JP5298910B2 - 衝撃吸収構造 - Google Patents

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Description

本発明は、衝撃荷重を吸収するための衝撃吸収構造に関する。
従来の衝撃吸収構造としては、立体中空で外側面に平面を有する筒状のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような衝撃吸収構造では、軸線方向(特定方向)に加わる衝撃荷重を自己破壊により吸収することが図られている。
特開2000−179602号公報
しかし、上述したような衝撃吸収構造では、特定方向の衝撃荷重は吸収されるものの、特定方向以外の方向の衝撃荷重については、充分に吸収されない場合がある。そのため、吸収する衝撃荷重の荷重方向に高いロバスト性が要求されている。また、近年の衝撃吸収構造として、衝撃荷重の吸収をコントロールできるものが望まれている。
そこで、本発明は、吸収する衝撃荷重の荷重方向に高いロバスト性を有することができ、且つ衝撃荷重の吸収をコントロール可能な衝撃吸収構造を提供することを課題とする。
上記課題を達成するために、本発明に係る衝撃吸収構造は、特定方向の衝撃荷重を吸収するよう構成された衝撃吸収構造であって、中空の立体構造を呈する第1立体部と、第1立体部内に配設され、中空の立体構造を呈する第2立体部と、を備え、第2立体部は、特定方向と交差する方向に沿う壁部を有することを特徴とする。
この衝撃吸収構造では、第1立体部内に第2立体部が設けられてなるような2重構造にでき、且つ、第2立体部の壁部によって、円筒状の従来構造のように特定方向の衝撃荷重を吸収するだけでなく、特定方向を含む多方向の衝撃荷重を吸収することが可能となる。よって、衝撃荷重の荷重方向に高いロバスト性を発揮させることができる。加えて、かかる第2立体部によって衝撃吸収構造に作用する荷重(以下、単に「荷重」という)を分散でき、衝撃荷重の吸収をコントロールすることが可能となる。
また、第2立体部は、特定方向と交差する面での断面積が、特定方向における一方側から他方側に行くに従って変化するように構成されていることが好ましい。この場合、衝撃荷重による自己破壊の進展に連れて特定方向と交差する面での断面積が変化することから、荷重を徐々に変化させることができる。つまり、衝撃荷重の吸収を一層コントロールすることが可能となる。
このとき、第2立体部は、具体的には、特定方向と交差する面を底面とするような錐形状外形、錐台形状外形、又は球欠形状外形を呈する場合がある。
また、第2立体部は、球形状外形を呈することが好ましい。この場合、第2立体部が球形状外形を呈していることから、その壁部によって特定方向を含む多方向の衝撃荷重を好適に吸収することができ、荷重方向に一層高いロバスト性を発揮させることが可能となる。加えて、衝撃荷重が負荷された際、球形状外形の第2立体部が潰れるように変形されることから、かかる変形の進展に連れて荷重を徐々に上昇させることができる。つまり、衝撃荷重の吸収を一層コントロールすることが可能となる。
本発明によれば、吸収する衝撃荷重の荷重方向に高いロバスト性を有することができ、且つ衝撃荷重の吸収をコントロールすることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収構造を示す概略斜視図である。 図1の衝撃吸収構造における製造方法の一例を示す説明図である。 図2の衝撃吸収構造における製造方法の続きを示す説明図である。 図1の衝撃吸収構造に衝撃荷重が負荷されたときの荷重とストロークを示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収構造を示す概略斜視図である。 (a)は図5のVI(a)−VI(a)線に沿っての断面図であり、(b)は図5のVI(b)−VI(b)線に沿っての断面図である。 図5の衝撃吸収構造に衝撃荷重が負荷されたときの荷重とストロークを示すグラフである。 図5の衝撃吸収構造の他の例を示す概略斜視図である。 図5の衝撃吸収構造のさらに他の例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収構造を示す概略斜視図である。 (a)は図10のXI(a)−XI(a)線に沿っての断面図であり、(b)は図10のXI(b)−XI(b)線に沿っての断面図である。 図10の衝撃吸収構造に衝撃荷重が負荷されたときにおける図10のXI(b)−XI(b)線に沿っての断面図である。 図10の衝撃吸収構造に衝撃荷重が負荷されたときの荷重とストロークを示すグラフである。 図10の衝撃吸収構造の他の例を示す概略斜視図である。 (a)は図10の衝撃吸収構造のさらに他の例を示す概略斜視図であり、(b)は図15(a)の(b)−(b)線に沿っての断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、「上」「下」「左」「右」等の語は、図面に示される状態に基づいており、便宜的なものである。ちなみに、図面においては、説明の便宜上、その壁厚(肉厚)を適宜省略して示している。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る衝撃吸収構造の概略斜視図であり、図2は、図1の衝撃吸収構造の断面図である。
図1に示すように、本実施形態の衝撃吸収構造1は、例えば衝突等によって生じる衝撃荷重(衝撃力)を吸収するためのものであり、図示上方から下方に向かう方向である特定方向の衝撃荷重Fを吸収するように配置され使用される。衝撃吸収構造1は、例えば、複合材構造物に係る航空機、自動車、船舶及び高速道路等における耐衝撃構造や全体構造に適用可能なものである。
この衝撃吸収構造1は、例えばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)で形成され、所定厚さの薄板構造とされている。衝撃吸収構造1は、中空の多面体構造(立体構造)とされた第1立体部2を備えている。ここでの第1立体部2は、その外形が立方体形状を呈している。
この第1立体部2内には、特定方向に交差する方向(ここでは、特定方向に対し45°傾斜する方向)に延びる壁部3が形成されている。具体的には、壁部3は、第2立体部2の上壁部2aから下壁部2bに至るまで対角状に第1立体部2を分断するように延びている。これにより、衝撃吸収構造1は、第1立体部2内に形成(配設)された中空の立体構造であって特定方向と交差する方向に沿う壁部3を含む第2立体部4を備えることになる。
次に、衝撃吸収構造1の製造方法について、図2,3を参照しつつ説明する。なお、ここでは、3次元的に複数並設された衝撃吸収構造1の製造方法を例示して説明する。
まず、図2(a)に示すように、例えばポリスチレンフォーム(ビーズ法45倍発泡)からなり長方体形状のコア材を対角線で切断し、三角柱形状のコア材11a,11bを形成する。続いて、図2(b)に示すように、これらコア材11a,11bの外周面にCFRP基材12を巻き付ける。このとき、コア材11a,11bの対角面に介在されるようCFRP基材12を波状に巻き付ける。これにより、第1中間体13を得る。
続いて、図3に示すように、第1中間体13を並置すると共に、これら第1中間体13の外周面にCFRP基材14を巻き付ける。このとき、隣接する第1中間体13,13間に介在されるように、CFRP基材14を波状に巻き付ける。これにより、第2中間体15を得る。なお、上記CFRP基材12,14としては、カーボン/エポキシプリプレグ(W3101/Q112J:東邦テナックス社製)を用いている。
続いて、第2中間体15を積層し、積層体16を得る。このとき、積層面に関し面対称となるように、第2中間体15を積層する。続いて、積層体16を袋体に挿入し、真空ポンプにて袋体内を減圧した後、恒温槽に投入する。そして、恒温槽内にて80℃で5時間仮焼することで、積層体16を半硬化させる。その後、恒温槽内にて130℃で1.5時間本焼することで、積層体16を本硬化させると共にコア材11a,11bを減容させる。これにより、CFRP基材12,14が第1及び第2立体部2,4のそれぞれの壁部として形成されてなる中空構造体としての衝撃吸収構造1が製造される。
以上、本実施形態の衝撃吸収構造1では、第1立体部2内の3次元空間内に第2立体部4が設けられてなる2重構造とでき、且つ、第2立体部4の壁部3によって、特定方向を軸方向とする円筒状の従来構造のように特定方向の衝撃荷重Fを吸収するだけでなく、特定方向を含む多方向の衝撃荷重F,F1を吸収することが可能となる。よって、衝撃荷重Fの荷重方向に高いロバスト性を発揮させることができる。
加えて、第2立体部4によって荷重を分散させ、第1及び第2立体部2,4の座屈を遅らせることができるため、ピーク荷重を保ちながら体積効率よく衝撃吸収を行うことが可能となる。つまり、衝撃荷重F,F1の吸収(破壊モード)をコントロールすることが可能となる。
その結果、本実施形態では、荷重方向を選ばず安定した衝撃吸収を可能となる。なお、本実施形態は、衝撃荷重F,F1を受けるセルを3次元方向に配置したような構造であって、人体耐性に応じた衝撃吸収プロセスを設計可能にするものともいえる。
図4は、図1の衝撃吸収構造と従来の衝撃吸収構造とのそれぞれに衝撃荷重が加わったときの荷重及びストロークを示すグラフである。ここでのストロークとは、衝撃吸収構造1の変形量を意味している(以下、同じ)。図中において、実線は、上記衝撃吸収構造1の値を示し、破線は、第2立体部4を備えない従来の衝撃吸収構造の値を示している。図4に示すグラフによれば、上記衝撃吸収構造1では、従来に比べてストロークが増加しても荷重が急峻に低下しないことがわかり、ピーク荷重を保ちながら体積効率よく衝撃吸収を行うという上記効果を確認できる。
ところで、飛行機の墜落や自動車の衝突状況での安全技術は、次世代モビリティにおいて必須なものである。そのため、従来、生存空間の確保だけでなく、人体にかかるG(加速度)を低減する衝撃吸収構造が求められている。そして、衝突状況は無数にあることから、特定方向の衝撃荷重Fだけの吸収ではなく、あらゆる方向からの衝撃荷重F,F1の吸収が望まれると共に、衝撃荷重F,F1に対応して人体への負荷をコントロールできるものが要求されている。
しかしながら、従来技術では、主に2次元方向で衝撃荷重F,F1を受ける構造となっているため、特定方向の衝撃荷重Fに対しては衝撃吸収機能が発揮されるが、それ以外の方向からの衝撃荷重F1に対しては充分な衝撃吸収機能が発揮できない場合がある。よって、本実施形態の上記効果、すなわち、特定方向を含む多方向の衝撃荷重F,F1を吸収するという効果は、効果的なものといえる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明においては、上記実施形態と異なる点について主に説明する。
図5は本発明の第2実施形態に係る衝撃吸収構造を示す概略斜視図、図6は図5の衝撃吸収構造の断面図である。図5に示すように、本実施形態の衝撃吸収構造20が上記衝撃吸収構造1と異なる点は、第2立体部4(図1参照)に代えて、錐形状外形の第2立体部21を備えた点である。
第2立体部21は、特定方向と直交(交差)する面を底面21bとする4角錐形状外形を呈している。換言すると、第2立体部21は、その外形が、特定方向を高さ方向とする4角錐形状となっている。また、第2立体部21は、その頂点21aが荷重方向手前側(ここでは、上壁部2a上)に位置するよう配設されていると共に、その底面21bが荷重方向奥側(ここでは、下壁部2b上)に位置するよう配設されている。
これにより、図6に示すように、第2立体部21は、特定方向の直交面での断面積が、特定方向において荷重方向手前側から奥側に行くに従って増加するようになっている。つまり、第2立体部21は、特定方向の交差面での断面積が、特定方向における一方側から他方側に行くに従って(特定方向に沿って)変化するように構成されている。
以上、本実施形態の衝撃吸収構造20においても、第1立体部2内に第2立体部21が配設され当該第2立体部21の壁部29が特定方向と交差する方向に沿うようになっていることから、上記効果と同様の効果、すなわち、吸収する衝撃荷重F,F1の荷重方向に高いロバスト性を有することができ且つ衝撃荷重F,F1の吸収をコントロールするという効果を奏する。
さらに、上述したように、特定方向の交差面での断面積が特定方向における一方側から他方側に行くに従って増加(変化)するように、第2立体部21が構成されている。よって、衝撃荷重Fによる自己破壊の進展に連れて特定方向の交差面での断面積が増加(変化)するため、荷重を徐々に上昇(変化)させ、徐々に衝撃吸収量を大きく(変化)させることができる。つまり、衝撃荷重Fの吸収を、人体耐性に合わせて一層コントロールすることが可能となる。
図7は、図5の衝撃吸収構造と従来の衝撃吸収構造とのそれぞれに衝撃荷重が加わったときの荷重及びストロークを示すグラフである。図中において、実線は、上記衝撃吸収構造20の値を示し、破線は、第2立体部21を備えない従来の衝撃吸収構造の値を示している。図7に示すグラフによれば、上記衝撃吸収構造20では、従来に比べてストロークが増加するに連れて荷重が上昇していくことがわかり、荷重を徐々に上昇させて徐々に衝撃吸収量を大きくさせるという上記効果を確認できる。
なお、本実施形態は、上記第1実施形態で説明した製造方法と同様に、外形形状に対応するよう分割したコア材にCFRP基材を巻き付けて積層し、硬化させることで製造可能である。
また、本実施形態では、第2立体部21を4角錐形状外形としたが、3角錐形状外形や円錐形状外形としてもよく、種々の錐形状外形としてもよい。また、第2立体部21を錐台形状外形としてもよく、例えば、図8(a)に示すような円錐台形状外形としてもよい。さらにまた、球を一つの平面で切り取ったような球欠形状外形としてもよく、例えば、図8(b)に示すような半球形状外形としてもよい。
また、本実施形態では、第2立体部21の頂点21aを荷重方向手前側とし、底面21bを荷重方向奥側としたが、頂点21aを荷重方向奥側とし、底面21bを荷重方向手前側としてもよく、この場合、衝撃荷重Fによる自己破壊の進展に連れて特定方向の交差面での断面積が減少するため、荷重を徐々に減少させ、徐々に衝撃吸収量を小さくできる。
ちなみに、本実施形態においては、その衝撃吸収量を増加させるべく、第1立体部2内にて特定方向に沿う補強壁を設けてもよい。図9は、図5の衝撃吸収構造のさらに他の例を示す図である。図中において、上図は図5に対応する斜視図であり、下図は図6(b)に対応する断面図である。
図9(a)に示すように、第2立体部21内において当該第2立体部21を2等分するような補強壁25を設けてもよい。また、図9(b)に示すように、第1立体部2内において当該第1立体部2を対角状に2等分するような補強壁26を設けてもよい。さらにまた、図9(c)に示すように、第2立体部21内において当該第2立体部21を4等分するような十字状の補強壁27を設けてもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明においては、上記実施形態と異なる点について主に説明する。
図10は本発明の第3実施形態に係る衝撃吸収構造を示す概略斜視図、図11は図10の衝撃吸収構造の断面図である。図10,11に示すように、本実施形態の衝撃吸収構造30が上記衝撃吸収構造1と異なる点は、第2立体部4(図1参照)に代えて、第1立体部2に内接するような球状外形の第2立体部31を備えた点である。
この本実施形態の衝撃吸収構造30においても、第1立体部2内に第2立体部31が配設され当該第2立体部31の壁部39が特定方向と交差する方向に沿うようになっていることから、上記効果と同様の効果、すなわち、吸収する衝撃荷重F,F1の荷重方向に高いロバスト性を有することができ且つ衝撃荷重F,F1の吸収をコントロールするという効果)を奏する。
さらに、本実施形態の第2立体部31は、球対称の形状であることから、あらゆる方向の衝撃荷重F,F1を同じように受けることができる。よって、第2立体部31の壁部39によって、特定方向を含む多方向の衝撃荷重F,F1を好適に吸収することが可能となり、荷重方向に一層高いロバスト性を発揮させることが可能となる。
加えて、本実施形態では、図12に示すように、衝撃荷重F,F1が負荷された際、第2立体部31が潰れるように変形されることから、かかる変形の進展に連れて荷重を徐々に上昇させることができる。つまり、衝撃荷重F,F1の吸収を一層コントロールすることが可能となる。
図13は、図10の衝撃吸収構造と従来の衝撃吸収構造とのそれぞれに衝撃荷重が加わったときの荷重及びストロークを示すグラフである。図中において、実線は、上記衝撃吸収構造30の値を示し、破線は、第2立体部31を備えない従来の衝撃吸収構造の値を示している。図13に示すグラフによれば、上記衝撃吸収構造30では、従来に比べてストロークが増加するに連れて荷重が上昇していくことがわかり、特に、ストロークの増加に伴い荷重が2次関数的に上昇していくことがわかる。よって、荷重を徐々に上昇させて徐々に衝撃吸収量を大きくさせるという上記効果を確認することができる。
なお、本実施形態は、上記第1実施形態で説明した製造方法と同様に、外形形状に対応するように分割したコア材にCFRP基材を巻き付けて積層し、硬化させることで製造可能である。
また、本実施形態は、上記第2立体部31に代えて、例えば図14(a)に示すように、同じ球形状外形の中空球体32を複数含んで構成された第2立体部35を備えていてもよい。また、互いに異なる球形状外形の中空球体を複数含んで構成された第2立体部を備えていてもよく、例えば図14(b)に示すように、上記第2立体部31と同様な中空球体33と、第1立体部2の四隅に配置され第1及び第2立体部2,31に接する中空球体34と、を複数含んで構成された第2立体部36を備えていてもよい。これらの場合、第1立体部2に対する第2立体部35,36の接点が増加するため、第2立体部35,36に作用する荷重が第1立体部2へと伝達し易くなる。
ちなみに、本実施形態においても、その衝撃吸収量を増加させるべく、第1立体部2内にて特定方向に沿う補強壁を設けてもよい。図15は、図10の衝撃吸収構造のさらに他の例を示す図である。図15に示すように、第2立体部31内において当該第2立体部31を4等分するような十字状の補強壁38を設けてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態は、CFRPで形成されているが、他のFRP(Fiber Reinforced Plastics)材料で形成されていてもよく、金属で形成されていてもよい。また、上記実施形態では、第1立体部2が多面体構造とされているが、球等であってもよく、要は、中空の立体(3次元体)構造とされていればよい。
1,20,30…衝撃吸収構造、2…第1立体部と、3,29,39…壁部、4,21,31,35,36…第2立体部、21b…底面、F…特定方向の衝撃荷重。

Claims (1)

  1. 特定方向の衝撃荷重を吸収するように構成された衝撃吸収構造であって、
    中空の立体構造とされた第1立体部と、
    前記第1立体部内に配設され、中空の立体構造とされた第2立体部と、を備え、
    前記第2立体部は、
    前記特定方向と交差する方向に沿う壁部を含み、
    前記特定方向と交差する面での断面積が、前記特定方向における一方側から他方側に行くに従って変化するように構成され、
    前記特定方向と交差する面を底面とするような錐形状外形を呈しており、
    前記第1立体部内には、前記第2立体部内において当該第2立体部を2又は4等分するような補強壁が、前記特定方向に沿って設けられていることを特徴とする衝撃吸収構造。
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