JP5305320B2 - 熱可塑性樹脂 - Google Patents

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Description

本発明は皮革様素材として使用可能な熱可塑性樹脂に関する。
人工皮革や合成皮革は、天然皮革の代替素材として開発され、これまでに数多くの提案がなされている。合成皮革は、基材、接着層および皮膜層で構成され、外観は天然皮革と似ているが、構造及び性能が天然皮革とは異なる。人工皮革は、繊維が交絡した不織布と弾性ポリマーから構成され、外観、構造及び性能的にも天然皮革に近いものが得られている。しかしながら、人工皮革は不織布を形成した後に、弾性ポリマーを含浸させ繊維間に充填させる手法を採るので、不織布の形成工程及び弾性ポリマーの充填工程が必要であって製造が複雑となり、生産コストが高くなるという問題がある。
また、合成皮革や人工皮革においては、その感触や性能をより天然皮革へ近づけるべく、構成成分であるポリウレタン等の弾性樹脂の重合度を変更あるいは変性すること、コラーゲンやケラチン等を用いて、天然皮革に近い感触を持つ素材を作製等の試みがなされている。例えば、天然皮革粉末をポリ塩化ビニル、ポリウレタンにブレンドして皮革状材料を得る方法(特許文献1)、シルクパウダーと天然皮革粉を合成樹脂溶液に分散したものを合成皮革表面に塗布する方法(特許文献2)、また、コラーゲン粉末を合成樹脂に含ませたものを表面層形成材として用いる方法(特許文献3)等がある。
しかしながら、これらの蛋白質をブレンドした人工皮革や合成皮革は基本構成成分が合成樹脂であることには変わりはなく、合成樹脂のみを用いた素材に比べて、皮革調の感触は改良されるものの、天然皮革が有するしっとりとした感触は得られるものではない。
特開昭60−215875号公報 特開平3−45785号公報 特開平3−124800号公報
本発明は、天然皮革調の感触、外観及び柔軟性を有し、各種皮革様素材として成形可能な新規熱可塑性樹脂を提供することに関する。
本発明者らは、斯かる実情に鑑み、皮革様素材となり得る樹脂物質について検討したところ、末端に遊離のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーと、硬タンパク質の分解物を一定の条件下で混合攪拌すると、意外にも両者が反応し、皮革様素材として成形可能な熱可塑性樹脂が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の1)〜3)に係るものである。
1)末端に遊離のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーと、硬タンパク質の分解物を反応させて得られる熱可塑性樹脂。
2)上記熱可塑性樹脂からなる皮革様素材。
3)末端に遊離のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーと、硬タンパク質の分解物を反応させることを特徴とする熱可塑性樹脂の製造方法。
本発明の熱可塑性樹脂は、天然皮革調の感触、外観及び柔軟性を有することから、そのまま皮革様素材として成形できる他、種々の成形加工や処理を施して、シートやフィルム等の各種の成形品、繊維、合成皮革の表面皮膜層、人工皮革等を製造するための素材となり得る。また、生分解性のウレタンプレポリマーを用いることにより、生分解性の熱可塑性樹脂を得ることができ、環境負荷を軽減することができる。
本発明品及び原料のFT−IRのチャート図である。(製造例12〜14)
本発明の熱可塑性樹脂は、末端に遊離のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーと、硬タンパク質の分解物を反応させて得られるものである。
末端に遊離のイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーとしては、ポリオール化合物に過剰のポリイソシアネート化合物を反応させて得られる反応生成物を挙げることができ、通常、1〜10重量%のイソシアネート基を分子末端に含有するものである。
ポリイソシアネート化合物としては、例えば炭素数(NCO基中の炭素を除く)2〜12の脂肪族ポリイソシアネート、炭素数4〜15(NCO基中の炭素を除く)の脂環式ポリイソシアート、炭素数8〜12(NCO基中の炭素を除く)の芳香脂肪族ポリイソシアネート、炭素数6〜20(NCO基中の炭素を除く)の芳香族ポリイソシアネート及びこれらのポリイソシアネートの変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン基、ウレア基、ビューレット基及び/またはイソシアヌレート基含有変性物等)が挙げられ、2種以上を併用してもよい。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート(TODI)、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート、ビス(2−イソシアネートエチル)フマレート、ビス(2−イソシアネートエチル)カーボネート、2−イソシアネートエチル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエート等が挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、ビス(2−イソシアネートエチル)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシレート等が挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、キシリレンジイソシアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4’−MDI)、p−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)等が挙げられる。
これらのうち、反応物の強靱性、耐熱性の点から、芳香族ポリイソシアネートが好ましく、特にトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及びこれらの混合物が好ましい。
ポリオール化合物としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリオレフィンポリオール及びこれらの混合ポリオールが挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコールの他、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、4,4’−ジヒドロキシフェニルプロパン、4,4’−ジヒドロキシフェニルメタン等の2価アルコールや、グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン、1,2,5−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等の多価アルコール等の1種以上に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド等のアルキレンオキサイドの1種以上を付加して得られる重合物が挙げられる。
このうち、数平均分子量が500〜10000の範囲のポリアルキレングリコールが好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、縮合系ポリエステルポリオール及びラクトン系ポリオールが好適に挙げられ、縮合系ポリエステルポリオールとしては、例えば、多塩基酸と多価アルコールを脱水縮合させて得られる重合体、ヒドロキシカルボン酸と多価アルコールの縮合物(例えば、ひまし油、ひまし油とエチレングリコールの反応生成物等)が挙げられる。ここで、多塩基酸としては、例えば、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸等が挙げられ、これらの1種以上が用いられる。また、多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ビスフェノールA、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,6−ヘキサングリコール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール等が挙げられ、これらの1種以上が用いられる。
ラクトン系ポリオールとしては、プロピオンラクトン、バレロラクトン、ε−カプロラクトン、α−メチル−ε−カプロラクトン等の開環重合体が挙げられる。
ポリオレフィンポリオールとしては、例えばエチレン・αオレフィン骨格を有するポリオール、ポリイソブチレン骨格を有するポリオール等が挙げられる。
その他、アクリル骨格を有するポリオール等、水素添加されたポリブタジエンポリオール等や、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等の低分子ポリオールも挙げられる。
斯かるポリオール化合物としては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールが好ましく、さらにポリエーテルポリオールとしては、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールが好ましく、ポリエステルポリオールとしては、アジピン酸とジエチレングリコールの脱水縮合重合体等が好ましい。
上述したポリオール化合物とポリイソシアネート化合物から末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーを得る際のポリオール化合物とポリイソシアネート化合物との混合割合は、通常、ポリオール化合物1当量(OH当量)当たり、ポリイソシアネート化合物1.2〜5当量(NCO当量)、好ましくは1.5〜3当量である。
このようなウレタンプレポリマーは、所定の量比で上記の2つの化合物を混合し、30〜120℃、好ましくは50〜100℃で数時間加熱撹拌することによって製造することができる。また、市販品(タケネートD-7018、タケネートD-7028(以上、三井化学ポリウレタン株式会社)他)を用いることでもよい。
本発明における硬蛋白質としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、セリシン、クチクリン等の繊維状蛋白質が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合してもよい。加工性及び反応性の点から、コラーゲン、ケラチン又はエラスチンが好ましく、特に、コラーゲン、ケラチンが好ましい。
硬タンパク質の分解物としては、硬タンパク質に存在する化学結合の一部を酸、アルカリ、酵素等により加水分解し、当該タンパク質を低分子化したものが挙げられる。例えば、コラーゲン分解物としては、分子量1,000〜100,000、好ましくは120,000〜240,000、及び5,500〜120,000、更に好ましくは2,000〜10,000のものが挙げられ、ケラチン分解物としては、分子量1,000〜13,000、好ましくは2,000〜3,000のものが挙げられる。
斯かる硬タンパク質の分解物は、硬タンパク質含有原料から、硬タンパク質を抽出した後、或いはそのまま、酸、アルカリ、酵素等により加水分解することにより得ることができる。硬タンパク質含有原料としては、例えばコラーゲンについては、牛、豚、羊、山羊、馬、鶏、魚、鮫等の真皮や骨、魚の鱗等、ケラチンについては、水鳥や鶏の羽毛、羊毛、豚毛、牛毛等、エラスチンについては、牛、豚、羊、山羊、馬、鶏等の真皮、靭帯、腱、血管壁等が挙げられる。
例えばコラーゲンの分解物を調製する場合は、コラーゲンを含有する原料を脱脂及び不純物を除去した後、酸又はアルカリ処理し、温水(80℃前後)を用いて加熱してゼラチンを抽出し、これを加水分解等に付すのが好ましい。ここで使用されるアルカリとしては石灰、酸としては塩酸や硫酸等の無機酸が好適に挙げられる。処理時間は、一般に酸処理の場合は数時間〜数日行えば良いが、石灰処理の場合は、獣皮又は魚皮を使用した場合には1週間、骨を使用した場合には2〜3ヶ月を要する。
また、ケラチンの分解物を調製する場合は、ケラチンを含有する原料をそのまま分解に付してもよいが、低濃度のアルカリ(例えば0.5M水酸化ナトリウム溶液)に浸漬して不純物を除去した後、加水分解等に付すのが好ましい。
また、ケラチン原料を含水率20〜80%の含水状態とした後、アルカリ溶液中で加水分解処理し、次いで該処理液を中和し、上清より抽出したケラチン分解物(国際公開第2005/095439号パンフレット)を使用することも好ましい。
硬タンパク質の分解物を得るための酸又はアルカリによる加水分解処理は、硬タンパク質含有原料を水及び/又はメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の1種又は2種以上の混合物、好ましくは水及び/又はエタノールに溶解し、硫酸、塩酸、酢酸、ギ酸、シュウ酸、臭化水素、過塩素酸、過ヨウ素酸等の無機酸又は有機酸やアルカリを加えて行われる。
当該アルカリとしては、タンパク質やペプチドの加水分解に通常用いられるもの、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、アンモニア等が挙げられ、対象のタンパク質原料の性質等によって適宜選択すればよい。尚、アルカリ溶液は、アルカリの水溶液であるのが好ましいが、アルコールと水との混合溶媒を用いてもよい。
溶液中における酸又はアルカリの濃度は、対象のタンパク質原料に適した条件を適宜選択すればよいが、酸を用いる場合、通常0.1〜0.8mol/Lとするのが好ましく、アルカリの場合、通常0.2〜0.5mol/Lとするのが好ましい。
加水分解処理は、上記酸又はアルカリ溶液中でタンパク質原料を振とう又は攪拌することによって行われる。反応は、通常20〜120℃の範囲内で、0.1〜72時間処理するのが好ましい。
酵素による加水分解は、通常、タンパク質を0.1〜40重量%の溶液とし、用いる酵素の作用pH域、作用温度域で、酵素を作用させればよい。
加水分解に用いられる酵素としては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン等の硬タンパク質を分解できるものであればよく、中性プロテアーゼ、アルカリ性プロテアーゼ、酸性プロテアーゼのいずれでもよく、また動物起源、植物起源あるいは微生物起源の何れでもよい。具体的には、例えば、ペプシン、パパイン、ブロメライン、フィシン等が挙げられる。
斯くして得られた硬タンパク質の加水分解物は、必要に応じて、例えば中和処理、濾過、脱塩(限外濾過、イオン交換、透析膜、電気透析、電解透析、ゲル濾過等)、遠心分離等を用いて分離・精製処理することができ、また水分を除去して濃縮又は粉末化することも可能である。
ウレタンプレポリマーと硬タンパク質分解物との反応は、ウレタンプレポリマーと硬タンパク質分解物を、直接、又は反応に影響を与えない溶剤等の媒体の存在下に行っても良い。好適には、卓上ニーダー等を用いて両者を直接混合攪拌することがよい。
硬タンパク質分解物の使用割合は、通常、蛋白質分子の分子量2500中に含まれる一個の遊離アミノ基に対して当量のウレタンプレポリマーを用いればよく、反応条件、コスト、安定性等に応じて適宜調整される。
また、上記反応は、適宜、なめし効果のある各種材料、光触媒等の触媒、架橋剤、離型剤(ステアリン酸等)を添加して行うことができる。架橋剤としては、例えば3官能のイソシアネート架橋剤(例えば、TDIのトリメチロールプロパン付加体等)が挙げられ、これを用いることより、樹脂の硬度や耐熱性の向上を図ることができる。
反応温度は、硬タンパク質分解物が変性しない範囲で行うことができ、例えば、50℃〜150℃、好ましくは、50〜120℃の範囲で行うことができる。反応時間は、通常0.5〜48時間程度が好ましい。
上記反応により、成形可能温度が80〜130℃程度の皮革様の熱可塑性樹脂が得られる。その外観は、使用する硬蛋白質の種類や由来によって異なり、例えば羽毛ケラチン分解物を用いた場合、茶色の皮状、豚皮コラーゲン分解物を用いた場合には白色の皮状であり、外観及び感触は天然皮革に類似している。
従って、当該熱可塑性樹脂は、そのまま皮革様素材として使用できる他、種々の成形加工や処理を施して、各種の成形品(フィルム、シート等)、繊維、合成皮革の表面皮膜層、人工皮革等にすることができる。
本発明の熱可塑性樹脂をそのまま皮革様素材とする場合には、型や他の成形装置を使用して重合と成形を同時に行えばよいが、この場合は、前記重合反応の際に、各種繊維、獣毛又はその粉末、羽毛又はその粉末等を添加混合することによって、強度及び外観がより天然皮革に近い皮革様素材を得ることができる。ここで、線維としては、天然パルプ、合成パルプ等のパルプ、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、アセテート繊維等の合成繊維等が挙げられる。獣毛としては、羊、山羊、兎、ラクダ、アルパカ等の動物より得られる獣毛、羽毛としては、鶏、あひる、がちょう等の家禽、鴨等の水鳥、鳩、ダチョウ等の鳥類より得られる羽毛が挙げられ、それらの粉末とは、獣毛や羽毛を数十ミクロン程度に粉砕したものが挙げられる。
本発明の熱可塑性樹脂を合成皮革の表面皮膜層として使用する場合は、例えば本発明の樹脂溶液(例えばジメチルホルムアミド(DMF)溶液)を布や不織布等の基体に塗布後、DMF/水混合液に含浸し、多孔質の膜を形成すること、或いは本発明の熱可塑性樹脂をメチルエチルケトン/水の混合溶液スラリーとして、基体に塗布後乾燥させる等の方法を用いればよい。
硬タンパク質分解物及びウレタンプレポリマーは、以下のものを使用した。
1.硬タンパク質分解物
(1)羽毛由来加水分解ケラチン:「加水分解ケラチン」(東洋羽毛工業株式会社)
(2)豚皮由来加水分解コラーゲン:「ニッピペプチドPRA」(ニッピ株式会社)
(3)鮫皮由来加水分解コラーゲン:「ペプチドPRA」(ニッピ株式会社)
(4)高分子量牛皮ゼラチン:平均分子量240,000の牛皮ゼラチン(ニッピ株式会社)
(5)中分子量牛皮ゼラチン:平均分子量120,000の牛皮ゼラチン(ニッピ株式会社)
(6)中分子量牛皮ペプチド:平均分子量5,500の牛皮ゼラチン(ニッピ株式会社)
2.ウレタンプレポリマー
(1)「タケネートD−7018」(三井化学ポリウレタン株式会社)
種類:ポリプロピレングリコールと2,4−TDIからなるウレタンプレポリマー
粘度:10000 mPa・s/25℃
NCO%:1.68
NCO当量:2498g
(2)「タケネートD−7028」(三井化学ポリウレタン株式会社)
種類:ポリエステルポリオール(アジピン酸とジエチレングリコールの縮合重合体)と2,4−TDIからなるウレタンプレポリマー
粘度:360000 mPa・s/25℃
NCO%:1.82
NCO当量:2236g
(3)「タケネートD−7038」(三井化学ポリウレタン株式会社)
種類:ポリエステルポリオール(アジピン酸とジエチレングリコールの縮合重合体)と2,4−TDIからなるウレタンプレポリマー
粘度:180000 mPa・s/25℃
NCO%:6.24
NCO当量:1350g
製造例1
羽毛由来加水分解ケラチン50gに、「タケネートD−7018」47gを加え、卓上ニーダーにて80℃で24時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品1)を得た。
特徴:茶色、皮革様物質
成形可能温度:100℃
製造例2
羽毛由来加水分解ケラチン50gに、「タケネートD−7028」47gを加え、卓上ニーダーにて80℃で2時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品2)を得た。
特徴:茶色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:110℃
製造例3
羽毛由来加水分解ケラチン50gに、「タケネートD−7028」25g、及びトリメチロールプロパンとTDIよりなる3官能のイソシアネート架橋剤(「タケネートD−103H」(三井化学ポリウレタン株式会社)10gを卓上ニーダーにて80℃で1時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品3)を得た。
特徴:茶色、粒状の皮革様物質
成形可能温度:130℃
製造例4
羽毛由来加水分解ケラチン50gに、「タケネートD−7018」47gを加え、卓上ニーダーにて100℃で5時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品4)を得た。
特徴:茶色、しっかりした皮革様物質
成形可能温度:110℃
製造例5
豚皮由来加水分解コラーゲン50gに、「タケネートD−7028」47gを加え、卓上ニーダーにて80℃で4時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品5)を得た。
特徴:白色、伸縮性のある強靭な皮革様物質、水に不溶
成形可能温度:120℃
製造例6
鮫皮由来加水分解コラーゲン50gに、「タケネートD−7028」47gを加え、卓上ニーダーにて80℃で6時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品6)を得た。
特徴:白色、伸縮性のある皮革様物質(本発明品5より伸縮性あり)、水に不溶
成形可能温度:110℃
製造例7
羽毛由来加水分解ケラチン50gに、「タケネートD−7028」47g、ステアリン酸2.2gを加え、卓上ニーダーで1時間混合攪拌後、羽毛を15g投入し、更に1時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品7)を得た。
特徴:茶色、伸縮性のある皮革様物質
成形可能温度:110℃
製造例8
豚皮由来加水分解コラーゲン25g及び加水分解ケラチン25gに、ウレタンプレポリマー「タケネートD−7028」47gを加え、80℃で2時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品8)を得た。
特徴:うす茶色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:120℃
製造例9
豚皮由来加水分解コラーゲン25g及び加水分解ケラチン25gに、「タケネートD−7028」47g、ステアリン酸2.2gを加え、80℃で1時間混合攪拌した後、羽毛を15g入れ更に1時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品9)を得た。
特徴:うす茶色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:120℃
製造例10
豚皮由来加水分解コラーゲン50gに、「タケネートD−7028」47g、ステアリン酸2.2gを加え、80℃で3時間混合攪拌後、羽毛を15g入れ、更に2時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品10)を得た。
特徴:白色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:120℃
製造例11
鮫皮由来加水分解コラーゲン50gに、「タケネートD−7028」47g、ステアリン酸2.2gを加え、80℃で3時間混合攪拌後、羽毛を15g入れ、更に2時間混合攪拌して反応させ、樹脂物質(本発明品11)を得た。
特徴:白色、伸縮性の強靭な皮革様物質
成形可能温度:120℃
製造例12
高分子量牛皮ゼラチン(粒度30メッシュ)50gに、「タケネートD−7038」47g、ステアリン酸0.49gを加え、100℃で1時間半、卓上ニーダーで混合攪拌して反応させ樹脂物質(本発明品12)を得た。
また、粒度60メッシュの高分子量牛皮ゼラチンを用いて、同様に樹脂物質(本発明品13)を得た。
特徴:淡黄色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:130℃
製造例13
中分子量牛皮ゼラチン50gに、「タケネートD−7038」47g、ステアリン酸0.49gを加え、100℃で1時間半、卓上ニーダーで混合攪拌して反応させ樹脂物質(本発明品14)を得た。
特徴:淡黄色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:130℃
製造例14
中分子量牛皮ペプチド50gに、「タケネートD−7038」47g、ステアリン酸0.49gを加え、100℃で1時間半、卓上ニーダーで混合攪拌して反応させ樹脂物質(本発明品15)を得た。
特徴:淡黄色、強靭な皮革様物質
成形可能温度:130℃
<FT−IRによる分析>
次に示すサンプルについて、以下の条件でFT−IR測定を行った。
(1)サンプル
1)タケネートD−7038
2)高分子量牛皮ゼラチン(製造例12)
3)本発明品12(製造例12)
4)中分子量牛皮ゼラチン(製造例13)
5)本発明品14(製造例13)
6)中分子量牛皮ペプチド(製造例14)
7)本発明品15(製造例14)
(2)条件
(i)検出器:日本電子社製 フーリエ変換赤外分光光度計JIR-WINSPEC 50
(ii)サンプル測定時のスキャン回数:16回
(3)操作手順
(A)タケネートについて
a)岩塩板のみを装置に入れバックグランド測定を行う。
b)タケネートを岩塩板に塗り、装置に入れサンプル測定を行う。サンプル測定時のスキャン回数は16回。
(B)ゼラチン、ペプチド、樹脂物質(本発明品)について
a)KBrをすり鉢ですり潰す
※樹脂物質と牛皮ゼラチンはあらかじめ粉砕機で細かく砕いておいた。
b)穴のあいた円盤にすり潰したKBrを入れ圧縮装置で空気を抜く。
c)円盤を装置に入れバックグランド測定を行う。
d)KBrとサンプルを質量比3:1になるようにし、すり鉢ですり潰す。
e)穴のあいた円盤にすり潰したサンプルを入れ圧縮装置で空気を抜く。
f)円盤を装置に入れサンプル測定を行う。
(4)結果
タケネートと樹脂物質(本発明品)では異なったピークが出ており、またゼラチン及びペプチドも樹脂物質とは異なったピークが出ていることから、タケネートは確かにゼラチン及びペプチドと反応していると考えられる。また、樹脂物質はすべてピークが似ていた。
試験例1
上記製造例にて得られた熱可塑性樹脂について、圧縮成型機を用いて15cm×15cm、厚さ約3mmの成型物を調製した。万能材料試験機(INSTRON 5565)を用いて引っ張り強度を測定した。結果を以下に示す。これより、本発明の熱可塑性樹脂は、再加工せずとも十分な強度を有していた。牛皮ゼラチン又は牛皮ペプチドでは、加水分解コラーゲンよりも強度が高く、更に細かい粒度のもの、高分子のもの程、強度が増す傾向が確認された。
Figure 0005305320

Claims (6)

  1. ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールから選ばれるポリオール化合物にポリイソシアネート化合物を反応させて得られるウレタンプレポリマーと、分子量2,000〜10,000のコラーゲン分解物及び分子量1,000〜13,000のケラチン分解物から選ばれる硬タンパク質の分解物を反応させて得られる熱可塑性樹脂。
  2. ポリイソシアネート化合物がトリレンジイソシアネート(TDI)である請求項1記載の熱可塑性樹脂。
  3. ウレタンプレポリマーと硬タンパク質分解物を、50〜150℃で0.5時間〜48時間反応させるものである請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂。
  4. さらに、繊維、獣毛及び獣毛粉末から選ばれる1種以上を混合し反応させるものである請求項1〜3のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂からなる皮革様素材。
  6. ポリエーテルポリオール及びポリエステルポリオールから選ばれるポリオール化合物にポリイソシアネート化合物を反応させて得られるウレタンプレポリマーと、分子量2,000〜10,000のコラーゲン分解物及び分子量1,000〜13,000のケラチン分解物から選ばれる硬タンパク質の分解物を反応させることを特徴とする熱可塑性樹脂の製造方法。
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