JP5314586B2 - 無線エリア評価装置、無線通信システムおよび無線エリア評価装置の制御プログラム - Google Patents

無線エリア評価装置、無線通信システムおよび無線エリア評価装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、フィールドでの無線エリアの品質を遠隔から取得するための技術に関する。
従来から、実環境下での無線エリア品質を測定するために、測定場所に設置された移動局において品質を測定し、測定結果を報告する手法が検討されている。例えば、特許文献1には、サービスエリアを確認したい場所に移動機を複数設置し、その移動機と携帯電話網側とが通信を行なうことで、リアルタイムでのフィールド情報の収集を行なって、移動機を設置した場所の周辺のサービスエリア状態をリアルタイムで監視することを可能とする技術が開示されている。
また、特許文献2には、複数の無線システムが展開された環境下において、複数の無線通信メディアの中から無線通信メディアを公平に利用すると共に端末局における消費電力の低減に寄与する技術が開示されている。この技術では、無線リンクを選択する指標として「無線リンク使用率」「単位時間当たりの消費電力」「データ送信速度」を用いる。また、無線リンク使用率が一定以下の方式で、ビット当たりの消費電力が最小である方式を選択する。但し、基地局間にはビット当たりの消費電力が最大のものを用いる。これによって低消費電力と公平性を実現する。
特開2003−032174号公報 特開2009−088976号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、携帯電話網を用いて取得データを報告するため、圏外ではシステムが動作しない。また、無線エリア評価を行なうためのトリガが規定されていない。これらを解決するためには上記移動局で複数の無線通信方式を実行可能とする方法がある。
しかし、その場合においてもリアルタイムなサービスエリア状態の収集を実現しつつも省電力化を行ない、移動局の電池寿命を最大化する必要がある。移動局の電池長寿命化を実現するための発明としては、例えば特許文献2がある。特許文献2では公平性を保つことができるが、データ送信速度そのものを見て判断するわけでは無いため、ある期限までにデータを報告するなどの制御を考慮することが出来ない。また電池残量を考慮するわけではないため、状況に応じた適応的な制御が困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、消費電力を最小化すると共に、可能な限り即時性のあるデータ報告を実現することができる無線エリア評価装置、無線通信システムおよび無線エリア評価装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線エリア評価装置は、複数種類の無線通信方式のうち、いずれか一つの無線通信方式を選択して、前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を無線エリア評価管理装置に報告する無線エリア評価装置であって、前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を取得する取得部と、前記取得した情報を報告する重要度を判定する報告重要度判定部と、現在の残電力を監視する残電力監視部と、前記判定した重要度および前記現在の残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するためのポリシを選択するポリシ選択部と、前記情報を報告した後の残電力を予測する残電力予測部と、前記選択したポリシおよび前記予測した残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択する上り回線選択部と、を備えることを特徴とする。
このように、報告の重要度および現在の残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するためのポリシを選択し、情報を報告した後の残電力を予測し、その選択したポリシおよび予測した残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するので、消費電力を最小化すると共に、可能な限り即時性のあるデータ報告を実行することが可能となる。
(2)また、本発明の無線エリア評価装置は、前記情報のデータサイズを算出する報告データサイズ算出部と、前記算出したデータサイズおよび前記取得した無線品質を示す情報に基づいて、前記情報の報告が完了する報告完了時刻を予測する完了時刻予測部と、を更に備え、前記上り回線選択部は、前記選択したポリシ、前記予測した残電力および前記予測した報告完了時刻に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択することを特徴とする。
このように、選択したポリシ、予測した残電力および予測した報告完了時刻に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するので、データ報告の即時性を確保することが可能となる。
(3)また、本発明の無線エリア評価装置において、前記ポリシ選択部は、前記重要度と前記現在の残電力とから定まる複数種類のポリシから構成されるポリシ選択テーブルを備え、前記判定した重要度および前記現在の残電力に基づいて、前記ポリシ選択テーブルからいずれか一つのポリシを選択することを特徴とする。
このように、重要度および現在の残電力に基づいて、ポリシ選択テーブルからいずれか一つのポリシを選択するので、処理の簡略化およびデータ報告の即時性を確保することが可能となる。
(4)また、本発明の無線通信システムは、相互に異なる無線通信方式で無線信号を送信する複数の基地局装置と、請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線エリア評価装置と、前記無線エリア評価装置からいずれか一つの無線通信方式を用いて報告された各無線通信方式の無線品質を示す情報を管理する無線エリア評価管理装置と、から構成されることを特徴とする。
この構成により、報告の重要度および現在の残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するためのポリシを選択し、情報を報告した後の残電力を予測し、その選択したポリシおよび予測した残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するので、消費電力を最小化すると共に、可能な限り即時性のあるデータ報告を実行することが可能となる。
(5)また、本発明の無線エリア評価装置の制御プログラムは、複数種類の無線通信方式のうち、いずれか一つの無線通信方式を選択して、前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を無線エリア評価管理装置に報告する無線エリア評価装置の制御プログラムであって、前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を取得する処理と、前記取得した情報を報告する重要度を判定する処理と、現在の残電力を監視する処理と、前記判定した重要度および前記現在の残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するためのポリシを選択する処理と、前記情報を報告した後の残電力を予測する処理と、前記情報のデータサイズを算出する処理と、前記算出したデータサイズおよび前記取得した無線品質を示す情報に基づいて、前記情報の報告が完了する報告完了時刻を予測する処理と、前記選択したポリシ、前記予測した残電力および前記予測した報告完了時刻に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択する処理と、の一連の処理を、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴とする。
このように、選択したポリシ、予測した残電力および予測した報告完了時刻に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するので、データ報告の即時性を確保することが可能となる。
本発明によれば、複数の無線通信方式を実行可能としたモジュールを用い、「各モジュールが測定した無線エリアの品質データの重要度」と「各モジュールの残電力」を用いて「許容できる消費電力量」と「許容できる遅延時間」を設定する。以上の機構によって消費電力を最小化しつつも可能な限り即時性のあるデータ報告が実現される。
本発明を実現するためのシステム構成を示す。 本発明のST5の構成図である。 本発明の上り回線選択に関するMD3の機能ブロック図を示す。 本発明の報告重要度と残電力値に基づくポリシ選択の一例を示す図である。 本発明の各ポリシに対応する方式選択のための指標の一例を示す図である。 本発明の測定結果報告に関するMD3のフローチャートである。 本発明の第1のRCSに係る通信環境と通信速度の対応表の一例を示す図である。 本発明の第2のRCSに係る通信環境と通信速度の対応表の一例を示す図である。 本発明の計算機シミュレーションについてのシミュレーション諸元を示す表である。 本発明の計算機シミュレーションについてのシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の計算機シミュレーションについてのシミュレーション結果を示す表である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本発明を実現するためのシステム構成を示す。図1中の各要素について下記に示す。無線基地局(以下BSと表す)1は、測定対象となる基地局を表す。図1の中には複数の無線方式に対応したBS(方式A)1A、BS(方式B)1B、BS(方式C)1C、を例示している。なお、次に示す無線エリア評価モジュール(以下MDと表す)3はこれらの内複数方式を利用可能である。以下、BS1A〜1Cを合わせてBS1と表す。MD3は、BS1からの電波を受信、無線品質を示す情報を抽出し、無線エリア評価管理システム(以下、STと表す)5に報告する。MD3は、単一の筐体で複数の無線通信システムを実現することが可能である。また、MD3は、独自の管理番号を持つ。設置時には管理番号、設置場所、設置時刻をST5に登録する。ST5側からの測定指示に基づいて無線品質の測定を開始する。
ST5は、MD3から報告された無線品質を示す情報を蓄積・管理するシステムである。また、ST5は、MD3配置時に、MD3のID、配置場所を登録し管理する。オペレータ(以下OPと表す)7は、人為的な操作をする。また、OP7は、ST5にアクセスし、無線エリアの品質評価結果にアクセスする。
なお、無線エリア評価モジュール3は、無線エリア評価装置を構成し、無線エリア評価管理システム5は、無線エリア評価装置を構成する。
図2は、本発明のST5の構成図である。図2の各構成要素について次に示す。ST5は、無線エリア評価管理制御部51、MD管理データベース53、無線品質情報データベース55から構成される。ST5は、OP7に対するデータ応答・要求の処理、MD3に対するデータ応答・要求の処理、MD3より報告された無線品質情報の登録・管理を行なう。MD管理データベース53は、MD3に関する情報を管理する。各エントリは(MD番号、登録時刻、登録場所、アクセス方法)で構成される。無線品質情報データベース55は、無線方式毎にMD3で計測された無線品質情報を管理する。各エントリは(MD番号、登録時刻、無線品質情報名、値)で構成される。図2においては、RCS(Radio Communication System)−A、RCS−B、RCS−Cそれぞれについての無線品質情報データベース55A、55B、55Cがあり、それぞれの通信方式の無線品質情報を管理する。
<上り報告回線選択機能>
本発明ではMD3がST5に対して報告を行なう際の通信方式選択を最適化することで、「データ報告の即時性」と「MD3での消費電力の最小化」を実現する。
図3は、本発明の上り回線選択に関するMD3の機能ブロック図を示す。MD3は外部より測定指示を受信する。測定指示を基にして報告データサイズ算出部31によって報告すべきデータのサイズを算出する。また報告重要度判定部32によって自身のデータ報告の重要度を算出する。MD3は残電力監視部33を有しており常に現在の残電力を算出する。さらに無線通信方式状況監視部34によって周辺の無線状態を把握している。本発明ではデータ報告用の上り回線選択に際して現状に即したポリシを設定することを特徴とする。ポリシ選択は上り回線選択ポリシ選択部35において決定される。具体的なポリシは上り回線選択ポリシテーブル36に記述されており、随時更新が可能である。ポリシ選択は報告重要度判定部32から得られる報告重要度と残電力監視部33から得られる現在の残電力値を基に行なわれる。
図4は、本発明の報告重要度と残電力値に基づくポリシ選択の一例を示す図である。図4に示した表を用いることで、電力が豊富であり重要度の高いデータを要求された場合には「速度重視」のポリシを採用する。一方で、同じく重要度の高いデータを要求されてはいるものの、残電力がある程度減少している場合には「電力重視」のポリシを採用する。さらに残電力が少ない場合には報告自体を中止する、などの状況に応じた制御が可能となる。次にこれらポリシに従って、図5のような「上り回線選択ポリシテーブル」より具体的な方式選択のための指標を抽出する。
図5は、本発明の各ポリシに対応する方式選択のための指標の一例を示す図である。図5では選択されたポリシに対して具体的な方式選択のための指標を提供する。ここでは「残電力許容水準[%](報告後の電力/報告前の残電力)」と「時刻超過許容水準[%](報告期限を超過した時間/報告期限までの時間)」を例示している。これらを用いて図4によって決定されたポリシに対応する具体的な値を決定する。例えば「報告無し」と判断された場合には残電力許容水準は100%(電力消費を一切許容しない)、時刻超過許容水準はN/A(定義無し)となる。また、「電力最重要視」と判断された場合には残電力許容水準は90%(電力消費は現在の残電力の10%以下とする)、時刻超過許容水準はN/A(定義無し)となる。
図3に戻り、データ報告完了残電力予測部37は、無線通信方式状況監視部34から得られる上り送信電力(ビット当たりの消費電力)と、残電力監視部33から得られる現在の残電力と、報告データサイズ算出部31から得られる報告データサイズとを用いてデータ報告完了後の予想残電力を算出する。このように、データ報告完了残電力予測部37は、それぞれの無線通信方式を使用した場合に想定される残電力値を算出し、上り回線選択部38に提供する。データ報告完了時刻予測部39は、無線通信方式状況監視部34から得られる上りのビットレートと、報告データサイズ算出部31から得られる報告データサイズとを用いてデータ報告が完了する予想時刻を算出する。このように、データ報告完了時刻予測部39は、それぞれの無線通信方式を使用した場合に報告が完了すると想定される時刻を算出し、上り回線選択部38に提供する。
上り回線選択部38では上り回線選択ポリシテーブル36より得られた残電力許容水準および時刻超過許容水準に加えて、各方式を用いた場合に想定される予想残電力をデータ報告完了残電力予測部37から、予想報告完了時刻をデータ報告完了時刻予測部39から入手し、実際の「使用無線通信方式決定」を行なう。
図6は、本発明の測定結果報告に関するMD3のフローチャートである。MD3はST5からの測定指示を受信後(ステップS101)、測定結果を取得した上で(ステップS102)、ST5に報告する。測定指示を受信することなくMD3が定期的に測定結果を報告する場合においても本発明において本質的な差異は生じない。次に、MD3は、残電力許容水準を満たす予想残電力と、時刻超過許容水準を満たす予想報告完了時刻が算出された、無線通信方式を選択する(ステップS103)。続いて、MD3は、選択した無線通信方式を用いてMD3に関する情報および無線方式毎に計測された無線品質情報をST5に報告する(ステップS104)。
<ポリシ選択の例>
例えば1.6[ms]の周期で8[B]のデータを取得し、1[分]蓄えたデータを10[秒]以内に報告する場合を以下に示す。また報告の重要度は非常に高いものとし、全MD3が報告を行なう必要がある。MD3の電池容量は135.0[Wh]とする。使用可能な通信方式として第1のRCSと第2のRCSがあると想定する。
図7Aは、本発明の第1のRCSに係る通信環境と通信速度の対応表の一例を示す図である。図7Bは、本発明の第2のRCSに係る通信環境と通信速度の対応表の一例を示す図である。図7A、7Bにおいて、それぞれの方式において無線品質とスループット、消費電力などの対応表の一例を示している。最後にそれぞれの通信環境について、第1のRCSではCINRが4[dB]、第2のRCSではCINRが−3[dB]であったとする。まず報告重要度判定部32から報告重要度が高いことが判定される。ここで報告重要度は周辺に存在するMD3数などから算出される。また当初の残電力は100%であるため、現在の残電力も高いと判定される。以上の入力より上り回線選択ポリシは図4から「速度重視」が選ばれる。その場合には図5から残電力許容水準が70%、時刻超過許容水準が20%となる。報告データサイズは1.6[ms]の周期で8[B]のデータを取得し、1[分]蓄えたデータを報告するため、総サイズは300,000[B]となる。
第1のRCSを用いて報告する場合、そのCINRが4[dB]であることより921.6[kbps]のビットレートを実現可能と予想され、その際の1ビット当たりの消費電力量は、0.000488[mWs/b]となる。従って報告に必要とされる時間は2.6[s](時刻超過無し)、消費される電力量は1171.87[mWs](残電力割合99.99976[%])となる。よっていずれも許容水準を満たしている。
一方、第2のRCSを用いて報告する場合、そのCINRが−3[dB]であることより128.0[kbps]のビットレートを実現可能と予想され、その際の1ビット当たりの消費電力量は、0.004297[mWs/b]であると算出される。従って報告に必要とされる時間は18.8[s](時刻超過87.5[%])、消費される電力量は10312.50[mWs](残電力割合99.99788[%])となる。よって、残電力許容水準は満たしているものの、時刻超過許容水準を満たしていない。以上から、この場合には第1のRCSが報告方式として選択される。
さらに、それぞれの通信環境について、第1のRCSではCINRが−4[dB]、第2のRCSではCINRが6[dB]であった場合については以下のようになる。第1のRCSを用いた場合には報告に必要とされる時間が11.71[s](時刻超過17.1[%])、消費される電力量は4687.50[mWs](残電力割合99.99904[%])となる。第2のRCSを用いた場合には報告に必要とされる時間が2.34[s](時刻超過無し)、消費される電力量は1523.44[mWs](残電力割合99.03[%])となる。この場合にはいずれの方式においても許容水準を満たしているため、より省電力に報告が完了する第2のRCSが選択される。なお、ここでは省電力を優先したが、例えばCINR値がより安定している方式を選択しても良く、場合によっては許容水準の中でより高速に報告が完了する方式を選択しても良い。
報告する度に残電力量は低下し、残電力が中以下となった場合、図4よりポリシが「電力重視」に切り替わり、図5より残電力許容水準が80%、時刻超過許容水準が50%となり、「速度重視」に比べて報告期限をある程度超過することを許容しつつも消費電力量をより厳しく制限する方向に制御を行なう。
<計算機シミュレーション評価>
次に、本発明のMD3の動作に関して行なった、計算機シミュレーション評価に関して説明する。シミュレーションでは、図5のようなポリシに対応する方式選択のための指標を設定し、その設定に基づいて、MD3が適切に制御するかどうかについて確認を行なった。
まず、シミュレーションに際して、ポリシ選択の条件として、図4の「重要度・高」のように、データの重要度は最重要のみとし、残電力が小の状態になっても報告中止を行なわないような設定にした。また、図5に対応して、次のようなポリシおよびこれに対応する指標を設定した。
「現在の電池残量が80%以上なら(50%までの電力消費、10%までの遅延)を許容」、「現在の電池残量が50%以上80%未満なら(80%までの電力消費、10%までの遅延)を許容」、
「現在の電池残量が50%未満なら速度遅延を許容しつつ最も消費電力量が少ない方式を選択する」。
図8は、本発明の計算機シミュレーションについてのシミュレーション諸元を示す表である。図9A、9Bは図8のパラメータ設定で計算機シミュレーションを行なった結果である。
図9Aは、本発明の計算機シミュレーションについてのシミュレーション結果を示すグラフである。横軸はMD3がST5に報告する回数を表し、縦軸はMD3の電池残量を表す。シミュレーションでは、MD3が2.5GHz帯のみを選択して報告する場合と、L800MHz帯のみを選択して報告する場合と、本発明のようにポリシに応じて適応的に通信方式を選択する場合について計算を行なった。結果として、図9Aのように、本発明の制御方法によると、電池残量が5000mWh(電池残量50%)に達するまでは2.5GHz帯のみを選択するMD3と同等の報告を行ない、電池残量が5000mWh(電池残量50%)以下になると、L800MHz帯のみを選択するMD3と同等の報告を行なう。設定値の関係上、本来であれば残電力が80%を割り込んだ時点で一度選ばれる方式が変更されると期待していたが、いずれの方式においても報告後の残電力の割合が80%以上となり、より速度の速い2.5GHzが利用されている。一方、残電力が50%を割り込んで以降は速度遅延も許容しつつ最も消費電力量が少ない方式を選択するように設定しているため、800MHzを用いるように変動している。
図9Bは、本発明の計算機シミュレーションについてのシミュレーション結果を示す表である。最大報告回数は図9Aにおける電池残量がゼロとなる報告回数を示す。また、累積遅延は個々の報告において、報告期限までに許容される時間に対する遅延時間を報告回数分足したものである。また、表中のAdaptiveは本発明の制御を行なうMD3を表す。図9Bによれば、L800帯のみを選択するMD3は図9Aのように電池残量の減少速度が小さいものの、累積遅延時間が261.5[s]と許容期限内に報告できない状態が発生する。また、2.5GHz帯のみを選択するMD3の場合は、累積遅延時間が0[s]と、全ての報告について許容期限内に報告ができているが、図9Aに示すように、電池の減り方が早い。これらと比べて、本発明のMD3では、ポリシに対応して、両者の中間のような特性を示しており、電池残量が大きいときは、許容期限内に報告を完了し、電池残量が小さくなると、電力を抑えた報告を実現することができる。このように、本発明により、省電力化を実現しつつもより迅速なデータ報告が実現できる。
1A 無線基地局(方式A)
1B 無線基地局(方式B)
1C 無線基地局(方式C)
3 無線エリア評価モジュール(MD)
5 無線エリア評価管理システム(ST)
31 報告データサイズ算出部
32 報告重要度判定部
33 残電力監視部
34 無線通信方式状況監視部
35 上り回線選択ポリシ選択部
36 上り回線選択ポリシテーブル
37 データ報告完了残電力予測部
38 上り回線選択部
39 データ報告完了時刻予測部
51 無線エリア評価管理制御部
53 MD管理データベース
55A〜C 無線品質情報データベース

Claims (5)

  1. 複数種類の無線通信方式のうち、いずれか一つの無線通信方式を選択して、前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を無線エリア評価管理装置に報告する無線エリア評価装置であって、
    前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を取得する取得部と、
    前記取得した情報を報告する重要度を判定する報告重要度判定部と、
    現在の残電力を監視する残電力監視部と、
    前記判定した重要度および前記現在の残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するためのポリシを選択するポリシ選択部と、
    前記情報を報告した後の残電力を予測する残電力予測部と、
    前記選択したポリシおよび前記予測した残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択する上り回線選択部と、を備えることを特徴とする無線エリア評価装置。
  2. 前記情報のデータサイズを算出する報告データサイズ算出部と、
    前記算出したデータサイズおよび前記取得した無線品質を示す情報に基づいて、前記情報の報告が完了する報告完了時刻を予測する完了時刻予測部と、を更に備え、
    前記上り回線選択部は、前記選択したポリシ、前記予測した残電力および前記予測した報告完了時刻に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択することを特徴とする請求項1記載の無線エリア評価装置。
  3. 前記ポリシ選択部は、前記重要度と前記現在の残電力とから定まる複数種類のポリシから構成されるポリシ選択テーブルを備え、前記判定した重要度および前記現在の残電力に基づいて、前記ポリシ選択テーブルからいずれか一つのポリシを選択することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線エリア評価装置。
  4. 相互に異なる無線通信方式で無線信号を送信する複数の基地局装置と、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線エリア評価装置と、
    前記無線エリア評価装置からいずれか一つの無線通信方式を用いて報告された各無線通信方式の無線品質を示す情報を管理する無線エリア評価管理装置と、から構成されることを特徴とする無線通信システム。
  5. 複数種類の無線通信方式のうち、いずれか一つの無線通信方式を選択して、前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を無線エリア評価管理装置に報告する無線エリア評価装置の制御プログラムであって、
    前記各無線通信方式の無線品質を示す情報を取得する処理と、
    前記取得した情報を報告する重要度を判定する処理と、
    現在の残電力を監視する処理と、
    前記判定した重要度および前記現在の残電力に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択するためのポリシを選択する処理と、
    前記情報を報告した後の残電力を予測する処理と、
    前記情報のデータサイズを算出する処理と、
    前記算出したデータサイズおよび前記取得した無線品質を示す情報に基づいて、前記情報の報告が完了する報告完了時刻を予測する処理と、
    前記選択したポリシ、前記予測した残電力および前記予測した報告完了時刻に基づいて、上り回線で使用する無線通信方式を選択する処理と、の一連の処理を、コンピュータに読み取り可能および実行可能にコマンド化したことを特徴とする無線エリア評価装置の制御プログラム。
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