JP5296765B2 - Jpeg圧縮装置 - Google Patents
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この様に人物などの物体が横からカメラにフレームインし、移動して来てカメラの正面付近で停止するような状況が発生した場合、移動物体が画面に入る前は図6のM1に示すようなデータサイズであったものが、移動物体のフレームインにより移動中は映像がブレて単調な映像になるために図6のM2に示すデータサイズまで大幅に減少する。よって、データサイズを大きくする制御するため量子化テーブルは高画質に切り替わる。
こうして、移動物体がフレームインして停止すると、映像が間引きされて人物の移動中の映像で一瞬停止する状態がモニタに表示されるといった結果になる。
この様にカメラの前を人物等の移動物体が横切ってフレームアウトするような状況でも、最初は図7のM4に示すJPEGデータサイズが、物体が横切りブレた映像が画面全体に撮像される状態では図7のM5に示すようにJPEGデータサイズは大幅に減少する。その後、物体が画面から全て外れると元の複雑な背景が表示される為、図7のM6に示すように一気にJPEGデータサイズが増大する。この結果、上記移動物体が停止する場合と同様に、JPEGデータサイズが伝送帯域を超えてしまう状況が発生する。
どちらの状態も発生頻度が高く、この問題を従来方式で解決しようとすると、量子化テーブル全体を画質が低下する方向に移行させるしかなかった。
この発明は、物体の移動を撮像した時の映像のブレによりJPEGデータが大幅に減少する事を利用しており、物体の移動時にはJPEGデータサイズが減少するため従来は量子化テーブルを高画質側に切り替えたが、この発明では反対に最も低画質なテーブルに切り替えて、後に物体が停止するなどして複雑な映像になってもJPEGデータサイズが伝送帯域を超えないように移行させて準備動作する。
この結果、一時的に画質は低下するが、物体が移動してブレた映像が表示している状況では映像の詳細はあまり識別できない為、画質低下の影響はほとんどないし、急激に映像が変動して画像フレームのデータサイズが増大しても、JPEGデータサイズは伝送帯域を超え難く、映像の間引きによる瞬間的な停止の頻度が減少する。そしてデータサイズの大きな変動のない平常時は、データサイズに適した画質のJPEGデータに符号化されて伝送される。
この構成によれば、符号化するブロック毎にJPEGデータサイズをカウントし、ブロック毎に量子化テーブルの切替判定をする。よって、画像フレーム全体でのJPEGデータサイズに変動がほとんど無くても、画像フレームの一部分でJPEGデータの急激な増大があったらそれを検出して量子化テーブルを速やかに低画質側に切り替える。この結果、JPEGデータが瞬間的に伝送帯域を超える事を防ぐことができ、JPEG圧縮側にフレームバッファを持たなくても良好に映像を伝送することが可能となる。
また、画像フレームを複数に分割したブロック単位でも判断することで、JPEGデータサイズ全体で大きな変動が無くても、瞬間的なJPEGデータが伝送帯域の容量を超えてデータ送り先で映像が乱れる事態を防止することができ、JPEG圧縮側にフレームバッファを持たなくても良好に映像を伝送できる。
図1において、1は玄関に設置される玄関子機、2は居室に設置される居室親機であり、伝送路L1により両者は接続されている。玄関子機1は来訪者が居住者を呼び出すための呼出ボタン11と、来訪者を撮像するためのカメラ12と、通話するためのマイク13及びスピーカ14とを備えている。居室親機2は、呼び出しに応答するための通話ボタン21と、通話するためのマイク22及びスピーカ23と、映像を表示するモニタ24とを備えている。
また居室親機2は、伝送されてきた映像データを受信するデータ伝送部50と、JPEGデータをデコードするJPEG復号部とを有し、復号した動画像データによりモニタ24に映像が表示される。
図8は1フレーム分の画像データの構成を示しており、この図8に示すようにフレームはMCU(例えば8×8ピクセル)単位のブロックで分割されて符号化される。
そして、MCU単位でJPEGデータのカウント値を順次出力し、1フレームのJPEG符号化が終了したら、圧縮した映像データであるフレームデータをデータ伝送部47へ出力する。
また、移動物体識別部43において移動体の存在が識別されたら、最も画質を下げた(圧縮率を最大にした)量子化テーブルを生成する指令を量子化テーブル生成部46へ出す。
更に、ブロック判定部44が出力する信号を受けて量子化テーブル生成部46に対して画質を1段階下げる信号を出す。
こうして1フレームの画像データを圧縮して得たJPEGデータは、データ伝送部47へ出力される(S4)。
この比較により、閾値以下であれば1段階画質を上げる量子化テーブルを生成するよう量子化テーブル生成部46へ信号が出される。こうして次のN+1番目のフレームからはその量子化テーブルで圧縮が行われる。尚、一度量子化テーブルを切り替えたなら、画質を上げる方向へはもう一度決められたフレーム数の移動平均が計算されるまで判定をしない。この処理によって現在の画質に合わせて量子化テーブルを最適化でき、最初に最低画質で圧縮する事で最初の圧縮で伝送帯域をオーバーするJPEGサイズになる事を防いでいる。また、閾値を超えていたら量子化テーブルの変更指示は出さない。
この通知を受けた圧縮率判定部45は、設定されている量子化テーブルの中で最も画質を下げた量子化テーブルを量子化テーブル生成部46に生成させる。JPEG符号化部41は量子化テーブル生成部46から生成された量子化テーブルを使用して次の(N+1番目の)フレームからはその量子化テーブルで符号化する。
こうしてJPEG符号化部41は、次のN+1番目のフレームの符号化処理を実施する。
また、符号化するブロック毎にJPEGデータサイズをカウントし、ブロック毎に量子化テーブルの切替判定をするので、画像フレーム全体でのJPEGデータサイズに変動がほとんど無くても、画像フレームの一部分でJPEGデータの急激な増大があった場合を検出して量子化テーブルを速やかに低画質側に切り替える。この結果、JPEGデータが瞬間的に伝送帯域を超える事を防ぐことができ、JPEGエンコード側にフレームバッファを持たなくても良好に映像を伝送することが可能となる。
Claims (2)
- 映像データをJPEGデータから成る動画像データに変換して出力するJPEG圧縮装置であって、
過去の連続するM個(Mは整数)の画像フレームにおけるJPEGデータサイズの移動平均を演算する移動平均演算部と、
動画像のN−1番目(Nは整数)の画像フレームとN番目の画像フレームのJPEGデータサイズを比較して、JPEGデータサイズが所定の変化量を超えた減少が発生したら移動物体が存在すると判断する移動物体識別部と、
前記N−1番目の画像フレームのJPEGデータサイズ、前記移動平均演算部、前記移動物体識別部の情報を基に、N+1番目の画像フレームの圧縮率を設定する圧縮率設定部と、
設定された圧縮率からN+1番目の画像フレームのJPEG圧縮に使用する量子化テーブルを生成する量子化テーブル生成部と、
前記量子化テーブル生成部で生成された量子化テーブルを基に、画像フレームのJPEG圧縮を実施して前記映像データをJPEG符号化するJPEG符号化部と、
前記JPEG符号化部が出力するJPEGデータのデータサイズが所定のサイズを超えたら、その画像フレームを消去して間引いたフレームを送出するデータ伝送部と、を有し、
前記圧縮率設定部は、前記移動物体識別部が移動物体が存在すると判断したら、圧縮率を設定された最大値に設定し、前記JPEG符号化部が出力するJPEGデータを低画質に移行させることを特徴とするJPEG圧縮装置。 - 前記JPEG符号化部は、入力された画像フレームを所定の画素数のブロック単位で順次符号化すると共に、符号化したブロック毎にJPEGデータサイズをカウントして出力する一方、
前記JPEGデータサイズを所定値と比較するブロック判定部を有し、
JPEGデータサイズが所定値を超えるブロックがあった場合、前記ブロック判定部は前記圧縮率設定部に圧縮率を上げる指示を出し、JPEG符号化部でのデータ圧縮を1段階上げて低画質に移行させることを特徴とする請求項1記載のJPEG圧縮装置。
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Family Applications (1)
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