JP5316786B2 - ブラシ装置 - Google Patents
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Description
ここで、ブラシによる除去作業には、モータで回転する金属ブラシからなるブラシ装置等が使用される。
そこで、モータにより回転するブラシホルダの外周部分にて、保持筒に収容されたブラシを複数本備え、減速機付きモータ(第1のスライド機構の一部)によりブラシの毛丈調整を行うバリ取り用のブラシ装置が開発されている(特許文献1参照)。
また、特許文献1のような構成では、金属ブラシが使用により摩耗するごとにブラシ先端とワーク材との距離が変動し、ブラシ先端とワーク材金属との距離を正確に計測する等してシリンダや減速機付きモータを制御しなければ、ブラシからワーク材にかかる力が変化し、スラグ及びスパッタの除去にばらつきが生じるおそれがある。
請求項4のブラシ装置では、請求項1から3のいずれかにおいて、前記ガイド部材は、先端に車輪部材が設けられていることを特徴としている。
請求項5のブラシ装置では、請求項1から4のいずれかにおいて、ロボットアームのアーム先端に取り付けられることを特徴としている。
請求項2のブラシ装置によれば、駆動手段の可動部に取付部材を介して回転駆動源を取り付け、駆動手段により移動する各部材の移動を許容する連結部材を用いて支持手段を設けた構成とすることで、特にアクチュエータ等の装置を追加することもなく、簡易な構成のブラシ装置とすることができる。
請求項4のブラシ装置によれば、ガイド部材の先端に車輪部材を設けることで、当該車輪部材の回転にしたがってワーク材上を円滑に移動させることができ、より一層安定的な除去作業を行うことができる。
図1には本発明に係るブラシ装置の概略構成図示されており、同図に示すように、ブラシ装置1は、主に、押圧機構2(駆動手段)、アーム部4(取付部材)、モータ6(回転駆動源)、駆動軸8、ブラシ部材10、カバー支持部材12(支持手段)、ブラシカバー14、ガイド部材16から構成されている。なお、当該ブラシ装置1は、例えば図示しないロボットアームの先端に取り付けられるツール部材である。
アーム部4の先端にはブラケット28(取付部材)を介して、モータ6が設けられている。
モータ6の一側からは、当該モータ6により回転する駆動軸8が延びている。当該駆動軸8の外周面の一部には、当該駆動軸8の軸方向に長く当該軸方向と垂直に突出した板状のキー部30が形成されている。
つまり、上記モータ6は押圧機構2による移動方向を回転軸方向として、キー部30を含めた駆動軸8を介してブラシ部材10を回転させる駆動源である。
以下、ブラシ装置1の先端側の構成について詳しく説明する。
これらの図に示すように、ブラシ部材10は、回転軸方向に延びる金属線の毛束32が上記駆動軸8の先端に接続されている結束部34にて結束されて構成されている。なお、当該ブラシ部材10は、駆動軸8から取り外して新しいブラシ部材に交換が可能である。
ブラシカバー14は、ブラシ部材10の回転軸方向に延び、当該ブラシ部材10を覆う筒形状をなしている。当該ブラシカバー14の軸方向一側面は、ブラシ部材10の先端が外側へと突出可能に開口している。一方、ブラシカバー14の軸方向他側面には上記駆動軸8及びキー部30に対応した断面形状の軸孔44が穿設されている。
また、上記カバー支持部材12の支持部材本体36には、一側面の長手方向両端部からブラシ装置1の先端側へと延びる一対のガイド部材16、16が設けられている。
ブラシ装置1は、ロボットアームの作動により、ワーク材Wにおいてスラグ及びスパッタの付着した対象箇所へと運ばれ、まずはガイドホイール48がワーク材Wに接触する。このガイドホイール48がワーク材Wに接触する際の衝撃は、カバー支持部材12の緩衝部材38により緩和される。
そして、ブラシ部材10は、押圧機構2の作動によりワーク材Wへ押圧されつつ、上記モータ6により高速回転されることで、スラグ及びスパッタの除去を行う。
つまり、ブラシ部材10の毛束32先端が摩耗して毛丈が短縮した場合にも、上記押圧機構2によりブラシ部材10の毛束32がワーク材Wに接触するまで移動させることで、常に一定の突出量で除去作業を行うことができる。これにより、ワーク材Wに対し常に一定の力で金属ブラシによる除去作業が行われることとなり、安定した仕上がりを実現できる。
以上のことから、本発明に係るブラシ装置は、ブラシの長寿命化を実現するとともに、スラグ及びスパッタ等の除去作業を安定的に行うことができる。
上記実施形態におけるブラシ装置1はロボットアームの先端に取り付けるツール部材であるが、例えば、当該ブラシ装置1を手作業で取り扱う構成であってもよい。ガイド部材を有する本発明に係るブラシ装置であれば、手作業であっても安定した除去作業を行うことができる。
また、上記実施形態では、駆動軸8に板状のキー部30を設けることで、駆動軸8の回転力をブラシカバー14へと伝達しているが、ブラシカバーをブラシ部材と同期回転させる構成はこれに限られるものではない。例えば、駆動軸の外周とブラシカバーの軸孔とをスプライン嵌合する構成でもよい。さらに、駆動軸とブラシカバーとの間で回転力の伝達を行う構成でなく、ブラシ部材の結束部外周にキー部やスプラインを形成して、ブラシ部材の結束部とブラシカバーとの間で回転力を伝達するような構成としても構わない。
2 押圧機構(駆動手段)
4 アーム部(取付部材)
6 モータ(回転駆動源)
8 駆動軸
10 ブラシ部材
12 カバー支持部材(支持手段)
14 ブラシカバー
16 ガイド部材
30 キー部
32 毛束
34 結束部
36 支持部材本体
38 緩衝部材
40 支持孔
48 ガイドホイール(車輪部材)
Claims (5)
- 駆動軸を回転させる回転駆動源と、
前記駆動軸と連結され、回転軸方向に延びる毛束からなるブラシ部材と、
少なくとも前記ブラシ部材を前記回転軸方向に移動させる駆動手段と、
前記ブラシ部材の外周を覆い、前記ブラシ部材の先端部が突出可能に開口した筒形状をなしており、前記駆動軸を前記回転軸方向に摺動自在に軸支しつつ、前記ブラシ部材と同期回転するブラシカバーと、
前記駆動手段による前記ブラシ部材の移動とは独立して固定され、前記ブラシカバーを回転自在に支持する支持手段と、
前記支持手段と連結されており、前記ブラシカバーの先端より前記回転軸方向外側へ延びたガイド部材とを備えることを特徴とするブラシ装置。 - 前記駆動手段は、基部と、該基部に対して移動する可動部とを有し、該可動部に取付部材を介して前記回転駆動源が取り付けられており、前記基部に対し前記回転駆動源、前記駆動軸、及び前記ブラシ部材を一体に移動させるものであり、
前記支持手段は、前記駆動手段による前記回転駆動源、前記駆動軸、及び前記ブラシ部材の移動を許容する連結部材を介して、前記可動部、前記取付部材、または前記回転駆動源に連結されていることを特徴とする請求項1記載のブラシ装置。 - 前記連結部材は、ピストン及びばねの少なくともいずれか一方を備える緩衝部材であることを特徴とする請求項2記載のブラシ装置。
- 前記ガイド部材は、先端に車輪部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のブラシ装置。
- ロボットアームのアーム先端に取り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のブラシ装置。
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