を停止した状態において、ヒダ形成位置から所定距離退避可能な構成であることが好ましい。ヒータブロックは、例えばメンテナンス等によりフィルムの搬送を一時停止した場合、輻射熱によってフィルムを伸縮させるなどの悪影響を与える。このため、ヒータブロックをヒダ形成位置から所定距離退避することで、このような悪影響を防止することができる。
以上、本発明によれば、ヒダ形成装置は、ヒダ付きフィルムの搬送方向への引っ掛かりを確実になくすことができ、その結果、ヒダ付きフィルムの搬送中にヒダを傷つけることがなく、また歩溜りよく供給することが可能となる。さらにヒダの形成時または形成直後のフィルムの引っ張りを抑止することで、美観の優れたヒダ付きフィルムを形成することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図6は、本発明の実施形態に係るヒダ形成装置を説明するための図であり、図1は、本実施形態に係るヒダ形成装置を適用した縦形製袋充填包装機の全体構成を示す斜視図である。
本発明に係るヒダ形成装置は、包装機や原反ロール製造装置等に組み込まれる。本実施形態では、図1に示すように、縦形製袋充填包装機に組み込まれた構成について詳細に説明する。
縦形製袋充填包装機は、フィルムリール1、フォーマ2、製袋筒3、繰出しベルト4、縦シーラ5、横シーラ6を含む構成である。フィルムリール1には帯状のフィルムFが巻回してあり、このフィルムFは供給ローラ7等により繰り出され、所定の搬送経路に沿ってフォーマ2に搬送される。なお、フィルムFの搬送経路には、上下に揺動可能なテンションローラ(テンション手段)8が設けられている。搬送経路上のフィルムFには、このテンションローラ8によって搬送に適したテンションが付与される。
フィルムFは、フォーマ2において筒状となるように折り込まれ、下方にある製袋筒3の表面に巻きつけられる。さらに、製袋筒3の側方にある繰出しベルト4によって下方向に搬送され、この搬送中に縦シーラ5によって両端の合掌部分が縦シールされる。縦シールされたフィルムFは、製袋筒3の下方にある一対の横シーラ6によって挟み込まれ横シールされて包装袋に製袋される。この製袋時には、製袋筒3の内側を延びる図示しない充填筒から被充填物(製品)が供給され、包装袋は製品が充填された包装品として完成する。
ヒダ形成装置は、上記の縦形製袋充填包装機において、テンションローラ8とフォーマ2間のフィルムFの搬送経路に設置される。ヒダ形成装置は、ヒダ形成位置gにおいて実際にヒダを形成する構造からなるヒダ形成機構10と、テンションローラ8のテンション付与位置とヒダ形成機構10のヒダ形成位置gとの間に設置されるブレーキローラ30と、を含む構成である。
図2は、本実施形態に係るヒダ形成装置のヒダ形成機構を示す図であり、(a)は、図1のA(上流)方向から見た図、(b)は図1のB(下流)方向から見た図である。図3は、同じくヒダ形成機構を示す図であり、(a)は側面図、(b)は図2(a)のC−C線断面図である。
図2、図3に示すように、ヒダ形成機構10は搬送されるフィルムFを間に介して設置され、フィルム搬送経路の上方に板部材11、下流側押さえ部材12、ワンウェイローラ13、第1ステー14、第2ステー15、昇降装置16、押圧装置17、エア噴射装置18を備え、下方にスリット板部材20、遮熱部材21、ヒータブロック22、ヒータブロック開閉装置23、ヒータ用昇降装置24、第3ステー25を備えている。
板部材11は、ヒダ形成位置gの直上において、搬送されるフィルムFの幅方向に沿って延在し、当該ヒダ形成位置にあるフィルムFに向かって垂下している。また板部材11は、上部が第2ステー15に取り付けられ、この第2ステー15とともに上下方向に移動自在となっている。この板部材11は、下方向の移動にともなってヒダ形成位置gにあるフィルムFに下端縁部11aを押し当てて、フィルムFを搬送経路と交叉する方向に折り込む折り込み手段として機能する。
下流側押え部材12は、角棒状に形成された耐熱性の部材であり、板部材11の下流側においてフィルムFの幅方向に沿って設けられている。また上端面から摺動軸12aが延びており、この摺動軸12aの外面には付勢ばね12bが外装してある。下流側押え部材12は、この摺動軸12aが板部材11と同じ第2ステー15に取り付けられることで、第2ステー15とともに上下方向に移動自在となり、さらに摺動軸12a単独でも第2ステー15に対し上下方向に摺動自在となっている。
ワンウェイローラ13は、フィルムFの搬送方向への移動に連れ回りし、その反対方向への回転を規制するワンウェイクラッチを内蔵した構成であり、板部材11の上流側に設けられている。このようなワンウェイローラ13は、単純な機構によって構成され、板部材11の上流側近傍位置に容易に設置できるため、設置コスト等を抑えることができる。本実施形態では、図3中に示すようにフィルムFの幅方向に延びる支軸13aに対し二個並設している。またワンウェイローラ13を備えた支軸13aは、支持壁13bを介して第1ステー14に接続されており、これによりワンウェイローラ13は第1ステー14とともに上下方向に移動自在となっている。
第1ステー14は、ワンウェイローラ13の上方にあってフィルムFの幅方向に延在し、両端部が一対の昇降装置16の取付部16aに取り付けられている。昇降装置16は、上部に備える取付部16aを上下移動するシリンダ機構を有し、図示しない制御装置に接続されている。制御装置は、所定のタイミングで昇降装置16の取付部16aを駆動制御し、第1ステー14を上下方向に移動させることができる。
また、第1ステー14には、L字形状の連結部材19を介して押圧装置17が設置されている。
押圧装置17は、取付部17aを下部に備えるとともに、昇降装置16と同じくこの取付部17aを上下移動するシリンダ機構を有し、制御装置に接続されている。この取付部17aには、幅方向に延在する第2ステー15が取り付けられ、この第2ステー15には、既述したように板部材11及び下流側押え部材12が取り付けられている。制御装置は、所定のタイミングで押圧装置17の取付部17aを駆動制御し、第2ステー15を上下方向に移動させることができる。
エア噴射装置(冷却手段)18は、第2ステー15に取り付けられてフィルムFの幅方向に沿って延在する管18aと、この管18aに形成されヒダ形成位置gに向かって開口する噴射孔(図示せず)と、管に空気を供給するエア供給源(図示せず)とを含んでいる。このエア噴射装置18は、制御装置に接続されており、制御装置が所定のタイミングで管18aに空気を供給することで、噴射孔からヒダ形成位置gに空気が噴射される。これにより、ヒータブロック22によって熱シールされたヒダGの基端部を冷やすことができる。
また、スリット板部材20は、上面が平坦面に形成され、フィルムFの搬送経路下方に設置されている。ヒダ形成時には、下方に移動してきた下流側押え部材12と、下流側近傍位置にあるスリット板部材20が協働してフィルムFを押える下流側押え手段となる。また同じく下方向に移動してきたワンウェイローラ13と、ヒダ形成位置gよりも上流側近傍位置にあるスリット板部材20が協働してフィルムFを押える上流側押え手段となる。さらに、スリット板部材20は、板部材11の板厚よりも広いスリット20aがヒダ形成位置g上に設けられており、ヒダ形成時には下方に移動してきた板部材11が挿入される。
ヒータブロック22は、内部に熱源を備え、幅方向に延在した一対のブロック体からなり、ヒダ形成位置gを境界として上流側と下流側にそれぞれ配設されている。一方のヒータブロック22aは断熱材からなる第3ステー25を介して、ヒータブロック開閉装置23の基体23aに取り付けられ、他方のヒータブロック23bは可動体23bに取り付けられている。このヒータブロック開閉装置23は、可動体23bを往復移動するシリンダ機構を有し、制御装置に接続されている。制御装置は、所定のタイミングで可動体23bを駆動制御して往復移動させることで、一対のヒータブロック22a、22bを開閉することができる。
これらヒータブロック22及びヒータブロック開閉装置23は、第3ステー25を介してヒータ用昇降装置24に設置されて、上下方向に移動自在となっている。ヒータ用昇降装置24は制御装置に接続されており、この制御装置に制御されることで、ヒータブロック22a、22bをヒダ形成位置gに近接または離間させることができる。
なお、上記スリット板部材20のヒダ形成位置g付近の裏面には、このヒータブロック22からの熱を遮断する遮熱部材21が設けられている。これにより搬送経路上にあるフィルムFに向かう熱を遮断し、当該フィルムFの溶融を防止することができる。
一方、ヒダ形成装置のブレーキローラ30は、図1に示すように円筒状に形成されており、ヒダ形成機構10から所定距離離れた位置に配設されている。テンションローラ8によってテンションが付与され下方から搬送されてくるフィルムFは、このブレーキローラ30によって屈曲され、ヒダ形成機構10に送り出される。円筒部分の外周面は充分な摩擦抵抗を有しており、搬送されるフィルムFが巻き込むように当接することで、このフィルムFとともに連れまわりすることとなる。
さらに、ブレーキローラ30には、円筒部分の回転を規制する図示しないブレーキ機構が設けられている。ブレーキ機構は制御装置に接続されており、この制御装置によってブレーキローラ30の回転が自由状態となるか、規制されるかが制御される。本実施形態では、ヒダ形成後から間欠搬送が開始されるまでの間、ブレーキローラ30の回転を規制するように制御している。これにより回転が規制されている間は、フィルムFがブレーキローラ30の摩擦抵抗をもって保持されることとなる。
また、本実施形態の制御装置は、縦形製袋充填包装機の制御装置と一体的に駆動制御を実施する構成となっている。この制御装置には、フィルムFを搬送する供給ローラ7や繰出しベルト4の他に、既述したヒダ形成装置の昇降装置16、押圧装置17、ヒータブロック開閉装置23、及びブレーキ機構が接続されている。制御装置は、フィルムFの間欠搬送を制御するとともに、フィルムFの間欠停止中に、ヒダ形成位置gにおいてヒダGを形成するように各構成を駆動制御する。
図4は、本実施形態に係るヒダ形成装置の動作手順を示す概略側面図であり、図5(a)は図4(g)のX部拡大図であり、図5(b)は図4(h)のY部拡大図である。
図4(a)は、フィルムFを間欠搬送している状態を示している。フィルムFの間欠搬送中は、ブレーキ機構がブレーキローラ30の回転を自由状態としており、フィルムFの搬送方向の移動にともなってブレーキローラ30が連れ回りする。ヒダ形成機構10では、昇降装置16の取付部16aに取り付けられた第1ステー14が上方にあり、これにより板部材11、下流側押え部材12、ワンウェイローラ13がフィルムFから一定間隔離れた位置に置かれ、円滑なフィルムFの搬送が確保されている。またヒータブロック22は遮熱部材21の近傍において開いた状態で待機している。
フィルムFの間欠搬送が停止すると、図4(b)に示すように、先ず昇降装置16を駆動して第1ステー14を下方向に移動させることで、板部材11、下流側押え部材12、ワンウェイローラ13を同時に下方向に移動させる。ここで、下流側押え部材12及びワンウェイローラ13は、板部材11の下端縁部11aよりも下端部がわずかに下方に突き出しており、第1ステー14が下方向に移動すると、板部材11がフィルムに接触する前にフィルムFを押えることができる。
なお、ブレーキ機構はブレーキローラ30の回転の自由状態を維持し続けている。
次に、図4(c)に示すように、押圧装置17を駆動して第2ステー15を下方向に移動させ、板部材11をスリット板部材20のスリット20aに挿入していき、ヒダ形成位置gにあるフィルムFを折り込んでいく。このとき、ワンウェイローラ13は、第1ステー14に設けられているため第2ステー15の移動とは無関係にフィルムFを押さえている。そして、フィルムFを搬送方向へ移動させる回転は許容していることで、板部材11の折り込みよって必要となるフィルムFを上流側からヒダ形成位置gに容易に引き込む。また板部材11は、ワンウェイローラ13が折り込み前にフィルムFを押さえていることで、フィルムFをばたつくことなく折り込むことができる。
一方、下流側押え部材12は、第2ステー15の移動の影響を受けるが、対向するスリット板部材20によってフィルムFの押え位置が維持される。このため第2ステー15の移動に対し付勢ばね12bが縮小しつつ摺動軸12aが摺動する。したがって下流側押さえ部材12は、下流側にあるフィルムFを充分な押圧力(付勢ばね12bの弾性力)をもって押さえ、フィルムFの移動を確実に防止する。これにより、本ヒダ形成機構10によるフィルムFの折り込みは、上流側から必要な量だけフィルムFを引き込むことができ、シワ等が形成されずに綺麗に折り込むことが可能となる。
フィルムFの折り込み完了後は、図4(d)に示すように、押圧装置17を駆動して第2ステー15を上方向に移動させて、板部材11をスリット20aから引き上げていく。ここで間欠停止中のフィルムFには、テンションローラ8によってフィルムFを上流側に引っ張る力が働くが、上流側のフィルムFを押えるワンウェイローラ13は、フィルムFを搬送方向と反対方向へ移動させる回転が規制されているため、フィルムFを上流側に戻すことがない。これにより、ワンウェイローラ13より下流側にある折り込み部分を含むフィルムFは、引っ張られて形を崩すことがなく、折り込まれたままの状態を維持することができる。
板部材11が引き上がると、図4(e)に示すように、ヒータブロック開閉装置23を駆動して可動体23bに取り付けてあるヒータブロック22bを、基体23aに取り付けてあるヒータブロック22aに向かって移動させる。これによりフィルムFの折り込み部分が挟み込まれて、ヒータブロック22の熱によって当該折り込み部分が熱シールされ、幅方向に延びるヒダGが形成される。この折り込み部分は、上記したように形を崩さずに熱シールされるため、美観の優れたヒダ付きフィルムが形成されることとなる。
ヒダが形成された後は、図4(f)に示すように、ヒータブロック開閉装置23を駆動して可動体23bに取り付けてあるヒータブロック22bを開方向へ移動させる。またエア噴射装置18がヒダ形成位置gに向けて空気を噴射し、形成直後のヒダ付きフィルム周辺を冷却する。このようにエア噴射装置18がヒダGの基端部を冷却することで、ヒータブロック22によってヒダGが綺麗に形成された状態でその基端部を確実に固めるができる。これにより、ヒダ形成直後のフィルムFの搬送において、当該フィルムFが引っ張られても綺麗に形成されたヒダGの形状を変容させることがない。
また、本実施形態では、ヒダを形成した後に、ブレーキ機構を制御してブレーキローラ30の回転を規制する。既述したように、ブレーキローラ30の回転を規制することで、フィルムFが保持される。
なお、ブレーキローラ30の回転規制は、少なくともヒダ形成後に実施していればよく、規制のタイミングは、例えばフィルムFに折り込み部分を形成した後でもよい。
したがって、図4(g)に示すように、昇降装置16を駆動して第1ステー14を上方向に移動させることで、下流側押え部材12及びワンウェイローラ13をフィルムFから引き離しても、テンションローラ8によるヒダ付きフィルムFの上流側への引き戻しを抑止することができる。よって、ヒダ形成直後のフィルムFの引っ張りが抑止されるため、ヒダGの形状を変容させることがなく、フィルム形成位置gにヒダGが垂下した状態で残ることになる(図5(a)参照)。
以上の工程が終了すると、図4(h)に示すように、縦形製袋充填包装機によるフィルムFの間欠搬送が再開され、間欠搬送の再開とともにブレーキ機構によるブレーキローラ30の回転規制が解除される。このとき、ヒダ形成位置gにあるヒダGは下流側が引っ張られることで熱シールされていない未シール部分αがスリット20から引き出され、ヒダGを搬送方向に沿って倒すことができる(図5(b)参照)。これにより、ヒダ付きフィルムFの搬送中に包装機のフォーマ2や製袋筒3等にヒダGを引っ掛けることが確実になくなり、ヒダ付きフィルムを傷つけず歩溜りよく供給することが可能となる。
図6は、本実施形態に係るヒダ形成装置のヒータブロックの位置を示す概略側面図であり、(a)は包装機の間欠搬送時、(b)は包装機の一時停止時である。
また、図6に示すように、本実施形態のヒータブロック22a、22bは、ヒータ用昇降装置24により、フィルムFの間欠搬送を停止した状態において、ヒダ形成位置gから所定距離退避可能な構成となっている。ヒータブロック22a、22bをヒダ形成位置gから退避することで、例えばメンテナンス等によりフィルムFの搬送を一時停止したときには、ヒータブロック22a、22bの輻射熱を届かなくすることができ、フィルムFを伸縮させるなどの悪影響を防止することができる。
なお、本発明に係るヒダ形成装置は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例または応用例を適用することができる。例えば、実施形態ではブレーキローラ30をブレーキ機構によって制御する構成としたが、ブレーキローラ30は、少なくともヒダ形成後から間欠搬送が開始されるまでの間、フィルムFの搬送方向と逆側(上流側)への移動を抑止できればよいため、これ以外にもワンウェイクラッチ機能を備えたローラを適用してもよい。このようなローラを適用することで、ブレーキ機構をなくすことができるため、ヒダ形成装置の制御をより容易化することが可能となる。
本実施形態に係るヒダ形成装置を適用した縦形製袋充填包装機の全体構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るヒダ形成装置のヒダ形成機構を示す図であり、(a)は、図1のA(上流)方向から見た図、(b)は図1のB(下流)方向から見た図である。 本実施形態に係るヒダ形成装置のヒダ形成機構を示す図であり、(a)は拡大側面図、(b)は図2(a)のC−C線拡大断面図である。 本実施形態に係るヒダ形成装置の動作手順を示す概略側面図である。 図5(a)は図4(g)のX部拡大図であり、図5(b)は図4(h)のY部拡大図である。 本実施形態に係るヒダ形成装置のヒータブロックの位置を示す概略側面図であり、(a)は包装機の間欠搬送時、(b)は包装機の一時停止時である。 従来のヒダ形成装置の課題を説明するための図であり、(a)はヒダ形成装置の概略側面図、(b)乃至(d)は(a)のZ部を拡大して同部の動作を順次示す拡大概略図である。
符号の説明
1:フィルムリール、2:フォーマ、3:製袋筒、4:繰出しベルト、5:縦シーラ、6:横シーラ、7:供給ローラ、8:テンションローラ(テンション手段)、
10:ヒダ形成機構、11:板部材(折り込み手段)、11a:下端縁部、12:下流側押さえ部材(下流側押え手段)、12a:摺動軸、12b:付勢ばね、13:ワンウェイローラ(上流側押え手段)、13a:支軸、13b:支持壁、14:第1ステー、15:第2ステー、16:昇降装置、16a:取付部、17:押圧装置、17a:取付部、18:エア噴射装置(冷却手段)、18a:管、19:連結部材、
20:スリット板部材、20a:スリット、21:遮熱部材、22:ヒータブロック(シール手段)、23:ヒータブロック開閉装置、23a:基体、23b:可動体、24:ヒータ用昇降装置、25:第3ステー、
30:ブレーキローラ(保持手段)、
F:フィルム、G:ヒダ、g:ヒダ形成位置、α:未シール部分

Claims (3)

  1. 間欠搬送される帯状のフィルムを、間欠停止時にあらかじめ設定してあるヒダ形成位置で搬送経路と交叉する方向に折り込む折り込み手段と、
    当該折り込み部分を熱シールし、幅方向に延びるヒダを形成するシール手段と、
    前記折り込み手段の下流側位置でフィルムを押える下流側押え手段と、
    前記折り込み手段の上流側位置で少なくとも折り込み部分を熱シールする際にフィルムを押える上流側押え手段と、を含むヒダ形成装置において、
    フィルムの搬送経路上には、前記ヒダ形成位置よりも上流側で当該フィルムに任意のテンションを付与するテンション手段を設置するとともに、
    前記テンション手段によるテンション付与位置と前記ヒダ形成位置との間に、フィルムを保持する保持手段を設け
    前記上流側押え手段は、フィルムの搬送方向への移動に連れ回りし、その反対方向への回転は規制されたワンウェイローラで構成され、
    当該ワンウェイローラは、前記折り込み手段によるフィルムの折り込み前に、上流側位置にあるフィルムを押え、
    前記保持手段は、フィルムの間欠停止中であって、少なくともヒダ形成後から間欠搬送が開始されるまでの間は、フィルムを保持し、
    前記ワンウェイローラは、ヒダ形成後であって前記保持手段によりフィルムが保持されている間に、フィルムから引き離される構成であることを特徴とするヒダ形成装置。
  2. 前記ヒダ形成位置には、前記シール手段によって形成されたヒダの少なくとも基端部を冷やす冷却手段が設けてあることを特徴とする請求項のヒダ形成装置。
  3. 前記シール手段は、フィルムの折り込み部分を挟み込んで熱シールする一対のヒータブロックを有しており、
    当該ヒータブロックは、フィルムの間欠搬送を停止した状態において、ヒダ形成位置から所定距離退避可能な構成であることを特徴とする請求項1又は2のヒダ形成装置。
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