JP5300933B2 - 装飾具及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、人物を装飾する複数の装飾片を樹脂基板に固定し、人物の皮膚に貼り付けて繰り返し使用される装飾具、及びそのような装飾具の製造方法に関する。
従来より、ピアス、ネックレス、指輪などのように人の体に身につける装飾具のみならず、新しいファッションスタイルとして人の素肌、即ち人物の皮膚に直接貼り付けるボディジュエルと呼ばれる人体用装飾具の製作や販売等が行われている。
この種の装飾具として、例えば貼着剤層、基材シート及び粘着剤層が順次積層された構造を有する基材の粘着剤層上に複数の装飾用部品が所望形状に付着され、一体化されてなる装飾品が形成されている基材付装飾品が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、基材付装飾品の基材の基材シートは、粘着剤層に付着された複数の装飾用部品を指示すると共に、耳朶や身体のその他の所望箇所に貼着するための貼着剤層を支持するためのもので、例えば上質紙等の紙類、ポリエステル等のプラスチックフィルム等が用いられることが開示されている。また、基材の貼着剤層及び粘着剤層には、粘着剤が用いられ、粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などが開示されている。
また、このような装飾具として、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーンゴム等からなる合成樹脂製本体層と、この本体層の一方の面に形成され、常温下で機能する接着剤からなる接着層と、本体層の他方の面に形成され、人の素肌に貼り付けるための粘着性のある、常温下で着脱自在な粘着剤、例えばアクリル系粘着剤等の医療用粘着剤からなる粘着層とを有する装飾体基体と、この装飾体基体の接着層に接着されるラインストーン等の宝飾小片とを備える宝飾小片を有する貼着用装飾体も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、このような装飾具として、人肌等の対象物を装飾する一乃至複数の装飾片と、一方の面が装飾片を付着させる付着面、他方の面が対象物に貼着される貼着面として使用され、付着面に装飾片が付着し、且つ、貼着面が対象物に貼着された状態を保持するのに必要な粘着力を有したゲル状の材料からなる基板と、からなる装飾具も提案されている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に開示の装飾具は、装飾片を基板に固定しても見栄えがよく、肌に貼り付けた際のフィット感を維持したうえで、何度でも使用可能な装飾具であるとしている。
特開2001−37511号公報 特開2005−74784号公報 実用新案登録第3118673号
ところで、特許文献1及び2に開示の基材付装飾品や貼着用装飾体では、人肌等に直接貼着するための貼着剤層や粘着層として、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等の常温下で着脱自在な粘着剤が用いられている。特許文献2では、特に、医療用テープ等に用いられるアクリル系の医療用粘着剤が用いられている。このような医療用粘着剤は、ガーゼや医療器具等を人体の所定箇所に確実に固定できるようにガーゼや医療器具にはもちろん人肌等に確実に接着するように所定の粘着力を持つものであり、人物の皮膚等に直接貼着し、又剥がすことができるように安全性が考慮されている。
しかしながら、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤は、人肌に対して常温下で貼ったり剥がしたりすることはできるが、医療用テープ等に用いられるアクリル系の医療用粘着剤であっても、繰り返し使用されるものではないため、貼ったり剥がしたりを繰り返すと粘着力が低下してしまい、何度でも、例えば、半永久的に繰り返し使用することができないという問題があった。
また、特許文献1に開示の基材付装飾品のように、人肌等に直接貼着するための貼着剤層に用いる粘着剤と同様な粘着剤を用いる粘着剤層に複数の装飾用部品を付着させているため、装飾用部品の接着や固定が十分であるとは言えず、装飾用部品に力が少し加わっただけで、或いは時間が経つと、装飾用部品が粘着剤層から剥がれ落ちる恐れがあるという問題があり、その結果、長期間の使用に耐えないという問題もあった。
また、特許文献2に開示の貼着用装飾体では、装飾体基体の接着層を形成する接着剤によって宝飾小片を、装飾体基体に、詳しくはその本体層に接着しているため、接着剤によって装飾体基体(本体層)が汚れ見栄えが悪くなることや、接着剤の硬化によって装飾体基体(本体層)の柔軟性が低下するため、貼着用装飾体を肌に貼り付けた際のフィット感が低下することなどの問題があった。
一方、特許文献3に開示の装飾具では、装飾片を付着させる付着面と、人肌に貼着させる貼着面とを備える基板として、人肌に貼着された状態を保持するのに必要な粘着力を有したゲル状の材料からなる基板のみを使用しているので、人肌に貼着させる貼着面に、上述した特許文献1及び2のように、粘着剤や医療用粘着剤を使用する必要がないため、何度でも、例えば半永久的に繰り返し使用することが可能となり、また、装飾片を基板に付着させるために、特許文献2のように、接着剤を使用しないので、装飾片を基板に固定しても見栄えがよく、繰り返し使用しても、肌に貼り付けた際のフィット感を維持することが可能となるが、特許文献1及び2のように、紙や樹脂製の基材シートや本体層を有していないので、繰り返し使用していると、使用後人肌から装飾具を引き剥がす時に、ゲル材料からなる基板の一部がちぎれて、装飾具の一部がちぎれてしまうという問題があった。
また、装飾片を、人肌に貼着させるのに適したゲル材料からなる基板の面に付着させているので、特許文献1の場合と同様に、装飾片の固定が十分であるとは言えず、装飾片に力が少し加わっただけで、或いは時間が経つと、装飾片が粘着剤層から剥がれ落ちたりする恐れがあるという問題があり、その結果、長期間使用できなくなる恐れがあるという問題もあった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、人肌、即ち人物の皮膚に貼り付けたり引き剥がしたりして、何度でも、例えば半永久的に、かつ安全に繰り返して使用することができ、また、そのために、人肌から引き剥がしたりしてもその一部がちぎれたりすることがなく、また、装飾片を樹脂基板の粘着層に接着固定しても装飾片が粘着剤層から剥がれ落ちたりする恐れがなく、見栄えがよく、かつ安全性が高く、人肌、即ち人物の皮膚に貼り付けた際のフィット感を維持することができ、また、その上で、生産性が高くて安価な装飾具及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、まず、特許文献3に記載の装飾具を改良するために、両面に粘着面を持つゲル材料からなる粘着性ゲルフィルムと、両粘着面に張り付けられる剥離可能なシートからなるゲルフィルム包装体の片面の剥離可能なシートを引き剥がし、露出した粘着面に柔軟性のある基材として布を貼り付けて粘着性ゲルフィルムと布の貼り合わせシートを作製した後、所定デザイン形状に切り抜いて又は打ち抜いて貼り合わせ体を形成し、貼り合わせ体の布の表面に接着剤を塗布して接着剤層を形成し、接着剤層上に装飾する複数の装飾片を接着させて装飾層を形成した装飾具を製作し、製作された装飾具の裏側の剥離可能なシートを剥がして粘着性ゲルフィルムの粘着面を露出させて、人物の皮膚の表面に張り付け、また、引き剥がすことを繰り返した結果、人肌から引き剥がしたりしてもその一部がちぎれたりすることがなく、また、装飾片を樹脂基板の粘着層に接着固定しても装飾片が粘着剤層から剥がれ落ちたりする恐れがなく、見栄えがよく、人物の皮膚に貼り付けた際のフィット感を維持することができるものであったが、布と粘着性ゲルフィルムの粘着面との接着が十分でない場合があり、布の一部が粘着性ゲルフィルムの粘着面から剥がれて、見栄えが悪くなったりすることがあり、また、布を貼り付けた粘着性ゲルフィルムを打ち抜いた所定デザイン形状の貼り合わせ体の布表面に接着剤を塗布する工程に時間がかかり、その結果、製作に時間がかかるために、生産性が低く、生産コストが高くなり、高価な装飾具となってしまうことを知見した。
そのため、本発明者は、更に、鋭意研究を重ねた結果、上記ゲルフィルム包装体に加え、ベースとなる伸縮自在な基材としての樹脂層と、この樹脂層の両面上にそれぞれ所定範囲の粘着力を持つ粘着層が形成された樹脂基板と、各粘着層の表面に剥離可能なシートが貼り付けられた基板包装体を用意しておき、ゲルフィルム包装体の片面の剥離可能なシートを引き剥がすと共に、樹脂基板の片面の剥離可能なシートを引き剥がして、露出した粘着性ゲルフィルムの粘着面と、露出した樹脂基板の粘着層とを貼り合わせて接着して、貼り合わせシートを作製した後、所定デザイン形状に切り抜いて又は打ち抜いて貼り合わせ体を形成し、樹脂基板の粘着層に貼り付けられている剥離可能なシートを引き剥がして、露出した粘着層上に装飾する複数の装飾片を接着させて装飾層を形成することにより、上記目的を達成できる装飾具を製作できることを知見し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明の第1の態様は、人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具であって、所定のデザイン形状を有し、前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、該粘着性ゲルフィルムと同じ前記所定のデザイン形状を有する伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層とを有し、その一方の粘着層が前記粘着性ゲルフィルムの他方の粘着面と接着する樹脂基板と、該樹脂基板の他方の粘着層に接着される、前記対象物を装飾する複数の装飾片から形成される装飾層と、を備え、前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ステンレス板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、18〜22N/25mmであることを特徴とする装飾具を提供するものである。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の態様は、人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具を製造するに際し、前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、それぞれの粘着面に貼り付けられた剥離可能なシートとを備えるゲルフィルム包装体の前記他方の粘着面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がすと共に、伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層とを有する樹脂基板と、それぞれの粘着層の表面に貼り付けられた剥離可能なシートとを備える基板包装体の前記樹脂基板の前記一方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がし、前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記ゲルフィルム包装体の前記粘着性ゲルフィルムの前記他方の粘着面と、前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記基板包装体の前記樹脂基板の前記一方の粘着層の表面とを貼り合わせて接着して貼り合わせシートを作製し、作製された前記貼り合わせシートを切り抜いて又は型抜きして、所定のデザイン形状の貼り合わせ体を形成し、形成された前記所定のデザイン形状の前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がして、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面を露出させ、前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の、露出された前記他方の粘着層の表面に、前記対象物を装飾する複数の装飾片を接着させて装飾層を形成する装飾具の製造方法であって、前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ステンレス板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、18〜22N/25mmであることを特徴とする装飾具の製造方法を提供するものである。
ここで、上記第2の態様においては、さらに、さらに、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面に接着された前記装飾片を、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面に対し垂直な方向から加圧するのが好ましい。
また、上記第2の態様においては、さらに、互いに接着された前記粘着性ゲルフィルムと前記樹脂基板とからなる前記貼り合わせ体の側面をコーティングするのが好ましい。
また、上記第1及び2の態様においては、前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、20N/25mmであるのが好ましい。
また、前記樹脂基板の前記樹脂層の材料は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、及びオレフィン系樹脂からなる群から選択される1種であり、前記樹脂基板の前記粘着層の材料は、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤からなる群から選択される1種であるのが好ましい。
また、前記樹脂基板の前記樹脂層の材料は、オレフィン系樹脂であり、前記樹脂基板の前記粘着層の材料は、アクリル系粘着剤であるのがより好ましい。
また、前記樹脂基板の前記樹脂層の厚さは、40〜100μmであり、前記樹脂基板の前記粘着層の厚さは、20〜50μmであり、前記樹脂基板の厚さは、80〜200μmであるのが好ましい。
また、前記樹脂基板の前記樹脂層の厚さは、40〜80μmであり、前記樹脂基板の前記粘着層の厚さは、20〜40μmであり、前記樹脂基板の厚さは、80〜160μmであるのがより好ましい。
また、前記粘着性ゲルフィルムを形成するゲル状の材料は、少なくとも水と多価アルコールとを含む高分子ハイドロゲルであるのが好ましい。
また、前記粘着性ゲルフィルムは、医療用ゲルであるのが好ましい。
また、前記装飾片は、装飾用人造宝石、装飾用ガラス玉、金属粉、及び粉状反射材の少なくとも1種であるのが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の態様は、人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具であって、所定のデザイン形状を有し、前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、該粘着性ゲルフィルムと同じ前記所定のデザイン形状を有する伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層とを有し、その一方の粘着層が前記粘着性ゲルフィルムの他方の粘着面と接着する樹脂基板と、該樹脂基板の他方の粘着層に接着される、前記対象物を装飾する複数の装飾片から形成される装飾層と、を備え、前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ポリプロピレン板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、2.4〜3.0N/cmであることを特徴とする装飾具を提供するものである。
また、上記目的を達成するために、本発明の第4の態様は、人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具を製造するに際し、前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、それぞれの粘着面に貼り付けられた剥離可能なシートと、を備えるゲルフィルム包装体の他方の粘着面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がすと共に、伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層と、を有する樹脂基板と、それぞれの粘着層の表面に貼り付けられた剥離可能なシートと、を備える基板包装体の前記樹脂基板の一方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がし、前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記ゲルフィルム包装体の前記粘着性ゲルフィルムの前記他方の粘着面と、前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記基板包装体の前記樹脂基板の前記一方の粘着層の表面と、を貼り合わせて接着して貼り合わせシートを作製し、作製された前記貼り合わせシートを切り抜いて又は型抜きして、所定のデザイン形状の貼り合わせ体を形成し、形成された前記所定のデザイン形状の前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の他方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がして、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面を露出させ、前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の、露出された前記他方の粘着層の表面に、前記対象物を装飾する複数の装飾片を接着させて装飾層を形成する装飾具の製造方法であって、前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ポリプロピレン板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、2.4〜3.0N/cmであることを特徴とする装飾具の製造方法を提供するものである。
上記第3及び4の態様においては、前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、2.7N/cmであるのが好ましい。
本発明の第1の態様によれば、人肌(人物の皮膚等)に貼り付けたり引き剥がしたりして、何度でも、例えば半永久的に、かつ安全に繰り返して使用することができ、また、そのために、人肌から引き剥がしたりしてもその一部がちぎれたりすることがなく、また、装飾片を樹脂基板の粘着層に接着固定しても装飾片が粘着剤層から剥がれ落ちたりする恐れがなく、見栄えがよく、かつ安全性が高く、人肌に貼り付けた際のフィット感を維持することができる。
また、本発明の第2の態様によれば、上記効果を持つ装飾具を高い生産性で安価に製造することができ、安価な装飾具を提供することができる。
また、本発明の第3及び第4の態様によれば、本発明の第1及び第2の態様と同様の効果を奏することができる。
本発明に係る装飾具の一実施形態を模式的に示す平面図である。 (a)は、図1に示す装飾具のA−A線断面図であり、(b)は、その使用形態を示す断面図である。 本発明に係る装飾具の製造方法の手順の一実施例を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は、図2(a)に示す装飾具の製造工程を工程順に示す断面図である。
本発明に係る装飾具とその製造方法を添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の装飾具の一実施形態を模式的に示す平面図であり、図2(a)は、図1に示す装飾具のA−A線断面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す装飾具の使用形態を示す断面図である。
図1及び図2(a)に示すように、本発明の装飾具10は、人肌、即ち人物の皮膚を対象物12とし、対象物12に貼り付け、また引き剥がして繰り返し使用される、所定デザイン形状(図示例では、蝶の形状)の装飾具であって、粘着性ゲルフィルム14と、樹脂基板16と、装飾層18とを有する。
粘着性ゲルフィルム14は、所定デザイン形状を有し、両面が粘着面14a、14bであり、その一方の第1の粘着面14aが対象物12に対する、引き剥がし可能な貼付面14aとなり、他方の第2の粘着面14bが樹脂基板16との接着面となる。
なお、本発明の装飾具10は、使用後、その粘着性ゲルフィルム14の第1の粘着面14aが、対象物12から引き剥がされ、図2(b)に示すように、ベース(保管用台紙)となる剥離可能な樹脂シート(保護フィルム)26に貼り付けられて収納ケース(図示せず)等に収納されて、次の使用まで保管される。
樹脂基板16は、粘着性ゲルフィルム14と同じ所定デザイン形状を有し、樹脂層20と、樹脂層20の両側に形成された粘着層22a、22bとを有し、その一方の第1の粘着層22aの表面には粘着性ゲルフィルム14の第2の粘着面14bが接着面され、他方の第2の粘着層22bの表面には、複数の装飾片24が接着され、装飾層18が形成される。
装飾層18を形成する装飾片24は、ラインストーン等の装飾用人造宝石や、装飾用ガラス玉等の模造宝石や装飾用宝石等の玉石(以下、ストーンという)24aと、光を反射し、金属粉や粉状反射材等の、人体を装飾するための反射用の小片(以下、グリッターという)24bとからなり、これらは、樹脂基板16の第2の粘着層22bの粘着力によってデザインによって予め決められた位置に固定される。
本発明に用いられるストーン24aは、特に制限的ではなく、従来公知の種々の寸法、形状、色、及び材質のあらゆる種類のストーンを用いることができる。
また、本発明に用いられるグリッター24bも、特に制限的ではなく、従来公知の種々の寸法、形状、色、及び材質のあらゆる種類のグリッターを用いることができる。
なお、本発明に用いられる装飾片24としては、ストーン24a及びグリッター24bに限定されず、対象物12を装飾することができればどのようなものでも良く、装飾布、装飾用樹脂等、従来装飾用として用いられる装飾片であればあらゆるものを用いることができる。
即ち、本発明において、ストーン24a及びグリッター24bの大きさには、特に制限はないが、例えば、ストーン24aは、グリッター24bより大きい粒体であり、1つ1つ粒が確実に識別できる程度の大きさ、例えば0.5mm以上20mm以下の粒体であるのが好ましく、グリッター24bは、ストーン24aより小さく、0.5mm未満の粉体であるのが好ましい。
ストーン24aの形状は、特に制限的ではなく、例えば、半球体や半楕円球体等の、底面がフラットな部分球体や部分楕円球体、底面がフラットな多面体等を挙げることができる。また、グリッター24bの形状も、特に制限的ではなく、いかなる形状の粉体であっても良い。
ストーン24a及びグリッター24bの色も、特に制限的ではなく、白色、透明であっても良いし、着色されていても良く、光を反射した際の光沢や色などが異なるものであっても良い。また、ストーン24a及びグリッター24bの材質も、特に制限的ではなく、ガラス質、非晶質、結晶質、金属、樹脂等であっても良い。
なお、樹脂基板16の第2の粘着層22b上へのストーン24a及びグリッター24bの配置は、図示例に限定されず、対象物12を装飾できる所定のデザイン形状に配置できればどのように配置しても良い。
また、本発明に用いられる粘着性ゲルフィルム14は、人肌に対して無害の、主として医療や美容の分野において使用される、粘着性のあるゲル状の材料からなるもので、所定のデザイン形状に切り抜き又は打ち抜き等によって成形されるもので、上述したように、一方の表面である第1の粘着面14aが人肌への貼付面となり、他方の表面である第2の粘着面14bが樹脂基板16の第2の粘着層22bへの接着面となるものである。
なお、粘着性ゲルフィルム14の厚さは、特に制限的ではなく、樹脂基板16の厚さや装飾層18の装飾片24の種類や大きさや量やに応じて適宜選択しても良いが、例えば、0.1mm〜0.8mmの範囲のものを用いれば良い。
このような粘着性ゲルフィルム14を形成するゲル状の材料としては、少なくとも水と多価アルコールとを含む高分子ハイドロゲルであるのが好ましい。例えば、このような高分子ハイドロゲルとしては、特開2003-265629号公報に開示の生体に貼付する粘着シートとして用いられる高分子ハイドロゲルを挙げることができる。
即ち、このようなゲル材料としては、医療用ゲルであるのが好ましい。このような医療用ゲルとしては、例えば、積水化成品工業株式会社製のシートタイプもしくはフィルムタイプのテクノゲル(商品名)を挙げることができる。このような医療用ゲルは、国際基準であるISO10993「医療機器の生物学的評価」に基づく生物学的安全性が検証されたものであり、安全性が極めて高いものである。
樹脂基板16は、本発明の最も特徴とする部分であって、上述したように、粘着性ゲルフィルム14と同じ所定デザイン形状を有しており、装飾具10を支持する基板となる、伸縮可能な樹脂層20と、その両側に形成された、後述する所定の粘着力を持つ第1の粘着層22a及び第2の粘着層22bとからなる。
このような樹脂基板16の樹脂層20の材料は、伸縮可能な樹脂であれば、特に制限的ではなく、ポリエチレン(PE)等のオレフィン系樹脂(ポリオレフィン)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、及びそれらの混合物からなる群から選択される1種であるのが好ましく、その中では、オレフィン系樹脂、特にポリエチレンであるのがより好ましい。
また、樹脂基板16の第1及び第2の粘着層22a、22bの材料は、後述する所定の粘着力を持つものであれば、特に制限的ではなく、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤、及びそれらの混合物からなる群から選択される1種であるのが好ましく、その中では、アクリル系粘着剤であるのがより好ましい。
このような樹脂基板16においては、その第1及び第2の粘着層22a、22bの粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ステンレス板に樹脂基板16の粘着層(第1の粘着層22a、第2の粘着層22b)を貼り合わせ、樹脂基板16を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、18〜22N/25mmである必要がある。なお、粘着層22a、22bの粘着力は、20N/25mmであるのがより好ましい。
その理由は、粘着層22a、22bの粘着力が18N/25mm未満では、樹脂基板16の第2の粘着層22bと装飾片24のストーン24aやグリッター24bとの接着力が不足し、装飾片24の固定が十分でなく、力の付加や時間の経過で装飾片24が粘着層22bから剥がれ落ちたり、脱落し、長期間使用できなくなる恐れがあり、また、粘着性ゲルフィルム14の第2の粘着面14bと樹脂基板16の第1の粘着層22aの表面との接着が不十分となり、部分的に剥がれたりして装飾性を損ねる恐れがあり、22N/25mm超では、逆に、粘着性ゲルフィルム14の第2の粘着面14bと樹脂基板16の第1の粘着層22aの表面との接着が強くなり過ぎるので、後述する粘着性ゲルフィルム14の第2の粘着面14bと樹脂基板16の第1の粘着層22aの表面との貼り合わせ工程において、装飾性を低下させる原因となる気泡等の不具合を発生させないように貼り合わせるのが困難となるからであり、また、場合によっては、長期間の使用により対象物12への貼付面となる粘着性ゲルフィルム14の粘着面14aが劣化し粘着力が低下した場合に、粘着性ゲルフィルム14の補強や交換が困難となるからである。この場合には、その結果として、本発明の装飾具10の長期間の使用ができなくなる。
樹脂基板16の厚さ、従って樹脂層20及び粘着層22a、22bの厚さは、特に制限されないが、装飾具10を対象物12や保管用の剥離可能な樹脂シート26から剥離する際に、樹脂層20が部分的にもちぎれたりすることや、薄くてカールすることや、厚くて対象物12曲面への追従性が悪くなることがないように、その厚さは、40〜100μmであるのが好ましく、粘着層22a、22bは、装飾片24を脱落させないように接着できるように、その厚さは、20〜50μmであるのが好ましく、その結果、樹脂基板16の厚さは、80〜200μmであるのが好ましい。
なお、樹脂基板16の厚さは、厚いと樹脂基板16自体が硬くなり貼付したとき違和感があり、曲面への追従性が悪くなるので、薄い方が好ましいので、樹脂層20の厚さは、40〜80μmであるのがより好ましく、粘着層22a、22bの厚さは、20〜40μmであるのがより好ましく、樹脂基板16の全体の厚さは、80〜160μmであるのがより好ましい。
このように構成される樹脂基板16は、直接人肌に貼り付けられるものではないが、安全性を確保するために、国際基準であるISO10993「医療機器の生物学的評価」に基づく生物学的安全性が検証されたものであるのが好ましい。
本発明の装飾具10においては、粘着性ゲルフィルム14と、樹脂基板16とが積層された装飾具10の側面を覆うコート層28を設けておくのが好ましい。こうして、装身具10を繰り返し使用する際に、装飾具10の損傷し易い側面を補強しておき、所定のデザイン形状、図示例では蝶の形状が崩れたりすることを防止することができるので、装飾具10の長期間の繰り返し使用を可能にすることができる。
ここで、コート層28は、ネイルコート剤又はマニキュア等に用いられるコート剤を用いるのが良く、無色透明でも良いが、カラーコート剤であっても良い。
なお、図示しないが、本発明の装飾具10は、装飾層18の表面を保護するコート層を設けても良いが、装飾片24の装飾性を損なわないように、このコート層は無色透明であるのが好ましい。
なお、図2(b)に示す剥離可能な樹脂シート26は、保管用台紙として用いられるもので、粘着性ゲルフィルム14の保護フィルムとして用いられるものであればどのようなものを用いても良いが、例えば、樹脂基板16の樹脂層20の材料等を用いることができる。また、樹脂シート26の厚さも、樹脂基板16の樹脂層20の厚さと同程度のものを用いることができる。例えば、樹脂シート26として、例えば、60〜125μmの樹脂フィルム、具体的には、60μm厚さのPEフィルムや、100または125μm厚さのPETフィルム等を用いることができる。
本発明の装飾具は、基本的に以上のように構成される。
次に、本発明の装飾具の製造方法について説明する。
図3は、本発明の装飾具の製造方法の手順の一実施例を示すフローチャートであり、図4(a)〜図4(e)は、本発明の装飾具の製造工程を工程順に示す断面図である。
まず、ステップS10において、図4(a)に、参照符号30で示されるゲルフィルム包装体と、参照符号40で示される基板包装体とを準備する。
ゲルフィルム包装体30は、保護フィルム付き粘着性ゲルフィルム14ということができ、粘着性ゲルフィルム14の第1の接着面14aには、剥離可能な保護用シート(台紙)となる樹脂フィルム32が、粘着性ゲルフィルム14の第2の接着面14bには、剥離可能な剥離シート34が貼り付けられて、粘着性ゲルフィルム14を保護している。
また、基板包装体40は、保護フィルム付き樹脂基板16ということができ、樹脂基板16の第1の接着層22aの表面には、剥離可能な保護用シート(台紙)となる樹脂フィルム42が、樹脂基板16の第2の接着層22bの表面には、剥離シート44が貼り付けられて、樹脂基板16の粘着層22a、22bを保護している。
ここで、ゲルフィルム包装体30の粘着性ゲルフィルム14の第1の接着面14aを保護する樹脂フィルム32、及び基板包装体40の樹脂基板16の第1の接着層22aの表面を保護する樹脂フィルム42としては、従来公知の保護フィルムを用いることができるが、例えば、装飾具10の保管用台紙として用いられる樹脂シート26と同じ保護フィルムを用いることができる。即ち、樹脂フィルム42としては、樹脂基板16の樹脂層20の材料等を用いることができ、その厚さも、樹脂層20の厚さと同程度、例えば、60〜125μmの樹脂フィルム、具体的には、60μm厚さのPEフィルムや、100または125μm厚さのPETフィルム等を用いることができる。
また、ゲルフィルム包装体30の粘着性ゲルフィルム14の第2の接着面14bを保護する剥離シート34、及び基板包装体40の樹脂基板16の第2の接着層22bの表面を保護する剥離シート44としては、従来公知の剥離シートを用いることができるが、例えば、例えばグラシン紙、コート紙、ラミネート紙などの紙及び各種プラスチックフィルムにシリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したもの等を用いることができ、その厚さも、樹脂フィルム32や42の厚さと同程度、例えば、60〜125μm、具体的には、100μm厚さの剥離シート等を用いることができる。
次に、ステップS12において、ゲルフィルム包装体30の剥離シート34を剥離して粘着性ゲルフィルム14の第2の接着面14bを露出させる。
同様に、ステップS14において、基板包装体40の剥離可能な樹脂フィルム42を剥離して樹脂基板16の第1の接着層22aの表面を露出させる。
なお、これらのステップS12とステップS14とは、逆の順序で行っても良いし、ステップS10におけるゲルフィルム包装体30の準備とステップS12におけるゲルフィルム包装体30の剥離シート34の剥離とを連続して行い、ステップS10における基板包装体40の準備とステップS12における基板包装体40の樹脂フィルム42の剥離とを連続して行うようにしても良い。
次に、ステップS16において、ゲルフィルム包装体30の露出された第2の接着面14bと、基板包装体40の露出された第1の接着層22aの表面とを貼り合わせて、図4(b)に示すように、ゲルフィルム包装体30と基板包装体40との貼り合わせシート50を作製する。
次に、ステップS18において、ステップS16で作製された貼り合わせシート50を図1に示すように、所定のデザイン形状に、図示例では、蝶の形状に切り抜いて、又は打ち抜いて、図4(c)に示す断面形状を持つ、所定のデザイン形状の貼り合わせ体52を作製する。
本発明においては、貼り合わせシート50は、一方の面に樹脂フィルム32、他方の面に剥離シート44を有しているので、容易に所定のデザイン形状に切り抜く、又は打ち抜くことができ、高い生産性で、所定のデザイン形状の貼り合わせ体52を容易に作製することができ、生産コストを低下させることができる。
次に、ステップS20において、ステップS18で作製された所定のデザイン形状の貼り合わせ体52の剥離シート44を引き剥がして剥離し、図4(d)に示すように、樹脂基板16の第2の粘着層22bの表面を露出させ、所定のデザイン形状の貼り合わせ体54を得る。
次に、ステップS22において、ステップS20で得られたれた所定のデザイン形状の貼り合わせ体54の露出された第2の粘着層22bの表面に複数のストーン24a及びグリッター24bなどの装飾片24を所定デザインで配置接着して、図4(e)に示すような本発明の装飾具10を製造する。
このステップS22においては、まず、先に、ストーン24aを樹脂基板16の第2の粘着層22bの表面に所定のデザイン配置に従って配置して固定し、その後、グリッター24bを第2の粘着層22bの表面に所定のデザイン配置に従って散布、又は配置して固定する。この理由は、樹脂基板16の第2の粘着層22bの表面にグリッター24bをストーン24aより先に固定すると、ストーン24aと第2の粘着層22bとの間にグリッター24bが入り込んでしまい、ストーン24aと第2の粘着層22bとが接触する面積が少なくなり、両者の接着力が弱くなり、ストーン24aがはがれやすくなったり、脱落する恐れがあるからである。
また、このステップS22において、樹脂基板16の第2の粘着層22bの表面に所定のデザイン配置に従って配置・固定されたストーン24a及びグリッター24b等の装飾片24を樹脂基板16の第2の粘着層22bの表面に対し垂直な方向から加圧して、ストーン24a及びグリッター24bを第2の粘着層22bの表面に確実かつ堅固に接着・固定するのが好ましい。
更に、このステップS22において、粘着性ゲルフィルム14と、樹脂基板16とが積層された装飾具10の側面、即ち、切り抜き面又は打ち抜き面に、ネイルコート剤又はマニキュア等に用いられる、無色透明、又はカラーのコート剤をコーティングしてコート層28を形成しておくのが好ましい。
こうして、装飾具10の損傷し易い側面を補強することができ、所定のデザイン形状(蝶の形状)の形崩れを防止することができるので、本発明の装身具10を長期間にわたって繰り返し使用することができる。
更にまた、装飾片24の装飾性を損なわずに装飾片24を保護できるように、装飾具10の装飾層18の表面に、無色透明のコート剤をコーティングしてコート層(図示せず)を形成しても良い。
以上のようにして製造された装飾具10は、裏面の樹脂フィルム32を引き剥がして、露出された粘着性ゲルフィルム14の第1の粘着面14aを人肌等の対象物12に貼り付けることにより、対象物12を装飾することができる。なお、使用後は、対象物12から装飾具10を引き剥がし、図2(b)に示すように、剥離可能な樹脂シート26に貼り付けて収納ケース(図示せず)等に収納し、次の使用まで保管することができる。
本発明の装飾具の製造方法は、基本的に以上のように構成される。
上述した実施形態は、装身具10の樹脂基板16の樹脂層20の材料として、ポリエチレン(PE)等のオレフィン系樹脂等からなる伸縮可能な樹脂を用い、樹脂基板16の第1及び第2の粘着層22a、22bの材料として、アクリル系粘着剤等の所定の粘着力を持つ粘着剤を用い、樹脂基板16の第1及び第2の粘着層22a、22bの粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ステンレス板に樹脂基板16の粘着層22a、22bを貼り合わせ、樹脂基板16を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、18〜22N/25mmである樹脂基板を用いるものであるが、現在はまだ、国際基準であるISO10993「医療機器の生物学的評価」に基づく生物学的安全性が検証されたものではない。なお、樹脂基板16は、直接人肌に貼り付けられるものではないために、必ずしも、ISO10993に基づく生物学的安全性試験に合格したものでなければならない訳ではないが、人肌に直接張り付けられる装身具10に用いられるものであるので、樹脂基板16も、ISO10993に基づく生物学的安全性が検証されたものであるのが好ましい。
ところで、所定の粘着力を有し、ISO10993に基づく生物学的安全性が検証された両面接着樹脂基板として、医療用両面テープ、特に、皮膚貼付用両面テープある。これらの医療用両面テープの中で、上述した樹脂基板16のように、装飾片24の剥がれや脱落がない程度に固定が十分であり、部分的な剥がれを生じない程度に粘着性ゲルフィルム14の粘着面14bとの接着が十分であり、また、気泡等の不具合を発生させないように貼り合わせることができる等の粘着力を持つものとして、皮膚貼付用両面テープの粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ポリプロピレン板に両面テープの粘着層を貼り合わせ、両面テープを300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、2.4〜3.0N/cmである両面テープ、より好ましくは、2.7N/cmである両面テープを用いることもできる。
樹脂基板16として、このような医療用両面テープを用い、粘着性ゲルフィルム14として、医療用ゲルを用いることにより、本発明の装身具の主要な構成要素の素材をISO10993に基づく生物学的安全性が検証されたものとして、極めて安全性の高いものとすることができ、その結果、本発明の装身具自体を極めて安全性の高いものとすることができる。
なお、このような両面テープとしては、スリーエムヘルスケア株式会社製の皮膚貼付用両面テープ1522を用いることができる。
以上、本発明の装飾具及びその製造方法について実施形態及び実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10 装飾具
12 対象物
14 粘着性ゲルフィルム
14a、14b 粘着面
16 樹脂基板
18 装飾層
20 樹脂層
22a、22b 粘着層
24 装飾片
24a ラインストーン(ストーン)
24b グリッター
26 剥離可能な樹脂シート(保護フィルム)
28 コート層
30 ゲルフィルム包装体
32、42 樹脂フィルム
34、44 剥離シート
50 貼り合わせシート
52、54 貼り合わせ体

Claims (14)

  1. 人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具であって、
    所定のデザイン形状を有し、前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、
    該粘着性ゲルフィルムと同じ前記所定のデザイン形状を有する伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層とを有し、その一方の粘着層が前記粘着性ゲルフィルムの他方の粘着面と接着する樹脂基板と、
    該樹脂基板の他方の粘着層に接着される、前記対象物を装飾する複数の装飾片から形成される装飾層と、を備え、
    前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ステンレス板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、18〜22N/25mmであることを特徴とする装飾具。
  2. 前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、20N/25mmである請求項1に記載の装飾具。
  3. 前記樹脂基板の前記樹脂層の材料は、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、及びポリスチレン系樹脂からなる群から選択される1種であり、
    前記樹脂基板の前記粘着層の材料は、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、シリコーン系粘着剤からなる群から選択される1種である請求項1又は2に記載の装飾具。
  4. 前記樹脂基板の前記樹脂層の材料は、オレフィン系樹脂であり、前記樹脂基板の前記粘着層の材料は、アクリル系粘着剤である請求項3に記載の装飾具。
  5. 前記樹脂基板の前記樹脂層の厚さは、40〜100μmであり、前記樹脂基板の前記粘着層の厚さは、20〜50μmであり、前記樹脂基板の厚さは、80〜200μmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の装飾具。
  6. 前記樹脂基板の前記樹脂層の厚さは、40〜80μmであり、前記樹脂基板の前記粘着層の厚さは、20〜40μmであり、前記樹脂基板の厚さは、80〜160μmである請求項5に記載の装飾具。
  7. 前記粘着性ゲルフィルムを形成するゲル状の材料は、少なくとも水と多価アルコールとを含む高分子ハイドロゲルである請求項1〜6のいずれか1項に記載の装飾具。
  8. 前記粘着性ゲルフィルムは、医療用ゲルである請求項1〜7のいずれか1項に記載の装飾具。
  9. 前記装飾片は、装飾用人造宝石、装飾用ガラス玉、金属粉、及び粉状反射材の少なくとも1種である請求項1〜8のいずれかに記載の装飾具。
  10. 人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具を製造するに際し、
    前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、それぞれの粘着面に貼り付けられた剥離可能なシートとを備えるゲルフィルム包装体の前記他方の粘着面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がすと共に、
    伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層とを有する樹脂基板と、それぞれの粘着層の表面に貼り付けられた剥離可能なシートとを備える基板包装体の前記樹脂基板の前記一方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がし、
    前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記ゲルフィルム包装体の前記粘着性ゲルフィルムの前記他方の粘着面と、前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記基板包装体の前記樹脂基板の前記一方の粘着層の表面とを貼り合わせて接着して貼り合わせシートを作製し、
    作製された前記貼り合わせシートを切り抜いて又は型抜きして、所定のデザイン形状の貼り合わせ体を形成し、
    形成された前記所定のデザイン形状の前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がして、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面を露出させ、
    前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の、露出された前記他方の粘着層の表面に、前記対象物を装飾する複数の装飾片を接着させて装飾層を形成する装飾具の製造方法であって、
    前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ステンレス板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、18〜22N/25mmであることを特徴とする装飾具の製造方法。
  11. さらに、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面に接着された前記装飾片を、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面に対し垂直な方向から加圧する請求項10に記載の装飾具の製造方法。
  12. さらに、互いに接着された前記粘着性ゲルフィルムと前記樹脂基板とからなる前記貼り合わせ体の側面をコーティングする請求項10または11に記載の装飾具の製造方法。
  13. 人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具であって、
    所定のデザイン形状を有し、前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、
    該粘着性ゲルフィルムと同じ前記所定のデザイン形状を有する伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層とを有し、その一方の粘着層が前記粘着性ゲルフィルムの他方の粘着面と接着する樹脂基板と、
    該樹脂基板の他方の粘着層に接着される、前記対象物を装飾する複数の装飾片から形成される装飾層と、を備え、
    前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ポリプロピレン板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、2.4〜3.0N/cmであることを特徴とする装飾具。
  14. 人物の皮膚を対象物とし、該対象物に貼り付けて繰り返し使用される装飾具を製造するに際し、
    前記人物の皮膚に対して無害のゲル状の材料からなり、その両面が粘着面となり、その一方の粘着面が前記対象物に対して、引き剥がし可能な貼付面となる粘着性ゲルフィルムと、それぞれの粘着面に貼り付けられた剥離可能なシートと、を備えるゲルフィルム包装体の他方の粘着面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がすと共に、
    伸縮可能な樹脂層と、該樹脂層の両面に形成された粘着層と、を有する樹脂基板と、それぞれの粘着層の表面に貼り付けられた剥離可能なシートと、を備える基板包装体の前記樹脂基板の一方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がし、
    前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記ゲルフィルム包装体の前記粘着性ゲルフィルムの前記他方の粘着面と、前記剥離可能なシートが引き剥がされた前記基板包装体の前記樹脂基板の前記一方の粘着層の表面と、を貼り合わせて接着して貼り合わせシートを作製し、
    作製された前記貼り合わせシートを切り抜いて又は型抜きして、所定のデザイン形状の貼り合わせ体を形成し、
    形成された前記所定のデザイン形状の前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の他方の粘着層の表面に貼り付けられた前記剥離可能なシートを引き剥がして、前記樹脂基板の前記他方の粘着層の表面を露出させ、
    前記貼り合わせ体の前記樹脂基板の、露出された前記他方の粘着層の表面に、前記対象物を装飾する複数の装飾片を接着させて装飾層を形成する装飾具の製造方法であって、
    前記樹脂基板の前記粘着層の粘着力が、JIS Z 0237の「試験板に対する180度引きはがし粘着力」に準拠し、温度25℃において、ポリプロピレン板に前記樹脂基板の前記粘着層を貼り合わせ、前記樹脂基板を300mm/minの速度で連続して引き剥がしたときの180度引き剥がし粘着力とした時に、2.4〜3.0N/cmであることを特徴とする装飾具の製造方法。
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