JP5305272B2 - 熱流サーモグラフィを用いた溶接継目の自動検査のための方法 - Google Patents

熱流サーモグラフィを用いた溶接継目の自動検査のための方法 Download PDF

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Description

本発明は、請求項1のプレアンブル部分(所謂おいて部分)に記載の熱流サーモグラフィを用いた溶接継目の自動検査のための方法に関する。
自動車産業において、例えば、電子ビーム溶接、レーザービーム溶接及びレーザーハイブリッド溶接方法などの放射線補助接続方法(radiation-assisted connecting methods)が車体構造のために広範囲に使用される。溶接接続の数、特に、溶接継目を含む数は、過去10年において著しく増加している。したがって、溶接継目の制御及び自動検査を可能にするシステムに関して、自動車産業では大きな需要乃至必要性が存在する。
非常に多様なタイプ乃至種々のタイプの欠陥が溶接継目の製造において発生しうる。このタイプの欠陥は、例えば、短すぎる長さ、不十分な完全溶け込み溶接、クラック、切れ目、孔、空隙、あるいは、気泡などである。溶接継目の高信頼な検査とは、非常に様々なタイプの欠陥を高信頼に検出でき、且つ、認識できることと仮定する。
溶接継目を検査するための方法は、特許文献1から知られており、そこでは、溶接継目の領域における熱放射がデジタル赤外線カメラを用いて画像として検出され、コンピュータを用いて先に記録された参照画像乃至基準画像と比較される。溶接継目の品質は、比較を用いて評価される。しかしながら、この方法では、特に種々のタイプの欠陥が発生している場合、溶接継目の高信頼な検査を確実にしない。
さらに、溶接継目の自動非破壊検査のための方法が特許文献2から知られており、そこでは、溶接継目が加熱され、検査経路上の各点で温度を検出するサーモグラフィセンサが検査経路上を動作する。温度が溶接継目の品質特徴として評価され、溶接継目に関する位置関係で示される。この方法でもまた、特に種々のタイプの欠陥が発生している場合に、溶接継目の高信頼な検査を確実にしない。
DE10004049A1 DE10326377B3 "Theory and Practice of Infrared Technology for Non-destructive Testing"; Xavier P.V. Maldague, John Wiley & Sons, Inc. 2001. "Morphologische Bildverarbeitung"; by Pierre Soille, Springer Verlag, Berlin 1998.
したがって、本発明は、種々のタイプの欠陥に対して溶接継目の高信頼な検出と評価とを確実にする、熱流サーモグラフィを用いる溶接継目の自動検査のための方法を提供するという目的に基づく。
この目的は、請求項1の特徴を有する方法によって達成される。欠陥のタイプに応じた、種々のタイプの欠陥をその時々において最も適切に認識できることが、本発明にしたがって認められた。それに応じて、溶接継目の調査の際に、各欠陥タイプのために、一連の乃至シリーズの熱画像からこのタイプの欠陥を最も適切に示すことができる少なくとも一つの適当な熱画像が用いられる。したがって、溶接継目は、いずれの場合も、(欠陥タイプに応じて)適当な時間で検出及び評価される。それぞれの適当な熱画像を確立するために、記録される一連の熱画像からの特徴的な熱画像が基準として用いられる。特徴的な熱画像は、特徴ベクトルを用いて動的に決定される。動的にとは、同一の溶接継目又は別の溶接継目のそれぞれ新しく記録された一連の熱画像のために、特徴的な熱画像が再決定されることを意味する。特徴ベクトルは、検出熱流の時間経過である。これは、特徴ベクトルが検出される一連の熱画像のそれぞれ個別の熱画像にとっての熱流のための値を含むことを意味する。熱流は、例えば、テスト領域内で、このテスト領域における赤外線センサーの全てのピクセルにわたって平均化することによって、個々の熱画像に対して決定される。熱流は、熱画像の記録時間、言い換えれば熱画像の画像数の関数として、特徴ベクトルにおける最小値と最大値とを有する。これは、特徴ベクトルに示される熱流が、溶接材料を通る、言い換えれば溶接継目を備えた対象物を通る熱流と、励起源からの直接の熱流(これが一連の熱画像から明らかな場合)とからなっているためである。
特徴ベクトルにおける第一の特徴的な熱画像を決定するために、特徴ベクトルにおいて第一の最小値が決定され、そこから、溶接材料を通る熱流が成長をはじめ、存在する場合、励起源からの外乱乃至妨害熱流が既に消散されている。対象物を通った最小熱流を有する第一の特徴熱画像は、関連した時間、言い換えれば関連した画像数を用いて作り出される。第二特徴熱画像を決定するために、特徴ベクトルの絶対最大値が熱画像に対して決定され、当該第二特徴熱画像は、第一特徴熱画像よりも時間に対して後に記録される。この最大値から、溶接材料を通る熱流が下降をはじめ、励起源からの外乱乃至妨害熱流は既に消散されている。第二特徴熱画像は、最大値と関連した時間から、言い換えれば関連した画像数から作り出される。これは、対象物を通った最大熱流を有する。かくして、これが一連の熱画像で明らかな場合、励起源からの直接の熱流が既に消散されていることが、2つの特徴熱画像上で確実にされる。したがって、特徴熱画像は、特定の欠陥タイプの欠陥に最も適したそれぞれ適当な熱画像を自動で決定するための高信頼な基準を確実にする。故に、非常に多様なタイプの欠陥を最もよく見ることが可能な最も適当な熱画像が各欠陥タイプのために用いられることが確実にされるので、溶接継目の検査が、非常に多様なタイプの欠陥にとって高信頼に実行される。
本発明にしたがう方法は、例えば1つ以上の溶接継目によって相互に接続される少なくとも2つの接合パートナー(joint partners)から作られた対象物に適用される。接合パートナーは、金属シートとして構成されうる。
請求項2に記載の方法は、幾何欠陥に対して、特に必要な長さ及び/又は幅の維持のような幾何欠陥に関して、溶接継目の高信頼な検出と評価とを確実にする。第二の特徴熱画像が対象物を通る最大熱流を有するので、この熱画像上の溶接継目は、例えば、長さ及び/又は幅のようなその幾何寸法に対して最良に検出され、且つ、評価されうる。
請求項3に記載の方法は、特に、必要な長さ及び/又は幅の維持のような幾何欠陥に対する高信頼な検出と評価とを確実にする。溶接後の未だ熱い対象物において、幾何欠陥に関する溶接継目の検出及び評価とが、適当な結果画像を用いて、より高信頼に実行しうる。開始画像を決定することは、外乱なく結果画像が作り出されることを確実にする。これは、適当な熱画像の部分シリーズ(部分画像シリーズとも称する)が励起源からの直接的ないかなる熱流をも含まないことを、第一の及び第二の特徴熱画像の間での開始画像の決定が確実にすることを意味する。この目的のために、開始画像が外乱のない部分シリーズの高信頼な分界を確実にするように、分離係数が決定される。開始画像が特徴ベクトルを用いて動的に決定され、これは、開始画像が熱画像のそれぞれ新しく記録されたシリーズのために再決定されることを意味する。結果画像は、非常に種々のタイプ、例えば、振幅画像又は位相画像でありえる。振幅画像又は位相画像を得ることは、原則として公知であり、非特許文献1に記述されていて、この文献が参照される。好ましくは、振幅画像が、幾何欠陥に対する溶接継目の検出及び評価のための結果画像として用いられる。
請求項4、5に記載の分離係数は、熱流のノイズ信号と有意な信号との間の高信頼な分離を確実にする。したがって、熱画像の部分シリーズの高信頼な分離が確実にされ、これは、励起源からの直接的ないかなる熱流をも含まない。実際には、特に、1/e2≒0.135の分離係数が良好であることが判明し、ここでeはオイラー数である。
請求項に記載のシリーズ長さを決定することは、結果画像を用いた溶接継目の高信頼な検出と評価とを確実にする。特徴熱画像と開始画像とが一連の熱画像から動的に決定されるので、部分シリーズのシリーズ長さも動的に且つ自動的に決定することができる。動的にとは、シリーズ長さがそれぞれ新たに記録される熱画像シリーズのために再決定されることを意味する。例えば、シリーズ長さは、開始画像と第二特徴熱画像との間の長さの二倍として選択されうる。さらに、シリーズ長さを、例えば、2の冪乗であり、特徴熱画像らの間の長さを超える次の最も大きな長さとして選択しうる。いずれの場合も、シリーズ長さは、部分シリーズが検出された一連の乃至シリーズの熱画像を超えないように決定される。結果画像を作り出すためのシリーズ長さの決定は、例えば、非特許文献1に記述されており、この文献が参照される。
請求項に記載の方法は、例えば孔などの連続欠陥に関する溶接継目の高信頼な検出と評価とを確実にする。溶接材料を貫通して続いている欠陥を検出及び評価するために、例えば、第一特徴熱画像より前の最後の熱画像が用いられ、当該熱画像は、この熱流が一連の熱画像で明らかな場合、励起源からの直接的な最大熱流を有している。連続欠陥は、この熱画像上の励起源からの直接的な最大熱流を基礎として認識されうる。
請求項に記載の方法は、溶接継目の内部に位置される、例えば間隙などの欠陥の高信頼な検出と評価とを確実にする。第一熱流係数を用いて、特徴熱画像の間に位置し、且つ、溶接継目の内部に位置された欠陥の検出と評価のために最適に適した熱画像が、確実に且つ高信頼に検出される。
溶接継目の内部に位置する欠陥がこの領域における熱流を減じるので、実際には、請求項9、10に記載の第一熱流係数が良好であることが判明した。
請求項11に記載の方法は、例えば、クラック、切れ目、又は、気泡などの表面欠陥に対する溶接継目の高信頼な検出と評価とを確実にする。特徴熱画像らの間に位置し、表面欠陥を検出及び評価するために最適に適した熱画像を、第二熱流係数を用いて、一連の熱画像から確実に且つ高信頼に選択することができる。
表面欠陥は、この領域における少ない材料厚のせいで熱流を助けるので、実際には、請求項12、13に記載の第二熱流係数が良好であることが判明した。
請求項14に記載の方法は、画像内容に関して適した自動変換であって、熱画像又は結果画像の、画像処理にとって通常的な8ビット画像への自動変換を可能にする。このタイプの画像を、視覚制御乃至視覚管理、又は、更なる自動処理のために用いることができる。画像内容に合致した適した変換のおかげで、それらの特性、例えば、それらのエッジ、構成乃至構造、形状及びサイズなどを含む画像対象を、変換された画像におけるそれらのバックグラウンド上にゆがみなく示すことができる。画像対象は、例えば、溶接継目及び/又は異なる欠陥タイプの欠陥である。ヒストグラムにおける対象強度領域の情報に関連する部分を区切る絶対限界値と、ヒストグラムにおけるバックグラウンド強度領域の情報に関する部分を区切る絶対限界値とが、それぞれの画像の計算されたヒストグラムから動的に決定される。動的にとは、絶対限界値が変換されるべき画像それぞれのために再決定されることを意味する。この場合、絶対下限値は、対象強度領域又はバックグラウンド強度領域のヒストグラム面積の、それぞれの特徴面積部分と下から交差し、絶対上限値は、上からそれぞれの特徴面積部分と交差する。かくして、情報に関連する、高ダイナミック熱画像又は結果画像の内容の基礎が検出され、これは、この画像の動的変換のために用いられる。この基礎の外側にある、極端な強度値又はランダムなノイズ値を有する個々の外れピクセルは、その際、この画像の動的変換で悪影響をまったく有さない。
請求項15、16に記載の改良は、対象強度領域の情報に関連する部分の高信頼な検出を確実にする。ヒストグラムが、検査されるべき画像対象、画像バックグラウンド及び発生する外乱の、ガウスにしたがう正規分布密度の組み合わせとみなされる。したがって、第一特徴面積部分が、ガウスにしたがう正規分布の確率積分(probability integral)の値と比較される。第一特徴面積部分は、いずれの場合も、例えば、対象強度領域に対応する面積の2.5%面積割合であり、情報に関連する、対象強度領域の残りの面積部分が95%である。一般に、第一特徴面積部分は、実験的に乃至経験的に決定され、例えば、0〜0.5、特に0.05〜0.4の範囲にある。
請求項17、18に記載の改良は、バックグラウンド強度領域の情報に関連する部分の高信頼な検出を確実にする。ヒストグラムが、検査されるべき画像対象、画像バックグラウンド及び発生している外乱の、ガウスにしたがう正規分布密度の組み合わせとみなされる。したがって、第二特徴面積部分が、ガウスにしたがう正規分布の確率積分の値と比較される。第二特徴面積部分は、いずれの場合も、例えば、バックグラウンド強度領域に対応する面積の2.5%面積部分であり、バックグラウンド強度領域の情報に関連する残りの面積部分は95%である。一般に、第二特徴面積部分は実験的に乃至経験的に決定され、0〜0.5、特に0.05〜0.4の範囲にある。
請求項19に記載の方法によって、記録された熱画像又は結果画像の情報に関連する基礎の、柔軟で高信頼な決定が可能となる。
請求項20、21に記載の改良は、特徴ベクトル及び/又はヒストグラムの高信頼な処理と評価とを確実にする。記録される熱流の時間経過を表す特徴ベクトルと、高ダイナミック熱画像又は結果画像のヒストグラムとの両者は、検査されるべき曲線を形成する。形態学的フィルタを用いた少なくとも一つのこれら曲線の処理は、これらの外乱の高い曲線状での点範囲又は特徴点の完全な検出と正確な評価とを確実にする。特徴点は、例えば、局所的な及び/又は絶対な最小値又は最大値である。流域変換を、例えば、形態学的フィルターとして用いることが可能であり、これは、非特許文献2に記述され、この文献が参照される。
2つの接合パートナーを接続する、種々のタイプの欠陥を備えた溶接継目を通した断面図を示す。 記録される熱流の時間経過を示す特徴ベクトルの概略図を示す。 記録された画像のヒストグラムを示す。
本発明のさらなる特徴、長所及び詳細が図面を用いて以下の実施形態の記述から明らかになる。
検査乃至チェックされるべき対象物1は、第一接合パートナー2と第二接合パートナー3とを有し、それらは、溶接継目4の形態で溶接接続によって互いに接続される。接合パートナー2、3は、金属シートとして構成されている。溶接継目4は、例えば電子ビーム溶接、レーザービーム溶接又はレーザーハイブリッド溶接方法を用いて作り出された。接合パートナー2、3の材料は、溶接プロセスのために溶接継目の領域で共に融合されている。溶接継目4を備えた対象物1は、以下では溶接材料(welded material)とも称される。
溶接継目4は、複数の種々のタイプの欠陥を有する。第一の欠陥タイプの例として、溶接継目4は、幾何欠陥(geometric defect)5を有する。幾何欠陥5は、所望の長さLの、実際の長さLからの逸脱である。さらに、溶接継目4は、第二の欠陥タイプの欠陥として、溶接継目4を貫通する孔(hole)の形態での連続欠陥6を有する。第三のタイプの欠陥として、溶接継目4は内部欠陥7を有し、当該内部欠陥は、空隙(pore)として構成され、且つ、溶接継目4の内部に位置される。第四の欠陥タイプの欠陥として、溶接継目4は、さらに表面欠陥8を有し、当該欠陥は、溶接継目4上の切れ目(cut)として構成される。
励起源9と赤外線センサ10とは、対象物1の対向する側に配置される。好ましくは、赤外線センサ10は、対象物1の、2つの接合パートナー2、3の溶接が行われた側、故に例えばレーザービームの側に配置される。調査されるべき対象物1と溶接継目4とは、励起源9を用いて励起される。熱流11が作り出され、当該熱流は、順々に記録される一連の熱画像で赤外線センサ10によって検出される。検出される熱流11は、対象物1を通る熱流12と励起源9からの直接の熱流13とから構成される。
検出される一連の乃至シリーズの熱画像を評価するために、演算装置乃至演算ユニット14が設けられ、当該演算装置は、励起源9と赤外線センサ10とに接続される。
熱流サーモグラフィを用いた溶接継目4の自動検査のための方法が、以下に記述される。溶接継目4を備えた対象物1は、例えば閃光(flash)を作り出す励起源9を用いて励起される。励起によって作り出された熱流11は、赤外線センサ10を用いて記録され、演算装置14に伝えられ、そこで調べられる。
検出される熱流11の時間経過である特徴ベクトルW(N)が演算装置14で作り出される。画像数Nは、記録されるシリーズから各々の熱画像と関連付けられる。熱流値Wは、各熱画像のために計算される。熱流値Wは、例えば、テスト領域における赤外線センサ10のピクセルを有する画像値の平均値として作り出される。特徴ベクトルW(N)は、計算された熱流値Wを、対応する熱画像の画像数Nにわたってプロットすることによって作り出される。特徴ベクトルW(N)が図2に示される。
特徴ベクトルW(N)は、記録される熱流11の時間経過である。したがって、対象物1を通る熱流12と励起源9からの直接の熱流13とが、特徴ベクトルW(N)に示される。
記録時間に応じて、言い換えれば画像数Nに応じて、特徴ベクトルW(N)における熱流の時間経過は、最小値と最大値とを有する。調べられるべき溶接継目と発生している欠陥5、6、7、8とを、欠陥タイプに応じて、異なる記録時間に、言い換えれば異なる熱画像に認識することができる。溶接継目の最良の評価と検出とを確実にするために、適当な熱画像TF1〜TF4がいずれの場合も各欠陥タイプにとっての欠陥5、6、7、8のために決定される。この目的のために、第一の特徴熱画像Tと第二の特徴熱画像Tとが最初に決定される。第一の特徴熱画像Tは、特徴ベクトルW(N)において最小値が決定されるように決定され、そこから、溶接材料を通った熱流12が増大し始め、励起源9からの妨害乃至外乱熱流(disturbing heat flow)13は、既に消散させられている。最小値は、第一の特徴熱画像Tが有する、対象物1を通った最小熱流Wminに対応する。第一の特徴熱画像Tは、最小熱流Wminに関連する画像数N(T)から特徴ベクトルW(N)を用いて作り出される。
その後、特徴ベクトルW(N)における絶対最大値が、特徴熱画像Tに対して一連の記録された熱画像の熱画像に関して検出される。この最大値から、溶接材料を通った熱流12が下降し始める。第二の特徴熱画像Tを有する、対象物1を通った最大熱流Wmaxが、かくして決定される。第二の特徴熱画像Tは、最大熱流Wmaxに関連する画像数N(T)から材料ベクトルW(N)を用いて作り出される。
溶接材料を通った熱流12が絶対最大値をその上に有しており、熱流13は既に消散させられているので、溶接継目4を第二の特徴熱画像Tで最良に検知及び評価することが可能である。第一のタイプの欠陥である幾何欠陥5を、第二の特徴熱画像Tで検知及び評価することが可能である。かくして、第二の特徴熱画像Tは、第一の欠陥タイプの検知のために適当な熱画像TF1である。
他方で、第二の欠陥タイプの欠陥である連続的な欠陥6を、第一の特徴熱画像Tより前に記録され、且つ、励起源9からの直接の最大熱流WAMAXに対応する最後の熱画像で最良に検知及び評価することが可能である。この熱画像は、第二の欠陥タイプの欠陥の検知及び評価に最良に適した適当な熱画像TF2である。熱画像TF2は、励起源9の最大熱流WAMAXに関連する画像数N(TF2)から作り出される。
第三の欠陥タイプの欠陥を意味する内部欠陥7を検知及び評価するために、特徴熱画像T及びTの間の熱画像TF3が用いられ、これは、熱流WF3に対応する。その値は、記録された熱流11の時間経過における閾値Winside_thd(内部閾値)を最初に超える。閾値Winside_thdには、
inside_thd=min+(Wmax−Wmin)×ζ が当てはまり、ここでは、ζは、内部欠陥7の高信頼な認識を確実にする第一の熱流係数を示している。第一の熱流係数ζは、実験的に乃至経験的に決定され、0〜1の間、特に0.6〜0.9の間の範囲にある。第三の欠陥タイプの欠陥を検知及び評価するために最良に適した熱画像TF3は、熱流WF3に関連した画像数N(TF3)から作り出される。
第四の欠陥タイプの欠陥である表面欠陥8を検知し評価するために、特徴的な熱画像T及びTの間の熱画像TF4が用いられ、これは、熱流WF4に対応する。その値は、記録された熱流11の時間経過における閾値Wsurf_thd(表面閾値)を最初に超える。閾値Wsurf_thdには、
surf_thd=min+(Wmax−Wmin)×δ が当てはまり、ここでは、δは、表面欠陥8の高信頼な認識を確実にする第二の熱流係数を示している。第二の熱流係数δは、実験的に乃至経験的に決定され、0〜1の間、特に0.1〜0.4の間の範囲にある。第四の欠陥タイプの欠陥を検知及び評価するために最良に適した熱画像TF4は、熱流WF4に関連した画像数N(TF4)から作り出される。
かくして、適当な熱画像TF1〜TF4は、いずれの場合も動的に決定され、種々のタイプの欠陥の検知及び評価のために提供される。特徴的な熱画像T、Tが、それぞれに適当な熱画像TF1〜TF4を決定するための基準として用いられる。
代わりに、例えば、第一の欠陥タイプの欠陥を、適当な熱画像の部分シリーズから得られた適当な結果画像(result image)で検知及び評価することも可能であり、部分シリーズは、検知される一連の乃至シリーズの熱画像から選択される。部分シリーズは、開始画像Tとシリーズ長さNとから作り出される。シリーズ長さが励起源9からの如何なる直接の熱流13を含まないように、部分シリーズ又は部分画像シリーズの高信頼な除外を確実にするために、特徴的な熱画像T及びTの間の開始画像Tが選択される。開始画像Tは、熱流Wを有する熱画像として決定され、これは、最小値の後で、続く閾値Wstart_thd(開始閾値)を、記録された熱流11の時間経過において最初に超える。閾値Wstart_thdには、
start_thd=Wmin+(Wmax−Wmin)×θ が当てはまり、ここでは、θは、分離係数として表される。分離係数θは、実験的に乃至経験的に決定され、0〜1の間、特に0〜0.15の間の範囲にある。
シリーズ長さNを動的に決定するために、特徴熱画像T、Tと開始画像Tとを含む画像量から、少なくとも二つの画像が基準として用いられる。シリーズ長さNは、例えば、開始画像Tと第二特徴熱画像Tとの間の長さの2倍として選択されうる。さらに、シリーズ長さNを、例えば、次の最大長さとして選択してもよく、当該長さは、2の冪乗であり故に特徴熱画像TとTと間の長さを超える。いずれの場合も、部分シリーズのシリーズ長さNは、一連の熱画像の端部を超えないように、決定されるべきである。
振幅画像又は位相画像が、例えば、結果画像として用いられうる。振幅画像が、好ましくは、第一欠陥タイプの欠陥のために用いられる。種々のタイプの結果画像の計算は、例えば、非特許文献1に記述され、この文献が参照される。
特徴ベクトルW(N)の曲線考察は、例えば、形態学的フィルタ(morphological filters)を用いて実行され、これは、例えば最小値及び最大値のような様々な特徴点の完全な区別乃至分離を確実にする。故に、特徴ベクトルW(N)の全ての最小値及び最大値を、全過程から独立して決定することが可能である。流域変換(watershed transformation)を、例えば形態学的フィルタとして用いることが可能であり、流域変換は、非特許文献2に記述され、この文献が参照される。
溶接継目4を検知し評価するために用いられる熱画像TF1〜TF4と結果画像との更なる自動処理のために、及び、視覚制御乃至視覚管理のために、結果画像は、画像処理にとって通常の8ビット画像に自動で変換される。用いられる画像は、高ダイナミクス(high dynamics)を有する。図3は、高ダイナミック画像、例えば熱画像TF1〜TF4の一つのヒストグラムn(I)を示す。発生頻度nは、強度Iにわたってヒストグラムn(I)にプロットされる。画像のヒストグラム曲線15は、複数の頻度最大値を有し、当該最大値は、画像対象16、画像バックグラウンド17に加えて画像上に現れる外乱に対応する。
動的に画像を変換するために、検査されるべき画像対象16に対応する対象強度領域Iobjと、画像バックグラウンド17に対応するバックグラウンド強度領域Ibgrdとが最初に決定される。これは、例えば、形態学的フィルタ用いて実行され、当該形態学的フィルタは、ヒストグラム曲線15の乱れのない評価を確実にする。ヒストグラム曲線15は、滑らかな曲線で描かれるのではなく、とびとびの故に不連続な曲線で描かれるので、形態学的フィルタを用いることは有利である。さらに、ヒストグラム曲線15は、形態学的フィルタを用いて高信頼に決定されることのできるいくつかの最大値及び最小値を有する。例えば、流域変換を形態学的フィルタとして用いることができる。ヒストグラム曲線15と強度軸との間に位置される全面積量Fobjが対象強度領域ΔIobjから計算される。これに応じて、ヒストグラム15と強度軸との間に位置される全面積量Fbgrdは、バックグラウンド強度領域ΔIbgrdから計算される。外乱又はランダムノイズ値を含む下側局所対象強度領域ΔIobj_bot及び上側局所対象強度領域ΔIobj_topは、その際、対象強度領域ΔIobjで決定される。これら局所対象強度ΔIobj_bot、ΔIobj_topは、いずれの場合も、全面積量Fobjの特徴領域面積部Fobj_bot_thd又はFobj_top_thdを有する。局所強度領域ΔIobj_bot、ΔIobj_topを決定するために、第一の下限値Iobj_bot_thd及び第一の上限値Iobj_top_thdがヒストグラム曲線15で決定され、情報に関連する部分、言い換えれば、強度領域ΔIobjの、情報に関連する強度領域ΔIobj_relを区切る。対象強度領域ΔIobj_relは、画像対象16のための情報に関連する基礎を形成する。
バックグラウンド強度領域ΔIbgrdの全面積量Fbgrdの対応する第二特徴面積部Fbrgd_bot_thd又はFbgrd_top_thdを有する下側局所バックグラウンド強度領域ΔIbgrd_bot及び上側局所バックグラウンド強度領域ΔIbgrd_topは、対応する方法で、バックグラウンド強度領域ΔIbgrdで決定される。このために、情報に関連する部分、言い換えれば、バックグラウンド強度領域ΔIbgrdの、情報に関連する強度領域ΔIbgrd_relを区切る第二の下限値Ibgrd_bot_thd及び第二の上限値Ibgrd_top_thdが、対応する方法でヒストグラム曲線15から動的に決定される。強度領域ΔIbgrd_relは、故に、画像バックグラウンド17のための情報に関連する基礎を形成する。
特徴面積部Fbrgd_bot_thd、Fbrgd_top_thd、Fobj_bot_thd、及び、Fobj_top_thdは、例えば、いずれの場合も、全面積量Fbgrd又はFobjの2.5%でありえ、それぞれの残りの面積量Fbgrd_rel又はFobj_relはいずれの場合も95%の面積部を有する。
強度領域ΔIbgrd_rel及びΔIobj_relはともに、記録される画像の内容の情報に関連する基礎を形成する。かくして、この画像の適応できる動的変換は、記録される画像の内容が異なるダイナミクス、特に8ビットダイナミクスに十分に示されている点で、検査されるべき画像対象16の画像取得方法及びサイズ、又は、その画像バックグラウンド17及び発生している外乱とは無関係に確実にされる。絶対限界値Ibgrd_bot_thd、Ibgrd_top_thd、Iobj_bot_thd及びIobj_top_thdが、画像のダイナミック変換のための画像特定閾値として用いられる。検査されるべき画像の、8ビット画像への変換を、画像処理の異なる標準方法を用いて、記録される画像の内容の情報に関連する得られた基礎で実行することができる。それによって、変換を、直線的に、対数的に、あるいは、特定用途方法にしたがって、実行することができる。
本発明にしたがう方法によって、溶接継目4の、自動で、非接触で、且つ、外乱のない検査が可能になり、そこでは、検査されるべき溶接継目4を、それらの大きさ、位置、欠陥タイプ及び発生した外乱に無関係に、明確に検出することができ、且つ、評価することができる。さらに、本発明にしたがう方法を、工業条件下で柔軟に且つ迅速に調整することができる。
1 対象物
4 溶接継目
5 欠陥
6 欠陥
7 欠陥
8 欠陥
9 励起源
10 赤外線センサ
11 熱流
16 画像対象
17 画像バックグラウンド
シリーズ長さ
n(I) ヒストグラム
第一特徴熱画像
第二特徴熱画像
F1 熱画像
F2 熱画像
F3 熱画像
F4 熱画像
開始画像
W(N) 特徴ベクトル
min 最小熱流
max 最大熱流
start_thd 第一閾値
inside_thd 第二閾値
surf_thd 第三閾値
ΔIobj 対象強度領域
ΔIobj_rel 強度領域
obj_bot_thd 第一の下限値
obj_top_thd 第一の上限値
obj_bot_thd 第一の特徴面積部分
obj_top_thd 第一の特徴面積部分
ΔIbgrd バックグラウンド強度領域
ΔIbgrd_rel 強度領域
bgrd_bot_thd 第二の下限値
bgrd_top_thd 第二の上限値
bgrd_bot_thd 第二の特徴面積部分
bgrd_top_thd 第二の特徴面積部分

Claims (21)

  1. 熱流サーモグラフィを用いた溶接継目の自動検査のための方法にして、
    a.検査されるべき、溶接継目(4)を有する対象物(1)が提供され、
    b.対象物(1)が少なくとも一つの励起源(9)を用いて励起され、
    c.励起によって作り出された熱流(11)を、少なくとも一つの赤外線センサ(10)を用いて一連の熱画像で検出する、方法において、
    d.検出された熱流(11)の時間経過である特徴ベクトル(W(N))が作り出され、
    e.対象物(1)を通った最小熱流(W min )を有する第一特徴熱画像(T)が、特徴ベクトル(W(N))を用いて一連の熱画像から動的に求められ、
    f.対象物(1)を通った最大熱流(W max )を有する第二特徴熱画像(T)が、特徴ベクトル(W(N))を用いて一連の熱画像から動的に求められ、
    g.特徴熱画像(T、T)への励起源(9)からの直接の熱流(13)が一連の熱画像から明らかな場合は、当該直接の熱流が既に消散されていて、
    h.一連の熱画像からの適当な熱画像(TF1、TF2、TF3、TF4)が種々の欠陥タイプの欠陥(5、6、7、8)に対して溶接継目(4)を検出し評価するために用いられ、各欠陥タイプのために、特徴熱画像(T、T)がそれぞれの適当な熱画像(TF1、TF2、TF3、TF4)を求めるための基準として用いられる、方法。
  2. 第二特徴熱画像(T)が、溶接継目(4)の幾何欠陥である第一欠陥タイプの欠陥(5)を検出するために適当な熱画像(TF1)として用いられる、請求項1に記載の方法。
  3. a.第一欠陥タイプの欠陥(5)を検出するために用いられる開始画像(T)が、第一及び第二特徴熱画像(T、T)の間に位置され、検出される熱流(11)の時間経過で最初に第一閾値(Wstart_thd)を超える熱流(W)を有し、当該第一閾値(Wstart_thd)には、
    start_thdを第一閾値とし、
    minを、第一特徴熱画像(T)を有する最小熱流とし、
    maxを、第二特徴熱画像(T)を有する最大熱流とし、
    θを分離係数とすると、
    start_thd=Wmin+(Wmax−Wmin)×θ
    が当てはまり、
    b.一連の熱画像からの部分的一連の適当な熱画像が開始画像(T)及びシリーズ長さ(N)から選択され、
    c.結果画像が部分的一連の適当な熱画像から得られ、
    d.第一欠陥タイプの欠陥(5)が、溶接継目(4)の幾何欠陥であり、結果画像がそれらの検出と評価のために用いられるように
    始画像(T)が動的に検出される請求項1に記載の方法。
  4. 分離係数(θ)が、0〜1の間の範囲で求められる、請求項3に記載の方法。
  5. 分離係数(θ)が、0.1〜0.15の間の範囲で求められる、請求項3に記載の方法。
  6. 第一特徴熱画像(T)、第二特徴熱画像(T)及び開始画像(T)を含む画像量からの少なくとも2つの画像が、シリーズ長さ(N)を動的に求めるための基準として用いられる、請求項3、4又は5に記載の方法。
  7. 第一特徴熱画像(T)よりも前に検出され、励起源(9)の最大熱流(WAmax)を有する熱画像が、溶接継目(4)の連続欠陥である第二欠陥タイプの欠陥(6)を検出するために適当な熱画像(TF2)として用いられる、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 第一及び第二特徴熱画像(T、T)の間に位置され、検出される熱流(11)の時間経過で最初に第二閾値(Winside_thd)を超える熱流(WF3)を有する熱画像が、溶接継目(4)の内部に位置される欠陥である第三欠陥タイプの欠陥(7)を検出するために適当な熱画像(TF3)として用いられ、当該第二閾値(Winside_thd)には、
    inside_thdを第二閾値とし、
    minを、第一特徴熱画像(T)を有する最小熱流とし、
    maxを、第二特徴熱画像(T)を有する最大熱流とし、
    ζを第一熱流係数とすると、
    inside_thd=Wmin+(Wmax−Wmin)×ζ
    が当てはまる、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  9. 第一熱流係数ζが、0〜1の間の範囲で求められる、請求項に記載の方法。
  10. 第一熱流係数ζが、0.6〜0.9の間の範囲で求められる、請求項8に記載の方法。
  11. 第一及び第二特徴熱画像(T、T)の間に位置され、検出される熱流(11)の時間経過で最初に第三閾値(Wsurf_thd)を超える熱流(WF4)を有する熱画像が、溶接継目(4)の表面欠陥の欠陥である第四欠陥タイプの欠陥(8)を検出するために適当な熱画像(TF4)として用いられ、当該第三閾値(Wsurf_thd)には、
    surf_thdを第三閾値とし、
    minを、第一特徴熱画像(T)を有する最小熱流とし、
    maxを、第二特徴熱画像(T)を有する最大熱流とし、
    δを第二熱流係数とすると、
    surf_thd=Wmin+(Wmax−Wmin)×δ
    が当てはまる、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 第二熱流係数(δ)が、0〜1の間の範囲で求められる、請求項11に記載の方法。
  13. 第二熱流係数(δ)が、0.1〜0.4の間の範囲で求められる、請求項11に記載の方法。
  14. 種々の欠陥タイプの欠陥に対して溶接継目(4)を検出評価するために用いられる少なくとも一つの画像(TF1、TF2、TF3、TF4)が、8ビット画像に変換され、そこでは、
    a.画像(TF1、TF2、TF3、TF4)のヒストグラム(n(I))が作り出され
    b.画像対象(16)に対応する第一強度領域(ΔIobj)の情報に関連する第一部分(ΔIobj_rel)がヒストグラム(n(I))から求められ、そこでは、
    i.第一下限値(Iobj_bot_thd)と第一上限値(Iobj_top_thd)とが動的に求められ
    ii.第一限界値(Iobj_bot_thd、Iobj_top_thd)が、第一強度領域(ΔIobj)に対応するヒストグラム(n(I))の面積(Fobj)の第一特徴面積部分(Fobj_bot_thd、Fobj_top_thd)を区切り、
    c.画像バックグラウンド(17)に対応する第二強度領域(ΔIbgrd)の情報に関連する第二部分(ΔIbgrd_rel)がヒストグラム(n(I))から求められ、そこでは、
    i.第二下限値(Ibgrd_bot_thd)と第二上限値(Ibgrd_top_thd)とが動的に求められ
    ii.第二限界値(Ibgrd_bot_thd、Ibgrd_top_thd)が、第二強度領域(ΔIbgrd)に対応するヒストグラム(n(I))の面積(Fbgrd)の第二特徴面積部分(Fbgrd_bot_thd、Fbgrd_top_thd)を区切り、
    d.情報に関連する部分(ΔIobj_rel、ΔIbgrd_rel)が、検査されるべき画像(TF1、TF2、TF3、TF4)の、8ビット画像への変換のための基礎として用いられる、請求項に記載の方法。
  15. 第一強度領域(ΔIobj)に対応する面積(Fobj)に関する第一特徴面積部分(Fobj_bot_thd、Fobj_top_thd)が0〜0.5の間の範囲で求められる、請求項14に記載の方法。
  16. 第一強度領域(ΔI obj )に対応する面積(F obj )に関する第一特徴面積部分(F obj_bot_thd 、F obj_top_thd )が0.05〜0.4の間の範囲で求められる、請求項14に記載の方法。
  17. 第二強度領域(ΔIbgrd)に対応する面積(Fbgrd)に関する第二特徴面積部分(Fbgrd_bot_thd、Fbgrd_top_thd)が0〜0.5の間の範囲で求められる、請求項14に記載の方法。
  18. 第二強度領域(ΔI bgrd )に対応する面積(F bgrd )に関する第二特徴面積部分(F bgrd_bot_thd 、F bgrd_top_thd )が0.05〜0.4の間の範囲で求められる、請求項14に記載の方法。
  19. 特徴面積部分(Fobj_bot_thd、Fobj_top_thd、Fbgrd_bot_thd、Fbgrd_top_thd)が互い独立して求められる、請求項14に記載の方法。
  20. 特徴ベクトル(W(N))が、少なくとも一つの形態学的フィルタを用いて処理される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. ヒストグラム(n(I))が、少なくとも一つの形態学的フィルタを用いて処理される、請求項14〜19のいずれか一項に記載の方法。
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