JP5304012B2 - 研磨装置、および研磨方法、並びに製造方法 - Google Patents

研磨装置、および研磨方法、並びに製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、腕時計ケースなどの被研磨部材を研磨する研磨装置、および研磨方法、並びに製造方法に関する。
例えば、研磨装置においては、特許文献1に記載されているように、研磨槽内に研磨剤と被研磨部材とを収容し、この状態で研磨剤を流動させて被研磨部材を研磨する流動式の研磨装置が知られている。
特開2003−291059
しかしながら、このような従来の研磨装置では、一度に多数の被研磨部材を研磨することができても、被研磨部材における研磨を必要としない部分も削れてしまうという問題がある。このため、従来では、被研磨部材を研磨槽内に収容する前に、被研磨部材の研磨を必要としない部分にマスクを施すことが提案されている。しかし、腕時計ケースのように内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材では、研磨を必要としない空間部の内面にマスクを施す必要があるため、その作業が煩雑で面倒であり、生産性が悪いという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、マスクを用いず、研磨を必要とする箇所のみを良好に研磨することができる研磨装置、および研磨方法、並びに製造方法を提供することである。
本発明は、内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材を研磨する研磨装置であって、
前記被研磨部材は、前記空間部の下部側の外周を囲んだ状態で設けられた下部パッキンと、前記空間部の上側に位置する開口部の内周面に設けられた上部パッキンと、を有し、
内部に前記被研磨部材を研磨剤と共に収容し、この状態で前記研磨剤を流動させて前記被研磨部材を研磨するための研磨槽と、
前記被研磨部材を前記研磨槽内に収容する際に、前記被研磨部材の前記下部パッキンを前記研磨槽の内面に密着させ、且つ前記被研磨部材の前記空間部の上部側を塞いで前記上部パッキンに密着した状態で、前記被研磨部材を前記研磨槽内に前記被研磨部材の内面を研磨することなく研磨を必要とする外表面全てを研磨するように固定する固定部材と
を備えていることを特徴とする研磨装置である。
本発明は、内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材の下面に、前記空間部の下部側の外周を囲んだ状態で下部パッキンと、前記空間部の上側に位置する開口部の内周面に上部パッキンと、を取り付ける工程と、
前記被研磨部材の前記下部パッキンを研磨槽の内面に接触させた状態で前記研磨槽内に前記被研磨部材を配置する工程と、
固定部材によって前記被研磨部材の前記下部パッキンを前記研磨槽の内面に圧接させ、且つ前記被研磨部材の前記空間部の上部側を塞いで前記上部パッキンに密着した状態で、前記被研磨部材を前記研磨槽内に前記被研磨部材の内面を研磨することなく研磨を必要とする外表面全てを研磨するように固定する工程と、
前記研磨槽内に研磨剤を投入する工程と、
前記研磨槽内に投入された前記研磨剤を流動させて前記被研磨部材を研磨する工程と
を有することを特徴とする研磨方法である。
本発明は、内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材の下面に、前記空間部の下部側の外周を囲んだ状態で下部パッキンと、前記空間部の上側に位置する開口部の内周面に上部パッキンと、を取り付ける工程と、
前記被研磨部材の前記下部パッキンを研磨槽の内面に接触させた状態で前記研磨槽内に前記被研磨部材を配置する工程と、
固定部材によって前記被研磨部材の前記下部パッキンを前記研磨槽の内面に圧接させ、且つ前記被研磨部材の前記空間部の上部側を塞いで前記上部パッキンに密着した状態で、前記被研磨部材を前記研磨槽内に前記被研磨部材の内面を研磨することなく研磨を必要とする外表面全てを研磨するように固定する工程と、
前記研磨槽内に研磨剤を投入する工程と、
前記研磨槽内に投入された前記研磨剤を流動させて前記被研磨部材を研磨する工程と、
前記研磨剤を前記研磨槽内から排出して前記被研磨部材を取り出す工程と、
前記研磨槽内から取り出した前記被研磨部材内にモジュールを組み込み、且つ前記被研磨部材の前記空間部における上部側の開口部に保護ガラスを取り付けると共に、前記被研磨部材の前記下部パッキンを押え付けた状態で前記被研磨部材の下面に裏蓋を取り付けて製品を完成させる工程と
を有することを特徴とする製造方法である。
この発明によれば、内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材を研磨剤と共に研磨槽内に収容し、この状態で研磨剤を流動させて被研磨部材を研磨する際、固定部材によって被研磨部材の下部に設けられた下部パッキンを研磨槽の内面に密着させ、且つ被研磨部材の空間部の上部側を塞いだ状態で、被研磨部材を研磨槽内に固定して研磨することができる。
このため、研磨剤を流動させて被研磨部材を研磨する際、被研磨部材が研磨槽内で勝手に移動して互いにぶつかり合うことがなく、被研磨部材の表面が互いに傷付くことがない。これにより、マスクを用いずに、研磨を必要としない部分つまり被研磨部材の空間部の内面を研磨することがなく、研磨を必要とする部分つまり被研磨部材の表面全てを良好に研磨することができる。

(実施形態1)
以下、図1〜図12を参照して、この発明の研磨装置および研磨方法を用いて被研磨部材としての腕時計ケースを研磨する場合の実施形態1について説明する。
この場合、腕時計は、図1および図2に示すように、被研磨部材である腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、その内部に空間部2が上下に貫通して設けられている。
この腕時計ケース1内の空間部2には、図2に示すように、時計モジュール3が収容されている。この時計モジュール3は、ハウジング4を備えており、このハウジング4には、時計ムーブメント5が設けられている。この時計ムーブメント5は、ハウジング4上に配置された文字板6の上方で指針7を運針させることにより、時刻を指示するように構成されている。
また、この腕時計ケース1の空間部2における上側に位置する開口部は、図1および図2に示すように、円形状に形成されており、この円形状の上側開口部における内周面には、段差部1aが環状に設けられている。この段差部1aの上側に位置する開口部には、時計ガラス8が上部パッキン9を介して嵌め込まれている。この上部パッキン9は、腕時計ケース1と時計ガラス8との間の防水性を確保するためのものであり、リング状に形成され、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に密着して配置されている。
さらに、この腕時計ケース1の下部には、図2に示すように、裏蓋10が下部パッキン11を介して取り付けられている。この場合、腕時計ケース1の下面には、図2に示すように、腕時計ケース1の空間部2における下側に位置する開口部の外周側を囲うように溝部12が環状に設けられている。また、下部パッキン11は、腕時計ケース1と裏蓋10との間の防水性を確保するためのものである。
この下部パッキン11は、図2に示すように、腕時計ケース1の下面の溝部12内に連続して設けられていることにより、腕時計ケース1の空間部2における下側に位置する開口部の外周側を囲うと共に、腕時計ケース1の下面よりも少し下側に突出した状態で設けられ、この下側に突出した部分が裏蓋10で押え付けられることにより、腕時計ケース1における空間部2の下側開口部を密閉するように構成されている。
次に、図3および図4を参照して、被研磨部材である腕時計ケース1を研磨する研磨装置15について説明する。
この研磨装置15は、図3および図4に示すように、研磨槽16内に複数の腕時計ケース1を研磨剤17と共に収容し、この状態で研磨剤17を流動させて複数の腕時計ケース1を研磨するように構成されている。
この場合、複数の腕時計ケース1は、図3に示すように、研磨槽16内に複数の固定部材18によってそれぞれ固定されるように構成されている。すなわち、この固定部材18は、図4に示すように、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に上部パッキン9を介して嵌合する押え部20と、この押え部20の下面に設けられて腕時計ケース1内の空間部2に上方から挿入する取付部21とを備えている。
この固定部材18の押え部20は、円板状に形成され、図4に示すように、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に嵌め込まれた上部パッキン9に密着した状態で、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に嵌め込まれ、この状態で腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に設けられた段差部1aの上面に当接するように構成されている。
また、取付部21は、図4に示すように、腕時計ケース1内にその上方から挿入し、下端部に設けられたねじ穴22が研磨槽16の底部に設けられたねじ部23に螺入して締め付けられることにより、腕時計ケース1の下面に設けられた下部パッキン11を研磨槽16の底面に押し付けて圧接させた状態で、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定するように構成されている。
一方、研磨槽16は、図3および図4に示すように、その内部における底部に複数のねじ部23が所定間隔で設けられ、この複数のねじ部23にそれぞれ対応して複数の腕時計ケース1が配置され、この複数の腕時計ケース1がそれぞれ固定部材18によって固定されるように構成されている。
また、この研磨槽16は、図3および図4に示すように、複数の腕時計ケースが固定された状態で研磨剤17が投入され、この状態で研磨槽16が回転することにより、研磨槽16内に投入された研磨剤17を流動させて複数の腕時計ケース1を一度に研磨するように構成されている。この場合、研磨剤17は、水とコンパウンドとからなり、コンパウンドはアルミナや樹脂などの砥粒である。
次に、図5〜図12を参照して、この研磨装置15を用いて被研磨部材である腕時計ケース1を研磨する研磨方法について説明する。
まず、図5に示す第1工程25で、腕時計ケース1に上部パッキン9と下部パッキン11とを取り付ける。
このときには、図6に示すように、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に上部パッキン9を取り付けると共に、腕時計ケース1の下面に設けられた溝部12内に下部パッキン11を取り付ける。この場合、下部パッキン11は、空間部2における下側開口部の外周を囲むと共に、下部パッキン11の下部が腕時計ケース1の下面から下側に少し突出した状態で、腕時計ケース1に取り付けられる。
この後、図5に示す第2工程26で、腕時計ケース1の下部パッキン11を研磨槽16内の底面に接触させた状態で、研磨槽16内に腕時計ケース1を配置する。このときには、図7に示すように、腕時計ケース1の空間部2を研磨槽16内の底部に設けられたねじ部23に対応させ、この状態でねじ部23を腕時計ケース1の空間部2内に下側から相対的に挿入させて、腕時計ケース1の下部パッキン11を研磨槽16の底面に接触させる。
そして、図5に示す第3工程27で、固定部材18によって腕時計ケース1の下部パッキン11を研磨槽16内の底面に圧接させると共に、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を塞いで腕時計ケース1を研磨槽16内に固定する。このときには、図8に示すように、固定部材18の取付部21を腕時計ケース1内に上方から挿入し、その取付部21の下端部に設けられたねじ穴22に研磨槽16のねじ部23を螺入させて締め付ける。
これにより、固定部材18の押え部20が腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に嵌め込まれた上部パッキン9に密着した状態で、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に嵌め込まれる。この状態で、固定部材18の取付部21が更に締め付けられると、押え部20が腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に設けられた環状の段差部1aに当接する。このため、腕時計ケース1の下面に設けられた下部パッキン11が研磨槽16の底面に押し付けられて密着する。
この後、図5に示す第4工程28で、研磨槽16内に研磨剤17を投入する。このときには、図9に示すように、腕時計ケース1が全て隠れる程度に研磨剤17を収容する。そして、図5に示す第5工程29で、研磨槽16内に投入された研磨剤17を流動させて腕時計ケース1を研磨する。このときには、図10に示すように、研磨槽16を回転させて、研磨剤17を腕時計ケース1に対し相対的に流動させる。
この場合には、腕時計ケース1が固定部材18によって研磨槽16内に固定されているので、研磨槽16が回転すると、研磨剤17が腕時計ケース1に対し相対的に流動する。これにより、研磨剤17と腕時計ケース1との相対的な摩擦により、腕時計ケース1が研磨される。そして、所定時間経過して研磨が終了した後に、図5に示す第6工程30で、研磨剤17を研磨槽16内から排出して研磨された腕時計ケース1を取り出す。このときには、図11に示すように、研磨剤17を研磨槽16内から排出し、図12に示すように、固定部材18を緩めて腕時計ケース1から取り外すことにより、研磨された腕時計ケース1を研磨槽16内から取り出す。
このように、この研磨装置15およびその研磨方法によれば、内部に空間部2が上下に貫通して設けられた被研磨部材である腕時計ケース1を研磨剤17と共に研磨槽16内に収容し、この状態で研磨剤17を流動させて腕時計ケース1を研磨する際、固定部材18によって腕時計ケース1の下面に設けられた下部パッキン11を研磨槽16内の底面に密着させると共に、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を塞いだ状態で、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定して研磨することができる。
このため、研磨槽16内で研磨剤17を流動させて腕時計ケース1を研磨する際、腕時計ケース1が固定部材18によって研磨槽16内に固定されていることにより、腕時計ケース1が研磨槽16内で勝手に移動して互いにぶつかり合うことがないため、腕時計ケース1の外表面が互いに傷付くことがなく、研磨を必要とする腕時計ケース1の外表面のみを良好に研磨することができる。
このように、腕時計ケース1の下面に設けられた下部パッキン11を利用して、腕時計ケース1の空間部2における下側開口部を塞ぐことができると共に、固定部材18で腕時計ケース1の空間部2における上側開口部をも塞ぐことができるので、時計モジュール3を収容するために高い寸法精度が要求される腕時計ケース1の内面を研磨時に確実に保護することができる。このため、マスクを用いずに、研磨を必要としない腕時計ケース1の内面を研磨することがなく、研磨を必要とする腕時計ケース1の外表面のみを良好に研磨することができる。
この場合、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面には、上部パッキン9が設けられており、固定部材18は、その押え部20が上部パッキン9に密着して腕時計ケース1の上側開口部を塞いだ状態で、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定しているので、上部パッキン9を利用して、腕時計ケース1の上側開口部を確実に塞ぐことができ、これによってもマスクを用いずに、研磨を必要とする腕時計ケース1の外表面のみを良好に研磨することができる。
(実施形態2)
次に、図13〜図15を参照して、この発明を適用した腕時計の製造方法に係わる実施形態2について説明する。なお、図1〜図12に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計の製造方法は、実施形態1の研磨装置15および研磨方法で腕時計ケース1を研磨した後、腕時計ケース1に時計モジュール3、時計ガラス8、裏蓋10を組み付けて製品を完成させる方法である。
この製造方法では、まず、図13に示す第1工程25で、腕時計ケース1に上部パッキン9と下部パッキン11とを取り付け、第2工程26で腕時計ケース1の下部パッキン11を研磨槽16内の底面に接触させた状態で腕時計ケース1を研磨槽16内に配置する。そして、第3工程27で固定部材18によって腕時計ケース1の下部パッキン11を研磨槽16内の底面に圧接させると共に、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を塞いだ状態で、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定し、第4工程28で研磨槽16内に研磨剤17を投入する。
そして、図13に示す第5工程29で、研磨槽16内に投入された研磨剤17を流動させて腕時計ケース1を研磨し、この後、第6工程30で研磨剤17を研磨槽16内から排出して研磨された腕時計ケース1を取り出す。このときには、図14に示すように、腕時計ケース1の下面には下部パッキン11が腕時計ケース1の空間部2における下側開口部の外周を囲んだ状態で取り付けられており、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面には上部パッキン9が取り付けられている。
この状態で、図13に示す第7工程31で、腕時計ケース1に時計モジュール3、時計ガラス8、裏蓋10を組み付ける。このときには、図15に示すように、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に時計ガラス8を上部パッキン9を介して取り付ける。また、腕時計ケース1内の空間部2に時計モジュール3を組み込む。さらに、腕時計ケース1の下面に裏蓋10を下部パッキン11を介して取り付ける。これにより、製品としての腕時計が完成する。
このような腕時計の製造方法によれば、腕時計ケース1の下面に下部パッキン11を取り付け、この腕時計ケース1を研磨装置15の研磨槽16内に研磨剤17と共に収容して腕時計ケース1を研磨した後、研磨槽16内から取り出し、この取り出した腕時計ケース1から下部パッキン11を取り外すことなく、そのままの状態で裏蓋10を取り付けることができるので、裏蓋10の取付作業性が良く、生産性の向上を図ることができる。
この場合、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に上部パッキン9をも取り付け、この状態で腕時計ケース1を研磨装置15の研磨槽16内に研磨剤17と共に収容して腕時計ケース1を研磨した後、研磨槽16内から取り出し、この取り出した腕時計ケース1から上部パッキン9を取り外すことなく、そのままの状態で時計ガラス8を取り付けることができるので、時計ガラス8の取付作業性が良く、これによっても、生産性の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態2の製造方法では、腕時計ケース1を研磨する際に、腕時計ケース1の下面に防水性を確保するための下部パッキン11を設け、この状態で腕時計ケース1を研磨した後、そのまま下部パッキン11を使用して腕時計を組立てる場合について述べたが、必ずしも下部パッキンは研磨時と裏蓋10の取付時とで同じパッキンである必要はなく、研磨する際に研磨専用の下部パッキンを腕時計ケース1に取り付け、研磨した後にその研磨専用の下部パッキンを取り外して、裏蓋10を取り付けるときに、別の下部パッキンを取り付けるようにしても良い。
また、上部パッキン9においても、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に設け、この状態で腕時計ケース1を研磨した後、そのまま上部パッキン9を使用して腕時計を組立てる必要はなく、研磨する際に研磨専用の上部パッキンを腕時計ケース1に取り付け、研磨した後にその研磨専用の上部パッキンを取り外して、時計ガラス8を取り付けるときに、別の上部パッキンを取り付けるようにしても良い。
さらに、上記実施形態1、2およびその変形例では、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に上部パッキン9を設けて腕時計ケース1を研磨する場合について述べたが、必ずしも上部パッキン9を設けて腕時計ケース1を研磨する必要はない。この場合には、固定部材18の押え部20が腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に密接して塞ぐように構成すれば良い。このように構成すれば、研磨時に腕時計ケース1の空間部2における上側開口部から研磨剤17が侵入するのを防ぐことができ、これにより腕時計ケース1の内面が研磨されないようにすることができる。
なおまた、上記実施形態1、2では、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に上部パッキン9を取り付け、この上部パッキン9を介して腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に固定部材18の押え部20を嵌め込んで、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定した場合について述べたが、これに限らず、例えば図16に示す第1変形例のように、固定部材35を構成しても良い。
すなわち、この第1変形例の固定部材35は、腕時計ケース1の上面を押える押え部36と、この押え部36の下面に設けられた取付部37とを備えている。押え部36は、その下面に防水パッキン38が設けられ、この防水パッキン38を腕時計ケース1の上面に押し付けて腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を密閉した状態で塞ぐように構成されている。取付部37は、実施形態1と同様、その下部に研磨槽16のねじ部23が螺入するねじ穴22が設けられている。このように構成しても、実施形態1と同様の作用効果がある。
また、上記実施形態1、2およびその第1変形例では、固定部材18、35の取付部21、37の下部にねじ穴22を設け、このねじ穴22に研磨槽16のねじ部23が螺入することにより、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定した場合について述べたが、これに限らず、例えば図17に示す第2変形例のように、固定部材40を構成しても良い。
すなわち、この第2変形例の固定部材40は、押え部41の下面に取付部42を設け、この取付部42の下端部に磁石43を設け、この磁石43が研磨槽16の底面に磁力によって吸着することにより、腕時計ケース1を研磨槽16内に固定するように構成されている。このように構成すれば、固定部材40の磁石43が研磨槽16内の底面の任意の位置に吸着するので、腕時計ケース1を研磨槽16内の底面に簡単に固定することができ、これにより生産性を高めることができる。
さらに、上記実施形態1、2およびその第1、第2の各変形例では、固定部材18、35、40で腕時計ケース1をそれぞれ研磨槽16内に固定した場合について述べたが、これに限らず、例えば図18に示す第3変形例のように、1つの固定部材45で複数の腕時計ケース1を一度に研磨槽16内に固定するように構成しても良い。
すなわち、この第3変形例の固定部材45は、研磨槽16の内径とほぼ同じ大きさの蓋部46を備え、この蓋部46の下面に複数の押え部47を設け、この複数の押え部47で複数の腕時計ケース1を個別に押え付けるように構成されている。このように構成すれば、研磨槽16内に複数の腕時計ケース1を配置する際、研磨槽16内に蓋部46を挿入させて複数の押え部47で複数の腕時計ケース1を押え付け、この状態で蓋部46を研磨槽16に固定することにより、複数の腕時計ケース1を研磨槽16内に一度に固定することができると共に、研磨時に研磨剤17が研磨槽16の外部に飛散するのを防ぐことができるので、より一層、生産性を高めることができる。
(実施形態3)
次に、図19を参照して、この発明を適用した研磨冶具に係わる実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図12に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この研磨冶具50は、図19に示すように、被研磨部材である腕時計ケース1を保持した状態で、研磨装置51の研磨槽52内に収容され、この状態で腕時計ケース1を研磨する構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、この研磨冶具50は、図19に示すように、冶具本体53と固定部材54とを備えている。冶具本体53は、腕時計ケース1を載置する載置部55と、この載置部55上に立設された取付柱56とを備えている。載置部55は、図19に示すように、その上面に腕時計ケース1の下面の溝部12内に設けられた下部パッキン11が接触した状態で配置されるように構成されている。
また、この載置部55は、図19に示すように、その下面にねじ穴57が設けられ、このねじ穴57に研磨槽16内の底面に設けられたねじ部23が螺着することにより、研磨槽16内に固定されるように構成されている。取付柱56は、その上端部にねじ部58が設けられ、腕時計ケース1を載置部55上に載置する際に、腕時計ケース1の空間部2内に下側から挿入して空間部2内の中間部に位置するように構成されている。
一方、固定部材54は、図19に示すように、腕時計ケース1の上面を押える押え部60と、この押え部60の下面に設けられた取付部61とを備えている。押え部60は、その下面に防水パッキン62が設けられ、この防水パッキン62が腕時計ケース1の上面に押し付けられて、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を密閉した状態で塞ぐように構成されている。取付部61は、その下部にねじ穴64が設けられ、このねじ穴64に冶具本体53の取付柱56に設けられたねじ部58が螺入することにより、腕時計ケース1を冶具本体53と固定部材54との間に挟み付けて固定するように構成されている。
次に、このような研磨冶具50を用いて被研磨部材である腕時計ケース1を研磨する場合について説明する。
まず、腕時計ケース1の下面に設けられた溝部12内に下部パッキン11を取り付ける。この場合、下部パッキン11は、空間部2の下側開口部の外周を囲むと共に、下部パッキン11の下部が腕時計ケース1の下面から下側に少し突出した状態で、腕時計ケース1に取り付けられる。
この後、腕時計ケース1を研磨冶具50に取り付ける。このときには、冶具本体53の取付柱56を腕時計ケース1内の空間部2に挿入させて、腕時計ケース1を載置部55上に載置し、この腕時計ケースの下面に設けられた下部パッキン11を載置部55の上面に接触させる。この状態で、固定部材54の取付部61を腕時計ケース1内の空間部2に上方から挿入させて押え部60を腕時計ケース1の上面側に配置する。
そして、固定部材54の取付部61の下部に設けられたねじ穴64を、冶具本体53の取付柱56の上端部に設けられたねじ部58に螺着する。すると、押え部60の下面に設けられた防水パッキン62が腕時計ケース1の上面に押し付けられて圧接し、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を密閉した状態で塞ぐ。このときには、腕時計ケース1が冶具本体53の載置部55上に押し付けられるので、腕時計ケース1の下面に設けられた下部パッキン11が載置部55の上面に押し付けられて圧接し、腕時計ケース1の空間部2における下側開口部を密閉した状態で塞ぐ。
この後、腕時計ケース1を保持した研磨冶具50を研磨装置51の研磨槽52内に配置する。このときには、冶具本体53を研磨槽16内の底部に設けられたねじ部23に対応させ、この状態でねじ部23を冶具本体53の載置部55に設けられたねじ穴58に螺入させて締め付ける。これにより、腕時計ケース1を保持した研磨冶具50が研磨槽52内に固定される。
この状態で、研磨槽52内に研磨剤17を投入し、この研磨槽16内に投入された研磨剤17を流動させて腕時計ケース1を研磨する。このときには、実施形態1と同様、研磨槽16を回転させる。すると、研磨剤17が腕時計ケース1に対し相対的に流動し、この研磨剤17と腕時計ケース1との相対的な摩擦により、腕時計ケース1が研磨される。この後、研磨剤17を研磨槽16内から排出して腕時計ケース1を保持した研磨冶具50を取り出し、この研磨冶具50から研磨された腕時計ケース1を取り外す。
このように、この研磨冶具50によれば、内部に空間部2が上下に貫通して設けられた被研磨部材である腕時計ケース1の下部に設けられた下部パッキン11を冶具本体53の載置部55上に密着させると共に、腕時計ケース1の空間部2の上側開口部を固定部材56の押え部60で塞いだ状態で、腕時計ケース1を保持することができ、この腕時計ケース1を保持した研磨冶部50を研磨槽52内に固定し、この状態で研磨槽52内に研磨剤17を投入して研磨剤17を流動させることにより、腕時計ケース1を研磨することができる。
このため、研磨剤17を流動させて腕時計ケース1を研磨する際、腕時計ケース1が研磨冶具50によって研磨槽52内に固定されていることにより、腕時計ケース1が研磨槽52内で勝手に移動して互いにぶつかり合うことがないため、腕時計ケース1の外表面が互いに傷付くことがなく、研磨を必要とする腕時計ケース1の外表面のみを良好に研磨することができる。
このように、腕時計ケース1の下面に設けられた下部パッキン11を利用して、腕時計ケース1の下側開口部を研磨冶具50の冶具本体53で塞ぐと共に、研磨冶具50の固定部材56で腕時計ケース1の上側開口部を塞ぐことができるので、時計モジュール3を収容するために高い寸法精度が要求される腕時計ケース1の内面を研磨時に確実に保護することができる。
このため、マスクを用いずに、研磨を必要としない腕時計ケース1の内面を研磨することがなく、研磨を必要とする腕時計ケース1の外表面のみを良好に研磨することができる。また、予め腕時計ケース1を冶具本体53と固定部材56とに組み付けておくことができ、この状態で研磨槽52に収容すれば良いので、作業効率が良く、生産性の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態3の研磨冶具50では、研磨槽52内に固定した状態で腕時計ケース1を研磨する場合について述べたが、必ずしも腕時計ケース1を保持した研磨冶具50を研磨槽52内に固定した状態で研磨する必要はなく、腕時計ケース1を保持した研磨冶具50を研磨槽52内に単に収容した状態で、研磨剤17を流動させて研磨するようにしても良い。
また、上記実施形態3の研磨冶具50では、固定部材56の押え部60の下面に防水パッキン62を設け、この防水パッキン62を腕時計ケース1の上面に押し付けて腕時計ケース1の空間部2における上側開口部を密閉した状態で塞ぐように構成した場合について述べたが、これに限らず、実施形態1と同様、腕時計ケース1の空間部2における上側開口部の内周面に上部パッキン9を取り付け、この上部パッキン9を介して腕時計ケース1の空間部2における上側開口部に固定部材56の押え部60を嵌め込んで腕時計ケース1を冶具本体53に固定するように構成しても良い(図4参照)。
また、上記実施形態3の研磨冶具50では、冶具本体53の載置部55にねじ穴57を設け、このねじ穴57に研磨槽52のねじ部23を螺入させることにより、腕時計ケース1を保持した研磨冶具50を研磨槽52内に固定した場合について述べたが、これに限らず、実施形態1の第2変形例のように、冶具本体53の載置部55の下部に磁石43を埋め込み、この磁石43が研磨槽52の底面に磁力によって吸着することにより、腕時計ケース1を保持した研磨冶具50を研磨槽52内に固定するように構成しても良い(図17参照)。
さらに、上記実施形態3の研磨冶具50では、冶具本体53をそれぞれ研磨槽52内に固定した場合について述べたが、これに限らず、実施形態1の第3変形例のように、固定部材45で複数の研磨冶具50を一度に研磨槽52内に固定するように構成しても良い(図18参照)。すなわち、この第3変形例の固定部材45も、研磨槽52の内径とほぼ同じ大きさの蓋部46の下面に複数の押え部47を設け、この複数の押え部47で複数の研磨冶具50を個別に押え付けるように構成すれば良い。
なおまた、上記実施形態1〜3およびその第1〜第3の各変形例では、研磨槽16、52を回転させることにより、研磨剤17を腕時計ケース1に対し相対的に流動させる流動式の研磨装置15、51について述べたが、これに限らず、例えば加圧流動式、遠心式、振動式、回転式などの各種の研磨装置にも適用することができる。
すなわち、加圧流動式の研磨装置は、研磨槽内に加圧容器を配置し、この加圧容器内に被研磨部材である腕時計ケースを研磨剤と共に収容して加圧し、この状態で研磨剤を流動させることにより、流動エネルギーを最大限に活用して研磨する方式である。また、遠心式の研磨装置は、回転盤に複数の研磨槽を配置し、回転盤を高速で回転させて複数の研磨槽を公転させることにより、遠心力を発生させると共に、複数の研磨槽を公転方向と逆方向に自転させて研磨剤を攪拌して研磨する方式である。
また、振動式の研磨装置は、振動により研磨槽内に研磨剤の流動層を作り出し、被研磨部材である腕時計ケースと研磨剤とが相互に摩擦運動して研磨する方式である。更に、回転式の研磨装置は、ドラム状の研磨槽を上下方向に回転させることにより、被研磨部材である腕時計ケースと研磨剤とがすべり層の部分のみで相互運動させて研磨する方式である。
なおまた、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、研磨剤17が水とコンパウンドとからなる湿式である場合について述べたが、これに限らず、砥粒のみからなる研磨剤を用いた乾式である場合にも適用することができる。
また、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、内部に空間部が上下に貫通する被研磨部材であれば、どのような部品にも適用することができる。
この発明を用いて研磨する被研磨部材を備えた腕時計を示した実施形態1の拡大正面図である。 図1のA−A矢視における拡大断面図である。 図1の腕時計ケースを研磨する研磨装置を示した平面図である。 図3の研磨装置のB−B矢視における要部の拡大断面図である。 図4の研磨装置を用いて腕時計ケースを研磨する研磨工程の流れを示した図である。 図5の第1工程を示した要部の拡大断面図である。 図5の第2工程を示した要部の拡大断面図である。 図5の第3工程を示した要部の拡大断面図である。 図5の第4工程を示した要部の拡大断面図である。 図5の第5工程を示した要部の拡大断面図である。 図5の第6工程において研磨剤を排出した状態を示した要部の拡大断面図である。 図11の状態で腕時計ケースを研磨槽内から取り出す際の状態を示した要部の拡大断面図である。 この発明を用いて研磨する被研磨部材を備えた腕時計を製造する製造方法に係わる実施形態2における製造工程の流れを示した図である。 図13の第6工程において腕時計ケースを研磨槽内から取り出した状態を示した要部の拡大断面図である。 図13の第7工程を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1、2における第1変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1、2における第2変形例を示した要部の拡大断面図である。 実施形態1、2における第3変形例を示した要部の拡大断面図である。 この発明を適用した研磨冶具に係わる実施形態3における要部の拡大断面図である。
符号の説明
1 腕時計ケース
2 空間部
3 時計モジュール
8 時計ガラス
9 上部パッキン
10 裏蓋
11 下部パッキン
15、51 研磨装置
16、52 研磨槽
17 研磨剤
18、35、40、45、54 固定部材
50 研磨冶具
53 冶具本体

Claims (4)

  1. 内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材を研磨する研磨装置であって、
    前記被研磨部材は、前記空間部の下部側の外周を囲んだ状態で設けられた下部パッキンと、前記空間部の上側に位置する開口部の内周面に設けられた上部パッキンと、を有し、
    内部に前記被研磨部材を研磨剤と共に収容し、この状態で前記研磨剤を流動させて前記被研磨部材を研磨するための研磨槽と、
    前記被研磨部材を前記研磨槽内に収容する際に、前記被研磨部材の前記下部パッキンを前記研磨槽の内面に密着させ、且つ前記被研磨部材の前記空間部の上部側を塞いで前記上部パッキンに密着した状態で、前記被研磨部材を前記研磨槽内に前記被研磨部材の内面を研磨することなく研磨を必要とする外表面全てを研磨するように固定する固定部材と
    を備えていることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記下部パッキンは、前記被研磨部材の下面の溝部に連続して、且つ前記被研磨部材の下面より少し下側に突出した状態で設けられ、
    前記上部パッキンは、前記開口部の内周面に設けられた環状の段差部の上側に位置する開口部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材の下面に、前記空間部の下部側の外周を囲んだ状態で下部パッキンと、前記空間部の上側に位置する開口部の内周面に上部パッキンと、を取り付ける工程と、
    前記被研磨部材の前記下部パッキンを研磨槽の内面に接触させた状態で前記研磨槽内に前記被研磨部材を配置する工程と、
    固定部材によって前記被研磨部材の前記下部パッキンを前記研磨槽の内面に圧接させ、且つ前記被研磨部材の前記空間部の上部側を塞いで前記上部パッキンに密着した状態で、前記被研磨部材を前記研磨槽内に前記被研磨部材の内面を研磨することなく研磨を必要とする外表面全てを研磨するように固定する工程と、
    前記研磨槽内に研磨剤を投入する工程と、
    前記研磨槽内に投入された前記研磨剤を流動させて前記被研磨部材を研磨する工程と
    を有することを特徴とする研磨方法。
  4. 内部に空間部が上下に貫通して設けられた被研磨部材の下面に、前記空間部の下部側の外周を囲んだ状態で下部パッキンと、前記空間部の上側に位置する開口部の内周面に上部パッキンと、を取り付ける工程と、
    前記被研磨部材の前記下部パッキンを研磨槽の内面に接触させた状態で前記研磨槽内に前記被研磨部材を配置する工程と、
    固定部材によって前記被研磨部材の前記下部パッキンを前記研磨槽の内面に圧接させ、且つ前記被研磨部材の前記空間部の上部側を塞いで前記上部パッキンに密着した状態で、前記被研磨部材を前記研磨槽内に前記被研磨部材の内面を研磨することなく研磨を必要とする外表面全てを研磨するように固定する工程と、
    前記研磨槽内に研磨剤を投入する工程と、
    前記研磨槽内に投入された前記研磨剤を流動させて前記被研磨部材を研磨する工程と、
    前記研磨剤を前記研磨槽内から排出して前記被研磨部材を取り出す工程と、
    前記研磨槽内から取り出した前記被研磨部材内にモジュールを組み込み、且つ前記被研磨部材の前記空間部における上部側の開口部に保護ガラスを取り付けると共に、前記被研磨部材の前記下部パッキンを押え付けた状態で前記被研磨部材の下面に裏蓋を取り付けて製品を完成させる工程と
    を有することを特徴とする製造方法。
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