JP5298173B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の走行用エネルギーの現在の消費状態を表示する車両用表示装置に関するものである。
車両のインストルメントパネル等に配置される表示装置として、所定距離内での平均燃費や、燃料残量に基づく走行可能距離等の情報を車両の走行速度に応じた大きさで表示し、高速走行時における視認性を向上させたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−184222号公報
この従来の車両用表示装置は、走行時における視認性の向上を図るために走行速度に応じて表示を拡大するものであるが、表示情報が数字を中心するものであることから、表示情報自体を凝視しなければ情報を把握することができない。
また、近年、車両の走行エネルギーの現在の消費量を表示盤に表示し、それによって運転者に省エネルギーを意識した運転を促すことが望まれている。
そこで、この発明は、走行エネルギーの現在の消費量を違和感なく瞬間的に把握できるようにして、省エネルギーを意識した運転を運転者に促すことのできる車両用表示装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、車両を走行させるエネルギーの現在の消費量に応じて所定の図形を表示する表示部(例えば、後述の実施形態におけるエネルギー消費表示部55)を備えた車両用表示装置(例えば、後述の実施形態における車両用表示装置1)であって、前記表示部に表示する図形は、前記消費量に応じて表示面積と表示色のうちの少なくとも一方を変化させ、前記表示面積は、前記消費量が大きいほど大きくなるように変化させ、前記表示色は、前記消費量が大きいほど色の波長が長くなるように変化させ、前記表示部は、前記車両がアイドルストップの状態になったときに、前記消費量に応じて変化させる前記図形の表示面積または表示色とは異なる図形を表示し、車両運転中である場合に、前記消費量がゼロの近傍の所定値以下になったときに、前記表示面積がゼロとならない所定の大きさの図形を表示し、前記所定の大きさの図形は、前記異なる図形よりも大きいことを特徴とする。
これにより、エネルギーの現在の消費量は、表示部に表示される図形の表示面積と表示色の少なくとも一方の変化により、運転者に感覚的に把握されるようになる。
また、アイドルストップの状態とその他の状態とが目視的に明確になる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用表示装置において、前記表示部は、前記車両運転中である状態から前記アイドルストップの状態へ移行するときに、前記図形を前記所定の大きさの図形よりも小さい図形へ所定時間毎に遷移させ、前記図形が前記異なる図形よりも小さくなった後に、前記図形を前記異なる図形へと変化させることを特徴とする。
この発明によれば、表示部に表示される図形の表示面積と表示色の少なくとも一方の変化によって現在のエネルギー消費量を瞬時に運転者に感覚的に把握させることができるので、省エネルギーを意識した運転を運転者に促すことが可能になる。
さらに、この発明によれば、車両がアイドルストップの状態になったときに、消費量に応じて変化させる図形の表示面積や表示色とは異なる図形を表示するので、車両がアイドルストップの状態であるかどうかを運転者に明確に視認させ、それによってアイドルストップ時の静音状態でも車両が駆動していることを運転者知らせることができる。
請求項に記載の発明によれば、瞬時エネルギー消費量がゼロの近傍の所定値以下になったときに、表示面積がゼロとならない所定の大きさの図形を表示するので、車両減速時のエネルギーカットの際等に表示の途切れを無くし、運転者の違和感を少なくすことができる。
この発明の一実施形態を示すものであり、車両用表示装置を採用する燃料電池車両の概略構成図。 同実施形態の車両用表示装置の正面図。 同実施形態の車両用表示装置の斜視図。 同実施形態の車両用表示装置による表示を模式的に示す図。 同実施形態の車両用表示装置による表示を模式的に示す図。 同実施形態における発電電流の検出値と表示指示値の変換マップ。 同実施形態の車両用表示装置による表示制御を模式的に示す図。 同実施形態の車両用表示装置による表示制御を模式的に示す図。 同実施形態の車両用表示装置による表示制御を示すフローチャート。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態は、燃料電池車両10の瞬時エネルギー消費量を表示するのにこの発明にかかる車両用表示装置1を適用したものである。
図1は、車両用表示装置1を適用した燃料電池車両10の概略構成を示すものであり、同図において、11は、キャパシタやバッテリ等の蓄電装置であり、13は、燃料電池、16は、車両駆動と回生発電を行うためのモータである。
モータ16には、駆動動作と回生動作を制御するためのPDU(パワードライブユニット)15が設けられ、このPDU15に、蓄電装置11の電極部が第1DC−DCコンバータ12を介して接続されるとともに、同様に燃料電池13の電極部が第2DC−DCコンバータ14を介して接続されている。また、蓄電装置11と燃料電池13は、第1DC−DCコンバータ12と第2DC−DCコンバータ14を介して相互に接続されている。
第1DC−DCコンバータ12と第2DC−DCコンバータ14は、いずれも双方向のチョッパ型電力変換回路を備え、同回路内のスイッチング素子のオン/オフ動作によってデューティ比を適宜制御して昇圧と降圧を行うようになっている。なお、コンバータ12,14やPDU15は、車両の運転状況に応じて制御装置22によって適宜制御される。
例えば、車両の通常走行時には、燃料電池13で発電された直流電力がPDU15で3相交流電力に変換されてモータ16に供給され、必要に応じて燃料電池13の発電電力が第1DC−DCコンバータ12で降圧されて蓄電装置11に充電される。また、車両の減速時等には、モータ16で発電された3相交流電力がPDU15で直流電力に変換され、その直流電力が第1DC−DCコンバータ12で降圧されて蓄電装置11に充電される。さらに、蓄電装置11の電力は、車両の走行状況によっては、第1DC−DCコンバータ12で昇圧され、PDU15を介してモータ16に供給される。
なお、図1中32,33は、蓄電装置11の端子電圧VEと充電電流IEをそれぞれ検出するための電圧センサと電流センサであり、34,35は、燃料電池13の出力電圧VFと出力電流IFをそれぞれ検出するための電圧センサと電流センサである。また、31は、PDU15とDC−DCコンバータ12,14の間のシステム電圧VSを検出するための電圧センサである。これらの各センサ31〜35は、燃料電池13の各部と、PDU15やDC−DCコンバータ12,14等を制御するための制御装置22の入力側に接続されている。
燃料電池13は、酸素を含む酸化剤ガスである空気がエアコンプレッサ等の空気供給装置(A/P)18からカソード(図示せず)側に供給され、水素を含む燃料ガスが、例えば、高圧の水素タンク19aから水素供給弁19bを介してアノード(図示せず)側に供給されるようになっている。
燃料電池13のアノードでは、水素が触媒反応によってイオン化され、その水素イオンが適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードに移動する。このとき、水素イオンの移動に伴って発生する電子は外部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用される。なお、このときカソードにおいては、水素イオンと電子および酸素が反応して水が生成される。
また、空気供給装置18はモータ(図示せず)によって駆動され、そのモータは出力制御器17を通して制御されるようになっている。
また、燃料電池13の水素排出口13aから排出された未反応の排出ガスは、制御装置22によって開閉制御される排出制御弁(図示せず)を介して希釈ボックス(図示せず)に導入され、希釈ボックスで所定濃度以下の水素濃度に低減された後にパージ弁21を介してシステム外部に排出される。
さらに、燃料電池13の水素排出口13aから排出された未反応の排出ガスの一部は、例えば、循環ポンプ(図示せず)およびエゼクタ(図示せず)等を備える循環流路(図示せず)へと導入され、水素タンク19aから供給された水素と、燃料電池13から排出された排出ガスとが混合されて燃料電池13に再び供給される。
また、燃料電池13の空気排出口13bから排出された未反応の排出ガスは、制御装置22によって弁開度が制御される背圧弁20を介してシステム外部に排出される。
また、制御装置22の入力側には、前述した各センサ31〜35の他に、モータ16の回転数とトルクをそれぞれ検出するための回転センサ37とトルクセンサ38が接続されるとともに、車輪の回転速度を検出するための車輪速センサ39と、運転者のアクセル操作量を検出するためのアクセル開度センサ40が接続されている。
ところで、制御装置22は、前述のように燃料電池13の各部と、PDU15やDC−DCコンバータ12,14を制御する他に、現在の瞬時エネルギー消費量に対応する指示値を算出して、そこで算出した指示値を車両用表示装置1の後述する表示装置本体50に出力するようになっている。この実施形態の場合、現在の瞬間エネルギー消費量を燃料電池13の発電電流IFによって捉え、それにより、エネルギー源である水素の瞬間消費量のうちの、エネルギーとして有効活用されずにパージ処理等で排出される消費分が排除され得るようになっている。具体的には、制御装置22は、電流センサ35で検出された燃料電池13の発電電流IFの検出値を基にして指示値を算出し、その指示値を表示装置本体50に出力する表示制御部51を備えている。この表示制御部51での具体的な処理については後に詳述する。
なお、この実施形態の場合、車両用表示装置1は、車両のインストルメントパネル(図示せず)に配置される表示装置本体50と、電流センサ35の検出値に基づいて表示装置本体50に指示値を出力する表示制御部51と、を備えた構成となっている。
表示装置本体50は、図2,図3に示すように、アクリル樹脂製の表示盤53内に、モータ16の駆動出力と回生電力を表示する円弧状の駆動・回生表示部54が配置されるとともに、駆動・回生表示部54の中心部に、現在の瞬時エネルギー消費量を表示する円形状のエネルギー消費表示部55(表示部)が配置されており、さらに、駆動・回生表示部54とエネルギー消費表示部55の間の、図示正面右側の扇形のスペースに水素タンク19a内の水素残量を表示する水素残量表示部56が配置され、同じく図示正面左側の扇形のスペースに蓄電装置11の残容量(SOC)を表示する電力残量表示部57が配置されている。また、駆動・回生表示部54の内側のエネルギー消費表示部55の直下位置には、現在の車両速度を数字でデジタル表示する速度表示部58が配置されている。
この表示装置本体50の表示盤53全体は平板状なものではなくなく、奥行き方向に凹凸形状を持つ立体形状となっている。具体的には、図3に示すように、駆動・回生表示部54と速度表示部58は同一偏平面上に形成され、駆動・回生表示部54の円弧の中心に配置されるエネルギー消費表示部55は、駆動・回生表示部54と速度表示部58の配置される偏平面に対して奥行き方向に窪んで配置されている。そして、水素残量表示部56と電力残量表示部57は、エネルギー消費表示部55と駆動・回生表示部54を接続するテーパ面内に配置されている。
駆動・回生表示部54は、LED(Light Emitting Diode)等のバックライト(図示せず)の光透過を液晶によって適宜光学的に開閉し、円弧状の表示目盛りに沿った円形バーグラフ状の光の点灯によってモータ16の駆動状態、若しくは、回生状態を示す値を指示するようになっている。また、水素残量表示部56と電力残量表示部57は、駆動・回生表示部54とほぼ同様の仕組みによって水素残量と電力残量を指示するものであるが、バックライトの照射によって光る単位目盛りが放射方向に長く形成され、各残量を指示する円形バーグラフが扇形状をなすようになっている。なお、駆動・回生表示部54と、水素残量表示部56、電力残量表示部57の表示色は視認性を高めるために適宜異なる色に色分けされている。
エネルギー消費表示部55は、カラーフィルタを備えた液晶パネル(図示せず)によって、中心位置が等しく、大きさ(面積)と色の異なる複数の円形図形を選択的に表示し得るようになっており、表示盤53上の液晶パネルの前面位置には、図3に示すように略半球形状のレンズ59が配置されている。このレンズ59は、液晶パネルで表示された円形図形を運転者に立体的に視認させるものであり、その表面には、断面楔状の複数の溝60が格子状に設けられている。この格子状の溝60は、視認する人により立体感を感じさせるために設けられている。なお、液晶パネルに表示される円形図形は、立体感を強調するため図形の一部に光の反射を模したハイライトが施された画像を表示させるようになっているが、図形の内側領域を表示色によって塗りつぶすように表示しても良い。
表示装置本体50の各表示部54〜58は、制御装置22の表示制御部51から指示値を受け取り、その指示値に応じた表示を行う。なお、表示装置本体50の各表示部54〜58のうちの、この発明に係るのはエネルギー消費表示部55のみであるため、以下では、エネルギー消費表示部55に関係する部分についてのみ詳述し、他の表示部54,56〜58に関係する部分については説明を省略するものとする。
制御装置22の表示制御部51においては、電流センサ35の検出値(燃料電池13の現在の発電電流の検出値)を受けて、その検出値に対応する指示値を表示装置本体50のエネルギー消費表示部55に出力し、エネルギー消費表示部55では、表示制御部51から受け取った指示値に応じた大きさと色の円形図形を表示するようになっている。そして、燃料電池13の運転時における基本制御では、エネルギー消費表示部55で表示する図形の大きさは指示値に略比例して増大し、また、図形の色は指示値の増大につれて色の波長が長くなる側(例えば、青色→黄色→橙色)に連続的に変化するようになっている。
図4は、燃料電池13の運転時における電流センサ35の検出値(発電電流IF)が最大値のときを100%、検出値(発電電流IF)がゼロのときを40%とした場合に、100%の場合と、40%の場合の表示図形gの大きさを点線円で示している。エネルギー消費表示部55では、電流センサ35の検出値に応じて、同図の100%の点線円と40%の点線円の間の大きさの円形図形が表示される。そして、このときの円形図形は、電流センサ35の検出値に応じた、青色と橙色の間(赤色は、警告灯の色と同色となるために除外する。)の波長の色で表示される。
この実施形態の場合、表示制御部51は、図5に示すように、燃料電池13の運転時には電流センサ35の検出値(発電電流IF)に応じて、例えば、40から100までの値を指示値として出力し、アイドルストップ時には0を指示値として出力する。ただし、燃料電池13が運転状態からアイドルストップに移行する際(以下「アイドルストップへの移行の際」と呼ぶ。)には、所定時間の間に39から1までの値を指示値として連続的に出力する。
なお、水素消費量(発電電流IF)がゼロの状態には、以下の(1),(2)の2種類があり、アイドルストップの状態とは、このうちの(1)の状態を指す。
(1)燃料電池スタックに酸素を供給するためのエアポンプ(空気供給装置18)の運転を停止して、スタックの動作を停止している状態。
(2)エアポンプは動作しているが、燃料電池スタックへの燃料(水素)供給は停止している状態。このような運転は、バッテリ(蓄電装置11)の残容量(SOC)が所定の上限値を超えそうな場合に、エアポンプだけを動作(空転)させてバッテリを消費する(上限容量を超えないようにする)ために行う。
図5に示すように、アイドルストップ時に指示値0が出力されたときには、エネルギー消費表示部55では、最大の円形図形の30%の大きさ(燃料電池13の発電時の最小の円形図形よりも小さい。)で、かつ、燃料電池13の運転時に用いない専用色で円形図形を表示する。専用色は、例えば燃料電池13の運転時に緑色を使用しないことに決め、その緑色を指示値が0のときにのみ表示する。なお、アイドルストップ時以外で水素消費量がゼロのとき、つまり、上記の(2)に該当するとき(以下、このときを「エアポンプの単独運転時」と呼ぶ。)には、40%の大きさで青色の円形図形を表示する。また、40%の大きさでの青色の円形図形の表示は、検出値(発電電流)が完全にゼロのときだけでなく、ゼロの近傍の所定値以下になったときに行われる。
また、アイドルストップへの移行の際に、表示制御部51から、39から1までの指示値が連続的に出力されたときには、燃料電池13の運転時の最小の大きさ(40%の大きさ)の円形図形から大きさが次第に小さくなるように円形図形を表示する。ただし、指示値が1のときには図形を表示しない。これにより、アイドルストップへの移行の際にはフェイドアウト効果を得ることができる。なお、この例の場合、アイドルストップへの移行の際には表示色は変化しない。
図6は、表示制御部51で用いる発電電流IFの検出値と指示値の変換マップの4種の例を示すものである。同図中のaの特性線は、電流センサ35の検出値(発電電流)の増加に対する指示値の増加の割合が常に一定である場合のものであり、同図中のb〜dの特性線は、電流センサ35の検出値の増加に対する指示値の増加の割合が段階的に減少する場合のものである。このうちの、bの特性線は、増加割合が1段に変化し、cの特性線は3段に変化する場合であり、dの特性線は3段に変化し、かつ、或る検出値を超えた後は最大指示値を出力する場合である。
aの特性線で示すマップを用いた場合には、発電電流IFの検出値の増減変化に対応する表示図形の大きさと色波長の変化の割合が常に一定になり、b〜dの特性線で示すマップを用いた場合には、発電電流IFの検出値が大きくなるにつれて、検出値の増減変化に対応する表示図形の大きさと色波長の変化の割合が緩やかになる。したがって、b〜dの特性線で示すマップ、特に、c,dの特性線で示すマップを用いた場合には、常用運転時に使用する領域での表示図形の変化が敏感になり、稀にしか使用しない領域ほど表示図形の変化が緩やかになる。また、dの特性線で示すマップの場合、或る検出値を超えた後は、表示図形の大きさと色が最上位表示となるため、運転者に強く注意を促すことができる。
図7は、表示制御部51からエネルギー消費表示部55(表示装置本体50)に指示値を出力するタイミングと、指示値の補正処理を模式的に示したものである。ここでは、0.1秒毎に指示値を出力する例を示しているが、表示制御部51は、0.1秒毎に、現時点の検出値に対応する指示値をそのまま出力するのではなく、現時点と直近過去9時点の検出値に対応する指示値の平均値(移動平均値)を算出し、その移動平均値を補正指示値としてエネルギー消費表示部55に0.1秒毎に出力するようになっている。
図8は、こうして指示値が補正されてエネルギー消費表示部55に0.1秒毎に出力される様子を、図7の演算例に対応させて模式的に示したものである。
なお、指示値に移動平均値を用いるこの処理は遅延処理の一例であり、遅延処理としては、この他にも、例えば一次処理フィルターを用いて行うことも可能である。
以上の構成において、燃料電池車両10が運転に供されると、車両用表示装置1の表示盤53の中央のエネルギー消費表示部55が車両の運転状態に応じて円形図形を表示する(円形に点灯する)。このときのエネルギー消費表示部55での表示は燃料電池13の現在の発電電流IFに応じた大きさと色となる。
したがって、例えば、運転者が平坦な道や上り坂等でアクセルペダルを大きく踏み込むと、そのときの負荷に応じて燃料電池13の発電電流IFが増加し、表示盤53上のエネルギー消費表示部55の円形形状の大きさが大きくなると同時に、表示色が波長の短い色から長い色に連続的に変化する。また、この状態から逆にアクセルペダルが戻された場合には、負荷の減少に応じて燃料電池13の発電電流IFが減少し、エネルギー消費表示部55の円形形状の大きさが小さくなると同時に、表示色が波長の長い色から短い色に連続的に変化する。
また、エネルギー消費表示部55に表示される円形図形は、略半球形状のレンズ59を通して球状の立体図形として運転者に視認される。特に、レンズ59の表面には複数の溝60が形成されているため、レンズ59の曲率を充分に大きくできない場合であっても、運転者に充分な立体感を感じさせることができる。また、前記溝60の断面が楔状をなす形状にすることで、液晶を通して入射した光源からの光の反射により、さらに溝60を強調することができる。
また、アイドルストップ状態では、アイドルストップ用の指示値(図5の例では指示値「0」)が表示制御部51からエネルギー消費表示部55に出力され、その結果、エネルギー消費表示部55が燃料電池13の通常運転時やエアポンプの単独運転時と異なる、例えば30%の大きさの緑色の円形図形を表示する。なお、発電電流IFがゼロで、かつエアポンプが単独で運転されるときには、燃料電池13の通常運転時と同様にエアポンプの駆動音が続くため、上記のように表示する円形図形の大きさや色を変えない方が運転者に違和感を与えることがない。
このように、アイドルストップ時には燃料電池13の運転時やエアポンプの単独運転時と異なる指示値の出力を行う必要があるため、表示制御部51では、図9のフローチャートに示すような処理を行う。
この図9に示す処理について説明すると、まず、ステップS101において、現在の車速やシフトポジション等からアイドルストップ状態であるかどうかを判定し、アイドルストップ状態でない場合には、ステップS102の処理を行い、アイドルストップ状態の場合には、ステップS103の処理を行う。
ステップS102では、発電電流IFの検出値に対応する指示値を図6に示すマップを参照して求め、さらに前述した移動平均を求めて、その値をエネルギー消費表示部55に出力する。
一方、ステップS103では、前述したアイドルストップ用の指示値をエネルギー消費表示部55に出力する。
また、図9のフローチャートでは示されていないが、燃料電池13が運転している状態からアイドルストップに移行する際、例えば、車両の減速時にアイドルストップするときには、表示制御部51は移行専用の指示値をエネルギー消費表示部55に出力(図5の例では、「39」から「1」の指示値を所定時間の間に連続的に出力)し、エネルギー消費表示部55での表示に前述したフェイドアウト効果を持たせる。
この車両用表示装置1は、燃料電池13の発電電流に応じてエネルギー消費表示部55に表示される円形図形の大きさと色を変えて表示させるため、現在の瞬間エネルギー消費量を瞬時に運転者に感覚的に把握させることができる。このため、表示盤53の表示自体を凝視する必要がないことから、運転者は視線を前方に向けたまま、瞬間エネルギー消費量の情報を知ることができる。したがって、省エネルギーを意識した運転を運転者に促すことができる。
特に、この車両用表示装置1では、瞬時エネルギー消費量を燃料電池13の発電電流IFによって捉え、その発電電流IFの検出値に応じて表示図形の大きさと色を変化させるようにしているため、エネルギー消費量のうちのでも、燃料電池13のパージ処理等による水素消費を除外した、運転者の操作の仕方に影響を受け易いエネルギー消費量分(車両走行やエアコン駆動等によるエネルギー消費量分)のみを表示図形の変化として運転者に知らせることができる。したがって、パージ処理の際等に表示図形が変化することがないため、運転者に違和感を与えることがない。
また、図6の特性線b〜dに示すように、発電電流IFの検出値が大きくなるにつれて検出値の増減変化に対する指示値の変化の割合が緩やかになるように指示値の出力を制御した場合には、常用域で、瞬時エネルギー消費量の変化に対して表示図形を敏感に(高感度で)変化させることができる一方で、常用域から離れ、使用頻度の少ない領域においては、過敏な図形変化を無くすことができる。したがって、常用域での省エネルギー運転をより運転者に促すことができる。
また、この実施形態の車両用表示装置1の場合、発電電流IFの検出値に対応する指示値の所定時間内の移動平均値を求め、その移動平均値をエネルギー消費表示部55に補正指示値として出力するようにしているため、発電電流IFの検出値の瞬間的な増減による表示図形の過敏な変化(形状や色の変動による視認上のチラツキ)を無くすことができる。
また、この実施形態においては、アイドルストップの場合に、燃料電池13の運転時に表示する図形と大きさや色の異なる図形を表示するようにしているため、燃料電池13が運転している状態とアイドルストップの状態を運転者に明確に視認させることができる。したがって、アイドルストップ時の静音状態でも車両が駆動していることを運転者に知らせることができる。
また、この実施形態では、検出値がゼロの近傍の所定値以下の値になった場合に、図形を完全に消失させずに所定の円形図形を表示するため、車両の減速時等に一時的に検出値が低下したとき等にも表示の途切れを無くし、運転者の違和感を無くすことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、現在の瞬間エネルギー消費量に応じてエネルギー消費表示部55の表示図形の大きさ(面積)と色を変化させたが、表示図形の大きさ(面積)と色のうちの一方のみを変化させるようにしても良い。また、表示図形の形状は円形に限らず、四角や三角等のその他の図形であっても良い。
また、上記の実施形態においては、瞬時エネルギー消費量を燃料電池13の発電電流IFを基に検出するようにしているが、水素ガスの消費を直接的に検出するようにしても良い。また、適用する車両は燃料電池車両に限らず、ガソリンや天然ガス等を内燃機関で燃焼させるタイプの車両であっても良い。
1…車両用表示装置
51…表示制御部
55…エネルギー消費表示部(表示部)

Claims (2)

  1. 車両を走行させるエネルギーの現在の消費量に応じて所定の図形を表示する表示部を備えた車両用表示装置であって、
    前記表示部に表示する図形は、前記消費量に応じて表示面積と表示色のうちの少なくとも一方を変化させ、
    前記表示面積は、前記消費量が大きいほど大きくなるように変化させ、
    前記表示色は、前記消費量が大きいほど色の波長が長くなるように変化させ、
    前記表示部は、前記車両がアイドルストップの状態になったときに、前記消費量に応じて変化させる前記図形の表示面積または表示色とは異なる図形を表示し、車両運転中である場合に、前記消費量がゼロの近傍の所定値以下になったときに、前記表示面積がゼロとならない所定の大きさの図形を表示し、
    前記所定の大きさの図形は、前記異なる図形よりも大きいことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記表示部は、前記車両運転中である状態から前記アイドルストップの状態へ移行するときに、前記図形を前記所定の大きさの図形よりも小さい図形へ所定時間毎に遷移させ、
    前記図形が前記異なる図形よりも小さくなった後に、前記図形を前記異なる図形へと変化させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
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