JP5304733B2 - 誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムと金属膜付耐熱性樹脂フィルムの各製造方法および誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造装置 - Google Patents
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長尺の耐熱性樹脂フィルムの両面にそれぞれ誘電体膜を介しスパッタリング法により成膜された金属ベース層を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
巻き出しロールから巻き出された長尺の耐熱性樹脂フィルムをロール・トゥ・ロール方式により搬送して巻き取りロールに巻き取ると共に、巻き出しロールと巻き取りロール間の搬送路上において原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法により上記耐熱性樹脂フィルムの両面にSi、Al、Zr、Hf、Ti、Ta、Nbから選ばれた少なくとも1種の酸化物膜若しくは窒化膜で構成された誘電体膜をそれぞれ成膜する第一成膜工程と、
上記搬送路上において耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有する第一スパッタリングウェブコータにより一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二成膜工程と、
上記搬送路上において上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有する第二スパッタリングウェブコータにより他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第三成膜工程と、
各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取りロールに巻き取る巻き取り工程、
を具備し、かつ、上記第一成膜工程、第二成膜工程および第三成膜工程を連続して行なうことを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
上記第一成膜工程が、耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り第1反応ガスを導入する第1反応室と第2反応ガスを導入する第2反応室を交互に少なくとも1組以上配置した誘電体膜の成膜手段を用いて行なうことを特徴とし、
請求項3に係る発明は、
請求項1または2に記載の発明に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
上記金属ベース層が、CuまたはCu系合金から選ばれた1種で構成されることを特徴とし、
請求項4に係る発明は、
請求項1〜3のいずれかに記載の発明に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
上記誘電体膜と金属ベース層との間に、NiまたはNi合金から選ばれかつ上記スパッタリングウェブコータにより成膜される金属シード層が介在していることを特徴とし、
請求項5に係る発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載の発明に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
上記長尺の耐熱性樹脂フィルムが、ポリイミドフィルムまたはアラミドフィルムから選ばれる1種で構成されることを特徴とする。
長尺の耐熱性樹脂フィルムの両面にそれぞれ誘電体膜を介しスパッタリング法により成膜された金属ベース層を有すると共に、各金属ベース層上に湿式めっき法により金属膜が形成される金属膜付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により得られた誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの各金属ベース層上に、湿式めっき法により金属ベース層と同種の金属膜をそれぞれ形成することを特徴とする。
長尺の耐熱性樹脂フィルムの両面に原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法により成膜された誘電体膜と、各誘電体膜上にスパッタリング法により成膜された金属ベース層とを有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造装置において、
第一減圧室と、隔壁を介し上記第一減圧室に隣接して設けられた第二減圧室を具備し、
上記第一減圧室内には、長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き出す巻き出しロールと、巻き出された耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り第1反応ガスを導入する第1反応室と第2反応ガスを導入する第2反応室が交互に少なくとも1組以上配置された誘電体膜の成膜手段が設けられ、かつ、
上記第二減圧室内には、隔壁の開口部を介し搬入されてくる耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有しかつ上記耐熱性樹脂フィルムの一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第一スパッタリングウェブコータと、上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有しかつ上記耐熱性樹脂フィルムの他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二スパッタリングウェブコータ、および、各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取る巻き取りロールが設けられていると共に、
ロール・トゥ・ロール方式の搬送手段を構成する複数のロール群が耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り上記第一減圧室と第二減圧室にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
巻き出しロールから巻き出された長尺の耐熱性樹脂フィルムをロール・トゥ・ロール方式により搬送して巻き取りロールに巻き取ると共に、巻き出しロールと巻き取りロール間の搬送路上において原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法により上記耐熱性樹脂フィルムの両面に誘電体膜をそれぞれ成膜する第一成膜工程と、
上記搬送路上において耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有する第一スパッタリングウェブコータにより一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二成膜工程と、
上記搬送路上において上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有する第二スパッタリングウェブコータにより他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第三成膜工程と、
各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取りロールに巻き取る巻き取り工程、
を具備し、かつ、上記第一成膜工程、第二成膜工程および第三成膜工程を連続して行なうことを特徴としている。
請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により得られた誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの各金属ベース層上に、湿式めっき法により金属ベース層と同種の金属膜をそれぞれ形成しているため、上記金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムが効率よく製造できる分、金属膜付耐熱性樹脂フィルムも効率よく製造することが可能となる。
第一減圧室と、隔壁を介し上記第一減圧室に隣接して設けられた第二減圧室を具備し、
上記第一減圧室内には、長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き出す巻き出しロールと、巻き出された耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り第1反応ガスを導入する第1反応室と第2反応ガスを導入する第2反応室が交互に少なくとも1組以上配置された誘電体膜の成膜手段が設けられ、かつ、
上記第二減圧室内には、隔壁の開口部を介し搬入されてくる耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有しかつ上記耐熱性樹脂フィルムの一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第一スパッタリングウェブコータと、上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有しかつ上記耐熱性樹脂フィルムの他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二スパッタリングウェブコータ、および、各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取る巻き取りロールが設けられていると共に、
ロール・トゥ・ロール方式の搬送手段を構成する複数のロール群が耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り上記第一減圧室と第二減圧室にそれぞれ設けられていることから、
この製造装置を用いて、金属ベース層の密着力に優れかつピンホールがないと共に金属ベース層の酸化が防止される誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムを効率よく確実に製造することが可能となる。
原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法は、分子層(原子層)を構成する元素が含まれる原料ガスを真空装置内に交互に導入し、真空装置内に配置された被成膜体の最表面に吸着された分子と、次に導入される原料ガスとの反応により単原子(単分子)層ずつ堆積させる方法で、層の膜厚を原子層レベルで制御できる方法である。
B.被成膜体の最表面に第1反応ガスが化学吸着
C.被成膜体の最表面が第1反応ガスで飽和
D.真空装置から過剰な第1反応ガスおよび副生成物を排気
E.真空装置に第2反応ガス(原料ガス)を導入
F.被成膜体の最表面に吸着していた第1反応ガスと第2反応ガスが反応
G.被成膜体の最表面が第2反応ガスで飽和
H.真空装置から過剰な第2反応ガスおよび副生成物を排気
(1層目以降の反応)
2H2O+:O−Al(CH3)2 → :Al−O−Al(OH)2+2CH4
(2)過剰水分子をパージ排気する。
(3)Al2O3膜の第2反応ガス(原料ガス)であるTMA[Trimethyl Aluminum:Al(CH3)3]ガスを導入する。TMA分子がOH基と反応してCH4ガスが発生する。
(1層目の反応)
Al(CH3)3+:O−H → :O−Al(CH3)2+CH4
(1層目以降の反応)
Al(CH3)3+:Al−O−H → :Al−O−Al(CH3)2+CH4
(4)過剰なTMAガスとCH4ガスをパージ排気する。
本発明に係る金属膜付耐熱性樹脂フィルムは、図2に示したように耐熱性樹脂フィルム1と、耐熱性樹脂フィルム1の両面に原子層堆積(ALD)法により成膜された誘電体膜2と、各誘電体膜2上にスパッタリング法により成膜された金属ベース層3と、各金属ベース層3上に湿式めっき法により形成された金属膜4とで構成されている。
長尺の耐熱性樹脂フィルム両面に原子層堆積(ALD)法によりそれぞれ成膜された誘電体膜と、各誘電体膜上にスパッタリング法によりそれぞれ成膜された金属ベース層とを有する本発明に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造装置は、第一減圧室と、隔壁を介し上記第一減圧室に隣接して設けられた第二減圧室を具備し、上記第一減圧室内には、長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き出す巻き出しロールと、巻き出された耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り第1反応ガスを導入する第1反応室と第2反応ガスを導入する第2反応室が交互に少なくとも1組以上配置された誘電体膜の成膜手段が設けられ、かつ、上記第二減圧室内には、隔壁の開口部を介し搬入されてくる耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタリングカソードを有し耐熱性樹脂フィルムの一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第一スパッタリングウェブコータと、上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタリングカソードを有し上記耐熱性樹脂フィルムの他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二スパッタリングウェブコータ、および、各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取る巻き取りロールが設けられていると共に、ロール・トゥ・ロール方式の搬送手段を構成する複数のロール群が耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り上記第一減圧室と第二減圧室にそれぞれ設けられていることを特徴としている。
実施例と同様に、長尺の耐熱性樹脂フィルム8には、幅500mm、長さ200m、厚さ25μmの宇部興産株式会社製の耐熱性ポリイミドフィルム「ユーピレックスS(登録商標)」を使用した。
耐熱性樹脂フィルム上にALD法による誘電体膜(Al2O3)を成膜しかつこの誘電体膜(Al2O3)上にスパッタリング法により金属ベース層(Cu)を成膜して製造された実施例1に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルム、実施例1と同様、耐熱性樹脂フィルム上にALD法による誘電体膜(Al2O3)を成膜しかつこの誘電体膜(Al2O3)上にスパッタリング法により金属シード層(Cr−Ni合金)と金属ベース層(Cu)を成膜して製造された実施例2に係る誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルム、および、ALD法による誘電体膜(Al2O3)を形成せずに耐熱性樹脂フィルムの面上に直接スパッタリング法により金属ベース層(Cu)を成膜して製造された誘電体膜を具備しない比較例に係る金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムについて、初期および高温高湿環境下に放置したときの密着力測定を行った。
2 ALD法による誘電体膜
3 スパッタリング法による金属ベース層
4 湿式めっき法による金属膜
5 誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造装置
6 第二減圧室
7 第一減圧室
8 耐熱性樹脂フィルム(耐熱性ポリイミドフィルム)
9 巻き出しロール
10 巻き取りロール
11 キャンロール
12 キャンロール
13 表面処理ユニット
14 第1反応室
15 第2反応室
16 第1反応室
17 第2反応室
18 第1反応室
19 第2反応室
20 マグネトロンスパッタカソード
21 マグネトロンスパッタカソード
22 マグネトロンスパッタカソード
23 マグネトロンスパッタカソード
24 マグネトロンスパッタカソード
25 マグネトロンスパッタカソード
26 マグネトロンスパッタカソード
27 マグネトロンスパッタカソード
28 フリーロール
29 フリーロール
30 フリーロール
31 フリーロール若しくは駆動ロール
32 フリーロール若しくは駆動ロール
33 フリーロール
34 フリーロール
35 フリーロール
36 フリーロール
37 フリーロール若しくは駆動ロール
38 フリーロール若しくは駆動ロール
39 フリーロール
40 フリーロール
41 隔壁
42 開口部
Claims (7)
- 長尺の耐熱性樹脂フィルムの両面にそれぞれ誘電体膜を介しスパッタリング法により成膜された金属ベース層を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
巻き出しロールから巻き出された長尺の耐熱性樹脂フィルムをロール・トゥ・ロール方式により搬送して巻き取りロールに巻き取ると共に、巻き出しロールと巻き取りロール間の搬送路上において原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法により上記耐熱性樹脂フィルムの両面にSi、Al、Zr、Hf、Ti、Ta、Nbから選ばれた少なくとも1種の酸化物膜若しくは窒化膜で構成された誘電体膜をそれぞれ成膜する第一成膜工程と、
上記搬送路上において耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有する第一スパッタリングウェブコータにより一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二成膜工程と、
上記搬送路上において上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有する第二スパッタリングウェブコータにより他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第三成膜工程と、
各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取りロールに巻き取る巻き取り工程、
を具備し、かつ、上記第一成膜工程、第二成膜工程および第三成膜工程を連続して行なうことを特徴とする誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法。 - 上記第一成膜工程が、耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り第1反応ガスを導入する第1反応室と第2反応ガスを導入する第2反応室を交互に少なくとも1組以上配置した誘電体膜の成膜手段を用いて行なうことを特徴とする請求項1に記載の誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法。
- 上記金属ベース層が、CuまたはCu系合金から選ばれた1種で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法。
- 上記誘電体膜と金属ベース層との間に、NiまたはNi合金から選ばれかつ上記スパッタリングウェブコータにより成膜される金属シード層が介在していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法。
- 上記長尺の耐熱性樹脂フィルムが、ポリイミドフィルムまたはアラミドフィルムから選ばれる1種で構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造方法。
- 長尺の耐熱性樹脂フィルムの両面にそれぞれ誘電体膜を介しスパッタリング法により成膜された金属ベース層を有すると共に、各金属ベース層上に湿式めっき法により金属膜が形成される金属膜付耐熱性樹脂フィルムの製造方法において、
請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法により得られた誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの各金属ベース層上に、湿式めっき法により金属ベース層と同種の金属膜をそれぞれ形成することを特徴とする金属膜付耐熱性樹脂フィルムの製造方法。 - 長尺の耐熱性樹脂フィルムの両面に原子層堆積(Atomic Layer Deposition:ALD)法により成膜された誘電体膜と、各誘電体膜上にスパッタリング法により成膜された金属ベース層とを有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造装置において、
第一減圧室と、隔壁を介し上記第一減圧室に隣接して設けられた第二減圧室を具備し、
上記第一減圧室内には、長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き出す巻き出しロールと、巻き出された耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り第1反応ガスを導入する第1反応室と第2反応ガスを導入する第2反応室が交互に少なくとも1組以上配置された誘電体膜の成膜手段が設けられ、かつ、
上記第二減圧室内には、隔壁の開口部を介し搬入されてくる耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有しかつ上記耐熱性樹脂フィルムの一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第一スパッタリングウェブコータと、上記一方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜した耐熱性樹脂フィルムが巻き付けられるキャンロールとスパッタカソードを有しかつ上記耐熱性樹脂フィルムの他方の誘電体膜上に金属ベース層を成膜する第二スパッタリングウェブコータ、および、各誘電体膜上に金属ベース層がそれぞれ成膜された長尺の耐熱性樹脂フィルムを巻き取る巻き取りロールが設けられていると共に、
ロール・トゥ・ロール方式の搬送手段を構成する複数のロール群が耐熱性樹脂フィルムの搬送方向に亘り上記第一減圧室と第二減圧室にそれぞれ設けられていることを特徴とする誘電体膜を有する金属ベース層付耐熱性樹脂フィルムの製造装置。
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