JP5305267B2 - 有機el装置 - Google Patents

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)装置に関する。
近年、自発光型で、高速応答、広視野角、高コントラストの特徴を有し、かつ、更に薄型軽量化が可能な有機エレクトロルミネセンス(EL)素子を用いた表示装置の開発が盛んに行われている。
この有機EL素子は、正孔注入電極(陽極)から正孔を注入するとともに、電子注入電極(陰極)から電子を注入し、発光層で正孔と電子とを再結合させて発光を得るものである。フルカラー表示を得るためには、赤(R)、緑(G)、青(B)にそれぞれ発光する画素を構成する必要がある。赤、緑、青の各画素を構成する有機EL素子の発光層には、赤色、緑色、青色といったそれぞれ異なる発光スペクトルで発光する発光材料を塗り分ける必要がある。このような発光材料を塗り分ける方法として、真空蒸着法がある。このような真空蒸着法によって低分子系の有機EL材料を成膜する場合、各色の画素毎に開口した金属性のファインマスクを用いてそれぞれ独立にマスク蒸着する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−157973号公報
本発明は、輝度の均一化を可能とする有機EL装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置されたスイッチング素子と、前記絶縁基板の上方に配置された画素電極と、前記画素電極の上に配置された有機層と、前記有機層の上に配置された対向電極と、前記スイッチング素子と前記画素電極との間に配置され、遮光絶縁材料によって形成された絶縁膜と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置されたスイッチング素子と、前記絶縁基板の上方に配置された画素電極と、前記画素電極の上に配置され、光照射によって発光性能が変化するドーパント材料を含む有機層と、前記有機層の上に配置された対向電極と、前記スイッチング素子と前記画素電極との間に配置され、前記ドーパント材料の発光性能を変化させるのに必要な照射量で照射された光のうち前記スイッチング素子に到達する光の照射量が1000mJ/cm未満となる材料によって形成された絶縁膜と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の上方に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置された画素電極と、遮光絶縁材料によって形成され、前記絶縁膜の上に配置されるとともに前記画素電極を囲む隔壁と、前記画素電極の上に配置された有機層と、前記有機層の上に配置されるとともに前記隔壁を覆う対向電極と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子の上方に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置された画素電極と、前記画素電極の上に配置され、光照射によって発光性能が変化するドーパント材料を含む有機層と、前記有機層の上に配置された対向電極と、前記絶縁膜の上に配置されるとともに前記画素電極を囲み、前記ドーパント材料の発光性能を変化させるのに必要な照射量で照射された光のうち前記スイッチング素子に到達する光の照射量が1000mJ/cm未満となる材料によって形成された隔壁と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明によれば、輝度の均一化を可能とする有機EL装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施態様に係る有機EL表示装置の表示パネルの構造を概略的に示す断面図である。 図2は、図1に示した表示パネルの第1乃至第3有機EL素子の構成を模式的に示す図である。 図3は、図2に示した第1乃至第3有機EL素子を製造する製造方法を説明するためのフローチャートである。 図4は、図3に示した露光工程PHOTO1及びPHOTO2を説明するための図である。 図5は、照射強度毎の照射時間と照射量との関係を示す図である。 図6は、本発明の第2実施態様に係る有機EL表示装置の表示パネルの構造を概略的に示す断面図である。 図7は、本発明の第3実施態様に係る有機EL表示装置の表示パネルの構造を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の一態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
≪第1実施形態≫
この第1実施形態では、有機EL装置の一例として、アクティブマトリクス駆動方式を採用した上面発光型の有機EL表示装置について説明する。
図1は、第1実施形態における有機EL表示装置のスイッチング素子SW及び第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を含む表示パネルDPの断面図である。
この表示パネルDPは、例えば、ガラス基板などの絶縁基板SUBを備えている。第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3は、絶縁基板SUBの上方において、画像を表示するアクティブエリアDSPの第1乃至第3画素PX1乃至3にそれぞれ配置されている。
絶縁基板SUBの上には、スイッチング素子SWの半導体層SCが配置されている。この半導体層SCは、例えばポリシリコンによって形成されている。この半導体層SCには、チャネル領域SCCを挟んでソース領域SCS及びドレイン領域SCDが形成されている。この半導体層SCは、第1絶縁膜11によって被覆されている。この第1絶縁膜11は、アクティブエリアDSPの概ね全体に亘って延在している。このような第1絶縁膜11は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
第1絶縁膜11の上には、チャネル領域SCCの直上にスイッチング素子SWのゲート電極Gが配置されている。この例では、スイッチング素子SWは、トップゲート型のpチャネル薄膜トランジスタである。このゲート電極Gは、第2絶縁膜12によって被覆されている。また、この第2絶縁膜12は、第1絶縁膜11の上にも配置されている。この第2絶縁膜12は、アクティブエリアDSPの概ね全体に亘って延在している。このような第2絶縁膜12は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
第2絶縁膜12の上には、スイッチング素子SWのソース電極SE及びドレイン電極DEが配置されている。ソース電極SEは、半導体層SCのソース領域SCSにコンタクトしている。ドレイン電極DEは、半導体層SCのドレイン領域SCDにコンタクトしている。スイッチング素子SWのゲート電極G、ソース電極SE、及び、ドレイン電極DEは、例えば、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などの導電材料を用いて形成されている。
これらのソース電極SE及びドレイン電極DEは、第3絶縁膜13によって被覆されている。また、この第3絶縁膜13は、第2絶縁膜12の上にも配置されている。この第3絶縁膜13は、アクティブエリアDSPの概ね全体に亘って延在している。このような第3絶縁膜13は、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの有機化合物や、シリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
第3絶縁膜13の上には、第4絶縁膜14が配置されている。つまり、この第4絶縁膜14は、スイッチング素子SWの上方に配置された絶縁膜に相当する。この第4絶縁膜14は、アクティブエリアDSPの概ね全体に亘って延在している。この第4絶縁膜14は、遮光絶縁材料によって形成されている。このような遮光絶縁材料は、例えば、母材に色材(あるいは遮光材)を混合して形成される。遮光絶縁材料の母材としては、例えば、アクリル基含有樹脂、ポリイミド基含有樹脂、シリコーン基含有樹脂、フッ素基含有樹脂、ウレタン基含有樹脂、エポキシ基含有樹脂などが挙げられ、上記6種類のうちの少なくとも1つが選択されるが、母材として上記6種類のうちの2種類以上を組み合わせた混合物とすることが望ましい。また、上記母材に混合される色材としては、例えば、黒色色材が挙げられる。黒色色材としては、例えば、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、黒鉛、鉄黒、アニリンブラック、シアニンブラック、チタンブラック、アニリンブラックや酸化鉄系黒色顔料などが挙げられ、これらのうちの少なくとも1つが選択される。
なお、上記母材に混合される色材としては、上記黒色色材に限らず、例えば、色相の異なる色材を混合調製して黒色色材と同等の遮光性を有する混合物も適用可能である。黒色色材と同等の混合物を調製するために混合使用可能な色材としては、ビクトリアピュアブルー(42595)、オーラミンO(41000)、カチロンブリリアントフラビン(ベーシック13)、ローダミン6GCP(45160)、ローダミンB(45170)、サフラニンOK70:100(50240)、エリオグラウシンX(42080)、No.120/リオノールイエロー(21090)、リオノールイエローGRO(21090)、シムラーファーストイエロー8GF(21105)、ベンジジンイエロー4T−564D(21095)、シムラーファーストレッド4015(12355)、リオノールレッド7B4401(15850)、ファーストゲンブルーTGR−L(74160)、リオノールブルーSM(26150)、等が挙げられる(なお、上記の( )内の数字は、カラーインデックス(C.I.)番号を意味する)。また、更に他の混合使用可能な顔料についてC.I.名にて示すと、例えば、C.I.黄色顔料20、24、86、93、109、110、117、125、137、138、147、148、150、153、154、166、C.I.オレンジ顔料36、43、51、55、59、61、C.I.赤色顔料9、97、122、123、149、168、177、180、192、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、254、C.I.バイオレット顔料19、23、29、30、37、40、50、C.I.青色顔料15、15:1、15:4、15:6、22、60、64、C.I.緑色顔料7、36、C.I.ブラウン顔料23、25、26等を挙げることができる。
また、これらの色材は、上記記した黒色色材と混合されても良い。
このような第4絶縁膜14は、概ね黒色である。ここで適用した遮光絶縁材料は、完全に光の透過を遮る(つまり透過率ゼロ%)材料でなくても良く、僅かに光を通す場合もあり得る。この第4絶縁膜14については後に詳述する。
第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の各々の画素電極PEは、第4絶縁膜14の上に配置されている。つまり、第4絶縁膜14は、スイッチング素子SWと画素電極PEとの間に配置された絶縁膜に相当している。第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の各々の画素電極PEは、スイッチング素子SWのドレイン電極DEに電気的に接続されている。この画素電極PEは、例えば陽極に相当する。
このような画素電極PEは、反射層PER及び透過層PETが積層された2層構造である。すなわち、反射層PERは、第4絶縁膜14の上に配置されている。透過層PETは、反射層PERの上に積層されている。反射層PERは、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する導電材料によって形成されている。透過層PETは、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)、インジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。なお、この画素電極PEは、反射層PERの単層構造であっても良い。
第4絶縁膜14の上には、隔壁PIが配置されている。隔壁PIは、画素電極PEを囲むように配置されている。また、この隔壁PIは、画素電極PEの一部に重なっている。第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3は、この隔壁PIによって分離されている。このような隔壁PIは、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの有機化合物や、各種無機化合物などの絶縁材料によって形成されている。この隔壁PIを形成する材料については、略透明な光透過性を有する材料であっても良いし、第4絶縁膜14と同様の遮光絶縁材料であっても良い。隔壁PIが第4絶縁膜14と同様の遮光絶縁材料によって形成されていた場合、第4絶縁層14に隔壁PIが重なった領域においては、第4絶縁層14に隔壁PIが重なっていない領域よりも遮光性が高い。
各画素電極PEの上には、有機層ORGが配置されている。この有機層ORGは、アクティブエリアDSPの略全体に亘って延在した連続膜であり、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3に亘って延在し、各画素電極PE及び隔壁PIを被覆している。有機層ORGは、第1発光層EML1、第2発光層EML2、及び、第3発光層EML3を有している。なお、有機層ORGは、さらに、ホール注入層、ホール輸送層、電子注入層、電子輸送層などを含んでいても良い。
第1発光層EML1は、画素電極PEの上に配置されるとともに隔壁PIの上にも配置されている。第2発光層EML2は、画素電極PEの上方及び隔壁PIの上方において第1発光層EML1の上に積層されている。第3発光層EML3は、画素電極PEの上方及び隔壁PIの上方において第2発光層EML2の上に積層されている。
このような有機層ORGは、対向電極CEによって被覆されている。つまり、対向電極CEは、第3発光層EML3の上に配置されている。この例では、対向電極CEは、陰極に相当する。この対向電極CEは、アクティブエリアDSPの略全体に亘って延在した連続膜であり、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3に亘って延在している。
このような対向電極CEは、半透過層によって形成されている。半透過層は、例えば、マグネシウム・銀などの導電材料によって形成可能である。なお、対向電極CEは、半透過層及び透過層が積層された2層構造であっても良いし、透過層単層構造、または、半透過層単層構造であっても良い。透過層は、例えば、ITOやIZOなどの光透過性を有する導電材料によって形成可能である。
画素PX1乃至3に対応してそれぞれ配置された各画素電極PEと有機層ORGと対向電極CEとは、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を形成している。すなわち、画素PX1は第1有機EL素子OLED1を備え、画素PX2は第2有機EL素子OLED2を備え、画素PX3は第3有機EL素子OLED3を備えている。なお、図1においては、画素PX1の第1有機EL素子OLED1、画素PX2の第2有機EL素子OLED2、画素PX3の第3有機EL素子OLED3がそれぞれ1つずつ図示されているが、X方向にこれらが繰り返し配置されている。つまり、図中の右側の第3有機EL素子OLED3に隣接して第1有機EL素子OLED1が配置されている。同様に、図中の左側の第1有機EL素子OLED1に隣接して第3有機EL素子OLED3が配置されている。
隔壁PIは、第1有機EL素子OLED1と第2有機EL素子OLED2との間に配置され、両者を分離している。また、隔壁PIは、第2有機EL素子OLED2と第3有機EL素子OLED3との間に配置され、両者を分離している。また、隔壁PIは、第3有機EL素子OLED3と第1有機EL素子OLED1との間に配置され、両者を分離している。
第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の封止は、乾燥剤(図示せず)を付けた封止基板SUB2を表示領域の周辺に塗布したシール材で貼り合わせて実施しても良いし、封止基板SUB2をフリットガラスで貼り合わせて実施(フリット封止)しても良いし、さらに、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を透湿性の低い保護膜で覆うことによって実施(固体封止)しても良いし、これらのいずれかの封止手法を組み合わせても良い。なお、封止基板SUB2は、例えば、ガラス基板などの光透過性を有する絶縁基板によって形成されている。
この第1実施形態においては、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3は、反射層PERを有する画素電極PEと、半透過層によって形成された対向電極CEとにより、封止基板SUB2の側から光を放射する上面発光型のマイクロキャビティ構造を構成することが可能である。なお、有機層ORGを挟持する画素電極PEまたは対向電極CEが透明電極のみによって構成されている場合には、マイクロキャビティ構造が得られない。
また、マイクロキャビティ構造を採用した場合、対向電極CEの上には、光透過性を有する絶縁膜、例えばシリコン酸窒化物(SiON)を配置しても良い。このような絶縁膜は、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を保護する保護膜として利用可能であるのに加えて、光学干渉を最適化するための光路長を調整するための光学マッチング層として利用可能である。さらに、画素電極PEの反射層と対向電極CEの半透過層との間に、光透過性を有する絶縁膜、例えばシリコン窒化物(SiN)を配置しても良い。このような絶縁膜は、光学干渉条件を調整するための調整層として利用可能である。
本実施の形態においては、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の発光色は、互いに異なるように構成されている。ここに示した例では、第1有機EL素子OLED1の発光色は赤色であり、第2有機EL素子OLED2の発光色は緑色であり、第3有機EL素子OLED3の発光色は青色である。
ここでは、主波長が595nm乃至800nmの範囲を第1波長範囲と定義し、この第1波長範囲内にある色を赤色とする。また、主波長が490nmより長く且つ595nmよりも短い範囲を第2波長範囲と定義し、この第2波長範囲内にある色を緑色とする。さらに、主波長が400nm乃至490nmの範囲を第3波長範囲と定義し、この第3波長範囲内にある色を青色とする。
図2には、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の各々の構造が模式的に示されている。第1有機EL素子OLED1、第2有機EL素子OLED2、及び、第3有機EL素子OLED3の各々は、画素電極PEと、この画素電極PEと向き合った対向電極CEと、画素電極PEと対向電極CEとの間に介在した有機層ORGと、を有している。
第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3は、以下のように構成されている。
すなわち、画素電極PEは、反射層PER及びこの反射層PERの上に積層された透過層PETによって形成されている。有機層ORGは、画素電極PEの透過層PETの上に配置されている。この有機層ORGは、透過層PETの上に配置された第1発光層(赤色発光層)EML1、第1発光層EML1の上に配置された第2発光層(緑色発光層)EML2、第2発光層EML2の上に配置された第3発光層(青色発光層)EML3を有している。対向電極CEは、有機層ORGの第3発光層EML3の上に配置されている。
第1発光層EML1は、第1ホスト材料HM1と、発光色が赤色の第1ドーパント材料EM1との混合物によって形成されている。第1ドーパント材料EM1は、第1波長範囲である赤色波長に発光中心波長を有するルミネセンス性有機化合物又は組成物からなる赤色発光材料である。第1発光層EML1は、第1ホスト材料HM1として、例えば9,9-ビス(9-フェニル-9H-カルバゾル)フルオレン(略称;FL-2CBP)を使用し、第1ドーパント材料EM1として、例えば4−(ジシアノメチレン)−2−メチル―6−(ジュロリジン―4−イル−ビニル)−4H−ピラン(略称;DCM2)を使用することによって形成されている。
第2発光層EML2は、第2ホスト材料HM2と、発光色が緑色の第2ドーパント材料EM2との混合物によって形成されている。第2ドーパント材料EM2は、第2波長範囲である緑色波長に発光中心波長を有するルミネセンス性有機化合物又は組成物からなる緑色発光材料である。緑色発光層EML2は、第2ホスト材料HM2として、例えばFL−2CBPを使用し、第2ドーパント材料EM2として、例えばトリス(8−ヒドロキシキノラート)アルミニウム(略称;Alq3)を使用することによって形成されている。
第3発光層EML3は、第3ホスト材料HM3と、発光色が青色の第3ドーパント材料EM3との混合物によって形成されている。第3ドーパント材料EM3は、第3波長範囲である青色波長に発光中心波長を有するルミネセンス性有機化合物又は組成物からなる青色発光材料である。青色発光層EML3は、第3ホスト材料HM3として、例えば4,4’−ビス(2,2’−ジフェニル−エテン−1−イル)−ジフェニル(BPVBI)を使用し、第3ドーパント材料EM3として、例えばペリレンを使用することによって形成されている。
なお、第1ホスト材料HM1、第2ホスト材料HM2、及び、第3ホスト材料HM3としては、上述した例の他に、1,3,5−トリス(カルバゾル−9−イル)ベンゼン(略称;TCP)を用いても良いし、他の材料を使用しても良い。
また、第1ドーパント材料EM1、第2ドーパント材料EM2、及び、第3ドーパント材料EM3としては、上述した例の他の材料を使用してもよい。また、第1ドーパント材料EM1、第2ドーパント材料EM2、及び、第3ドーパント材料EM3の少なくとも1つは、燐光材料であっても良い。
ここで、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3において発光色を制御する原理について説明する。
第1ドーパント材料EM1のバンドギャップは、第2ドーパント材料EM2及び第3ドーパント材料EM3のバンドギャップより小さい。第2ドーパント材料EM2のバンドギャップは、第3ドーパント材料EM3のバンドギャップより小さい。なお、このバンドギャップとは、最低空分子軌道(LUMO)と最高被占軌道(HOMO)との間のエネルギー差に相当する。
第1有機EL素子OLED1では、第1発光層EML1に含まれる第1ドーパント材料EM1のバンドギャップが最も小さいので、他の層へのエネルギー遷移は発生しない。それ故、第1有機EL素子OLED1は、赤色に発光し、第2発光層EML2及び第3発光層EML3ではほとんど発光しない。
第2有機EL素子OLED2では、第1発光層EML1の第1ドーパント材料EM1が消光している。この消光とは、ドーパント材料が紫外光を吸収することにより分解または重合または分子構造の変化が生じることにより、発光しなくなる状態、または、発光しにくい状態を言う。第2有機EL素子OLED2の第1発光層EML1では、第1ドーパント材料EM1が発光しなくなっている。なお、第1ドーパント材料EM1が消光していても、第1発光層EML1におけるバンドギャップは消光前と略同等以下である。
このとき、第2有機EL素子OLED2の第1発光層EML1では、第1ドーパント材料EM1の消光のための紫外光照射によって、第1発光層EML1のホール注入性またはホール輸送性が増し、紫外光照射前と比較してホール移動度が上昇している。このため、第2有機EL素子OLED2では、電子と正孔とのバランスが変化することにより、発光位置が緑色発光層EML2にシフトする。それ故、第2有機EL素子OLED2は、緑色に発光し、第3発光層EML3ではほとんど発光しない。
第3有機EL素子OLED3では、第1発光層EML1の第1ドーパント材料EM1、及び、第2発光層EML2の第2ドーパント材料EM2が消光している。第3有機EL素子OLED3の第1発光層EML1では、第1ドーパント材料EM1が発光しなくなっている。また、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2では、第2ドーパント材料EM2が発光しなくなっている。なお、第1ドーパント材料EM1が消光していても、第1発光層EML1におけるバンドギャップは消光前と略同等以下である。また、第2ドーパント材料EM2が消光していても、第2発光層EML2におけるバンドギャップは消光前と略同等以下である。
このとき、第3有機EL素子OLED3の第1発光層EML1では、第2有機EL素子OLED2と同様に、そのホール注入性またはホール輸送性が増している。また、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2でも同様に、第2ドーパント材料EM2の消光のための紫外光照射によって、第2発光層EML2のホール注入性またはホール輸送性が増し、紫外光照射前と比較してホール移動度が上昇している。このため、第3有機EL素子OLED3では、電子と正孔とのバランスがさらに変化することにより、発光位置が第3発光層EML3にシフトする。それ故、第3有機EL素子OLED3は、青色に発光する。
次に、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の製造方法の一例について、図3に示したフローチャートを参照しながら説明する。
まず、アレイ工程では、絶縁基板SUBの上に第1乃至第4絶縁膜11乃至14、スイッチング素子SWなどの他に、画素電極PE、隔壁PIなどが形成される。
続いて、EL工程では、まず、画素電極PEの上に、表示領域に対応した開口が形成されたラフマスクを使用して真空蒸着法により、第1ドーパント材料EM1を有する第1発光層EML1を形成する。この工程を図中に、EML1蒸着と示す。
その後、第2有機EL素子OLED2が形成される画素PX2及び第3有機EL素子OLED3が形成される画素PX3に対応した領域に、波長範囲が例えば概略200乃至400nmの紫外光を、20〜2000mW/cmの範囲の照射強度で照射する。ここでは、中心波長が365nmの紫外光の照射強度を100mW/cmとし、照射時間を250secとし、紫外光の照射量を25000mJ/cmとした。この工程を図中に、PHOTO1露光と示す。
このPHOTO1露光で示した露光工程において、第1発光層EML1に、波長が概略360〜800nmの光が照射された画素PX2及びPX3では、第1ドーパント材料EM1は、波長500nm付近に第1吸光度ピークを有しているため、照射された光を吸収する。これにより、第1ドーパント材料EM1は、分解または重合または分子構造の変化により、消光する。
続いて、第1発光層EML1の上に、表示領域に対応した開口が形成されたラフマスクを使用して真空蒸着法により、第2ドーパント材料EM2を有する第2発光層EML2を形成する。この工程を図中に、EML2蒸着と示す。
その後、画素PX3に対応した領域に、波長範囲が例えば概略200乃至400nmの紫外光を、20〜2000mW/cmの範囲の照射強度で照射する。ここでは、中心波長が365nmの紫外光の照射強度を100mW/cmとし、照射時間を250secとし、紫外光の照射量を25000mJ/cmとした。この工程を図中に、PHOTO2露光と示す。なお、PHOTO1露光とPHOTO2露光とで互いに波長の異なる紫外光を照射しても良い。
このPHOTO2露光で示した露光工程において、第2発光層EML2に、波長が概略360〜800nmの光が照射された画素PX3では、第2ドーパント材料EM2は、波長400nm付近に第2吸光度ピークを有しているため、照射された光を吸収する。これにより、第2ドーパント材料EM2は、分解または重合または分子構造の変化により、消光する。
続いて、第2発光層EML2の上に、表示領域に対応した開口が形成されたラフマスクを使用して真空蒸着法により、第3ドーパント材料EM3を有する第3発光層EML3を形成する。この工程を図中に、EML3蒸着と示す。
続いて、第3発光層EML3の上に、対向電極CEを形成する。この工程を図中に、CE蒸着と示す。
その後、封止基板SUB2による封止工程を行う。
なお、PHOTO1露光で示した露光工程は、EML1蒸着と示した第1発光層EML1の形成工程より後であれば、どのタイミングで行っても良い。例えば、PHOTO1露光で示した露光工程は、EML2蒸着と示した第2発光層EML2の形成工程の後に行っても良いし、EML3蒸着と示した第3発光層EML3の形成工程の後に行っても良いし、CE蒸着で示した対向電極CEの形成工程の後に行っても良い。
また、PHOTO2露光で示した露光工程は、EML2蒸着と示した第2発光層EML2の形成工程より後であれば、どのタイミングで行っても良い。例えば、PHOTO2露光で示した露光工程は、EML3蒸着と示した第3発光層EML3の形成工程の後に行っても良いし、CE蒸着で示した対向電極CEの形成工程の後に行っても良い。
また、この第1実施形態では、PHOTO1露光及びPHOTO2露光で示した2回の露光工程を行う場合について説明したが、ハーフトーンマスクを利用することにより1回の露光工程で第1ドーパント材料EM1及び第2ドーパント材料EM2を消光させても良い。このようなハーフトーン露光工程は、第2発光層EML2を形成する工程より後であれば、どのタイミングで行っても良い。この場合に利用されるハーフトーンマスクは、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3が形成される各々の領域に対応した透過率が異なる。すなわち、第3有機EL素子OLED3が形成される領域に対応した透過率は、第2有機EL素子OLED2が形成される領域に対応した透過率より高く、また、第2有機EL素子OLED2が形成される領域に対応した透過率は、第1有機EL素子OLED1が形成される領域に対応した透過率より高い。これにより、露光工程が簡略化され、生産性が向上する。
図4に示すように、PHOTO1で示した露光工程では、画素PX1を遮光するとともに画素PX2及びPX3に対向する開口を有したフォトマスクMASK1を用いて、光を照射する。これにより、前のEML1蒸着工程で形成された第1発光層EML1のうち、画素PX2及びPX3に形成された第1発光層EML1の第1ドーパント材料EM1が光を吸収して消光する。
また、その後のPHOTO2で示した露光工程では、画素PX1及び画素PX2を遮光するとともに画素PX3に対向する開口を有したフォトマスクMASK2を用いて、光を照射する。これにより、先のEML2蒸着工程で形成された第2発光層EML2のうち、画素PX3に形成された第2発光層EML2の第2ドーパント材料EM2が光を吸収して消光する。
上述したように、第1発光層EML1、第2発光層EML2、及び、第3発光層EML3は、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3に亘って延在した連続膜である。加えて、対向電極CEも同様に、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3に亘って延在した連続膜である。このため、これらを蒸着法によって形成する際に、各画素に対応した微細な開口を形成したファインマスクが不要であり、マスクの製造コストを低減できる。また、これらを形成する際にマスクに堆積する材料が減少し、これらを形成する材料の利用効率を向上できる。また、発光材料を塗り分ける必要がないため、混色不良を防止できる。
加えて、第2有機EL素子OLED2では赤色発光層EML1の第1ドーパント材料EM1が消光しているため、緑色に発光する。また、第3有機EL素子OLED3では赤色発光層EML1の第1ドーパント材料EM1及び緑色発光層EML2の第2ドーパント材料EM2が消光しているため、青色に発光する。したがって、高精細なフルカラー表示を実現できる。
さらに、スイッチング素子SWの上方に配置された第4絶縁膜14は、遮光絶縁材料によって形成されている。すなわち、この第4絶縁膜14は、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程より前に形成された絶縁膜である。このため、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程において、スイッチング素子SWの上方から有機層ORGの第1発光層EML1及び第2発光層EML2に向けて紫外光が照射された際に、有機層ORG及び隔壁PIを透過した紫外光は第4絶縁膜14によって遮光される。なお、画素電極PEは反射層PERを含んでいるため、有機層ORGを透過した紫外光は反射層PERによってほとんど反射され、画素電極PEを透過することはほとんどない。したがって、第4絶縁膜14あるいは画素電極PEの下方に配置されたスイッチング素子SWに到達する紫外光を低減することができ、スイッチング素子SWのしきい値電圧がほとんどシフトしない。この点について、以下に詳述する。
上述した第2有機EL素子OLED2及び第3有機EL素子OLED3の第1発光層EML1に含まれる第1ドーパント材料EM1、及び、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2に含まれる第2ドーパント材料EM2を確実に消光させるためには、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程において、十分な照射量の紫外光を照射する必要がある。発明者によれば、種々検討した結果、第1ドーパント材料EM1及び第2ドーパント材料EM2を消光させるのに十分な紫外光の照射量(=照射強度(mW/cm)×照射時間(sec))は25000mJ/cm以上であることが確認された。
このようなPHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程においては、紫外光の照射時間が長くなるほど製造効率が低下するため、照射時間としては250sec以下とすることが望ましい。このため、紫外光の照射強度は、100mW/cm以上とすることが望ましい。
一方で、発明者によれば、スイッチング素子SWに照射された紫外光の照射量が1000mJ/cm以上となった場合に、スイッチング素子SWのしきい値電圧のシフト(例えば、0.1Vの電圧シフト)による影響(例えば、有機EL素子OLEDの輝度ムラとして視認されるなど)が顕著に現れることが見出された。
そこで、この第1実施形態における第4絶縁膜14は、第2有機EL素子OLED2及び第3有機EL素子OLED3の第1発光層EML1に含まれる第1ドーパント材料EM1、及び、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2に含まれる第2ドーパント材料EM2を消光させるのに必要な照射量で照射された紫外光のうち、スイッチング素子SWに到達する光の照射量が1000mJ/cm未満となる材料によって形成されている。但し、第4絶縁膜14を形成する遮光絶縁材料に要求される遮光性能として、スイッチング素子SWに到達する光の照射量をゼロとするほどの遮光性能は必要ない。
このため、スイッチング素子SWのしきい値電圧のシフトを抑制することができ、輝度の均一化が可能となる。
図5には、紫外光の照射強度(mW/cm)毎の照射時間と照射量との関係を示している。図中の横軸が照射時間(sec)の対数であり、縦軸は照射量(mJ/cm)の対数である。図中では、照射強度が0.1mW/cmの場合をAで表し、照射強度が1.0mW/cmの場合をBで表し、照射強度が10mW/cmの場合をCで表し、照射強度が100mW/cmの場合をDで表し、照射強度が1000mW/cmの場合をEで表している。
PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程において、第1ドーパント材料EM1及び第2ドーパント材料EM2を消光させるのに十分な紫外光の照射量が25000mJ/cm以上であり、この照射量の境界を図中のX1で示している。また、スイッチング素子SWのしきい値電圧のシフトによる影響が顕著に現れるスイッチング素子SWへの紫外光の照射量が1000mJ/cm以上であり、この照射量の境界を図中のX2で示している。
例えば、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程における紫外光の照射量が25000mJ/cmとなる条件のうち、照射強度を図中のDで表した100mW/cmとし、照射時間を250secとした条件に設定した場合について検討する。
第4絶縁膜14の透過率が10%である場合には、スイッチング素子SWに到達する紫外光の照射強度は、図中のCで表した10mW/cmとなり、照射時間が250secであるため、照射量は2500mJ/cmとなる。したがって、第4絶縁膜14の透過率が10%である場合には、スイッチング素子SWのしきい値電圧のシフトを十分に抑制することができない。
第4絶縁膜14の透過率が1%である場合には、スイッチング素子SWに到達する紫外光の照射強度は、図中のBで表した1mW/cmとなり、照射時間が250secであるため、照射量は250mJ/cmとなる。したがって、第4絶縁膜14の透過率が1%である場合には、スイッチング素子SWのしきい値電圧のシフトを抑制することができる。
なお、第4絶縁膜14を形成する材料を特定するための他の指標として、光学濃度(OD値)がある。この光学濃度Dとは、媒体の不透明度の度合いを対数で表したものであり、透過率Tとの間に次のような関係がある。
D=log10(1/T)
例えば、透過率Tが0.1(つまり10%)の場合には光学濃度Dが1に相当し、透過率Tが0.01(つまり1%)の場合には光学濃度Dが2に相当し、光学濃度Dが大きいほど透過率Tが低いことを意味する。
第4絶縁膜14を形成する材料として、光学濃度が2以上(つまり、透過率に換算して1%以下)の材料を適用することにより、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程における紫外光の照射量が25000mJ/cm以上となった場合でも、スイッチング素子SWに到達する紫外高の照射量を1000mJ/cm未満とすることができる。
上述した第1実施形態においては、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の有機層ORGは、第1乃至第3発光層EML1乃至EML3を積層した形態とし、第2及び第3有機EL素子OLED2及び3の第1発光層EML1に紫外光を照射して第1ドーパント材料EM1を消光させ、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2に紫外光を照射して第2ドーパント材料EM2を消光させる場合について説明したが、有機層ORGの形態はこの例に限らない。
例えば、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の有機層ORGは、第1発光層EML1及び第2発光層EML2を積層した2層構造であっても良いし、第1発光層EML1のみからなる単層構造であっても良い。2層構造の場合、第1発光層EML1は、第1ドーパント材料EM1のみならず、第2ドーパント材料EM2や第3ドーパント材料EM3を含んでいても良いし、第2発光層EML2は、第2ドーパント材料EM2のみならず、第1ドーパント材料EM1や第3ドーパント材料EM3を含んでいても良い。単層構造の場合、第1発光層EML1は、第1ドーパント材料EM1、第2ドーパント材料EM2、及び、第3ドーパント材料EM3を含んでいても良い。
第1乃至第3ドーパント材料EM1乃至EM3としては、光照射によって発光性能が変化する材料として、消光する材料を適用した場合について説明したが、消光に限らず、光照射によって発光色が変化するなどの発光性能が変化する材料が適用可能である。
例えば、光照射によって分子の立体構造が変化して発光色が変化するあるいは消光する材料が適用可能である。例えば、一方のドーパント材料が他方のドーパント材料の異性体である場合がこの例に相当する。異性体の一種として、シス体及びトランス体の例について簡単説明する。シス体とは、主骨格に対して2つの側鎖(あるいは原子団)が同じ側にある分子の立体構造を示し、トランス体とは、主骨格に対して2つの側鎖(あるいは原子団)が互いに反対側にある分子の立体構造を示している。このようなドーパント材料は、紫外光などの光照射により、シス体からトランス体に変化する、あるいは、トランス体からシス体に変化する材料から選択され、このような材料として、例えば、フォトクロミック材料が挙げられる。
また、他の異性体の例としては、光変換型タンパク質あるいは蛍光タンパク質などと称される材料も挙げられる。例えば、蛍光タンパク質の中には、紫外光の照射により、消光状態から活性化されて発光するようになる材料や、ある発光波長から別の発光波長に変換される材料などがあり、これらもこの第1実施形態のドーパント材料として適用可能である。
また、光照射によって発光層に含まれるドーパント材料と添加剤あるいはホスト材料とが化学結合して発光色が変化するあるいは消光する材料も適用可能である。
本実施形態において、遮光絶縁材料によって形成された遮光絶縁膜は、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程より前に形成された絶縁膜、すなわち、有機層ORGと絶縁基板SUBとの間に形成された絶縁膜に限られる。つまり、遮光絶縁材料によって形成された絶縁膜がスイッチング素子SWの上方に配置されていたとしても、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程より後に形成される絶縁膜であれば、当該露光工程で照射される紫外光を遮光することはできない。したがって、有機層ORGよりも後に形成される遮光絶縁膜は、本実施形態で必要とするスイッチング素子SWに到達する紫外光を減衰させるといった遮光性能を発揮できない。
≪第2実施形態≫
この第2実施形態では、第1実施形態と比較して、遮光絶縁材料によって形成された第4絶縁膜14を省略する代わりに、遮光絶縁材料によって形成された隔壁PIを適用した点で相違している。この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、有機EL装置の一例として、アクティブマトリクス駆動方式を採用した上面発光型の有機EL表示装置について説明する。
図6は、第2実施形態における有機EL表示装置のスイッチング素子SW及び第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を含む表示パネルDPの断面図である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
この表示パネルDPは、絶縁基板SUBの上方に、スイッチング素子SW、第1乃至第3絶縁膜11乃至13、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3などを備えている。第1乃至第3絶縁膜11乃至13は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成され、略透明である。第3絶縁膜13は、スイッチング素子SWの上方に配置された絶縁膜に相当している。
第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の各々の画素電極PEは、第3絶縁膜13の上に配置されている。つまり、第3絶縁膜13は、スイッチング素子SWと画素電極PEとの間に配置された絶縁膜に相当している。各画素電極PEは、スイッチング素子SWに電気的に接続されている。このような画素電極PEは、反射層PER及び透過層PETが積層された2層構造である。すなわち、反射層PERは、第3絶縁膜13の上に配置されている。透過層PETは、反射層PERの上に積層されている。
各画素電極PEの上には、第1発光層EML1、第2発光層EML2、及び、第3発光層EML3を有する有機層ORGが配置されている。このような有機層ORGは、対向電極CEによって被覆されている。このような構成の第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の製造方法については第1実施形態と同様である。
第3絶縁膜13の上には、隔壁PIが配置されている。この隔壁PIは、画素電極PEを囲むように配置されている。また、この隔壁PIは、画素電極PEの一部に重なっている。第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3は、この隔壁PIによって分離されている。このような隔壁PIは、第1実施形態で説明したのと同様の遮光絶縁材料によって形成されている。このような隔壁PIは、概ね黒色である。
あるいは、この第2実施形態における隔壁PIは、第2有機EL素子OLED2及び第3有機EL素子OLED3の第1発光層EML1に含まれる第1ドーパント材料EM1、及び、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2に含まれる第2ドーパント材料EM2を消光させるのに必要な照射量で照射された紫外光のうち、スイッチング素子SWに到達する光の照射量が1000mJ/cm未満となる材料によって形成されている。
このような構成においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、スイッチング素子SWよりも上方に配置された隔壁PIは、遮光絶縁材料によって形成されている。また、隔壁PIの間には、画素電極PEの反射層PERが配置されている。このため、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程において、スイッチング素子SWの上方から有機層ORGの第1発光層EML1及び第2発光層EML2に向けて紫外光が照射された際に、有機層ORGを透過した紫外光は隔壁PIによって遮光される。また、画素電極PEは反射層PERを含んでいるため、有機層ORGを透過した紫外光は反射層PERによってほとんど反射され、画素電極PEを透過することはほとんどない。したがって、隔壁PIあるいは画素電極PEの下方に配置されたスイッチング素子SWに到達する紫外光を低減することができ、スイッチング素子SWのしきい値電圧がほとんどシフトしない。このため、輝度の均一化が可能となる。
この第2実施形態においても、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の有機層ORGの形態は、第1実施形態で説明した種々の形態が適用可能である。
なお、この第2実施形態においては、隔壁PIは、遮光性を有する無機化合物によって形成されても良いし、略透明な無機化合物によって形成された層を遮光絶縁材料で覆うことによって形成されても良い。
≪第3実施形態≫
この第3実施形態では、第2実施形態と同様に遮光絶縁材料によって形成された隔壁PIを適用しており、第2実施形態と比較して、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の画素電極PEが反射層を含まず、透過層PETのみによって構成されている点で相違している。この第3実施形態においては、有機EL装置の一例として、絶縁基板SUBの側から光を放射する下面発光型の有機EL表示装置について説明する。
図7は、第3実施形態における有機EL表示装置のスイッチング素子SW及び第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を含む表示パネルDPの断面図である。なお、第1実施形態と同一の構成については同一の参照符号を付して詳細な説明を省略する。
この表示パネルDPは、光透過性を有する絶縁基板SUBの上方に、スイッチング素子SW、第1乃至第3絶縁膜11乃至13、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3などを備えている。第1乃至第3絶縁膜11乃至13は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成され、略透明である。第3絶縁膜13は、スイッチング素子SWの上方に配置された絶縁膜に相当している。
第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の各々の画素電極PEは、第3絶縁膜13の上に配置されている。つまり、第3絶縁膜13は、スイッチング素子SWと画素電極PEとの間に配置された絶縁膜に相当している。各画素電極PEは、スイッチング素子SWに電気的に接続されている。このような画素電極PEは、ITOやIZOなどによって形成された透過層PETによって構成されている。この透過層PETは、第3絶縁膜13の上に配置されている。
各画素電極PEの上には、第1発光層EML1、第2発光層EML2、及び、第3発光層EML3を有する有機層ORGが配置されている。このような有機層ORGは、対向電極CEによって被覆されている。このような構成の第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の製造方法については第1実施形態と同様である。
第3絶縁膜13の上には、隔壁PIが配置されている。この隔壁PIは、画素電極PEを囲むように配置されている。このような隔壁PIは、第1実施形態で説明したのと同様の遮光絶縁材料によって形成されている。このような隔壁PIは、概ね黒色である。
あるいは、この第3実施形態における隔壁PIは、第2有機EL素子OLED2及び第3有機EL素子OLED3の第1発光層EML1に含まれる第1ドーパント材料EM1、及び、第3有機EL素子OLED3の第2発光層EML2に含まれる第2ドーパント材料EM2を消光させるのに必要な照射量で照射された紫外光のうち、スイッチング素子SWに到達する光の照射量が1000mJ/cm未満となる材料によって形成されている。
この第3実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
このような下面発光型の有機EL表示装置においては、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3から光が放射される開口面積をできるだけ広く確保するために、有機層ORGが重なる画素電極PEと絶縁基板SUBとの間には遮光性の部材、例えば図示しない配線やスイッチング素子SWを配置しないことが望ましい。つまり、スイッチング素子SWは、隔壁PIの直下に配置されることが望ましい。
この第3実施形態では、スイッチング素子SWの上方に配置された隔壁PIは、遮光絶縁材料によって形成されている。このため、PHOTO1及びPHOTO2で示した露光工程において、スイッチング素子SWの上方から有機層ORGの第1発光層EML1及び第2発光層EML2に向けて紫外光が照射された際に、有機層ORGを透過した紫外光は隔壁PIによって遮光される。したがって、スイッチング素子SWに到達する紫外光を低減することができ、スイッチング素子SWのしきい値電圧がほとんどシフトしない。このため、輝度の均一化が可能となる。
この第3実施形態においても、第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3の有機層ORGの形態は、第1実施形態で説明した種々の形態が適用可能である。
なお、この第3実施形態においては、隔壁PIは、遮光性を有する無機化合物によって形成されても良いし、略透明な無機化合物によって形成された層を遮光性絶縁材料で覆うことによって形成されても良い。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
上記の実施形態では、有機EL表示装置は、発光色が異なる3種の有機EL素子つまり第1乃至第3有機EL素子OLED1乃至3を備えている。有機EL表示装置は、有機EL素子として、発光色が異なる2種の有機EL素子のみを備えていてもよく、発光色が異なる4種以上の有機EL素子を備えていてもよい。
本実施形態では、ドーパント材料が消光している場合として、完全に発光しない場合について説明したが、ドーパント材料が発光しにくい状態にある場合であっても発明を実施し発明の効果を達成できれば良い。
また、本実施形態は、有機EL装置として、有機EL表示装置について説明したが、有機EL照明や有機ELプリンターヘッドなどにも利用可能である。
DP…表示パネル
OLED1…第1有機EL素子
OLED2…第2有機EL素子
OLED3…第3有機EL素子
SUB…絶縁基板
11…第1絶縁膜 12…第2絶縁膜 13…第3絶縁膜 14…第4絶縁膜
OLED1…第1有機EL素子 OLED2…第2有機EL素子
PE…画素電極 PER…反射層 PET…透過層
ORG…有機層
EML1…第1発光層 EML2…第2発光層 EML3…第3発光層
CE…対向電極 PI…隔壁

Claims (5)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の上方に配置されたスイッチング素子と、
    前記絶縁基板の上方に配置され反射層を含む画素電極と、
    前記画素電極の上に配置され紫外光照射によって発光性能が変化するドーパント材料を含む有機層と、
    前記有機層の上に配置された対向電極と、
    前記スイッチング素子と前記画素電極との間に配置され、紫外光を遮光する遮光絶縁材料によって形成された絶縁膜と、を備え、
    前記遮光絶縁材料は、アクリル基含有樹脂、ポリイミド基含有樹脂、シリコーン基含有樹脂、フッ素基含有樹脂、ウレタン基含有樹脂、エポキシ基含有樹脂の少なくとも1つの母材に、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、黒鉛、鉄黒、アニリンブラック、シアニンブラック、チタンブラック、アニリンブラックや酸化鉄系黒色顔料の少なくとも1つの黒色色材を混合した材料であり、
    前記有機層は、発光色が赤色の第1ドーパント材料を含み前記画素電極の上に配置された第1発光層と、発光色が緑色の第2ドーパント材料を含み前記第1発光層の上に積層された第2発光層と、及び、発光色が青色の第3ドーパント材料を含み前記第2発光層の上に積層された第3発光層と、を含むことを特徴とする有機EL装置。
  2. 前記絶縁膜は、前記ドーパント材料の発光性能を変化させるのに必要な照射量で照射された紫外光のうち前記スイッチング素子に到達する紫外光の照射量が1000mJ/cm未満となる材料によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の有機EL装置。
  3. さらに、前記遮光絶縁材料によって形成され、前記絶縁膜の上に配置されるとともに前記画素電極を囲む隔壁を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の有機EL装置。
  4. 前記隔壁は、前記スイッチング素子の上方に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の有機EL装置。
  5. 前記第1ドーパント材料、前記第2ドーパント材料、及び、前記第3ドーパント材料の少なくとも一つが消光していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有機EL装置。
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