JP5315510B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
遊技店としてはこれら遊技機から送られてくる情報と、島設備からの情報(アウト数)から経営状況を割り出し、日々の経営の指針としている。
また、これら情報に加えて不正に関する情報も出力することが考えられている。例えば鍵を用いずに扉を開放された場合などに不正と判断して、不正信号を出力するものがある(特許文献3)。
不正信号をホールコンピュータに出力することにより、遊技店は監視カメラや店員の目視では発見が困難な状況でも把握することが可能となる。
遊技盤上に設けられた入賞口への遊技球の入賞を検出するための入賞検出手段と、
本体枠に対して回動可能に取り付けられた本体枠の前面を覆う前枠の開放状態を検出するための枠開放検出手段
とを備えた遊技機において、
前記前枠を本体側に固定するための施錠手段の開閉操作を行うための鍵を検出するための鍵検出手段と、
該鍵検出手段が検出を終了した時点から計測を開始し、該計測が所定時間に達するまでを猶予期間とし、該猶予期間が終了するまでの残り時間を報知するための残り時間報知手段
とを備え、
前記鍵検出手段が鍵を検出しておらず、
前記残り時間報知手段が残り時間を報知していない場合に、
前記枠開放検出手段が開放状態を検出すると、前記入賞検出手段が入賞を検出しても賞球の払い出しを停止、または前記遊技球発射手段の発射停止を行う
ことを特徴とする遊技機である。
また、不正と判断して警告するだけでなく、ホールへの損害も防止することができるようになる。
図1に示すように、弾球遊技機の一種であるパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて構成の各部を保持する構造である。
外枠51の左側上下には、ヒンジ53が設けられており、該ヒンジ53の他方側には図3に記載する内枠70が取り付けられており、内枠70は外枠51に対して開閉可能な構成になっている。
前枠52には、板ガラス61が取り外し自在に設けられており、板ガラス61の奥には図2に記載する遊技盤1が内枠70に取り付けられている。
前枠52の上側左右及び外枠下側左右には、スピーカ66が設けられており、パチンコ機50から発生する遊技音が出力され、遊技者の趣向性を向上させる。また、遊技者の趣向性を向上させるために前枠52に遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65も複数設けられている。
前枠52の下方には、上皿55と下皿63が一体に形成されている。下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられており、該発射ハンドル64を時計回りに回動操作することによって発射装置(図示省略)が可動して、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
下皿63の左側には、遊技者が操作可能な演出ボタン67が備えられており、遊技者が所定期間中に、該演出ボタン67を操作することで後述する演出図柄表示装置6に表示される内容が変化したり、スピーカ66より出力される遊技音が変化したりする。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン57、精算ボタン58及び残高表示器59を有するCR精算表示装置が備わっている。
遊技領域3のほぼ中央部には、センターケース5が配されている。センターケース5は、公知のものと同様に、ワープ入口、ワープ通路、ステージ、演出図柄表示装置6(液晶表示装置であり疑似図柄を表示する。)の画面6aを臨ませる窓5a等を備えている。
窓5aの上側にはドットマトリクスの普通図柄表示装置7及び7セグメントの特別図柄表示装置9と4個のLEDからなる普通図柄保留記憶表示装置8が設置され、下側には特別図柄保留記憶表示装置10が設置されている。
センターケース5の向かって左横には普通図柄作動ゲート17が配置されている。
センターケース5の下方には、第1始動口11と第2始動口12とがユニット化された複合入賞装置13が配置されている。
第1始動口11は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。
第2始動口12は電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化するが、上方に第1始動口11があるために図示の閉鎖状態では遊技球を入球させることができない。しかし、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると行われる普通図柄抽選で当り、普通図柄表示装置7に当りの普通図柄が確定表示されると、第2始動口12は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置13の下方にはアタッカー式の大入賞口14が配置され、その下方にはアウト穴15が設けられている。
また、複合入賞装置13の左側には第1左入賞口31と第2左入賞口32が、右側には第1右入賞口33と第2右入賞口がガイドレール2bに沿うように設けられている。なお、この第1左入賞口31、第2左入賞口32、第1右入賞口33、第2右入賞口34が、常時、入球率が変化しない普通入賞口である。
また、パチンコ機50の裏側には(図4も参照のこと)、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85が設けられている。
主制御装置80、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83は遊技盤1に設けられており、払出制御装置81、発射制御装置84、電源基板85が内枠70に設けられている。なお、図3では、発射制御装置84が描かれていないが、発射制御装置84は払出制御装置81の下に設けられている。
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、この外部接続端子板78より、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータ87に送られる。なお、従来はホールコンピュータ87へ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)と枠用((枠側(前枠52、内枠70、外枠51)から出力される信号をホールコンピュータ87へ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施例では、一つの外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87へ遊技状態や遊技結果を示す信号を送信している。
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口スイッチ11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口スイッチ12a、普通図柄作動ゲート17に進入した遊技球を検出する普通図柄作動スイッチ17a、大入賞口14に入球した遊技球を計数するためのカウントスイッチ14a、第1左入賞口31および第2左入賞口32に入球した遊技球を検出する左入賞口スイッチ31a、第1右入賞口33および第2右入賞口34に入球した遊技球を検出する右入賞口スイッチ33aなどの検出信号が遊技盤中継端子板74を介して入力される。
また主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている特別図柄表示装置9及び普通図柄表示装置7の表示、特別図柄保留記憶表示装置10及び普通図柄保留記憶表示装置8の点灯を制御する。
更に、主制御装置80は、遊技盤中継端子板74を介して大入賞口ソレノイド14bを制御することで大入賞口14の開閉を制御し、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。なお、普電役物とは普通電動役物を示す。
主制御装置80からの出力信号は、上記のほかにも試験信号端子や、図柄変動や大当たり等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールメインコンピュータに送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ20を稼働させて賞球を払い出させる。図4の構成では、払出制御装置81は裏配線中継端子板75と払出中継端子板76を介して払出モータ20を制御する構成である。また、本実施例においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ21の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出スイッチ21の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、払出制御装置81は満杯スイッチ22、球切れスイッチ23からの信号が入力される構成で、満杯スイッチ22により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合及び球切れスイッチ23により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力されると払出モータ20を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。なお、満杯スイッチ22、球切れスイッチ23も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ20の駆動を再開させる。
また、払出制御装置81はCRユニット端子板24を介してCRユニット56と交信することで払出モータ20を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出スイッチ21に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。なお、CRユニット端子板24は精算表示装置25とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置25には、遊技球の貸出しを要求するための球貸スイッチ57、精算を要求するための返却スイッチ58、残高表示器59が接続されている。
発射制御装置84は発射モータ30を制御して、遊技球を遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には払出制御装置81以外に発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止スイッチ29を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67が接続されており、遊技者が演出ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、疑似図柄等の演出画像を画面6aに表示させる。
図5に示すフローチャートは、主制御装置80のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される処理である。本実施形態では、S10〜S21までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS22の処理を「残余処理」と称する。
なお、大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にし、大当り決定用乱数は、その初期値から+1するインクリメント処理を行う。そして、再び大当り決定用乱数が1週(1巡)すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行う。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。
なお、この当り決定用乱数更新処理は普通図柄の抽選に使用し、その他の初期値乱数、大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は特別図柄の抽選に使用する。
本実施例では、遊技球が第1始動口11、第2始動口12に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が第1始動口11又は第2始動口12に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
肯定判断なら、大当り決定用乱数、大当たり図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を該当の各カウンタから読み込んで、特別図柄保留記憶が満杯(本実施例では4個)か否かを判断する(S31)。
保留記憶が満杯でなければ(S31:NO)、上記の各乱数を特別図柄保留記憶として記憶し、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数を1増加させる(S32)。既に4個の保留記憶があれば(S31:YES)保留記憶せず、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数も増やさない。
なお、特別図柄の保留記憶数の増減はサブ統合制御装置83を経由して演出図柄制御装置82に伝えられ、演出図柄表示装置6の画面6aにて、特別図柄保留記憶表示装置10の点灯数と同数の疑似保留表示がなされる。無論、疑似保留表示は必ずしも行う必要があるものではない。
S40の判定が否定判断で、特別図柄が変動中でなく(S41:NO)、確定図柄の表示中でもなければ(S42:NO)、特別図柄保留記憶(上記、S32による保留記憶)があるか否かを判断する(S43)。
この保留記憶があれば(S43:NO)、特別図柄保留記憶の中で最も古いもの読み込んで(その特別図柄保留記憶は保留記憶から消去し)、確変フラグがセットされているか(高確率状態か)否かを判定する(S44)。
肯定判断であれば(S44:YES)、読み込んだ大当り決定用乱数を確変テーブルに記録されている当り値と照合し(S46)、否定判断であれば、読み込んだ大当り決定用乱数を通常テーブルに記録されている当り値と照合する(S45)。
本実施例の場合、上述したように通常確率状態時には1/350の確率で当選し、高確率遊技状態には1/35の確率で当選する。
また、外れのときは(S47:NO)、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数に基づいて変動パターンを決定する(S50)。本実施例の場合、ハズレの場合の特別図柄の表示は「− −」の1種類しかないので、ハズレ図柄は決定しなくてもよい。
従って、サブ統合制御装置83は変動開始コマンドに基づけば大当たり図柄又は外れ図柄(以下、まとめて確定図柄)、リーチの有無及び変動時間を判別できる。
変動開始コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出制御を行い、また演出図柄制御装置82に変動開始コマンドを送る。
肯定判断なら図柄停止コマンドをサブ統合制御装置83に出力し、また特別図柄表示装置9を制御して確定図柄を確定表示させる(S53)。
図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置83は、特別図柄の変動表示に呼応した音声及びランプの演出を終了させ、また演出図柄制御装置82に図柄停止コマンドを送る。
続いて、確変フラグがセットされているか否かを判定し(S57)、肯定判断なら確変フラグをクリアする(S58)。否定判断なら(S57:NO)、時短フラグがセットされているか(時間短縮状態か)否かを判定し(S59)、肯定判断なら時短フラグをクリアする(S60)。
このS65の処理では、現在が高確率状態であれば、確変フラグ、時短フラグと開放延長フラグを終了させ、現在が時間短縮状態であれば、時短フラグと開放延長フラグを終了させる。
条件装置の作動中なら(S70:YES)、大入賞口14が開放中か否かを判断する(S71)。
大入賞口14の開放中でなく(S71:NO)、大当たり開始演出中でなく(S72:NO)、インターバル中でもなく(S73:NO)、大当たり終了演出中でもなければ(S74:NO)、大当たり図柄及び大当たりした状態を記憶し(S75)、大当たり開始演出処理(S76)により、サブ統合制御装置83に大当たり開始コマンドを送信し、また大入賞口14を開放させる。
続いて、最終ラウンドであったか否かを判断し(S80)、否定判断なら大当たりインターバル処理(S81)により、サブ統合制御装置83にインターバルコマンドを送信し、サブ統合制御装置83からインターバルコマンドを受信した演出図柄制御装置82の制御で演出図柄表示装置6の画面表示が変更されるのを待って、大入賞口14を開放させる。
そして、S55で特別図柄表示装置9に確定表示させS75で記憶した大当たりした図柄が確変図柄であれば(S84:YES)、確変フラグ・時短フラグ作動処理(S85)を行い、確変フラグ、時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を10000にセットする。
確変図柄でないときは(S84:NO)、時短フラグ作動処理(S86)により時短フラグ、開放延長フラグをセットし、開放延長カウンタの値を大当りした図柄に対応した値にセット(本実施例では100である)。する。
S85又はS86の処理の後は、サブ統合制御装置83に大当り終了コマンドを送信する(S87)。
図11は、スライド錠39の裏面図及び側面図であり、図12はスライド錠39の斜視図である。スライド錠39には、上述した枠錠装置に該当するシリンダ錠36が一体に形成されている。
このシリンダ錠36は、解錠するための鍵の種類を変更自在に行い得る可変式錠になっている。本実施例では、オムロン社製の通称オムロックという製品を使用する。
このような可変式錠をパチンコ機50に使用することで、パチンコ遊技店は、店に配置される全てのパチンコ機を店独自の鍵(1種類)に設定することが出来る。
本実施例の枠開放規制装置に該当するスライド錠39は内枠70と前枠52の両方の枠の開放が規制できる構成になっている。スライド錠39は、図10、図11、図12に記載するように大きく分けてスライド錠本体部材40、中央スライド部材43、上スライド部材44、下スライド部材45、内枠規制上ツメ部材41、内枠規制下ツメ部材42、前枠規制スライド部材46、上スライド部材戻しバネ47、下スライド部材戻しバネ48、前枠規制スライド部材戻しバネ49から形成され、前枠規制スライド部材46は、上ツメ部46a、中ツメ部46b、下ツメ部46cが形成されている。
逆にシリンダ錠36に鍵を挿入し、該鍵を反時計回りに回すと前枠規制スライド部材46が下側にスライドする。前述したように前枠規制スライド部材46は上ツメ部46a、中ツメ部46b、下ツメ部46cを備えており、該3つのツメ部も同時に下側にスライドする。
一方、前枠52には、図13に記載するように前枠止め部材38が設けられて、外枠51には上述したように内枠止め部材37が2個設けられている。なお、図13には、前枠52の上側部分に設けられた前枠止め部材38が1個しか記載されていないが、前枠52には、合計3個の前枠止め部材38が設けられている。
上述したように、シリンダ錠36に設定された鍵を挿入し、該鍵を時計回りに回すことで、中央スライド部材43及び中央スライド部材43に連結された上スライド部材44、下スライド部材45が上側にスライドする。上スライド部材44が上側にスライドすることで、回動可能に取り付けられている内枠規制上ツメ部材41が上側に回動する。同じように下スライド部材45が上側にスライドすることで、回動可能に取り付けられている内枠規制下ツメ部材42が上側に回動する。図13の右側の図に示すように内枠規制上ツメ部材41が上側に回動することで、内枠規制上ツメ部材41が外枠51に設けられている内枠止め部材37から外れることになる。なお、図13には記載されていないが、同じように内枠規制下ツメ部材42が上側に回動することで、内枠規制下ツメ部材42が外枠51に設けられている内枠止め部材37から外れることになる。このようにして、内枠70の開放が可能になる。
一方、シリンダ錠36に設定された鍵を挿入し、該鍵を反時計回りに回すと前枠規制スライド部材46(上ツメ部46a、中ツメ部46b、下ツメ部46c)が下側にスライドする。図13の真ん中の図に示すように上ツメ部46aが下側にスライドすることで上ツメ部46aが前枠52に設けられている前枠止め部材38から外れることになる。なお、図13には記載されていないが、同じように中ツメ部46b及び下ツメ部46cが下側にスライドすることで中ツメ部46b及び下ツメ部46cが前枠52に設けられている前枠止め部材38から外れることになる。このようにして、前枠52の開放が可能になる。
また、本実施例では、内枠70が開放すれば、内枠70に取り付けられた前枠52も同時に動くことになるが、前枠52が内枠70に対して開放するわけではない。しかし、この構成に限らず、内枠70が開放すれば、前枠52も自動に開放される構成にしてもよい。
図14は、本実施例の構成での外部への出力される信号のコネクタのピンの位置と、基板上の配置である。
基板上にはホールコンピュータと電気的接続を行うためのホールコンピュータ接続用コネクタ88と遊技機と電気的接続を行うための遊技機接続用コネクタ89が設けられている。それ以外にはフォトカプラと抵抗器が配置されている。
図15(a)に示されたタイミングチャートは、賞球出力信号の出力タイミングを示すものであり、払出スイッチ21が10個の遊技球の通過を検出する毎に0.128秒間オンする。ただし、払出スイッチ21が10個の獲得遊技球数の通過を連続して検出した場合は、0.128秒間オン後に、0.128秒間オフし、その後0.128秒間オンするように構成している。
図15(b)に示されたタイミングチャートは、内枠開放スイッチ19または前枠開放スイッチ18がオン状態の間は内枠・前枠開放信号が出力されることを示す。
また、内枠と前枠の開放信号を各々設けることも考えられる(図23を参照)。この構成にすれば、内枠と前枠どちらが開放しているのかが把握することができ、より詳細な遊技機の状態を把握することができる。なお、実施例1は、図14の構成でも図22の構成でも良く、以下はどちらの構成も含むものとして記載する。
一例として、図16(b)に示すようにシリンダ錠36内にフォトセンサ92を設けることが考えられる。
フォトセンサ92とは、図17(a)、(b)に示すものであり、発光素子94と受光素子95を相対向して並べ、常には発光素子94からの光を受光素子95が受けているのだが、検出物体(ここではカギ91)により光がさえぎられると物体を検出する機能をもつものである。発光素子94には赤外発光ダイオード、受光素子には主としてシングルフォトトランジスタまたはフォトICが用いられる。
図21(a)に示すように、カギ検出スイッチ(フォトセンサ)92でカギが検出されている間はオンされる。
始動口1信号は、図18(a)に示すように、第1始動口スイッチ11aが遊技球の通過をする毎に0.100秒間オンされるが、第1始動口スイッチ11aが遊技球の通過を連続して検出した場合は、0.100秒間オン後に、0.100秒間オフし、その後0.100秒間オンする構成となっている。
始動口2信号は、図18(b)に示すように、第2始動口スイッチ12aが遊技球の通過をする毎に0.100秒間オンされるが、第2始動口スイッチ12aが遊技球の通過を連続して検出した場合は、0.100秒間オン後に、0.100秒間オフし、その後0.100秒間オンする構成となっている。
図19(a)に示すように、特別図柄の変動停止から0.600秒間オンする。
なお、近年のパチンコ遊技機は、もっぱら演出内容を切り替える起因として、賞球が略無い「小当り」機能を搭載しているものがある。その場合は本構成では大当りとみなされて大当り1信号が出力してしまう不都合がある。その場合はまた別の信号出力構成となる(説明は割愛する)。
図19(b)に示すように、大入賞口14の作動している間オンする構成となっている。
変動時間短縮機能とは、特別図柄の平均変動時間を短縮する機能で、平均変動時間を短縮することにより、次回の大当りを取得する時間的期間が短くなるという遊技者に有利な機能である。一般的には普通電動役物(第2始動口)12の開放時間が通常時よりも長くなる(または開放回数が増える)開放延長機能とともに作動することが多い。
図20(a)に示すように、大入賞口14の作動中および変動時間短縮機能の作動している間はオンする構成となっている。なお、図に記された「確」が記載された大入賞口の作動(注1)とは、確変図柄での作動を示しており、その場合の作動停止後の変動時間短縮機能は確率変動(高確率)を伴っていることを表している。図に記された「通」が記載された大入賞口の作動(注2)とは、通常図柄での作動を示しており、その場合の作動停止後の変動時間短縮機能は通常確率で行われていることを表している。よって、大当り2信号は確率変動機能の作動には影響されていないことを示している。
図20(b)に示すように、「確」が記載された大入賞口の作動(注1)での変動時間短縮機能の作動ではオフのままで、「通」が記載された大入賞口の作動(注2)での変動時間短縮機能の作動ではオンする。これは、確率変動機能の作動を伴う変動時間短縮は、いわゆる高確率状態遊技として時短遊技とは別に検出したいためである。このような構成にしたことにより、先の大当り2信号と時短中信号の兼ね合いで高確率状態遊技であるか時短遊技であるかを識別していくことができる。
図21(b)に示すように、カギ検出スイッチ92がオンからオフになるのを起因に猶予期間信号はオンになり、設定された時間の間オンを維持する。
まずカギ検知スイッチ92がオンであるかを判定する(S101)。肯定判定ならば(S101:YES)カギフラグが1であるか判断する(S102)。ここでも肯定判定ならば(S102:YES)カギ信号を出力(S104)してリターンに抜ける。
カギフラグが0の場合(S102:NO)はカギフラグを1(S103)にしてからカギ信号を出力(S104)する。
カギフラグが1でない場合(S105:NO)は、猶予期間フラグが1であるか判断し(S109)、肯定判断の場合(S109:YES)は猶予期間フラグが1になってから所定時間経過しているか判断する(S110)。所定時間に達していない場合(S110:NO)は引き続き猶予期間信号の出力を行う(S108)。所定時間に達している場合は(S110:YES)は猶予期間フラグを0に戻して(S111)猶予期間信号を停止させる(S112)。S109でNOだった場合は、そのままリターンに抜ける。以上のような制御にてカギ信号と猶予期間信号の出力処理を行う。
なお、猶予期間としては、少なくとも正規に内枠または前枠を開放した者が、猶予期間が終了するまでにカギを再度挿入または操作することが可能な時間に設定されていれば良い。
また、別構成として図21(c)のように猶予期間信号を設けずに、カギ信号が、カギ検出スイッチ92がオフになっても所定期間信号出力を維持する構成が考えられる。このようにすれば、外部へ出力する信号数を増やすことなく猶予期間を設けることができる。ただし、以下に示す遊技機の状態判定方法では、カギ信号と猶予期間信号は別々に出力される構成の方が好適である。
図24に表している表は、内枠開放スイッチ19と前枠開放スイッチ18のいずれかがオンすると内枠・前枠開放信号が出力される構成において、遊技機がカギ信号、猶予信号、内枠・前枠開放信号、入賞信号の出力状態を判定して演出図柄表示装置6の画面6aに表示する判定内容の一例である。図25、図26にて説明する。
図25(a)に示すように、カギ検知もしておらず(S201:NO)、猶予期間も発生しておらず(S202:NO)、内枠・前枠も開放されていない(S203:NO)場合は正常と判定する。この状態で入賞信号があってもなくても、いずれも正常な状態であることには変わりがないことから、制御としてはS203でNOと判断された地点で正常(S204)と判定する。画面6aも図27(a)のように通常の表示が行われる。
猶予期間が発生しておらず(S205:NO)、内枠・前枠開放が検出されている(S207:YES)状態で入賞検出した場合(S211:YES)は、カギを用いての正常な枠開放であるが、入賞が発生していることから警告を表示する(S212)。ただし、店員による入賞操作の可能性も高いため、警告レベルとしては低い図28(b)のような警告表示が行われる。本実施例では警告表示の場合は、注意喚起を呼び起こすアイコンと警告内容を示す警告文が表示される。無論、音、ランプ等によっても警告のレベルに応じて点灯色や効果音を変えて報知すれば同様な警告報知が可能である。
入賞を検知しなかった場合(S211:NO)は、正常な枠開放であることを報知する(S213)。表示例としては図27(b)のように表示する。
無論、タイミング次第では、枠開放を行う時に鍵を挿入した地点で入賞があるとカギ忘れと表示されてしまうが、カギを挿入した者は明らかに違うことは判っているため、特に問題は発生しない。
猶予期間がオンで内枠・前枠開放が検知されていない場合(S213:NO)は正常と判定されるが(S214。表示内容としては図27(a))、開放が検知されている場合(S213:YES)で入賞が検知されていない場合は、図30(a)のように正常開放であることを示すと共に、猶予期間の残り時間をカウント表示にて行う(S216)。このまま猶予期間が終了してしまうと後述するが、S220となって警告レベルは中となる(図29(a))。
対して入賞が検知された場合(S215:YES)は、図30(b)に示すように警告レベルとしては低い警告内容と、猶予期間の残り時間を表示する。この場合も猶予期間が終了すると後述するが、S219となり、警告レベルとしては最高度の高となる(図29(b))。
枠が開放された状態で、入賞検知が行われなかった場合(S218:NO)は、警告レベルとしては中である表示が行われる(S220)。
図29(a)のように表示されるが、この状態はカギを用いずに枠が開放されたと判断できることから、不正行為とみなして、ある程度遠くにいる遊技者や店員にもわかるように報知される。なお、警告だけでなく、賞球の払出停止や遊技球の発射停止など、不正を防ぐ動作を一緒に行うことも考えられる。当否判定においても、検出した地点で既に開始されている図柄変動は停止しないが、次回の変動に対しては正常と判定されるまでは中断させることが考えられる。また、発射停止や払出停止を行った場合は、所定の解除操作を行わないと遊技が再開できないような構成にすることも考えられる。このようにすれば、不正と判断して警告するだけでなく、ホールへの損害も防止することができるようになる。
図29(b)のように表示されるが、検出された地点での図柄変動や始動記憶数など、全てリセットされた状態で表示しても良い。また、表示上だけでなく、制御としても大当りを無効としても良い。
なお、ケースとして店員が遊技機の不具合を解消するために枠を開放して入賞操作している時に猶予期間が過ぎて警告高が報知されてしまう不具合が想定されるが、猶予期間の間は画面6aにてカウントダウンが行われており、正規に枠を開放した者ならばカギを所有しているはずであるため、猶予期間が終了する前にカギを挿入すれば何ら問題ない。この構成で困るのは不正開放した者だけとなる。
なお、図23に示した内枠と前枠とでそれぞれ開放信号を出力する構成では、より細やかな判定が可能となる。例えば、内枠と前枠どちらが開放しているかを個別に報知したり、前枠開放時の入賞信号よりも内枠開放時の入賞信号の方が警告レベルとしては上としたり(前枠開放の場合は店員のメンテナンス操作時も含まれてくるため)、より多様な状態を判断することができる。
次に第2実施例について説明する。
第2実施例では、警告表示判定を行うだけでなく、遊技機自身が不正判断を行ってホールコンピュータ87に不正信号を出力する構成であり、これ以外は第1実施例と略同様の構成である。そのため、第1実施例と同一部品には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について述べる。
猶予期間が発生しておらず(S305:NO)、内枠・前枠開放が検出されている(S307:YES)状態で入賞検出した場合(S312:YES)は、カギを用いての正常な枠開放であるが、入賞が発生していることから警告の意味合いも込めて不正信号を出力(S313)するとともに警告表示する(S314)。ただし、店員による入賞操作の可能性も高いため、警告レベルとしては低い図28(b)のような警告表示が行われる。
入賞を検知しなかった場合(S312:NO)は、正常な枠開放であることを報知する(S315)。表示例としては図27(b)のように表示する。
猶予期間がオンで内枠・前枠開放が検知されていない場合(S316:NO)は正常と判定(S317。表示内容としては図27(a))されるため不正信号は出力されないが、開放が検知されている場合(S316:YES)で入賞が検知されていない場合は、同じく不正信号は出力されないが図30(a)のように正常開放であることを示すと共に、猶予期間の残り時間をカウント表示にて行う(S319)。ちなみに、このまま猶予期間が終了してしまうと後述するが、不正信号が出力(S323)と共にS324となって警告レベルは中となる(図29(a))。
対して入賞が検知された場合(S318:YES)は、不正信号が出力(S320)されると共に、図30(b)に示すように警告レベルとしては低い警告内容と、猶予期間の残り時間を表示する。この場合も猶予期間が終了すると後述するが、S326となり、警告レベルとしては最高度の高となる(図29(b))。
枠が開放された状態で、入賞検知が行われなかった場合(S322:NO)は、不正信号を出力(S323)すると共に、警告レベルとしては中である表示が行われる(S324)。
図29(a)のように表示されるが、ホールコンピュータへ不正信号を送ると共に遊技機でも不正が発生したことをアピールするため、不正が発生しても迅速に対応することができる。
入賞検知がされた場合は(S322:YES)、不正信号を出力(S325)すると共に、警告レベル最高度の高にて報知される(S326)。
6a : 画面 、 11a: 第1始動口スイッチ
12a: 第2始動口スイッチ 、 18 : 前枠開放スイッチ
19 : 内枠開放スイッチ 、 36 : シリンダ錠18
39 : スライド錠 、 50 : パチンコ機
51 : 外枠 、 52 : 前枠
70 : 内枠 、 78 : 外部接続端子板
87 : ホールコンピュータ 、 91 : カギ
92 : カギ検出スイッチ
Claims (1)
- 遊技球を遊技盤上に発射するための遊技球発射手段と、
遊技盤上に設けられた入賞口への遊技球の入賞を検出するための入賞検出手段と、
本体枠に対して回動可能に取り付けられた本体枠の前面を覆う前枠の開放状態を検出するための枠開放検出手段
とを備えた遊技機において、
前記前枠を本体側に固定するための施錠手段の開閉操作を行うための鍵を検出するための鍵検出手段と、
該鍵検出手段が検出を終了した時点から計測を開始し、該計測が所定時間に達するまでを猶予期間とし、該猶予期間が終了するまでの残り時間を報知するための残り時間報知手段
とを備え、
前記鍵検出手段が鍵を検出しておらず、
前記残り時間報知手段が残り時間を報知していない場合に、
前記枠開放検出手段が開放状態を検出すると、前記入賞検出手段が入賞を検出しても賞球の払い出しを停止、または前記遊技球発射手段の発射停止を行う
ことを特徴とする遊技機。
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- 2012-05-28 JP JP2012121198A patent/JP5315510B2/ja active Active
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