JP5300972B2 - スライドファスナー用スライダー並びにクイックオープン式スライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、閉じている左右のファスナーストリンガーを、スライダーを摺動させることなく素早く開けることを可能にするスライダーと、同スライダーを備えたクイックオープン式スライドファスナーに関する。
通常のスライドファスナーは、左右一対のファスナーテープの相対する側縁に沿って多数の務歯が取着された左右一対のファスナーストリンガーを備えている。このファスナーストリンガーの務歯列の一端に上止が、他端に下止が取り付けられており、務歯列には左右のファスナーストリンガーを開閉するためのスライダーが挿通されている。一般的には、このスライダーを務歯列に沿って摺動させることにより、左右のファスナーストリンガーを開閉する。
こうした通常のスライドファスナーとは異なり、閉じている左右のファスナーストリンガーを、スライダーを摺動させることなく素早く分離させることを可能にした、いわゆるクイックオープン式スライドファスナーも知られている。例えば、特許第4103088号公報(特許文献1)により提案されているスライドファスナーでは、左右のファスナーストリンガーを左右方向にたやすく開けるようにするため、スライダーを左側部分と右側部分とに2つに分割し、両者を円形磁石をもって係脱できるようにしている。
また、米国特許第2,575,501号明細書(特許文献2)に開示されたクイックオープン式スライドファスナーは、一方のファスナーストリンガーの務歯列の上止側端部に配された所定数の務歯を排除するとともに、その務歯が排除されたファスナーテープの部位をスライダーの上下翼片の上下フランジ間に形成されたテープ挿通路から外しやすくするため、前記テープ挿通路を構成する間隙を通常の間隙よりも大きくしている。これは、通常の間隙では、ファスナーテープに添設されている芯部が、スライダーの上下翼片の上下フランジ間のテープ挿通路に引っ掛かってしまうのを避けるためである。
この特許文献2に開示されたクイックオープン式スライドファスナーを強制的に分離状態にする場合には、スライダーを務歯を排除した部位まで摺動させた後に、左右のファスナーストリンガーに横引き力を加える。すると、務歯が排除されていない他方のファスナーストリンガーにスライダーを残した状態で、務歯が排除されているファスナーテープの芯部をテープ挿通路を介してスライダーから抜き取ることができる。後は、一気に務歯列の噛合を解除させることができる。前記テープ挿通路の間隙は、スライダーの上翼片側又は下翼片側の左右フランジのうち、一方のフランジの延設高さを低くすることで、前記テープ挿通路の間隙を一定幅拡げてある。
特許第4103088号公報 米国特許第2,575,501号明細書
特許文献1に記載されているクイックオープン式スライドファスナーでは、スライダーを左側部分と右側部分との別部品を用いて構成する必要がある。また、スライダーの左側部分と右側部分とに、それぞれ強力な磁石を配置しなくてはならないので、スライダーが大型化してしまうという不具合を生ずる。また、スライダーに磁石を配置すると、スライダーの左側部分と右側部分とを分離させた状態で磁性体が近くに存在した場合に、当該磁性体とスライダーとが吸着してしまい、スライダーの操作性を損なうことになる。
また、スライダーが左側部分と右側部分との別部品で構成されているために、既存のスライダーとは部品の形状が大きく異なるものとなる。その結果、当該クイックオープン式スライドファスナーを生産するに際して、既存の生産ラインとは異なる別の専用の生産ラインを準備しなくてはならないなど、製品価格の上昇を招く要因ともなる。
一方、特許文献2に記載されているクイックオープン式スライドファスナーでは、噛合状態にある務歯列を分離させるためには、スライダーを上止側の端部まで摺動操作を一旦行った後に、左右のファスナーストリンガーを左右方向に開く操作を行わなければならない。したがって、スライダーが任意の位置にあるとき、その場でスライドファスナーを瞬時に開く操作を行うことができなかった。
本発明は、こうした従来技術を改善するために創出されたもので、スライドファスナー上におけるスライダーの位置に関わらずスライドファスナーを瞬時に開く操作を行うことができ、小型で既存の生産設備を用いて生産を行うことが可能なクイックオープン式スライドファスナーを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明に係るスライドファスナー用スライダーは、左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガーの対向側縁に取着された第1及び第2務歯列に挿通して噛合/分離状態に切り替えるスライドファスナー用スライダーであって、上翼片及び下翼片と、左右の肩口の中央に配され前記上翼片と前記下翼片とを連結する連結柱と、前記上翼片及び前記下翼片のうちの少なくとも何れか一方の側縁部から対向する翼片側に向けて延設するフランジとを備え、当該フランジの端縁側に前記各第1及び第2ファスナーストリンガーの各ファスナーテープを挿通案内するテープ挿通路が形成され、前記スライダーの内部には、前記第1務歯列及び第2列歯列を挿通させるための務歯案内通路が形成されており、前記第1ファスナーストリンガー及び第2ファスナーストリンガーに左右方向に向けた横引き力が加わると、前記第1務歯列の務歯が前記テープ挿通路に食い込んで前記テープ挿通路が拡幅可能とされており、前記務歯が前記上翼片及び下翼片のうちの少なくとも何れか一方を撓ませて前記フランジを乗り越え、前記スライダーの前記務歯案内通路から外れるようにされてなる、ことを特徴とする。
また、他の発明は、前記フランジの肩口側における延設高さを中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定し、前記テープ挿通路の間隙を中央部から肩口側に向けて漸次広くなる傾斜形状に形成してなることを特徴とする。
また、他の発明は、前記フランジの後口側における延設高さを中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定し、前記テープ挿通路の間隙を中央部から後口側に向けて漸次広くなる傾斜形状に形成してなることを特徴とする。
また、他の発明は、前記上翼片及び下翼片のうちの少なくとも何れか一方の翼片部分に、スライダーの前後方向に亙って薄肉部を形成してなることを特徴とする。
また、他の発明は、第2ファスナーストリンガーの一側縁に配された第2務歯列の下端に連設した箱棒と、第1ファスナーストリンガーの一側縁に配された第1務歯列の下端に連設され前記第2ファスナーストリンガーに対して開離嵌挿可能に構成された蝶棒とを備え、前記スライダーにおける前記第1ファスナーストリンガー側の前記上翼片及び下翼片のうちの少なくとも何れか一方の翼片部分に、スライダーの前後方向に亙って前記薄肉部を形成してなることを特徴とする。
また、他の発明は、第2ファスナーストリンガーの一側縁に配された第2務歯列の下端に連設した箱棒と、第1ファスナーストリンガーの一側縁に配された第1務歯列の下端に連設され前記第2ファスナーストリンガーに対して開離嵌挿可能に構成された蝶棒とを備え、前記スライダーにおける前記第1ファスナーストリンガー側に、前記傾斜形状に形成したフランジを有してなることを特徴とする。
本発明によれば、スライダーの上翼片又は下翼片に可撓性を備えたので、閉鎖状態のクイックオープン式スライドファスナーにおけるスライダーの肩口から出ている第1及び第2ファスナーストリンガー同士に左右方向に向かう横引き力を加えるとフランジが務歯に乗り上がろうとする。すると、可撓性を備える上翼片又は下翼片が撓み、テープ挿通路が拡幅されて、テープ挿通路に務歯が噛み込んだ状態となる。
更に左右のファスナーストリンガー同士に左右方向の横引き力を加え続けると、テープ挿通路に食い込んでいる務歯がフランジ端縁の頂部を滑りながら徐々にスライダーの後口側へと移動する。スライダーの上翼片又は下翼片は可撓性を備えているので、テープ挿通路に食い込んでいる務歯がスライダーの上翼片又は下翼片を拡開方向に撓ませながら、テープ挿通路を通過する。すると、スライダーの務歯案内通路に存在する務歯が、拡幅されたテープ挿通路から順次外れてゆき、務歯列が完全にスライダーから外れる。
務歯列がスライダーから外れた後は、噛合状態にある左右のファスナーストリンガーを左右方向に向けて軽く開くだけで、噛合状態にあった務歯列同士を簡単に分離状態に切り替えることができる。
また、他の発明によれば、テープ挿通路の間隙を中央部から肩口側に向けて漸次広くなる傾斜形状に形成したので、第1及び第2ファスナーストリンガー同士に左右方向に向かう横引き力を加えた際に、フランジの延設高さが低く設定されている肩口側のフランジが務歯に乗り上がろうとする。すると、可撓性を備える上翼片又は下翼片が撓み、テープ挿通路が拡幅されて、テープ挿通路に務歯が噛み込んだ状態となる。
更に左右のファスナーストリンガー同士に左右方向の横引き力を加え続けると、テープ挿通路に食い込んでいる務歯が、傾斜形状に形成されているフランジ端縁の頂部を滑りながら徐々にスライダーの後口側へと移動する。スライダーの上翼片又は下翼片は可撓性を備えているので、テープ挿通路に食い込んでいる務歯がスライダーの上翼片又は下翼片を拡開する方向に撓ませながら、テープ挿通路を更に拡幅させる。テープ挿通路が務歯の厚さまで拡幅されると、拡幅されているテープ挿通路を介して務歯が順次外れてゆき、務歯列が完全にスライダーから外れる。
務歯列がスライダーの務歯案内通路から外れた後は、噛合状態にある左右のファスナーストリンガーを左右方向に向けて軽く開くだけで、噛合状態にあった務歯列同士を簡単に分離状態に切り替えることができる。
また、他の発明によれば、テープ挿通路の間隙を中央部から後口側に向けて漸次広くなる傾斜形状に形成した。これにより、スライダーの後口側の遠方からスライダーの後口に向けて、噛合状態にあった第1及び第2ファスナーストリンガー同士に横引き力を加えて順次分離状態に切り替えて来た際に、フランジの延設高さが低く設定されている後口側のフランジが務歯に乗り上がろうとする。すると、可撓性を備える上翼片又は下翼片が撓み、テープ挿通路が拡幅されて、テープ挿通路に務歯が噛み込んだ状態となる。
更に左右のファスナーストリンガー同士に強めの横引き力を加えると、テープ挿通路に食い込んでいる務歯が、傾斜形状に形成されているフランジ端縁の頂部を滑りながら徐々にスライダーの肩口側へと移動する。スライダーの上翼片又は下翼片は可撓性を備えているので、テープ挿通路に食い込んでいる務歯がスライダーの上翼片又は下翼片を拡開する方向に撓ませながら、テープ挿通路を更に拡幅させる。テープ挿通路が務歯の厚さまで拡幅されると、拡幅されているテープ挿通路を介して務歯が順次外れてゆき、務歯列が完全にスライダーから外れる。
また、他の発明によれば、上翼片及び下翼片のうちの少なくとも何れか一方の翼片部分に、スライダーの前後方向に亙って薄肉部を形成したので、左右のファスナーストリンガーを左右方向に向けて開いた場合に、常に薄肉部が形成されている翼片を拡幅する方向に撓ませながら、この翼片側の務歯列を、拡幅されているテープ挿通路を介して外すことができる。したがって、常に予め定めたファスナーストリンガー側にスライダーを残した状態で、左右のファスナーストリンガー同士を分離状態にすることができる。
また、他の発明によれば、第2ファスナーストリンガーの下端に箱棒を備え、第1ファスナーストリンガーの下端に蝶棒を備え、スライダーの第1ファスナーストリンガー側の翼片部分に薄肉部を形成したので、クイックオープン式スライドファスナーの左右のファスナーストリンガーを左右方向に向けて開いた場合に、常に第1ファスナーストリンガー側の務歯列を外すことができる。したがって、常に箱棒側の第2ファスナーストリンガーにスライダーを残した状態で、左右のファスナーストリンガー同士を分離させることができる。分離したファスナーストリンガーを再び閉じる場合には、従来の開離嵌挿具を備えたスライドファスナーと同様に、スライダーを箱棒の位置まで下げてから、スライダー及び箱体に蝶棒を挿入した後に、スライダーを第1及び第2務歯列に沿って摺動させればよい。
また、他の発明によれば、第2ファスナーストリンガーの下端に箱棒を備え、第1ファスナーストリンガーの下端に蝶棒を備え、スライダーの第1ファスナーストリンガー側のフランジを傾斜形状に形成したので、クイックオープン式スライドファスナーの左右のファスナーストリンガーを左右方向に向けて開いた場合に、常に第1ファスナーストリンガー側の務歯列を外すことができる。したがって、常に箱棒側の第2ファスナーストリンガーにスライダーを残した状態で、左右のファスナーストリンガー同士を分離させることができる。分離したファスナーストリンガーを再び閉じる場合には、従来の開離嵌挿具を備えたスライドファスナーと同様に、スライダーを箱棒の位置まで下げてから、スライダー及び箱体に蝶棒を挿入した後に、スライダーを第1及び第2務歯列に沿って摺動させればよい。
図1は、クイックオープン式スライドファスナー全体の平面図である。 図2は、スライダーを後口側から見た斜視図である。 図3は、スライダーを左側から見た側面図である。 図4は、図1のIV−IV線に沿った矢視断面図である。 図5は、図1のV−V線に沿った矢視断面図である。 図6は、図1のVI−VI線に沿った矢視断面図である。 図7は、スライダーの肩口に近い部分において、最初の務歯がフランジ側のテープ挿通路に食い込んだ状態を示す平面断面図である。 図8は、図5に示した断面付近において務歯がテープ挿通路に食い込んでいる状態を示す平面断面図である。 図9は、図8に示した状態から更に噛合していた務歯が一つ分離し、その分離した務歯がテープ挿通路に新たに食い込んだ状態を示す図である。 図10は、第1務歯列の全ての務歯がスライダーから外れて、左右のファスナーストリンガー同士が分離した状態を示す図である。 図11は、スライダーにおけるテープ挿通路の他の実施形態を説明する左側面図である。 図12は、スライダーにおけるテープ挿通路の他の実施形態を説明する左側面図である。 図13は、スライダーにおけるテープ挿通路の他の実施形態を説明する左側面図である。 図14は、スライダーにおけるテープ挿通路の他の実施形態を説明する左側面図である。 図15は、図14に示すスライダーを後口側から見た図である。 図16は、スライダーにおけるテープ挿通路の他の実施形態を説明する左側面図である。 図17は、可撓性を得るための薄肉部を上翼片に形成したスライダーを、後口側から見た斜視図である。 図18は、図17に示すスライダーを後口側から見た図である。 図19は、可撓性を得るための薄肉部を上翼片及び下翼片の双方に形成したスライダーを、後口側から見た図である。
符号の説明
10 クイックオープン式スライドファスナー
12 第1務歯列
12−1〜12−4 第1〜第4番目の務歯
13 第2務歯列
14 芯部
16 第1ファスナーストリンガー
17 第2ファスナーストリンガー
24 補強フィルム
30 蝶棒
33 凹陥部
34 第1係止部
38 噛合突起
40 箱棒
40B 箱体
44 第2係止部
50、150、250、350、450 スライダー
50D 連結柱
50F、750F フランジ
50T、150T、350T、450T、550T、650T フランジ
50U、250U、350U、550U、650U フランジ
52 上翼片
53 下翼片
54 薄肉部
55 溝部
58 引手取付柱
59 引手
59A 引手軸部
以下、本発明に係るクイックオープン式スライドファスナーの代表的な実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、スライダー50の上翼片52(図2参照)を切欠して示す本実施形態に係る開離嵌挿具付きクイックオープン式スライドファスナー10の平面図である。なお、開離嵌挿具は蝶棒30、箱棒40及び箱体40Bから構成されている。
図1に示すように、閉じている左右のファスナーストリンガーを素早く開くことが可能なクイックオープン式スライドファスナー10は、例えば常用の衣類や、瞬時に開けることが求められる緊急用の衣服等において、例えば左右の前身頃の開閉を可能にする開閉具である。
クイックオープン式スライドファスナー10は、第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17と、第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17の対向する側縁部に沿って配された左右の芯部14と、それぞれの芯部14を挟持するように所定の間隔をおいて多数の務歯を列設した第1務歯列12及び第2務歯列13と、第1務歯列12及び第2務歯列13に挿通してスライドファスナー10の開閉を可能にするスライダー50とを備えている。なお、第1務歯列12及び第2務歯列13を構成する各務歯の素材として、ポリアセタール等の樹脂成形品を用いることができる。
スライダー50の内部には、第1務歯列12及び第2務歯列13を上下方向に挿通させるための務歯案内通路が、フランジ50F及びフランジ50Tで囲まれる形でY字形に形成されている。また、務歯案内通路の肩口側(図1に示す実施形態では、スライダー50の上部)の中央部には、上翼片52(後段にて説明する図2及び図3参照。)と下翼片53とを連結する連結柱50Dを配してある。
務歯案内通路の前後端には、スライダー50の前端側の連結柱50Dの両側に設けられた左右の肩口と、後端側に設けられた後口とが形成されている。スライダー50の肩口は、分離した左右の務歯を務歯案内通路へ導入又は導出し、後口は、噛合した左右務歯を務歯案内通路へ導入又は導出する。
スライダー50を第1務歯列12及び第2務歯列13に沿って図示せぬ上止側に摺動させると、スライダー50の後口からは、分離状態にあった左右の第1務歯列12及び第2務歯列13が噛合状態となって出てくる。逆に、スライダー50を開離嵌挿具側に摺動させると、スライダー50の後口から噛合状態にある第1務歯列12及び第2務歯列13が導入され、左右の肩口からは第1務歯列12及び第2務歯列13が分離状態となって出てくる。
第1ファスナーストリンガー16における第1務歯列12の下方には蝶棒30を連設してあり、第2ファスナーストリンガー17における第2務歯列13の下方には、箱棒40を連接してある。
箱棒40の下端部には箱体40Bが固設されており、スライダー50を介して蝶棒30の下端部を挿入することで、左右の第1ファスナーストリンガー16と第2ファスナーストリンガー17とを結合させることが可能となる。この箱体40Bには、蝶棒30の下端部を挿入するための中空部が形成されている。なお、これらの蝶棒30と、箱棒40と、箱体40Bとから開離嵌挿具が構成されている。
図1に示した開離嵌挿具付きクイックオープン式スライドファスナー10では、箱棒40の下端に箱体40Bを備える開離嵌挿具を用いているが、この他にも箱体40Bを用いないサイドオープン式のスライドファスナーに本発明を適用することも可能である。また、図1に示す実施例では、1つのスライダーを摺動させることにより開閉を可能とするクイックオープン式スライドファスナー10に本発明を適用した実施形態について説明してあるが、後口同士を対向させて2つのスライダー50を務歯列に挿通させる両開き式のスライドファスナーに本発明を適用することもできる。
図1に示すように、第1ファスナーストリンガー16の蝶棒30側のテープ端部の表裏には、樹脂製フィルムなどによる補強フィルム24が貼着してある。そして、この補強フィルム24及び芯部14を共に挟み込む形で蝶棒30を固着している。また、同様に、第2ファスナーストリンガー17の箱棒側のテープ端部の表裏にも、補強フィルム24が貼着されている。この補強フィルム24及び芯部14を共に挟み込む形で箱棒40が固着される。
箱棒40における蝶棒30と相対する対向側面の第2務歯列13側には、台形平板状の第2係止部44が突出している。第2係止部44は、後述する蝶棒30の第1係止部34と係合する部分である。
蝶棒30における箱棒40と相対する対向側面には、蝶棒30の端部側に向けた係止面で構成された第1係止部34が、表裏の両側壁により補強された形で突出している。第1係止部34の上面側には、第2務歯列13の最下端の務歯と噛合する噛合突起38が形成されている。第1係止部34は、スライダー50を最下位まで移動させて箱体40Bに当接させた状態でスライダー50の肩口へ蝶棒30を挿入した際に、箱棒40側の第2係止部44と係合させることで、蝶棒30を箱棒40に対してファスナーストリンガーの長手方向に位置決めするための部分である。第1係止部34の下方の箱体40B側には、両側壁で囲まれた凹陥部33が形成されている。この凹陥部33には、箱棒40の第2係止部44が進入する部分である。
次に、図2及び図3を用いて、スライダー50の構造について説明する。図2は、スライダー50を後口側から見た斜視図であり、図3は、スライダー50の左側面図である。
図2及び図3に示すように、スライダー50の上翼片52及び下翼片53は、連結柱50Dにより連結されている。スライダー50は、上翼片52と下翼片53と連結柱50Dとから構成されるスライダー本体と、スライダー本体の摺動操作時の摘まみ手である引手59と、引手59の回動中心となる引手軸部59Aを回動自在に遊挿する開口部を形成する引手取付柱58とから構成されている。
上翼片52及び下翼片53の左右両側縁には、スライダー50の移動に伴い第1務歯列12及び第2務歯列13同士を摺動案内するためのフランジ50F、50T、50Uが上下方向に対向して延設されている。上翼片52及び下翼片53の各フランジ50Fの対向端縁間に形成される空間部分、及びフランジ50T、50Uの対向端縁間に形成される空間部分は、第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17のファスナーテープを挿通させるためのテープ挿通路となる。
上下二つのフランジ50Fの対向端縁間に形成されるテープ挿通路は、図3の側面図に示されるように、肩口側から後口側まで一定の間隙h'で形成されている。このテープ挿通路は、第2ファスナーストリンガー17のファスナーテープを挿通案内するための間隙であるので、テープ挿通路の間隙h'は、ファスナーテープの厚さよりも僅かに広く、第2務歯列13の厚さよりも狭く、通常のスライダーと同様の間隙広さに設定されている。
フランジ50T、50Uの対向端縁間のテープ挿通路は、蝶棒30を有する第1ファスナーストリンガー16のファスナーテープを挿通案内するテープ挿通路を構成する。このフランジ50T、50Uの対向端縁間のテープ挿通路は、図3の側面図に示すように、肩口側のテープ挿通路の間隙Hを後口側のテープ挿通路の間隙hよりも広くなるように、上翼片52における第1フランジ50Tの肩口側の延設高さを中央部の延設高さよりも低くした傾斜形状に設定している。なお、図3に示す実施形態では、後口側のテープ挿通路の間隙hを、第1フランジ50F側のテープ挿通路の間隙h'よりも広くなるように設定してあるが、上翼片52の可撓性に応じて、後口側のテープ挿通路の間隙hを、フランジ50F側のテープ挿通路の間隙h'程度まで狭く設定することも可能である。
図3に示す実施形態によれば、スライダー50の下翼片53から延設しているフランジ50Uは、肩口側から後口まで一定の低い延設高さに設定されている。これに対し、上翼片52から延設しているフランジ50Tは、肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低くなる傾斜形状に設定されている。なお、他の実施形態として、図3に示す実施形態とは逆に、上翼片52から延設しているフランジを、肩口側から後口まで一定の延設高さに設定し、下翼片53から延設しているフランジを、肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低くなる傾斜形状に設定することもできる。
次に、図4〜図6を用いて、本実施形態によるスライダー50から第1務歯列12とともに第1ファスナーストリンガー16を外すときの状況について説明する。図4は、図1に示したIV−IV線の矢視断面図であり、図5は、図1に示したV−V線の矢視断面図である。また、図6は、図1に示したVI−VI線の矢視断面図である。なお、図1及び図2に示した部分と同じ部分に同一の符号を付してその説明を省略する。
図4〜図6は、それぞれスライダー50の務歯案内通路及び第1ファスナーストリンガー16の断面図であり、務歯案内通路の内部から肩口側に向けた断面図である。図4に示す断面は、スライダー50の肩口に近い部分の断面図であるので、最も肩口側に近いフランジ50Tの延設高さが最も低く示されている。図5に示す断面は、図4で示す位置よりも後口側に少し近づいているために、図4に示す状態よりもフランジ50Tの延設高さが高く示されている。更に図6に示す断面では、更に後口側に近づいているために、図5に示す状態よりもフランジ50Tの延設高さが更に高く示されている。
このように、フランジ50Tの延設高さは、肩口から中央部に近づくにつれて高くなるように設定してあるので、通常のスライダー50の摺動操作によって、分離状態にある第1務歯列12及び第2務歯列13をそれぞれスライダー50の肩口から導入して、順次噛合させることができる。
また、本実施形態に係るスライダー50を、結晶性ポリアミド樹脂等の可撓性を備える樹脂成形品で成形することが好ましい。スライダー50に可撓性を備える素材を用いることによって、スライダー50の上翼片52のフランジ50T側を、図4の二点鎖線で示す外方向に撓ませることができる。一方、第1及び第2務歯列12、13の素材には、前記結晶性ポリアミド樹脂等よりも硬度の高いポリアセタール樹脂等を使うとよい。スライダー50及び第1及び第2務歯列12、13の材質は、前述の例に限るものではないが、少なくともスライダー50の翼片の剛性は、第1及び第2務歯例12、13の剛性より低く設定するとよい。
閉鎖状態にある本実施形態のクイックオープン式スライドファスナー10を瞬時に分離させるには、スライダー50を任意の位置に停止させておき、第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17を開く左右方向に向けて横引き力を加える。すると、第1務歯列12の最も肩口側の務歯が、延設高さが低く設定されている肩口側のフランジ50T、50Uの間のテープ挿通路に入り込もうとして、上翼片52の隅部を上方に撓ませる。その結果、肩口側のテープ挿通路が拡幅されるので、テープ挿通路に第1務歯列12が食い込んだ状態となる。更に、左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17に横引き力を加え続けると、テープ挿通路に食い込んでいた第1務歯列12の務歯がフランジ50T、50Uを乗り越えて、図4の仮想線で示すように、完全にスライダーの務歯案内通路から外れる。
また、左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17を左右方向に向けて開く横引き力を加えた際に、フランジ50T、50Uが、第1務歯列12に乗り上がりやすくするために、フランジ50T、50Uと第1務歯列12とが当接する乗上部50Vである隅角部に面取部を形成するようにしてもよい。また、務歯の隅角部に、同様の面取部を形成することもできる。
次に、図7〜図10を用いて、閉じている左右のファスナーストリンガーを、スライダーの摺動に依らず素早く開く操作を行った際の、第1務歯列12の動きについて説明する。
図7は、スライダー50の務歯案内通路に存在する第1務歯列12の肩口に最も近い最初の務歯12−1が、フランジ50T、50Uの対向端縁間のテープ挿通路に食い込んだ状態を示している。また、図8は、2番目の務歯12−2がテープ挿通路に食い込んでいる状態を示している。図9は、図8に示した状態から、噛合していた3番目の務歯12−3が一つ分離し、その分離した務歯がテープ挿通路に新たに食い込んだ状態を示す図である。図10は、スライダー50の務歯案内通路に入っていた全ての務歯12−1〜12−4が外れて、左右の第1ファスナーストリンガー16と第2ファスナーストリンガー17とが分離した状態を示している。
例えば、衣服の左前身頃の中央側の側縁に第1ファスナーストリンガー16を縫着し、右前身頃の中央側の側縁に第2ファスナーストリンガー17を縫着しておき、第1務歯列12及び第2務歯列13が噛合状態にある状態から、左右の第1ファスナーストリンガー16と第2ファスナーストリンガー17とを一気に分離させる場合について説明する。
先ず、第1務歯列12及び第2務歯列13を噛合状態にしておく。そして、スライダー50を停止させた状態で、スライダー50の肩口から出ている左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17に対して、図7にて矢印で示すように、左右方向に開く横引き力を加える。
すると、図7に示すように、最初にスライダー50の肩口に最も近い部分にある第1ファスナーストリンガー16の1番目の務歯12−1が、フランジ50T、50Uの間に形成されたテープ挿通路に食い込んだ状態となる。このとき、可撓性を備える上翼片52の肩口側隅角部が、図4に仮想線で示したように上方に撓んでおり、テープ挿通路が拡幅されている。
図7に示す状態から、更に左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17を左右方向に向けて開き続けると、食い込んだ務歯12−1がテープ挿通路を更に拡幅して、上翼片52の撓みが増す。すると、図8に示すように、隣接する2番目の務歯12−2がフランジ50T、50Uの間の拡幅されたテープ挿通路に食い込んだ状態となる。
図8に示す状態から、更に左右の第1及び第2ファスナーストリンガー16、17を左右方向に向けて開くように横引き力を加え続けると、図9に示すように、第2務歯列13と噛合状態にあった務歯のうち、3番目の務歯12−3の噛合が外れ、第2務歯列13から離間していく。このとき、更に横引き力を加え続けることにより、第1務歯列12の3番目の務歯12−3の一部がフランジ50T及び50Uの間のテープ挿通路に食い込んだ状態となる。
図9に示す状態から、更に左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17に対して横引き力を加え続けると、3番目の務歯12−3がテープ挿通路の間隙を更に拡げる。これが順次なされることにより、スライダー50の務歯案内通路内に存在する複数の務歯12−1〜12−4が、肩口側から順番にテープ挿通路を通過して、最終的に第1務歯列12がスライダー50の務歯案内通路から完全に外れる。第1務歯列12がスライダー50の務歯案内通路から外れると、務歯を噛み込んでいた上翼片52の撓み(弾性変形)が戻り、原形(図4の実線位置)まで戻る。
第1務歯列12が完全にスライダーから外れると、スライダー50の後口から出ている噛合状態の第1務歯列12及び第2務歯列13は、格別の横引き力を加えなくとも上止側から順に噛合が外れて、図10に示すように、分離した状態となる。更に左右の第1務歯列12及び第2務歯列13を分離させてゆくと、図1に示した蝶棒30が箱体40Bから抜けて、左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17が完全に分離した状態となる。
以下、一旦完全に分離した左右の第1ファスナーストリンガー16及び第2ファスナーストリンガー17を、再び噛合状態にする場合について説明する。先ず、スライダー50を第2ファスナーストリンガー17の開離嵌挿具の箱体40Bの位置まで下ろして、箱体40B上面にスライダー50の後口を当接させておく。
次に、第1ファスナーストリンガー16の蝶棒30をスライダー50の肩口から挿入して、蝶棒30の下端部が箱体40Bの蝶棒挿入空間に挿入されるまで差し込む。蝶棒30の下端部が箱体40Bの蝶棒挿入空間に挿入すると、箱棒40の第2係止部44が蝶棒30の凹陥部33に進入し、上下方向に対する位置決めがなされる。蝶棒30を箱棒40に係止させた状態でスライダー50を上止に向けて摺動させると、第1務歯列12と第2務歯列13とが噛合して、衣服の左前身頃と右前身頃が閉じて、双方の前身頃同士を結合させることができる。
次に、本発明に係るスライドファスナー用スライダーの他の実施形態について、図11〜図16を用いて説明する。図11〜図14及び図16は、図3に示したと同様の左側面図である。図15は、図14に示すスライダー450を後口側から見た背面図である。なお、図3に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示した実施形態では、スライダー50の下翼片53から延設しているフランジ50Uは、肩口側から後口まで一定の低い延設高さに設定されている。また、上翼片52から延設しているフランジ50Tは、肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定されている。なお、図示実施形態にあっても、スライダー150、250、350及び450の上翼片52又は下翼片53のいずれかは可撓性を備えているので、上翼片52又は下翼片53を撓ませてテープ挿通路を拡幅することが可能となっている。
図11に示す実施形態では、スライダー150の上翼片52から延設しているフランジ150Tにおける下翼片53との対向端縁は、肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定されている。そして、下翼片53からはフランジが延設されていない。こうして肩口側のテープ挿通路の間隙Hが幅広に設定され、後口側のテープ挿通路の間隙hを狭く設定している。
また、図12に示す実施形態では、図11に示した実施形態とは逆に、スライダー250の上翼片52からはフランジが延設されておらず、下翼片53からフランジ250Uを延設している。フランジ250Uは、肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定されている。そして、この状態で肩口側のテープ挿通路の間隙Hが幅広に設定され、後口側のテープ挿通路の間隙hが狭く設定されている。
また、図13に示す実施形態では、図11及び図12に示した実施形態とは異なり、スライダー350の上翼片52及び下翼片53の双方から、フランジ350T及びフランジ350Uを延設している。そして、フランジ350T及びフランジ350Uの双方ともに、肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定されている。その結果、肩口側のテープ挿通路の間隙Hが幅広に設定され、後口側のテープ挿通路の間隙hが狭く設定されている。
また、図14及び図15に示すように、フランジの肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状を、フランジ450Tの一部に形成し、残りの部分を上翼片52と平行に形成することもできる。なお、図14に示す実施形態においても、肩口側のテープ挿通路の間隙Hが幅広に設定され、後口側のテープ挿通路の間隙hが狭く設定されている。
図15に示すように、上下二つのフランジ50Fの対向端縁間の空間部分であるテープ挿通路は、肩口側から後口側まで一定の間隙h'に形成している。なお、図示せぬ左右の第1及び第2ファスナーストリンガーを左右方向に向けて開く横引き力を加えたとき、必ず傾斜形状が形成されている側のテープ挿通路から務歯が外れるようにするために、傾斜形状が形成されている側のテープ挿通路の後口側の間隙hは、反対側の平行に形成されているテープ挿通路の間隙h'よりも広く設定することが好ましい。
また、図16に示すように、フランジの肩口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状と、フランジの後口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低い傾斜形状とを併用した、フランジ550U及びフランジ550Tを用いることもできる。なお、図16に示す実施形態においては、スライダー550の肩口側及び後口側のテープ挿通路の間隙Hが幅広に設定され、中央部のテープ挿通路の間隙hが狭く設定されている。
図16に示すように、スライダー550の肩口側及び後口側の延設高さが中央部の延設高さよりも低くなるようにして、肩口側及び後口側の双方に傾斜形状を形成することにより、肩口側及び後口側の双方からテープ挿通路を拡開させて、務歯列をスライダーから外すことができる。このスライダー550は、尻合わせ又は頭合わせにより複数のスライダー550を配置したスライドファスナーの分離用に用いることができる。
上述のように、図11〜図16に示すようにスライダーを構成しても、左右のファスナーストリンガーに左右方向の横引き力を加えることで、噛合状態にある務歯列をテープ挿通路から外して、瞬時に左右のファスナーストリンガーを分離状態に切り替えることができる。なお、図3、図11〜図14に示す実施形態においては、フランジの肩口側の延設高さを、中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に形成した実施形態を示したが、これとは逆に、フランジの後口側の延設高さを、中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に形成することもできる。フランジの後口側の延設高さを、中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に形成することによって、後口側からテープ挿通路を拡開させて、務歯列をスライダーから外すことができる。
次に、図17〜図19を用いて、上翼片及び下翼片のうちの少なくとも何れか一方を撓ませてテープ挿通路を拡幅可能にしたスライダーの実施形態について説明する。図17は、可撓性を得るための薄肉部54を上翼片52に形成したスライダー650を後口側から見た斜視図である。また、図18は、図17に示すスライダー650を後口側から見た図である。図19は、可撓性を得るための薄肉部を上翼片52及び下翼片53の双方に形成したスライダー750を後口側から見た図である。なお、図2、図15等に示した部分と同じ機能を有する部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図17及び図18に示すスライダー650における上翼片52の右翼側の上面には、スライダー650の前後方向に亙って溝部55を形成してある。この溝部55の裏側(務歯案内通路側)は平面状に形成してあるので、溝部55の底の部分には薄肉部54が形成されている。このように、上翼片52にスライダー650の前後方向に亙って薄肉部54を形成することによって、この薄肉部54を支点にして上翼片52のフランジ650T側を上方に向けて撓みやすくしている。このフランジ650Tを上方に向けて撓みやすく構成することで、スライダー650のテープ挿通路を拡幅して、務歯列を務歯案内通路から外すことが可能となる。
なお、図17及び図18に示す実施形態では、務歯列の取り外しを容易にするために、フランジ650U及びフランジ650Tの延設高さを、フランジ50Fの延設高さよりも低く設定することで、隙間Hをフランジ50F側の間隙h'よりも広く設定してある。
また、図17及び図18に示す実施形態では、テープ挿通路の間隙Hは肩口から後口まで一定の間隙に設定してあるが、このテープ挿通路の間隙は、図11〜図16に示したように、肩口側又は後口側のテープ挿通路の間隙Hを幅広に設定し、中央部に向かって間隙が狭くなるように傾斜形状に形成することもできる。また、図1に示したように、スライドファスナーの第1ファスナーストリンガーにおける第1務歯列の下方に蝶棒を連設し、第2ファスナーストリンガーにおける第2務歯列の下方に箱棒及び箱体を連接して、開離嵌挿具付スライドファスナーを構成することもできる。
また、図17及び図18に示す実施形態では、左側の上翼片52の上面に溝部55を形成することにより、溝部55の底に薄肉部54を形成した実施形態を示したが、本発明はこの形態に限定するものではなく、上翼片52の左翼側、上翼片52の左右両翼側、下翼片53の片翼側又は両翼側、上翼片52及び下翼片53の双方に溝部55及び薄肉部54を形成して、テープ挿通路を拡幅可能な構成することもできる。
また、溝部55を務歯案内通路側に開設して、薄肉部54を上翼片52の上側に形成することもできる。また、上翼片52の上側及び務歯案内通路側の双方から溝部を開設し、薄肉部を上翼片52の中央部に形成することもできる。同様に、下翼片53の下側及び務歯案内通路側の双方から溝部を開設し、薄肉部を下翼片53の中央部に形成することもできる。
次に、図19を用いて、スライダー750の上翼片52及び下翼片53の双方に薄肉部54を形成した実施形態について説明する。図17及び図18に示した実施形態では、スライダー650の前後方向に亙って溝部55を開設することによって、その溝部55の底に薄肉部54を形成した実施形態を示した。これに対し、図19に示すように、スライダー750の前後方向及び左右方向に亙って薄肉部54を形成することもできる。
このように、スライダー750の前後方向及び左右方向に亙って薄肉部54を形成することによって、左右のファスナーストリンガーに横引き力を加えた際に、上翼片52及び下翼片53を撓み易くすることができる。そして、テープ挿通路を拡幅して、務歯案内通路から務歯列を外すことが可能となる。
なお、図19に示す実施形態では、フランジ750Fの延設高さを全て同じ高さに設定することによって、務歯案内通路から務歯列を外し易くしてあるが、図11〜図16に示したように、肩口側又は後口側のテープ挿通路の間隙Hを幅広に設定し、中央部に向かって間隙が狭くなるように傾斜形状に形成することもできる。また、図1に示したように、スライドファスナーの第1ファスナーストリンガーにおける第1務歯列の下方に蝶棒を連設し、第2ファスナーストリンガーにおける第2務歯列の下方に箱棒及び箱体を連接して、開離嵌挿具付スライドファスナーを構成してもよい。
図19に示す実施形態では、左側の上翼片52及び下翼片53に薄肉部54を形成した実施形態を示したが、本発明はこの形態に限定するものではなく、上翼片52又は下翼片53の何れか一方に薄肉部54を形成することもできる。また、上翼片52の左右両側又は下翼片53の両側に薄肉部54を形成して、テープ挿通路を拡幅可能にすることもできる。
上記のクイックオープン式スライドファスナーは、スライダー及び務歯として樹脂の射出成形品を用いた実施形態を用いて説明したが、本発明に係るスライダー及び務歯は、樹脂の射出成形品に限定するものではなく、例えば務歯の素材として金属を用いることもできる。

Claims (6)

  1. 左右一対の第1及び第2ファスナーストリンガー(16,17) の対向側縁に取着された第1及び第2務歯列に挿通して噛合/分離状態に切り替えるスライドファスナー用スライダーであって、
    上翼片(52)及び下翼片(53)と、左右の肩口の中央に配され前記上翼片(52)と前記下翼片(53)とを連結する連結柱(50D) と、前記上翼片(52)及び前記下翼片(53)のうちの少なくとも何れか一方の側縁部から対向する翼片側に向けて延設するフランジ(50F,50T,50U,150T,250U,350T,350U,450T,550T,550U,650T,650U,750F) とを備え、当該フランジ(50F,50T,50U,150T,250U,350T,350U,450T,550T,550U,650T,650U,750F) の端縁側に前記各第1及び第2ファスナーストリンガー(16,17) の各ファスナーテープを挿通案内するテープ挿通路が形成され、
    前記スライダーの内部には、前記第1務歯列及び第2列歯列を挿通させるための務歯案内通路が形成されており、
    前記第1ファスナーストリンガー及び第2ファスナーストリンガーに左右方向に向けた横引き力が加わると、前記第1務歯列の務歯が前記テープ挿通路に食い込んで前記テープ挿通路が拡幅可能とされており、前記務歯が前記上翼片(52)及び下翼片(53)のうちの少なくとも何れか一方を撓ませて前記フランジを乗り越え、前記スライダーの前記務歯案内通路から外れるようにされてなる、ことを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  2. 請求項1に記載のスライドファスナー用スライダーにおいて、
    前記フランジ(50T,50U,150T,250U,350T,350U,450T,550T,550U,650T,650U,750F) の肩口側における延設高さを中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定し、前記テープ挿通路の間隙を中央部から肩口側に向けて漸次広くなる傾斜形状に形成してなることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  3. 請求項1に記載のスライドファスナー用スライダーにおいて、
    前記フランジ(50T,50U,150T,250U,350T,350U,450T,550T,550U,650T,650U,750F) の後口側における延設高さを中央部の延設高さよりも低い傾斜形状に設定し、前記テープ挿通路の間隙を中央部から後口側に向けて漸次広くなる傾斜形状に形成してなることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  4. 請求項1に記載のスライドファスナー用スライダーにおいて、
    前記上翼片(52)及び下翼片(53)のうちの少なくとも何れか一方の翼片部分に、スライダーの前後方向に亙って薄肉部(54)を形成してなることを特徴とするスライドファスナー用スライダー。
  5. 請求項4に記載のスライドファスナー用スライダーと、
    第2ファスナーストリンガー(17)の一側縁に配された第2務歯列(13)の下端に連設した箱棒(40)と、
    第1ファスナーストリンガー(16)の一側縁に配された第1務歯列(12)の下端に連設され前記第2ファスナーストリンガー(17)に対して開離嵌挿可能に構成された蝶棒(30)とを備え、
    前記スライダーにおける前記第1ファスナーストリンガー(16)側の前記上翼片(52)及び下翼片(53)のうちの少なくとも何れか一方の翼片部分に、スライダーの前後方向に亙って前記薄肉部(54)を形成してなることを特徴とするクイックオープン式スライドファスナー。
  6. 請求項2又は3に記載のスライドファスナー用スライダーと、
    第2ファスナーストリンガー(17)の一側縁に配された第2務歯列(13)の下端に連設した箱棒(40)と、
    第1ファスナーストリンガー(16)の一側縁に配された第1務歯列(12)の下端に連設され前記第2ファスナーストリンガー(17)に対して開離嵌挿可能に構成された蝶棒(30)とを備え、
    前記スライダーにおける前記第1ファスナーストリンガー(16)側に、前記傾斜形状に形成したフランジ(50T,50U,150T,250U,350T,350U,450T,550T,550U,650T,650U,750F) を有してなることを特徴とするクイックオープン式スライドファスナー。
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