JP5172742B2 - 無線通信方法、無線通信システム、および基地局 - Google Patents

無線通信方法、無線通信システム、および基地局 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信接続によりデータの送受信を行なう無線基地局と複数の無線端末との間における無線通信方法、無線通信システム、および基地局に関する。
近年、設備制御、交通、流通、環境保全、食・農業、地震モニタリング、医療福祉などを中心とした分野において、無線タグ、Bluetooth、Zigbee等の短距離の無線通信システムによるユビキタスネットワークが普及し始めている。今後、アプリケーションや、サービスなどの開発に伴い、本ネットワークの利用ユーザ数、端末数の増加が期待される。そこで、様々なアプリケーションや、サービスなどをより多くのユーザや端末に提供可能とし、さらに、サービスエリアを拡大できる広域ユビキタスネットワークが注目されている。
図6は、広域ユビキタスネットワークの略構成を示すブロック図である。図6において、広域ユビキタスネットワークは、データを収集したり、各種サービスを提供したりするサーバ群10と、該サーバ群10が接続されている固定ネットワークである有線ネットワーク20と、該有線ネットワーク20に接続された複数の基地局30と、広域に点在する複数の無線端末40とから構成される。なお、図6には基地局30を1つのみ図示しており、当該基地局30には、複数の無線端末40として、無線端末40−1、40−2、…、40−Nが直接収容されている。
該広域ユビキタスネットワーク内の無線端末40は、バッテリ駆動され、データの測定や、測定データの送信等の最小限の機能しか有していない低消費電力・低機能の端末が主流である。このため、無線端末40からのトラヒックは、(1)データ量が少ない、(2)送信間隔が比較的長いという特徴を有する。そして、このような無線端末40が1つの基地局30の配下に多数存在することから、トラヒック特性としては、アップリンクのトラヒックが多く存在し、全体のトラヒック量は増大する傾向にある。さらに、該広域ユビキタスネットワークでは、できるだけ多くの無線端末40からのデータを収集することが目的となるため、1台の基地局30にできるだけ多くの無線端末40を効率良く収容する必要がある。従って、該広域ユビキタスネットワークでは、1台の基地局30で多数の低機能な無線端末40を効率良く収容しつつ、高スループット、低伝送遅延時間を実現できるMAC(Medium Access Control)プロトコルが要求される。
上記要求条件を満たすMACプロトコルとしては、リソース利用効率が高い集中制御手法の1つである動的スロット割当(DSA:Dynamic Slot Assignment)方法が知られている。該動的スロット割当では、基地局が無線端末からの要求に応じた帯域(スロット)を動的に割り当てるものである。
図7は、TDMA−TDD(Time Division Multiple Access-Time Division Duplex)におけるMACフレームの一例を示す概念図である。MACフレームは、固定長(一定時間)であり、下りリンク(DL:Down Link)と上りリンク(UL:Up Link)との2つに分かれ、下りリンクDLは、報知区間とデマンドアサイン(DL−DA)区間、上りリンクは、デマンドアサイン(UL−DA)区間とランダムアクセス(RA)区間で構成される。デマンドアサイン区間は、無線端末、あるいは無線リンク毎に割り当てられた領城であり、コンテンションフリーでアクセス可能な領域である。一方、ランダムアクセス区間は、複数の無線端末が使用する領域であり、コンテンションベースのアクセス領域であり、複数のRACHスロットから構成される。
また、データや、制御情報などを送受信するために、BCCH(Broadcast Control Channel:ブロードキャスト制御チャネル)、FCCH(Frame Control Channel:フレーム制御チャネル)、RFCH(Random access Feedback Channel:ランダムアクセスフィードバックチャネル)、LCCH(Logical Control Channel:論理制御チャネル)、UDCH(User Data Channel:ユーザデータチャネル)、RACH(Random Access Channel:ランダムアクセスチャネル)のチャネルが使用される。BCCHは、フレーム同期用で、かつ、無線端末に基地局の属性(基地局のID、フレーム番号等)を報知するために使用される。FCCHは、無線端末単位あるいは無線リンク単位で帯域割当を行うデマンドアサイン区間での無線端末毎あるいは無線リンク毎の帯域割当に関する情報(固定長)、例えば、帯域を割り当てた無線端末あるいは無線リンクを特定可能なID、割当チャネル、割当位置、割当量等を通知するために使用される。また、RFCHは、ランダムアクセス情報(本フレームでのランダムアクセスRAの開始位置及びRACHスロット数等)、アクセスパラメータ(Initial Window Size:IWSとPersistent Factor:PF)及び前フレームのランダムアクセス結果(成功した端末のIDをPartial Echo:PEとして通知する)を端末単位で通知(固定長)するために使用される。LCCHは、固定長であり、帯域要求(Resource Request:RREQ)や、ARQ(Automatic Repeat Request)等の無線端末毎あるいは無線リンク毎の制御情報を送受信するために使用される。UDCHは、可変長であり、ユーザデータを送受信するために使用される。RACHは、固定長であり、ランダムアクセスのためのチャネルであり、無線端末が無線リンクに対して上記RREQをコンテンションベースのアクセス方式により基地局へ送信するために使用される。
上記動的スロット割当(DSA)方法には、無線端末が基地局に対して帯域要求を行うためにランダムアクセスを用いる方法(DSA+RA)がある。該ランダムアクセス方法は、バースト的に発生する非周期性のデータを柔軟かつ効率よく収容できるため、動的スロット割当方法として広く適用されている。
図8は、従来技術による、ランダムアクセス方法(DSA+RA)を用いたアップリンクのデータ送信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。図示の例では、基地局30は、MACフレームの先頭から順にBCCH(B)、FCCH(F)、RFCH(RF)を送信する。基地局30の配下の無線端末40は、RFCH(RF)を受信することで、そのフレームでのランダムアクセスの開始位置、RACH(R)スロット数(以下の説明においてRACH数とする。)を知ることができる。
無線端末40は、データを送信する場合、送信データのための帯域を要求するために無線端末あるいは無線リンクを特定するIDを含むRREQをRACH(R)で送信する。このとき、無線端末40は、Exponentialバックオフアルゴリズムに基づいた送信待機時間であるバックオフ時間を、他の無線端末との衝突を回避するために自律的に決定する。このアルゴリズムでは、0からWS(Window Size)内の一様乱数値(整数)を生成し、該乱数値をバックオフスロット数とし、該バックオフスロット数の経過に要する時間をバックオフ時間とする。また、最初のランダムアクセス時には、RFCH(RF)で通知されているIWSをWSとして用いる。ここで、バックオフ時間の開始(バックオフの開始スロット)をバックオフ制御の開始とする。無線端末40は、バックオフ時間が完了した時点で、RREQを待機完了直後のRACHスロットで送信する。もし、このRACH(R)が、他の無線端末からのRACH(R)と衝突した場合、無線端末40は、Exponentialバックオフアルゴリズムを適用してRREQを再送する。このとき、WSは、送信回数n、IWS(W)及びPF(p)を用いて、WS=pn−1×Wにより決定される。なお、この再送要否の判断は、無線端末40が次フレームのRFCH(RF)を受信し、RFCH(RF)中のランダムアクセス結果を参照することにより行われる。すなわち、該ランダムアクセス結果に、自無線端末あるいは自無線リンクを特定するIDがあれば成功と判定し、IDがなければ失敗と判定する。基地局30では、RREQを正しく受信できた場合に、次フレームのRFCH(RF)でRREQの受信成功した無線端末あるいは無線リンクを特定するIDを通知し、次フレーム以降のULのDA区間において、RREQから帯域要求値に相当するUDCH(U)を割り当てる。また、該UDCH(U)を割り当てた次のフレームにおいて、該UDCH(U)に対する到達確認を無線端末40に送信するためのARQ−ACK/NACK用のLCCH(L)を割り当てる。無線端末40は、ACK用のLCCH(L)を受信した場合は、該データの送信処理を終了(完了)する。一方、NACK用のLCCH(L)を受信した場合は、Exponentialバックオフアルゴリズムを適用してRREQを再送する。
5GHz帯アドバンスドワイヤレスアクセス(AWA)システムの開発 −MAC/DCL機能−、2000年、電子情報通信学会ソサイエティ大会、B−5−39、pp.327 Haitao Wu, Yong Peng, Keping Long,Shiduan Cheng,Jian Ma, "Performance of Reliable Transport protocol over IEEE 802.11 Wireless LAN:Analysis and Enhancement",INFOCOM 2002,vol.2,pp.559-607,2002. 西田俊夫著、「待ち行列の理論と応用」、朝倉書店、第114頁〜第123頁、昭和53年6月20日発行
しかしながら、上述したアップリンクのデータ送信方法では、特に、該広域ユビキタスネットワークのように、基地局30の配下に多数の無線端末40−1、40−2、…、40−Nが存在する場合、ランダムアクセス区間へのRREQ送信時に、ランダムアクセス区間へのアクセスが増加し、RACH(R)の衝突に伴うオーバーヘッドが増加するという問題がある。
このオーバーヘッドは、Exponentialバックオフアルゴリズムに基づいた送信待機時間であり、伝送特性を劣化させる要因となっている。
したがって、上述のアップリンクのデータ送信方法では、ランダムアクセス区間のトラヒック状況に伝送特性が大きく依存するため、新たに伝送遅延時間を保証するためのランダムアクセスの制御が必要となる。
ここで、伝送遅延時間が要求されるサービスクラスをサービスクラス1とし、伝送遅延時間の規定がないサービスクラスをサービスクラス2とする。ランダムアクセスを制御する方法として、ランダムアクセス区間のアクセスパラメータであるIWSをサービスクラス2よりも小さい値に設定することで、ランダムアクセスでの優先制御を実現する方法(例えば、IEEE802.11e)がある。しかし、本優先制御では、制御パラメータがサービスクラス毎に固定であるため、トラヒック状況が全く考慮されておらず、遅延時間を保証できないという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、ランダムアクセスベースでの通信において、伝送遅延時間を保証する無線通信方法、無線通信システム、および基地局を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明にかかる無線通信方法は、複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、前記基地局は、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、前記端末局は、前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信し、前記基地局は、前記サービスクラス毎に、通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズから無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を、前記ランダムアクセス区間のサイズの規定値が小さいサービスクラスから順番に割り当てて決定することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信方法は、前記基地局が、前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、収容後のトラヒックパラメータを用いて前記無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しないことを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信方法は、複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、前記基地局は、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、前記端末局は、前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信し、前記基地局は、前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、収容後のトラヒックパラメータを用いて無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しないことを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信方法は、前記基地局のトラヒック測定部が、前記サービスクラス毎に、前記通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズを測定し、前記基地局の伝送時間算出部は、前記測定された通信端末局数、前記平均発生間隔および平均データサイズに基づき無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記基地局のランダムアクセスサイズ算出部は、前記サービスクラス毎に、前記無線アクセス時間と要求値に基づく無線アクセス時間との差が、或いは、前記伝送遅延時間と要求値に基づく伝送遅延時間との差が、最小となる前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを算出し、前記基地局のランダムアクセスサイズ割当部は、前記サービスクラス毎に、算出されたランダムアクセスサイズに基づき、前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを決定することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信方法は、前記基地局のトラヒックパラメータ更新部が、前記端末局を新規に収容する際に、前記端末局が属するサービスクラス毎に、前記端末局からの平均発生間隔及び平均データサイズの申告値を用いて、前記サービスクラスの収容後の前記通信端末局数、前記平均発生間隔および前記平均データサイズを更新し、前記基地局の伝送時間算出部は、更新された通信端末局数、平均発生間隔および平均データサイズに基づき前記サービスクラスの無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信方法は、前記基地局が、マルコフモデルに基づいて定められる状態遷移確率に基づいて前記無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信システムは、複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、前記基地局は、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、前記端末局は、前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信する無線通信システムにおいて、前記基地局は、前記サービスクラス毎に、通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズから無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を、前記ランダムアクセス区間のサイズの規定値が小さいサービスクラスから順番に割り当てて決定することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信システムは、複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、前記基地局は、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、前記端末局は、前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信する無線通信システムにおいて、前記基地局は、前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、収容後のトラヒックパラメータを用いて無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しないことを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信システムは、前記基地局が、前記サービスクラス毎に、前記通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズを測定するトラヒック測定部と、前記測定された通信端末局数、前記平均発生間隔および平均データサイズに基づき無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、前記サービスクラス毎に、前記無線アクセス時間と要求値に基づく無線アクセス時間との差が、或いは、前記伝送遅延時間と要求値に基づく伝送遅延時間との差が、最小となる前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを算出するランダムアクセスサイズ算出部と、前記サービスクラス毎に、算出されたランダムアクセスサイズに基づき、前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを決定するランダムアクセスサイズ割当部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる無線通信システムは、前記基地局が、前記端末局を新規に収容する際に、前記端末局が属するサービスクラス毎に、前記端末局からの平均発生間隔及び平均データサイズの申告値を用いて、前記サービスクラスの収容後の前記通信端末局数、前記平均発生間隔および前記平均データサイズを更新するトラヒックパラメータ更新部と、更新された通信端末局数、平均発生間隔および平均データサイズに基づき前記サービスクラスの無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる基地局は、複数の端末局と共通の無線回線により接続され、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信する基地局において、前記サービスクラス毎に、通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズから無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を、前記ランダムアクセス区間のサイズの規定値が小さいサービスクラスから順番に割り当てて決定することを特徴とする。
また、本発明にかかる基地局は、複数の端末局と共通の無線回線により接続され、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信する基地局において、前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、収容後のトラヒックパラメータを用いて無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しないことを特徴とする。
また、本発明にかかる基地局は、前記サービスクラス毎に、前記通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズを測定するトラヒック測定部と、前記測定された通信端末局数、前記平均発生間隔および平均データサイズに基づき無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、前記サービスクラス毎に、前記無線アクセス時間と要求値に基づく無線アクセス時間との差が、或いは、前記伝送遅延時間と要求値に基づく伝送遅延時間との差が、最小となる前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを算出するランダムアクセスサイズ算出部と、前記サービスクラス毎に、算出されたランダムアクセスサイズに基づき、前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを決定するランダムアクセスサイズ割当部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる基地局は、前記端末局を新規に収容する際に、前記端末局が属するサービスクラス毎に、前記端末局からの平均発生間隔及び平均データサイズの申告値を用いて、前記サービスクラスの収容後の前記通信端末局数、前記平均発生間隔および前記平均データサイズを更新するトラヒックパラメータ更新部と、更新された通信端末局数、平均発生間隔および平均データサイズに基づき前記サービスクラスの無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、通信端末局数、平均発生間隔及び平均データサイズから、無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいてランダムアクセス領域長(すなわち、RACH数)を決定し、要求値が設定されている無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を保証することができる効果を奏する。
また、本発明によれば、新規端末の受付制御(新規端末の収容可否)を、基地局のみの変更で行うことができる効果を奏する。
本実施の形態にかかる無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかるMACフレームの一例を示す概念図である。 本実施の形態にかかる無線通信システムにおける、算出対象となる処理時間を示したシーケンス図である。 本実施の形態にかかる基地局でのRACH数割当処理フローの一例を説明するフローチャートである。 本実施の形態にかかる基地局でのトラヒック受付判定フローの一例を説明するフローチャートである。 広域ユビキタスネットワークの略構成を示すブロック図である。 TDMA−TDDにおけるMACフレームの一例を示す概念図である。 ランダムアクセス方法を用いたアップリンクのデータ送信シーケンスの一例を示すシーケンス図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかる無線通信システムでは、QoS規定(無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間)を保証するため、サービスクラス毎に、トラヒック測定を行い、トラヒックパラメータ(通信端末数、データの平均サイズ、データの平均発生間隔)を算出する。そして、トラヒックパラメータに応じて、無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、該サービスクラス用のランダムアクセス領域長、すなわち、RACH数を決定する。これは、QoS規定が要求されているサービスクラスのデータ伝送において、帯域割当要求信号であるRREQ送信用のランダムアクセス領域長を動的に制御することで、QoS規定を保証するものである。
図1は、本発明の実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。なお、図6に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本発明にかかる無線通信システムは、基地局30により、異なるQoS(Quality of Service)を提供する複数のサービスクラスが定義され、サービスクラス毎に異なる要求(規定値)が設定されている。なお、サービスクラスとは、無線通信を利用したサービス毎のQoSのレベルを判定するための指標であり、無線アクセス時間、伝送遅延時間、スループット、遅延ゆらぎ、パケットエラー率などによって決定される。
本実施の形態にかかる基地局30は、無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間をこのQoSの判定尺度とし、例えば、規定時間が要求されるサービスクラスをサービスクラス1とし、規定時間が要求されないサービスクラスをサービスクラス2として管理し、サービスクラス1に対して、規定時間内の通信を保証する処理を行う。また、基地局は、無線端末に対してサービスクラスの通信を提供する場合、サービスクラスに対応した特定の無線リンクを提供するものとする。以下では、前記2つのサービスクラスを提供する場合を例に説明する。なお、本発明は、規定時間が要求されるサービスクラスが複数ある場合にも適用可能であり、かかる場合においてはサービスクラス1に対する処理を各サービスクラスに対して、個別に適用する。
図2は、本実施の形態にかかるMACフレームの一例を示す概念図である。
本発明では、サービスクラス毎にランダムアクセス領域を設け、アクセスを分離する。
すなわち、ランダムアクセス領域は、図2に示すようにサービスクラス1用のランダムアクセス領域1(RA領域1)とサービスクラス2用のランダムアクセス領域2(RA領域2)から構成され、無線端末40は、サービスクラス1の通信においてはRA領域1に対してのみ、サービスクラス2の通信においてはRA領域2に対してのみ、アクセス(RREQの送信)可能である。
基地局30は、無線端末(端末局)4−1〜4−N(以下、無線端末を代表して説明する場合、無線端末40のように記載する)と共通の無線回線により接続され、無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、そのランダムアクセス区間を異なるQoSを提供するサービスクラス毎に分けて管理する。基地局30は、ランダムアクセス区間で受信した無線端末40からの帯域割当要求信号(RREQ)に対して、要求分の上り通信用帯域をデマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられたデマンドアサイン区間の帯域で無線端末40から送信される伝送データを受信する。
基地局30は、無線端末40から送信される信号(RREQのRACH等)や伝送データ(UDCH等)の受信状況を、サービスクラス毎に管理し、図1に示すとおり、測定部300、トラヒック受付部310を有する。基地局30は、測定部300において、規定時間を要求されるサービスクラス毎にRACH数を決定し、RACH数に該当する帯域を優先的に確保する。また、基地局30は、トラヒック受付部310において、新規端末の収容可否、或いは、規定時間を要求されるサービスクラスのランダムアクセス領域の使用可否を決定する。
測定部300は、トラヒック測定部31、トラヒックパラメータ記憶部32、平均時間算出部33、算出結果記憶部34、RACH数範囲判定部35、RACH数記憶部36、フレーム長判定部37、フレーム割当状況記憶部38及びRACH割当部39を含む。
トラヒック測定部31は、無線端末40から送信されるデータの伝達における所定の測定区間において、サービスクラス毎に、トラヒック測定を行い、トラヒックパラメータ(通信端末数N、データの平均サイズS、データの平均発生間隔T)を算出し、結果をトラヒックパラメータ記憶部32に記憶させる。なお、測定、算出においては、測定期間を時間、或いは受信数で規定し、一定時間或いは一定受信数毎にパラメータを算出する構成としてもよい。また、一定時間或いは一定受信データ数をウィンドウとすることで時間単位或いは受信単位を規定し、ウィンドウをスライディングさせ平均化してもよい。
RACH数範囲判定部35は、規定時間を要求されるサービスクラス毎に、平均時間算出部33に対してRACH数を出力し、平均時間算出部33は、入力されるRACH数及び測定されたトラヒックパラメータに基づき、該当するサービスクラスの平均伝送時間、すなわち、平均無線アクセス時間、或いは、平均伝送遅延時間を推定する。また、RACH数範囲判定部35は、推定された平均伝送時間が規定時間を満たすかどうかを判定し、満たすRACH数の内で最適なRACH数を決定する。RACH割当部39は、各MACフレームにおいて、報知区間、DL−DA区間、UL−DA区間、ランダムアクセス区間の帯域割当を実施する。そして、ランダムアクセス区間においては、サービスクラス毎に決定されたRACH数を各々割り当てる。
平均時間算出部33は、図1においては図示しないが、確率算出部331、チャネル数算出部332、RREQ送信時間算出部333、データ送信時間算出部334及び平均伝送時間算出部335より構成される。
確率算出部331は、サービスクラス毎に、トラヒックパラメータ記憶部32に記憶されたトラヒックパラメータ(通信端末数N、データの平均サイズS、データの平均発生間隔T)、後述するRACH数範囲判定部35から入力されるMACフレームあたりのRACH数N及びMACフレーム長Lを用いて、サービスクラス毎のランダムアクセスに対する確率を、マルコフ連鎖モデルを用いて算出する。
すなわち、バックオフ制御における乱数発生範囲WSの状態遷移については、例えば非特許文献2において、マルコフ連鎖の定常分布bi,kに従うことが示されている。定常分布bi,kを用いると、RACHを送信する確率τは、次式で表わされる。
Figure 0005172742
ここで、pは、RACH送信において失敗する確率を示し、mは最大再送回数を表わしている。なお、上記文献においては、端末局は常に基地局へ送信するデータをもつこと(データ送信後、直ちにバックオフ制御を開始すること)を仮定しているのに対して,本発明では、端末局が必ずしも常にデータをもつとは限らないと仮定している。そこで、上記文献におけるτを示す式(9)にb0,0を用いることはせず、c0,0を用いている。c0,0は、次式で表される。
Figure 0005172742
ここで、pは、サービスクラスのデータの平均発生間隔T、MACフレームあたりのRACH数N及びMACフレーム長Lを用いて、L/(T×N)で表わされる。
また、RACHの送信失敗確率pは、次式において表わされる。
Figure 0005172742
確率算出部331は、以上の確率計算をしたのち、式(1)〜式(3)を用いて、RACH送信確率τ及びRACH送信失敗確率pを算出し、算出結果記憶部34にサービスクラス毎に記憶させる。
チャネル数算出部332は、サービスクラス毎に、PE数、UDCH数及びLCCH数を算出する。
ここで、図3に示すように、平均無線アクセス時間とは、データ送信のためのバックオフ制御の開始、すなわち、バックオフ時間(バックオフスロット数)の決定から該データを基地局が受信するまでの時間であり、平均伝送遅延時間とは、データの発生から該データを基地局が受信するまでの時間である。
また、PE数とは、ランダムアクセスに成功した端末数であり、UDCH数とは、図2におけるUDCHチャネル数であり、以下の説明において、UL−DA区間のチャネル数をUL−UDCH数、DL−DA区間のチャネル数をDL−UDCH数とする。また、LCCH数とは、図2におけるLCCHチャネル数であり、以下の説明において、UL−DA区間のチャネル数をUL−LCCH数、DL−DA区間のチャネル数をDL−LCCH数とする。
チャネル数算出部332は、ULデータ送信に関連する、PE数、UL−UDCH数、DL−LCCH数を次のように算出する。sを当該サービスクラスのランダムアクセス区間に対するRACHの送信成功確率とすると、sは上述のRACH送信確率τ及びRACH送信失敗確率pを用いて、s=N×τ×(1−p)で表わされる。
チャネル数算出部332は、算出結果記憶部34に記憶された該当するサービスクラスのτ及びpを読み出し、RACHの送信成功確率sを算出し、後述のRACH数範囲判定部35から入力されるRACH数Nを乗じて、当該サービスクラスにおけるPE数、UL−UDCH数及びDL−LCCH数を計算し、算出結果記憶部34に記憶させる。すなわち、算出結果記憶部34は、PE数=UL−UDCH数=DL−LCCH数=s×Nを記憶する。なお、規定時間が要求されていないサービスクラスの場合(本実施の形態では、サービスクラス2の場合)、或いは、上述の処理がまだ実施されていないサービスクラスの場合、基地局のトラヒック測定部31から、測定により取得した平均PE数、平均UL−UDCH数=平均DL−LCCH数、平均データサイズを取得し、それらをULデータ送信に関する推定値として用いるか、前回のULデータ送信に関する推定値を用いるか、或いは、あらかじめ決められたULデータ送信に関する規定値を推定値として用いるか、いずれの方法をとってもよい。
一方、DLデータ送信に関連する、DL−UDCH数、UL−LCCH数については、トラヒック測定部31から、測定において取得した、平均DL−UDCH数=平均UL−LCCH数、平均データサイズを取得し、それらを算出結果記憶部34にDLデータ送信に関する推定値として記憶させる。
RREQ送信時間算出部333は、該当するサービスクラスの上記算出結果を算出結果記憶部34から読み出し、RREQ送信時間を算出する。ここで、RREQ送信時間とは、図3の場合、バックオフ制御の開始から、次のMACフレームでRACH送信し、さらにその次のMACフレームでのRFCH受信までの時間とする。なお、これは図3に示す無線アクセス時間を、説明の便宜上、RREQ送信時間とデータ送信時間に分けたものであり、データ送信時間は、後述するデータ送信時間算出部334において算出される。
RREQ送信時間算出部333は、次の(1)、(2)及び(3)における計算時間を合計することにより、RREQ送信時間を算出する。
(1)バックオフ制御の開始がフレーム内で一様であると仮定すると、開始位置はフレーム中央となる。従って、実際にバックオフ時間の減算が行われる次フレームまでの時間は、ワイヤレスMACフレーム長Lを用いて、L/2となる。RREQ送信時間算出部333は、まず、L/2を算出する。
(2)次に、RREQ送信時間算出部333は、RACH送信までの平均所要時間、すなわち平均バックオフ時間TBOを、次式で算出する。
Figure 0005172742
ここで、tBO(i)は、次の式で表わされる。
0≦i≦m’において、
BO(i)=(1−p)×p×(1/2)×W×(2i+1−1)
m’<i≦mにおいて、
BO(i)=(1−p)×p×(1/2)×W×{(2+1−1+(i−m’)×2’}
ここで、WはIWSであり、mは既知の最大再送回数であり、m’は既知のWSの最大値に達する再送回数であり、再送回数iの場合のバックオフ時間を、tBO(i)としている。
なお、RREQ送信時間算出部333は、算出に際して、上述のRACH送信失敗確率pを算出結果記憶部34から読み出し、用いる。
(3)さらに、RREQ送信時間算出部333は、RACH送信後のフレームからRACH送信成功を通知するRFCH受信までの所要時間、すなわちBCCH長+FCCH長+RFCH長を計算する。ここで、RREQ送信時間算出部333は、可変長のFCCH長及びRFCH長を算出するに際して、全てのサービスクラスの、PE数、UL−UDCH数、DL−UDCH数、UL−LCCH数及びDL−LCCH数を算出結果記憶部34から読み出し、これらを用いて算出する。なお、当該サービスクラスのULデータ送信以外の割り当て状況に関しては、推定値を使用する。FCCHにおいては、帯域割当情報数が可変要素であり、帯域量は、割当チャネル総数×割当情報長(固定長)で算出される。よって、FCCH長は、固定要素分と可変要素分を足し合わせることで算出される。また、RFCHにおいては、ランダムアクセス結果(PE)数が可変要素であり、PE総数×PE長(固定長)で算出される。よって、RFCH長は、固定要素分と可変要素分を足し合わせることで算出される。
RREQ送信時間算出部333は、以上の(1)、(2)及び(3)における計算時間の合計することにより、RREQ送信時間を算出し、算出結果記憶部34に記憶させる。
データ送信時間算出部334は、算出対象であるサービスクラスに対して、上記RREQ送信時間に続くデータ送信時間を算出する。これは、図3において示しているように、上記RREQ送信時間で最後に受信したRFCH受信後のDL−DA所要時間と、それに続くUL−DA(アップリンクのデマンドアサイン区間)のうちで、算出対象であるサービスクラスのデータ(UDCH)の基地局での受信が完了するまでの所要時間を算出し、これらの合計を求めることで算出する。DAでの所要時間は、サービスクラス毎のLCCH、UDCHチャネルの割り当て状況、すなわち、算出結果記憶部34に記憶されているLCCH数、UDCH数及び平均データサイズを考慮する。なお、当該サービスクラスのULデータ送信以外の割り当て状況に関しては、推定値を使用する。DL−DAに関しては、全てのサービスクラスを考慮するが、UL−DAに関しては、算出対象であるサービスクラスの割当よりも規定時間が小さいサービスクラス全てを考慮する。このとき、基地局におけるチャネルスケジューリングのポリシーを考慮する。本実施の形態においては、まず、チャネルに対するスケジューリングポリシーを、LCCH、UDCHの順とする。次に、同一チャネルにおいては、短い規定時間を有するサービスクラスの順とする。以下では、上述のスケジューリングポリシーを用いてDL−DA、UL−DAのサイズの算出について説明する。
DL−DAのサイズは、次式で示される。
Figure 0005172742
なお、本実施形態においては、サービスクラス1,2を提供するので、サービスクラス数が2の場合であり、データ送信時間算出部334は、この式に基づき、DL−DAのサイズを求め、伝送速度で除することにより、DL−DA所要時間を算出する。
また、UL−DAのサイズは、次式で示される。
Figure 0005172742
ここで、第2項のjは、算出対象であるサービスクラスよりも規定時間が短いサービスクラスを表している。また、算出対象であるサービスクラスのUDCHの送信完了時点を、UL−UDCH数の中央値に相当するUDCHの送信が完了した時点としている。本実施形態においては、サービスクラス1,2を提供するので、第1項のサービスクラス数が2の場合である。また、規定時間を要求されるサービスクラスはサービスクラス1だけであるので、上式において第2項は0となる。データ送信時間算出部334は、この式に基づき、UL−DAのサイズを求め、伝送速度で除することにより、UL−DA所要時間を算出する。
データ送信時間算出部334は、DL−DA所要時間とUL−DA所要時間を合計し、データ送信時間を算出し、結果をサービスクラス毎に算出結果記憶部34に記憶する。
平均伝送時間算出部335は、算出結果記憶部34からRREQ送信時間及びデータ送信時間を読み出し、合計し無線アクセス時間を算出する。また、この無線アクセス時間を用いて、非特許文献3記載の次の2式により、平均伝送遅延時間(W)を算出してもよい。なお、図3において示されているように、平均伝送遅延時間は、データの発生からバックオフ制御の開始までの時間(キューイング時間)と無線アクセス時間を足し合わせ時間に相当する。
Figure 0005172742
Figure 0005172742
ここで、λは平均データ発生間隔(T)の逆数であり、cは無線アクセス時間分布の変動係数、ρはλ/μを表している。
また、μは無線アクセス時間の逆数であり、σは無線アクセス時間分布の標準偏差、mは無線アクセス時間分布の2次モーメントを表している。
このように、平均時間算出部33は、トラヒックパラメータ記憶部32に記憶された算出対象のサービスクラスのトラヒックパラメータ(通信端末数N、データの平均サイズS、データの平均発生間隔T)、次に説明するRACH数範囲判定部35から入力されるMACフレームあたりのRACH数Nに基づいて、算出対象のサービスクラスの平均伝送時間、すなわち、無線アクセス時間、或いは、平均伝送遅延時間(W)を算出し、算出結果をRACH数範囲判定部35に対して出力する。
RACH数範囲判定部35は、RACH数記憶部36、フレーム長判定部37、フレーム割当状況記憶部38を制御し、算出対象のサービスクラスに対するMACフレームあたりのRACH数Nを決定する。
RACH数範囲判定部35は、RACH数Nを、予め設定されているMACフレームあたりの最小値と最大値の間で変動させ、上述の平均時間算出部33に対して出力する。
フレーム割当状況記憶部38は、算出対象のサービスクラスのRACH数Nに対して、算出結果記憶部34に記憶されている割当状況(PE数、UDCH数、LCCH数、平均データサイズ、RACH数)、算出対象のサービスクラスのDLデータ送信に関する推定値、算出対象のサービスクラス以外のUL、DLデータ送信に関する推定値及びそれらの割当状況から算出されるFCCH、RFCHを反映したフレームを有している。
フレーム長判定部37は、フレーム割当状況記憶部38のフレーム長が規定フレーム長を超える場合は、算出対象のサービスクラスのRACH数を割り当てることができないので、例えば内部に設けたフラグ(判定開始フラグ)を0として、超えない場合は、判定開始フラグを1とする。
RACH数範囲判定部35は、フレーム長判定部37が判定開始フラグを1としたときには、平均時間算出部33が算出した平均伝送時間に基づき、f(N)=規定時間−平均伝送時間(≧0)を算出し、RACH数NとともにRACH数記憶部36に記憶する。
RACH数記憶部36は、RACH数範囲判定部35により算出されたf(N)を、RACH数Nと対応付けて記憶する。
RACH数範囲判定部35は、RACH数Nの変動完了後、RACH数記憶部36から、最小となるf(N)に対応するRACH数Nを読み出し、RACH割当部39に対して出力する。
RACH割当部39は、RACH数範囲判定部35により決定されたRACH数に基づき、該当するRACH数を優先的に確保する。また、決定されたRACH数に対して、チャネル数算出部332が算出した当該サービスクラスのULデータ送信に関する割当状況(PE数、UL−UDCH数、DL−LCCH数)をULデータ送信に関する推定値として算出結果記憶部34に記憶する。
次に、図4を用いて、基地局30でのRACH数割当処理フローについて説明する。
本フローは、規定時間が要求されるサービスクラス毎に実施される。同一フレームで複数のサービスクラスに対して実施する場合は、規定時間が小さいサービスクラスから実施する。また、本フローは、毎フレーム実施してもよいし、複数フレーム毎に実施してもよい。ここで、複数フレーム毎に実施する場合、その実施期間をRACHスケジューリング周期とよぶ。規定時間に関しては、無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を規定することができる。
図4に示すとおり、トラヒック測定部31は、所定の測定区間において、トラヒックパラメータを測定、算出し、トラヒックパラメータ記憶部32に記憶させる(S1)。
次に、RACH数範囲判定部35は、算出対象のサービスクラスに対して、予め設定されているMACフレームあたりの最小値と最大値の間でRACH数Nを、平均時間算出部33に対して出力する(S2)。
平均時間算出部33は、平均伝送時間、すなわち、平均無線アクセス時間、或いは、平均伝送遅延時間を算出する。入力されるRACH数Nに対応する平均伝送時間を算出し、RACH数範囲判定部35に対して出力する。また、平均時間算出部33は、当該サービスクラスのULデータ送信に関する割当状況を、フレーム割当状況記憶部38のフレームに反映させる(S3)。
フレーム長判定部37は、フレーム割当状況記憶部38のフレーム長が規定フレーム長を超える場合は、フラグ(判定開始フラグ)を0とし(S4−YES)、超えない場合は、判定開始フラグを1とする(S4−NO)。
RACH数範囲判定部35は、フレーム長判定部37のフラグが1の場合は、f(N)=規定時間−平均伝送時間を算出し、RACH数NとともにRACH数記憶部36に記憶する(S5)。なお、フレーム長判定部37のフラグが0の場合は、RACH数範囲判定部35は、当該処理を行わない。
次に、RACH数範囲判定部35は、f(N)の最小値argmin{f(N)}に対応するRACH数Nを読み出し、RACH割当部39に対して出力する(S6)。また、当該サービスクラスのULデータ送信に関する割当状況(PE数、UL−UDCH数、DL−LCCH数)をULデータ送信に関する推定値として算出結果記憶部34に記憶する。
RACH割当部39は、RACH数範囲判定部35により決定されたRACH数に該当する帯域を優先的に確保するRACH割当処理を実行する。すなわち、RACH割当部39は、Nを整数値に限定する場合、本フローの適用形態(毎フレーム、或いは、RACHスケジューリング周期で適用)に関係なく、RACH数範囲判定部35により決定されたRACH数を当該サービスクラス用のランダムアクセス区間として毎フレーム割り当てる。一方、Nを整数値に制限しない場合、本フローをRACHスケジューリング周期で適用し、最初のフレームから順番に1つずつ、端数分のRACH数を割り当てる。例えば、RACHスケジューリング周期がN=10フレームであって、RACH数範囲判定部35により決定されたRACH数が10.2である場合、最初の2フレームに対してRACHを11個、残りのフレームに対してはRACHを10個割り当てる。
基地局30は、MACフレームのスケジューリングにおいて、報知区間、デマンドアサイン区間に続き、サービスクラス毎のランダムアクセス区間の帯域の割当を行う。本実施の形態においては、基地局30は、ランダムアクセス区間の帯域割当に関して、規定時間が設定されているサービスクラス1に対して、算出されたRACH数分の帯域を優先的に確保する。そして、規定時間が設定されていないサービスクラス2に関しては、残帯域をサービスクラス2に割り当てる。なお、本実施の形態において、規定時間を要求されるサービスクラスが1つしか設定されていない構成について説明したが、本発明はこれに限られず、規定時間が異なる複数のサービスクラス、例えば、規定時間が10秒以下であるサービスクラス1と、規定時間が20秒以下であるサービスクラス2と、規定時間がないベストエフォート処理を実行するサービスクラス3が設定される構成であってもよい。この場合、本発明にかかる無線通信システムは、サービスクラス1、2に対して、各々、その順番で、図4に記載したフローを適用し、各サービスクラス用のランダムアクセス領域長を優先的に決定する。なお、サービスクラス3用のランダムアクセス領域は残帯域を割り当てる。
すなわち、本発明によれば、規定時間を要求されるサービスクラスのトラヒックパラメータ値に対して、最適なランダムアクセス領域長を決定することで、無線リソースの利用効率を向上させ、無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を保証するという効果を奏する。
(第2実施形態)
次に、本発明の他の実施形態を、図面を参照して説明する。本発明の他の実施形態にかかる無線通信システムは、基地局30が平均伝送時間を保証しつつ、対象サービスクラスの新規端末を新たに収容できるかどうかを判定する受付制御機能を有した無線通信システムに関する。当該無線通信システムは、新規端末を含めたトラヒックパラメータを再計算し、そのパラメータで規定時間を満たすフレームを構成し、フレーム規定を満たすかどうか判定することにより新規端末収容の可否判定を行う。
基地局30は、図1に示すトラヒック受付部310において、新規端末の収容可否を決定するため、トラヒックパラメータ更新部41、UL長生成部42及びUL長比較部43を有する。
トラヒックパラメータ更新部41は、上述のトラヒックパラメータ(通信端末数N、データの平均サイズS、データの平均発生間隔T)の更新を行う。
トラヒックパラメータ更新部41は、新規端末のデータの平均サイズSnew、データの平均発生間隔TD_newとした場合、更新後のトラヒックパラメータの通信端末数(N+1)、データの平均サイズを(N×S+Snew)/(N+1)、データの平均発生間隔を(N×T+TD_new)/(N+1)と算出し、これらのパラメータを記憶する。
UL長生成部42は、上述の新規トラヒックパラメータを用いて対象サービスクラスのUL割当状況(UL−UDCH数、RACH数、UL−LCCH数)を算出し、当該クラス以外のUL割当状況を反映させたUL長を生成し、記憶部に記憶する。
UL長比較部43は、UL長生成部42が生成したUL長を既定のUL上限長と比較し、上限以下であれば、新規端末の収容を許可し、上限を越える場合は収容を拒否する。
ここで、UL−UDCH数、RACH数、UL−LCCH数算出に関しては、上述の第1の実施形態において述べた各部の機能がそのまま使用できる。これらの割当状況は、UL、DLデータ送信に関する推定値として、算出結果記憶部34が保持している。
従って、UL長生成部42は、新規トラヒックパラメータをトラヒックパラメータ記憶部32に記憶させ、UL長生成部42は、平均時間算出部33及びRACH数範囲判定部35を使用し、UL−UDCH数、RACH数、UL−LCCH数の算出を行うことができる。
次に、図5を用いて、基地局30でのトラヒック受付判定フローについて説明する。
図5に示すとおり、トラヒックパラメータ更新部41は、新規トラヒックパラメータを算出、更新し、トラヒックパラメータ記憶部32に記憶させる(S11)。
RACH数範囲判定部35は、予め設定されているMACフレームあたりの最小値と最大値の間でRACH数Nを、平均時間算出部33に対して出力する(S12)。
平均時間算出部33は、入力されるRACH数Nに対応する平均伝送時間、すなわち、平均無線アクセス時間、或いは、平均伝送遅延時間を算出し、RACH数範囲判定部35に出力する。また、UL長生成部は、平均時間算出部33により算出された当該サービスクラスのUL、DLデータ送信に関する割当状況をもとに、フレーム割当状況記憶部38のフレームに反映させる(S13)。
UL長比較部43は、フレーム割当状況記憶部38のULフレーム長が規定ULフレーム長を超える場合は、RACH数を変更する(S14−YES)。一方、規定ULフレーム長を超えない場合(S14−NO)は、平均伝送時間が規定時間を満たすかどうかを判定し(S15)、満たす場合(S15−NO)には、受付OKと判定し、新規端末収容を許可する(S16)。一方、満たさない場合は、RACH数を変更する(S15−YES)。全てのRACH数に対して、受付OKとなるRACH数が存在しない場合、受付NGとし、新規端末収容を拒否する(S17)。
これにより、本発明の無線通信システムにおいては、規定時間を要求されるサービスクラスの受付制御を実施することで、規定時間を満たさない新規端末の収容を拒否し、帯域利用効率向上をより向上させる効果を奏する。また、本発明によれば、新規端末の受付制御(新規端末の収容可否)を、基地局のみの変更で行うことができる効果を奏する。
10…サーバ群、20…有線ネットワーク、30…基地局、40…無線端末、300…測定部、31…トラヒック測定部、32…トラヒックパラメータ記憶部、33…平均時間算出部、331…確率算出部、332…チャネル数算出部、333…RREQ送信時間算出部、334…データ送信時間算出部、335…平均伝送時間算出部、34…算出結果記憶部、35…RACH数範囲判定部、36…RACH数記憶部、37…フレーム長判定部、38…フレーム割当状況記憶部、39…RACH割当部、310…トラヒック受付部、41…トラヒックパラメータ更新部、42…UL長生成部、43…UL長比較部

Claims (14)

  1. 複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、
    前記基地局は、
    前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、
    前記端末局は、
    前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信し、
    前記基地局は、
    前記サービスクラス毎に、
    通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズから無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を、前記ランダムアクセス区間のサイズの規定値が小さいサービスクラスから順番に割り当てて決定する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記基地局は、
    前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、
    収容後のトラヒックパラメータを用いて前記無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、
    前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しない
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信方法。
  3. 複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、
    前記基地局は、
    前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、
    前記端末局は、
    前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信し、
    前記基地局は、
    前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、
    収容後のトラヒックパラメータを用いて無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、
    前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しない
    ことを特徴とする無線通信方法。
  4. 前記基地局のトラヒック測定部は、
    前記サービスクラス毎に、前記通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズを測定し、
    前記基地局の伝送時間算出部は、
    前記測定された通信端末局数、前記平均発生間隔および平均データサイズに基づき無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記基地局のランダムアクセスサイズ算出部は、
    前記サービスクラス毎に、前記無線アクセス時間と要求値に基づく無線アクセス時間との差が、或いは、前記伝送遅延時間と要求値に基づく伝送遅延時間との差が、最小となる前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを算出し、
    前記基地局のランダムアクセスサイズ割当部は、
    前記サービスクラス毎に、算出されたランダムアクセスサイズに基づき、前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  5. 前記基地局のトラヒックパラメータ更新部は、
    前記端末局を新規に収容する際に、前記端末局が属するサービスクラス毎に、前記端末局からの平均発生間隔及び平均データサイズの申告値を用いて、前記サービスクラスの収容後の前記通信端末局数、前記平均発生間隔および前記平均データサイズを更新し、
    記基地局の伝送時間算出部は、
    更新された通信端末局数、平均発生間隔および平均データサイズに基づき前記サービスクラスの無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する
    ことを特徴とする請求項4記載の無線通信方法。
  6. 前記基地局は、
    マルコフモデルに基づいて定められる状態遷移確率に基づいて前記無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の無線通信方法。
  7. 複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、
    前記基地局は、
    前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、
    前記端末局は、
    前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信する無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    前記サービスクラス毎に、通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズから無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を、前記ランダムアクセス区間のサイズの規定値が小さいサービスクラスから順番に割り当てて決定する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 複数の端末局が共通の無線回線により基地局と接続され、
    前記基地局は、前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信し、
    前記端末局は、前記送信データが発生した場合、前記端末局、或いは、前記送信データが属するサービスクラスに対して割り当てられた前記サービスクラス用のランダムアクセス区間に対して、バックオフ時間経過後に、前記帯域割当要求信号を前記ランダムアクセス区間内のスロットにおいて前記基地局にランダムアクセス送信する無線通信システムにおいて、
    前記基地局は、
    前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、
    収容後のトラヒックパラメータを用いて無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、
    前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しない
    ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 前記基地局は、
    前記サービスクラス毎に、前記通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズを測定するトラヒック測定部と、
    前記測定された通信端末局数、前記平均発生間隔および平均データサイズに基づき無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、
    前記サービスクラス毎に、前記無線アクセス時間と要求値に基づく無線アクセス時間との差が、或いは、前記伝送遅延時間と要求値に基づく伝送遅延時間との差が、最小となる前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを算出するランダムアクセスサイズ算出部と、
    前記サービスクラス毎に、算出されたランダムアクセスサイズに基づき、前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを決定するランダムアクセスサイズ割当部と、
    を有することを特徴とする請求項7又は8記載の無線通信システム。
  10. 前記基地局は、
    前記端末局を新規に収容する際に、前記端末局が属するサービスクラス毎に、前記端末局からの平均発生間隔及び平均データサイズの申告値を用いて、前記サービスクラスの収容後の前記通信端末局数、前記平均発生間隔および前記平均データサイズを更新するトラヒックパラメータ更新部と、
    更新された通信端末局数、平均発生間隔および平均データサイズに基づき前記サービスクラスの無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、
    を有することを特徴とする請求項記載の無線通信システム。
  11. 複数の端末局と共通の無線回線により接続され、
    前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信する基地局において、
    前記サービスクラス毎に、通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズから無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を、前記ランダムアクセス区間のサイズの規定値が小さいサービスクラスから順番に割り当てて決定する
    ことを特徴とする基地局。
  12. 複数の端末局と共通の無線回線により接続され、
    前記無線回線における無線フレーム内の上り通信用帯域のうち割当済みの帯域をデマンドアサイン区間、残りの帯域をランダムアクセス区間とし、前記ランダムアクセス区間を異なるQoS(Quality of Service)を提供するサービスクラス毎に分けて管理し、前記ランダムアクセス区間で受信した前記端末局からの帯域割当要求信号に対して、要求分の前記上り通信用帯域を前記デマンドアサイン区間に割り当て、この割り当てられた前記デマンドアサイン区間の帯域で前記端末局から送信される送信データを受信する基地局において、
    前記サービスクラスを利用する端末局を新規に収容する際に、
    収容後のトラヒックパラメータを用いて無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定し、
    前記推定した無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間に基づいて前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズ(スロット数)を推定し、
    前記推定したサービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズが規定値を越える場合には、前記端末局を収容しない、或いは、前記端末局に対して前記サービスクラス用のランダムアクセス区間の使用を許可しない
    ことを特徴とする基地局。
  13. 前記サービスクラス毎に、前記通信端末局数、前記送信データの平均発生間隔および前記送信データの平均データサイズを測定するトラヒック測定部と、
    前記測定された通信端末局数、前記平均発生間隔および平均データサイズに基づき無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、
    前記サービスクラス毎に、前記無線アクセス時間と要求値に基づく無線アクセス時間との差が、或いは、前記伝送遅延時間と要求値に基づく伝送遅延時間との差が、最小となる前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを算出するランダムアクセスサイズ算出部と、
    前記サービスクラス毎に、算出されたランダムアクセスサイズに基づき、前記サービスクラス用のランダムアクセス区間のサイズを決定するランダムアクセスサイズ割当部と、
    を有することを特徴とする請求項11又は12記載の基地局。
  14. 前記端末局を新規に収容する際に、前記端末局が属するサービスクラス毎に、前記端末局からの平均発生間隔及び平均データサイズの申告値を用いて、前記サービスクラスの収容後の前記通信端末局数、前記平均発生間隔および前記平均データサイズを更新するトラヒックパラメータ更新部と、
    更新された通信端末局数、平均発生間隔および平均データサイズに基づき前記サービスクラスの無線アクセス時間、或いは、伝送遅延時間を推定する伝送時間算出部と、
    を有することを特徴とする請求項13記載の基地局。
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