JP5303749B2 - 無線通信方法、及び基地局装置 - Google Patents

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本発明は、無線通信接続によりデータの送受信を行う無線基地局装置と複数の無線端末装置との間における無線通信方法、及び基地局装置に関する。
近年、設備制御、交通、流通、環境保全、食・農業、地震モニタリング、医療福祉などを中心とした分野において、無線タグ、Bluetooth、Zigbee等の短距離の無線通信システムによるユビキタスネットワークが普及し始めている。将来のユビキタスサービスでは、時間や、場所に拘束されることなく、あらゆるモノがネットワークに接続されることが要求される。
このようなサービスを提供するには、携帯電話や、無線タグ等の短距離無線のような従来システムを適用することも可能ではあるが、広域のサービスエリアを有し、かつ、モノに装着された小型超長寿命の低廉な低能力無線端末を収容する無線システムを適用する方が経済的、かつ実用的である。そこで、このような無線システム機能を備え、かつ、ユビキタスサービスを実現するサービスプラットフォームを提供する通信インフラである広域ユビキタスネットワークが提案されている。
図5は、広域ユビキタスネットワークの略構成を示すブロック図である。広域ユビキタスネットワークでは、あらゆる場所で幅広いアプリケーションをユーザに提供することを目的に、複数のワイヤレスネットワークが固定網へ接続されている。図5において、広域ユビキタスネットワークは、データを収集したり、各種サービスを提供したりするサーバ10と、該サーバ10が接続されている固定ネットワークである有線ネットワーク20と、該有線ネットワーク20に接続された基地局装置30と、広域に点在する複数の無線端末40−1〜40−Nとから構成される。無線端末40−1〜40−Nからのデータは、直接、基地局装置30へと送信され、有線ネットワーク20を経由し、ネットワーク上のサーバ10へ送信される。
なお、図5には、基地局装置30を1つのみ図示しているが実際には複数存在し、基地局装置30には、無線端末40−1、40−2、…、40−N(以下、総称して無線端末40という)が直接収容されている。
該広域ユビキタスネットワークの無線端末40は,バッテリィ駆動され、センサ/アクチュエータに接続され、測定データの送信や、制御情報の受信等の最小限の機能しか有していない低消費電力・低機能の端末である。このため、無線端末40のトラヒックは、(1)データ量は少ない、(2)送信間隔が比較的長いという特徴を有する。そして、このような無線端末40が1つの基地局装置30の配下に多数存在することから、該広域ユビキタスネットワークのトラヒック特性としては、アップリンクのトラヒックが多く存在し、全体のトラヒック量は増大する傾向にある。
さらに、該広域ユビキタスネットワークでは、できるだけ多くの無線端末40からのデータを収集することを目的としているため、1台の基地局装置30にできるだけ多くの無線端末40を効率良く収容する必要がある。したがって、該広域ユビキタスネットワークを実現する無線アクセスシステムでは、1台の基地局装置30で多数の低機能な無線端末40を効率良く収容しつつ、高スループット、低伝送遅延時間を実現できるワイヤレスMAC(Medium Access Control)プロトコルが要求される。
上記要求条件を満たすMACプロトコルとしては、リソース利用効率が高い集中制御方式の1つであるDA(Demand Assignment)方式が用いられる。DA方式には、無線端末40が基地局装置30に対して帯域要求を行うために、ランダムアクセス(RA)を用いる方式(DA+RA)がある。本方式は、バースト的に発生する非周期性のデータを柔軟、かつ効率良く収容できるため、広く適用されている。
図6は、該無線アクセスシステムで用いられる、TDMA−TDD(Time Division Multiple Access-Time Division Duplex:時分割多元接続−時分割複信)におけるMACフレームの一例を示す概念図である。MACフレームは、下りリンク(DL:Down Link)と上りリンク(UL:Up Link)との2つに分かれ、下りリンクDLは、報知区間とデマンドアサイン(DL−DA)区間、上りリンクULは、デマンドアサイン(UL−DA)区間とランダムアクセス(RA)区間で構成される。デマンドアサイン区間は、無線リンク毎の帯域割当領域であり、コンテンションフリーでアクセス可能な領域である。一方、ランダムアクセス区間は、複数の無線端末が共同で使用する領域であり、コンテンションベースのアクセス領域である。
また、データや、制御情報を送受信するために、BCCH(Broadcast control channel:ブロードキャスト制御チャネル)、FCCH(Frame control channel:フレーム制御チャネル)、RFCH(Random access feedback channel:ランダムアクセスフィードバックチャネル)、LCCH(Logical control channel:論理制御チャネル)、UDCH(User data channel:データチャネル)、RACH(Random access channel:ランダムアクセスチャネル)のチャネルが使用される。
BCCHは、フレーム同期用で、かつ、無線端末に基地局装置の属性(基地局装置ID等)を報知するために使用される。FCCHは、無線リンク単位でのデマンドアサイン区間における帯域割当情報(例えば、帯域割り当ての無線リンクを特定するID、割当位置、割当チャネル、割当量等)を通知するために使用される。
RFCHは、ランダムアクセス区間の情報(ランダムアクセスRAの開始位置、RACHスロット数等)、アクセスパラメータ(IWS:Initial window sizeとPF:Persistent factor)、及び前フレームのランダムアクセス結果(成功した端末のIDをPE:Partial Echoとして通知)を通知するために使用される。
LCCHは、固定長であり、帯域要求(RREQ:Resource request)や、ARQ(Automatic Repeat Request)等の無線リンク毎の制御情報を送受信するために使用される。UDCHは、可変長であり、ユーザデータを送受信するために使用される。RACHは、ランダムアクセスのための固定長チャネルであり、無線端末が上記RREQをコンテンションベースのアクセス方式により基地局装置へ送信するために使用される。
図7は、従来技術による、ランダムアクセス方法(DA+RA)を用いたアップリンクのデータ送信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。図示の例では、基地局装置30は、MACフレームの先頭から順にBCCH(B)、FCCH(F)、RFCH(RF)を送信する。基地局装置30の配下の無線端末40は、RFCH(RF)を受信することで、そのフレームでのランダムアクセス(RA)領域の開始位置、RACH(R)スロット数を知ることができる。
送信すべきデータをもつ無線端末40は、データ送信のための帯域を要求するRREQを送信するため、Exponentialバックオフアルゴリズムにより算出されたバックオフ時間を自律的に決定する。これは、他の無線端末との衝突を回避するための送信待機時間である。該アルゴリズムでは、0からWS(Window Size)内の一様乱数値(整数)をバックオフスロット数(時間)とする。最初のランダムアクセス時には、RFCH(RF)で報知されているIWSをWSとして用いる。
無線端末40は、バックオフ時間が完了した時点で、該当するスロットに対して、RREQを送信する。もし、他の無線端末からのRACH(R)と衝突した場合には、再送を行う。基地局装置30では、RREQを正しく受信できた場合、次のフレームのRFCHでRREQの受信成功をPEで通知し、帯域要求値に相当するUDCH(U)を割り当てる。また、UDCHを割り当てた次フレームにおいて、UDCHに対する到達確認を無線端末に送信するため、ARQ−ACK/NACK用のLCCH(L)を割り当てる。
太田厚、他、"5GHz帯アドバンスドワイヤレスアクセス(AWA)システムの開発 −MAC/DCL機能−"、2000年電子情報通信学会ソサイエティ大会、B−5−39、pp.327 西田俊夫、"待ち行列の理論と応用"、朝倉書店
しかしながら、上述したアップリンクのデータ送信方法では、特に、該無線システムのように、基地局装置30の配下に多数の無線端末40を収容する場合、ランダムアクセス(RREQの送信)が増加し、RACH衝突に伴うオーバーヘッドが増加するという問題がある。
該オーバーヘッドは、Exponentialバックオフアルゴリズムに基づいた送信待機時間であり、これが伝送特性を劣化させる要因となっている。したがって、上述のアップリンクのデータ送信方法では、ランダムアクセス領域のトラヒック状況に伝送特性が大きく依存するため、ランダムアクセスにおいて、伝送品質を保証するための制御が必要となる。
ここで、伝送時間の規定が要求される通信クラスを優先クラスと規定し、そうでないクラスを非優先クラスとする。ランダムアクセスを制御する方法として、ランダムアクセス区間のアクセスパラメータであるIWSを非優先クラスよりも小さい値に設定することで、ランダムアクセスでの優先制御を実現する方式(例えば、IEEE802.11e)がある。
該優先制御方式では、ランダムアクセス領域のアクセスパラメータである初期バックオフウィンドウ(IBW:Initial Back-off Window)サイズにクラス毎に異なる値を用いる。該優先制御方式では、優先クラスの値は、非優先クラスの値よりも小さい値に設定する。しかしながら、該優先制御方式では、制御パラメータがサービスクラス毎に固定値であるため、トラヒック状況が全く考慮されておらず、伝送時間を保証することが難しいという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ランダムアクセスベースの通信における伝送時間を保証することができる無線通信方法、及び基地局装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、無線回線によりデータの送受信を行う無線基地局装置と複数の無線端末との間における無線通信方法であって、前記無線基地局装置が、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン領域、残りの帯域をランダムアクセス領域とし、異なるQoS規定が設定されている複数の制御対象クラスそれぞれに該ランダムアクセス領域の異なる領域を割り当てる際に、前記制御対象クラスごとに、測定される平均無線端末数、無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、平均ランダムアクセス成功率、及び平均バックオフ時間からランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とを算出し、算出したランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて各制御対象クラスに設定されている前記QoS規定を満たすランダムアクセスチャネル数を割り当てる第1のステップを有し、前記QoS規定は、アクセス時間の上限である平均アクセス時間規定、又はデータ伝送時間の上限である平均データ伝送時間規定により定められていることを特徴とする無線通信方法である。
本発明は、上記の発明において、前記第1のステップは、前記平均アクセス時間規定又は前記平均データ伝送時間規定とからバックオフ時間規定を算出し、前記ランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、前記ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて、算出したバックオフ時間規定を満たすランダムアクセスチャネル数を前記制御対象クラスごとに割り当てる第2のステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1のステップは、前記制御対象クラスごとに、前記平均無線端末数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間と、ランダムアクセスチャネル数が取り得る値それぞれとから平均アクセス時間又は平均データ伝送時間を算出して、算出した平均アクセス時間又は平均データ伝送時間に基づくランダムアクセスチャネル数を該制御対象クラスに割り当てた無線フレームを構成する第3のステップと、前記制御対象クラスごとに、前記第3のステップにおいて構成された無線フレームのうち、フレーム長が予め定められた規定フレーム長を満たし、かつ、対応する平均アクセス時間又は平均データ伝送時間と、前記QoSを定めているアクセス時間の上限又はデータ伝送時間の上限との差が最も小さい無線フレームに対応するランダムアクセスチャネル数を割り当てる第4のステップとを含むことを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記基地局装置が、新たに無線端末を収容する際に、前記無線端末における送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記無線端末が属する制御対象クラスにおける送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔とから前記無線端末を収容した際のデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔を算出し、算出したデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記平均無線端末数、前記無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間とから前記QoSを満たすランダムアクセスチャネル数を算出し、算出したランダムアクセスチャネル数により無線フレームを構成する第5のステップと、前記第5のステップにおいて構成された無線フレームが前記規定フレーム長以下の場合、前記無線端末を新たに収容し、該無線フレームが前記規定フレーム長より長い場合、前記無線端末を新たに収容しない第6のステップとを含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、無線回線により複数の無線端末とデータの送受信を行う無線基地局装置であって、前記無線基地局装置は、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン領域、残りの帯域をランダムアクセス領域とし、異なるQoS規定が設定されている複数の制御対象クラスそれぞれに該ランダムアクセス領域の異なる領域を割り当てる際に、前記制御対象クラスごとに、測定される平均無線端末数、無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、平均ランダムアクセス成功率、及び平均バックオフ時間からランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とを算出し、算出したランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて各制御対象クラスに設定されている前記QoS規定を満たすランダムアクセスチャネル数を割り当てる第1の手段を備え、前記QoS規定は、アクセス時間の上限である平均アクセス時間規定、又はデータ伝送時間の上限である平均データ伝送時間規定により定められていることを特徴とする基地局装置である。
本発明は、上記の発明において、前記第1の手段は、前記平均アクセス時間規定又は前記平均データ伝送時間規定とからバックオフ時間規定を算出し、前記ランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、前記ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて、算出したバックオフ時間規定を満たすランダムアクセスチャネル数を前記制御対象クラスごとに割り当てる第2の手段とを有することを特徴とする。
本発明は、上記の発明において、前記第1の手段は、前記制御対象クラスごとに、前記平均無線端末数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間と、ランダムアクセスチャネル数が取り得る値それぞれとから平均アクセス時間又は平均データ伝送時間を算出して、算出した平均アクセス時間又は平均データ伝送時間に基づくランダムアクセスチャネル数を該制御対象クラスに割り当てた無線フレームを構成する第3の手段と、前記制御対象クラスごとに、前記第3の手段により構成された無線フレームのうち、フレーム長が予め定められた規定フレーム長を満たし、かつ、対応する平均アクセス時間又は平均データ伝送時間と、前記QoSを定めているアクセス時間の上限又はデータ伝送時間の上限との差が最も小さい無線フレームに対応するランダムアクセスチャネル数を割り当てる第4の手段とを有することを特徴等する。
本発明は、上記の発明において、前記基地局装置は、新たに無線端末を収容する際に、前記無線端末における送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記無線端末が属する制御対象クラスにおける送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔とから前記無線端末を収容した際のデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔を算出し、算出したデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記平均無線端末数、前記無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間とから前記QoSを満たすランダムアクセスチャネル数を算出し、算出したランダムアクセスチャネル数により無線フレームを構成する第5の手段と、前記第5の手段により構成された無線フレームが前記規定フレーム長以下の場合、前記無線端末を新たに収容し、該無線フレームが前記規定フレーム長より長い場合、前記無線端末を新たに収容しない第6の手段とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、ランダムアクセスベースの通信における伝送時間を保証することができる。
本実施形態にかかるMACフレームの一例を示す概念図である。 本実施形態にかかる無線通信システムにおける、算出対象となる処理時間を示したシーケンス図である。 本実施形態による、基地局装置40で実施するQoS規定を満たすRACH数決定処理を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による、トラヒック受付判定処理を説明するためのフローチャートである。 広域ユビキタスネットワークの略構成を示すブロック図である。 TDMA−TDDにおけるMACフレームの一例を示す概念図である。 ランダムアクセス方法(DA+RA)を用いたアップリンクのデータ送信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、各種記号を用いて説明しているが、その中で記号の上部にオーバーラインが付けられている記号について、以下では、対象となる記号の前に( ̄)を付けて表記している。
本発明の一実施形態にかかる無線アクセスシステムでは、異なるQoSを提供する複数のサービスクラスを定義する。サービスクラスとは、無線通信を利用したサービス毎のQoSのレベルを判定するための指標であり、平均伝送時間、スループット、遅延ゆらぎ、パケットエラー率などによって決定される。本実施形態では、平均伝送時間(後述の平均アクセス時間、平均データ伝送時間)をQoSの判定尺度とし、サービスクラスごとに平均伝送時間の上限を設定する。
本実施形態では、2つのサービスクラス(制御対象クラス)が存在する場合を例に説明する。本実施形態では、サービスクラス1、サービスクラス2を設け、それぞれ、優先クラス、非優先クラスとし、優先クラスには要求値を設定し、非優先クラスはベストエフォートとする。なお、本発明は、3つ以上のサービスクラスに対しても適用可能である。これは、優先クラスが複数あり、各クラスで要求されるQoS値が異なる場合である。
本発明では、全てのサービスクラスに共通のランダムアクセス領域を設けてもよいし、サービスクラス毎にランダムアクセス領域を設け、アクセスを分離してもよい。但し、前者の場合、本発明では、特定クラス(例えば、最も優先度の高いクラス)のQoS値を満たすように、非優先クラスの無線端末を含めた全てのクラスの無線端末のランダムアクセス特性を考慮し、共通のランダムアクセス領域に対して優先制御が行われる。一方、後者の場合、本発明では、各優先クラスに属する無線端末のランダムアクセス特性を考慮して、該当するランダムアクセス領域に対して優先制御が行われる。以下では、後者の場合を例に取り上げ、本発明の優先制御方法について説明する。
図1は、本実施形態にかかるMACフレームの一例を示す概念図である。本実施形態では、図1に記載しているように、ランダムアクセス(RA)領域は、優先クラス用領域(RA領域1)と、非優先クラス用領域(RA領域2)とから構成され、優先クラスの無線端末(優先無線端末)40は、RA領域1に対してのみランダムアクセス可能であり、非優先クラスの無線端末(非優先無線端末)40は、RA領域2に対してのみランダムアクセス可能である。
以下、ランダムアクセス領域を優先クラス用領域と非優先クラス用領域とに割り当てる場合について説明するが、ランダムアクセス領域を複数のクラス(制御対象クラス)に割り当てるようにしてもよい。
本発明の骨子は、図7に示すULデータ送信において、伝送時間の規定を有するクラス(優先クラス)のランダムアクセス状況(ランダムアクセスの成功率とランダムアクセス時のバックオフ時間)を測定し、それらの状況を基に、以下の[1]〜[5]を出力するものである。
[1]平均アクセス時間及び平均データ伝送時間の算出
優先クラスの平均アクセス時間(ワイヤレスMACにおいて、上位レイヤからのユーザデータ受信から該データを基地局装置30が受信するまでの時間)や、平均データ伝送時間(ユーザデータの発生から該データを基地局装置30が受信するまでの時間)を算出する(図2を参照)。
ワイヤレスMACフレーム長(固定値)をLとし、優先クラスの通信端末数をnとし、MACフレーム当たりの優先クラスのRACH数をNHPとする。
本発明では、優先クラスのランダムアクセスに対するRACH送信時の成功確率(p)とRACHの送信確率(τ)とを以下のように算出する。数式(1)が成立するとき、基地局装置30で測定する次のパラメータ、優先クラスの平均通信端末数( ̄n)、優先クラスのフレーム当たりの平均RACH数( ̄NHP)、優先クラスの平均ランダムアクセス成功率( ̄s)、優先クラスの平均バックオフ時間( ̄TBO)を用いる。
Figure 0005303749
成功確率pは、送信確率τを用いて次式(2)のように表される。
Figure 0005303749
これを送信確率τで解くと、次式(3)となる。
Figure 0005303749
優先クラスのランダムアクセス成功率をsとすると、ランダムアクセス成功率sは、送信確率τを用いて次式(4)のように表される。
Figure 0005303749
上記数式(3)を数式(4)に代入すると、ランダムアクセス成功率sは、通信端末数nと成功確率pで次式(5)のように表される。
Figure 0005303749
ここで、ランダムアクセス成功率sと通信端末数nの測定値 ̄s、 ̄nを代入し、成功確率pを解くと、2つの解(p,p)が得られる。
次に、測定した優先クラスのバックオフ時間( ̄TBO)を用いて、成功確率pを特定する。
今、ランダムアクセス時のバックオフ時間(TBO)は、次式(6)のように表される。
Figure 0005303749
ここで、W,m’,mは、各々、初期ウィンドウサイズ、最大ウィンドウサイズに達する回数、最大送信回数であり、固定値である。
そこで、2つの解(p,p)を数式(6)に代入する(他には、 ̄NHP)。
数式(7)で示す値を計算し、測定した ̄TBOと比較し、成功確率pは、 ̄TBOに近い値を採用する。
Figure 0005303749
そして、送信確率τは、算出した成功確率pと、通信端末数の測定値 ̄nとを数式(3)に代入して、数式(8)のように、送信確率τを算出する。
Figure 0005303749
次に、本発明の無線システムにおいて、平均アクセス時間/平均データ伝送時間を求めるのに必要な優先クラスのPE数、UL−UDCH数、DL−LCCH数は、次式(9)で算出する。
Figure 0005303749
上記算出値を用いて、図2に示すアクセス時間とデータ伝送時間とを算出する。
アクセス時間は、RREQ送信時間とデータ送信時間との和とする。これは、説明の都合上での分離であり、これに固執するものではない。ここで、RREQ送信時間とは、ワイヤレスMACでのデータ受信からRACH送信後、RACHの送信成功を確認したRFCH受信までとする。データ伝送時間は、RACHの送信成功を確認したRFCH受信後から無線端末40がデータの送信を完了するまでとする。
本発明では、上記で算出した成功確率p、送信確率τを基に、MACフレームを構成するチャネル数や、チャネル長を算出することで、アクセス時間や、データ伝送時間を算出するものである。以下では、前述したMACフレーム構成(図2を参照)を用いて、算出例としているが、MACフレームや、チャネル構成が以下の例に限定されるものではない。
(具体例)
RREQ送信時間は、以下のように算出する。
ワイヤレスMACでの上位レイヤからのデータの受信がフレーム内で一様であるとすると、平均受信位置は、フレームの中央となり、Back−offが開始される次フレームまでの所要時間は、(A1)MACフレーム長L/2である。次に、Back−offにおいて、(A2)RACH送信までの平均所要時間は、平均バックオフ時間(TBO)であり、数式(6)より算出する。さらに、(A3)RACH送信後のフレームからRACH送信成功を通知するRFCH受信までの所要時間は、BCCH長+FCCH長+RFCH長となる。ここで、FCCH、RFCHは可変長であり、これらの長さを求めるには、全てのクラスのフレーム当たりのUL−UDCH数、DL−UDCH数、UL−LCCH数、DL−LCCH数、及びPE数を算出する必要がある。
また、クラス毎に平均UDCH長を測定する。このとき、PE以外のチャネルは、(B1)現在の割当状況(割当待ちのチャネル)と、(B2)今後の割当状況とを考慮する。(B1)では、スケジューリング待ち(未割当)であるチャネル数をクラス毎に、チャネル毎に記憶する。次に、(B2)では、過去の入力トラヒックからトラヒックを予測し、それに相当するチャネル数を算出する方法を、DLデータ送信時とULデータ送信時とに分けて示す。
DLデータ送信に関しては、基地局装置30がデータを受信するので、これまでの受信状況からフレーム当たりの入力チャネル数を予測する。これは、クラス毎にフレーム当たりの入力データ数と入力データサイズとの平均を測定し、平均DL−UDCH数、平均UDCH長、平均UL−LCCH数を算出する(DL−UDCH数=UL−LCCH数)。
一方、ULデータ送信に関しては、優先クラスの場合には、現RA状況からRA特性を算出できるので、平均PE数、平均UL−UDCH数、平均DL−LCCH数は、数式(9)より算出する。非優先クラスの場合には、平均PE数、平均UL−UDCH数、平均DL−LCCH数は、基地局装置30で測定し、その測定値を用いる方法や、予め決められた規定数を用いてもよい。
そして,上記(B1)と(B2)とを合算して、クラス毎のUL−UDCH数、DL−UDCH数、UL−LCCH数、DL−LCCH数を算出する。また、PE数に関しては、優先クラスのPE数は、上記式(9)より算出し、非優先クラスに関しては、基地局装置30で測定した平均PE数や、規定値を用いてもよい。
次に、上記算出チャネルの割当を反映したフレームを生成する。割り当てに関しては、スケジューリングポリシーに従い、複数フレームに渡る場合には、規定フレーム内となるように、各フレームを生成する。なお、ここで生成されるフレームは、FCCH長、RFCH長や、データ送信時間を算出するために作成されるフレームであり、実際の割当フレームではない。作成したフレームのうち、最初のフレームのFCCH、RFCHからFCCH長、RFCH長を取得する。
以上より、RREQ送信時間は、上記(A1)+(A2)+(A3)で算出する。
データ送信時間は、DL−DAの開始からUL−DAの優先クラスのUDCH送信完了までの所要時間である。該データ送信時間の算出には、上記作成フレームを用いる。ここで、作成フレームが複数フレームに渡る場合、最初のフレームのDL−DAの開始から最終フレームのUL−DAの優先クラスのUDCH送信完了までの時間を算出する。このとき、最初のフレームと最終フレームを除くフレームの所要時間を加算する必要があり、これは、該当フレーム数に規定フレーム長を乗算した時間に相当する。
以下は、生成フレームが1フレームの場合のDL−DAの開始からUL−DAの優先クラスのUDCH送信完了までの時間、あるいは、複数フレームの場合の最終フレームのDL−DAの開始からUL−DAの優先クラスのUDCH送信完了までの時間の算出方法を示している。なお、最終フレームのDL−DAの開始までの時間は、BCCH長+FCCH長+RFCH長で算出する。
DL−DAの所要時間は、次式(10)で算出する。
Figure 0005303749
UL−DAに関しては、優先クラスのUDCHの送信完了までであり、UL−DAでの所要時間は、次式(11)で算出する。
Figure 0005303749
ここで、jは、対象とする優先クラスよりも優先度の高いクラスとする。当該例では、i=2であり、対象とするクラスは、優先クラスより、j=0となる。なお、対象とするクラスのUDCHの送信完了は、UDCH数の中央値に相当するUDCHの送信が完了した時点と仮定している。
以上より、データ送信完了時間は、生成フレームが1フレームの場合には、数式(10)+数式(11)である。複数のフレームの場合には、規定フレーム長−DL−DAの開始までの時間+(最初、最終フレームを除いた)フレーム数×規定フレーム長+最終フレームのBCCH長+FCCH長+RFCH長+数式(10)+数式(11)で算出する。
なお、上記例では、ワイヤレスMACのチャネルを用いて所要時間を説明したが、PHYのプリアンブルや、ガードタイム等を考慮する必要がある(上記例では、チャネルに全てが含まれているものとしている)。
以上より、アクセス時間は、RREQ送信時間とデータ送信完了時間との和で算出される。
次に、データ伝送時間を算出する。
伝送遅延時間(W)は、非特許文献2より、次式(12)で算出する。
Figure 0005303749
以下の[2]〜[5]は、アクセス時間、データ伝送時間を保証する方法に関するものである。平均アクセス時間、平均データ伝送時間に対する規定値があるとする。
[2]バックオフ時間によるRACH数の制御
上記規定値からバックオフ時間に使える時間(バックオフ時間規定)を算出し、それを満たすように、優先クラスのランダムアクセス領域長(RACH数)を制御する。
バックオフ時間規定の算出は、以下の通りである。
平均アクセス時間が規定されている場合には、図2より、データ送信時間を測定により求め、その測定値を平均アクセス時間の規定値から差し引くことで算出する。一方、平均データ伝送時間が規定されている場合には、図2より、キューイング時間とデータ送信時間とを測定により求め、それらの測定値を平均データ伝送時間の規定値から差し引くことで算出する。
ここで、これらの測定値を得るために、無線端末40では、パケットに時間情報を付与し、基地局装置30では、パケット受信時間を記憶する。例えば、無線端末40では、データ発生時間、MACでのデータ受信時間をUDCHに付与して基地局装置30へ送信し、基地局装置30は、RREQの受信時間、UDCH受信時間を記憶し、データ送信開始時間を、UDCH受信時間からRREQ受信時間を差し引くことで算出し、また、キューイング時間を、MACでのデータ受信時間からデータ発生時間を差し引くことで算出する。これらの測定は、クラス毎に行われ、測定は、測定期間を時間、あるいは、サンプル数で規定してもよいし、一定時間、あるいは、一定数毎に測定値を平均化してもよい。また、一定時間、あるいは、一定サンプル数をウィンドウ長とし、ウィンドウをスライディングさせて平均化してもよい。
以下に示す処理は、複数フレーム毎に基地局装置30で実施する。
基地局装置30は、制御対象クラスに対して、上述した測定、平均化処理を行い、バックオフ時間規定(TBO_Req)を算出する。本処理は、バックオフ時間規定(TBO_Req)を満たすための(NHP_Req)を算出するものである。なお、RACH数=NHP_Req設定時の成功確率p,送信確率τを成功確率pReq,送信確率τReqとする。まず、現RACHスロット数( ̄NHP)下での成功確率p,送信確率τ(成功確率p,送信確率τとする)を、上記[1]で記載した手順に従って算出する。バックオフ時間規定は、数式(6)より、次式(13)、(14)のように表される。
Figure 0005303749
Figure 0005303749
ここで、RAトラヒックが一定下では、送信確率τとRACH数Nとが反比例することから、次式(15)と表される。
Figure 0005303749
数式(13)から(15)より、次式(16)が得られる。
Figure 0005303749
RACH数NHP_Reqのみが未知数であり、数式(16)の数値解析から、MACフレーム当たりのRACH数NHP_Reqを算出する。
[3]QoS規定によるRACH数の制御
上記[1]で説明した手法を用いて、平均アクセス時間/平均データ伝送時間を算出し、予め定められたアクセス時間又はデータ伝送時間により設定されたQoS規定を満たすように、優先クラスのランダムアクセス領域長(RACH数)を制御する。
図3は、本実施形態による、基地局装置30で実施するQoS規定を満たすRACH数決定処理を説明するためのフローチャートである。該フローチャートは、複数のフレーム毎に基地局装置40で実施される。
基地局装置30は、制御対象クラスに対して、まず、現RACHスロット数( ̄NHP)下での成功確率p,送信確率τ(成功確率p,送信確率τとする)を、上記[1]「平均アクセス時間及び平均データ伝送時間の算出」で説明した手順に従って算出する(ステップS1)。次に、制御対象クラスのRACH数をパラメータ(NHP_Req)とし、該パラメータを最小値から最大値の範囲で変動させて、後述するステップS3〜S5を繰り返す(ステップS2)。このとき、各RACH数NHP_Req値に対して、トラヒック同一という条件下で、数式(14)、(15)を用いて、成功確率pReq,送信確率τReqを算出する。
そして、これらの値を用いて、上記[1]「平均アクセス時間及び平均データ伝送時間の算出」で説明した手法により、平均アクセス時間/平均データ伝送時間を算出し、該平均アクセス時間/平均データ伝送時間から、制御クラスの割当状況を反映させたフレームを構成し(ステップS3)、規定フレーム長(L)をオーバーするかどうかを判定する(ステップS4)。具体的には、算出した平均アクセス時間/平均データ伝送時間からRACH数を算出し、算出したRACH数を割り当てた無線フレームを構成して、規定フレーム長を満たすか否かを判定する。
また、同一フレームで複数のクラスのRACH数を制御する場合、優先度の高いクラスから順に、図示のフローチャートを実施する。そして、既にRACH数を決定したクラスに対しては、その割当状況をフレーム生成に反映させる。
そして、生成したフレームが規定フレーム長をオーバーする場合(ステップS4のYES)には、そのRACH数を割り当てることができないので、時間算出を行わない。一方、生成したフレームが規定フレーム長をオーバーしない場合(ステップS4のNO)には、時間算出し、RACH数NHPとf(NHP_Req)=規定時間−時間算出値(≧0)を記憶する(ステップS5)。最小値から最大値の範囲でとりうるRACH数に対して、上記算出処理を実施した後、f(NHP_Req)の最小値argmin{f(NHP_Req)}に対応するRACH数を読み出し、制御クラスのRACH数に決定する(ステップS6)。該制御クラスに対しては、次の当該フローチャートの起動フレームまで、該RACH数を毎フレーム割り当てる。
[4]無線端末40を新たに収容できるかの判定
制御対象クラスの無線端末40を新たに収容できるかどうかを判定する受付制御により、QoS規定の提供が可能かどうかを判定する。新規の無線端末40を含めたトラヒックパラメータ値を再計算し、そのパラメータ値でQoS規定を満たすフレームを構成し、フレーム規定を満たすかどうかの判定を行う。
図4は、本実施形態による、トラヒック受付判定処理を説明するためのフローチャートである。本実施形態は、下りリンクDLと上りリンクULとの境界が固定である場合、あるいは、上りリンクUL、下りリンクDLの占有時間の上限値が規定されている場合に適用可能である。新規の無線端末の受付判定を行う際、制御クラスの後述するトラヒックパラメータ値を更新する(ステップS10)。ここで、更新前のパラメータ値を、通信端末数(n)、データの平均サイズ(D)、データの平均発生間隔(I)とする。そして、新規の無線端末がデータの平均サイズD’、データの平均発生間隔I’とする。更新後のパラメータ値は、通信端末数:n+1、データの平均サイズ:(n×D+D’)/(n+1)(平均UDCH長に影響)、ユーザデータの平均発生間隔:(n×I+I’)/(n+1)(平均データ伝送時間に影響)で算出される。なお、制御クラスのデータの平均サイズ(D)と、データの平均発生間隔(I)とは、基地局装置30において測定された値を用いる。また、新たに収容する無線端末40のデータの平均サイズ(D’)と、データの平均発生間隔(I’)とは、当該端末装置40から通知された値、又は、当該端末装置40が属する制御対象クラスの平均値を用いる。
上記[1]「平均アクセス時間及び平均データ伝送時間の算出」に説明した手法を更新パラメータ値に用い、制御クラスのUL割当状況(UDCH数、RACH数、LCCH数)を算出し、当該クラス以外のUL割当状況も反映させたUL長を生成する(ステップS11)。そして、上限UL長との比較を行い(ステップS12)、上限値以下であれば、受付を許可し(ステップS13)、上限値を越える場合には、受付を拒否する(ステップS14)。
[5] 上記[2]バックオフ時間によるRACH数の制御と、上記[4]無線端末40を新たに収容できるかの判定とを併用するか、或いは、上記[3]「QoS既定によるRACH数の制御」と、上記[4]無線端末40を新たに収容できるかの判定とを併用する。
上述した本発明のポイントは、以下の通りである。
(a)ランダムアクセス状況を測定し、ランダムアクセス特性を算出する。
(b)アクセス時間/データ伝送時間の遅延規定を満たすランダムアクセス特性となるようなランダムアクセス数を算出する。
(c)アクセス時間/データ伝送時間解析に基づいてQoSクラスの受付制御を実施する。
(d)上記bとcを併用することで、アクセス時間/データ伝送時間をQoSの指標としたサービスクラスを提供可能である。
(e)本発明では、基地局装置のみの変更で実現可能である。
上述した実施形態によれば、優先クラスのランダムアクセス状況を測定し、ランダムアクセス特性を算出し、QoS規定を満たすランダムアクセス特性となるような最適なランダムアクセス領域長を決定することで、無線リソースの利用効率を向上させることができ、アクセス時間/データ伝送時間を保証することができる。また、QoS規定をもつサービスクラスの受付制御を実施することで、QoS規定を満たせない無線端末を収容しないことで、帯域利用効率を向上させることができる。
10 サーバ
20 有線ネットワーク
30 基地局装置
40 無線端末

Claims (8)

  1. 無線回線によりデータの送受信を行う無線基地局装置と複数の無線端末との間における無線通信方法であって、
    前記無線基地局装置が、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン領域、残りの帯域をランダムアクセス領域とし、異なるQoS規定が設定されている複数の制御対象クラスそれぞれに該ランダムアクセス領域の異なる領域を割り当てる際に、前記制御対象クラスごとに、測定される平均無線端末数、無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、平均ランダムアクセス成功率、及び平均バックオフ時間からランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とを算出し、算出したランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて各制御対象クラスに設定されている前記QoS規定を満たすランダムアクセスチャネル数を割り当てる第1のステップを有し、
    前記QoS規定は、アクセス時間の上限である平均アクセス時間規定、又はデータ伝送時間の上限である平均データ伝送時間規定により定められている
    ことを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記第1のステップは、
    前記平均アクセス時間規定又は前記平均データ伝送時間規定とからバックオフ時間規定を算出し、前記ランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、前記ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて、算出したバックオフ時間規定を満たすランダムアクセスチャネル数を前記制御対象クラスごとに割り当てる第2のステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記第1のステップは、
    前記制御対象クラスごとに、前記平均無線端末数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間と、ランダムアクセスチャネル数が取り得る値それぞれとから平均アクセス時間又は平均データ伝送時間を算出して、算出した平均アクセス時間又は平均データ伝送時間に基づくランダムアクセスチャネル数を該制御対象クラスに割り当てた無線フレームを構成する第3のステップと、
    前記制御対象クラスごとに、前記第3のステップにおいて構成された無線フレームのうち、フレーム長が予め定められた規定フレーム長を満たし、かつ、対応する平均アクセス時間又は平均データ伝送時間と、前記QoSを定めているアクセス時間の上限又はデータ伝送時間の上限との差が最も小さい無線フレームに対応するランダムアクセスチャネル数を割り当てる第4のステップと
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の無線通信方法。
  4. 前記基地局装置が、新たに無線端末を収容する際に、前記無線端末における送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記無線端末が属する制御対象クラスにおける送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔とから前記無線端末を収容した際のデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔を算出し、算出したデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記平均無線端末数、前記無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間とから前記QoSを満たすランダムアクセスチャネル数を算出し、算出したランダムアクセスチャネル数により無線フレームを構成する第5のステップと、
    前記第5のステップにおいて構成された無線フレームが前記規定フレーム長以下の場合、前記無線端末を新たに収容し、該無線フレームが前記規定フレーム長より長い場合、前記無線端末を新たに収容しない第6のステップと
    を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  5. 無線回線により複数の無線端末とデータの送受信を行う無線基地局装置であって、
    前記無線基地局装置は、
    前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン領域、残りの帯域をランダムアクセス領域とし、異なるQoS規定が設定されている複数の制御対象クラスそれぞれに該ランダムアクセス領域の異なる領域を割り当てる際に、前記制御対象クラスごとに、測定される平均無線端末数、無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、平均ランダムアクセス成功率、及び平均バックオフ時間からランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とを算出し、算出したランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて各制御対象クラスに設定されている前記QoS規定を満たすランダムアクセスチャネル数を割り当てる第1の手段を備え、
    前記QoS規定は、アクセス時間の上限である平均アクセス時間規定、又はデータ伝送時間の上限である平均データ伝送時間規定により定められている
    ことを特徴とする基地局装置。
  6. 前記第1の手段は、
    前記平均アクセス時間規定又は前記平均データ伝送時間規定とからバックオフ時間規定を算出し、前記ランダムアクセスチャネル送信時の成功確率と、前記ランダムアクセスチャネルの送信確率とに基づいて、算出したバックオフ時間規定を満たすランダムアクセスチャネル数を前記制御対象クラスごとに割り当てる第2の手段と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の基地局装置。
  7. 前記第1の手段は、
    前記制御対象クラスごとに、前記平均無線端末数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間と、ランダムアクセスチャネル数が取り得る値それぞれとから平均アクセス時間又は平均データ伝送時間を算出して、算出した平均アクセス時間又は平均データ伝送時間に基づくランダムアクセスチャネル数を該制御対象クラスに割り当てた無線フレームを構成する第3の手段と、
    前記制御対象クラスごとに、前記第3の手段により構成された無線フレームのうち、フレーム長が予め定められた規定フレーム長を満たし、かつ、対応する平均アクセス時間又は平均データ伝送時間と、前記QoSを定めているアクセス時間の上限又はデータ伝送時間の上限との差が最も小さい無線フレームに対応するランダムアクセスチャネル数を割り当てる第4の手段と
    を有することを特徴等する請求項5に記載の基地局装置。
  8. 前記基地局装置は、新たに無線端末を収容する際に、前記無線端末における送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記無線端末が属する制御対象クラスにおける送信するデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔とから前記無線端末を収容した際のデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔を算出し、算出したデータの平均サイズ及びデータの平均発生間隔と、前記平均無線端末数、前記無線フレーム当たりの平均ランダムアクセスチャネル数、前記平均ランダムアクセス成功率、及び前記平均バックオフ時間とから前記QoSを満たすランダムアクセスチャネル数を算出し、算出したランダムアクセスチャネル数により無線フレームを構成する第5の手段と、
    前記第5の手段により構成された無線フレームが前記規定フレーム長以下の場合、前記無線端末を新たに収容し、該無線フレームが前記規定フレーム長より長い場合、前記無線端末を新たに収容しない第6の手段と
    を備えることを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の基地局装置。
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