JP5315795B2 - 高加工時の耐めっき剥離性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびその製造方法 - Google Patents

高加工時の耐めっき剥離性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、Si含有高強度鋼板を母材とする高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびオールラジアントチューブ型の加熱炉を備えるCGL(連続式溶融亜鉛めっきライン)において、Si含有高強度鋼板を母材とする溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法に関するものである。
近年、自動車、家電、建材等の分野において素材鋼板に防錆性を付与した表面処理鋼板、中でも安価に製造できかつ防錆性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板が使用されている。また、自動車の燃費向上および自動車の衝突安全性向上の観点から、車体材料の高強度化によって薄肉化を図り、車体そのものを軽量化かつ高強度化するために高強度鋼板の自動車への適用が促進されている。
一般的に、溶融亜鉛めっき鋼板は、スラブを熱間圧延や冷間圧延した薄鋼板を母材として用い、母材鋼板をCGLの焼鈍炉で再結晶焼鈍し、その後、溶融亜鉛めっきを行い、また合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、溶融亜鉛めっき後、さらに合金化処理を行い、製造される。
CGLの焼鈍炉の加熱炉のタイプとして、DFF(直火型)、NOF型(無酸化型)、オールラジアントチューブ型等があるが、近年操業のし易さやピックアップが発生しにくい等により低コストで高品質なめっき鋼板を製造できるなどの理由からオールラジアントチューブ型の加熱炉を備えるCGLの建設が増加している。しかしながら、DFF(直火型)、NOF型(無酸化型)と異なり、オールラジアントチューブ型の加熱炉は焼鈍直前に酸化工程がないため、Si、Mn等の易酸化性元素を含む鋼板のめっき性確保の点で不利である。
Si、Mnを多量に含む高強度鋼板を母材とした溶融めっき鋼板の製造方法として、特許文献1に溶融亜鉛めっき後めっき層の合金化処理をしない溶融亜鉛めっき鋼板について、特許文献2に溶融亜鉛めっき後めっき層の合金化処理を行った合金化溶融亜鉛めっき鋼板について、還元炉における加熱温度を水蒸気分圧で表される式で規定し露点を上げ、酸素ポテンシャルを上げることで、地鉄表層を内部酸化させる技術が開示されている。しかしながら、前記技術では本願発明で想定しているような極めて高い加工時の耐めっき剥離特性を満たすことができない。
また特許文献3には、酸化性ガスであるHO、Oだけでなく、CO濃度も同時に規定することで、酸素ポテンシャルを上げてめっき直前の地鉄表層を内部酸化させることで外部酸化を抑制してめっき外観を改善する技術が開示されている。しかしながらCOは炉内汚染や鋼板表面への浸炭などが起こり機械特性が変化するなどの問題が懸念される。
さらに近年より加工の厳しい箇所への高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の適用が進んでおり、高加工時の耐めっき剥離特性が重要視されるようになっている。具体的にはめっき鋼板を90°越えの曲げ加工を行いより鋭角に曲げたときや衝撃が加わり鋼板が加工を受けた場合の加工部のめっき剥離の抑制が要求される。このような特性を満たすためには鋼中に多量にSiを添加し所望の鋼板組織を確保するだけでなく、高加工時の割れなどの起点になる可能性があるめっき層直下の地鉄表層の組織、構造のより高度な制御が求められる。しかしながら従来技術ではそのような制御が困難であり、焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を備えるCGLでSi含有高強度鋼板を母材として高加工時の耐めっき剥離特性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板や合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造することができなかった。
特開2004−323970号公報 特開2004−315960号公報 特開2006−233333号公報
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、高Si含有鋼板を母材とした高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を提供することを課題とする。また本発明は、焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を備えるCGLで、高Si含有鋼板を母材とした高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、従来技術のように単に酸素ポテンシャルを上げて内部酸化させるだけでなく、焼鈍工程の雰囲気と温度を適切に規定することで、めっき層直下の鋼板表層部において、めっき層直下(めっき/地鉄界面)から2μmまでの領域で粒界からフェライト粒内に向けて非晶質SiOがデンドライド状に成長し、かつめっき層直下(めっき/地鉄界面)から10μmまでの領域において、粒界から1μm以内の地鉄粒内に結晶性Si、Mn系複合酸化物が析出している組織、構造とすることができ、これによって地鉄表層における曲げ加工時の応力緩和や割れ防止を実現させ、高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得ることができることを見出した。
本発明はこの知見に基づくもので、上記課題を解決する本発明の手段は以下の通りである。
[1]鋼の化学成分として、C:0.01〜0.15質量%、Si:0.8〜1.8質量%、Mn:1.8〜2.7質量%、Al:0.01〜0.1質量%、P:0.005〜0.025質量%、S≦0.01質量%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板の表面に片面あたりのめっき付着量が20〜120g/mの亜鉛めっき層を有し、めっき層直下の鋼板表層部において、めっき層直下から2μmまでの領域で粒界からフェライト粒内に向けて非晶質SiOがデンドライド状に成長し、かつめっき層直下から10μmまでの領域において、粒界から1μm以内の地鉄粒内に結晶性Si、Mn系複合酸化物が析出していることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
[2]さらに、鋼の化学成分として、B:0.001〜0.005質量%、Nb:0.005〜0.05質量%、Ti:0.005〜0.05質量%、Cr:0.05〜1.0質量%、Mo:0.05〜1.0質量%、Cu:0.05〜1.0質量%、Ni:0.05〜1.0質量%の中から選ばれる1種以上の元素を含有することを特徴とする[1]に記載の高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
[3]地鉄結晶粒内にさらにP、Al、Cr、B、Nb、Tiの中から選ばれる1種以上の元素の酸化物を含むことを特徴とする[1]または[2]に記載の高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
[4] [1]〜[3]のいずれかに記載の高強度溶融亜鉛めっき鋼板の亜鉛めっき層を合金化処理した高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板であって、めっき層のFe含有量が7〜15質量%であることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
[5] [1]または[2]に記載の化学成分を有する鋼を熱間圧延した後、圧下率40〜80%で冷間圧延し、次に焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を有する連続式溶融亜鉛めっき設備において焼鈍した後溶融亜鉛めっきする際に、
(1)HOの体積分率を0.04〜1.2%に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で鋼板を800〜850℃の範囲の温度に昇温加熱するとともに、その際750℃越えの温度域は昇温速度が20℃/s以下になるようにする加熱工程、
(2)引き続きHOの体積分率を0.04%以下に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で800〜850℃の範囲の温度で5〜120sec保持する均熱工程、
(3)その後Oの体積分率を0.005〜0.1%に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で500℃以下の温度に冷却する冷却工程、
(4)次にHの体積分率が10%以上で残部がN及び不可避的不純物からなる雰囲気中で460〜500℃の温度範囲で20sec以上保持する保持工程の後溶融亜鉛めっきすることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
[6] [5]記載の方法で高強度溶融亜鉛めっき鋼板を製造したのち、さらに470℃以上530℃以下の温度に加熱して合金化処理を施し、めっき層のFe含有量を7〜15質量%の範囲にすることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
本発明によれば、高Si含有鋼板を母材とした高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板および高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得ることができる。
以下、本発明について具体的に説明する。なお、以下の説明において、鋼成分組成の各元素の含有量、めっき層成分組成の各元素の含有量の単位はいずれも「質量%」であるが以下、特に断らない限り単に「%」で示す。
先ず鋼成分組成について説明する。
Si:0.8〜1.8%
Siは鋼を強化して良好な材質を得るのに有効な元素である。Siが0.8%未満では本発明を適用しなくても高加工時の耐めっき剥離性に問題がなく、1.8%を越えると高加工時の耐めっき剥離性の改善が困難である。したがって、Si量を0.8〜1.8%とする。
Mn:1.8〜2.7%
Mnは鋼の高強度化に有効な元素である。機械特性や強度を確保するためは1.8%以上含有させることが必要である。2.7%を越えると溶接性やめっき密着性の確保、強度延性バランスの確保が困難になる。したがって、Mn量は1.8〜2.7%とする。
Al:0.01〜0.1%
Alは熱力学的に最も酸化しやすいため、Si、Mnに先だって酸化し、Si、Mnの酸化の各生成を促進する役目を果たす。この効果は0.01%以上で得られる。0.1%を越えるとコストアップになる。したがって、Al量を0.01〜0.1%とする。
C:0.01〜0.15%
Cは鋼組織を、マルテンサイトなどを形成させることで加工性を向上しやすくする。そのためには0.01%以上必要である。0.15%を越えると溶接性が劣化する。したがって、C量を0.01〜0.15%とする。
P:0.025%以下
不可避的に含有されるものである。0.025%を越えると溶接性が劣化するだけでなく、表面品質が劣化し、また非合金化処理時にはめっき密着性が劣化し、合金化処理時には合金化処理温度を上昇しないと所望の合金化度とすることができず、また所望の合金化度とするために合金化処理温度を上昇させると延性が劣化すると同時に合金化めっき皮膜の密着性が劣化するため、所望の合金化度と、良好な延性、合金化めっき皮膜を両立させることができない。したがって、P量を0.025%以下とする。
S≦0.01%
不可避的に含有される元素である。下限は規定しないが、多量に含有されると溶接性が劣化するため0.01%以下が好ましい。
なお、強度延性バランスを制御するため、Cr:0.05〜1.0%、Mo:0.05〜1.0%、Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.05%、Cu:0.05〜1.0%、Ni:0.05〜1.0%、B:0.001〜0.005%のうちから選ばれる元素の1種以上を必要に応じて添加してもよい。これらの元素のうち、Cr、Mo、Nb、Cu、Niは単独または2種以上の複合添加で焼鈍雰囲気がHOを比較的多量に含むような湿潤雰囲気である場合に、Siの内部酸化を促進し、表面濃化を抑制する効果を有するため、機械的特性改善のためではなく、良好なめっき密着性を得るために添加してもよい。
これらの元素を添加する場合における適正添加量の限定理由は以下の通りである。
Crは0.05%未満では焼き入れ性や焼鈍雰囲気がHOを比較的多量に含むような湿潤雰囲気である場合の内部酸化促進効果が得られにくく、1.0%越えではCrが表面濃化するため、めっき密着性や溶接性が劣化する。
Moは0.05%未満では強度調整の効果やNb、またはNiやCuとの複合添加時におけるめっき密着性改善効果が得られにくく、1.0%越えではコストアップを招く。
Nbは0.005%未満では強度調整の効果やMoとの複合添加時におけるめっき密着性改善効果が得られにくく、0.05%越えではコストアップを招く。
Tiは0.005%未満では強度調整の効果が得られにくく、0.05%越えではめっき密着性の劣化を招く。
Cuは0.05%未満では残留γ相形成促進効果やNiやMoとの複合添加時におけるめっき密着性改善効果が得られにくく、1.0%越えではコストアップを招く。
Niは0.05%未満では残留γ相形成促進効果やCuとMoとの複合添加時におけるめっき密着性改善効果が得られにくく、1.0%越えではコストアップを招く。
Bは0.001%未満では焼き入れ促進効果が得られにくく、0.005%以上ではめっき密着性が劣化する。但しいうまでもなく機械的特性改善上添加する必要がないと判断される場合は添加する必要はない。
上記以外の残部はFeおよび不可避的不純物である。
次に本発明で最も重要なめっき層直下の下地鋼板の構造について説明する。
鋼中に多量のSiが添加された溶融亜鉛めっき鋼板において、高加工時の耐めっき剥離性を満足させるためには高加工時の割れなどの起点になる可能性があるめっき層直下の地鉄表層の組織、構造のより高度な制御が求められる。具体的にはまずめっき性を確保するために焼鈍工程においてHO量すなわち酸素ポテンシャルを高めて制御することで易酸化性元素であるSiやMn等をめっき直前に予め内部酸化させてやることで地鉄表層部におけるSi、Mnの活量を低下させて、これらの元素の外部酸化を抑制することができ、結果的にめっき性が改善する。
しかしながら、これだけでは不十分であり、そのためにこれら酸化物層の形態を制御する。具体的には、下地鋼板のめっき層直下から2μmまでの領域で、粒界からフェライト粒内に向けて非晶質SiOをデンドライド状に成長させることが必要である。SiOは非晶質のデンドライド状のものに形態を制御する必要があり、クリストパライトなどの結晶性のものは不適当である。粒界から粒内に成長するのは、表面から供給された酸素が酸素ポテンシャルの高い粒界から低い粒内に向けて拡散することが原因であり、このときSiOが非晶質であればデンドライド状に成長する。デンドライド状であれば粒界から粒内にくさびを打ったように食い込むことで粒界同士を繋ぎ止める効果があり、粒界近傍に内部酸化物が析出しても粒界の脆化や曲げ加工時のめっき剥離を抑える効果がある。
これを実現するには、焼鈍工程の加熱工程は、雰囲気をHOの体積分率を0.04〜1.2%の範囲に制御したN−H−HOガスおよび残部が不可避不純物からなる混合ガスとし、この雰囲気中で鋼板を所定温度条件で昇温加熱して低温域から徐々にSiOを成長させることで可能である。また、めっき層直下の鋼板表層部2μmまでの領域に前記酸化物が存在しなければ耐めっき剥離性向上効果が見られない。めっき層直下(めっき/地鉄界面)から2μmを越えた領域で前記酸化物が成長していても問題ないが、2μmを越えた領域にまで前記酸化物を成長させるには加熱温度をより高温にする必要があるため機械的特性との両立が困難になる。また結晶性のものは粒状に析出し、デンドライド状に成長しないのでくさび効果がないため、不適である。
耐めっき剥離性を向上させるには、SiOが成長する地鉄組織は軟質で加工性に富むフェライト相が好ましい。加熱工程の酸素ポテンシャル(HO濃度)を上記範囲に制御すると表層が脱炭するため、フェライト相となるため、耐めっき剥離性を向上させる上で好ましい地鉄組織を容易に得ることができる。
次に、均熱工程の雰囲気を、HOの体積分率を0.04%以下の範囲に制御したN−H−HOガスおよび残部が不可避不純物からなる混合ガスとし、この雰囲気中で鋼板を所定温度で所定時間均熱保持することで、めっき層直下(めっき/地鉄界面)から10μmまでの領域において、粒界から1μm以内の地鉄粒内に結晶性Si、Mn系複合酸化物を析出させることができる。結晶性Si、Mn系複合酸化物を析出させるのは地鉄表層の固溶Si、Mn等をできるだけ酸化物として固定し、活量を低下させて外部酸化を抑制するためである。HOの体積分率が0.04%越えだと酸素ポテンシャルが高いため上記のような非晶質のデンドライド状SiOの成長が優先して、Mnなど他の易酸化性元素の酸化物としての固定が困難になり、めっき性確保が困難になる。なお、粒界から1μm以内における固溶Si、Mnを酸化物として固定すればめっき性が改善する。同様の理由で、地鉄内にP、Al、Cr、B、Nb、Ti等のSi、Mn以外の易酸化性元素が含まれていれば、これら元素の酸化物の1種以上が共存していてもよい。
図1は、前段が鋼板を所定温度に昇温加熱する加熱帯、後段が所定温度に昇温した鋼板を所定温度で所定時間均熱保持する均熱帯からなる加熱炉を備える焼鈍炉を用いて、0.05%C−1.5%Si−1.5%Mn添加鋼を加熱帯のHO体積分率が0.6%、0.05%で800℃に昇温し、均熱帯でHO体積分率が0.01%で820℃に加熱した後溶融亜鉛めっきした溶融亜鉛めっき鋼板のめっき層除去後の地鉄表層断面SEM写真である。いずれも表層に析出物が見られるが、加熱帯のHO体積分率が高い方の材料(HO%:0.6%)は、表層にある析出物層がデンドライド状の形態をしているが、加熱帯のHO体積分率が低い方の材料(HO%:0.05%)は表層にある析出物層がデンドライド状の形態をしていない。
デンドライド状の形態の析出物をより詳細に形態観察するため、図1(b)の鋼板について、めっき層を20mass%NaOH水溶液で除去したあと、表面を非水溶媒中で電気化学的に溶解することで、表層に形成された酸化物層を剥離し、表面からSEM観察したのが図2である。図2において、(a)は地鉄表層の酸化物層の観察場所を説明する溶融亜鉛めっき鋼板の断面写真、(b)はめっき層除去後の地鉄表層の粒界に形成された酸化物層の形態およびSEM観察の方向を説明する模式図、(c)はめっき層除去後の表層酸化物層のSEM写真、(d)は(c)のSEM写真の部分拡大写真である。図2から、粒界からデンドライド状の析出物が粒内に向けて成長していることがわかる。
さらに図2と同じ試料をTEM観察し、EDXで粒界近傍の析出物および粒内へ成長したデンドライド状の析出物の組成分析(EDX、EELS)や電子線回折パターンを調査した結果を図3および表1に示す。図3において、(a)はめっき層除去後の表層酸化物のTEM写真、(b)、(c)は(a)のTEM写真の部分拡大写真、(d)は回折パターンの一例を示し、表1はデンドライド状の析出物の組成分析結果を示す。粒内に成長したデンドライド状の析出物はSi系酸化物であり、かつ回折パターンが認められないことから非晶質SiOと考えられる。一方、粒界近傍にはSi、Mn系酸化物が存在し、かつ回折パターンが認められることから、結晶性Si、Mn系酸化物である。
なお、HO%が低い方の材料(HO%:0.05%)は同様な手法で表層を溶解したが、析出物のネットワークが強固に形成されていないので、このような酸化皮膜層として剥離することができなかった。
加熱帯のHO%の高い方の材料と低い方の材料の合金化溶融亜鉛めっき鋼板を作製し、後記実施例で記載したのと同じ方法で耐めっき剥離性を調査すると、HO%を高めに設定し、デンドライド状の析出物が顕著に形成した材料の方が良好な結果であった。以上のことから、加熱帯のHO%を上げて粒界から粒内に成長するデンドライド状のSiOや粒界近傍に結晶性のSi、Mn系複合酸化物を生成させることで、高加工時の耐めっき剥離性を改善できることがわかった。
めっき付着量は片面あたり20〜120g/mが好ましい。20g/m未満では耐食性の確保が困難になり、120g/mを越えると耐めっき剥離性が劣化する。また、合金化度はめっき層のFe含有量は7〜15%が好ましい。7%未満では合金化ムラ発生やフレーキング性が劣化し、15%越えは耐めっき剥離性が劣化する。
次に、本発明の製造方法とその限定理由について説明する。
上記化学成分を有する鋼を熱間圧延した後、酸洗工程で表面に生成した黒皮スケールを除去し、しかる後冷間圧延する。冷間圧延の圧下率が40%未満では再結晶温度が低温化するため、機械特性が劣化しやすく、80%越えは高強度なので圧延コストがアップするだけでなく、焼鈍時の表面濃化が増加するためめっき特性が劣化する。したがって、圧下率は40〜80%とする。
冷間圧延した鋼板を焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を有する連続式溶融亜鉛めっき設備において焼鈍した後溶融亜鉛めっきし、またはさらに合金化処理を施す。
オールラジアントチューブ型の加熱炉は、加熱炉前段の加熱帯で鋼板を所定温度まで加熱する加熱工程を行い、加熱炉後段の均熱帯で所定温度に所定時間保持する均熱工程を行う。
加熱帯は、雰囲気を、HOの体積分率を0.04〜1.2%の範囲に制御したN−H−HOガスおよび残部が不可避不純物からなる混合ガスとし、この雰囲気中で鋼板を800〜850℃の範囲内の温度に昇温加熱するとともに、その際750℃越えの温度域は20℃/s以上の昇温速度で加熱する。
Oの体積分率が0.04〜1.2%の範囲内になるように制御することで低温域から徐々に非晶質SiOをデンドライド状に成長させることができる。HOの体積分率が0.04%未満になるとSiOの成長が不十分であり、かつデンドライド状に成長しなくなり、1.2%越えになるとFeが外部酸化するのでSiOの内部酸化が起こらなくなるになる。
鋼板温度が800℃未満ではSiOがデンドライド状に成長しないため耐めっき剥離性が劣り、850℃越えはコストアップになる。加熱帯における750℃越えの温度域の昇温速度が20℃/sを越えると結晶性SiOが生成し、耐めっき剥離性が劣る。
均熱帯は、雰囲気を、HOの体積分率が0.04%以下の範囲内になるように制御したN−H−HOガスおよび残部が不可避不純物からなる混合ガス中で、800〜850℃の温度で5〜120sec保持する均熱加熱を行い、めっき層直下から10μmまでの領域において、粒界から1μm以内の地鉄粒内に結晶性Si、Mn系複合酸化物を析出させる。
雰囲気のHOの体積分率が0.04%を越えると、酸素ポテンシャルが高いため非晶質のデンドライド状SiOの成長が優先して、Mnなど他の易酸化性元素の酸化物としての固定が困難になりめっき性確保が困難になる。
均熱帯の温度が800℃未満では表面酸化皮膜の還元が遅いため、めっき外観が劣化し、また耐めっき剥離性が劣化する。850℃を超えるとコストアップになる。均熱時間が5sec未満ではSiOがデンドライド状に成長しないため耐めっき剥離性が劣化し、120sec越えは生産性が低下する。
次に、Oの体積分率を0.005〜0.1%に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で500℃以下の温度域の温度に冷却し(この温度を冷却停止温度という。)、次にHの体積分率が10%以上で残部がNからなる雰囲気中で鋼板を460〜500℃の範囲内の温度に20sec以上保持したあと、溶融亜鉛めっきする。
冷却の際に雰囲気中にOを導入し、Oの体積分率を0.005〜0.1%の範囲に制御することで、鋼板表面がわずかに酸化し、その後Hの体積分率が10%以上の雰囲気中で460〜500℃の温度に保持して還元されることで表面が活性化し耐めっき剥離性が向上する。
の体積分率が0.005%未満では活性化効果が不十分であり、0.1%を越えると酸化しすぎて還元できずかえって耐めっき剥離性が劣化する。冷却停止温度が500℃を越えるとめっき浴への進入板温が上昇し耐めっき剥離性が劣化する。
の体積分率が10%以上の雰囲気における保持温度が460℃未満になるとめっき浴への進入板温が低下し耐めっき剥離性が劣化し、500℃越えでは、めっき浴への進入板温が上昇し、耐めっき剥離性が劣化する。保持時間が20sec未満では還元できず耐めっき剥離性が劣化する。
の体積分率が10%未満では還元による活性化効果が得られず耐めっき剥離性が劣化する。上限はないが、75%越えはコストアップし、かつ効果が飽和するので、コストの点から75%以下が好ましい。
溶融亜鉛めっきは常法でよい。
溶融亜鉛めっき後合金化処理するときは、溶融亜鉛めっきしたのち、470℃以上530℃以下に加熱して合金化処理を施し、めっき層のFe含有量が7〜15%になるようにする
以下、本発明を、実施例に基いて具体的に説明する。
表2に示した鋼組成の熱延鋼板を黒皮スケールを酸洗して除去した後冷間圧延して厚さ1.6mmの冷延鋼板を得た。
前記で得た冷延鋼板を焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を備えるCGLに装入した。CGLでは、加熱帯、均熱帯をそれぞれ雰囲気のHO%を制御して通板し、加熱帯で700〜800℃に加熱し、均熱帯で820℃または780℃で均熱保持して焼鈍したのち、雰囲気のO%を制御して500℃に冷却した。500℃に冷却後めっき直前処理として雰囲気のH%を制御して所定温度に所定時間保持する処理を行った後引き続き、460℃のAl含有Zn浴にて溶融亜鉛めっきを施した。
雰囲気のHO%の制御については、N中に設置した水タンクを加熱して加湿したNガスが流れる配管を予め別途設置し、加湿したNガス中にHガスを導入して混合し、これを炉内に導入することで雰囲気のHO%を制御した。雰囲気のO%の制御は、O−Nガスボンベを用意しガスバルブで流量調整した。雰囲気のH%の制御は、Nガス中へ導入するHガス量をガスバルブで調整することで行った。
浴中Al濃度は、溶融亜鉛めっき後引き続き合金化処理を行うもの(GA)は0.14%Al含有Zn浴、溶融亜鉛めっき後合金化処理を行わないもの(GI)は0.18%Al含有Zn浴を用いた。付着量はガスワイピングにより40g/mまたは140g/m(片面あたり付着量)に調節し、合金化処理した。
得られためっき鋼板について、外観性(めっき外観)、高加工時の耐めっき剥離性、加工性を調査した。まためっき層直下2μmまので地鉄鋼板表層に存在するSiOの形態と成長箇所、粒界から1μm以内の位置におけるめっき層直下の粒内析出物を調査した。
外観性は、不めっきや合金化ムラなどの外観不良が無い場合は外観良好(記号○)、ある場合は外観不良(記号×)と判定した。
高加工時の耐めっき剥離性は、GAではめっき鋼板を90°を越えて鋭角に曲げたときの曲げ加工部のめっき剥離の抑制が要求される。本実施例では120°曲げた場合の曲げ加工部をテープ剥離し、単位長さ当たりの剥離量を蛍光X線によりZnカウント数を測定し、下記の基準に照らして、ランク1(記号○)、2(記号△)のものを耐めっき剥離性が良好、3以上のものを耐めっき剥離性が不良(記号×)と評価した。
蛍光X線Znカウント数 ランク
0−500未満 :1(良)
500−1000未満 :2
1000−2000未満 :3
2000−3000未満 :4
3000以上 :5(劣)
GIでは、衝撃試験時の耐めっき剥離性が要求される。ボールインパクト試験を行い、加工部をテープ剥離し、めっき層の剥離有無を目視判定した。
○:めっき層の剥離無し
×:めっき層が剥離
加工性は、JIS5号片を作成し引っ張り強度(TS/MPa)と伸び(El%)を測定し、TS*El≧22000のものを良好、TS*El<22000のものを不良とした。
めっき層直下2μmまでの領域の鋼板表層部に存在するSiOの構造、形態、成長箇所の調査は、発明を実施するための最良の形態の項に記載の内部酸化層剥離除去方法で試料を作成し、SEMで形態を観察し、電子線回折で非晶質、結晶性の別を調査し、EDX,EELSで組成を決定した。視野倍率は5000〜20000倍で、各々5箇所調査した。SiO層の成長箇所がフェライトであるか否かは、断面SEMで第2相の有無を調査し、第2層がないときはフェライトと判定した。また、めっき層直下から10μmまでの領域において、粒界から1μm以内の地鉄粒内のSiMn酸化物は、断面を抽出レプリカ法で析出酸化物を抽出し上記の同様の手法で決定した。
製造条件、得られた結果を表3および表4に示す。
表3および表4から明らかなように、本発明法で製造された溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、Si等の易酸化性元素を多量に含有する高合金鋼であるにもかかわらず高加工時の耐めっき剥離性に優れ、めっき外観も良好である。一方、本発明法の範囲外で製造された溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、加工性と高加工時の耐めっき剥離性の少なくとも一方が劣り、またはさらにめっき外観が劣る。
本発明の高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、高加工時の耐めっき剥離性に優れ、自動車の車体そのものを軽量化かつ高強度化するための表面処理鋼板として利用することができる。本発明の高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法は、焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を備える連続式溶融亜鉛めっき設備を用いて前記高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法として利用することができる。
めっき層除去後の地鉄表層断面の図面代用のSEM写真である。 図1(b)の鋼板のめっき層除去後の地鉄表層酸化物層の図面代用のSEM写真である。 図1(b)の鋼板のめっき層除去後の地鉄表層酸化物層の図面代用のTEM写真、電子線回折写真である。

Claims (6)

  1. 鋼の化学成分として、C:0.01〜0.15質量%、Si:0.8〜1.8質量%、Mn:1.8〜2.7質量%、Al:0.01〜0.1質量%、P:0.005〜0.025質量%、S≦0.01質量%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板の表面に片面あたりのめっき付着量が20〜120g/mの亜鉛めっき層を有し、めっき層直下の鋼板表層部において、めっき層直下から2μmまでの領域で粒界からフェライト粒内に向けて非晶質SiOがデンドライド状に成長し、かつめっき層直下から10μmまでの領域において、粒界から1μm以内の地鉄粒内に結晶性Si、Mn系複合酸化物が析出していることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. さらに、鋼の化学成分として、B:0.001〜0.005質量%、Nb:0.005〜0.05質量%、Ti:0.005〜0.05質量%、Cr:0.05〜1.0質量%、Mo:0.05〜1.0質量%、Cu:0.05〜1.0質量%、Ni:0.05〜1.0質量%の中から選ばれる1種以上の元素を含有することを特徴とする請求項1記載の高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 地鉄結晶粒内にさらにP、Al、Cr、B、Nb、Tiの中から選ばれる1種以上の元素の酸化物を含むことを特徴とする請求項1または2記載の高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の高強度溶融亜鉛めっき鋼板の亜鉛めっき層を合金化処理した高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板であって、めっき層のFe含有量が7〜15質量%であることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 請求項1または2に記載の化学成分を有する鋼を熱間圧延した後、圧下率40〜80%で冷間圧延し、次に焼鈍炉にオールラジアントチューブ型の加熱炉を有する連続式溶融亜鉛めっき設備において焼鈍した後溶融亜鉛めっきする際に、
    (1)HOの体積分率を0.04〜1.2%に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で鋼板を800〜850℃の範囲の温度に昇温加熱するとともに、その際750℃越えの温度域は昇温速度が20℃/s以下になるようにする加熱工程、
    (2)引き続きHOの体積分率を0.04%以下に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で800〜850℃の範囲の温度で5〜120sec保持する均熱工程、
    (3)その後Oの体積分率を0.005〜0.1%に制御し、残部がH、N及び不可避的不純物からなら雰囲気中で500℃以下の温度に冷却する冷却工程、
    (4)次にHの体積分率が10%以上で残部がN及び不可避的不純物からなる雰囲気中で460〜500℃の温度範囲で20sec以上保持する保持工程の後溶融亜鉛めっきすることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  6. 請求項5記載の方法で高強度溶融亜鉛めっき鋼板を製造したのち、さらに470℃以上530℃以下の温度に加熱して合金化処理を施し、めっき層のFe含有量を7〜15質量%の範囲にすることを特徴とする高加工時の耐めっき剥離性に優れる高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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