JP5311309B2 - 共有キャッシュメモリとそのキャッシュ間のデータ転送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、Non−Uniform Shared構成の新規な共有キャッシュ構成とそのキャッシュ間のサイクルタイムの短いデータ転送方法に関する技術である。
1チップ上に複数のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサ(CMP:Chip Multi Processor) におけるキャッシュの構成に、NUMA(Non−Uniform
Memory Architecture)がある。NUMAは、複数のプロセッサコアからのメモリ共有を可能にするコンピュータアーキテクチャである。
図1は、このNUMAの代表的な構成の1つであるNon−Uniform
Shared構成のキャッシュの物理構成の一例を示している。Non−Uniform Shared構成では、自身のL2キャッシュにおいて、キャッシュ・ミスが発生した場合、他のプロセッサコアのL2キャッシュに対して相互結合網(Network)を介してアクセスを行い、ラインをフェッチすることが可能である。これにより、L2キャッシュは仮想的に各プロセッサコアによって共有され、外部メモリへのアクセス頻度を低減することが可能である。
また、新たにラインを主メモリからフェッチする際に、自身のL2容量が不足した場合、他のプロセッサコアのL2キャッシュに一時的に不要なラインをリプレースすることによって容量効率を向上させている。
Non−Uniform Shared構成のCMPにおいて、ラインフェッチやラインリプレース動作時のL2キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムが、CMPにおける処理時間を決定する上で重要な要素となっている。
一方、近年のSRAM(Static Random Access Memory)等のメモリは、SoCに搭載されるCMOSプロセス技術が進展し、集積回路の加工寸法(スケーリングサイズ)が縮小され、より高いチップ密度と低いチップコストが実現され、メモリ容量が増大している。このようなスケーリングサイズの縮小は、SRAM等のメモリセルを構成するトランジスタのしきい値電圧のばらつきを拡大し、メモリセルにおける読み出しや書き込みのノイズマージンを低下させ、メモリセル動作を不安定性化し、ビット誤り率(BER;Bit Error Rate)を増大させている。
上記状況に鑑みて、本発明者らは、アプリケーションやメモリ状況に応じてメモリセルのビット信頼性(QoB:Quality of Bit)を動的に変化させることができ、動作の安定性を確保して低消費電力化および高信頼性化を実現できるメモリを提供することを目的として、1ビットが1個のメモリセルで構成されるモードと、1ビットが2個のメモリセルを連結して構成されるモードとを動的に切り替えることができ、モードを切り替えることにより、1ビットの動作安定性の増大および読出し動作のセル電流の増大(読出し動作の高速化)を行い、またビットエラーの自己修復が行えるといった新規な半導体メモリを既に提案している(特許文献1を参照)。
かかる提案の半導体メモリの一実施例は、図2−1に示すように、各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通が制御し得る1本のワードラインとから構成されるメモリセルにおいて、隣接する2つのメモリセルのデータ保持ノード間に、1対のP型MOSトランジスタ(M20,M21)と、該P型MOSトランジスタが導通するように制御し得る1本のモード制御ラインを追加した構成とされる。
また、図2−2は、隣接する2つのメモリセルのデータ保持ノード間に、1対のN型MOSトランジスタ(M20,M21)と、該N型MOSトランジスタが導通するように制御し得る1本のモード制御ラインを追加した構成を示している。
ここで、図2−1のメモリセルの回路動作を簡単に説明する。図2−1に示すメモリセル(MC01)は、電源電位VVDDAおよび接地電位VGNDAの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタ(M00)およびN型MOSトランジスタ(M02)と、電源電位VVDDAおよび接地電位VGNDAの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタ(M01)およびN型MOSトランジスタ(M03)とからなるラッチ回路を構成している。メモリセル(MC01)自体は、一般的な6トランジスタの構成のメモリセルである。
メモリセル(MC10)も同様に、電源電位VVDDBおよび接地電位VGNDBの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタ(M10)およびN型MOSトランジスタ(M12)と、電源電位VVDDBおよび接地電位VGNDBの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタ(M11)およびN型MOSトランジスタ(M13)とからなるラッチ回路を構成している。メモリセル(MC10)自体も、一般的な6トランジスタの構成のメモリセルである。
メモリセル(MC01)では、P型MOSトランジスタ(M00)およびN型MOSトランジスタ(M02)のゲート端子は、共にP型MOSトランジスタ(M01)およびN型MOSトランジスタ(M03)のノード(N01)に接続されている。また、P型MOSトランジスタ(M01)およびN型MOSトランジスタ(M03)のゲート端子は、共にP型MOSトランジスタ(M00)およびN型MOSトランジスタ(M02)のノード(N00)に接続されている。このようにM00〜M03のトランジスタはクロスカップル接続されているため、P型MOSトランジスタ(M00,M01)は負荷トランジスタとして動作し、N型MOSトランジスタ(M02,M03)は駆動トランジスタとして動作する。メモリセル(MC10)も同様である。
またメモリセル(MC01)は、相補なビットライン(BL,/BL)と、ノード(N00,N01)との間にそれぞれ接続されたN型MOSトランジスタ(M04、M05)のスイッチ部を備える。N型MOSトランジスタ(M04,M05)のゲート端子は、共に共通のワードライン(WLA)に接続されており、N型MOSトランジスタ(M04,M05)のゲート電位はワードライン(WLA)により制御される。すわなち、メモリセル(MC01)においては、P型MOSトランジスタ(M00,M01)を負荷トランジスタとし、N型MOSトランジスタ(M02,M03)を駆動トランジスタし、N型MOSトランジスタ(M04,M05)をスイッチ部として動作するのである。
また、メモリセル(MC10)も、相補なビットライン(BL,/BL)と、ノード(N10,N11)との間にそれぞれ接続されたN型MOSトランジスタ(M14、M15)のスイッチ部を備える。N型MOSトランジスタ(M14,M15)のゲート端子は、共に共通のワードライン(WLA)に接続されており、N型MOSトランジスタ(M14,M15)のゲート電位はワードライン(WLA)により制御される。
そして、メモリセル(MC01,MC10)のデータ保持ノード間(N00とN10の間、N01とN11の間)に、モード制御スイッチ部となる1対のP型MOSトランジスタ(M20、M21)が設けられ、このP型MOSトランジスタ(M20、M21)の導通を制御する1本のモード制御ライン(/CTRL)が設けられている。
以上のような回路構成のメモリセルでは、1ビットのデータをメモリセル(MC01)に記憶する場合と、1ビットのデータをメモリセル(MC01)とメモリセル(MC10)の2つのメモリセルに記憶する場合とを、モード制御ライン(/CTRL)を用いて、使い分けることが可能である。上記回路構成のメモリセルは、1ビットが1個のメモリセルで構成されるモードと、1ビットが2個のメモリセルを連結して構成されるモードの2つの状態を有し、アプリケーションやメモリ状況に応じてメモリセルのビット信頼性を動的に変化させることができ、動作の安定性を確保して低消費電力化および高信頼性化を実現する。
この1ビットが1個のメモリセルで構成されるモードと、1ビットが2個のメモリセルを連結して構成されるモードの切り替えは、メモリセルブロック毎に動的に変化させることが可能である。
本発明は、1ビットが1個のメモリセルで構成されるモードと、1ビットが2個のメモリセルを連結して構成されるモードの2つの状態を有し、アプリケーションやメモリ状況に応じてメモリセルのビット信頼性を動的に変化させることができ、動作の安定性を確保して低消費電力化および高信頼性化を実現できるメモリセルを、CMP上のキャッシュ間のデータコピーに応用するものである。
PCT/JP2009/50086
上述したように、Non−Uniform
Shared構成のCMPにおいて、ラインフェッチやラインリプレース動作時のL2キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムが、CMPにおける処理時間を決定する上で重要な要素となっている。
本発明は、Non−Uniform
Shared構成のCMPにおいて、キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムを短くでき、高速、低電圧動作が可能な共有キャッシュメモリとそのキャッシュ間のデータ転送方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点の共有キャッシュメモリは、
1チップ上にn(nは2以上)個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサにおけるNon−Uniform Shared構成のキャッシュメモリであって、
(1)各プロセッサコアに接続されるメモリセル群は、
各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルが、ビットラインを共通にして連結されたものであり、
(2)共通のビットライン隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を備え、
(3)共通のビットライン隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコアに接続されている、構成とされる。
かかる構成によれば、Non−Uniform Shared構成のCMPにおいて、キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムを短くでき、高速コピー、低電圧動作が可能である。
また、本発明の第2の観点の共有キャッシュメモリは、
1チップ上に2個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサにおけるNon−Uniform Shared構成のキャッシュメモリであって、
(1)各プロセッサコアに接続されるメモリセル群は、
各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルが、ビットラインを共通にして連結されたものであり、
(2)共通のビットライン上下に隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を備え、
(3)共通のビットラインで上下に隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコアに接続されている、構成とされる。
かかる構成によれば、Non−Uniform Shared構成のCMPにおいて、キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムを短くでき、高速コピー、低電圧動作が可能である。
また、本発明の第3の観点の共有キャッシュメモリは、
各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルと、
ビットラインを共通にして上下に隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を備え、
1ビットが1個のメモリセルで構成されるモード(1ビット/1セルモード)と、1ビットが共通のビットライン上下2個のメモリセルを連結して構成されるモード(1ビット/2セルモード)とを、モード制御ラインを用いて、動的に切り替えできる半導体メモリにおいて、
前記半導体メモリを、1チップ上に2個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサにおけるNon−Uniform
Shared構成のキャッシュメモリに用い、
共通のビットラインで上下に隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコアに接続されている、構成とされる。
かかる構成によれば、1ビットが1個のメモリセルで構成されるモードと、1ビットが2個のメモリセルを連結して構成されるモードの2つの状態を有し、アプリケーションやメモリ状況に応じてメモリセルのビット信頼性を動的に変化させることができ、動作の安定性を確保して低消費電力化および高信頼性化を実現できるメモリセルを、CMP上のNon−Uniform Shared構成のキャッシュメモリに応用して、キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムを短くでき、高速コピー、低電圧動作が可能である。
また、本発明の第1の観点のキャッシュ間のデータ転送方法は、上記の第1〜第3の観点の共有キャッシュメモリにおいて、隣接するメモリセル間のデータ転送方法であって、コピー元のメモリセル(コピー元セル)からコピー先のメモリセル(コピー先セル)へ保持データを転送する手順が、
1−1)一対のビットラインの状態をハイレベルに、かつ、コピー先セルのワードラインの状態をハイレベルに、かつ、コピー先セルのグランドラインを電源電位にするステップと、
1−2)コピー先セルのワードラインの状態をローレベルにするステップと、
1−3)モード制御ラインを制御して、モード制御スイッチ部を導通させるステップと、
1−4)コピー先セルのグランドラインをグランド電位に戻すステップと、
を備える構成とされる。
かかる構成によれば、上記1−1)〜1−4)のステップを用いて、キャッシュメモリ間のデータ転送処理を、短いサイクルで高速に行え、かつ低電圧動作で行える。
また、本発明の第2の観点のキャッシュ間のデータ転送方法は、上記の第1〜第3の観点の共有キャッシュメモリにおいて、隣接するメモリセル間のデータ転送方法であって、コピー元のメモリセル(コピー元セル)からコピー先のメモリセル(コピー先セル)へ保持データを転送する手順が、
2−1)一対のビットラインの状態をローレベルに、かつ、コピー先セルのワードラインの状態をハイレベルに、かつ、コピー先セルの電源ラインをグランド電位にするステップと、
2−2)コピー先セルのワードラインの状態をローレベルにするステップと、
2−3)モード制御ラインを制御して、モード制御スイッチ部を導通させるステップと、
2−4)コピー先セルの電源ラインを電源電圧に戻すステップと、
を備える構成とされる。
かかる構成によれば、上記2−1)〜2−4)のステップを用いて、キャッシュメモリ間のデータ転送処理を、短いサイクルで高速に行え、かつ低電圧動作で行える。また、第2の観点のキャッシュ間のデータ転送方法は、第1の観点のキャッシュ間のデータ転送方法と比べて、上記2−3)のステップのモード制御スイッチ部が導通する直前まで、コピー先セルの内部状態がより不安定となり、すなわち、コピー先セルの保持データが全てローレベルとなることから、データコピーのビット誤り率(BER)を低減できる。
ここで、上記のキャッシュ間のデータ転送方法において、モード制御スイッチ部は、隣接するメモリセルのデータ保持ノード間に、1対のP型MOSトランジスタを配設した構成であり、モード制御ラインは、該P型MOSトランジスタのゲートを制御することが好ましい態様である。
モード制御スイッチ部がP型MOSトランジスタで構成される場合、コピー先セルのグランドラインを制御する第1の観点のキャッシュ間のデータ転送方法よりも、コピー先セルの電源ラインを制御する第2の観点のキャッシュ間のデータ転送方法の方が、データコピーのビット誤り率(BER)をより低減でき、また、より低い動作電圧で動作できるからである。
また、上記のキャッシュ間のデータ転送方法において、モード制御スイッチ部は、隣接するメモリセルのデータ保持ノード間に、1対のN型MOSトランジスタを配設した構成であり、モード制御ラインは、該N型MOSトランジスタのゲートを制御することが好ましい態様である。
モード制御スイッチ部がN型MOSトランジスタで構成される場合は、コピー先セルのグランドラインを制御する第1の観点のキャッシュ間のデータ転送方法、コピー先セルの電源ラインを制御する第2の観点のキャッシュ間のデータ転送方法、共に、データコピーのビット誤り率(BER)をより低減でき、また、より低い動作電圧で動作できるからである。
本発明の共有キャッシュメモリは、Non−Uniform Shared構成のCMPにおいて、キャッシュ間のデータコピーに伴うサイクルタイムを短くでき、高速、低電圧動作が可能であるといった効果を有する。
また、本発明の共有キャッシュメモリにおけるキャッシュ間のデータ転送方法は、ビット誤り率(BER)を低減でき、低電圧動作が可能であるといった効果を有する。
Non−Uniform Shared構成のキャッシュの物理構成の一例を示す。 メモリセルのビット信頼性QoBを動的に変化させ得る提案中の半導体メモリのメモリセルの回路構成図(モード制御スイッチ部はP型MOSトランジスタ)を示す。 メモリセルのビット信頼性QoBを動的に変化させ得る提案中の半導体メモリのメモリセルの回路構成図(モード制御スイッチ部はN型MOSトランジスタ)を示す。 本発明のNon−Uniform Shared構成のキャッシュの物理構成を示す。 実施例1のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第1ステップ) 実施例1のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第2ステップ) 実施例1のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第3ステップ) 実施例1のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第4ステップ) 実施例1の第1〜第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形図 実施例2のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第1ステップ) 実施例2のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第2ステップ) 実施例2のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第3ステップ) 実施例2のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第4ステップ) 実施例2の第1〜第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形図 実施例3のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第1ステップ) 実施例3のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第2ステップ) 実施例3のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第3ステップ) 実施例3のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第4ステップ) 実施例3の第1〜第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形図 実施例4のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第1ステップ) 実施例4のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第2ステップ) 実施例4のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第3ステップ) 実施例4のデータコピー方法におけるステップ毎の回路状態の説明図(第4ステップ) 実施例4の第1〜第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形図 実施例1〜4のデータコピー時の動作電圧とビット誤り率のグラフ
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図3は、1チップ上に2個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサ(CMP)における本発明のNon−Uniform Shared構成のキャッシュの物理構成を示している。
2個のプロセッサコア(μP,μP)に接続されるメモリセル群は、1ビットのメモリセル(MC)がワードライン方向に連結されたものである。
点線で囲まれ、斜めのハッチングで示したメモリセル(MC)ペア回路は、各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルのペアに、ビットライン方向に上下に隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を更に加えた構成となる。
この上下に隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコア(μP,μP)に接続されている。具体的に図3の場合で説明する。図3の場合では、4行×4列の計16個のMCが示されている。それぞれのメモリセル(MC)の位置を(m,n)で示すことにする(m:0〜3,n:0〜3)。例えば、MC(0,0)は1行目の1列目、すなわち、図3において左側の上に位置するメモリセルとなる。
図3では、1行目と2行目の上下に隣接するメモリセル(MC)のデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインが加えられている。また、3行目と4行目の上下に隣接するメモリセル(MC)のデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインが加えられている。例えば、上下に隣接するMC(0,0)とMC(1,0),MC(2,3)とMC(3,3)のデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインが加えられている。
後述の実施例1〜4で説明する共有キャッシュ間のデータ転送方法を用いることにより、上下に隣接するメモリセル間でのデータ転送を短サイクルタイムで高速に行うことが可能となる。すなわち、図3に示すようなNon−Uniform Shared構成のデュアルコアプロセッサ(μP,μP)のL2キャッシュ間のラインフェッチ、又は、リプレースのサイクルタイムの短縮が可能となる。
また、一方のプロセッサのみで処理を行う場合は、使用していないプロセッサ側のキャッシュにデータをコピーし、メモリセル(MC)ペア回路を1ビットのメモリセルとして使用することで、アプリケーションやメモリ状況に応じてメモリセルのビット信頼性を高くでき、動作の安定性を確保して低消費電力化および高信頼性化の動作が可能となる。
実施例1では、図2−1で示される6トランジスタで構成される1ビットのメモリセルのペア(MC01,MC10)のデータ保持ノード間に、モード制御スイッチ部として1対のP型MOSトランジスタ(M20,M21)と、このP型MOSトランジスタの導通を制御する1本のモード制御ライン(/CTRL)とを設けた構成について、共有キャッシュ間のデータ転送方法を以下に説明する。
第1のプロセッサは、メモリセル(MC01)に接続されるとする。例えば、メモリセル(MC01)のビット情報は、ノードm0が“H”で、ノードm1が“L”とする。また、第2のプロセッサは、メモリセル(MC10)に接続されるとする。メモリセル(MC01)とメモリセル(MC10)は上下に隣接している。第1のプロセッサと第2のプロセッサは、このメモリセル(MC01)とメモリセル(MC10)を利用して、データを共有する。そのためには、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データとメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データを同一にすべく、メモリセル(MC01)の保持データをメモリセル(MC10)へデータ転送する必要がある。
以下に、図4−1〜図4−4を参照して、共有キャッシュ間のデータ転送方法について説明する。図4−1〜図4−4は、本実施例1の共有キャッシュ間のデータ転送方法におけるステップ毎の回路状態の説明図である。図4−1〜図4−4において、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データをメモリセル(MC10)へデータコピーして、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データとメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データを同一にするものとする。
データコピーの方法としては、コピー先のメモリセル(MC10)のグランドライン(VVGDB)と電源ライン(VVDDB)を制御する2通りの方法がある。本実施例1では、グランドライン(VGNDB)を制御する方法について、データコピーの手順を説明する。
先ず、図4−1に示すように、一対のビットライン(BL,/BL)の状態をハイレベル(“H”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をハイレベル(“H”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)のグランドライン(VGNDB)を電源電位(“VDD”)にする(第1ステップ)。
次に、図4−2に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をローレベル(“L”)にする(第2ステップ)。
次に、図4−3に示すように、コピー元のメモリセル(MC01)とコピー先のメモリセル(MC10)との間を接続しているP型MOSトランジスタ(M20,M21)の導通制御するモード制御ライン(/CTRL)をローレベル(“L”)にして、P型MOSトランジスタ(M20,M21)を導通させ、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データをコピー先のメモリセル(MC10)へデータ転送する(第3ステップ)。
最後に、図4−4に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)のグランドライン(VGNDB)を再びグランド電位(“GND”)の状態に戻す(第4ステップ)。
これにより、メモリセル(MC01)の保持データをメモリセル(MC10)へデータコピーする処理が完了する。
図5は、本実施例1の上記第1ステップから第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形を示したものである。上段の波形は、ワードライン(WLB),モード制御ライン(CTRL),コピー先メモリセルのグランドライン(VGNDB)の信号波形を示している。また、中段の波形は、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データの信号波形を示している。また、下段の波形は、コピーによってデータを書き換えられる側のコピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データの信号波形を示している。
図5に示されるように、上記第3ステップで、モード制御ライン(CTRL)がローレベル(“L”)になるタイミングで、コピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データが書き換えられている。
本実施例1の共有キャッシュ間のデータ転送方法を用いることによって、グランドライン(VGND)を共有するメモリセルの全データを数サイクルでコピーすることが可能となる。従って、Non−Uniform Shared構成のデュアルコアプロセッサ(μP,μP)のL2キャッシュ間のラインフェッチ、又は、リプレースのサイクルタイムの短縮が可能となるのである。
また、後述するように、本実施例1の共有キャッシュ間のデータ転送方法におけるコピー動作時のビット誤り率(BER)は、0.5(V)以下であり、従来の6トランジスタ構成のメモリセルのコピー動作と比較して動作下限電圧が更に向上できている。
次に、実施例2では、実施例1と同様に、図2−1で示される6トランジスタで構成される1ビットのメモリセルのペア(MC01,MC10)のデータ保持ノード間に、モード制御スイッチ部として1対のP型MOSトランジスタ(M20,M21)と、このP型MOSトランジスタの導通を制御する1本のモード制御ライン(/CTRL)とを設けた構成について、共有キャッシュ間のデータ転送方法を以下に説明する。
実施例1はグランドライン(VGNDB)を制御する方法であったのに対して、実施例2では電源ライン(VVDDB)を制御する方法でデータコピーを行う。
先ず、図6−1に示すように、一対のビットライン(BL,/BL)の状態をローレベル(“L”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をハイレベル(“H”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)の電源ライン(VVDDB)をグランド電位(“GND”)にする(第1ステップ)。
次に、図6−2に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をローレベル(“L”)にする(第2ステップ)。
次に、図6−3に示すように、コピー元のメモリセル(MC01)とコピー先のメモリセル(MC10)との間を接続しているP型MOSトランジスタ(M20,M21)の導通制御するモード制御ライン(/CTRL)をローレベル(“L”)にして、P型MOSトランジスタ(M20,M21)を導通させ、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データをコピー先のメモリセル(MC10)へデータ転送する(第3ステップ)。
最後に、図6−4に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)の電源ライン(VVDDB)を再び電源電位(“VDD”)の状態に戻す(第4ステップ)。
これにより、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データをメモリセル(MC10)へデータコピーする処理が完了する。
図7は、本実施例2の上記第1ステップから第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形を示したものである。上段の波形は、ワードライン(WLB),モード制御ライン(CTRL),コピー先メモリセルの電源ライン(VVDDB)の信号波形を示している。また、中段の波形は、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データの信号波形を示している。また、下段の波形は、コピーによってデータを書き換えられる側のコピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データの信号波形を示している。
図7に示されるように、上記第3ステップで、モード制御ライン(CTRL)がローレベル(“L”)になるタイミングで、コピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データが書き換えられている。
また、図7に示されるように、モード制御ライン(CTRL)がローレベル(“L”)になるタイミング直前まで、コピー先のメモリセルの内部状態がより不安定となり、すなわち、コピー先のメモリセルの保持データが全てローレベルとなることから、データコピーのビット誤り率(BER)を低減できる。
本実施例2の共有キャッシュ間のデータ転送方法を用いることによって、電源ライン(VVDD)を共有するメモリセルの全データを数サイクルでコピーすることが可能となる。従って、Non−Uniform Shared構成のデュアルコアプロセッサ(μP,μP)のL2キャッシュ間のラインフェッチ、又は、リプレースのサイクルタイムの短縮が可能となるのである。
また、後述するように、本実施例2の共有キャッシュ間のデータ転送方法におけるコピー動作時のビット誤り率(BER)は、0.5(V)以下であり、従来の6トランジスタ構成のメモリセルのコピー動作と比較して動作下限電圧が更に向上できている。
実施例3では、図2−2で示される6トランジスタで構成される1ビットのメモリセルのペア(MC01,MC10)のデータ保持ノード間に、モード制御スイッチ部として1対のN型MOSトランジスタ(M20,M21)と、このN型MOSトランジスタの導通を制御する1本のモード制御ラインとを設けた構成について、共有キャッシュ間のデータ転送方法を以下に説明する。
第1のプロセッサは、メモリセル(MC01)に接続されるとする。例えば、メモリセル(MC01)のビット情報は、ノードm0が“H”で、ノードm1が“L”とする。また、第2のプロセッサは、メモリセル(MC10)に接続されるとする。メモリセル(MC01)とメモリセル(MC10)は上下に隣接している。第1のプロセッサと第2のプロセッサは、このメモリセル(MC10)とメモリセル(MC10)を利用して、データを共有する。そのためには、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データとメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データを同一にすべく、メモリセル(MC01)の保持データをメモリセル(MC10)へデータ転送する必要がある。
以下に、図8−1〜図8−4を参照して、共有キャッシュ間のデータ転送方法について説明する。 図8−1〜図8−4は、本実施例3の共有キャッシュ間のデータ転送方法におけるステップ毎の回路状態の説明図である。図8−1〜図8−4において、メモリセル(MC01)ノード(m0,m1)の保持データをメモリセル(MC10)へデータコピーして、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データとメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データを同一にするものとする。
データコピーの方法としては、コピー先のメモリセル(MC10)のグランドライン(VVGDB)と電源ライン(VVDDB)を制御する2通りの方法がある。本実施例3では、グランドライン(VVGDB)を制御する方法について、データコピーの手順を説明する。
先ず、図8−1に示すように、一対のビットライン(BL,/BL)の状態をハイレベル(“H”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をハイレベル(“H”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)のグランドライン(VGNDB)を電源電位(“VDD”)にする(第1ステップ)。
次に、図8−2に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をローレベル(“L”)にする(第2ステップ)。
次に、図8−3に示すように、コピー元のメモリセル(MC01)とコピー先のメモリセル(MC10)との間を接続しているN型MOSトランジスタ(M20,M21)の導通制御するモード制御ライン(CTRL)をハイレベル(“H”)にして、N型MOSトランジスタ(M20,M21)を導通させ、コピー元のメモリセル(MC01)の保持データ(m0,m1)をコピー先のメモリセル(MC10)へデータ転送する(第3ステップ)。
最後に、図8−4に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)のグランドライン(VGNDB)を再びグランド電位(“GND”)の状態に戻す(第4ステップ)。
これにより、メモリセル(MC01)の保持データ(m0,m1)をメモリセル(MC10)へデータコピーする処理が完了する。
図9は、本実施例3の上記第1ステップから第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形を示したものである。上段の波形は、ワードライン(WLB),モード制御ライン(CTRL),コピー先メモリセルのグランドライン(VGNDB)の信号波形を示している。また、中段の波形は、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データの信号波形を示している。また、下段の波形は、コピーによってデータを書き換えられる側のコピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データの信号波形を示している。
図9に示されるように、上記第3ステップで、モード制御ライン(CTRL)がハイレベル(“H”)になるタイミングで、コピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データが書き換えられている。
本実施例3の共有キャッシュ間のデータ転送方法を用いることによって、グランドライン(VGND)を共有するメモリセルの全データを数サイクルでコピーすることが可能となる。従って、Non−Uniform Shared構成のデュアルコアプロセッサ(μP,μP)のL2キャッシュ間のラインフェッチ、又は、リプレースのサイクルタイムの短縮が可能となるのである。
また、後述するように、本実施例3の共有キャッシュ間のデータ転送方法におけるコピー動作時のビット誤り率(BER)は、0.5(V)以下であり、従来の6トランジスタ構成のメモリセルのコピー動作と比較して動作下限電圧が更に向上できている。
次に、実施例4では、実施例3と同様に、図2−2で示される6トランジスタで構成される1ビットのメモリセルのペア(MC01,MC10)のデータ保持ノード間に、モード制御スイッチ部として1対のN型MOSトランジスタ(M20,M21)と、このN型MOSトランジスタの導通を制御する1本のモード制御ライン(CTRL)とを設けた構成について、共有キャッシュ間のデータ転送方法を以下に説明する。
実施例3はグランドライン(VGNDB)を制御する方法であったのに対して、実施例4では電源ライン(VVDDB)を制御する方法でデータコピーを行う。
先ず、図10−1に示すように、一対のビットライン(BL,/BL)の状態をローレベル(“L”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をハイレベル(“H”)に、かつ、コピー先のメモリセル(MC10)の電源ライン(VVDDB)をグランド電位(“GND”)にする(第1ステップ)。
次に、図10−2に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)のワードライン(WLB)の状態をローレベル(“L”)にする(第2ステップ)。
次に、図10−3に示すように、コピー元のメモリセル(MC01)とコピー先のメモリセル(MC10)との間を接続しているN型MOSトランジスタ(M20,M21)の導通制御するモード制御ライン(CTRL)をハイレベル(“H”)にして、N型MOSトランジスタ(M20,M21)を導通させ、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データをコピー先のメモリセル(MC10)へデータ転送する(第3ステップ)。
最後に、図10−4に示すように、コピー先のメモリセル(MC10)の電源ライン(VVDDB)を再び電源電位(“VDD”)の状態に戻す(第4ステップ)。
これにより、メモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データをメモリセル(MC10)へデータコピーする処理が完了する。
図11は、本実施例4の上記第1ステップから第4ステップにおけるメモリセルの保持データの波形を示したものである。上段の波形は、ワードライン(WLB),モード制御ライン(CTRL),コピー先メモリセルの電源ライン(VVDDB)の信号波形を示している。また、中段の波形は、コピー元のメモリセル(MC01)のノード(m0,m1)の保持データの信号波形を示している。また、下段の波形は、コピーによってデータを書き換えられる側のコピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データの信号波形を示している。
図11に示されるように、上記第3ステップで、モード制御ライン(CTRL)がハイレベル(“H”)になるタイミングで、コピー先のメモリセル(MC10)のノード(n0,n1)の保持データが書き換えられている。
また、図11に示されるように、モード制御ライン(CTRL)がハイレベル(“H”)になるタイミング直前まで、コピー先のメモリセルの内部状態がより不安定となり、すなわち、コピー先のメモリセルの保持データが全てローレベルとなることから、データコピーのビット誤り率(BER)を低減できる。
本実施例4の共有キャッシュ間のデータ転送方法を用いることによって、電源ライン(VVDD)を共有するメモリセルの全データを数サイクルでコピーすることが可能となる。従って、Non−Uniform Shared構成のデュアルコアプロセッサ(μP,μP)のL2キャッシュ間のラインフェッチ、又は、リプレースのサイクルタイムの短縮が可能となるのである。
また、後述するように、本実施例4の共有キャッシュ間のデータ転送方法におけるコピー動作時のビット誤り率(BER)は0.5(V)以下であり、従来の6トランジスタ構成のメモリセルのコピー動作と比較して動作下限電圧が更に向上できている。
図12は、実施例1〜4のデータコピー時の動作電圧とビット誤り率のグラフを示している。横軸は動作電圧であり、縦軸はビット誤り率(BER)である。実施例1〜4のメモリセル間のデータコピー方法におけるコピー動作時のビット誤り率(BER)は、0.5(V)以下であり、従来の6トランジスタ構成のメモリセルのコピー動作と比較して動作下限電圧が更に向上できている。
より詳細には、従来の6トランジスタ構成のメモリセルの場合、図12に示されるように、データコピー動作のビット誤り率(BER)が1.E−4の時の動作下限電圧は0.61(V)である。これに対して、実施例1〜4のデータコピー動作のビット誤り率(BER)は、いずれも0.5(V)以下である。
特に、モード制御スイッチ部がP型MOSトランジスタで構成される場合、コピー先のメモリセルのグランドラインを制御する実施例1のデータコピー方法よりも、コピー先のメモリセルの電源ラインを制御する実施例2のデータコピー方法の方が、ビット誤り率(BER)が低く、動作下限電圧が小さいことがわかる。
また、モード制御スイッチ部がN型MOSトランジスタで構成される実施例3および実施例4のデータコピー方法の場合、モード制御スイッチ部がP型MOSトランジスタで構成される実施例1および実施例2のデータコピー方法よりも、ビット誤り率(BER)が低く、動作下限電圧が小さいことがわかる。
本発明は、コンピュータのキャッシュメモリ等に使用されるSRAMに有用である。
MC01,MC10 メモリセル
μP0,μP1 マイクロプロセッサ
L1 1次キャッシュ
L2 2次キャッシュ

Claims (7)

  1. 1チップ上にn(nは2以上)個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサにおけるNon−Uniform Shared構成のキャッシュメモリであって、
    各プロセッサコアに接続されるメモリセル群は、
    各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルが、ビットラインを共通にして連結されたものであり、
    共通のビットライン隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を備え、
    共通のビットライン隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコアに接続されている、ことを特徴とする共有キャッシュメモリ。
  2. 1チップ上に2個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサにおけるNon−Uniform Shared構成のキャッシュメモリであって、
    各プロセッサコアに接続されるメモリセル群は、
    各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルが、ビットラインを共通にして連結されたものであり、
    共通のビットライン上下に隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を備え、
    共通のビットラインで上下に隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコアに接続されている、ことを特徴とする共有キャッシュメモリ。
  3. 各々の出力がメモリセルの列に対応して配置される一対のビットラインの各々に至る経路に接続されるクロスカップル接続された一対のインバータと、ビットラインとインバータの出力との間に設けられた一対のスイッチ部と、スイッチ部の導通を制御する1本のワードラインと、から構成される1ビットのメモリセルと、
    ビットラインを共通にして上下に隣接するメモリセルのデータ保持ノード間にモード制御スイッチ部と、該モード制御スイッチ部の導通を制御する1本のモード制御ラインと、を備え、
    1ビットが1個のメモリセルで構成されるモード(1ビット/1セルモード)と、1ビットが共通のビットライン上下2個のメモリセルを連結して構成されるモード(1ビット/2セルモード)とを、モード制御ラインを用いて、動的に切り替えできる半導体メモリにおいて、
    前記半導体メモリを、
    1チップ上に2個のプロセッサコアを集積したチップマルチプロセッサにおけるNon−Uniform
    Shared構成のキャッシュメモリに用い、
    共通のビットラインで上下に隣接するメモリセルは、それぞれ異なるプロセッサコアに接続されている、ことを特徴とする共有キャッシュメモリ。
  4. 請求項1〜3のいずれかの共有キャッシュメモリにおいて、隣接するメモリセル間のデータ転送方法であって、
    コピー元のメモリセル(コピー元セル)からコピー先のメモリセル(コピー先セル)へ保持データを転送する手順が、
    1−1)一対のビットラインの状態をハイレベルに、かつ、コピー先セルのワードラインの状態をハイレベルに、かつ、コピー先セルのグランドラインを電源電位にするステップと、
    1−2)コピー先セルのワードラインの状態をローレベルにするステップと、
    1−3)モード制御ラインを制御して、モード制御スイッチ部を導通させるステップと、
    1−4)コピー先セルのグランドラインをグランド電位に戻すステップと、
    を備えたことを特徴とするキャッシュ間のデータ転送方法。
  5. 請求項1〜3のいずれかの共有キャッシュメモリにおいて、隣接するメモリセル間のデータ転送方法であって、
    コピー元のメモリセル(コピー元セル)からコピー先のメモリセル(コピー先セル)へ保持データを転送する手順が、
    2−1)一対のビットラインの状態をローレベルに、かつ、コピー先セルのワードラインの状態をハイレベルに、かつ、コピー先セルの電源ラインをグランド電位にするステップと、
    2−2)コピー先セルのワードラインの状態をローレベルにするステップと、
    2−3)モード制御ラインを制御して、モード制御スイッチ部を導通させるステップと、
    2−4)コピー先セルの電源ラインを電源電圧に戻すステップと、
    を備えたことを特徴とするキャッシュ間のデータ転送方法。
  6. 前記モード制御スイッチ部は、隣接するメモリセルのデータ保持ノード間に、1対のP型MOSトランジスタを配設した構成であり、前記モード制御ラインは、該P型MOSトランジスタのゲートを制御することを特徴とする請求項4又は5に記載のキャッシュ間のデータ転送方法。
  7. 前記モード制御スイッチ部は、隣接するメモリセルのデータ保持ノード間に、1対のN型MOSトランジスタを配設した構成であり、前記モード制御ラインは、該N型MOSトランジスタのゲートを制御することを特徴とする請求項4又は5に記載のキャッシュ間のデータ転送方法。
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