JP5307742B2 - ロック機構 - Google Patents
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Description
本発明は、ロック機構に関し、特にカバーと本体との係合の緊張度（Ｌｏｏｓｅ Ｔｉｇｈｔ Ｄｅｇｒｅｅ）を調節できるロック機構に関するものである。
通信技術及び半導体技術の発展に従って、携帯電話、個人用携帯情報端末（ＰＤＡ）などの携帯式電子装置は広く使用されている。このような携帯式電子装置のバッテリカバー構造は、カバー及び本体を備えている。前記カバーは、矩形の基体部と前記基体部の周縁に形成される４つの側壁部とを備える。その中、互いに対称である左側壁部、右側壁部には、係合部がそれぞれに形成されている。前記本体には、前記カバーの係合部と係合する被係合部が形成されている。前記カバーの係合部と前記本体の被係合部との係合によって、前記バッテリカバー構造は一体になる。
しかし、前記結合方式は、前記カバーの係合部と前記本体の被係合部との可塑性係合であるので、前記カバーと前記本体とを係合させた後、前記係合の緊張度を調節できない。特に、製品の設計開発階段において、本体及びカバーのサイズが設計の需要によって変更されるので、従来のバッテリカバー構造は製品の設計開発階段のコストが高くなり、開発時間も長くなる。また、製品の加工過程に生じる誤差を避けられないので、前記本体と前記カバーとの間の緊密な結合を確保することはできない。
以上の問題点に鑑みて、本発明は、カバーと本体との係合の緊張度を調節できるロック機構を提供することを目的とする。
前記問題を解決するために、本発明に係るロック機構は、係止孔及び調節用孔が開設されている本体と、係合部及び前記係止孔に係合される鉤部が設置されているカバーと、前記調節用孔に回転可能に螺着されるとともに、前記係合部に当接して該係合部を弾性変形させて、前記本体と前記カバーとの緊張度を調節する調節部材と、を備える。
本発明に係るロック機構は、カバーと本体との緊密な係合を実現でき、また製品の研究開発階段において、本体のサイズに微小の変更がある場合、該本体に係合される前記カバーのサイズを反復に変更することを避ける。
以下、図面に基づいて、本発明の実施例に係るロック機構について詳細に説明する。
本発明に係るロック機構は、携帯式電子装置の部材との間の係合に適用する。本実施例において、携帯電話のバッテリカバーのロック機構を例として説明する。
図１及び図２を参照すると、本実施例のロック機構１００は、カバー１０、２つの調節部材２０及び本体３０を備える。前記調節部材２０は、前記カバー１０と前記本体３０との係合の緊張度を調節する。
図４を参照すると、前記カバー１０は、基底部１２及び前記基底部１２の両側に形成されている２つの第一側壁１４を備える。各々の第一側壁１４には、１つの係合部１６及び該係合部１６の両側に位置する２つの第一鉤部１７が設置されており、前記カバー１０の幅方向に沿って２つの第一側壁１４に設置された係合部１６及び第一鉤部１７同士はそれぞれに対称となっている。各々の係合部１６は、弾性部材１６１及び凹槽１６２を備える。各々の弾性部材１６１の中央部は、該弾性部材１６１に対応される前記凹槽１６２の内部へ突出して前記凹槽１６２の底部と一定の間隔を有する円弧部１６１１を構成する。前記間隔は、前記カバー１０と前記本体３０とが係合された時、前記円弧部１６１１が前記第一側壁１４に当接されることを防止する。前記基底部１２の両端には、それぞれ２つの第二鉤部１８が設置されており、前記カバー１０の幅方向に垂直である方向に沿って前記基底部１２の両端に設置された４つの第二鉤部１８はそれぞれ対称となっている。
図３に示したように、前記調節部材２０は、軸部２２及び配合部２４を備える。前記軸部２２の外周面には外ねじ山が形成されている。前記配合部２４は半球状であり、その頂部には前記調節部材２０を回転するための「一」字型凹部２６が形成されている。前記軸部２２と前記配合部２４とは一体成形される。前記配合部２４は半球状に限定されるものではない。前記凹部２６は「一」字型に限定されるものではなく、前記調節部材２０を回転できれば良い。例えば、前記凹部２６は「十」字型とすることもできる。
図２に示したように、前記本体３０は、略矩形体であり、基体部３２、２つの第二側壁３４及び２つの端壁３１を備える。前記基体部３２の外表面には、カメラを収容する第一収容部３３及びバッテリを収容する第二収容部３５が開設されている。前記第一収容部３３は１つの端壁３１に近接する箇所に位置し、前記第二収容部３５は他の端壁３１に近接する箇所に位置する。前記本体３０の２つの第二側壁３４には、前記カバー１０の２つの第一側壁１４の４つの第一鉤部１７と係合する４つの第一係止孔３７が開設されている。前記本体３０の基体部３２の第二収容部３５の両側には、前記カバー１０の基底部１２の４つの第二鉤部１８と係合する４つの第二係止孔３８が開設されている。
前記本体３０の各々の第二側壁３４の２つの第一係止孔３７の間には、前記カバー１０の係合部１６に対応される調節用孔３６が開設されている。前記調節用孔３６の内周面には内ねじ山が形成されている。前記調節部材２０は前記調節用孔３６に螺着される。前記調節部材２０は、前記軸部２２の外ねじ山と前記調節用孔３６の内ねじ山との噛合によって、前記調節用孔３６の軸方向に沿って前記調節用孔３６の内部で上下移動することができる。これによって、前記調節部材２０の配合部２４の前記本体３０の外表面に相対する位置を調節する。
図１及び図５を参照すると、前記カバー１０を前記本体３０に装着した場合、前記調節用孔３６内に螺着されている前記調節部材２０は前記係合部１６の弾性部材１６１に緊密に当接されて、前記カバー１０と前記本体３０との係合を実現する。具体的に説明すると、前記調節部材２０の配合部２４は、前記係合部１６の弾性部材１６１の円弧部１６１１を前記凹槽１６２の内部へ押圧して前記弾性部材１６１を弾性変形させて、Ｘ方向における前記カバー１０と前記本体３０との係合を実現し、前記第一鉤部１７及び前記第二鉤部１８が前記第一係止孔３７及び前記第二係止孔３８にそれぞれに係合されて、Ｙ方向における前記カバー１０と前記本体３０との係合を実現して、前記カバー１０が前記本体３０に対して揺れることを避けることができる。
ここで、前記係合部１６の円弧部１６１１に接触する前記調節部材２０の配合部２４の部位を接触部２４１とする。
前記調節部材２０を回転する場合、前記調節部材２０の配合部２４を前記本体３０に対してＺ方向に沿って移動させて、前記係合部１６の弾性部材１６１の変形量を調節することができ、従って前記カバー１０と本体３０とのＸ方向における係合の緊張度を調節する。具体的に説明すると、前記調節部材２０が回転するとともに、前記接触部２４１の部位も前記調節部材２０の配合部２４の表面で変化する。Ｚ方向において、前記調節部材２０を前記調節用孔３６の底部方向へ移動させれば、前記接触部２４１の部位は前記調節部材２０の配合部２４の半球状の頂端側へ移動して、前記係合部１６の弾性部材１６１の変形量が小さくなって、前記カバー１０と前記本体３０との係合が緩くなり、前記調節部材２０を反対方向へ移動させれば、前記接触部２４１の部位は前記調節部材２０の配合部２４の半球状の底面側へ移動して、前記係合部１６の弾性部材１６１の変形量が大きくなって、前記カバー１０と前記本体３０との係合が緊張することになる。前記調節部材２０のＺ方向に沿う移動は、ドライバーのような回転工具で実現することができる。即ち、ドライバーの先端を前記調節部材２０の凹部２６内に挿入し、且つ前記ドライバーを回転すると、前記調節部材２０を上下移動させる（Ｚ方向に沿って移動させる）。前記係合部１６の弾性部材１６１の変形方向（Ｘ方向に沿って変形する方向）は、前記調節部材２０の移動方向（Ｚ方向に沿って移動する方向）に垂直にする。
また、本発明に係るロック機構１００は、バッテリカバーの研究開発階段にも適用される。新しい設計によるバッテリカバーのカバー１０及び本体３０のサイズは、微小の変更を必要とする。前記本体３０がＸ方向に沿ってちょっと変更しなければならない場合、前記調節部材２０を調節することによって前記カバー１０と本体３０とを緊密に係合させる。前記調節部材２０の配合部２４が前記本体３０の外表面に対して異なる位置（即ち、前記本体３０の外表面に対する突出する高さ）に処する場合、前記調節部材２０による前記係合部１６の弾性部材１６１の変形量も異なるため、前記変形量を実験データとして、前記カバーの２つの側壁の対称方向における最終のサイズを確定することができる。
以上、本発明の好適な実施例について詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は修正が可能であり、該変形又は修正も又、本発明の技術特徴の範囲内に含まれるものであることは、いうまでもない。
１００ ロック機構
１０ カバー
１２ 基底部
１４ 第一側壁
１６ 係合部
１６１ 弾性部材
１６１１ 円弧部
１６２ 凹槽
１７ 第一鉤部
１８ 第二鉤部
２０ 調節部材
２２ 軸部
２４ 配合部
２４１ 接触部
２６ 凹部
３０ 本体
３１ 端壁
３２ 基体部
３３ 第一収容部
３４ 第二側壁
３５ 第二収容部
３６ 調節用孔
３７ 第一係止孔
３８ 第二係止孔
１０ カバー
１２ 基底部
１４ 第一側壁
１６ 係合部
１６１ 弾性部材
１６１１ 円弧部
１６２ 凹槽
１７ 第一鉤部
１８ 第二鉤部
２０ 調節部材
２２ 軸部
２４ 配合部
２４１ 接触部
２６ 凹部
３０ 本体
３１ 端壁
３２ 基体部
３３ 第一収容部
３４ 第二側壁
３５ 第二収容部
３６ 調節用孔
３７ 第一係止孔
３８ 第二係止孔
Claims (4)
- 係止孔及び調節用孔が開設されている本体と、
係合部及び前記係止孔に係合される鉤部が設置されているカバーと、
前記調節用孔に回転可能に螺着されるとともに、前記係合部に当接して該係合部を弾性変形させて、前記本体と前記カバーとの緊張度を調節する調節部材と、
を備えることを特徴とするロック機構。 - 前記調節部材は、
前記調節用孔に回転可能に螺着される軸部と、
前記係合部に当接されて該係合部を弾性変形させる配合部と、
を備え、
前記配合部は、前記軸部の上下移動に伴って移動するとともに前記係合部の変形量を調節し、前記配合部の移動方向と前記係合部の変形方向が垂直することを特徴とする請求項１に記載のロック機構。 - 前記係合部は、前記調節部材の配合部に当接されて弾性変形される弾性部材及び凹槽を備えることを特徴とする請求項２に記載のロック機構。
- 前記弾性部材の中央部に前記凹槽の内部へ突出される円弧部が形成されていることを特徴とする請求項３に記載のロック機構。
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