JP5299030B2 - ヘッドホン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドホン装置に関し、特に電話機により通話を行うことができるヘッドホン装置、および、その処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
従来、ヘッドホン装置を受聴者が装着した状態において、携帯電話からの音声を受聴者に出力するヘッドホン装置が普及している。例えば、ブルートゥース(Bluetooth)技術を用いて携帯電話から送信された音声信号を受信して、その受信された音声信号をヘッドホン装置に出力する音源入出力装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
実用新案登録第3116881号(図1)
上述の従来技術では、ヘッドホン装置を装着した状態において、音源入出力装置を通じて携帯電話からの音声を受聴することができるため、ヘッドホン装置を外すことなく、携帯電話による通話を行うことができる。しかしながら、この場合、音源入出力装置と携帯電話との間で通信を行うための通信手段が両者に必要となる。このため、そのような通信手段をいずれか一方でも備えていない場合には、音源入出力装置は、携帯電話からの音声信号を受信することができないことから、ヘッドホン装置に携帯電話の音声信号を出力することができない。この場合、受聴者は、ヘッドホン装置を外して携帯電話による通話を行うことになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ヘッドホン装置を装着した状態において、その受聴者が電話機からの音声を受聴することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、再生された再生音を出力するための2つの出力部と、電話機との間の接触の有無を判定する接触判定部と、上記電話機から発生された通話音を集音するための第1の集音部と、周辺の外部音を集音する第2の集音部と、上記接触判定部により接触有りと判定された場合には上記2つの出力部のうち一方の上記出力部から上記通話音を出力させて他方の上記出力部から上記外部音を出力させるように制御する出力音制御部とを具備するヘッドホン装置およびその処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムである。これにより、ヘッドホン装置と電話機との間において接触判定部により接触有りと判定された場合には、2つの出力部のうち、一方の出力部から第1の集音部により集音された通話音を出力させ、他方の出力部から第2の集音部により集音された外部音を出力させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記接触判定部は、上記第1の集音部により生成された音信号のレベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定するようにしてもよい。これにより、第1の集音部により生成された音信号のレベルと、第2の集音部により生成された音信号のレベルとに基づいて、接触判定部により電話機との間の接触の有無を判定させるという作用をもたらす。この場合において、上記接触判定部は、上記第1の集音部により生成された音信号の高周波帯域におけるスペクトルレベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定するようにしてもよい。これにより、第1の集音部により生成された音声信号の周波数領域における高周波帯域成分のレベルに基づいて、接触判定部により電話機との間の接触の有無を判定させるという作用をもたらす。この場合において、上記接触判定部は、上記第1の集音部により生成される音信号における最大周波数に対して3分の1程度の周波数に比べて高い周波数帯域である上記高周波帯域における上記スペクトルレベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定するようにしてもよい。これにより、第1の集音部の周波数性能により定まる最大周波数に対して3分の1程度の周波数に比べて高い周波数帯域のスペクトルレベルに基づいて、接触判定部により電話機との間の接触の有無を判定させるという作用をもたらす。
また、上記第1の集音部により生成された音信号の高周波帯域におけるスペクトルレベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定する場合において、上記接触判定部は、音声帯域に比べて高い周波数帯域である上記高周波帯域における上記スペクトルレベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定するようにしてもよい。これにより、音声帯域に比べて高い周波数帯域のスペクトルレベルに基づいて、接触判定部により電話機との間の接触の有無を判定させるという作用をもたらす。
また、上記第1の集音部により生成された音信号のレベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定する場合において、上記接触判定部は、上記第1の集音部により生成された音信号の音圧レベルに基づいて上記電話機との間の接触の有無を判定するようにしてもよい。これにより、第1の集音部により生成された音信号の音圧レベルと、第2の集音部により生成された音信号の音圧レベルとに基づいて、接触判定部により電話機との間の接触の有無を判定させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記電話機との間の接触により生じる圧力を検出する所定の圧力センサをさらに具備し、上記接触判定部は、接触有りと判定した場合には上記所定の圧力センサによりそれぞれ検出された圧力の大きさに基づいて上記第1および第2の集音部のうち上記第1の集音部を特定し、上記出力音制御部は、上記接触判定部により特定された上記第1の集音部により集音された上記通話音を上記一方の出力部から出力させて上記他方の出力部から上記外部音を出力させるように制御するようにしてもよい。これにより、所定の圧力センサからの圧力の大きさに基づいて、通話音を集音する第1の集音部を特定して、その特定された第1の集音部の方の出力部から通話音を出力させる。
また、この第1の側面において、上記第1の集音部により生成された通話音信号と上記第2の集音部により生成された外部音信号とのレベル差に基づいて上記通話音信号の出力レベルを調整して上記調整された通話音信号を上記一方の出力部に供給する通話音調整部をさらに具備するようにしてもよい。これにより、通話音調整部により、通話音信号と外部音信号とのレベル差に基づいて、通話音信号の出力レベルを調整して、その調整された通話音信号を一方の出力部に供給させるという作用をもたらす。この場合において、上記通話音調整部は、上記通話音信号のスペクトラムが最大となる最大周波数におけるスペクトルレベルと上記最大周波数における上記外部音信号の周波数成分のスペクトルレベルとの上記レベル差に基づいて上記通話音信号の出力レベルを調整するようにしてもよい。これにより、通話音信号の周波数成分が最大となる最大周波数におけるスペクトルレベルと、その最大周波数における外部音信号の周波数成分のスペクトルレベルとのレベル差に基づいて、上記通話音調整部により通話音信号の出力レベルを調整させるという作用をもたらす。
また、上記第1の集音部により生成された通話音信号と上記第2の集音部により生成された外部音信号とのレベル差に基づいて上記通話音信号の出力レベルを調整して上記調整された通話音信号を上記一方の出力部に供給する通話音調整部をさらに具備する場合において、上記通話音調整部は、上記外部音信号と所定の減衰特性とに基づいて生成された新たな外部音信号を上記他の出力部に供給するようにしてもよい。これにより、通話音調整部により、外部音信号と所定の減衰特性とに基づいて生成された新たな外部音信号を他の出力部に供給させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記出力音声制御部は、所定のレベルに設定された上記再生音と上記通話音とが合成された合成音を上記一方の出力部から出力させるように制御するようにしてもよい。これにより、所定のレベルに設定された再生音と通話音とが合成された合成音を一方の出力部から出力させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記出力音声制御部は、上記通話音と上記外部音が合成された合成音を上記一方の出力部から出力させるように制御するようにしてもよい。これにより、通話音および外部音が合成された合成音を一方の出力部から出力させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記第2の集音部は、上記周辺の外部音を集音する複数の集音器を備えるようにしてもよい。これにより、ヘッドホン装置の周辺の外部音を複数の集音器により集音させるという作用をもたらす。
本発明によれば、ヘッドホン装置を装着した状態において、その受聴者が電話機からの音声を受聴することができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置の一例を示す外観図である。 本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における接触判定部200および出力音制御部300の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における平滑処理部220の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における接触判定部200による判定速度と平滑処理部220に設定される重み係数との関係を例示する図である。 本発明の第1の実施の形態における通話音調整部400の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態におけるフィルタ処理部421および422による減衰補正処理に関する概念図である。 本発明の第1の実施の形態における音量調整量決定部450による調整量の算出手法に関する一例を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の変形例を示す外観図である。 本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の出力音制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における接触判定部200による接触判定処理(ステップS910)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における通話音調整部400による通話音強調処理(ステップS940)の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一例を示す外観図である。 本発明の第2の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における接触判定部600の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における接触判定部600の構成の変形例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一構成例を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(出力音制御:圧力センサによる通話音の判定例)
2.第2の実施の形態(出力音制御:マイク音のレベルによる通話音の判定例)
3.第3の実施の形態(出力音制御:ノイズキャンセル機能を備える例)
<1.第1の実施の形態>
[ヘッドホン装置の外観例]
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置の一例を示す外観図である。ここでは、ヘッドホン装置100により音コンテンツを聞いている受聴者が携帯電話800の着信を受けた場合を想定している。
図1(a)は、携帯電話800から発生される通話音を集音して、その集音された通話音を受聴者の耳に出力するヘッドホン装置100を示す外観図である。図1(b)は、図1(a)に示したヘッドホン装置100における筐体101の側面を示す拡大図である。図1(c)は、図1(b)に示した筐体101を示す正面図である。
図1(a)には、オーバーヘッドバンド式のヘッドホン装置100が示されている。このヘッドホン装置100は、筐体101、筐体102およびバンド103により構成される。この筐体101および102には、マイク111および112と、圧力センサ121および122と、衝撃音緩衝材131および132とがそれぞれ設けられている。バンド103は、筐体101および102を連結するものであり、バンド103の内部には、信号線が配線されている。
マイク111および112は、携帯電話800から発生される音声である通話音、または、ヘッドホン装置100の周辺の騒音である外部音を集音するためのマイクロフォンである。このマイク111および112は、その集音された音を電気信号に変換することによって音信号を生成する。このように、マイク111および112を設けることによって、携帯電話800からの通話音を集音する。
圧力センサ121および122は、携帯電話800が衝撃音緩衝材131および132に押し当てられることによって生じる圧力を検出するセンサである。すなわち、この圧力センサ121および122は、ヘッドホン装置100と携帯電話800との間の接触により生じる圧力を検出する。このように、圧力センサ121および122を設けることによって、携帯電話800との間の接触の有無を判断する。
衝撃音緩衝材131および132は、通話音が出力される携帯電話800をマイク111または112に押し当てることにより生じる衝撃音を緩和させるための緩衝材である。この衝撃音緩衝材131および132は、例えば、ゴムにより実現される。
携帯電話800は、他の携帯電話や携帯端末等との間において通信を行う電話機である。この携帯電話800は、相手方の携帯電話等から送信された音声信号を受信して、その受信された音声信号を通話音として出力する。また、携帯電話800は、ヘッドホン装置100を装着した受聴者により発せられた音声を集音して、その集音された音声信号に所定の信号処理を施して相手方の携帯電話等に送信する。なお、携帯電話は、特許請求の範囲に記載の電話機の一例である。
図1(b)には、筐体101に設けられたマイク111、圧力センサ121および衝撃音緩衝材131が示されている。筐体101の内部には、上から順にマイク111および圧力センサ121が設けられている。また、筐体101の外面には、圧力センサ121と重なるように衝撃音緩衝材131が設けられている。
図1(c)には、筐体101に設けられたマイク111と、圧力センサ121と、衝撃音緩衝材131と、外部音合成ボタン181と、音コンテンツ合成ボタン182とが示されている。
外部音合成ボタン181は、外部音合成機能を有効に設定するための押圧式の設定ボタンである。ここにいう外部音合成機能とは、一方のマイク111または112により集音された通話音に対して、他方のマイク112または111により集音された外部音を合成することによって、外部音を含む通話音を受聴者に出力する機能である。
音コンテンツ合成ボタン182は、音コンテンツ合成機能を有効に設定するための押圧式の設定ボタンである。ここにいう音コンテンツ合成機能とは、マイク111または112により集音された通話音に対して、一定のレベルに低下させた音コンテンツを合成することによって、音コンテンツを含む通話音を受聴者に出力する機能である。すなわち、携帯電話800により受聴者が通話を行う場合において、ヘッドホン装置100により再生される音コンテンツをBGM(Back Ground Music)として利用する機能である。
なお、ここでは、オーバーヘッドバンド式のヘッドホン装置100を例にして説明したが、ネックバンド方式のヘッドホン装置であってもよい。また、図1(b)および(c)では、筐体101に関する概念図を示したが、筐体102も、筐体101と同様の構成である。次に、筐体101および102の内部の音信号処理構成を含めたヘッドホン装置100の全体の機能構成について以下に図面を参照して以下に説明する。
[ヘッドホン装置の構成例]
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一構成例を示すブロック図である。ヘッドホン装置100は、マイク111および112と、圧力センサ121および122と、切替スイッチ141および142と、合成部151および152と、スピーカ161および162と、接触判定部200と、出力音制御部300とを備える。さらに、ヘッドホン装置100は、通話音調整部400と、音コンテンツ再生部510と、音コンテンツ調整部520とを備える。
マイク111および112は、図1において述べたとおり、携帯電話800から発生される通話音、または、ヘッドホン装置100の周辺の騒音である外部音を集音するためのマイクロフォンである。このマイク111および112は、その集音された音を電気信号に変換することによって音信号を生成する。例えば、携帯電話800からの通話音がマイク111により集音されることによって通話音信号が生成される場合には、マイク112は、筐体102の周辺の外部音を集音することによって外部音信号を生成する。一方、携帯電話800からの通話音がマイク112により集音されることによって通話音信号が生成される場合には、マイク111は、筐体101の周辺の外部音を集音することによって外部音信号を生成する。また、マイク111および112は、その生成された音信号を通話音調整部400にそれぞれ供給する。なお、マイク111または112は、特許請求の範囲に記載の第1および第2の集音部の一例である。
圧力センサ121および122は、図1において述べたとおり、衝撃音緩衝材131または132と携帯電話800との間の接触により生じる圧力を検出するセンサである。この圧力センサ121および122は、その検出された圧力の大きさを電気信号に変換することによって圧力信号を生成する。ここでは、この圧力信号は、圧力が大きくなるほど、圧力信号の信号レベルが大きくなることを想定する。また、この圧力センサ121および122は、生成された圧力信号を接触判定部200にそれぞれ出力する。例えば、筐体101に携帯電話800が押し当てられた場合には、圧力センサ121は、圧力センサ122よりも大きなレベルの圧力信号を接触判定部200に出力する。一方、筐体102に携帯電話800が押し当てられた場合には、圧力センサ122は、圧力センサ121よりも大きな圧力信号を接触判定部200に出力する。なお、圧力センサ121および122は、特許請求の範囲に記載の所定の圧力センサの一例である。
切替スイッチ141および142は、出力音制御部300からの制御に従って、通話音調整部400と合成部151および152との間の接続の有無を切り替えるスイッチである。この切替スイッチ141および142は、出力音制御部300からの制御に基づいて、通話音調整部400と合成部151および152との間を導通(オン)状態または非導通(オフ)状態に切り替える。この切替スイッチ141および142は、オン状態である場合には、通話音調整部400から供給された音信号を合成部151および152に出力する。
合成部151および152は、通話音調整部400からの音信号と、音コンテンツ調整部520により調整された音コンテンツ信号とを合成することによって新たな音信号を生成するものである。この合成部151および152は、その新たに生成された音信号をスピーカ161および162にそれぞれ供給する。すなわち、合成部151は、切替スイッチ141から出力された音信号と、音コンテンツ調整部520から出力された音コンテンツ信号とを合成して、その合成された音信号をスピーカ161に供給する。また、合成部152は、切替スイッチ142から出力された音信号と、音コンテンツ調整部520から出力された音コンテンツ信号とを合成して、その合成された音信号をスピーカ162に供給する。ただし、切替スイッチ141および142がオフ状態である場合には、合成部151および152は、音コンテンツ調整部520からそれぞれ供給される音コンテンツ信号のみをスピーカ161および162に供給する。
スピーカ161および162は、合成部151および152により生成された音信号を出力するものである。このスピーカ161および162は、例えば、音コンテンツ再生部510からの音コンテンツ信号を出力する。また、スピーカ161から通話音が出力される場合には、スピーカ162は、例えば、マイク112からの外部音信号を出力する。なお、スピーカ161および162は、それぞれ筐体101および102の内部に設置されている。また、スピーカ161および162は、特許請求の範囲に記載の2つの出力部の一例である。
接触判定部200は、携帯電話800が筐体101または102に押し当てられたことを出力音制御部300に通知するものである。接触判定部200は、圧力センサ121および122からそれぞれ出力された圧力信号に基づいて、衝撃音緩衝材131および132と携帯電話800との間の接触の有無を判定する。この接触判定部200は、圧力センサ121および122のうちいずれか一方の圧力信号のレベルが一定の接触閾値を超えた場合には、携帯電話800による接触有りと判定する。また、接触有りと判定された場合には、接触判定部200は、接触閾値を超える圧力信号を生成した圧力センサ121または122が設置されている筐体101または102の位置を示す接触位置を出力音制御部300に通知する。すなわち、接触判定部200は、接触の有無を示す判定結果と、接触有りと判定された場合における接触位置とを接触情報として出力音制御部300に供給する。
接触判定部200は、例えば、圧力センサ121からの圧力信号が接触閾値よりも大きい場合には、接触有りを示す判定結果と、圧力センサ121が設置された筐体101の位置を示す接触位置とを出力音制御部300に通知する。また、圧力センサ122からの圧力信号が接触閾値よりも大きい場合には、接触有りを示す判定結果と、圧力センサ122が設置されている筐体102の位置を示す接触位置とを出力音制御部300に供給する。一方、圧力センサ121および122からの両方の圧力信号が接触閾値以下である場合には、接触が無い旨を示す判定結果を出力音制御部300に供給する。なお、接触判定部200は、特許請求の範囲に記載の接触判定部の一例である。
出力音制御部300は、接触判定部200から供給された判定情報に基づいて、マイク111および112により生成された音信号をスピーカ161および162に出力させるように制御するものである。出力音制御部300は、例えば、接触判定部200により接触有りと判定された場合には、切替スイッチ141および142をそれぞれオン状態に切り替える。これとともに、出力音制御部300は、音コンテンツ調整部520から出力される音コンテンツ信号を停止させるように音コンテンツ調整部520を制御する。
この場合において、出力音制御部300は、接触判定部200から通知される接触位置に基づいて、マイク111または112からの通話音信号を、スピーカ161または162に出力させるように通話音調整部400に指示する。例えば、接触判定部200から通知された接触位置が筐体101の位置を示すときは、出力音制御部300は、通話音調整部400において調整された通話音信号を切替スイッチ141に供給させるように通話音調整部400を制御する。これにより、携帯電話800と接触状態にある筐体101に設置されたマイク111からの通話音信号を、筐体101に備えられたスピーカ161に出力させることができる。
これに対し、出力音制御部300は、接触判定部200により通知された接触位置とは反対の位置にある他方の筐体に設置されたマイク112または111から供給された外部音信号を、他方の筐体に設置されたスピーカ162または161に出力させる。例えば、接触判定部200から通知された接触位置が筐体101の位置を示すときは、出力音制御部300は、通話音調整部400において所定の処理が施された外部音信号を切替スイッチ142に供給させるように通話音調整部400を制御する。これにより、携帯電話800と接触状態にある筐体101と反対側の筐体102に設置されたマイク112からの外部音信号を、筐体102に備えられたスピーカ162に出力させることができる。このように、接触有りと判定された場合に、接触状態にある筐体101または102と反対側の筐体102または101に外部音を出力することによって、ヘッドホン装置100を装着している受聴者自身の発音が聞き取り易くなる。これにより、携帯電話800に対して、受聴者が必要以上に大きな声を発することを抑制することができる。
また、外部音合成機能が有効である場合においては、出力音制御部300は、接触判定部200により接触有りと判定されたときは、切替スイッチ141および142をそれぞれオン状態に切り替える。これとともに、出力音制御部300は、音コンテンツ調整部520から出力される音コンテンツ信号を停止させるように音コンテンツ調整部520を制御する。このとき、接触判定部200から筐体101と通知された場合には、出力音制御部300は、通話音調整部400において調整された通話音信号と、減衰補正処理が施された外部音信号とが合成されて、その合成された通話音信号を切替スイッチ141に供給させる。このように、通話音に外部音を合成してスピーカ161および162に出力させることによって、受聴者は外部音に含まれる受聴者自身の音声を聞くことができる。このため、携帯電話800が押し当てられていない方のスピーカ161または162から出力される外部音に加えて、通話音にも外部音を合成することによって、必要以上に受聴者に大きな声を発生させることをさらに抑制することができる。
また、音コンテンツ合成機能が有効である場合においては、出力音制御部300は、接触判定部200により接触有りと判定されたときは、切替スイッチ141および142をそれぞれオン状態に切り替える。このとき、接触判定部200から筐体101と通知された場合には、出力音制御部300は、スピーカ161に出力される音コンテンツ信号を、音コンテンツ調整部520において一定のレベルに低下させるように制御する。これにより、通話音調整部400において調整されたマイク111からの通話音信号と、音コンテンツ調整部520において一定レベルに設定された音コンテンツ信号とが合成部151により合成されて、その合成された通話音信号がスピーカ161に出力される。なお、この場合、音コンテンツ調整部520において、受聴者が気にならない程度まで音コンテンツ信号の音量を低下させるように調整する。
また、出力音制御部300は、接触判定部200により接触が無いと判定された場合には、音コンテンツ再生部510により再生された音コンテンツ信号をスピーカ161および162に出力させるように制御する。なお、出力音制御部300は、特許請求の範囲に記載の出力音制御部の一例である。
なお、ここでは一例として、接触判定部200により接触有りと判定された場合には、出力音制御部300が切替スイッチ141および142の両者をオン状態に切り替える例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、出力音制御部300は、接触判定部200により接触有りと判定された場合には、両方のスピーカ161および162から通話音を出力させるように通話音調整部400を制御するようにしてもよい。
また、接触判定部200により接触有りと判定された場合には、出力音制御部300は、接触判定部200から通知された接触位置の方の切替スイッチ141または142のみをオン状態に切り替えるようにしてもよい。これにより、携帯電話800が押し当てられていない方のスピーカ162または161からは外部音を出力させず、携帯電話800が押し当てられている方のスピーカ161または162から携帯電話800の通話音のみを出力させることができる。この場合において、携帯電話800が押し当てられていない方のスピーカ162または161に対しては、音コンテンツ再生部510からの音コンテンツ信号を供給させるようにしてもよく、消音状態にするために、音信号の出力を停止さるようにしてもよい。
通話音調整部400は、出力音制御部300による制御に従って、マイク111または112により生成された通話音信号に対して、受聴者にとって通話音を聞き取り易くするための処理を施すものである。この通話音調整部400は、例えば、マイク111または112により生成された通話音信号の音量を、外部音信号に比べて大きくなるように調整する。また、この通話音調整部400は、例えば、マイク111または112により生成された通話音信号に対してイコライジング処理を施す。
また、通話音調整部400は、出力音制御部300からの制御に従って、マイク111または112により生成された外部音信号に減衰補正処理を施す。ここにいう減衰補正処理とは、外部音が筐体101または102を通過することにより生じる減衰特性を有する伝達関数を外部音信号に畳み込む処理のことをいう。また、この通話音調整部400は、出力音制御部300からの制御に従って、調整された通話音信号を一方の切替スイッチ141または142に供給し、減衰補正処理が施された外部音信号を他方の切替スイッチ142または141に供給する。
また、外部音合成機能が有効である場合には、通話音調整部400は、出力音制御部300からの制御に従って、調整された通話音信号と、減衰補正処理が施された外部音信号とを合成する。そして、通話音調整部400は、出力音制御部300から指定された切替スイッチ141または142に対して、その合成された音信号を通話音信号として供給する。例えば、携帯電話800が筐体101に押し当てられた場合には、通話音調整部400は、マイク112からの外部音信号とマイク111からの通話音信号とを合成して、その合成された通話音信号を、切替スイッチ141を介してスピーカ161に出力する。なお、通話音調整部400は、特許請求の範囲に記載の通話音調整部の一例である。
音コンテンツ再生部510は、音コンテンツデータを再生することによって、右チャンネルおよび左チャンネルの音コンテンツ信号を生成するものである。この音コンテンツ再生部510は、例えば、音コンテンツデータを記憶する記憶媒体から音コンテンツデータを取得して、その取得された音コンテンツデータを復号することによって、音コンテンツ信号を生成する。あるいは、音コンテンツ再生部510は、所定の通信方式により外部装置から送信された音コンテンツ信号を受信して、その受信された音コンテンツ信号を復調することによって、音コンテンツ信号を生成する。また、音コンテンツ再生部510は、その生成された音コンテンツ信号を音コンテンツ調整部520に供給する。なお、音コンテンツ再生部510により生成される音コンテンツ信号は、特許請求の範囲に記載の再生音の一例である。
音コンテンツ調整部520は、出力音制御部300による制御に従って、音コンテンツ再生部510から供給された音コンテンツ信号の音量を調整するものである。接触判定部200により接触有りと判定された場合には、音コンテンツ調整部520は、例えば、出力音制御部300の制御に従って、右チャンネルおよび左チャンネルの両チャンネルの音コンテンツ信号の出力を停止する。この場合において、音コンテンツ合成ボタン182が押下されているときは、音コンテンツ調整部520は、受聴者にとって通話音を聞き取るために支障の無い音量に音コンテンツ信号を設定する。
このように、圧力センサ121および122と接触判定部200とを設けることによって、圧力センサ121および122により生成される圧力信号に基づいて、携帯電話800との間の接触の有無および接触位置を判定することができる。これにより、マイク111および112により集音された音が、携帯電話800から発生された通話音か、ヘッドホン装置100の周辺の外部音かを判定することができる。
また、出力音制御部300を設けることによって、携帯電話800による接触の有る方のスピーカ161または162から通話音を出力させるとともに、他方のスピーカ162または161から外部音を出力させることができる。すなわち、接触判定部200により接触有りと判定された場合には、2つのスピーカ161および162のうち、一方のスピーカから通話音を出力させて他方のスピーカから外部音を出力させることができる。これにより、受聴者が携帯電話800に対する自分自身の発音を聞くことができるため、受聴者から発せられる声が必要以上に大きくなることを防止することができる。
[接触判定部および出力音制御部の構成例]
図3は、本発明の第1の実施の形態における接触判定部200および出力音制御部300の一構成例を示すブロック図である。ここでは、圧力センサ121および122と、接触判定部200と、出力音制御部300とが示されている。ここでは、圧力センサ121および122は、図2に示したものと同様のものであるため、同一符号を付してここでの説明を省略する。
接触判定部200は、検出情報生成部210、平滑処理部220および接触状態決定部250を備える。検出情報生成部210は、圧力センサ121および122から出力される両者の圧力信号に基づいて、衝撃音緩衝材131または132と携帯電話800との間の接触の有無を検出するものである。この検出情報生成部210は、圧力センサ121および122のうちいずれか一方の圧力信号のレベルが接触閾値を超えた場合には、携帯電話800による接触有りと判断する。そして、接触有りと判断された場合には、検出情報生成部210は、接触閾値を超える圧力信号を生成した圧力センサ121または122に基づいて筐体101または102の位置を示す接触位置を判断する。
また、検出情報生成部210は、圧力センサ121および122からそれぞれ出力される圧力信号に基づいて、携帯電話800との間の接触の有無と、接触有りと判断した場合における接触位置とを示す検出情報を生成する。検出情報生成部210は、例えば、携帯電話800による接触が無いと判断した場合には、検出情報として、「0」を出力する。これに対し、検出情報生成部210は、接触有りと判断した場合において、圧力センサ121からの圧力信号が接触閾値を超えたときは、「1」を、圧力センサ122からの圧力信号が接触閾値を超えたときは、「−1」を検出情報として出力する。
この検出情報生成部210は、例えば、一定間隔により検出情報を生成する。または、この検出情報生成部210は、圧力センサ121または122のうちいずれか一方の圧力信号が接触閾値を超えた時から検出情報の生成を開始する。そして、検出情報生成部210は、圧力センサ121および122の両方の圧力信号が接触閾値以下となった時から一定期間後に検出情報の生成を終了する。また、検出情報生成部210は、生成された検出情報を、信号線219を介して平滑処理部220に出力する。
平滑処理部220は、検出情報生成部210から信号線219を介して供給された複数の検出情報に基づいて検出情報の平滑化を行うものである。この平滑処理部220は、例えば、検出情報生成部210により供給された複数の検出情報と、平滑処理部220の出力値の平滑度合いを定める重み係数とに基づいて検出情報の値を平滑化する。また、平滑処理部220は、その平滑化された検出情報を検出結果指数として信号線229を介して接触状態決定部250に供給する。このように、平滑処理部220を設けることによって、現在および過去の検出情報に基づいて検出結果指数が生成されるため、携帯電話800以外の物が筐体101または102に一瞬触れたことによって、接触有りと判定されるような誤検出を低減することができる。
接触状態決定部250は、平滑処理部220から信号線229を介して供給された検出結果指数に基づいて、携帯電話800との間の接触の有無と、接触有りの場合における接触位置とを決定するものである。この接触状態決定部250は、その決定結果を接触判定部200の判定結果として、出力音制御部300を介して切替信号生成部310、通話音調整部400および音コンテンツ調整部520に供給する。
出力音制御部300は、切替信号生成部310と、外部音合成判断部320と、音コンテンツ合成判断部330とを備える。切替信号生成部310は、接触状態決定部250による決定結果に基づいて、切替スイッチ141および142をオン状態またはオフ状態に切り替えるための切替信号を生成するものである。この切替信号生成部310は、例えば、接触状態決定部250により接触有りと決定された場合には、切替スイッチ141および142の両者をオン状態に切り替える切替信号を生成する。一方、この切替信号生成部310は、接触状態決定部250により接触無しと決定された場合には、切替スイッチ141および142の両者をオフ状態に切り替える切替信号を生成する。
なお、接触位置とは反対の筐体に設置されたスピーカ161または162から外部音を出力させない場合には、切替信号生成部310は、接触位置に基づいて、一方の切替スイッチ141または142をオン状態に切り替える切替信号を生成する。これとともに、切替信号生成部310は、他方の切替スイッチ142または141をオフ状態に切り替える切替信号を生成する。
外部音合成判断部320は、接触状態決定部250による決定結果と、外部音合成ボタン181の押下状態とに基づいて、通話音調整部400において通話音信号に外部音信号を合成させるか否かを判断するものである。外部音合成判断部320は、接触状態決定部250により接触有りと決定された場合において、外部音合成ボタン181が押下されていないときは、通話音信号をそのまま切替スイッチ141または142に出力させるように通話音調整部400に指示する。
これに対して、接触有りと決定された場合において、外部音合成ボタン181により外部音合成機能が有効に設定されているときは、外部音合成判断部320は、通話音信号に外部音信号を合成するように通話音調整部400に指示する。これとともに、外部音合成判断部320は、その合成された音信号を、接触状態決定部250により決定された接触位置の方の切替スイッチ141または142に出力させるように通話音調整部400に指示する。すなわち、外部音合成判断部320は、接触状態決定部250により接触有りと決定された場合には、接触状態決定部250からの接触位置と、合成の要否を示す合成情報とを通話音調整部400に通知する。
音コンテンツ合成判断部330は、接触状態決定部250による決定結果と、音コンテンツ合成ボタン182の押下状態とに基づいて、通話音信号に音コンテンツ信号を合成させるか否かを判断するものである。この音コンテンツ合成判断部330は、接触状態決定部250により接触有りと決定された場合において、音コンテンツ合成ボタン182により音コンテンツ合成機能が無効に設定されているときは、音コンテンツ調整部520からの出力を停止させる。
これに対して、接触状態決定部250により接触有りと決定された場合において、外部音合成機能が有効に設定されているときは、音コンテンツ合成判断部330は、音コンテンツ調整部520からの音コンテンツ信号を一定のレベルにより出力させる。これにより、合成部151または152において、通話音調整部400からの通話信号と、音コンテンツ調整部520からの音コンテンツ信号とが合成されて、その合成された音信号がスピーカ161または162に供給される。なお、ここにいう一定のレベルとは、スピーカ161または162から出力される通話音に含まれる音コンテンツが受聴者にとって気にならない程度のレベルである。また、この音コンテンツ合成判断部330は、例えば、接触状態決定部250により接触有りと決定された場合には、接触状態決定部250からの接触位置と、音コンテンツ信号の出力レベルとを音コンテンツ調整部520に通知する。
[平滑処理部の構成例]
図4は、本発明の第1の実施の形態における平滑処理部220の一構成例を示すブロック図である。平滑処理部220は、遅延器221乃至224と、乗算器231乃至234と、加算器241乃至243とを備える。この例では、遅延器221乃至224には、現在および過去のn(nは2以上の整数)個の検出情報d乃至dがそれぞれ保持されており、乗算器231乃至234には、n個の重み係数w乃至wが予め設定されていることを想定している。
遅延器221乃至224は、信号線219からの検出情報d乃至dを遅延させるシフトレジスタを構成する。すなわち、遅延器221の出力である検出情報dは、遅延器222に入力されるとともに、乗算器231に供給される。また、遅延器222の出力である検出情報dは、図示されていない次の遅延器に入力されるとともに、乗算器232に供給される。また、遅延器223の出力である検出情報dn-1は、遅延器224に入力されるとともに、乗算器233に供給される。また、遅延器224の出力である検出情報dは、乗算器234に供給される。
乗算器231乃至234は、遅延器221乃至224から供給される検出情報d乃至dと、乗算器231乃至234に設定された重み係数w乃至wとの乗算をそれぞれ行う乗算器である。すなわち、乗算器231は、遅延器221から供給される検出情報dと、乗算器231に設定された重み係数wとの乗算結果を加算器241に出力する。また、乗算器232は、遅延器222から供給される検出情報dと、乗算器232に設定された重み係数wとの乗算結果を加算器241に出力する。また、乗算器233は、遅延器223から供給される検出情報dn-1と、乗算器233に設定された重み係数wn-1との乗算結果を加算器242に出力する。また、乗算器234は、遅延器224から供給される検出情報dと、乗算器234に設定された重み係数wとの乗算結果を加算器243に出力する。
加算器241乃至243は、乗算器231乃至234の出力を加算する加算器である。この加算器243による加算結果は、信号線229を介して出力される。加算器241は、乗算器231および232の出力の加算結果を、図示されていない次の加算器に出力する。加算器242は、乗算器233と、図示されていない1つ前の加算器との出力の加算結果を加算器243に出力する。加算器243は、検出結果指数として、加算器242と乗算器234との出力の加算結果を、信号線229を介して接触状態決定部250に出力する。
このように、遅延器221乃至224と、乗算器231乃至234と、加算器241乃至243とを組み合わせることによって、検出情報d乃至dが平滑化された検出結果指数を算出することができる。次に、乗算器231乃至234のそれぞれに設定される重み係数w乃至wと、接触状態決定部250により携帯電話800による接触有りと決定される反応速度との関係について次図を参照して簡単に説明する。
[重み係数と判定速度との関係]
図5は、本発明の第1の実施の形態における接触判定部200による判定速度と平滑処理部220に設定される重み係数w乃至wとの関係を例示する図である。ここでは、反応感度270と、遅延器280と、検出結果指数291と、接触状態決定結果292とが示されている。
遅延器280には、4つの遅延器221乃至224に入力された検出情報d乃至dが示されている。ここでは、圧力センサ121からの圧力信号が接触閾値を超えた場合には、「1」が検出情報生成部210から出力され、圧力センサ122からの圧力信号が接触閾値を超えた場合には、「−1」が検出情報生成部210から出力されることを想定している。また、圧力センサ121および122からの圧力信号が両方とも接触閾値以下の場合には、「0」が検出情報生成部210から出力される。この例では、遅延器221および222には、検出情報dおよびdとして「1」が入力され、遅延器223および224には、検出情報dおよびdとして「0」が入力されたことを示している。すなわち、携帯電話800が圧力センサ121側である筐体101に押し当てられた直後の平滑処理部220の状態を想定している。
検出結果指数291には、平滑処理部220により生成された検出結果指数、すなわち加算器243による加算結果が示されている。接触状態決定結果292には、携帯電話800による接触の有無および接触位置が示されている。この例では、接触状態決定結果が「0.5」以上である場合には、圧力センサ121側の筐体101の方に接触が有る旨を表わす「1」が示され、「0.5」未満であり、かつ、「−0.5」より大きい場合には、接触が無い旨を表わす「0」が示される。また、接触状態決定結果が「−0.5」以下である場合には、圧力センサ122側の筐体102の方に接触が有る旨を表わす「−1」が示される。
ここでは、反応感度270として、高感度272、標準感度273および低感度274の3つの例が示されている。高感度272では、乗算器231乃至234に対して重み係数(w乃至w)271を、「0.70」、「0.20」、「0.10」、「0.00」にそれぞれ設定する。この場合、検出結果指数291は、「0.90=(0.70×1.00)+(0.20×1.00)+(0.10×0.00)+(0.00×0.00)」を示す。このため、接触状態決定結果292は、筐体101の方に接触が有る旨を表わす「1」を示す。このように、新しい検出情報dおよびdほど大きな値の重み係数wおよびwが乗算されるため、携帯電話800が押し当てられると、検出結果指数291は、比較的速く大きな値になる。
標準感度273では、乗算器231乃至234に対して重み係数(w乃至w)271を、「0.25」、「0.25」、「0.25」、「0.25」にそれぞれ設定する。この場合、検出結果指数291は、「0.50=(0.25×1.00)+(0.25×1.00)+(0.25×0.00)+(0.25×0.00)」を示す。このため、接触状態決定結果292は、筐体101の方に接触が有る旨を表わす「1」を示す。このように、重み係数(w乃至w)が全て同一の値であるため、検出結果指数291は標準的な値を取る。
低感度274では、乗算器231乃至234に対して重み係数(w乃至w)271を、「0.15」、「0.20」、「0.30」、「0.35」にそれぞれ設定する。この場合、検出結果指数291は、「0.35=(0.15×1.00)+(0.20×1.00)+(0.25×0.00)+(0.35×0.00)」を示す。このため、接触状態決定結果292は、接触が無い旨を表わす「0」を示す。このように、古い検出情報dおよびdほど大きな値の重み係数wおよびwが乗算されるため、携帯電話800が押し当てられると、検出結果指数291は、比較的ゆっくりと大きくなる。
このように、乗算器231乃至234に設定する重み係数w乃至wを変えることによって、携帯電話800が押し当てられてから接触状態決定部250において接触有りと決定されるまでの反応速度を変更することができる。例えば、低感度274に設定することによって、筐体101または102に手が一瞬触れたような場合に接触状態決定部250によって接触有りと判定されてしまうような誤検出を低減することができる。なお、ここでは、重み係数w乃至wを事前に設定する例について説明したが、ヘッドホン装置100に加速度センサを設けて、その加速度センサからの情報に基づいてヘッドホン装置100の動きを推定することによって、重み係数を調整するようにしてもよい。次に、通話音調整部400の構成例について次図を参照して説明する。
[通話音調整部の構成例]
図6は、本発明の第1の実施の形態における通話音調整部400の一構成例を示すブロック図である。
通話音調整部400は、スペクトラム生成部411および412と、フィルタ処理部421および422と、音信号生成部431および432と、パワー解析部441および442と、音量調整量決定部450とを備える。さらに、通話音調整部400は、音量調整部461および462と、外部音合成部470とを備える。
スペクトラム生成部411および412は、マイク111および112から供給された音信号を時間領域から周波数領域に変換することによって、スペクトラム情報を生成するものである。マイク111から通話音信号が供給された場合には、スペクトラム生成部411は、その通話音信号を時間領域から周波数領域に変換することによって、通話音信号に関するスペクトラム情報を生成する。この場合において、スペクトラム生成部412は、マイク112から供給された外部音信号を時間領域から周波数領域に変換することによって、外部音信号に関するスペクトラム情報を生成する。
このスペクトラム生成部411および412は、例えば、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)またはオクターブ分割を用いることによって、スペクトラム情報を生成する。また、スペクトラム生成部411および412は、その生成されたスペクトラム情報をフィルタ処理部421および422にそれぞれ供給する。
フィルタ処理部421および422は、外部音合成判断部320により通知される接触位置に従って、マイク111または112からの外部音信号におけるスペクトラム情報に対して減衰補正処理を施すものである。このフィルタ処理部421および422は、減衰補正処理として、外部音信号におけるスペクトラム情報に対し、筐体101または102による減衰特性を示す伝達関数を畳み込む。また、このフィルタ処理部421および422は、携帯電話800から発生される通話音の周波数帯域を考慮して、低域から中域の周波数帯域を透過させるバンドパスフィルタ処理を、スペクトラム生成部411および412からのスペクトラム情報に対して施す。
また、外部音合成判断部320から筐体101を示す接触位置が通知された場合には、フィルタ処理部421は、スペクトラム生成部411により生成された通話音信号に関するスペクトラム情報に対してバンドパスフィルタ処理を施す。一方、フィルタ処理部422は、スペクトラム生成部412により生成された外部音信号に関するスペクトラム情報にバンドパスフィルタ処理を施した後に、そのバンドパスフィルタ処理が施されたスペクトラム情報に対して減衰補正処理を施す。
これに対し、筐体102を示す接触位置が外部音合成判断部320から通知された場合には、フィルタ処理部422は、スペクトラム生成部412により生成された通話音信号に関するスペクトラム情報に対してバンドパスフィルタ処理を施す。一方、フィルタ処理部421は、スペクトラム生成部411により生成された外部音信号に関するスペクトラム情報にバンドパスフィルタ処理を施した後に、そのバンドパスフィルタ処理が施されたスペクトラム情報に減衰補正処理を施す。
また、フィルタ処理部421および422は、バンドパスフィルタ処理が施された通話音信号のスペクトラム情報または減衰補正処理が施された外部音信号のスペクトラム情報を、音信号生成部431または432と、パワー解析部441または442とに供給する。なお、フィルタ処理部421または422は、特許請求の範囲に記載の通話音調整部の一例である。
パワー解析部441および442は、フィルタ処理部421および422から供給されたスペクトラム情報に基づいてパワー解析を行うものである。このパワー解析部441および442は、フィルタ処理部421および422からのスペクトラム情報に基づいてパワーエンベロープを生成する。すなわち、パワー解析部441および442は、フィルタ処理部421および422からのスペクトラム情報に基づいて各周波数成分のパワー値をそれぞれ算出する。このパワー解析部441および442は、その算出された各周波数成分のパワー値をそれぞれ音量調整量決定部450に出力する。
例えば、フィルタ処理部421から通話音信号のスペクトラム情報が供給された場合には、パワー解析部441は、通話音信号のスペクトラム情報に基づいて通話音信号の各周波数成分のパワー値を算出して、音量調整量決定部450に出力する。この場合において、パワー解析部442は、フィルタ処理部422により減衰補正処理が施されたスペクトラム情報に基づいて外部音信号の各周波数成分のパワー値を算出して、その算出されたパワー値を音量調整量決定部450に出力する。
音量調整量決定部450は、外部音合成判断部320により通知される接触位置と、パワー解析部441および442によりそれぞれ生成されるパワーエンベロープとに基づいて、通話音信号に対する音量の調整量を決定するものである。この音量調整量決定部450は、パワー解析部441および442によりそれぞれ生成されるパワーエンベロープのレベル差に基づいて通話音信号に対する音量の調整量を決定する。この音量調整量決定部450は、筐体101を示す接触位置が外部音合成判断部320から通知された場合には、パワー解析部441からの通話音信号のパワーエンベロープと、パワー解析部442からの外部音信号のパワーエンベロープとを比較する。そして、音量調整量決定部450は、その比較結果に基づいて、音量調整部461に対する通話音信号の音量の調整量を決定する。一方、音量調整量決定部450は、音信号生成部432により生成される外部音信号には減衰補正処理が施されているため、音量調整を行わない。
音信号生成部431および432は、フィルタ処理部421および422から供給されたスペクトラム情報を周波数領域から時間領域に変換することによって、音信号を生成するものである。この音信号生成部431および432は、その生成された音信号を音量調整部461および462に供給する。
音量調整部461および462は、音量調整量決定部450から指定された調整量に基づいて、音信号生成部431および432からそれぞれ供給された音信号の音量を調整するものである。例えば、音信号生成部431から通話音信号が供給された場合には、音量調整部461は、音量調整量決定部450により生成された調整量に応じて通話音信号の音量を上昇させる。一方、音量調整部462は、音信号生成部432からの外部音信号をそのまま出力する。この音量調整部461および462は、音信号生成部431および432から供給された音信号の音量を調整して、その調整された音信号を外部音合成部470にそれぞれ出力する。
外部音合成部470は、外部音合成判断部320からの合成情報に基づいて、一方の音量調整部461または462から供給された通話音信号と、他方の音量調整部462または461から供給された外部音信号とを合成するものである。この外部音合成部470は、外部音合成判断部320から合成を指示された場合には、音量調整部461および462からの通話音信号と外部音信号とを合成して、その合成された音信号を接触位置の方の切替スイッチ141または142に供給する。そして、接触位置とは反対の方の切替スイッチ142または141に対して、外部音合成部470は、音量調整部462または461からの外部音信号をそのまま出力する。
これに対し、この外部音合成部470は、外部音合成判断部320から合成を指示されない場合には、接触位置の方の音量調整部461または462から供給された通話音信号をそのまま、接触位置の方の切替スイッチ141または142に出力する。この場合において、外部音合成部470は、接触位置と反対の方の音量調整部462または461から供給された外部音信号をそのまま、接触位置と反対の方の切替スイッチ142または141に出力する。
このように、フィルタ処理部421および422を設けることによって、マイク111または112により生成された外部音信号に対して、減衰補正処理が施された外部音信号をスピーカ161または162から出力することができる。これにより、携帯電話800が押し当てられていない方のスピーカ161または162から出力される外部音に対して、受聴者が不自然に感じる度合いを軽減させることができる。
[減衰補正処理に関する概念図]
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるフィルタ処理部421および422による減衰補正処理に関する概念図である。ここでは、筐体102および人間の耳810が示されている。筐体102には、図1(a)に示したマイク112、圧力センサ122および衝突音緩衝材132が設けられている。ここで、Nsは、筐体102の周辺の外部音の周波数特性を示し、Ns'は、筐体102を通過することにより減衰した外部音(Ns)が人間の耳810に到達したときの減衰音の周波数特性を示す。
この場合において、外部音の周波数特性(Ns)と減衰音の周波数特性(Ns')との関係は伝達関数(H)により表わされる。このため、減衰音の周波数特性(Ns')は、外部音の周波数特性(Ns)および伝達関数(H)を用いることによって求めるこができる。すなわち、減衰音の周波数特性(Ns')は、外部音の周波数特性(Ns)に対して伝達関数(H)を畳み込むことによって求めることができる。なお、伝達関数(H)は、事前に理想的な環境において測定することにより得られる伝達特性である。
このように、予め取得された伝達関数(H)を外部音信号に畳み込むことによって、減衰音(Ns')を推定することができるため、受聴者は、筐体102に設置されたスピーカ162から出力される外部音を違和感なく、受聴することができる。
[音量調整量決定部による調整量の算出手法例]
図8は、本発明の第1の実施の形態における音量調整量決定部450による調整量の算出手法に関する一例を示す概念図である。図8(a)は、音量調整量決定部450により音声信号が調整される前における通話音信号および外部音信号のパワーエンベロープを示す図である。図8(b)は、音量調整量決定部450によって図8(a)に示された通話音信号が調整された場合における通話音信号および外部音信号のパワーエンベロープを示す図である。ここでは、横軸を周波数とし、縦軸をパワーとする。
図8(a)には、実線により通話音特性471が示され、鎖線により外部音特性472が示されている。通話音特性471は、パワー解析部441または442により生成された通話音信号における各周波数成分のパワー値を示すパワーエンベロープである。この通話音特性471は、周波数(fc_max)においてパワー値(Pc_max)が最大となる。すなわち、通話音信号のスペクトラムが最大となる最大周波数(fc_max)におけるスペクトルレベルが最大パワー値(Pc_max)である。
外部音特性472は、パワー解析部442または441により生成された外部音信号における各周波数成分のパワー値を示すパワーエンベロープである。この外部音特性472における周波数(fc_max)に対応するパワー値(Po)は、通話音特性471の最大パワー値(Pc_max)に比べて大きい。なお、最大周波数(fc_max)における外部音信号の周波数成分のスペクトルレベルがパワー値(Po)である。
このように、通話音特性471が外部音特性472に埋もれてしまう場合には、スピーカ161または162から出力される通話音に比べて外部音の方が大きく聞こえるため、受聴者にとって通話音が聞き取り難い。このため、音量調整量決定部450において図8(b)に示すような音量調整を行う。
図8(b)には、実線により通話音特性481が示され、鎖線により外部音特性472が示され、破線により通話音特性471が示されている。ここでは、通話音特性471および外部音特性472は、図8(a)に示したものと同様であるため、ここでの説明を省略する。通話音特性481は、音信号生成部431または432から供給された通話音信号の音量を調整量(ΔP)だけ上昇させた場合のパワーエンベロープである。
このように、通話音特性471の通話音信号を調整量(ΔP)だけ上昇させた通話音特性481は、その最大周波数(fc_max)の近傍におけるパワー値が外部音特性472に比べて大きくなる。このため、スピーカ161または162から出力される通話音は、受聴者にとって聞き取り易くなる。
ここで、音量調整量決定部450による調整量(ΔP)の算出手法の一例を簡単に説明する。この例において、音量調整量決定部450は、通話音特性471の各周波数成分のパワー値のうち最大のパワー値(Pc_max)と、その最大パワー値における周波数(fc_max)とを取得する。そして、音量調整量決定部450は、通話音特性471の最大パワー値(Pc_max)と、通話音特性471の最大パワー値(Pc_max)における周波数(fc_max)に対応する外部音特性472のパワー値(Po)とを比較する。このとき、音量調整量決定部450は、外部音特性472のパワー値の方が大きいことから、通話音特性471の最大パワー値(Pc_max)と外部音特性472のパワー値(Po)とに基づいて、通話音信号の音量を上昇させるための調整量(ΔP)を算出する。
このように、音量調整量決定部450は、通話音信号のスペクトラムが最大となる最大周波数(fc_max)におけるスペクトルレベルと、その周波数(fc_max)における外部音信号の周波数成分のスペクトルレベルとを比較する。そして、音量調整量決定部450は、両者のスペクトルレベルのレベル差に基づいて通話音信号の出力レベルを調整する。
[ヘッドホン装置に補助マイクを追加した例]
図9は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の変形例を示す外観図である。ヘッドホン装置100は、図1に示したヘッドホン装置100に加えて、筐体101に補助マイク171と、バンド103に補助マイク172とを備える。ここでは、補助マイク171および172以外の他の構成は、図1と同様のものであるため、図1と同じ符号を付してここでの説明を省略する。
補助マイク171および172は、ヘッドホン装置100の周辺の騒音である外部音を集音するマイクロフォンである。この補助マイク171および172は、携帯電話800により覆われない領域に設けられている。この補助マイク171および172は、その集音された外部音を電気信号に変換することによって外部音信号を生成する。なお、補助マイク171または172は、特許請求の範囲に記載の複数の集音器の一例である。
このように、携帯電話800に覆われない領域に補助マイク171および172を設けることによって、外部音合成機能を有効に設定する場合において、通話音を出力するスピーカ161または162の近傍の外部音を集音することができる。これにより、より違和感の無い外部音をスピーカ161または162から出力させることができる。
[ヘッドホン装置の動作例]
次に本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の動作について図面を参照して説明する。
図10は、本発明の第1の実施の形態におけるヘッドホン装置100の出力音制御方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。この例では、接触判定部200により通知された接触位置と反対の方のスピーカ161または162から外部音を出力させることを想定している。
まず、接触判定部200により接触の有無を判定するための接触判定処理が行われる(ステップS910)。なお、この接触判定処理については、図11を参照して説明する。また、ステップS910は、特許請求の範囲に記載の接触判定手順の一例である。次に、接触判定部200により携帯電話800による接触の有無が判定される(ステップS921)。そして、接触判定部200により接触が無いと判定された場合には、音コンテンツ再生部510により再生された音コンテンツがスピーカ161および162から出力されて(ステップS931)、出力音制御処理が終了する。
一方、接触判定部200により接触有りと判定された場合には、通話音強調処理が行われる(ステップS940)。なお、この通話音強調処理については、図12を参照して説明する。続いて、外部音合成ボタン181により外部音合成機能が有効に設定されているか否かが判断される(ステップS922)。そして、外部音合成機能が有効でない場合には、ステップS924に進む。一方、外部音合成機能が有効である場合には、通話音調整部400において、通信音信号に外部音信号が合成されることによって、外部音信号を含む通話音信号が生成される(ステップS923)。
次に、音コンテンツ合成ボタン182により音コンテンツ合成機能が有効に設定されているか否かが判断される(ステップS924)。そして、音コンテンツ合成機能が有効でない場合にはステップS927に進む。一方、音コンテンツ合成機能が有効である場合には、音コンテンツ調整部520において、音コンテンツ再生部510からの音コンテンツ信号の音量を一定レベルに低下させる音コンテンツ調整処理が行われる(ステップS925)。ここにいう一定レベルとは、携帯電話800により行われる通話を妨げない程度のレベルである。続いて、通話音調整部400からの通話音信号に対して、音コンテンツ調整処理が施された音コンテンツ信号を合成することによって、音コンテンツ信号を含む通話音信号が生成される(ステップS926)。
次に、接触判定部200により通知された接触位置の方のスピーカ161または162に対して通話音信号が供給されることによって、通話音を含む音が出力される(ステップS927)。そして、接触判定部200により通知された接触位置とは反対の筐体102または101に設置されたスピーカ162または161に対して、通話音調整部400により生成された外部音信号が供給されることによって、外部音が出力される(ステップS928)。なお、ステップS927およびS928は、特許請求の範囲に記載の出力音制御手順の一例である。
その後、接触判定部200により接触の有無が判断される(ステップS929)。携帯電話800による接触が有ると判定された場合には、ステップS940に戻り、接触が無いと判定されるまで繰り返される。一方、携帯電話800による接触が無いと判定された場合には、音コンテンツ再生部510により再生された音コンテンツがスピーカ161および162から出力されて、出力音制御処理が終了する。
[接触判定部の処理例]
図11は、本発明の第1の実施の形態における接触判定部200による接触判定処理(ステップS910)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、検出情報生成部210により、圧力センサ121および122においてそれぞれ生成された圧力信号が検出される(ステップS911)。この検出処理は、一定間隔により検出するようにしてもよい。または、この検出処理は、いずれかの圧力信号が接触閾値を超えた時から処理を開始して、両方の圧力信号が接触閾値以下となった時から一定期間後に処理を終了するようにしてもよい。
そして、検出情報生成部210により検出される圧力信号に基づいて、接触の有無および接触位置を示す検出情報が生成される(ステップS912)。続いて、検出情報生成部210により生成された複数の検出情報と、重み係数とを積和演算することによって、平滑処理部220により検出結果指数が算出される(ステップS913)。続いて、接触状態決定部250により、検出結果指数に基づいて接触の有無が決定されて(ステップS914)、その決定結果が更新されることによって、接触判定処理を終了する。
[通話音調整部の処理例]
図12は、本発明の第1の実施の形態における通話音調整部400による通話音強調処理(ステップS940)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
まず、接触判定部200により通知された接触位置のスピーカ161または162から通話音信号が供給される(ステップS941)。また、接触判定部200により通知された接触位置とは反対のスピーカ162または161から外部音信号が供給される(ステップS942)。そして、スペクトラム生成部411および412において、スピーカ161および162から供給された通話音信号および外部音信号が時間領域から周波数領域に変換されることによって、スペクトラム情報がそれぞれ生成される(ステップS943)。
続いて、フィルタ処理部421および422において、通話音信号および外部音信号のスペクトラム情報に対してバンドパスフィルタ処理が施される(ステップS944)。そして、接触判定部200により通知された接触位置の方のフィルタ処理部421または422において、バンドパスフィルタ処理が施された外部音信号のスペクトラム情報に対して減衰補正処理が施される(ステップS945)。この後、減衰補正処理が施された外部音信号に関するスペクトラム情報と、バンドパスフィルタ処理が施された通話音信号に関するスペクトラム情報とがパワー解析されることによって、それぞれのパワーエンベロープが生成される(ステップS946)。
そして、音量調整量決定部450において、パワー解析部441および442からの通話音信号および外部音信号の各周波数成分のパワー値に基づいて、通話音信号の音量に対する調整量が算出される(ステップS947)。続いて、音量調整量決定部により決定された調整量に基づいて、接触位置の方の音信号生成部431または432から供給される通話音信号の音量が、接触位置の方の音量調整部461または462により調整される(ステップS948)。このとき、接触位置とは反対の音量調整部462または461により外部音信号がそのままの音量により出力される。
このように、本発明の第1の実施の形態では、接触判定部200を設けることによって、圧力センサ121および122により生成された圧力信号の変動に基づいて、携帯電話800との間の接触の有無および接触位置を判定することができる。これにより、携帯電話800がヘッドホン装置100に押し当てられた場合には、押し当てられた方のスピーカ161または16からマイク111または112により集音された通話音を出力させることができる。
なお、ここでは、携帯電話800と衝撃音緩衝材131または132との間に生じる圧力の大きさに基づいて携帯電話800がヘッドホン装置100に押し当てられたことを判定する例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、携帯電話800によりマイク111および112が塞がれることによって生じる音信号のレベル変動を検出することによって、携帯電話800が押し当てられているか否かを判定することができる。そこで、この音信号のレベル変動に基づいて接触の有無を判定する例について、以下に図面を参照して説明する。
<第2の実施の形態>
[ヘッドホン装置の外観図]
図13は、本発明の第2の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一例を示す外観図である。このヘッドホン装置100は、マイク111および112により生成される音信号に基づいて携帯電話800との間の接触の有無を判定するため、図1に示した圧力センサ121および122が取り除かれている。このヘッドホン装置100の構成は、図1に示したものと同様であるため、同一符号を付してここでの説明を省略する。
[ヘッドホン装置の構成例]
図14は、本発明の第2の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一構成例を示すブロック図である。ここでは、ヘッドホン装置100は、図1および図2に示した圧力センサ121および122と接触判定部200とに代えて接触判定部600を備える。この例では、マイク111および112によりそれぞれ生成された音信号が接触判定部600に供給される。ここでは、接触判定部600以外の他の構成は、図1と同様のものであるため、図1と同一符号を付してここでの説明を省略する。
接触判定部600は、マイク111および112から供給された音信号に基づいて、携帯電話800による接触の有無を判定するものである。この接触判定部600は、マイク111および112から供給された音信号のレベルに基づいて、携帯電話800による接触の有無を判定する。この接触判定部600は、例えば、マイク111および112から供給された音信号の音圧レベルに基づいて、携帯電話800との間の接触の有無を判定する。これは、携帯電話800によりマイク111および112が塞がれることによって、その塞がれたマイク111または112により生成された音信号の音圧レベルが低くなるからである。また、この接触判定部600は、マイク111および112から供給された音信号のレベルに基づいて判定された接触の有無および接触位置を接触情報として出力音制御部300に供給する。
[接触判定部の構成例]
図15は、本発明の第2の実施の形態における接触判定部600の一構成例を示すブロック図である。ここでは、マイク111および112および接触判定部600が示されている。接触判定部600は、音レベル検出部610と、平滑処理部620と、接触状態決定部650とを備える。ここでは、マイク111および112は、図1および図2に示したものと同様であり、平滑処理部620および接触状態決定部650は、図3に示した平滑処理部220および接触状態決定部250に対応するものであるため、ここでの説明を省略する。
音レベル検出部610は、マイク111および112により生成された音信号の音圧レベルを検出して、その検出された音圧レベルに基づいて携帯電話800による接触の有無を判断するものである。この音レベル検出部610は、音圧測定部611および612と音圧比較部613とを備える。なお、音レベル検出部610は、特許請求の範囲に記載の接触判定部の一例である。
音圧測定部611および612は、マイク111および112により生成された音信号のレベルを測定するものである。すなわち、音圧測定部611は、マイク111により生成された音信号の音圧レベルを測定する。また、音圧測定部612は、マイク112により生成された音信号の音圧レベルを測定する。また、音圧測定部611および612は、その測定された音圧レベルを音圧比較部613にそれぞれ供給する。
音圧比較部613は、音圧測定部611および612から供給された音圧レベルに基づいて、携帯電話800による接触の有無を判断するものである。この音圧比較部613は、例えば、音圧測定部611および612からの音圧レベルのレベル差に基づいて、携帯電話800による接触の有無を判断する。この例において、音圧比較部613は、音圧測定部611および612からの音圧レベルのレベル差が一定の音圧差閾値を超えた場合には、携帯電話800による接触の有無を判断する。その他の例として、音圧比較部613は、マイク111および112のうちいずれか一方の音圧レベルが一定の音圧レベル閾値を超えた場合には、携帯電話800による接触有りと判断する。そして、接触有りと判断された場合には、音圧比較部613は、いずれの音圧測定部611または612から音圧レベル閾値を超える音圧レベルが供給されたかを判断することによって、携帯電話800との接触位置を特定する。
また、音圧比較部613は、音圧測定部611および612からそれぞれ供給される音圧レベルに基づいて、携帯電話800による接触の有無と、接触有りと判断された場合における接触位置とを示す検出情報を生成する。音圧比較部613は、例えば、携帯電話800による接触が無いと判断した場合には、検出情報として、「0」を出力する。これに対し、音圧比較部613は、携帯電話800による接触が筐体101の方に有ると判断した場合には、「1」を、携帯電話800による接触が筐体102の方に有ると判断した場合には、「−1」を検出情報として生成する。また、音圧比較部613は、その生成された検出情報を平滑処理部620に出力する。
このように、音レベル検出部610を設けることによって、マイク111および112から供給された音信号の音圧レベルに基づいて、携帯電話800による接触の有無を判断することができる。なお、ここでは、マイク111および112により生成される音信号の音圧レベルを検出する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯電話800によりマイク111または112が塞がれると、その塞がれたマイク111または112により生成される音信号の高周波帯域におけるパワー値が大きく変動する。このため、マイク111および112により生成される音信号の高周波帯域におけるパワー値の変動を検出することによっても、携帯電話800との間の接触の有無を検出することができる。そこで、マイク111および112により生成される音信号の高周波帯域におけるパワー値の変動を検出する構成について、以下に図面を参照して説明する。
[接触判定部の変形例]
図16は、本発明の第2の実施の形態における接触判定部600の構成の変形例を示すブロック図である。ここでは、携帯電話800によりマイク111または112が塞がれることにより生じる音信号の高周波帯域におけるパワー値の変動を検出することによって、携帯電話800との間の接触の有無を判定することを想定している。接触判定部600は、図15に示した音レベル検出部610に代えて、音レベル検出部660を備えている。ここでは、音レベル検出部660以外の他の構成は、図15に示した構成と同様であるため、同一符号を付してここでの説明を省略する。
音レベル検出部660は、マイク111または112により生成される音信号のスペクトルレベルを検出して、その検出されたスペクトルレベルに基づいて、携帯電話800による接触の有無を判断するものである。この音レベル検出部660は、スペクトラム生成部661および662と、パワー解析部663および664と、パワー比較部665とを備える。なお、音レベル検出部660は、特許請求の範囲に記載の接触判定部の一例である。
スペクトラム生成部661および662は、マイク111および112から供給された音信号を時間領域から周波数領域に変換することによって、スペクトラム情報を生成するものである。すなわち、スペクトラム生成部661は、マイク111からの音信号に基づいてスペクトラム情報を生成する、また、スペクトラム生成部662は、マイク112からの音信号に基づいてスペクトラム情報を生成する。
このスペクトラム生成部661および662は、例えば、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)またはオクターブ分割を用いることによってスペクトラム情報を生成する。また、スペクトラム生成部661および662は、その生成されたスペクトラム情報をパワー解析部663および664にそれぞれ供給する。
パワー解析部663および664は、スペクトラム生成部661および662により生成されたスペクトラム情報に基づいてパワー解析を行うものである。すなわち、パワー解析部663は、スペクトラム生成部661により生成されたスペクトラム情報に基づいてパワー解析を行う。また、パワー解析部664は、スペクトラム生成部662により生成されたスペクトラム情報に基づいてパワー解析を行う。
このパワー解析部663および664は、スペクトラム生成部661および662からのスペクトラム情報に基づいてパワーエンベロープを生成する。すなわち、パワー解析部663および664は、スペクトラム生成部661および662からのスペクトラム情報に基づいて各周波数成分のパワー値を算出する。また、パワー解析部663および664は、その算出された各周波数成分のパワー値であるパワーエンベロープをそれぞれパワー比較部665に出力する。
パワー比較部665は、パワー解析部663および664からそれぞれ供給されるパワーエンベロープに基づいて、携帯電話800との間の接触の有無を判断するものである。このパワー比較部665は、パワー解析部663および664により生成されたパワーエンベロープの高周波帯域における各周波数成分のパワー値に基づいて接触の有無を判断する。すなわち、パワー比較部665は、マイク111および112により生成された音信号の高周波帯域におけるスペクトルレベルに基づいて携帯電話800との間の接触の有無を判定する。
このパワー比較部665は、例えば、音声帯域(350Hz乃至7kHz)よりも高い周波数帯域におけるスペクトルレベルに基づいて接触の有無を判断する。または、パワー比較部665は、マイク111およびマイク112の有する周波数性能の最大周波数に対して3分の1程度の周波数よりも高い周波数帯域における各周波数成分のパワー値に基づいて接触の有無を判断する。すなわち、パワー比較部665は、マイク111および112により生成された音信号における最大周波数に対して3分の1程度の周波数に比べて高い周波数帯域のスペクトルレベルに基づいて、携帯電話800との間の接触の有無を判定する。
このパワー比較部665は、例えば、パワー解析部663または664により生成されたパワーエンベロープの高周波帯域におけるスペクトルのパワー値が一定のパワー閾値を超える場合には、携帯電話800による接触有りと判断する。その他の例として、パワー比較部665は、パワー解析部663および664によりそれぞれ生成された両者のパワーエンベロープの高周波成分のパワー値を互いに比較することによって接触の有無を判断する。この例において、パワー比較部665は、その比較結果が一定のレベル差よりも大きくなった場合には、携帯電話800による接触有りと判断するとともに、パワー値が大きい方のパワー解析部663または664に対応する接触位置を特定する。
また、パワー比較部665は、パワー解析部663および664からそれぞれ供給されるパワーエンベロープに基づいて、携帯電話800による接触の有無と、接触有りと判断した場合における接触位置とを示す検出情報を生成する。パワー比較部665は、例えば、携帯電話800による接触が無いと判断された場合には、検出情報として、「0」を出力する。これに対し、パワー比較部665は、携帯電話800による接触が筐体101の方に有ると判断した場合には、「1」を、携帯電話800による接触が筐体102の方に有ると判断した場合には、「−1」を検出情報として生成する。また、パワー比較部665は、その生成された検出情報を平滑処理部620に出力する。なお、パワー比較部665は、特許請求の範囲に記載の接触判定部の一例である。
このように、音レベル検出部660を設けることによって、マイク111および112により生成された音信号の高周波帯域におけるスペクトルレベルに基づいて、携帯電話800との間の接触の有無を判定することができる。
このように、本発明の第2の実施の形態では、音レベル検出部610または660を設けて、マイク111および112により生成された音信号のレベルの変動を検出することによって、携帯電話800との間の接触の有無を判定することができる。これにより、本発明の第1の実施の形態とは異なり、筐体101または102に圧力センサ121または122を設けることなく、携帯電話800による接触の有無を判定することができる。なお、本発明の第1および第2の実施の形態は、ノイズキャンセリング機能を備えるヘッドホン装置に適用することができる。このため、本発明の第1の実施の形態を適用したヘッドホン装置を第3の実施の形態として以下に図面を参照して簡単に説明する。
<3.第3の実施の形態>
[ヘッドホン装置の構成例]
図17は、本発明の第3の実施の形態におけるヘッドホン装置100の一構成例を示すブロック図である。このヘッドホン装置100は、図に示したヘッドホン装置100の構成に加えて雑音除去部700を備えている。この例では、マイク111および112により生成される音信号と、合成部151および152により生成される音信号とが雑音除去部700に供給される。また、接触判定部200による判定結果に基づいて出力音制御部300から接触位置の指示が雑音除去部700に通知される。ここでは、雑音除去部700以外の他の構成は、図1に示したものと同様であるため、同一符号を付してここでの説明を省略する。
雑音除去部700は、マイク111および112により生成される外部音信号に基づいて、スピーカ161および162に供給する音信号に対して、外部音によるノイズ成分を打ち消すための雑音除去処理を施すものである。すなわち、この雑音除去部700は、いわゆるノイズキャンセリング機能を備えるものである。この雑音除去部700は、例えば、マイク111からの外部音信号に基づいてノイズ成分を推定して、その推定されたノイズ成分を除去するために、スピーカ161に供給する音信号に雑音除去処理を施す。また、雑音除去部700は、マイク112により生成される外部音信号に基づいてノイズ成分を推定して、スピーカ162に供給する音信号に雑音除去処理を施す。
また、雑音除去部700は、出力音制御部300から接触位置が通知された場合には、接触位置の方のスピーカ161または162に供給する通話音信号に雑音除去処理を施すために、接触位置とは反対のスピーカ162または161からの外部音信号を用いる。雑音除去部700は、例えば、出力音制御部300から筐体101に接触有りと通知された場合には、筐体101とは反対の方のスピーカ162から生成された外部音信号に基づいて、筐体101の方のスピーカ161に出力する通話音信号に雑音除去処理を施す。このとき、一定レベルの音量に低下させた音コンテンツ信号のみをスピーカ162に供給する場合には、雑音除去部700は、マイク112からの外部音信号に基づいて、その音コンテンツ信号に雑音除去処理を施す。また、雑音除去部700は、雑音除去処理がそれぞれ施された音信号をスピーカ161および162に供給する。


このように、雑音除去部700を設けることによって、携帯電話800による通話が行われる場合であっても、接触位置とは反対のマイク111または112により生成された外部音信号に基づいて通話音信号に雑音除去処理を施すことができる。これにより、受聴者は、外部音によるノイズ成分が除去された通話音を聞くことができるため、携帯電話800からの通話音を明瞭に聞くことができる。ここでは、接触位置と反対の方のマイク112または111からの外部音信号に基づいて、スピーカ161または162から出力される通話音に対するノイズ成分を推定する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示したように補助マイク171または172を設けて、その補助マイク171または172により生成された外部音信号に基づいて通話音に対するノイズ成分を推定するようにしてもよい。
このように、本発明の実施の形態によれば、携帯電話800の着信を受けた場合においても、受聴者は、ヘッドホン装置100を取り外すことなく、携帯電話800による通話を行うことができる。
なお、本発明の実施の形態では、圧力センサ121および122、または、マイク111および112を用いて携帯電話800による接触状態を検出する例を示したが、携帯電話の電波を検知する電波検知器を設けて接触の有無を判断するようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、上述のように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
100 ヘッドホン装置
101、102 筐体
103 バンド
111、112 マイク
121、122 圧力センサ
131、132 衝撃音緩衝材
141、142 切替スイッチ
151、152 合成部
161、162 スピーカ
171、172 補助マイク
200、600 接触判定部
210 検出情報生成部
220、620 平滑処理部
221〜224 遅延器
231〜234 乗算器
241〜243 加算器
250、650 接触状態決定部
300 出力音制御部
310 切替信号生成部
320 外部音合成判断部
330 音コンテンツ合成判断部
400 通話音調整部
411、412、661、662 スペクトラム生成部
421、422 フィルタ処理部
431、432 音信号生成部
441、442、663、664 パワー解析部
450 音量調整量決定部
461、462 音量調整部
470 外部音合成部
510 音コンテンツ再生部
520 音コンテンツ調整部
610、660 音レベル検出部
611、612 音圧測定部
613 音圧比較部
665 パワー比較部
700 雑音除去部

Claims (14)

  1. 再生された再生音を出力するための2つの出力部と、
    話機から発生された通話音を集音するための第1の集音部と、
    周辺の外部音を集音する第2の集音部と、
    前記第1の集音部により生成された音信号のレベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する接触判定部と、
    前記接触判定部により接触有りと判定された場合には前記2つの出力部のうち一方の前記出力部から前記通話音を出力させて他方の前記出力部から前記外部音を出力させるように制御する出力音制御部と
    を具備するヘッドホン装置。
  2. 前記接触判定部は、前記第1の集音部により生成された音信号の高周波帯域におけるスペクトルレベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する請求項記載のヘッドホン装置。
  3. 前記接触判定部は、前記第1の集音部により生成される音信号における最大周波数に対して3分の1程度の周波数に比べて高い周波数帯域である前記高周波帯域における前記スペクトルレベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する請求項記載のヘッドホン装置。
  4. 前記接触判定部は、音声帯域に比べて高い周波数帯域である前記高周波帯域における前記スペクトルレベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する請求項記載のヘッドホン装置。
  5. 前記接触判定部は、前記第1の集音部により生成された音信号の音圧レベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する請求項記載のヘッドホン装置。
  6. 前記電話機との間の接触により生じる圧力を検出する所定の圧力センサをさらに具備し、
    前記接触判定部は、接触有りと判定した場合には前記所定の圧力センサによりそれぞれ検出された圧力の大きさに基づいて前記第1および第2の集音部のうち前記第1の集音部を特定し、
    前記出力音制御部は、前記接触判定部により特定された前記第1の集音部により集音された前記通話音を前記一方の出力部から出力させて前記他方の出力部から前記外部音を出力させるように制御する
    請求項1記載のヘッドホン装置。
  7. 前記第1の集音部により生成された通話音信号と前記第2の集音部により生成された外部音信号とのレベル差に基づいて前記通話音信号の出力レベルを調整して前記調整された通話音信号を前記一方の出力部に供給する通話音調整部をさらに具備する請求項1記載のヘッドホン装置。
  8. 前記通話音調整部は、前記通話音信号のスペクトラムが最大となる最大周波数におけるスペクトルレベルと前記最大周波数における前記外部音信号の周波数成分のスペクトルレベルとの前記レベル差に基づいて前記通話音信号の出力レベルを調整する請求項記載のヘッドホン装置。
  9. 前記通話音調整部は、前記外部音信号と所定の減衰特性とに基づいて生成された新たな外部音信号を前記他の出力部に供給する請求項記載のヘッドホン装置。
  10. 前記出力音声制御部は、所定のレベルに設定された前記再生音と前記通話音とが合成された合成音を前記一方の出力部から出力させるように制御する請求項1記載のヘッドホン装置。
  11. 前記出力音声制御部は、前記通話音および前記外部音が合成された合成音を前記一方の出力部から出力させるように制御する請求項1記載のヘッドホン装置。
  12. 前記第2の集音部は、前記周辺の外部音を集音する複数の集音器を備える請求項1記載のヘッドホン装置。
  13. 再生された再生音を出力するための2つの出力部と、電話機から発生された通話音を集音するための第1の集音部と、周辺の外部音を集音する第2の集音部とを備えるヘッドホン装置における通話音出力制御方法であって、
    前記第1の集音部により生成された音信号のレベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する接触判定手順と、
    前記接触判定部により接触有りと判定された場合には前記複数の出力部のうち一方の前記出力部から前記通話音を出力させて他方の前記出力部から前記外部音を出力させるように制御する出力音制御手順と
    を具備する通話音出力制御方法。
  14. 再生された再生音を出力するための2つの出力部と、電話機から発生された通話音を集音するための第1の集音部と、周辺の外部音を集音する第2の集音部とを備えるヘッドホン装置において、
    前記第1の集音部により生成された音信号のレベルに基づいて前記電話機との間の接触の有無を判定する接触判定手順と、
    前記接触判定部により接触有りと判定された場合には前記複数の出力部のうち一方の前記出力部から前記通話音を出力させて他方の前記出力部から前記外部音を出力させるように制御する出力音制御手順と
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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