JP5306043B2 - デジタルtv放送受信システム、デジタルtv放送受信処理装置 - Google Patents
デジタルtv放送受信システム、デジタルtv放送受信処理装置Info
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Description
本発明は、デジタルTV放送の視聴、録画、再生等を実行するデジタルTV放送受信システム、同システムで使用されるデジタルTV放送受信処理装置に関する。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録された動画像コンテンツや放送局から放送されたデジタルTV放送番組を視聴することができるAV(Audio/Video)機能を備えたパーソナルコンピュータが広く普及している。また、暗号化されたデジタルTV放送番組データを受信して復号するチューナユニットも種々開発されている。パーソナルコンピュータは、この種のチューナユニットを必要に応じて接続することにより、暗号化されたデジタルTV放送番組データを受信し、デジタルTV放送番組の視聴、録画、再生が可能となる。
チューナユニットによって受信される暗号化されたTV放送番組データは、著作権保護等の観点から、復号された状態で本体装置内のハードディスク装置等に記録することは許されない。そこで、TV放送番組データをリアルタイムに視聴する場合だけでなく、ハードディスク装置等に録画しておいた放送番組データを視聴する場合にも、チューナユニットにて管理された暗号化に関わる各種情報を、暗号化されたTV放送番組データの復号に用いる暗号鍵を得るために使用しなければならないようになっている。
例えば、特許文献1に記載されたコンピュータシステムでは、デジタルTV放送データ受信装置(チューナユニット)を必要に応じて、パーソナルコンピュータに接続できるようになっている。デジタルTV放送データ受信装置は、デジタルTV放送データの暗号化に関わる各種情報を鍵データ管理用不揮発性メモリにて保持している。デジタルTV放送データ受信装置は、例えばパーソナルコンピュータに録画されたデジタルTV放送番組を再生する場合には、暗号化コンテンツ(デジタルTV放送データ)を復号するための暗号鍵の束が暗号化されたコンテンツ鍵管理データを、暗号化に関わる各種情報を用いて復号する。パーソナルコンピュータは、デジタルTV放送データ受信装置によって復号化された暗号鍵を用いて暗号化コンテンツを復号して再生出力する。
このように従来のコンピュータシステムでは、例えば、暗号化されたデジタルTV放送番組を録画する場合、及び録画されたデジタルTV放送番組を再生する場合には、デジタルTV放送データ受信装置に記録された暗号化に関わる各種情報を用いた処理が必要となる。すなわち、デジタルTV放送番組を録画したパーソナルコンピュータは、デジタルTV放送番組を録画した時に使用したデジタルTV放送データ受信装置を装着しなければ、録画されたデジタルTV放送番組を再生することができない。
このため従来では、デジタルTV放送番組を視聴することができるパーソナルコンピュータなどの電子機器が複数あった場合には、各電子機器に対応するデジタルTV放送データ受信装置(チューナカード))が必要となっていた。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、コンテンツの記録再生を行う複数の電子機器に対してデジタルTV放送受信処理装置を共用可能なデジタルTV放送受信システム、及び同システムにおいて使用されるデジタルTV放送受信処理装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、放送番組データを受信するデジタルTV放送受信処理装置が電子機器と着脱自在に接続されるデジタルTV放送受信システムであって、前記デジタルTV放送受信処理装置は、複数の放送番組データの中から所望の放送番組データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組データを復号する復号手段と、前記復号手段により復号された放送番組データを再暗号化して前記電子機器に出力する出力手段と、前記電子機器において蓄積される放送番組データを暗号化するための第1の暗号鍵に対する暗号化及び復号化に使用する第2の暗号鍵を、複数の前記電子機器のそれぞれに応じて記録しておき、デジタルTV放送受信処理装置が装着された前記電子機器に応じて選択的に使用する鍵管理手段とを具備し、前記電子機器は、前記デジタルTV放送受信処理装置の前記出力手段により出力された放送番組データを、前記第1の暗号鍵を用いて再暗号化した暗号化放送番組データと共に、前記暗号化放送番組データに対応する前記鍵管理手段によって前記第2の暗号鍵を用いて暗号化された前記第1の暗号鍵を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段に蓄積された前記暗号化放送番組データに対応する暗号化された前記第1の暗号鍵を前記デジタルTV放送受信処理装置に出力し、前記鍵管理手段において前記第2の暗号鍵により復号化された前記第1の暗号鍵を取得する暗号鍵取得手段と、前記暗号鍵取得手段により取得された前記第1の暗号鍵を用いて、前記蓄積手段に蓄積された前記暗号化放送番組データを前記放送番組データに復号する復号手段と、前記復号手段により復号された前記放送番組データを再生する再生手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明は、電子機器と着脱自在に接続する接続手段と、複数の放送番組データの中から所望の放送番組データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送番組データを復号する復号手段と、前記復号手段により復号された放送番組データを再暗号化して前記電子機器に出力する出力手段と、前記電子機器において蓄積される放送番組データを暗号化するための第1の暗号鍵に対する暗号化及び復号化に用いる第2の暗号鍵を、複数の前記電子機器のそれぞれに応じて記録しておき、前記接続手段により装着された前記電子機器に応じて選択的に使用する鍵管理手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、デジタルTV放送受信処理装置において、複数の電子機器に応じた複数の暗号鍵を記録して選択敵に使用することができるようにすることで、コンテンツの記録再生を行う複数の電子機器に対してデジタルTV放送受信処理装置を共用可能とすることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態におけるデジタルTV放送受信システムの構成を説明するための概略ブロック図である。デジタルTV放送受信システムは、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータによって実現されている。
図1は、本実施形態におけるデジタルTV放送受信システムの構成を説明するための概略ブロック図である。デジタルTV放送受信システムは、例えば、ノートブック型パーソナルコンピュータによって実現されている。
図1に示すように、デジタルTV放送受信システムは、デジタルTV放送受信処理装置100とパーソナルコンピュータ(PC)200によって構成されている。デジタルTV放送受信処理装置100は、特定のPC200に装着して使用するだけでなく、デジタルTV放送受信処理装置100によって受信されたデジタルTV放送に対して視聴/録画/再生処理が可能な機能が搭載された他の電子機器に装着して使用することができる。
デジタルTV放送受信処理装置100は、デジタルTV放送を受信するチューナとして構成されるもので、PC200に対して着脱自在に構成されている。デジタルTV放送受信処理装置100は、例えばカード型に形成され、PC200に設けられたカード用スロットにおいて装着することができる。デジタルTV放送受信処理装置100は、カード用スロットに装着されることで、PC200に設けられた接続インタフェースを介して、例えば例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやUSB(Universal Serial Bus)に接続することができる。
なお、デジタルTV放送受信処理装置100は、カード用スロットにより着脱自在にする構成するだけでなく、PCIバスケーブルやUSBバスケーブル等を介して接続される構成としても良い。
また、以下の説明においては、デジタルTV放送受信処理装置100は、PC200において視聴可能なデジタルコンテンツとして、デジタルTV放送を受信するものとするが、著作権保護等の観点から暗号化された状態で記録(録画)する必要がある他のデジタルコンテンツを入力するコンテンツ受信処理装置として構成することも可能である。
PC200は、AV(Audio/Video)機能を備えており、デジタルTV放送受信処理装置100によって受信されたデジタルTV放送番組の視聴、録画、再生を可能とする。PC200は、OS(Operating System)の制御のもとで、デジタル放送受信機アプリケーションプログラムを実行することにより、デジタルTV放送視聴/録画/再生処理装置として機能する。
デジタルTV放送受信処理装置100は、図1に示すように、受信したデジタルTV放送信号から所望のデジタルTV放送番組データを選局する選局部101と、この選局部101により選局されたデジタルTV放送番組データをmulti2復号するmulti2デスクランブラ102と、デバイス鍵管理部300(後述する)から指定された暗号パラメータ(暗号鍵)を使ってmulti2デスクランブラ102により復号されたデジタルTV放送番組データを再暗号化してPC200に出力する暗号データ出力部103とを有している。
multi2デスクランブラ102によってmulti2復号されたデジタルTV放送番組データを暗号データ出力部103によって再暗号化することで、例えば著作権保護等がなされたデジタルTV放送番組データを、デジタルTV放送受信処理装置100とPC200とを接続する通信経路を通じて安全に送信することができる。
デバイス鍵管理部300は、PC200との間で送受信されるコマンドに応じて、認証処理/コンテンツ鍵処理/デバイス鍵処理等を実行する。デバイス鍵管理部300は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301、認証処理部302、暗号鍵処理部303、及びコマンド送受信部304を有している。
鍵データ管理用不揮発性メモリ301は、PC200との間で実行する認証処理に用いるデータや、PC200にて暗号化された状態で蓄積されるデジタルTV放送番組データに対する暗号鍵の束の暗号化に用いるデバイス鍵(第2の暗号鍵)等、デバイス鍵管理部300において実行される各処理で使用される各種データを保持する。
認証処理部302は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたデータを使って、PC200側との間で認証処理を実行する。認証処理部302は、認証処理が正常に終了した場合に、デジタルTV放送受信処理装置100の機能を利用可能とする。例えば、認証処理が正常に終了することにより、デバイス鍵管理部300は、暗号データ出力部103に対して暗号パラメータを設定し、暗号データ受信部201へのデータ出力が可能となる。
暗号鍵処理部303は、コマンド送受信部304によって受信されるコマンドに応じた処理、例えばコンテンツ鍵処理コマンドに対するコンテンツ鍵処理やデバイス鍵処理コマンドに対するデバイス鍵処理を実行する。暗号鍵処理部303は、デバイス鍵処理によって、PC200において蓄積されるデジタルTV放送番組データを暗号化するためのコンテンツ鍵管理データに対する暗号化及び復号化に用いるデバイス鍵(第2の暗号鍵)を管理する。暗号鍵処理部303は、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200に装着されることにより、初期設定においてPC200に対するデバイス鍵を生成して、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録する。暗号鍵処理部303は、例えばデジタルTV放送受信処理装置100が装着されたPC200(電子機器)から出力される、電子機器に固有のデバイス鍵設定パラメータをもとにデバイス鍵を生成する。
なお、デジタルTV放送受信処理装置100は、複数のPC200などの電子機器に対して装着して使用することができる。従って、暗号鍵処理部303は、デジタルTV放送受信処理装置100が装着された電子機器のそれぞれに対応する複数のデバイス鍵を生成して鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録する。この時、暗号鍵処理部303は、デバイス鍵に対応するデバイス鍵選択用データを生成して、デジタルTV放送受信処理装置100が装着された電子機器に出力する。デバイス鍵選択用データは、例えば電子機器においてハードディスク装置に記録される。暗号鍵処理部303は、電子機器からデバイス鍵選択用データが受信された場合に、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録された複数のデバイス鍵から、デバイス鍵選択用データが示すデバイス鍵を選択して使用する。暗号鍵処理部303は、複数の電子機器のそれぞれに対応するデバイス鍵を管理するために、デバイス鍵管理リストを設定して鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録する。デバイス鍵管理リストの詳細については後述する(図5参照)。
また、暗号鍵処理部303は、コンテンツ鍵処理によって、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたデバイス鍵を使用して、PC200にて暗号化された状態で蓄積されるデジタルTV放送番組データに対する暗号鍵(コンテンツ鍵)の束を暗号化したコンテンツ鍵管理データの更新等を実行する。
コマンド送受信部304は、PC200(コマンド送受信部2031)との間でコマンドを送受信する。
PC200は、デジタル放送受信機アプリケーションプログラムをプロセッサにより実行することにより、図1に示す各部を実現する。PC200は、デジタルTV放送受信処理装置100から出力された暗号化されたデジタルTV放送番組データの復号を行い、デジタルTV放送番組の視聴、ハードディスク装置などの蓄積メディアへの録画/再生処理、及びコンテンツ鍵処理/デバイス鍵処理を行う。
暗号データ受信部201は、デジタルTV放送受信処理装置100から出力された暗文デジタルTV放送番組データの受信処理、及びコンテンツ暗号処理部203から指定された復号パラメータ(復号鍵)を使用して、暗文デジタルTV放送番組データの復号を行う。
放送データ処理部202は、デジタルTV放送番組データの解釈処理を行い、視聴/録画/再生処理の制御を行う。
DEMUX204は、デジタルTV放送番組データからビデオデータ及びオーディオデータの分離を行う。
ビデオデコーダ205は、DEMUX204により分離されたビデオデータのデコード処理を行う。
モニタ206は、ビデオデコーダ205からの出力データに応じた表示をする。
オーディオデコーダ207は、DEMUX204により分離されたオーディオデータのデコード処理を行う。
スピーカ208は、オーディオデコーダ207からの出力データに応じた音声を出力する。
コンテンツ暗号処理部203は、デジタルTV放送受信処理装置100とコマンドの送受信を行い、認証処理/コンテンツ鍵処理/デバイス鍵処理などを行う。コンテンツ暗号処理部203は、コマンド送受信部2031、認証処理部2032、暗号鍵処理部2033を有している。
コマンド送受信部2031は、デジタルTV放送受信処理装置100(コマンド送受信部304)との間でコマンドの送受信を行う。
認証処理部2032は、デジタルTV放送受信処理装置100との間で認証処理を実行する。認証処理部2032は、認証処理が正常に終了した場合に、デジタルTV放送受信処理装置100において受信されたデジタルTV放送番組データに対する視聴/録画/再生処理のための機能を利用可能にする。例えば、認証処理が正常に終了することにより、コンテンツ暗号処理部203は、暗号データ受信部201へ復号パラメータ(復号鍵)の設定を行う。
暗号鍵処理部2033は、コマンド送受信部2031により送受信されるコマンドに応じて、暗号データ受信部201に対する復号パラメータ(復号鍵)の設定、蓄積データ処理部209に対するコンテンツ鍵(暗号鍵/復号鍵)の設定、PC200が持つ固有情報(例えば、MAC(Media Access Control)アドレスとRTC(Real Time clock)のカウンタ値をシードにして生成された乱数値)から生成したデバイス鍵設定パラメータを引数として、デジタルTV放送受信処理装置100においてPC200に対応するデバイス鍵を生成させるための処理などを行う。また、暗号鍵処理部2033は、暗号データ受信部201により受信されたデジタルTV放送番組データを暗号鍵(コンテンツ鍵)によって暗号化した暗号化コンテンツ2102だけでなく、コンテンツに関連する情報をコンテンツ鍵管理データ2101として管理する。
蓄積データ処理部209は、暗号鍵処理部2033によって設定された暗号鍵(コンテンツ鍵)を用いて、放送データ処理部202より受信されたデジタルTV放送番組データコンテンツに対する暗号処理を実行して、蓄積メディア301へ暗号化コンテンツ2102として記録し、また暗号鍵処理部2033によって設定された復号鍵(コンテンツ鍵)を用いて、蓄積メディア301に記録された暗号化コンテンツ2102に対する復号処理を実行して、復号したコンテンツ(デジタルTV放送番組データ)を放送データ処理部202へ出力する等の処理を実行する。また、蓄積データ処理部209は、暗号化コンテンツ2102を蓄積メディア210に記録する時には、コンテンツ鍵管理データ2101を更新するための処理を実行する。すなわち、蓄積データ処理部209は、新たに蓄積メディア210に蓄積する暗号化コンテンツ2102の暗号化に用いた暗号鍵とコンテンツ鍵管理データ2101とを、コンテンツ暗号処理部203を通じてデバイス鍵管理部300に出力して、新たな暗号化コンテンツ2102に対する暗号鍵を含むコンテンツ鍵管理データ2101を生成させる。
コンテンツ鍵管理データ2101は、暗号コンテンツ2101を暗号化しているコンテンツ鍵を管理しているデータである。コンテンツ鍵管理データ2101は、複数のコンテンツのそれぞれに対応する暗号鍵(コンテンツ鍵)の束が、デジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300により、PC200に対するデバイス鍵を用いて暗号化されている。
暗号化コンテンツ2102は、暗号データ受信部201により受信されたデジタルTV放送番組データをコンテンツ鍵により暗号化することにより生成されたファイルである。このファイルは、MPEG(Moving Picture Experts Group)−TS(Transport Stream)形式であっても、フォーマット変換したファイル(例えばH.264)であっても構わない。
次に、本実施形態におけるデジタルTV放送受信システムの動作について説明する。
図2は、PC200における動作を示すフローチャート、図3は、デジタルTV放送受信処理装置100の動作を示すフローチャートである。また、図4は、デジタルTV放送受信処理装置100において、PC200に対するデバイス鍵を設定する処理を説明するための図である。図4に示すPC200a、PC200b、PC200cは、それぞれデジタル放送受信機アプリケーションがインストールされ、図1に示すPC200と同様の機能を実現可能とする。また、PC200a、PC200b、PC200cには、それぞれマシン名として「PC−A」「PC−B」「PC−C」が設定されているものとする。
図2は、PC200における動作を示すフローチャート、図3は、デジタルTV放送受信処理装置100の動作を示すフローチャートである。また、図4は、デジタルTV放送受信処理装置100において、PC200に対するデバイス鍵を設定する処理を説明するための図である。図4に示すPC200a、PC200b、PC200cは、それぞれデジタル放送受信機アプリケーションがインストールされ、図1に示すPC200と同様の機能を実現可能とする。また、PC200a、PC200b、PC200cには、それぞれマシン名として「PC−A」「PC−B」「PC−C」が設定されているものとする。
はじめに、図4に示すPC200aに対してデジタルTV放送受信処理装置100が装着される場合を例にして説明する。
まず、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200aに装着され、デジタル放送受信機アプリケーション200aが起動されると、PC200のコンテンツ暗号処理部203の認証処理部2032とデジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300の認証処理部302との間で認証処理が実行される(ステップA1,B0)。この過程で生成され双方で共有されることになる中間データを使用した演算によりセッションキー(セッション鍵)が生成される。このセッションキー(セッション鍵)は、その後のデータ授受の暗号化に使用される。
まず、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200aに装着され、デジタル放送受信機アプリケーション200aが起動されると、PC200のコンテンツ暗号処理部203の認証処理部2032とデジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300の認証処理部302との間で認証処理が実行される(ステップA1,B0)。この過程で生成され双方で共有されることになる中間データを使用した演算によりセッションキー(セッション鍵)が生成される。このセッションキー(セッション鍵)は、その後のデータ授受の暗号化に使用される。
認証処理が正常に終了すると(ステップA2、Yes)、コンテンツ暗号処理部203は、デバイス鍵選択用データが例えばハードディスク装置に記録されているかチェックする(ステップA3)。ここで、デバイス鍵選択用データが記録されている場合には、デジタルTV放送受信処理装置100が以前にPC200aに装着されて使用されたことにより、初期設定処理において既にPC200aに対応するデバイス鍵がデジタルTV放送受信処理装置100に設定されているものと判別できる。
デバイス鍵選択用データが記録されていない場合には(ステップA4、No)、PC200aは、例えば「初期設定が必要です。実行しますか?」などの初期設定の実行をユーザに確認するためのダイアログを表示し、ユーザ操作により処理設定を実行するか否かを指示させる(ステップA5)。
初期設定の実行がユーザ操作により指示されると(ステップA6、Yes)、コンテンツ暗号処理部203は、デジタルTV放送受信処理装置100において、PC200aに対する固有のデバイス鍵を生成するために用いるデバイス鍵設定パラメータ400aを生成する(ステップA7)。デバイス鍵設定パラメータ400aは、PC200aの固有情報であり、例えばPC200aが持つMACアドレスと、処理設定処理の実行時におけるRTCのカウンタ値とを組み合わせた値をシードにして乱数を発生させることにより生成する。なお、他の機器固有のパラメータを生成するようにしても良い。
コンテンツ暗号処理部203は、デバイス鍵設定パラメータ400aをデジタルTV放送受信処理装置100(デバイス鍵管理部300)に送信する。この時、デバイス鍵設定パラメータと共に、PC200aを識別できる本体識別データを送信する(ステップA8)。本体識別データは、例えばPC200aに設定されたマシン名「PC−A」を用いる。マシン名「PC−A」は、PC200aを識別することができる値であり、例えばユーザが内容を確認できる文字列からなる。
一方、デジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300は、認証処理が正常にした後(ステップB2、Yes)、PC200a(コンテンツ暗号処理部203)からデバイス鍵設定パラメータと本体識別データ(マシン名)を受信すると(ステップB2、Yes)、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたデバイス鍵の数が予め決められた上限に達しているかを判別する。
例えば、デジタルTV放送受信処理装置100の鍵データ管理用不揮発性メモリ301には、3台の電子機器のそれぞれに対応する3つのデバイス鍵を記録することができるものとする。デバイス鍵管理部300は、既に3つのデバイス鍵が記録されている場合には、上限に達しているものと判別する(ステップB3、Yes)。
暗号鍵処理部303は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたデバイス鍵管理リストに設定された、各デバイス鍵設定パラメータに対応する本体識別データ(マシン名)をPC200aに送信する(ステップB4)。
図5には、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されるデバイス鍵管理リストの一例を示している。
図5に示すように、デバイス鍵管理リストには、管理番号、デバイス鍵設定パラメータ、マシン名の各データが対応付けて管理されている。管理番号は、デジタルTV放送受信処理装置100で管理するデバイス鍵の内部管理番号であり、デバイス鍵設定パラメータは、デバイス鍵設定コマンドにより設定された電子機器から受信されたデバイス鍵設定用のパラメータである。マシン名は、デバイス鍵設定パラメータと共に設定された電子機器を識別するための文字列からなる本体識別データである。
図5に示すように、デバイス鍵管理リストには、管理番号、デバイス鍵設定パラメータ、マシン名の各データが対応付けて管理されている。管理番号は、デジタルTV放送受信処理装置100で管理するデバイス鍵の内部管理番号であり、デバイス鍵設定パラメータは、デバイス鍵設定コマンドにより設定された電子機器から受信されたデバイス鍵設定用のパラメータである。マシン名は、デバイス鍵設定パラメータと共に設定された電子機器を識別するための文字列からなる本体識別データである。
PC200aのコンテンツ暗号処理部203は、デジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300からデバイス鍵管理リストに設定されている本体識別データ(マシン名)を受信すると、この本体識別データ(マシン名)を用いて、デバイス鍵の削除をユーザに要求するためのデバイス鍵削除メッセージを表示する(ステップA10)。
図6には、デバイス鍵削除メッセージの一例を示している。なお、図6に示すデバイス鍵削除メッセージは、PC200a,200b,200cに対応するデバイス鍵がデバイス鍵管理部300に登録済みの状態において、例えばマシン名「PC−D」のPCにデジタルTV放送受信処理装置100が装着された場合に表示される例である。
図6に示すデバイス鍵削除メッセージでは、デバイス鍵管理部300において、3つの電子機器のマシン名「PC−A」「PC−B」「PC−C」がデバイス鍵管理リストに設定されていたため、各マシン名「PC−A」「PC−B」「PC−C」が一覧表示されている。すなわち、デジタルTV放送受信処理装置100には、マシン名「PC−A」「PC−B」「PC−C」が付された各電子機器に対応するデバイス鍵が登録されていることを示している。
デバイス鍵削除メッセージでは、マシン名に対するユーザによる削除指示を入力して、この削除指示されたマシン名をデバイス鍵管理部300に送信することができる。すなわち、デバイス鍵削除メッセージ中のマシン名の一覧表示から任意に何れかを選択し、「実行」ボタンに対するユーザ操作によって、デジタルTV放送受信処理装置100(チューナカード)との設定を解除、すなわちデジタルTV放送受信処理装置100に登録されているデバイス鍵の削除を指示することができる。また、デバイス鍵削除メッセージには、マシン名の他に「全削除」が表示されており、全ての電子機器に対応するデバイス鍵の削除を指示することもできる。
コンテンツ暗号処理部203は、デバイス鍵削除メッセージに対するマシン名を選択する指示を入力し(ステップA11)、「実行」ボタンによる削除の実行が指示されると(ステップA12、Yes)、デバイス鍵削除メッセージに対する選択内容(削除対象とするマシン名に該当するデータを含む)をデジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300に送信する(ステップA13)。
認証処理部302は、削除指示を受信すると(ステップB5、Yes)、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたデバイス鍵管理リストから、削除対象として選択されたマシン名(本体識別データ)に対応するエントリ(管理番号、デバイス鍵設定パラメータ、マシン名)と共に該当するデバイス鍵を削除する(ステップB6)。
このように、デバイス鍵管理部300において管理できるデバイス鍵の数が上限に達した場合には、既に登録済みのデバイス鍵をデバイス鍵削除メッセージを通じて削除することができる。この際、デバイス鍵削除メッセージを通じて、PC200aにおけるユーザの削除指示を入力して、デバイス鍵管理部300において管理されたデバイス鍵を任意に削除することができる。デバイス鍵削除メッセージでは、ユーザが容易に識別可能なマシン名を選択することで、マシン名に対応するデバイス鍵を削除できるので、誤り無く個別に削除することができる。
なお、デバイス鍵の数が上限に達している場合に、登録済みのデバイス鍵が削除されなかった場合、すなわちデバイス鍵削除メッセージにおいて「キャンセル」が指示された場合には(ステップA12、No)、デバイス鍵を新規に追加登録することができないため処理設定処理を終了する。この場合、デジタルTV放送受信処理装置100は、PC200aにおいて使用することができない。
なお、前述した説明では、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されているデバイス鍵の数が上限に達している場合に、デバイス鍵管理部300から受信される本体識別データ(マシン名)をもとにデバイス鍵削除メッセージを表示するものとしているが、任意のタイミングでデバイス鍵削除メッセージを表示させて、デジタルTV放送受信処理装置100に登録されたデバイス鍵を削除する削除処理を実行するようにしてM良い。例えば、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200に接続されている状態において、PC200に対して削除処理の実行が指示された場合に、コンテンツ暗号処理部203からデバイス鍵管理部300に対して削除処理の実行を要求し、デバイス鍵管理リストに設定された、各デバイス鍵設定パラメータに対応する本体識別データ(マシン名)を送信させる。以下、前述と同様にして、デバイス鍵削除メッセージを通じてユーザから削除指示を入力し、指示内容に応じてデバイス鍵を削除するものとする。
こうして、デバイス鍵管理部300に登録済みのデバイス鍵が削除された場合、あるいはデバイス鍵管理部300に管理されたデバイス鍵の数が上限に達していない場合(ステップB3、No)、デバイス鍵管理部300の暗号鍵処理部303は、コンテンツ暗号処理部203から受信されたデバイス鍵設定パラメータと、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に予め記録されているデバイス鍵の初期値410とを用いた演算によって、PC200aに対応するデバイス鍵410aを生成し(ステップB7)、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録する(ステップB8)。
また、暗号鍵処理部303は、デバイス鍵管理リストに対して、デバイス鍵410aの作成に用いたデバイス鍵設定パラメータと、デバイス鍵設定パラメータと共にPC200aから受信した本体識別データ(マシン名)との組からなるエントリを追加登録する(ステップB9)。また、デバイス鍵管理リストには、追加登録したエントリに対して、デバイス鍵410aに対応する管理番号を設定する。
また、暗号鍵処理部303は、PC200aに対するデバイス鍵410aの生成に伴って、このデバイス鍵に対応するデバイス鍵選択用データを生成して、デバイス鍵管理リストに追加登録したエントリと対応付けて記録する。また、暗号鍵処理部303は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に予め記憶されている秘密鍵と、認証処理において設定されたセッションキー(セッション鍵)とにより、デバイス鍵選択用データを暗号化した上でコンテンツ暗号処理部203に送信する(ステップB14)。
図7は、デジタルTV放送受信処理装置100(デバイス鍵管理部300)からPC200aに対するデバイス鍵選択用データの送信を示している。
図7に示すように、デジタルTV放送受信処理装置100は、PC200aから受信したデバイス鍵設定パラメータ400aとデバイス鍵の初期値410をもとにデバイス鍵410aを生成すると、セッションキー(セッション鍵)と秘密鍵412によって暗号化されたデバイス鍵選択用データ420aをPC200aに送信する。このデバイス鍵選択用データ420aは、PC200aにおいて、例えばハードディスク装置に記録される。
このようにして、PC200aにデジタルTV放送受信処理装置100が装着された場合には、初期設定によって、デジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300によりPC200a用のデバイス鍵が生成されて、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録される。
同様にして、デジタルTV放送受信処理装置100にPC200b,200cに対応するデバイス鍵が登録されていない状態において、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200b,200cに装着された場合には、図4に示すように、前述したPC200aに装着された場合と同様にして、PC200b,200cのそれぞれに対応するデバイス鍵410b,410cが生成されて記録される。また、PC200bには、図7に示すように、デバイス鍵410bを選択するためのデバイス鍵選択用データ420bが記録され、同様にして、PC200cには、デバイス鍵410cを選択するためのデバイス鍵選択用データ420cが記録される。
一方、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200aが装着された際に、ハードディスク装置にデバイス鍵選択用データ420aが記録されていた場合(ステップA4、Yes)、PC200aは、デバイス鍵選択用データ420aをデジタルTV放送受信処理装置100(デバイス鍵管理部300)に送信し(ステップA14)、デジタルTV放送受信処理装置100を利用した視聴/録画/再生処理に移行する(ステップA15)。
デバイス鍵管理部300は、PC200aからデバイス鍵選択用データ420aを受信すると(ステップB10、Yes)、秘密鍵412とセッションキー(セッション鍵)によりデバイス鍵選択用データ420aを復号した後(ステップB11)、このデバイス鍵選択用データ420aと対応付けてデバイス鍵管理リストにおいて管理されているエントリを検索し、デバイス鍵選択用データ420aに対応するデバイス鍵を選択する(ステップB12)。
暗号鍵処理部303は、デバイス鍵選択用データ420aに応じて選択したデバイス鍵を設定し、このデバイス鍵を用いて、PC200aにおいて実行される視聴/録画/再生処理に応じたコンテンツ鍵処理及びデバイス鍵処理を実行する(ステップB13)。
図8は、デバイス鍵選択用データによるデバイス鍵の選択を説明する図である。図8に示すように、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200aに接続された場合、PC200aからデジタルTV放送受信処理装置100に対してデバイス鍵選択用データ420aが送信される。デジタルTV放送受信処理装置100は、デバイス鍵選択用データ420aに応じてPC200a用に登録されているデバイス鍵410aを選択する。同様にして、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200bに接続された場合には、PC20bからのデバイス鍵選択用データ420bに応じて、PC200b用に登録されているデバイス鍵410bを選択する。
このようにして、デジタルTV放送受信処理装置100には、複数のPC200a,200b,200cのそれぞれに対応する複数のデバイス鍵410a,410b,410cを記録しておき、デジタルTV放送受信処理装置100が接続される電子機器に応じて、何れかのデバイス鍵を選択して使用することができる。
次に、デバイス鍵設定後の動作について説明する。
デジタルTV放送受信処理装置100の暗号データ出力部103から出力されたデジタルTV放送番組データは、PC200では暗号データ受信部201によって受信される。PC200では、デジタルTV放送受信処理装置100によって受信されるデジタルTV放送番組データについて、リアルタイムに視聴することもできるし、また録画することもできる。また、その両方を同時に行うこともできる。
デジタルTV放送受信処理装置100の暗号データ出力部103から出力されたデジタルTV放送番組データは、PC200では暗号データ受信部201によって受信される。PC200では、デジタルTV放送受信処理装置100によって受信されるデジタルTV放送番組データについて、リアルタイムに視聴することもできるし、また録画することもできる。また、その両方を同時に行うこともできる。
デジタルTV放送番組データをリアルタイムに視聴する場合には、暗号データ受信部201によって受信された暗号化されたデジタルTV放送番組データは、放送データ処理部202によって復号される。この復号に必要な暗号鍵は、コンテンツ暗号処理部203から供給される。コンテンツ暗号処理部203は、この暗号鍵をデジタルTV放送受信処理装置100から取得する。
放送データ処理部202は、暗号化されたデジタルTV放送番組データの復号のほか、デジタルTV放送番組データのパーシャルTS化等の解釈処理も実行する。放送データ処理部202によって復号処理及び解釈処理が施されて整形されたデジタルTV放送番組データは、DEMUX204に送られてビデオデータとオーディオデータとに分離され、ビデオデータはビデオデコーダ205、オーディオデータはオーディオデコーダ207にそれぞれ供給される。ビデオデコーダ205は、供給されたビデオデータに対するデコード処理を実行し、モニタ206に出力する。一方、オーディオデコーダ207は、オーディオデータに対するデコード処理を実行し、スピーカ208に出力する。以上により、本コンピュータシステムのユーザは、デジタルTV放送番組データをリアルタイムに視聴することができる。
次に、デジタルTV放送番組データを録画する場合には次のように動作する。
放送データ処理部202によって復号処理及び解釈処理が施されて整形されたデジタルTV放送番組データは、蓄積データ処理部209にも供給され、録画時、蓄積データ処理部209によって再暗号化が施されて例えばハードディスク装置等の蓄積メディア210に暗号化コンテンツ2102として格納される。蓄積メディア210には、暗号化コンテンツ2102を復号するための暗号鍵の束を暗号化したコンテンツ鍵管理データ2101も格納される。
放送データ処理部202によって復号処理及び解釈処理が施されて整形されたデジタルTV放送番組データは、蓄積データ処理部209にも供給され、録画時、蓄積データ処理部209によって再暗号化が施されて例えばハードディスク装置等の蓄積メディア210に暗号化コンテンツ2102として格納される。蓄積メディア210には、暗号化コンテンツ2102を復号するための暗号鍵の束を暗号化したコンテンツ鍵管理データ2101も格納される。
蓄積データ処理部209は、新たな暗号化コンテンツ2102を蓄積メディア210に蓄積する際、この暗号化コンテンツ2102に対応する暗号鍵のコンテンツ鍵管理データ2101への登録をコンテンツ暗号処理部203を介してデジタルTV放送受信処理装置100(デバイス鍵管理部300)に依頼する。
コンテンツ鍵管理データ2101は、例えば100個のエントリを有するテーブルであり、いま、10個の暗号化コンテンツ2102が既に蓄積メディア210に蓄積されている状態にあるものとする。ここで、11個目の暗号化コンテンツ2102を新たに蓄積メディア210に蓄積しようとする場合、登録対象の暗号鍵と共に、現在のコンテンツ鍵管理データ2101が、暗号化されたままの状態で、さらにセッションキーによって暗号化されて、デジタルTV放送受信処理装置100側に送信される。
デジタルTV放送受信処理装置100のデバイス鍵管理部300は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に保持されたPC200用のデバイス鍵を使って、その暗号化を解いた後、空いている90個のエントリの内の1つに今回のコンテンツの暗号鍵が保持され、再度、デバイス鍵により暗号化し直されてPC200側に返却される。PC200は、この返却されたコンテンツ鍵管理データ2101を新たに蓄積メディア210に蓄積する。
次に、蓄積メディア210に格納された暗号化コンテンツ2102を再生する場合には次のように動作する。
まず、PC200からデジタルTV放送受信処理装置100に目的のコンテンツの再生が通知される。その際、コンテンツ鍵管理データ2101が、暗号化されたままの状態でPC200側からデジタルTV放送受信処理装置100側に送信される。一方、デジタルTV放送受信処理装置100は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたPC200に対応するデバイス鍵を使って、コンテンツ鍵管理データ2101の暗号化を解いた後、目的のコンテンツの暗号鍵(平文)のみをセッションキーにて暗号化してPC200側に返却する。このように、PC200側にて保持されるコンテンツ鍵管理データ2101の復号は、デジタルTV放送受信処理装置100側のみで行われる。
まず、PC200からデジタルTV放送受信処理装置100に目的のコンテンツの再生が通知される。その際、コンテンツ鍵管理データ2101が、暗号化されたままの状態でPC200側からデジタルTV放送受信処理装置100側に送信される。一方、デジタルTV放送受信処理装置100は、鍵データ管理用不揮発性メモリ301に記録されたPC200に対応するデバイス鍵を使って、コンテンツ鍵管理データ2101の暗号化を解いた後、目的のコンテンツの暗号鍵(平文)のみをセッションキーにて暗号化してPC200側に返却する。このように、PC200側にて保持されるコンテンツ鍵管理データ2101の復号は、デジタルTV放送受信処理装置100側のみで行われる。
蓄積データ処理部209は、デジタルTV放送受信処理装置100から返却された暗号鍵を使って暗号化コンテンツ2102を復号し、復号した暗号化コンテンツ2102、即ち録画されたデジタルTV放送番組データを放送データ処理部202に供給する。以下、放送データ処理部202によって解釈処理が施され、DEMUX204によってビデオデータとオーディオデータとに分離され、ビデオデコーダ205及びオーディオデコーダ207によるデコード処理が実行されてモニタ206及びスピーカ208から出力される。以上により、本コンピュータシステムのユーザは、デジタルTV放送番組データを録画して、後日視聴することもできる。
なお、前述した説明では、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200に装着された場合に、デバイス鍵選択用データがハードディスク装置に記録されているかチェックし、デバイス鍵選択用データが記録されていない場合に、デバイス鍵設定パラメータを生成してデジタルTV放送受信処理装置100に送信することによりデバイス鍵を生成している。これに対して、PC200においてセキュアに読み込み可能な変動しない値が存在する場合に、この値をデバイス鍵設定パラメータ(機器固有データ)として用いることで、デバイス鍵選択用データを用いたデバイス鍵の選択処理を不要とすることができる。
この場合、セキュアな機器固有データをPC200からデジタルTV放送受信処理装置100に対して送信し、デジタルTV放送受信処理装置100において機器固有データと対応付けてデバイス鍵を登録しておく。PC200は、デジタルTV放送受信処理装置100が装着された場合に、ハードディスク装置にデバイス鍵選択用データが記録されているかチェックするための処理をすることなく、セキュアな機器固有データをデジタルTV放送受信処理装置100に送信する。デジタルTV放送受信処理装置100は、セキュアな機器固有データと同一のデータが存在した場合には、このデータと対応付けられたデバイス鍵を設定してデバイス鍵処理等を実行する。セキュアな機器固有データに対応するデータがデジタルTV放送受信処理装置100に登録されていない場合には、初期設定動作を行ってデバイス鍵の生成を行っても良い。
また、前述した説明では、デジタルTV放送受信処理装置100はPC200からデバイス鍵設定パラメータを受信し、デジタルTV放送受信処理装置100が装着されたPC200に対応するデバイス鍵を設定しなければ、デジタルTV放送受信処理装置100の機能が利用できないものとしている。これに対して、デジタルTV放送受信処理装置100では、前回、何れかのPC200に接続されることで使用されたデバイス鍵が設定されたままの状態にしておき、このデバイス鍵により機能を利用可能とするようにしても良い。
この場合、デジタルTV放送受信処理装置100がPC200が装着されて使用される毎に、初期設定においてデバイス鍵を選択するための処理を実行する必要が無くなる。例えば、ユーザが複数の電子機器を有しており、1つのデジタルTV放送受信処理装置100を用いてデジタルTV放送番組データの視聴をしていたとしても、特定の電子機器を主として使用する場合が多い。こうした場合には、前回、使用したデバイス鍵をそのまま設定したとしても、正常に利用することが多い。
なお、前回使用したデバイス鍵によりデジタルTV放送受信処理装置100を機能された場合に、正常に動作できない場合には、前回使用の電子機器とは別の電子機器にデジタルTV放送受信処理装置100が接続されたものとして、前述と同様にして、デバイス鍵選択用データのチェック、処理設定によるデバイス鍵の設定等を実行すれば良い。
また、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施の形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。コンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
100…デジタルTV放送受信処理装置、101…選局部、102…multi2デスクランブラ、103……暗号データ出力部、200…パーソナルコンピュータ(PC)、201…暗号データ受信部、202…放送データ処理部、203…コンテンツ暗号処理部、2031…コマンド送受信部、2032…認証処理部、2033…暗号鍵処理部、204…DEMUX、205…ビデオデコーダ、206…モニタ、207…オーディオデコーダ、208…スピーカ、209…蓄積データ処理部、210…蓄積メディア、2101…コンテンツ鍵管理データ、2102…暗号化コンテンツ、300…デバイス鍵管理部、301…鍵データ管理用不揮発メモリ、302…認証処理部、303…暗号鍵処理部、304…コマンド送受信部。
Claims (8)
- 放送番組データを受信するデジタルTV放送受信処理装置が電子機器と着脱自在に接続されるデジタルTV放送受信システムであって、
前記デジタルTV放送受信処理装置は、
複数の放送番組データの中から所望の放送番組データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された放送番組データを復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された放送番組データを再暗号化して前記電子機器に出力する出力手段と、
前記電子機器において蓄積される放送番組データを暗号化するための第1の暗号鍵に対する暗号化及び復号化に使用する第2の暗号鍵を、複数の前記電子機器のそれぞれに応じて記録しておき、デジタルTV放送受信処理装置が装着された前記電子機器に応じて選択的に使用する鍵管理手段とを具備し、
前記電子機器は、
前記デジタルTV放送受信処理装置の前記出力手段により出力された放送番組データを、前記第1の暗号鍵を用いて再暗号化した暗号化放送番組データと共に、前記暗号化放送番組データに対応する前記鍵管理手段によって前記第2の暗号鍵を用いて暗号化された前記第1の暗号鍵を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段に蓄積された前記暗号化放送番組データに対応する暗号化された前記第1の暗号鍵を前記デジタルTV放送受信処理装置に出力し、前記鍵管理手段において前記第2の暗号鍵により復号化された前記第1の暗号鍵を取得する暗号鍵取得手段と、
前記暗号鍵取得手段により取得された前記第1の暗号鍵を用いて、前記蓄積手段に蓄積された前記暗号化放送番組データを前記放送番組データに復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された前記放送番組データを再生する再生手段と
を具備することを特徴とするデジタルTV放送受信システム。 - 前記電子機器は、
前記デジタルTV放送受信処理装置が接続された場合に、前記デジタルTV放送受信処理装置に対して装置固有のデータを出力する固有データ出力手段をさらに有し、
前記鍵管理手段は、
前記固有データ出力手段により出力された前記固有データをもとに前記第2の暗号鍵を生成することを具備したことを特徴とする請求項1記載のデジタルTV放送受信システム。 - 前記鍵管理手段は、
前記第2の暗号鍵を生成した場合に、前記第2の暗号鍵に対応するに鍵選択パラメータを生成して前記電子機器に送信する第1の鍵選択パラメータ送信手段を有し、
前記電子機器は、
前記鍵選択パラメータ送信手段によって送信された前記鍵選択パラメータを記憶する鍵選択パラメータ記録手段と、
前記デジタルTV放送受信処理装置が装着された場合に、前記鍵選択パラメータ記録手段に記録された前記鍵選択パラメータを前記デジタルTV放送受信処理装置に送信する第2の鍵選択パラメータ送信手段とを有し、
前記鍵管理手段は、
前記第2の鍵選択パラメータ送信手段により送信された前記鍵選択パラメータに対応する前記第2の暗号鍵を選択して使用することを特徴とする請求項2記載のデジタルTV放送受信システム。 - 前記固有データ出力手段は、
前記装置固有のデータと共に、前記電子機器をユーザが識別可能な識別データを出力し、
前記鍵管理手段は、
前記第2の暗号鍵と前記識別データとが対応づけて記録された鍵管理リストを記録するリスト記録手段と、
前記リスト記録手段に記録された前記識別データを前記電子機器に送信する識別データ送信手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載のデジタルTV放送受信システム。 - 前記電子機器は、
前記識別データ送信手段により送信された前記識別データを表示する識別データ表示手段と、
前記識別データ表示手段により表示された前記識別データに対する削除指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により削除指示が入力された前記識別データを前記デジタルTV放送受信処理装置に送信する削除識別データ送信手段とをさらに有し、
前記鍵管理手段は、前記削除識別データ送信手段により送信された前記識別データに対応する前記第2の暗号鍵を削除することを特徴とする請求項4記載のデジタルTV放送受信システム。 - 前記鍵管理手段は、
前記第2の鍵選択パラメータ送信手段により送信された前記鍵選択パラメータに応じて前記第2の暗号鍵を選択するまでは、前回、選択して使用した前記第2の暗号鍵を使用することを特徴とする請求項3記載のデジタルTV放送受信システム。 - 前記鍵管理手段は、
前記固有データと前記第2の暗号鍵を示すデータとが対応付けて記録された鍵管理リストを記録するリスト記録手段とを有し、
前記前記固有データ出力手段により出力された前記固有データが前記鍵管理リストに記録されている場合に、前記固有データに対応付けられたデータが示す前記第2の暗号鍵を選択して使用することを特徴とする請求項2記載のデジタルTV放送受信システム。 - 電子機器と着脱自在に接続する接続手段と、
複数の放送番組データの中から所望の放送番組データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された放送番組データを復号する復号手段と、
前記復号手段により復号された放送番組データを再暗号化して前記電子機器に出力する出力手段と、
前記電子機器において蓄積される放送番組データを暗号化するための第1の暗号鍵に対する暗号化及び復号化に用いる第2の暗号鍵を、複数の前記電子機器のそれぞれに応じて記録しておき、前記接続手段により装着された前記電子機器に応じて選択的に使用する鍵管理手段とを具備したことを特徴とするデジタルTV放送受信処理装置。
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