JP5314072B2 - 燃料噴射ポンプの吸入配管 - Google Patents

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Description

本発明は、ディーゼルエンジンに備えられる燃料噴射ポンプの技術に関する。より詳細には、前記燃料噴射ポンプに燃料を供給するための吸入配管の構成に関する。
従来から、クランク軸によりカム軸を駆動し、前記カム軸に設けられたカムに転動体(ローラ)を当接させ、前記転動体と連結されたプランジャを摺動させて、燃料を吸入部から吸入し、吐出部から高圧管を介して燃料噴射ノズルへ圧送する形式の燃料噴射ポンプの技術は公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。また、このような燃料噴射ポンプによる燃料の圧送サイクルにおいて、プランジャにより加圧された燃料が、前記燃料噴射ポンプの前記吸入部を経て前記吸入部に連通接続されたホースへと逆流し、前記ホースに高圧がかかる現象が生じる(この高圧を「スピル圧」と言う。)。このスピル圧の発生に伴い、前記燃料噴射ポンプ内の圧力が急激に低下し、多量の気泡が発生する。前記気泡が前記燃料噴射ポンプの作動によって燃料と共に前記燃料噴射ノズルへ圧送され、エンジンの回転不調が発生する場合がある。これを防止するために、前記燃料噴射ポンプの吸入配管の中途部に絞り部材を設け、前期気泡を前記吸入配管に設けられた絞り部材の上流側(燃料タンク側)へ排出する技術も公知となっている。
特開2004−270641号公報
しかし前述のような構造においては、スピル圧の押圧によって前記絞り部材が上流側へ移動する場合がある。これにより、燃料中の気泡を充分に排出することができず、エンジンの回転不調が発生する場合がある。また、単に配管内の流路面積を縮小する形状の絞り部材では、燃料中の気泡を充分に排出することができず、エンジンの回転不調が発生する場合がある。
そこで、本発明は、前述したような燃料中の気泡を絞り部材の上流側へ排出し、エンジンの回転不調を防止することができる燃料噴射ポンプの吸入配管を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、燃料タンク(1)から燃料を燃料噴射ポンプ(7)に供給する燃料供給ポート(36)に接続されている燃料噴射ポンプ(7)の吸入配管(150)において、前記吸入配管(150)の燃料供給ポート(36)との接続部に、吸入部(141)を構成し、該吸入部(141)は、一方の鋼管(142)及び他方の鋼管(144)により構成し、前記一方の鋼管(142)に設けられた吸入通路の一端は、燃料噴射ポンプ(7)のプランジャバレル(35)に穿設した燃料供給ポート(36)に直接的に連通接続されているとともに、前記一方の鋼管(142)に設けられた吸入通路の他端には、前記他方の鋼管(144)の一端が連通接続されており、前記一方の鋼管(142)内で前記燃料供給ポート(36)から所定距離離れた位置に、絞り部(142a)を穿設し、前記他方の鋼管(144)の前記一方の鋼管(142)とは反対側に、ホース(6)を挿嵌し、前記ホース(6)内で前記一方の鋼管(142)から所定距離離れた位置に、絞り部材(151)を介装し、前記一方の鋼管(142)内の絞り部(142a)の上流側に前記絞り部材(151)を設ける構成としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1の如く、燃料タンク(1)から燃料を燃料噴射ポンプ(7)に供給する燃料供給ポート(36)に接続されている燃料噴射ポンプ(7)の吸入配管(150)において、前記吸入配管(150)の燃料供給ポート(36)との接続部に、吸入部(141)を構成し、該吸入部(141)は、一方の鋼管(142)及び他方の鋼管(144)により構成し、前記一方の鋼管(142)に設けられた吸入通路の一端は、燃料噴射ポンプ(7)のプランジャバレル(35)に穿設した燃料供給ポート(36)に直接的に連通接続されているとともに、前記一方の鋼管(142)に設けられた吸入通路の他端には、前記他方の鋼管(144)の一端が連通接続されており、前記一方の鋼管(142)内で前記燃料供給ポート(36)から所定距離離れた位置に、絞り部(142a)を穿設し、前記他方の鋼管(144)の前記一方の鋼管(142)とは反対側に、ホース(6)を挿嵌し、前記ホース(6)内で前記一方の鋼管(142)から所定距離離れた位置に、絞り部材(151)を介装し、前記一方の鋼管(142)内の絞り部(142a)の上流側に前記絞り部材(151)を設ける構成とし、該絞り部材(151)を絞り部(142a)の上流側に追加することにより、スピル圧発生時の絞り部材(151)より下流側の圧力を高め、気泡を充分排出することができるので、燃欠後等の空気が大量に吸入配管(150)内に存在する場合においても、給油後のエンジンの再始動が容易にできるようになる。
また、前記絞り部材(151)の下流側の圧力が低い場合でも気泡をスムースに排出できるので、燃欠後の再始動が容易にできるようになる。
燃料の供給経路の概要を示す模式図。 燃料噴射ポンプを示す側面断面図。 燃料噴射ポンプを示す正面図。 構成の一形態である吸入配管を示す正面一部断面図。 (a)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の正面図、(b)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の側面断面図、(c)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の正面図、(d)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の側面断面図。 構成の一形態である吸入配管を示す正面一部断面図。 構成の一形態である吸入配管を示す正面一部断面図。 (a)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の正面図、(b)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の側面断面図、(c)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の正面図、(d)構成の一形態である吸入配管を構成する絞り部材の側面断面図。 構成の一形態である吸入配管を示す正面一部断面図。 本発明の実施の一形態である吸入配管を示す正面一部断面図。 本発明の実施の一形態である吸入配管を示す正面一部断面図。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を用いて燃料噴射ポンプ7に燃料を供給するための構成について説明する。燃料タンク1内に貯留された燃料は燃料タンク1下部に設けられた燃料出口1aに接続されたホース2を経て、燃料フィルタ3へ流れる。燃料フィルタ3で細かな不純物等を除去された燃料は、ホース4、三方継手5、ホース6を経て、燃料噴射ポンプ7へ流れる。燃料噴射ポンプ7によって加圧された燃料は、高圧管8を経て燃料噴射ノズル9へ圧送される。燃料噴射ノズル9へ圧送された燃料は、燃料噴射ノズル9によりエンジンのシリンダ内に形成される燃焼室へと噴射される。
ホース4及び6内の燃料中に含まれる空気やスピル圧により発生した気泡は、三方継手5、戻りホース10を経て、燃料フィルタ3の上部へ戻る。この空気は、燃料フィルタ3内の燃料中に含まれる空気、及び、燃料噴射ノズル9から戻りホース11を経て燃料フィルタ3の上部へ戻る余剰燃料と共に、燃料タンク戻りホース12を経て燃料タンク1内に戻る。また、本発明における燃料噴射ポンプの「吸入配管」とは、燃料噴射ポンプの燃料入口に接続される吸入部から三方継手までを構成する配管を指すものとする。
次に、図2及び図3を用いて燃料噴射ポンプ7の構成について説明する。なお、以下において図2における矢印A方向を、本構成例における燃料噴射ポンプ7の上方向と規定して説明する。
カム軸20はエンジンのクランク室内に軸支されている。カム軸20に外嵌されたカムギヤとクランク軸に外嵌された歯車とは互いに歯合している(図示せず)。前記クランク軸の回転は、前記歯車等を介してカム軸20に伝達され、カム軸20が回転する。カム軸20の中途部にはポンプ駆動カム21が形成され、ローラ22と当接している。ローラ22はポンプ駆動カム21に当接しつつ回転可能な転動体である。ローラ22はローラピン23に回転可能に遊嵌され、ローラピン23の両端はローラタペット24に軸支されている。
下部バネ受け部材25はローラタペット24に内嵌されている。下部バネ受け部材25にはプランジャ40の下端部(カム軸20側の端部)が係止されている。また、下部バネ受け部材25はプランジャバネ26により下方(カム軸20方向)に付勢されている。
上部バネ受け部材27はピン28によりプランジャバレル35に係止されている。上部バネ受け部材27はプランジャバネ26をプランジャバレル35側で受けている。
取付部材29はプランジャバレル35の外周面に固設されており、取付ボルト等によりシリンダブロック(図示せず)に固定される。これにより、燃料噴射ポンプ7が本体(シリンダブロック)に固設される。
プランジャ40は略円柱形状の部材であり、プランジャバレル35の内周面と摺接している。プランジャ40の外周面には螺旋状に溝孔42が形成されている。溝孔42はプランジャ40の上面40aから軸方向に穿設された燃料逃がし孔41と連通している。
吸入部31はプランジャバレル35の側面、かつシリンダブロック(図示せず)の外側に設けられている。プランジャバレル35の内周面と吸入部31の吸入通路32は、燃料噴射ポンプ7の燃料入口である燃料供給ポート36により連通されている。
プランジャ室43は、プランジャバレル35の内周面とプランジャ40の上面40aとによって形成される空間である。また、連通部材45はプランジャ室43と吐出部55とを連通する部材である。
吐出部55の内部には、出口弁50が収納されている。出口弁50は出口弁バネ51によって下方(カム軸20側)に付勢されており、連通部材45の上端部に着座することで、プランジャ室43と吐出部55との間を遮断している。吐出部55の上端部には、接続部材56及びシール部材57を介して高圧管8が接続される。
以下では、図2及び図3に示したような構成の燃料噴射ポンプ7による燃料の圧送サイクルについて説明する。
カム軸20が回転すると、カム軸20の中途部に形成されたポンプ駆動カム21に当接したローラ22は、ポンプ駆動カム21の外周形状に沿って上下運動を行う。この運動により、ローラピン23、ローラタペット24、下部バネ受け部材25を介して、プランジャ40がプランジャバレル35内を上下に摺動する。この摺動運動により、燃料タンク1内に貯留された燃料を燃料噴射ポンプ7内に吸入すると共に、高圧管8を介して燃料噴射ノズル9へと燃料を供給する。
具体的には、プランジャが最も下降しているときは、プランジャ40の上面40aは燃料入口である燃料供給ポート36よりも下方に位置しており、燃料タンク1から燃料フィルタ3等を経て流れてきた燃料は、吸入部31の吸入通路32から燃料供給ポート36を経てプランジャ室43内へ流入する。
カム軸20が回転してプランジャ40が上方に摺動し、プランジャ40の上面40aが燃料供給ポート36上端よりも上方に位置した時点で、プランジャ40の側面により燃料供給ポート36とプランジャ室43とが遮断される。プランジャ40がこれより上方に摺動すると、プランジャ室43内の燃料が圧縮されてプランジャ室43内の圧力が増大する。プランジャ室43内の圧力が所定の圧力以上になると、出口弁バネ51の付勢力に抗して出口弁50が上方に摺動する。これにより、プランジャ室43と吐出部55とが連通し、高圧管8より燃料噴射ノズル9へ燃料が圧送される。
プランジャ40がさらに上方に摺動すると、プランジャ40の外周面に螺旋状に形成された溝孔42が燃料供給ポート36と連通する。溝孔42はプランジャ40の上面40aから軸方向に穿設された燃料逃がし孔41と連通しているため、プランジャ室43内と吸入部31の吸入通路32とが連通する。これにより、プランジャ室43内の高圧の燃料が吸入部31の吸入通路32へ逆流する。この時吸入通路32内が急激に高圧となる。この圧力を「スピル圧」と呼ぶ。
プランジャ室43内の高圧の燃料が吸入部31の吸入通路32へ逆流したことにより、プランジャ室43内の圧力は低下し、出口弁バネ51の付勢力によって出口弁50が下方に摺動し連通部材45の上端部に着座する。これによってプランジャ室43と吐出部55との間が再び遮断され、燃料の圧送が停止する。
プランジャ40が下方へ摺動し、再びプランジャ40の上面40aが燃料供給ポート36よりも下方に来ると、燃料タンク1からの燃料が吸入部31の吸入通路32から燃料供給ポート36を経てプランジャ室43内へ流入する。
以上のような圧送サイクルを繰り返すことにより、燃料噴射ポンプ7は燃料噴射ノズル9へ所定のタイミングで所定量の燃料を圧送する。
上記のような構成の燃料噴射ポンプ7における、吸入配管の一構成例について図4乃至図6を用いて説明する。
図4に示すように、燃料タンク1から燃料を燃料噴射ポンプ7に供給するための燃料噴射ポンプ7の燃料入口である燃料供給ポート36に吸入配管100を接続し、燃料供給ポート36から所定距離離れた位置に絞り部材101を配置する吸入配管100において、吸入配管100はホース6等により構成し、ホース6内に絞り部材101を挿入し、絞り部材101は略円筒状であって、その軸心方向両端外周部にリング状の凸部を形成している。燃料噴射ポンプ7の吸入配管100は、吸入部31、ホース6、絞り部材101、クリップ60、三方継手5により構成されている。
吸入部31の上流側の端部はホース6の下流側の端部に挿嵌され、ホース6は抜け落ちることがないようクリップ60により繋止されている。吸入部31の吸入通路32によって燃料供給ポート36とホース6が連通されている。ホース6内であって、燃料供給ポート36から所定距離離れた位置には絞り部材101が挿入されている。絞り部材101はその中途部をホース6の外周からクリップ60により繋止されている。三方継手5の端部5bはホース6の上流側の端部に挿嵌され、クリップ60により繋止されている。三方継手5の端部5aにはホース4が、端部5cには戻りホース10が、それぞれクリップ60・60により繋止されている。このような構成において、燃料タンク1内に貯留された燃料はホース4、吸入配管100を介して燃料噴射ポンプ7内に流入し、燃料噴射ポンプ7により高圧管8を経て燃料噴射ノズル9へ圧送される
図5(a)及び(b)に示すように、絞り部材101は略円筒状であって、その軸心方向両端外周部にはリング状の凸部101a・101aを形成している。凸部101a・101aは、軸心を通る断面視略三角形状に形成している。また、絞り部材101の材質は限定されるものではなく、金属や樹脂など、充分な強度と耐食性を持った材質により形成されていればよい。
ここで絞り部材101の作用について説明する。前述したように、燃料噴射ポンプ7による燃料の圧送サイクルにおいてはスピル圧が発生する。スピル圧発生時には、燃料噴射ポンプ7のプランジャ室43内の圧力が急激に低下するため、多量の気泡が発生し、燃料供給不良が発生する。これを防止するため、燃料入口である燃料供給ポート36から所定距離離れた位置に絞り部材101を設けている。つまり、絞り部材101を設けることにより、スピル圧発生時における吸入部31の吸入通路32内の圧力を上昇させ、その圧力により気泡を絞り部材101の上流側に排出する。また、この絞り部材101によって、絞り部材101の上流側に排出した気泡が再び吸入通路32内に流入するのを防止している。絞り部材101の上流側に排出された気泡は、図1で示したように、燃料ホース6、三方継手5、戻りホース10、燃料フィルタ3の上部、燃料タンク戻りホース12を経て燃料タンク1内に戻る。
また、燃料供給ポート36から絞り部材101の間の所定距離について説明する。本構成において「所定距離」とは、燃料供給ポート36から絞り部材又は絞り部の間の距離であり、吸入通路内の圧力を高めて、気泡を絞り部材の上流側に排出するために必要な距離である。本構成例においては、絞り部材101を燃料供給ポート36から所定距離だけ離した位置に配することにより、スピル圧発生時の吸入通路32内の圧力を、気泡を絞り部材101の上流側に排出するのに適当な圧力まで高めている。燃料供給ポート36から絞り部材101を所定距離以上離した場合、スピル圧発生時の吸入通路32内の圧力が下がり、発生した気泡を絞り部材101の上流側に充分排出することができず、燃料供給不良が発生する場合がある。また、燃料供給ポート36から絞り部材101の間の距離を所定距離以下に構成した場合、スピル圧発生時の吸入通路32内の圧力が上がり、その圧力により吸入配管100及び吸入通路102を構成する部材が損傷する恐れがある。そのため、燃料供給ポート36から絞り部材101の間の距離を所定距離以下に構成する場合には、吸入通路32内の圧力上昇に耐え得る充分な強度を持った部材により吸入配管100及び吸入通路102を構成する必要がある。燃料供給ポート36から絞り部材の間の「所定距離」は実験等により求められる距離である。また、燃料供給ポート36から絞り部材の間の配管を鋼管等の強度の高い部材で構成したり、体積(径)を増大したりすることで、「所定距離」を短く構成することも可能である。
本構成例の如く構成することで、スピル圧により絞り部材101が上流側へ移動することを防止できる。つまり、絞り部材101に設けたリング状の凸部101a・101aによって絞り部材101がホース6の内周面に強固に嵌着される。さらに、一端側の凸部101aと他端側の凸部101aの間をホース6の外周からクリップ60により繋止することで、より確実に絞り部材101を固定することができる。また、絞り部材101に設けたリング状の凸部101a・101aによってスピル圧が遮断され、ホース6の膨張及び伸縮や振動により、ホース6が絞り部材101を固定するクリップ60と擦れることが無く、亀裂の発生を防止することができる。
また、図5(c)及び(d)に示す如く構成した絞り部材を用いて、吸入配管110を図6に示す如く構成することもできる。つまり、図5(c)及び(d)に示すように、絞り部材111は略円筒状であって、その燃料入口側の端である端部111bの外周部にリング状の凸部111cを形成している。凸部111cは、断面視略三角形状に形成している。図6に示すように、絞り部材111の端部111aを上流側に、凸部111cを有する端部111bを下流側に向け、ホース6内であって燃料供給ポート36から所定距離離れた位置にクリップ60により繋止する。
図6に示すように構成することで、絞り部材111の形状が簡略であり、容易に製作することができる。これにより、コストの低減化を図ることができる。また、スピル圧は絞り部材111の下流側に発生するため、凸部111cによりスピル圧が遮断され、ホース6の膨張及び伸縮や振動により、ホース6が絞り部材111を固定するクリップ60と擦れることが無く、亀裂の発生を防止することができる。
本構成例において、絞り部材の外周部に設けるリング状の凸部は、軸心を通る断面視略三角形状に形成したが、本構成においてはこれに限るものではない。つまり、断面視略半円状等に形成しても良く、絞り部材の移動を防止することができる形状であれば良い。
前述したような構成の燃料噴射ポンプ7における、吸入配管の他の構成例について図7乃至図9を用いて説明する。
図7に示すように、燃料タンク1から燃料を燃料噴射ポンプ7に供給するための燃料噴射ポンプ7の燃料入口である燃料供給ポート36に吸入配管120を接続し、燃料供給ポート36から所定距離離れた位置に絞り部材121を配置する吸入配管120において、絞り部材121の軸心部に形成した絞り孔121cは、燃料入口側である端部121b側の断面積が大きく、他側である端部121aに向かって徐々に断面積が小さくなる構成としている。燃料噴射ポンプ7の吸入配管120は、吸入部31、ホース6、絞り部材121、クリップ60、三方継手5により構成されている。
吸入部31の上流側の端部はホース6の下流側の端部に挿嵌され、ホース6は抜け落ちることがないようクリップ60により繋止されている。吸入部31の吸入通路32によって燃料供給ポート36とホース6が連通されている。絞り部材121は端部121aを上流側に、端部121bを下流側に向けて、ホース6内であって、燃料供給ポート36から所定距離離れた位置に挿入されている。絞り部材121はその中途部をホース6の外周からクリップ60により繋止されている。三方継手5の端部5bはホース6の上流側の端部に挿嵌され、クリップ60により繋止されている。三方継手5の端部5aにはホース4が、端部5cには戻りホース10が、それぞれクリップ60・60により繋止されている。このような構成において、燃料タンク1内に貯留された燃料はホース4、吸入配管120を介して燃料噴射ポンプ7内に流入し、燃料噴射ポンプ7により高圧管8を経て燃料噴射ノズル9へ圧送される。
図8(a)及び(b)に示すように、絞り部材121の軸心部に形成した絞り孔121cは、下流側の端部121b側の断面積が大きく、上流側である端部121a側に向かって徐々に断面積が小さくなる構成としている。
本構成例の如く構成することで、スピル圧により発生した気泡や燃料中に含まれる空気を容易に絞り部材121の上流側に排出することができる。また、絞り部材121の上流側は絞り孔121cの断面積が小さいため、絞り部材121の上流側に排出した気泡が再び下流側に戻り難く、エンジンの回転不調を防止することができる。
また、図8(c)及び(d)に示す如く構成した絞り部材131を用いて、吸入配管130を図9に示す如く構成することもできる。つまり、図8(c)及び(d)に示すように、絞り部材131の軸心部に形成した絞り孔は、上下一対設け、上側の絞り孔131cは下流側(燃料入口側)である端部131b側の断面積が大きく、上流側である端部131a側が小さく、下側の絞り孔131dは端部131b側の断面積が小さく、端部131a側が大きくなる構成としている。なお、本構成例では上下対称に構成しているが、上側よりも下側の通路面積を大きく構成することも可能である。この場合燃料の供給が前記よりも容易に行われる。逆に、上側の通路面積を大きくすると、空気の抜けが前記よりも容易に行われる。図9に示すように、絞り部材131の端部131aを上流側に、端部131bを下流側に向け、ホース6内であって燃料供給ポート36から所定距離離れた位置にクリップ60により繋止する。また、絞り部材131の絞り孔131cが上方に、絞り部材131の絞り孔131dが下方に位置するよう配置する。
このように構成することで、スピル圧により発生した気泡や燃料中に含まれる空気を上側の絞り孔131cを介して容易に絞り部材131の上流側に排出することができる。つまり、燃料中の空気は上方に溜まるため、その大半は上側の絞り孔131cを介して排出される。また、絞り部材131の上流側に排出した気泡が再び下流側に戻り難く、エンジンの回転不調を防止することができる。燃料は下側の絞り孔131dを介して絞り部材131の上流側から下流側に流入するため、燃料噴射ポンプ7へスムースに燃料が供給される。
本発明である吸入配管の実施例について図10を用いて説明する。
図10に示すように、燃料タンク1から燃料を燃料噴射ポンプ7に供給するための燃料供給ポート36に接続する吸入配管140において、吸入配管140の吸入部141に絞り部材を一体的に設け、前記絞り部材を構成する吸入部141に吸入配管140を構成するホース6を接続している。燃料噴射ポンプ7の吸入配管140は、吸入部141、クリップ60、ホース6等により構成されている。
吸入部141は、鋼管142及び144より構成されている。鋼管142に設けられた吸入通路の一端はプランジャバレル35に連通接続され、他端には鋼管144の一端が連通接続されている。鋼管144の他端側(反鋼管142側)はホース6に挿嵌され、ホース6は抜け落ちることがないようクリップ60により繋止されている。鋼管142の中途部であって、燃料供給ポート36から所定距離離れた位置には絞り加工により絞り部142aが設けられている。つまり、吸入部141に絞り部材が一体的に設けられた構造となっている。このように構成することで、燃料入口である燃料供給ポート36とホース6とが連通されている。また、鋼管142には絞り部142aをドリル等で穴あけ加工するための加工穴142bが設けられている。燃料の漏出を防止するために、加工穴142bにはプラグ143が螺設されている。
鋼管142に絞り部142aを設けることで、スピル圧発生時に発生した気泡を絞り部142aより上流側(鋼管144側)に排出すると共に、絞り部142aより上流側の燃料中の空気や気泡が燃料噴射ポンプ7内に流入するのを防止している。
このような構成において、燃料タンク1内に貯留された燃料はホース6、吸入部141の鋼管144及び鋼管142の絞り部142aを通過し燃料噴射ポンプ7内に流入し、燃料噴射ポンプ7により高圧管8を経て燃料噴射ノズル9へ圧送される
本実施例の如く構成することで、絞り部142aが鋼管142と一体的に構成されるため、組み立てが容易となる。また、スピル圧によって高圧となる絞り部142aの下流側を鋼管で構成することができるため、ホースに亀裂が発生することもない。さらに、絞り部142aが鋼管142と一体的に構成されるため耐久性も向上することができる。つまり、燃料供給ポート36から絞り部142aの間の所定距離を短くすることができる。これによって、絞り部材等をホース6に設ける必要がないため、ホース6を折り曲げることや短縮することができ、吸入配管140をコンパクトに構成することができる。
また、吸入配管150を図11に示す如く構成することもできる。つまり、図11に示すように、絞り部材が一体的に設けられた吸入部141から所定距離離れた吸入配管150にもう一つの絞り部材151を配置している。ホース6内であって、吸入部141に設けられた絞り部142aから所定距離離れた位置に絞り部材151をクリップ60により繋止している。絞り部142aから絞り部材151までの「所定距離」とは、スピル圧発生時に絞り部142aと絞り部材151との間の圧力を、燃料中に含まれた気泡を絞り部材151の上流側に充分排出できる圧力まで高めるために必要な距離である。この「所定距離」は実験等により求められる距離である。三方継手5の端部5bはホース6の上流側の端部に挿嵌され、クリップ60により繋止されている。三方継手5の端部5aにはホース4が、端部5cには戻りホース10が、それぞれクリップ60・60により繋止されている。
このように、絞り部材151を絞り部142aの上流側に追加することで、スピル圧発生時の絞り部材151より下流側の圧力を高め、気泡を充分排出することができる。これにより、燃欠後等の空気が大量に吸入配管150内に存在する場合においても、給油後のエンジンの再始動が容易にできるようになる。
6 ホース
7 燃料噴射ポンプ
8 高圧管
31 吸入部
35 プランジャバレル
36 燃料供給ポート
60 クリップ
110 吸入配管
111 絞り部材

Claims (1)

  1. 燃料タンク(1)から燃料を燃料噴射ポンプ(7)に供給する燃料供給ポート(36)に接続されている燃料噴射ポンプ(7)の吸入配管(150)において、
    前記吸入配管(150)の燃料供給ポート(36)との接続部に、吸入部(141)を構成し、該吸入部(141)は、一方の鋼管(142)及び他方の鋼管(144)により構成し、
    前記一方の鋼管(142)に設けられた吸入通路の一端は、燃料噴射ポンプ(7)のプランジャバレル(35)に穿設した燃料供給ポート(36)に直接的に連通接続されているとともに、前記一方の鋼管(142)に設けられた吸入通路の他端には、前記他方の鋼管(144)の一端が連通接続されており、
    前記一方の鋼管(142)内で前記燃料供給ポート(36)から所定距離離れた位置に、絞り部(142a)を穿設し、
    前記他方の鋼管(144)の前記一方の鋼管(142)とは反対側に、ホース(6)を挿嵌し、
    前記ホース(6)内で前記一方の鋼管(142)から所定距離離れた位置に、絞り部材(151)を介装し、
    前記一方の鋼管(142)内の絞り部(142a)の上流側に前記絞り部材(151)を設ける構成とした
    ことを特徴とする燃料噴射ポンプの吸入配管。
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