JP5310648B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流を単相交流へ変換する電源装置に関する。
従来の電源装置は、鉛・リチウムイオン、Ni−HMや電気二重層キャパシタなどの蓄電池といった直流電源からの電力を単相交流へ変換するために、入出力にインダクタを備え双方向に昇降圧可能なマトリクスコンバータを用いていた(例えば、特許文献1参照)。



特開2005−333783号公報(第4−9頁、図6)
しかしながら、上記電源装置は、降圧動作の状態でバッテリの一端に直列接続されたリアクトルL1のスイッチ側は開放となり、リアクトルL1に流れていた電流の経路を確保できないので、リアクトルL1にサージ電圧が発生しスイッチを破壊する恐れがある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、蓄電池などの直流電圧から交流電圧へ電源形態と電圧の大きさを直接変換し、インダクタの電流経路を確保して安全性を向上し、また電流経路のスイッチ数を低減することで電力変換効率を向上し、更に容易に直流電源の電圧から低電圧を出力できる電源装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明の一の観点によれば、次のような電源装置が適用される。
電源装置は、直流電源を単相交流電圧に変換して出力する電源装置であって、第1の双方向スイッチの一端と第3の双方向スイッチの一端とを接続し、第2の双方向スイッチの一端と第4の双方向スイッチの一端とを接続し、第1の双方向スイッチの他端と第2の双方向スイッチの他端とを接続し、第3の双方向スイッチの他端と第4の双方向スイッチの他端とを接続し、第4の双方向スイッチの一端と直流電源の負極側とを接続した、半導体スイッチング素子を有する片方向スイッチを2つ逆並列に接続した第1〜第4の双方向スイッチと、一端を直流電源の正極側に接続し、他端を第1の双方向スイッチの一端に接続したインダクタと、第1の双方向スイッチの他端と第4の双方向スイッチの他端とに接続したコンデンサおよび出力フィルタと、直流電源の電圧を検出して直流電源電圧検出信号を出力する入力電圧検出部と、単相交流電圧を検出して出力電圧検出信号を出力する出力電圧検出部と、出力電圧指令信号、直流電源電圧検出信号、出力電圧検出信号を入力し、出力電圧指令信号と出力電圧検出信号とが一致するようにPWM制御演算して、第1〜第4の双方向スイッチを駆動するオンオフ信号を出力するPWM制御部と、を備え、PWM制御部が、前記出力電圧指令信号の絶対値が直流電源電圧検出信号より大きい場合は昇圧動作、前記出力電圧指令信号の絶対値が直流電源電圧検出信号以下の場合は降圧動作させるオンオフ信号を出力する、ことを特徴とするものである。

また、本発明の他の観点によれば、次のような電源装置が適用される。
電源装置は、直流電源を単相交流電圧に変換して出力する電源装置であって、第1の片方向スイッチの電流流出端と第3の片方向スイッチの電流流入端とを接続し、第2の片方向スイッチの電流流出端と第4の片方向スイッチの電流流入端とを接続し、第1の片方向スイッチの電流流入端と第2の片方向スイッチの電流流入端とを接続し、第3の片方向スイッチと第4の片方向スイッチの電流流出端とを接続し、第4の片方向スイッチの電流流出端と直流電源の負極側とを接続した、半導体スイッチング素子を有する第1〜第4の片方向スイッチと、一端を直流電源の正極側に接続し、他端を第1の片方向スイッチの電流流入端に接続したインダクタと、第1の片方向スイッチの電流流出端と第2の片方向スイッチの電流流流入端とに接続したコンデンサおよび出力フィルタと、直流電源の電圧を検出して直流電源電圧検出信号を出力する入力電圧検出部と、単相交流電圧を検出して出力電圧検出信号を出力する出力電圧検出部と、出力電圧指令信号、前記直流電源電圧検出信号、前記出力電圧検出信号を入力し、出力電圧指令信号と出力電圧検出信号とが一致するようにPWM制御演算して、第1〜第4の片方向スイッチを駆動するオンオフ信号を出力するPWM制御部と、を備え、PWM制御部が、前記出力電圧指令信号の絶対値が直流電源電圧検出信号より大きい場合は昇圧動作、前記出力電圧指令信号の絶対値が直流電源電圧検出信号以下の場合は降圧動作させるオンオフ信号を出力する、ことを特徴とするものである。







本発明によれば、蓄電池などの直流電圧から交流電圧へ電源形態と電圧の大きさを直接変換し、インダクタの電流経路を確保して安全性を向上し、電流経路のスイッチ数を低減することで電力変換効率を向上し、容易に低電圧を出力できる。

本発明の実施例1における電源装置の全体構成図 PWM制御回路1の詳細構成図 降圧モードでのスイッチング状態の正接続状態を示す図 降圧モードでのスイッチング状態の負接続状態を示す図 出力電圧Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が0となる場合のインダクタLに流れる電流波形および端子R1−S1間の電圧波形を示す図 出力電圧Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が正、かつ蓄電池電圧Vbat以下となる場合のインダクタLに流れる電流波形および端子R1−S1間の電圧波形を示す図 出力電圧Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が負、かつ蓄電池電圧−Vbat以上となる場合のインダクタLに流れる電流波形および端子R1−S1間の電圧波形を示す図 本発明の実施例2における電源装置の全体構成図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、同一の構成については同一の符号を付することにより、適宜説明を省略又は簡略化する。
図1は、本発明の実施例1における電源装置の全体構成図を示したものである。図において、電源装置は、蓄電池6、インダクタL、双方向スイッチ10〜13、平滑用のコンデンサC、出力フィルタ18(例えば、コンデンサCoとインダクタLo1,Lo2とで構成)、入力電圧検出回路8、出力電圧検出回路9、PWM制御回路1を備える。
双方向スイッチ10〜13は、半導体スイッチング素子であるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)(Srp,Spr,Snr,Srn,Ssp,Sps,Ssn,Sns)とダイオード(D1〜D8)から成る片方向スイッチを2つ逆並列に接続したものである。
双方向スイッチ10の一端と双方向スイッチ13の一端とを接続し、双方向スイッチ12の一端と双方向スイッチ11の一端とを接続し、双方向スイッチ10の他端と双方向スイッチ12の他端とを接続し、双方向スイッチ13の他端と双方向スイッチ11の他端とを接続し、双方向スイッチ10の一端と蓄電池6の正極側とを接続し、双方向スイッチ11の一端と蓄電池6の負極側とを接続している。
インダクタLは、その一端を蓄電池6の正極側に接続し、その他端を双方向スイッチ10の一端に接続している。
コンデンサCおよび出力フィルタ18は、双方向スイッチ10の他端と双方向スイッチ11の他端とに接続している。
入力電圧検出回路8は、蓄電池6の電圧を蓄電池電圧検出信号VbatとしてPWM制御回路1へ出力する。
出力電圧検出回路9は、電源装置の出力である単相交流電圧を検出して出力電圧検出信号VrsとしてPWM制御回路1へ出力する。
PWM制御回路1は、出力電圧指令信号Voref、直流電源電圧検出信号Vbat、出力電圧検出信号Vrsを入力し、出力電圧指令信号Vorefと出力電圧検出信号Vrsとが一致するようにPWM制御演算して、双方向スイッチ10〜13を駆動するゲート信号(オンオフ信号)を出力する。
なお、上記蓄電池6は、請求項1,2記載の、直流電源を構成している。また、上記双方向スイッチ10〜13は、第1〜第4の双方向スイッチを構成し、インダクタLは、インダクタを構成している。また、コンデンサCは平滑用のコンデンサである。出力フィルタ18は、例えば、コンデンサCoとインダクタLo1,Lo2とで構成している。また、入力電圧検出回路8は、入力電圧検出部を構成し、出力電圧検出回路9は、出力電圧検出部を構成している。また、PWM制御回路1は、PWM制御部を構成している。

PWM制御回路1は、出力電圧指令Vorefと、入力電圧検出回路8で検出する蓄電池電圧Vbat及び出力電圧検出回路9で検出する出力電圧検出信号Vrsを入力し、出力電圧指令Vorefと出力電圧検出信号Vrsとが一致するようにPWM制御演算し、双方向スイッチ10〜13がスイッチングするためのゲート信号(オンオフ信号)を出力する。ここで、出力電圧指令Vorefが正弦波のときは、単相交流電圧が出力される。
電源装置は、蓄電池6とインダクタLが直列接続されており、昇圧機能を持つ電力回生(蓄電池への充電)可能な電流形インバータ(CSI)と等価である。出力電圧検出信号Vrsの絶対値が蓄電池電圧Vbatよりも高い場合は、昇圧動作を行う。回生時は出力端子R−S間に単相交流電源を接続し、交流電源電圧Vrsの絶対値が、蓄電池電圧Vbatよりも高くなった場合に、降圧動作を行って単相交流電源から蓄電池6へ回生(充電)を行う。
図2は、PWM制御回路1の詳細構成図である。図において、PWM制御回路1は、電圧レギュレータ2、モード判定器3、PWM演算器4、ゲートドライバ5を備える。
電圧レギュレータ2は、出力電圧指令Vorefと出力電圧検出回路9で検出した出力電圧検出信号Vrsとを比較して、出力電圧検出信号Vrsを上げるか下げるか(昇圧するか降圧するか)を決定する。すなわち、出力電圧検出信号Vrsが出力電圧指令Vorefより低い場合は出力電圧検出信号Vrsを上げるように、一方、出力電圧検出信号Vrsが出力電圧指令Vorefより高い場合は出力電圧検出信号Vrsを下げるように決定し、PWM演算器4に昇圧するか降圧するかを出力する。
モード判定器3は、出力電圧指令Vorefの絶対値|Voref|と入力電圧検出回路8で検出した蓄電池電圧Vbatとを比較して、昇圧モードまたは降圧モードの動作判定を行う。すなわち、出力電圧指令Vorefの絶対値|Voref|が蓄電池電圧Vbatより高い場合は昇圧動作(昇圧モード)を行い、出力電圧指令Vorefの絶対値|Voref|が蓄電池電圧Vbat以下の場合は降圧動作(降圧モード)を行うように動作判定し、PWM演算器4にその動作判定内容を出力する。
PWM演算器4は、電圧レギュレータ2からの上記決定およびにモード判定器3からの上記動作判定内容に基づいて、双方向スイッチ10〜13のスイッチングするためのゲート信号(オンオフ信号)であるPWMパルスの時間を各双方向スイッチ毎に演算しゲートドライバ5へ出力する。この演算方法については後述する。
ゲートドライバ5は、PWM演算器4が演算したPWMパルスの時間に応じたゲート信号(オンオフ信号)を対応する双方向スイッチ10〜13のIGBT(Srp,Spr,Snr,Srn,Ssp,Sps,Ssn,Sns)に出力する。

先ず、PWM制御回路1は、昇圧モードでは、次のように動作する。
出力端子RおよびSの電位がR>Sの場合、
(A1)Spr,Snrのみをオンし、インダクタLを短絡状態として、インダクタLに電流を流す。
(A2)次にSsnをオンする。(ただし、D7は逆バイアスなので導通しない)
(A3)次にSnrをオフし、D7がオンとなりSsnを導通させることで、電流を出力端子R−Sに流す(開放状態)。このときの電流の流れはR→Sの方向となる。
(A4)(A1)から(A3)を繰り返して、蓄電池電圧Vbatを昇圧させる。
一方、端子RおよびSの電位がR<Sの場合、
(A5)Sps,Ssnのみをオンし、インダクタLを短絡状態として、インダクタLに電流を流す。
(A6)次にSnrをオンする。(ただし、D3は逆バイアスなので導通しない)
(A7)次にSsnをオフし、D3がオンとなりSnrが導通すると、電流を出力端子R−Sに流す(開放状態)。このときの電流の流れはS→Rの方向となる。
(A8)(A5)から(A7)を繰り返して、蓄電池電圧Vbatを昇圧する。
インダクタLの短絡状態の時間をTs、開放状態の時間をToとすると、出力電圧検出信号Vrsの平均値(端子R−S間の電圧平均値)avr(Vrs)は、式(1)で算出できる。
avr(Vrs)=Vbat×(To+Ts)/To (1)
このような昇圧動作のみでは、蓄電池電圧Vbatよりも高い電圧しか出力できないので、出力電圧指令Vorefが正弦波であっても単相の出力電圧検出信号Vrsは正弦波ではなく大きく歪む(高調波成分を含む)。一般的な整流形(コンデンサインプット形)の負荷では問題ないが、モータなどの誘導性負荷の場合では、出力電圧検出信号Vrsの歪(高調波成分)によって、負荷の動作が不安定になる恐れがあるため、次の降圧モードでの降圧動作も必要となる。
次に、PWM制御回路1での降圧モードについて説明する。
図3Aは降圧モードでのスイッチング状態の正接続状態を示す図、図3Bは降圧モードでのスイッチング状態の負接続状態を示す図である。
降圧モードでは、スイッチのオンオフ状態を図3Aに示す正接続状態と、図3Bに示す負接続状態の2つの状態を一定周期中に交互に切替えるように動作する。図3A,BではIGBTである各スイッチ(Srp,Spr,Snr,Srn,Ssp,Sps,Ssn,Sns)のオンオフ状態を分かり易く表現するために、メカニカルスイッチで記載している。
(B1)図3Aに示す正接続状態においては、Spr,Ssnをオンし、R1に正、S1に負電圧を出力する。
(B2)次に正接続状態から、図3Bに示す負接続状態への切替え動作を行うために、先ず、Spsをオンとして、D6-Sps-D7-Ssnの経路でインダクタLを短絡状態とする。このときD2は逆バイアス状態となるので、Sprの通電もオフ状態となる。
(B3)次にSprをオフ、Snrをオンして、D7を逆バイアス状態とするとSsnの通電もオフ状態となる。
(B4)次にSsnをオフすると図3Bに示す負接続状態となり、コンデンサCの電圧極性が反転し、R1に負、S1に正電圧が出力される。
(B5)次に図3Bに示す負接続状態から、図3Aに示す正接続状態への切替え動作を行うために、先ず、Sprをオンとして、D2-Spr-D3-Snrの経路でインダクタLを短絡状態とする。このときD6は逆バイアス状態となるので、Spsの通電もオフ状態となる。
(B6)次にSpsをオフ、Ssnをオンして、D3を逆バイアス状態とするとSnrの通電もオフ状態となる。
(B7)次にSnrをオフすると図3Aに示す正接続状態となり、コンデンサCの電圧極性が反転し、R1に正、S1に負電圧が出力される。
(B8)(B1)から(B7)を繰り返、蓄電池電圧Vbatを降圧する。。
(B2)、(B5)のインダクタLの短絡状態は、数マイクロ秒程度のきわめて短い時間とする。これにより、上記2つの状態の切替り時のインダクタLの電流の経路を確保し、サージ電圧の発生を抑制する。
図4〜6は、正接続状態の時間(蓄電池電圧Vbatの出力時間)T1、負接続状態の時間(蓄電池電圧−Vbatの出力時間)T2を調整することにより、所望の出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が得られる様子を表している。
図4は、T1=T2とした出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が0となる場合のインダクタLに流れる電流波形および端子R1−S1間の電圧波形を示す図である。
図5は、T1>T2とした出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が正、かつ蓄電池電圧Vbat以下となる場合のインダクタLに流れる電流波形および端子R1−S1間の電圧波形を示す図である。
図6は、T1<T2とした出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)が負、かつ蓄電池電圧−Vbat以上となる場合のインダクタLに流れる電流波形および端子R1−S1間の電圧波形を示す図である。
PWM制御回路1は、上記(B1)の図3Aに示す正接続状態の時間(蓄電池電圧Vbatの出力時間)をT1、上記(B4)の図3Bに示す負接続状態の時間(蓄電池電圧−Vbatの出力時間)をT2とすれば、これら時間T1,T2を調整し、PWMキャリア周波数は出力する単相交流電圧の周波数よりも十分高い値を用いる。
端子R1−S1間には、図4乃至6に図示した矩形波電圧が印加される。出力フィルタ18であるローパスフィルタLo1,Lo2,Coの定数をPWMキャリア周波数成分が取り除かれるように設定し、T1,T2の時間比率を調整することで、蓄電池電圧Vbatよりも低い平均電圧を出力することが可能となる。



上述の(B1)から(B4)へ切り替わった瞬間(図3Aに示す正接続状態から図3Bに示す負接続状態への切替)、インダクタLには蓄電池電圧Vbatの2倍の電圧がかかり、インダクタLとコンデンサCの共振動作によって、コンデンサCの電荷は放電され、次に蓄電池電圧Vbatまで充電される。
T1とT2が等しい場合、端子R1−S1間の電圧波形は、出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)はほぼ零となる(図4参照)。
また、T1>T2の場合、出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)は正、かつ蓄電池電圧Vbat以下となる(図5参照)。
一方、T1<T2の場合、出力電圧検出信号Vrsの平均電圧(端子R−S間電圧平均値)は負、かつ蓄電池電圧−Vbat以上となる(図6参照)。
インダクタLに流れる平均電流Ioffは負荷電力Poに応じて変化し、おおよそIoff ≒ Po/Vbatの式で示される。ただし、この式(Ioff ≒ Po/Vbat)には共振電流による電力分は含まれない。
また、出力電圧検出信号Vrsの平均電圧値は(2)式で与えられる。
Vrs=Vbat×(T1−T2)/(T1+T2) (2)
なお、Vrs=Vbatの際はT2=0、Vrs=−Vbatの際はT1=0、
Vrs=0の際はT1=T2、である。
キャリア周波数の逆数であるキャリア周期をTcとするとT1+T2=Tcなので、
降圧された所望の出力電圧Vrs*を得るには,(2)式より、
T1=(Vrs*+Vbat)×Tc/(2×Vbat) (3)
T2=Tc−T1 (4)
のように演算しT1、T2を設定すればよい。
このように、本発明の実施例1は実施されるので、蓄電池電圧Vbat以下の電圧を出力することができる。また、図3Aに示す正接続状態から図3Bに示す負接続状態への切替りの際においても、過電圧の発生を抑制し安全性を向上することができる。更に、直流電源から直接電力を変換するので、直流母線用の電解コンデンサが不要となり、電流経路上のスイッチ数が少ないので、導通損失を低減することができる。


図7は、本発明の実施例2における電源装置の全体構成図である。図において、電源装置は、直流電源7、インダクタL、片方向スイッチ14〜17、コンデンサC、出力フィルタ18(例えば、コンデンサCoとインダクタLo1,Lo2とで構成)、PWM制御回路1a(PWM制御回路1と同等)と、図示しない直流電源電圧検出回路、出力電圧検出回路、を備える。なお、図1乃至6と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
片方向スイッチ14〜17は、半導体スイッチング素子とダイオードから成るものであり、片方向スイッチ14と片方向スイッチ16とを直列に接続し、片方向スイッチ17と片方向スイッチ15とを直列に接続している。片方向スイッチがオンしたときに、電流が流れ込む片方向スイッチの一端を電流流入端、片方向スイッチの他端を電流流出端と定義すると、片方向スイッチ15の電流流出端と直流電源7の負極側とを接続している。
インダクタLは、その一端を直流電源7の正極側に接続し、その他端を片方向スイッチ14の電流流入端に接続している。
コンデンサCおよび出力フィルタ18は、片方向スイッチ14と片方向スイッチ16の接続点と片方向スイッチ17と片方向スイッチ15の接続点とに接続している。
図示しない直流電源電圧検出回路は、直流電源7の電圧を検出して直流電源電圧検出信号を出力する。
図示しない出力電圧検出回路は、電源装置の出力である単相交流電圧を検出して出力電圧検出信号を出力する。
PWM制御回路1aは、図1に示したPWM制御回路1と同等の機能を有し、出力電圧指令信号Voref、直流電源電圧検出信号Vbat、出力電圧検出信号Vrsを入力し、出力電圧指令信号Vorefと出力電圧検出信号Vrsとが一致するようにPWM制御演算して、片方向スイッチ14〜17を駆動するゲート信号(オンオフ信号)を出力する。PWM制御回路1aは駆動するIGBTを8個から4個にした点が図1のPWM制御回路1と相違するが同様の働きをする。
なお、上記直流電源7は、請求項3及び4記載の、直流電源を構成している。また、上記片方向スイッチ14〜17は、第1〜第4の片方向スイッチを構成し、インダクタLは、インダクタを構成している。また、コンデンサCは平滑用のコンデンサである。出力フィルタ18は、例えば、コンデンサCoとインダクタLo1,Lo2とで構成している。また、図示しない直流電源電圧検出回路は、入力電圧検出部を構成し、図示しない出力電圧検出回路は、出力電圧検出部を構成している。また、PWM制御回路1aは、PWM制御部を構成している。
このような構成の場合、電源装置は、部品点数を大幅に削減することができる。また、昇圧モードと降圧モードの動作については、実施例1と同様に行ない片方向スイッチ14〜17のオンオフ制御を行う。

なお、本発明の実施例1及び2では、片方向スイッチ素子としてIGBTとダイオードを直列接続したものを用いて説明したが、片方向スイッチ素子として逆導通阻止形のIGBT(RB-IGBT:Reverse Blocking-Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いダイオードを省略しても良い。このRB-IGBTは、IGBTが持ち得なかった逆耐圧を有する新しいデバイスである。このRB-IGBTを双方向性スイッチに適用すると、IGBTでは必要不可欠な逆耐圧保護用のダイオードを用いずに双方向のモジュールを構成できる。
蓄電池6の充電動作が必要な場合、電源装置の出力に単相交流電源を接続し、交流電位が蓄電池電圧Vbatよりも高くなった状態で、インダクタLとダイオードD1,D4,D5,D8とIGBT(Srp,Srn,Ssp,Sns)のスイッチ動作を用いて交流電源から蓄電池6への降圧動作によって充電を行う。
一方、蓄電池6への充電動作が不要の場合、あるいは蓄電池6の代わりに直流電源を用いる回生(充電)動作が不要の場合は、ダイオードD1,D4,D5,D8とIGBT(Srp,Srn,Ssp,Sns)と、これらの駆動用回路および制御回路を削除した回路とすることができる。
本実施の形態で説明した電源装置は、直流電源を単相交流へ変換するポータブル電源装置や、系統補償装置(パワーコンディショナ)、無停電電源(UPS)などの電力変換装置に適用することができる。
1、1a PWM制御回路
2 電圧レギュレータ
3 モード判定器
4 PWM演算器
5 ゲートドライバ
6 蓄電池
7 直流電源
8 入力電圧検出回路
9 出力電圧検出回路
10〜13 双方向スイッチ
14〜17 片方向スイッチ
18 出力フィルタ
Srp,Spr,Snr,Srn,Ssp,Sps,Ssn,Sns 半導体スイッチング素子(IGBT)
D1〜D8 ダイオード
L,Lo1,Lo2 インダクタ
C,Co コンデンサ

Claims (4)

  1. 直流電源を単相交流電圧に変換して出力する電源装置であって、
    第1の双方向スイッチの一端と第3の双方向スイッチの一端とを接続し、第2の双方向スイッチの一端と第4の双方向スイッチの一端とを接続し、前記第1の双方向スイッチの他端と前記第2の双方向スイッチの他端とを接続し、前記第3の双方向スイッチの他端と前記第4の双方向スイッチの他端とを接続し、前記第4の双方向スイッチの一端と前記直流電源の負極側とを接続した、半導体スイッチング素子を有する片方向スイッチを2つ逆並列に接続した前記第1〜第4の双方向スイッチと、
    一端を前記直流電源の正極側に接続し、他端を前記第1の双方向スイッチの一端に接続したインダクタと、
    前記第1の双方向スイッチの他端と前記第4の双方向スイッチの他端とに接続したコンデンサおよび出力フィルタと、
    前記直流電源の電圧を検出して直流電源電圧検出信号を出力する入力電圧検出部と、
    前記単相交流電圧を検出して出力電圧検出信号を出力する出力電圧検出部と、
    出力電圧指令信号、前記直流電源電圧検出信号、前記出力電圧検出信号を入力し、前記出力電圧指令信号と前記出力電圧検出信号とが一致するようにPWM制御演算して、前記第1〜第4の双方向スイッチを駆動するオンオフ信号を出力するPWM制御部と、を備え、
    前記PWM制御部が、前記出力電圧指令信号の絶対値が前記直流電源電圧検出信号より大きい場合は昇圧動作、前記出力電圧指令信号の絶対値が前記直流電源電圧検出信号以下の場合は降圧動作させる前記オンオフ信号を出力する、ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記PWM制御部が、前記昇圧動作は、前記インダクタを短絡状態もしくは開放状態にするように前記オンオフ信号を出力し、
    前記降圧動作は、前記コンデンサ両端の電圧が正電圧となる正接続状態と、負電圧となる負接続状態との2つの状態の出力時間比率を調整するように前記オンオフ信号を出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 直流電源を単相交流電圧に変換して出力する電源装置であって、
    第1の片方向スイッチの電流流出端と第3の片方向スイッチの一電流流入端とを接続し、第2の片方向スイッチの電流流出端と第4の片方向スイッチの電流流入端とを接続し、前記第1の片方向スイッチの電流流入端と前記第2のスイッチの電流流入端とを接続し、前記第3の片方向スイッチの電流流出端と前記第4のスイッチの電流流出端とを接続し、前記第4の片方向スイッチの電流流入端と前記直流電源の負極側とを接続した、半導体スイッチング素子を有する前記第1〜第4の片方向スイッチと、
    一端を前記直流電源の正極側に接続し、他端を前記第1の片方向スイッチの一端に接続したインダクタと、
    前記第1の片方向スイッチの他端と前記第4の片方向スイッチの他端とに接続したコンデンサおよび出力フィルタと、
    前記直流電源の電圧を検出して直流電源電圧検出信号を出力する入力電圧検出部と、
    前記単相交流電圧を検出して出力電圧検出信号を出力する出力電圧検出部と、
    出力電圧指令信号、前記直流電源電圧検出信号、前記出力電圧検出信号を入力し、前記出力電圧指令信号と前記出力電圧検出信号とが一致するようにPWM制御演算して、前記第1〜第4の片方向スイッチを駆動するオンオフ信号を出力するPWM制御部と、を備え、
    前記PWM制御部が、前記出力電圧指令信号の絶対値が前記直流電源電圧検出信号より大きい場合は昇圧動作、前記出力電圧指令信号の絶対値が前記直流電源電圧検出信号以下の場合は降圧動作させる前記オンオフ信号を出力する、ことを特徴とする電源装置。
  4. 前記PWM制御部が、前記昇圧動作は、前記インダクタを短絡状態もしくは開放状態にするように前記オンオフ信号を出力し、
    前記降圧動作は、前記コンデンサ両端の電圧が正電圧となる正接続状態と、負電圧となる負接続状態との2つの状態の出力時間比率を調整するように前記オンオフ信号を出力する、ことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
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