JP5305150B2 - 結像光学系、カメラおよび光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話等に搭載されるカメラ等に用いられる結像光学系、カメラおよび光学機器に関する。
携帯電話等に搭載されるカメラは、小型であることと、低コストであることが要求される。その一方で、このようなカメラに用いられるレンズは、単焦点レンズからズームレンズへと、高機能化も要求されている。そこで、携帯電話等に搭載可能なズーム光学系が種々提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−234213号公報
しかしながら、ズーム光学系は、通常、複数のレンズ群が異なる動きをするように構成されているため、レンズ等の構成が複雑となって、小型化には限界があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、1群のレンズのみで比較的良好な光学性能を有した小型で画角が可変な結像光学系、カメラおよび光学機器を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明を例示する第1の態様に従えば、1群の固体レンズからなる結像レンズと、前記結像レンズに近接して設けられた可変絞りとを備え、前記可変絞りとともに前記結像レンズが光軸に沿って移動可能に構成されており、前記結像レンズは、光軸から離れるにつれて増加する正の球面収差を有し、前記結像レンズの移動により前記結像レンズから像面までの距離が長くなるにつれて前記可変絞りの径が大きくなるように構成され、前記結像レンズが非球面を有し、前記非球面が双曲面であり、前記可変絞りと近接し、前記双曲面の円錐係数をKとし、前記可変絞りの最大径をDmaxとし、前記双曲面の曲率半径をRとしたとき、次式10≦(−K)×{Dmax/(2×R)} 2 の条件を満足することを特徴とする結像光学系が提供される。
また、本発明を例示する第2の態様に従えば、1群の固体レンズからなる結像レンズと、前記結像レンズに近接して設けられた可変絞りとを備え、前記可変絞りとともに前記結像レンズが光軸に沿って移動可能に構成されており、前記結像レンズは、光軸から離れるにつれて増加する正の球面収差を有し、前記結像レンズの移動により前記結像レンズから像面までの距離が長くなるにつれて前記可変絞りの径が大きくなるように構成され、前記結像レンズが非球面を有し、前記非球面が双曲面であり、前記可変絞りと近接し、前記結像光学系の望遠端状態における実効焦点距離をfetとし、前記結像光学系の最大像高をYとし、前記結像光学系の望遠端状態における半画角をωtとしたとき、次式Y=fet×tan(ωt)の条件によって前記実効焦点距離が規定され、前記結像レンズにおける前記双曲面以外の面による焦点距離をfr2としたとき、次式fet<fr2の条件を満足することを特徴とする結像光学系が提供される。
また、本発明を例示する第の態様に従えば、物体の像を結像させる結像光学系と、前記結像光学系により結像された前記物体の像を撮像する撮像素子とを備えたカメラにおいて、前記結像光学系が上記第1もしくは2の態様の結像光学系であることを特徴とするカメラが提供される。
また、本発明を例示する第の態様に従えば、上記第1もしくは2の態様の結像光学系を備えたことを特徴とする光学機器が提供される。
本発明によれば、結像レンズから像面までの距離が変化しても、1群のレンズのみで比較的良好な光学性能を有した小型で画角が可変な結像光学系、カメラおよび光学機器を提供することができる。
第1実施例に係るズームレンズ系の構成およびズーム軌道を示す図である。 第1実施例に係る結像レンズが光軸に沿って物体側へ移動する様子を(a)〜(g)の順に示す図である。 第1実施例での広角端状態における縦収差図である。 第1実施例での中間焦点距離状態における縦収差図である。 第1実施例での望遠端状態における縦収差図である。 (a)は第1実施例での広角端状態における横収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における横収差図であり、(c)は望遠端状態における横収差図である。 第2実施例に係るズームレンズ系の構成およびズーム軌道を示す図である。 第2実施例に係る結像レンズが光軸に沿って物体側へ移動する様子を(a)〜(g)の順に示す図である。 第2実施例での広角端状態における縦収差図である。 第2実施例での中間焦点距離状態における縦収差図である。 第2実施例での望遠端状態における縦収差図である。 (a)は第2実施例での広角端状態における横収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における横収差図であり、(c)は望遠端状態における横収差図である。 第3実施例に係るズームレンズ系の構成およびズーム軌道を示す図である。 第3実施例に係る結像レンズが光軸に沿って物体側へ移動する様子を(a)〜(e)の順に示す図である。 第3実施例での広角端状態における縦収差図である。 第3実施例での中間焦点距離状態における縦収差図である。 第3実施例での望遠端状態における縦収差図である。 (a)は第3実施例での広角端状態における横収差図であり、(b)は中間焦点距離状態における横収差図であり、(c)は望遠端状態における横収差図である。 カメラ機能を備えた携帯電話の概略構成図である。 カメラ部の概略構成図である。
以下、本願の実施形態について図を参照しながら説明する。本実施形態の結像光学系の焦点距離は可変ではないためズーム光学系ではないが、画角を可変にして使用可能なので、簡単のためズーム光学系のアナロジーを用いて説明する。本実施形態の結像光学系(以下、ズームレンズ系ZLと称する)は、例えば図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、可変絞りSと、正の屈折力を有する結像レンズG1とから構成され、物体からの光が結像レンズG1により集光されて像面Iで結像するようになっている。また、広角端状態から望遠端状態(ワイド側からテレ側)への変倍(ズーミング)の際、結像レンズG1が光軸に沿って物体側へ移動するようになっている。
結像レンズG1は、1群の正レンズL1から構成される。正レンズL1は、固体の単レンズであり、光軸から離れるにつれて増加する正の球面収差を有している。なお、本実施形態において、1群のレンズとは、単レンズや貼り合わせレンズ等といった一塊のレンズをいう。可変絞りSは、正レンズL1における物体側の面に近接して設けられ、結像レンズG1(正レンズL1)とともに光軸に沿って移動するようになっている。なお、図1、図7、および図13において、視認容易化のため、可変絞りSを実際よりも正レンズL1から離して描いている。
このような構成のズームレンズ系ZLにおいて、本実施形態においては、例えば、図2(a)〜(g)に示すように、結像レンズG1(正レンズL1)を可変絞りSとともに移動させて、結像レンズG1から像面Iまでの距離(以下、dsとする)を変化させることにより、画角と像高の関係を変化させてズーミングを行う。例えば、像高を一定とすると、dsが小さいほど画角は大きくなり(ワイド側)、dsが大きいほど画角は小さくなる(テレ側)。なお、ズームレンズ系ZLの実効焦点距離は、当該実効焦点距離をfeとし、ズームレンズ系ZLの最大像高をYとし、ズームレンズ系ZLの半画角をωとしたとき、次の式(1)によって規定される。
Y=fe×tanω …(1)
またこのとき、dsが大きくなるにつれて、すなわち、結像レンズG1から像面Iまでの距離が長くなるにつれて、可変絞りSの径が大きくなるように構成されている。そうすると、可変絞りSの径およびdsが小さい場合には、例えば図2(a)に示すように、可変絞りSによって、結像レンズG1(正レンズL1)の光軸近傍を通過した光だけが像面Iで結像する。一方、可変絞りSの径およびdsが大きい場合には、正レンズL1が光軸から離れるにつれて(すなわち、光線高が高くなるほど)増加する正の球面収差を有しているため、結像レンズG1(正レンズL1)の光軸近傍を通過した光は結像レンズG1の移動に伴って像面Iから離れた位置で結像するが、例えば図2(g)に示すように、結像レンズG1の周部近傍を通過した光は球面収差によってdsが変化しても像面Iで結像する。そのため、結像レンズG1から像面Iまでの距離dsが変化しても、1群のレンズのみで比較的良好な光学性能(収差性能)を得ることができる。そして、dsが小さいほど画角は大きく、dsが大きいほど画角は小さくなって、ズーミングを行うことが可能になる。
なお、正の球面収差を得るためには、正レンズL1において可変絞りSが近接する片方の面を双曲面にすることが好ましい。双曲面にすることにより、径が大きい所でのレンズ形状が平面に近くなる。ズームレンズ系ZLの収差性能を向上させるには、可変絞りSの径が最大になるときに、径が大きい所でのレンズ形状は平面に近くなるのが望ましいからである。なお、双曲面を含む非球面(円錐曲面)の形状は、光軸からの距離をhとし、光軸と非球面の交点を含み、かつ光軸に垂直な基準平面からの光軸方向の非球面の変位をZとし、その面の曲率半径をRとし、円錐係数をKとしたとき、次の式(2)で表される。
Z=(h2/R)/[{1+{1−(1+K)×h2/R21/2] …(2)
式(2)において、球面の場合はK=0となり、双曲面の場合はK<0となる。双曲面が球面と十分に異なりほぼ平面となるには、|K(h/R)2|を1より十分大きくする必要がある。特に、可変絞りSの最大径をDmaxとしたとき、円錐係数Kについて、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。
10≦(−K)×{Dmax/(2×R)}2 …(3)
なお、条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、球面からの変形量が小さいため、可変絞りSの径を大きくした場合の球面収差量が不十分で、テレ側(望遠側)で十分な光学性能が得られない。
正レンズL1における物体側の面が双曲面の場合、可変絞りSの径の大きい所を通過する光はほぼ平行光束のままなので、正レンズL1における像側の面以降の面により集光される位置(焦点距離)がズームレンズ系ZLのテレ側(望遠側)の実効焦点距離よりも大きい必要がある。すなわち、ズームレンズ系ZLの望遠端状態における実効焦点距離をfetとし、正レンズL1(結像レンズG1)における双曲面以外の面(上記の場合、正レンズL1における像側の面以降の面)による焦点距離をfr2としたとき、次の条件式(4)で表される条件を満足することが好ましい。
fet<fr2 …(4)
なお、本実施形態のように単レンズの場合、正レンズL1の屈折率をnとし、正レンズL1における像側の面の曲率半径をR2としたとき、fr2は、次の式(5)によって規定される。
fr2=(−R2)/(n−1) …(5)
また、ズームレンズ系ZLの望遠端状態における実効焦点距離をfetは、ズームレンズ系ZLの最大像高をYとし、ズームレンズ系ZLの望遠端状態における半画角をωtとしたとき、前述の式(1)を用いて、次の式(6)によって規定される。
Y=fet×tan(ωt) …(6)
(第1実施例)
以下、各実施例を添付図面に基づいて説明する。まず、第1実施例について図1〜図6および表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係るズームレンズ系の構成およびズーム軌道を示す図であり、図2は、結像レンズが光軸に沿って物体側へ移動する様子を(a)〜(g)の順に示す図である。第1実施例に係るズームレンズ系ZLは、前述したように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、可変絞りSと、正の屈折力を有する結像レンズG1とから構成され、物体からの光が結像レンズG1により集光されて像面Iで結像するようになっている。
結像レンズG1は、1群の正レンズL1から構成される。正レンズL1は、固体の単レンズであり、光軸から離れるにつれて(すなわち、光線高が高くなるほど)増加する正の球面収差を有している。可変絞りSは、正レンズL1における物体側の面に近接して設けられ、結像レンズG1(正レンズL1)とともに光軸に沿って移動するようになっている。なお、図1、図7、および図13において、視認容易化のため、可変絞りSを実際よりも正レンズL1から離して描いている。
このようなズームレンズ系ZLにおいて、広角端状態から望遠端状態(ワイド側からテレ側)への変倍(ズーミング)の際、可変絞りSとともに結像レンズG1が光軸に沿って物体側へ移動するようになっている。またこのとき、結像レンズG1から像面Iまでの距離が長くなるにつれて、可変絞りSの径が大きくなるように構成されている。
以下に、表1〜表3を示すが、これらは第1〜第3実施例に係るズームレンズ系の諸元の値をそれぞれ掲げた表である。各表の[全体諸元]において、FNOは実効F値を、Yは最大像高を、fは近軸焦点距離をそれぞれ示す。なお、実効F値は、実効焦点距離/入射瞳径で定義する。また、[レンズデータ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面の順番を、rはレンズ面の曲率半径を、dはレンズ面の間隔を、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率を、νdはアッベ数をそれぞれ示す。なお、面番号の右に付した*は、そのレンズ面が双曲面(非球面)であることを示す。また、空気の屈折率である「1.00000」の記載は省略し、曲率半径「∞」は平面を示している。また、[非球面データ]において、Kは円錐定数を示し、双曲面(非球面)の形状は、前述の式(2)で表されるものとする。
また、[ズームデータ]において、feは実効焦点距離を、Dは入射瞳径を、ωは半画角(単位は「°」)を、Bfはバックフォーカス(前述のdsに相当)を、TLはレンズ全長(レンズの第1面から最終面までの距離にバックフォーカスを加えたもの)を、A1はRMS波面収差(軸上)を、A2はRMS波面収差(最大像高)をそれぞれ示す。なお、以下の全ての諸元値において掲載されている近軸焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は「mm」である。また、RMS波面収差は、d線(波長λ=587.6nm)、C線(波長λ=656.3nm)、F線(波長λ=486.1nm)、およびg線(波長λ=435.8nm)からなる白色で評価しており、数字は波長単位(波長λは497.7nm)である。後述の第2〜第3実施例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。なお、表1における面番号1〜3は、図1における面1〜3と対応している。また、結像レンズG1は、1群の正レンズL1(単レンズ)から構成されているため、レンズ群としてのデータ記載は省略する。
(表1)
[全体諸元]
ズーム比=3
Y=1.72
FNO=25
f=3.04
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 0.000000 可変絞りS
2* 1.88512 0.300000 1.5168 64.2
3 -9.00000 (Bf)
[非球面データ]
第2面
K=-10000.0
[ズームデータ]
Pos1(広角) Pos2 Pos3 Pos4(中間) Pos5 Pos6 Pos7(望遠)
fe= 3 4 5 6 7 8 9
D= 0.12 0.16 0.2 0.24 0.28 0.32 0.36
2ω= 59.6 46.5 38.0 32.1 27.7 24.4 21.7
Bf= 2.87 3.87 4.87 5.87 6.87 7.87 8.87
TL= 3.17 4.17 5.17 6.17 7.17 8.17 9.17
A1=0.0370 0.0490 0.0589 0.0690 0.0708 0.0689 0.0663
A2=0.0288 0.0359 0.0458 0.0540 0.0558 0.0599 0.0670
[条件対応値]
条件式(3)
K=-10000
Dmax=0.36
R=1.88512
(−K)×{Dmax/(2×R)}2=91.2
条件式(4)
fet=9(<fr2)
R2=-9.0
n=1.5168
fr2=17.4
このように本実施例では、条件式(3)および(4)が満たされていることが分かる。
図3〜図6は、第1実施例に係るズームレンズ系ZLの諸収差図である。ここで、図3は広角端状態(Pos1)における縦収差図であり、図4は中間焦点距離状態(Pos4)における縦収差図であり、図5は望遠端状態(Pos7)における縦収差図である。なお、縦収差図には、各図における左側から、(縦方向の)球面収差、像面湾曲、および歪曲収差が記載されている。また、図6(a)は広角端状態(Pos1)における横収差図であり、図6(b)は中間焦点距離状態(Pos4)における横収差図であり、図6(c)は望遠端状態(Pos7)における横収差図である。以上、収差図の説明は他の実施例においても同様である。
そして、各収差図より、第1実施例では、比較的収差が大きいように見える。しかしながら、[ズームデータ]で示したRMS波面収差は、0.07λに近いほぼ回折限界の性能になっており、比較的良好な光学性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
以下、第2実施例について図7〜図12および表2を用いて説明する。図7は、第2実施例に係るズームレンズ系の構成およびズーム軌道を示す図である。図8は、結像レンズが光軸に沿って物体側へ移動する様子を(a)〜(g)の順に示す図である。なお、第2実施例のズームレンズ系は、図7および図8に示すように、第1実施例のズームレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。なお、表2における面番号1〜3は、図7における面1〜3と対応している。
(表2)
[全体諸元]
ズーム比=4
Y=1.66
FNO=25
f=2.03
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 0.000000 可変絞りS
2* 1.25675 0.200000 1.5168 64.2
3 -6.00000 (Bf)
[非球面データ]
第2面
K=-18000.0
[ズームデータ]
Pos1(広角) Pos2 Pos3 Pos4(中間) Pos5 Pos6 Pos7(望遠)
fe= 2 3 4 5 6 7 8
D= 0.08 0.12 0.16 0.2 0.24 0.28 0.32
2ω= 79.5 57.9 45.1 36.8 31.0 26.8 23.5
Bf= 1.93 2.93 3.93 4.93 5.93 6.93 7.93
TL= 2.13 3.13 4.13 5.13 6.13 7.13 8.13
A1=0.0247 0.0422 0.0546 0.0686 0.0695 0.0583 0.0478
A2=0.0292 0.0331 0.0420 0.0498 0.0484 0.0462 0.0709
[条件対応値]
条件式(3)
K=-18000
Dmax=0.32
R=1.25675
(−K)×{Dmax/(2×R)}2=291.8
条件式(4)
fet=8(<fr2)
R2=-6.0
n=1.5168
fr2=11.6
このように本実施例では、条件式(3)および(4)が満たされていることが分かる。
図9〜図12は、第2実施例に係るズームレンズ系ZLの諸収差図である。ここで、図9は広角端状態(Pos1)における縦収差図であり、図10は中間焦点距離状態(Pos4)における縦収差図であり、図11は望遠端状態(Pos7)における縦収差図である。また、図12(a)は広角端状態(Pos1)における横収差図であり、図12(b)は中間焦点距離状態(Pos4)における横収差図であり、図12(c)は望遠端状態(Pos7)における横収差図である。そして、各収差図より、第2実施例では、比較的収差が大きいように見える。しかしながら、[ズームデータ]で示したRMS波面収差は、0.07λに近いほぼ回折限界の性能になっており、比較的良好な光学性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
以下、第3実施例について図13〜図18および表3を用いて説明する。図13は、第3実施例に係るズームレンズ系の構成およびズーム軌道を示す図である。図14は、結像レンズが光軸に沿って物体側へ移動する様子を(a)〜(e)の順に示す図である。なお、第3実施例のズームレンズ系は、図13および図14に示すように、第1実施例のズームレンズ系と同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
下の表3に、第3実施例における各諸元を示す。なお、表3における面番号1〜3は、図13における面1〜3と対応している。
(表3)
[全体諸元]
ズーム比=2
Y=1.16
FNO=16.7
f=2.03
[レンズデータ]
面番号 r d nd νd
1 ∞ 0.000000 可変絞りS
2* 1.40000 0.200000 1.5168 64.2
3 -4.00000 (Bf)
[非球面データ]
第2面
K=-4500.0
[ズームデータ]
Pos1(広角) Pos2 Pos3(中間) Pos4 Pos5(望遠)
fe= 2 2.5 3 3.5 4
D= 0.12 0.15 0.18 0.21 0.24
2ω= 59.7 49.4 42.1 36.6 32.3
Bf= 1.95 2.45 2.95 3.45 3.95
TL= 2.15 2.65 3.15 3.65 4.15
A1=0.0639 0.0714 0.0743 0.0737 0.0645
A2=0.0479 0.0525 0.0577 0.0620 0.0784
[条件対応値]
条件式(3)
K=-4500
Dmax=0.24
R=1.40000
(−K)×{Dmax/(2×R)}2=33.1
条件式(4)
fet=4(<fr2)
R2=-4.0
n=1.5168
fr2=7.7
このように本実施例では、条件式(3)および(4)が満たされていることが分かる。
図15〜図18は、第3実施例に係るズームレンズ系ZLの諸収差図である。ここで、図15は広角端状態(Pos1)における縦収差図であり、図16は中間焦点距離状態(Pos3)における縦収差図であり、図17は望遠端状態(Pos5)における縦収差図である。また、図18(a)は広角端状態(Pos1)における横収差図であり、図18(b)は中間焦点距離状態(Pos3)における横収差図であり、図18(c)は望遠端状態(Pos5)における横収差図である。そして、各収差図より、第3実施例では、比較的収差が大きいように見える。しかしながら、[ズームデータ]で示したRMS波面収差は、0.07λに近いほぼ回折限界の性能になっており、比較的良好な光学性能を有していることがわかる。
なお、上述の実施形態において、ズーミングによって実効F値が同じになるようにしているが、これに限られるものではなく、可変絞りの径に対して常に検出器位置で最良像面になるように、レンズの配置を決めるようにしてもよい。この場合、ズーミングによって実効F値がばらつく場合もあるが、収差性能を向上させたり、望遠側(テレ側)で明るく(実効F値を高く)したりすることが可能になる。
また、上述の実施形態において、結像レンズG1(正レンズL1)は片方の面に双曲面を有しているが、これに限られるものではなく、高次非球面を有していてもよい。また、片面に限らず、結像レンズG1(正レンズL1)の両面が双曲面もしくは高次非球面であっても構わない。
また、上述の実施形態において、正レンズL1は色収差補正なしの単レンズであるが、これに限られるものではなく、貼り合わせダブレット(接合型ダブレット)や回折光学素子を利用して、1群構成で色収差補正を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、ズームレンズ系ZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、可変絞りSと、正の屈折力を有する結像レンズG1とから構成されているが、これに限られるものではなく、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する結像レンズと、結像レンズとともに移動可能な可変絞りとから構成されるようにしてもよい。この場合、結像レンズにおける像側の面が非球面となり、当該非球面に近接して可変絞りが設けられるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、正レンズL1の硝材として、代表的な光学ガラスのBK7を使用しているが、これに限られるものではなく、プレス加工で非球面を形成する場合には、低融点ガラスやプラスチックの方が製造容易である。
次に、上記実施形態の結像光学系(ズームレンズ系ZL)を備えた光学機器について簡単に説明する。このような光学機器の一例としてカメラ機能を備えた携帯電話を図19に示しており、この携帯電話PHは、携帯電話本体Aと、携帯電話本体Aの上部に搭載されたカメラ部CAMと、携帯電話本体Aの上側に配設された液晶ディスプレイDと、携帯電話本体Aの下側に配設された各種操作ボタンBと、携帯電話本体Aに内蔵されたマイクMおよびスピーカ(図示せず)等を主体に構成される。
カメラ部CAMは、図20に示すように、物体(被写体)の像を像面Iに結像させるズームレンズ系ZLと、ズームレンズ系ZLによって像面Iに結像した物体(被写体)の像を撮像する撮像素子CCDとを有して構成される。そして、各種操作ボタンBを操作することにより、ズームレンズ系ZLによる変倍(ズーミング)が行われ、ズームレンズ系ZLによって像面Iに結像した物体(被写体)の像が撮像素子CCDにより撮像されるようになっている。上記実施形態の結像光学系(ズームレンズ系ZL)は、このようなズームレンズ系ZLに対しても適用することができるため、1群のレンズのみで比較的良好な光学性能を有した小型で画角が可変な光学機器を提供することが可能である。
なお、上記実施形態の結像光学系(ズームレンズ系ZL)を備えた光学機器の例として携帯電話PHを用いたが、これに限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しなければ、例えば、ノート型コンピュータや携帯端末機器等、様々な光学機器に対して応用することができ、小型で画角が可変な光学機器を提供することが可能である。
ZL ズームレンズ系(結像光学系)
G1 結像レンズ L1 正レンズ
I像面 S 可変絞り
PH 携帯電話(光学機器)
CAM カメラ部 CCD 撮像素子

Claims (5)

  1. 1群の固体レンズからなる結像レンズと、
    前記結像レンズに近接して設けられた可変絞りとを備え、
    前記可変絞りとともに前記結像レンズが光軸に沿って移動可能に構成されており、
    前記結像レンズは、光軸から離れるにつれて増加する正の球面収差を有し、
    前記結像レンズの移動により前記結像レンズから像面までの距離が長くなるにつれて前記可変絞りの径が大きくなるように構成され
    前記結像レンズが非球面を有し、
    前記非球面が双曲面であり、前記可変絞りと近接し、
    前記双曲面の円錐係数をKとし、前記可変絞りの最大径をDmaxとし、前記双曲面の曲率半径をRとしたとき、次式
    10≦(−K)×{Dmax/(2×R)} 2
    の条件を満足することを特徴とする結像光学系。
  2. 1群の固体レンズからなる結像レンズと、
    前記結像レンズに近接して設けられた可変絞りとを備え、
    前記可変絞りとともに前記結像レンズが光軸に沿って移動可能に構成されており、
    前記結像レンズは、光軸から離れるにつれて増加する正の球面収差を有し、
    前記結像レンズの移動により前記結像レンズから像面までの距離が長くなるにつれて前記可変絞りの径が大きくなるように構成され、
    前記結像レンズが非球面を有し、
    前記非球面が双曲面であり、前記可変絞りと近接し、
    前記結像光学系の望遠端状態における実効焦点距離をfetとし、前記結像光学系の最大像高をYとし、前記結像光学系の望遠端状態における半画角をωtとしたとき、次式
    Y=fet×tan(ωt)
    の条件によって前記実効焦点距離が規定され、
    前記結像レンズにおける前記双曲面以外の面による焦点距離をfr2としたとき、次式
    fet<fr2
    の条件を満足することを特徴とする結像光学系。
  3. 前記双曲面の円錐係数をKとし、前記可変絞りの最大径をDmaxとし、前記双曲面の曲率半径をRとしたとき、次式
    10≦(−K)×{Dmax/(2×R)}2
    の条件を満足することを特徴とする請求項に記載の結像光学系。
  4. 物体の像を結像させる結像光学系と、前記結像光学系により結像された前記物体の像を撮像する撮像素子とを備えたカメラにおいて、
    前記結像光学系が請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の結像光学系であることを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の結像光学系を備えたことを特徴とする光学機器。
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