JP5301703B1 - 内燃機関の凝縮水ドレン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の運転時に吸気圧力を大幅に低下させることなく、内燃機関の停止中はもちろんのこと内燃機関の運転中においても吸気マニホールド内に溜まった凝縮水を速やかに且つ連続的に排出することが可能な凝縮水ドレン装置を提供する。
【解決手段】エンジン本体25の外壁に吸気マニホールド27に連通する管継手51を介してドレン管42の上端が接続されている。ドレン管は、鉛直下方へ配管されており、その下端の排出口55は、ドレン装置40のケース44内に挿入されている。ケース44内には、排出口55を閉塞する姿勢と開放する姿勢との間で回動するフラップ弁48が設けられており、フラップ弁はコイルバネ46によって引張力Fで閉塞姿勢側へ付勢されている。フラップ弁に引張力Fよりも大きい圧力P2がかかると、フラップ弁が開いて凝縮水が排出され、その後、閉塞姿勢に戻る。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の吸気マニホールドに溜まった凝縮水を外部に排出するための凝縮水ドレン装置に関する。
従来より、吸気マニホールドに過給機及びインタークーラが備えられた内燃機関が知られている。過給機によって高圧高温に圧縮された空気はインタークーラを通ることにより冷却されて、吸気マニホールドを介して、その下流側にあるシリンダ内に送り込まれる。過給機で圧縮される空気は外気を利用するので水蒸気が含まれている。そのため、インタークーラによって空気が冷却されると、水蒸気の一部又は全てが凝縮して凝縮水になり、吸気マニホールドの底部に溜まる。吸気マニホールドの底部に溜められた凝縮水が長期間放置されると、吸気マニホールドの底部が腐食する場合がある。また、内燃機関の運転時に空気と共に凝縮水がシリンダ内に入り込むと、正常な燃焼が妨げられるだけでなく、ガス中の化学成分と凝縮水とが反応して生成された生成物質(例えば硫酸)によって燃焼系や排気系の構成部品が腐食するおそれがある。このような問題を解消するため、吸気マニホールド内に溜まった凝縮水を除去するべく、従来から、手動操作により開閉されるドレン弁(以下「手動ドレン弁」と称する。)や、特許文献1乃至3に開示されているように自動開閉されるドレン弁(以下「自動ドレン弁」と称する。)が吸気マニホールドに設けられている。
実開平01−066430号公報 特開2001−182542号公報 特開2004−176691号公報
しかしながら、従来の手動ドレン弁は、操作者の操作により開閉されるものであるため、操作し忘れなどのような単純な操作ミスが生じた場合に凝縮水は排出されない。また、従来の自動ドレン弁は、内燃機関の運転時に過給機によって吸気マニホールド内の吸気圧力が基準よりも高くなると閉塞し、内燃機関が停止したり或いは負荷が低下したりして吸気マニホールド内の吸気圧力が基準よりも低くなると開放するように構成されている。そのため、従来の自動ドレン弁では、内燃機関の負荷運転中に凝縮水を排出することができない。このため、内燃機関が長時間運転された場合は、多くの凝縮水が吸気マニホールドに溜まるという問題が生じる。なお、上述した従来の各ドレン弁は、内燃機関が停止した後に凝縮水を排出することを解決課題としているが、内燃機関の運転環境によっては、内燃機関の運転中にも多くの凝縮水が生じる。例えば、湿度が高く、しかもインタークーラの冷却水温度が低い場合は、内燃機関の運転中にインタークーラによって空気が冷却されることにより凝縮水が生じることになる。内燃機関の長時間の運転中に凝縮水が吸気マニホールドの底部に滞留すると、その滞留した凝縮水中に水垢や錆粉などの異物が混入することになり、その異物によってドレン弁が固着してしまうという問題がある。
一方、内燃機関の運転中に凝縮水を排出するためにドレン弁を開放したままにすると、ドレン弁から空気が漏れ出て吸気マニホールド内の吸気圧力が低下し、内燃機関の出力低下を招くおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内燃機関の運転時に吸気圧力を大幅に低下させることなく、内燃機関の停止中はもちろんのこと内燃機関の運転中においても速やかに且つ連続的に吸気マニホールド内に溜まった凝縮水を排出することが可能であり、しかも弁の固着を防止することが可能な凝縮水ドレン装置を提供することにある。
(1) 本発明は、吸気マニホールドに過給機およびインタークーラが設けられた内燃機関に適用される凝縮水ドレン装置に関する。この凝縮水ドレン装置は、第1孔と、ドレン管と、弁と、弾性部材と、第2孔とを具備する。上記第1孔は、内燃機関の過給機からインタークーラを経て送られた空気をシリンダへ供給する吸気マニホールドの底部と外部とを連通している。上記ドレン管は、上記第1孔に接続されており、この第1孔から上記底部よりも下方へ延出されている。上記弁は、上記ドレン管の下端の排出口を閉塞する第1姿勢と該排出口を開放する第2姿勢との間で姿勢変化可能に設けられている。上記弾性部材は、上記弁を上記第1姿勢側へ弾性的に付勢する。上記第2孔は、上記ドレン管の内部と外部とを連通するように上記ドレン管の下端部の管壁に形成されている。この第2孔の内径は、上記ドレン管の内径よりも小さい。このような構成の凝縮水ドレン装置において、上記ドレン管内に溜まった所定量の凝縮水によって上記第2孔が第1力を受けたときに、上記第2孔における凝縮水の表面張力を打ち破って該凝縮水が上記第2孔を通って外部に排出される。また、上記弁の内面が上記第1力よりも大きい第2力を受けたときに、上記弾性部材が上記第1姿勢から上記第2姿勢に姿勢変化して上記排出口から上記ドレン管内の凝縮水が排出される。
内燃機関が停止しているときは過給機も停止するため、吸気マニホールド内の空気は圧縮されておらず、概ね大気圧となる。このとき、上記ドレン管内に所定量の凝縮水が溜まって、上記ドレン管の上記第2孔が受ける圧力が第1力以上になると、凝縮水は、上記第2孔における凝縮水の表面張力を打ち破って、上記第2孔を通って外部に流れ出る。また、内燃機関の運転中は過給機が作動するため、過給機によって圧縮された空気が上記吸気マニホールド内に供給されて、その内部の圧力は大気圧よりも大きくなる。このとき、上記ドレン管内に溜まった凝縮水や上記ドレン管内の空気の圧力上昇などによって上記弁の内面が受ける力が上記第1力よりも大きい第2力以上になると、上記弾性部材の弾性付勢力に抗して上記弁が上記第1姿勢から上記第2姿勢に姿勢変化する。これにより、上記排出口から上記ドレン管内の凝縮水が排出される。凝縮水が排出されたことや、上記排出口の開放による上記ドレン管内の空気の圧力が低下したことによって、上記弁の内面が受ける力が上記第2力未満になると、上記弾性部材の付勢力の方が優るため、弁が上記第2姿勢から上記第1姿勢へ戻されて、再び排出口が上記弁によって閉塞される。なお、内燃機関の運転中であっても運転負荷が低いために過給機の吸気圧力が低かったり、ドレン管内に溜まる凝縮水が少なかったり、運転条件によっては上記弁の内面が受ける圧力が上記第2力未満になることもあり、この場合は言うまでもなく、上記第2孔に上記第1力以上の圧力がかかった場合に上記第2孔から凝縮水が排出される。
このように本発明の凝縮水ドレン装置が構成されているため、内燃機関の停止中はもちろんのこと、内燃機関の運転中においても吸気マニホールド内に生じた凝縮水を排出することができる。また、内燃機関の運転中に弁が排出口を自動的に開放しても、凝縮水が排出されると再び弁が排出口を自動的に閉塞するため、吸気マニホールド内の圧力が大幅に低下しない。
(2) 本発明の凝縮水ドレン装置は、上記弁及び上記弾性部材を収容し、下端部に内部と外部とを連通する第3孔が形成されたケースと、上記第2孔を介して上記ドレン管の内部と上記ケースの内部とを連通するバイパス管と、を更に備えたものである。これにより、第2孔から排出された凝縮水が飛び散ることなく、バイパス管からケース内部に案内されて、第3孔から排出される。
(3) 本発明の凝縮水ドレン装置は、上記弁及び上記弾性部材を収容し、下端部に内部と外部とを連通する第3孔が形成されたケースを更に備えたものである。この場合、上記弁は、上記ケース内に設けられた水平支軸によって回動可能に支持されたフラップ弁であることが好ましい。また、上記弾性部材は、その一端が上記弁の回動端に取り付けられ、その他端が上記ケースに取り付けられたコイルバネであることが好ましい。これにより、第2孔から排出された凝縮水が飛び散ることなく、ケース内部に案内された後に第3孔から排出される。また、簡単な構成でありながら堅牢な凝縮水ドレン装置を実現することができる。
(4) 上記排出口は、上記ドレン管が斜めに切断されることによって鉛直方向に隔てられた上端縁および下端縁を有するものが考えられる。この場合、上記水平支軸は、上記ケース内において上記上端縁側に設けられており、上記第2孔は、上記ドレン管の下端部の管壁において上記下端縁側に設けられていることが好ましい。
これにより、第2孔から凝縮水が流れ出やすくなる。また、第2孔が受ける圧力を少量の凝縮水で上記第1力以上にすることができるため、ドレン管内に溜まる凝縮水の量を少なくすることができる。
本発明によれば、内燃機関の停止中はもちろんのこと、内燃機関の運転中においても吸気マニホールド内に生じた凝縮水を自動的に排出することができる。その結果、内燃機関の吸気系の構成部品、特に吸気マニホールドの腐食を防止することができる。また、内燃機関の運転中に弁が排出口を自動的に開放しても、凝縮水が排出されると再び弁が排出口を自動的に閉塞するため、吸気マニホールド内の圧力が大幅に低下しない。
図1は、本発明の実施形態に係るドレン装置40が適用されるディーゼルエンジン10の構成を模式的に示す模式断面図である。 図2は、ディーゼルエンジン10の過給機22やインタークーラ24の周辺構成を模式的に示す模式構成図である。 図3は、本発明のドレン装置40の構成を示す模式断面図である。 図4は、本発明のドレン装置40の動作を説明するための動作説明図である。 図5は、本発明の実施形態の変形例に係るドレン装置80の構成を示す模式断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態の一例であるドレン装置40(本発明の凝縮水ドレン装置の一例)について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された単なる一例であり、本実施形態は本発明の要旨を変更しない範囲で変更可能である。
ドレン装置40は、図1及び図2に示されるディーゼルエンジン10(本発明の内燃機関の一例)に適用されるものである。ディーゼルエンジン10(以下「エンジン10」と略称する。)は、船舶において発電用モータに回転力を供給する用途として使用されたり、船舶のプロペラ軸を回転させる用途として使用されるものであり、例えば、機関出力が数百kW〜数千kWの大型のディーゼルエンジンである。
図1に示されるように、エンジン10は、複数のシリンダ14が直列に配置されたものであり、主として、シリンダ14と、シリンダ14の上部に配置されたシリンダヘッド16と、シリンダ14に沿って往復運動可能に支持されたピストン11と、シリンダ14の燃焼室15に燃料を噴霧するインジェクタ23と、出力軸に連結されたクランク軸12と、各ピストン11の往復運動をクランク軸12の回転運動に変えるためのコンロッド13と、吸気マニホールド27を介してシリンダ14へ空気を送り込む過給機22と、過給機22から送り込まれた高圧高温の空気を冷却するためのインタークーラ24(図2参照)と、インジェクタ23へ燃料を供給する燃料ポンプ20とから構成されている。これらの各構成要素は、エンジン10の筐体であるエンジン本体25に組み付けられている。
図2に示されるように、過給機22はエンジン本体25に取り付けられており、吸気経路29と排気経路32とを連結するように設けられている。なお、吸気経路29は、空気の取り込み口である吸気口28から各シリンダ14の吸気バルブ18に至る空気の流路であり、排気経路32は、各シリンダ14の排気バルブ19から排気口30に至る空気の流路である。過給機22は、タービン22A及びコンプレッサ22Bを有している。エンジン10の運転時は、排気経路32の排気ダクト31に設けられたタービン22Aが排気の流れを受けて回転すると、吸気経路29の吸入ダクト33に設けられたコンプレッサ22Bが回転する。これにより、吸入した空気が圧縮されて高温化される。
吸気経路29において、過給機22よりも吸気方向下流側(以下、単に「下流側」と称する。)にインタークーラ24が設けられている。過給機22によって高温高圧にされた空気は、インタークーラ24へ送り込まれる。インタークーラ24を通過することによって、コンプレッサ22Bによって高温にされた空気が冷却される。
吸気経路29において、インタークーラ24よりも下流側には、吸気マニホールド27が設けられている。インタークーラ24によって冷却された空気は、インタークーラ24の下流側に設けられた吸気マニホールド27に送られる。吸気マニホールド27は、エンジン本体25に一体に形成されている(図1参照)。吸気マニホールド27から各シリンダ14の吸気バルブ18へ向けて複数の吸気ダクト34が形成されており、その吸気ダクト34を通じて各シリンダ14の燃焼室15へ空気が供給される。
空気には水蒸気が含まれているため、インタークーラ24によって高温の空気が冷却されると、水蒸気の一部又は全てが凝縮して水(凝縮水)になり、吸気マニホールド24の底部に溜まる。この凝縮水は、吸気マニホールド27の底部に水垢や錆などを生じさせる原因となり、また、場合によっては吸気バルブ18から吹き戻された排気に含まれる酸化硫黄と反応して硫酸となり、エンジン本体25を腐食する原因となる。また、凝縮水が空気とともに燃焼室15に入り込むと、凝縮水によって燃焼系や排気系の構成部品が腐食する場合があり、更に凝縮水が燃焼室15からピストンとシリンダとの間を抜けてクランク室36(図1参照)に侵入すると、クランク室36内の潤滑油の性能を低下させるという問題を招く。このような凝縮水を除去するために、本実施形態では、エンジン本体25の側面にドレン装置40が設けられている。
以下、図3を参照しながら、ドレン装置40の構成について説明する。ドレン装置40は、吸気マニホールド27に溜まった凝縮水を排出するためのものである。図3に示されるように、ドレン装置40は、ドレン管42(本発明のドレン管の一例)と、ケース44(本発明のケースの一例)と、コイルバネ46(本発明の弾性部材の一例)と、フラップ弁48(本発明の弁の一例)と、を有している。
図1に示されるように、エンジン本体25には、吸気マニホールド27の内部と外部とを連通する連通孔50(本発明の第1孔の一例)が形成されている。連通孔50は、吸気マニホールド27の底部において凝縮水が1箇所に集まるようにされた最も低い部分と、エンジン本体25の外側とを連通している。この連通孔50は、吸気マニホールド27を区画する内壁を構成するとともにエンジン本体25の外壁を構成する壁面に形成されている。連通孔50の外側の開口には管継手51を介してドレン管42の上端が接続されている。ドレン管42は、管継手51との連結部から下方へ延出されている。つまり、ドレン管42は、連通孔50から下方へ配管されている。
連通孔50よりも下方には、縦方向に長い概ね直方体形状のケース44が設けられている。ケース44は、その後壁44Bがエンジン本体25の外壁にネジなどの固定具によって固定されている。ケース44の上壁44Aには、ドレン管42が通るサイズの開口が形成されている。ドレン管42は、その開口から上壁44Aを貫いてケース44の内部に挿入されている。
図3に示されるように、ドレン管42の下端側に排出口55が設けられている。排出口55は、ドレン管42が斜めに切断させることによって形成されたものである。ドレン管42は鉛直方向へ配管されているため、斜めの切り口である排出口55は、鉛直方向に隔てられた上端縁55Aおよび下端縁55Bを有している。本実施形態では、ドレン管42は、上端縁55Aが後壁44B側に配置され、上端縁55Bが前壁44C側に配置されるように、ケース44の内部に挿入されている。
ドレン管42の下端部の管壁には、ドレン管42の内部と外部とを連通するためのスリット66(本発明の第2孔の一例)が形成されている。スリット66は、管壁を貫通する孔であり、ドレン管42の内径よりも十分に小さいサイズに形成されている。具体的には、スリット66は、約1g未満の凝縮水では、その表面張力によって凝縮水がスリット66を通過することができず、約1g以上の凝縮水が貯留されたときに、スリット66における凝縮水の表面張力を越える水圧P1(本発明の第1力に相当)がスリット66に作用して、凝縮水がスリット66を通過するようなサイズに形成されている。本実施形態では、スリット66は、半径が2〜3mm程度の半円形状となるように形成されている。ここで、スリット66の開口面積は、ドレン管42の内孔面積よりも十分に小さく、もちろん吸気マニホールド27の断面の面積よりも十分に小さいため、エンジン10の運転中であっても、吸気圧力に影響を及ぼすことはほとんどない。
図3に示されるように、ケース44の内部にはフラップ弁48が収容されている。フラップ弁48は、ケース44の中央よりも少し下方に配置されたドレン管44の排出口55を開閉するためのものである。ケース44内において排出口55の上端縁55A側、つまり、排出口55よりも後壁44B側には、支軸53(本発明の水平支軸に相当)が設けられている。支軸53は、後壁44Bに沿うように水平に固定されている。この支軸53にフラップ弁48が回動可能に支持されている。より詳細には、フラップ弁48は支軸53に支持されることによって、ドレン管42の排出口55を閉塞する閉塞姿勢(本発明の第1姿勢に相当)と、排出口55を開放する開放姿勢(本発明の第2姿勢に相当)との間で姿勢変化可能となっている。なお、図3において、実線で示された姿勢が上記閉塞姿勢であり、破線で示された姿勢が上記開放姿勢である。
フラップ弁48において排出口55側の面、つまり、排出口55に当接する当接面49には、ラバーシート57が張り付けられている。したがって、後述のコイルバネ46によってフラップ弁48が上記閉塞姿勢側へ引きつけられると、スリット65の部分を除いて、ラバーシート57と排出口55の周縁部とが密着する。
ケース44の前壁44Cにバネ力調整具59が設けられている。バネ力調整具59は、前壁44Cの上端に載せるように設けられた可動片60と、前壁44Cの上端に当接するボルト61と、を有する。可動片60には、後述のコイルバネ46を固定するための鉤部63が形成されている。可動片60は、前壁44Cの壁面に沿って上下方向へスライド移動可能に構成されている。可動片60の上面にはボルト61を螺合させるねじ穴62が形成されている。ボルト61の先端が前壁44Cの上端に当接した状態で、ボルト61がねじ穴62にねじ込まれると、ねじ込まれた量だけ可動片60を上方へ移動させることができる。可動片60が所定の位置に移動された状態で、可動片60の長穴68に挿通された前壁44Cのボスネジ69にロックナット70が締め付けられることによって、前壁44Cに対して可動片60が固定される。なお、ボルト61のねじ込み深さを調整することにより、可動片60の鉤部63の上下方向の位置を変更することができる。これによりコイルバネ46の引っぱり長さを変えることことができ、ひいてはフラップ弁48を開閉させる力を変えることができる。
ケース44の内部にはコイルバネ46が収容されている。コイルバネ46は、フラップ弁48を上記閉塞姿勢側へ弾性的に付勢するためのものである。コイルバネ46の一端(図3において下側の端部)はフラップ弁46の回動端に引っ掛けるように止められている。また、コイルバネ46の他端(図3において上側の端部)はバネ力調整具59の鉤部63に引っ掛けるように止められている。コイルバネ46は、フラップ弁48が上記閉塞姿勢にある状態で、圧縮方向に力Fを生じさせる所謂引きバネ(引張りコイルバネ)として用いられている。このように引張力Fのコイルバネ46が設けられているため、引張力Fを越える後述する圧力P2(本発明の第2力に相当)がフラップ弁48に加えられない限り、フラップ弁48は、上記閉塞姿勢を維持する。
ケース44の前壁44CにはL字形状の排出管67(本発明の第3孔の一例)が取り付けられている。L字管は、前壁に形成されたドレン孔に液密状に連結されている。排出管67孔は、ケース44の内部と外部とを連通している。この排出管67は、ケース44の底面に近い位置に設けられている。この排出管67はケース44の内部に排水されてその底部に溜まった凝縮水をケース44の外部に排水するためのものである。
上述したようにドレン装置40が構成されているため、例えば、エンジン10が停止しているときに、ドレン管42に設定量以上の凝縮水が溜まると、スリット66に所定の圧力P1がかかり、これにより、凝縮水は、スリット66における凝縮水の表面張力を打ち破って、スリット66を通ってケース44内に流れ出る(図4(A)参照)。また、エンジン10が運転している場合は、吸気マニホールド27内の圧力が大気圧よりも大きくなり、その圧力がドレン管42の凝縮水にも作用する。しかし、エンジン10の運転中であっても運転負荷が低いために過給機22の吸気圧力が低かったり、ドレン管42内に溜まる凝縮水が少なかったりするなどして、フラップ弁48の当接面49にかかる圧力がコイルバネ46の引張力Fよりも小さい場合は、フラップ弁48は上記閉塞姿勢のままとなる。したがって、この場合も、スリット66に上記圧力P1がかかった場合に、凝縮水はスリット66を通ってケース44内に流れ出る(図4(A)参照)。
また、エンジン10が運転しているときに吸気マニホールド27内の圧力が大気圧よりも大きくなって、その圧力がドレン管42の凝縮水に作用して、コイルバネ46の引張力Fよりも大きい圧力P2がフラップ弁48の当接面49にかかると、フラップ弁48が閉塞姿勢から開放姿勢へ姿勢変化する。これにより、凝縮水が排出口55から排出される(図4(B)参照)。なお、ケース44の底部に溜まった凝縮水は、排出管67を経てケース44の外部へ排出される。
フラップ弁48が開放姿勢になると、当接面49に対する凝縮水による圧力は徐々に減少し、凝縮水が全て排出されると当接面49に対する凝縮水による圧力はゼロとなる。このとき、フラップ弁48を上記開放姿勢側へ押しのけていた力がコイルバネ46の引張力Fよりも小さくなり、図4(C)に示されるように、コイルバネ46の引張力Fによってフラップ弁48は開放姿勢から閉塞姿勢に変化する。これにより、排出口55が閉塞される。なお、フラップ弁48が開放姿勢から閉塞姿勢に変化する過程でコイルバネ46のバネ力は徐々に小さくなる。また、フラップ弁48が閉塞姿勢に近づくにつれてドレン管42内の空気が当接面49に作用する圧力が徐々に大きくなる。このため、フラップ弁48が閉塞姿勢に近づくにつれて、フラップ弁48が姿勢変化する速度が徐々に低下する。これにより、排出口55が完全に閉塞されるときはゆっくりと閉じられる。
このようにドレン装置40が作動するため、エンジン10の停止中はもちろんのこと、エンジン10の運転中においても、吸気マニホールド27内に生じた凝縮水を排出することができる。また、エンジン10の運転中にフラップ弁48が排出口55を自動的に開放しても、吸気マニホールド27からドレン管42に流入した空気の圧力に応じて再びフラップ弁48が排出口55を自動的に閉塞するため、吸気マニホールド27内の圧力が大幅に低下することはなく、高圧状態を維持することができる。
以下、図5を参照して上述の実施形態の変形例であるドレン装置80(本発明の凝縮水ドレン装置の一例)について説明する。なお、上述の実施形態の各構成要素と同様の構成要素について、同じ番号の符号を付し示すことにより、その構成要素の詳細な説明を省略する。
図5に示されるように、ドレン装置80は、ドレン管42と、ケース44と、コイル状の圧縮バネ84(本発明の弾性部材の一例)と、蓋体81(本発明の弁の一例)と、バネ受け部85と、調整ボルト83と、バイパス管86(本発明のバイパス管の一例)と、を有している。この変形例では、上述の実施形態とは異なり、ドレン管42の排出口55の周縁部にはスリット66が設けられておらず、ケース44の外側であってドレン管42の下端部付近の管壁に内部と外部とを連通させる小孔89(本発明の第2孔の一例)が形成されている。小孔89は、内径が2〜3mm程度となるように形成されている。バイパス管86は、小孔89を介してドレン管42の内部とケース44の内部とを連通するものであって、一方端が小孔89に連結されており、他方端がケース44の側壁に形成された貫通孔87に連結されている。ドレン管42の下端部の排出口55は水平面となるように処理されている。蓋体81は、排出口55を閉塞する閉塞姿勢(図5において実線で示された姿勢)と排出口55を開放する開放姿勢(図5において破線で示された姿勢)との間で移動可能に設けられている。蓋体81の下方にはバネ受け部85が設けられており、このバネ受け部85と蓋体81との間に圧縮バネ84が設けられている。蓋体81は、圧縮バネ84によって閉塞姿勢側へ弾性的に付勢されている。ケース44の底壁には排出管67と調整ボルト83とが設けられている。調整ボルト83はケース44の底壁に形成されたねじ穴にねじ込まれて、その先端がバネ受け部85に接合されている。バネ受け部85は図示しないガイドなどによって上下方向へ移動可能に構成されており、調整ボルト83のねじ込み深さが変更されることによって、バネ受け部85の位置が上下方向へ移動し、それにより、圧縮バネ84のバネ力が変更されるようになっている。
このように構成されたドレン装置80であっても、エンジン10の停止中はもちろんのこと、エンジン10の運転中においても、吸気マニホールド27内に生じた凝縮水を排出することができる。また、エンジン10の運転中に蓋体81が排出口55を自動的に開放しても、吸気マニホールド27からの空気の圧力に応じて再び蓋体81が排出口55を自動的に閉塞するため、吸気マニホールド27内の圧力が大幅に低下することはなく、高圧状態を維持することができる。
なお上述の実施形態及び変形例では、本発明の第2孔の一例としてスリット66及び小孔89を例示したが、凝縮水の表面張力を生じさせるサイズの孔であれば如何なる形状、大きさのものであってもよい。また、本発明の弁の一例としてフラップ弁48及び蓋体81を例示したが、排出口55を開閉可能なものであれば如何なる形状のものであってもよい。また、本発明の弾性部材の一例としてコイルバネ46及び圧縮バネ84を例示したが、本発明の弾性部材がこれに限定されることなない。
10:ディーゼルエンジン
11:ピストン
14:シリンダ
40:ドレン装置
42:ドレン管
44:ケース
46:コイルバネ
48:フラップ弁
53:支軸
55:排出口
59:バネ力調整具
80:ドレン装置
81:蓋体
84:圧縮バネ
86:バイパス管
89:小孔

Claims (4)

  1. 内燃機関の過給機からインタークーラを経て送られた空気をシリンダへ供給する吸気マニホールドの底部と外部とを連通する第1孔と、
    上記第1孔から上記底部よりも下方へ延出されたドレン管と、
    上記ドレン管の下端の排出口を閉塞する第1姿勢と該排出口を開放する第2姿勢との間で姿勢変化可能に設けられた弁と、
    上記弁を上記第1姿勢側へ弾性的に付勢する弾性部材と、
    上記ドレン管の内部と外部とを連通するように上記ドレン管の下端部の管壁に形成され、上記ドレン管の内径よりも小さい第2孔と、を具備し、
    上記ドレン管内に溜まった所定量の凝縮水によって上記第2孔が第1力を受けたときに、上記第2孔における凝縮水の表面張力を打ち破って該凝縮水が上記第2孔を通って外部に排出され、
    上記弁の内面が上記第1力よりも大きい第2力を受けたときに、上記弾性部材が上記第1姿勢から上記第2姿勢に姿勢変化して上記排出口から上記ドレン管内の凝縮水が排出されるように構成された凝縮水ドレン装置。
  2. 上記弁及び上記弾性部材を収容し、下端部に内部と外部とを連通する第3孔が形成されたケースと、
    上記第2孔を介して上記ドレン管の内部と上記ケースの内部とを連通するバイパス管と、を更に備える請求項1に記載の凝縮水ドレン装置。
  3. 上記弁及び上記弾性部材を収容し、下端部に内部と外部とを連通する第3孔が形成されたケースを更に備え、
    上記弁は、上記ケース内に設けられた水平支軸によって回動可能に支持されたフラップ弁であり、
    上記弾性部材は、その一端が上記弁の回動端に取り付けられ、その他端が上記ケースに取り付けられたコイルバネである請求項1に記載の凝縮水ドレン装置。
  4. 上記排出口は、上記ドレン管が斜めに切断されることによって鉛直方向に隔てられた上端縁および下端縁を有しており、
    上記水平支軸は、上記ケース内において上記上端縁側に設けられており、
    上記第2孔は、上記ドレン管の下端部の管壁において上記下端縁側に設けられている請求項3に記載の凝縮水ドレン装置。
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