JP5296185B2 - タッチセンサシステム - Google Patents

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Description

本発明は、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルに入力されたペン入力を検出するタッチセンサシステムに関する。
複数の第1信号線と複数の第2信号線との交点にそれぞれ形成される複数の静電容量の値の分布を検出するタッチセンサシステムが特許文献1に開示されている。そして、従来の静電容量値の分布を検出するタッチセンサシステムにおいては、特許文献2に示すように、信号処理により、タッチパネルにタッチしている指及び手の部分の認識を試みていた。
図18は、従来のタッチセンサシステム91の構成を示すブロック図である。タッチセンサシステム91は、タッチパネル93と静電容量値分布検出回路92とを備えている。タッチパネル93は、水平方向に沿って互いに平行に配置されたドライブラインHL1〜HLnと、垂直方向に沿って互いに平行に配置されたセンスラインVL1〜VLmと、ドライブラインHL1〜HLnとセンスラインVL1〜VLmとの交点にそれぞれ形成される複数の静電容量とを備えている。
静電容量値分布検出回路92は、ドライバ95を備えている。ドライバ95は、符号系列に基づいてドライブラインHL1〜HLnに電圧を印加して各静電容量を駆動する。静電容量値分布検出回路92には、センスアンプ96が設けられている。センスアンプ96は、ドライバ95により駆動された各静電容量に対応する電圧の線形和を、センスラインVL1〜VLmを通して読み出して、AD変換器98に供給する。AD変換器98は、センスラインVL1〜VLmを通して読み出した各静電容量に対応する電圧の線形和をAD変換して容量分布計算部99に供給する。
容量分布計算部99は、AD変換器98から供給された各静電容量に対応する電圧の線形和と符号系列とに基づいて、タッチパネル93上の静電容量分布を計算してタッチ認識部90に供給する。タッチ認識部90は、容量分布計算部99から供給された静電容量分布に基づいて、タッチパネル93上のタッチされた位置を認識する。
静電容量値分布検出回路92は、タイミングジェネレータ97を有している。タイミングジェネレータ97は、ドライバ95の動作を規定する信号と、センスアンプ96の動作を規定する信号と、AD変換器98の動作を規定する信号とを生成して、ドライバ95、センスアンプ96、及びAD変換器98に供給する。
また、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、タッチセンサシステムに接続されたホスト装置に搭載されたアプリケーションソフトウェアから指定し、お手付き領域を示す枠を描画するとともに、タッチパネルにペン入力を行うために着いた手の移動に追随して、随時お手付き領域の位置を修正する構成も知られている。
米国特許第7,812,827号明細書(2010年10月12日発行) 米国特許第7,812,828号明細書(2010年10月12日発行)
しかしながら、上記構成では、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を指定し、お手付き領域を示す枠を描画するとともに、タッチパネルにペン入力を行うために着いた手の移動に追随して、随時お手付き領域の位置を修正するためのアプリケーションソフトウェアがホスト装置に搭載されているので、このようなお手付き領域を自動的に設定等する構成を実現するためには、お手付き領域を自動的に設定等するためにホスト装置に搭載するアプリケーションソフトウェアを新規に開発する必要があるという問題がある。
本発明の目的は、ホスト装置上のアプリケーションソフトウェアを特化させてお手付き領域の表示及び移動機能を埋め込む必要がなく、一般のアプリケーションソフトをホスト装置に搭載して、お手付き領域に着いた手による信号を除去し、ペン入力信号を誤認識することなく検知することができるタッチセンサシステムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチセンサシステムは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備えたことを特徴とする。
この特徴により、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出し、検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換し、置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力することができる。このため、お手付き領域の表示及び移動させるための構成を、ホスト装置とは独立して、タッチセンサシステムの中だけで完結することができる。
この結果、ホスト装置上のアプリケーションソフトウェアを特化させてお手付き領域の表示及び移動機能を埋め込む必要がなくなり、一般のアプリケーションソフトをホスト装置に搭載して、お手付き領域に着いた手による信号を除去し、ペン入力信号を誤認識することなく検知することができるタッチセンサシステムを提供することができる。
本発明に係る第1のタッチセンサシステムでは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、前記検出手段により検出されたお手付き領域に基づいて、前記静電容量信号の値を前記無値に置換する置換領域を設定する置換領域設定手段をさらに備え、前記置換領域は、前記お手付き領域を含んで水平方向に伸びる水平方向領域と、前記お手付き領域を含んで垂直方向に伸びる垂直方向領域とを含み、前記置換領域設定手段は、前記静電容量信号を前記タッチパネルから読み出すフレームごとに、前記水平方向領域と前記垂直方向領域とを切り替える。
上記構成により、ファントムノイズを除去しながら、お手付き領域を、自動的に設定することができる。
また、本発明に係る第2のタッチセンサシステムでは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、前記お手付き領域は矩形状であり、前記検出手段は、前記静電容量信号の値がしきい値を超える位置のうち最小のX座標Xp1と最小のY座標Yp1に基づく位置、及び最大のX座標Xp2と最大のY座標Yp2に基づく位置に従って、前記静電容量信号を前記タッチパネルから読み出すフレームごとに前記お手付き領域を検出し、連続する複数のフレームは、1区間を構成し、前記検出手段は、1区間前の最大値に基づいて前記最大のY座標Yp2を前記フレームごとに補正し、1区間前の最小値に基づいて前記最小のY座標Yp1を前記フレームごとに補正する。
また、本発明に係る第3のタッチセンサシステムでは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、前記お手付き領域は矩形状であり、前記検出手段は、前記静電容量信号の値がしきい値を超える位置のうち最小のX座標Xp1と最小のY座標Yp1に基づく位置、及び最大のX座標Xp2と最大のY座標Yp2に基づく位置に従って、前記静電容量信号を前記タッチパネルから読み出すフレームごとに前記お手付き領域を検出し、連続する複数のフレームは、1区間を構成し、前記検出手段は、1区間前の最大値に基づいて前記最大のX座標Xp2を前記フレームごとに補正し、1区間前の最小値に基づいて前記最小のX座標Xp1を前記フレームごとに補正する。
上記構成により、あるフレームの容量分布マップに対してお手付き領域を抽出し、その抽出結果に基づいて次のフレームの容量マップに対してお手付き領域を設定すれば、フレームメモリを使用せずに済み、フレームメモリの使用によるコストアップを避けることができる。
また、本発明に係る第4のタッチセンサシステムでは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、前記ペン入力認識手段は、前記検出手段によるお手付き領域の検出の有無に応じて、タッチ検知を確定させるための連続タッチ数を切り替える。
上記構成により、ゆっくりと手をつくお手付き領域が発生したときは、タッチ検知を確定させるための連続タッチ数を大きくすることができ、ノイズの混入による誤検出を低減することができる。
本発明に係る第1から第4までのタッチセンサシステムは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出し、検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換し、置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力に基づく静電容量の変化の分布を算出し、算出された静電容量の変化の分布に基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力することができる。
このため、お手付き領域の表示及び移動させるための構成を、ホスト装置とは独立して、タッチセンサシステムの中だけで完結することができる。この結果、ホスト装置上のアプリケーションソフトウェアを特化させてお手付き領域の表示及び移動機能を埋め込む必要がなくなり、一般のアプリケーションソフトをホスト装置に搭載して、お手付き領域に着いた手による信号を除去し、ペン入力信号を誤認識することなく検知することができるタッチセンサシステムを提供することができる。
実施の形態1に係るタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 上記タッチセンサシステムに設けられたお手付き除去処理部の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、上記タッチセンサシステムに係るお手付き領域の検知方法を示す図である。 上記お手付き領域の自動移動を示す図である。 上記タッチセンサシステムの動作を示すフローチャートである。 上記タッチセンサシステムに設けられたお手付き除去処理部の動作を示すフローチャートである。 従来のタッチセンサシステムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。 上記タッチセンサシステムに設けられたお手付き除去処理部の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、上記タッチセンサシステムに係るお手付き領域の検知方法の原理を示す図である。 (a)〜(c)は、上記タッチセンサシステムに係るお手付き領域の検知方法の原理を示す図である。 (a)〜(f)は、上記タッチセンサシステムに係るお手付き領域の検知方法を示す図である。 (a)〜(f)は、上記タッチセンサシステムに係るお手付き領域の検知方法を示す図である。 (a)〜(f)は、上記タッチセンサシステムに係るお手付き領域の検知方法を示す図である。 上記タッチセンサシステムに設けられたお手付き除去処理部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るタッチセンサシステムのお手付き領域の座標位置の補正方法を示すグラフである。 実施の形態4に係るタッチセンサシステムのタッチ検知を確定させるための連続タッチ数を切り替える方法を示すフローチャートである。 従来のタッチセンサシステムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る実施の形態のタッチセンサシステムについて、詳細に説明する。
(実施の形態1)
(タッチセンサシステム1の構成)
図1は、実施の形態1に係るタッチセンサシステム1の構成を示すブロック図である。タッチセンサシステム1は、タッチパネル7と静電容量値分布検出回路18とを備えている。タッチパネル7は、水平方向に沿って互いに平行に配置されたドライブラインHL1〜HLnと、垂直方向に沿って互いに平行に配置されたセンスラインVL1〜VLmと、ドライブラインHL1〜HLnとセンスラインVL1〜VLmとの交点にそれぞれ形成される複数の静電容量とを備えている。
静電容量値分布検出回路18は、ドライバ9を備えている。ドライバ9は、符号系列に基づいてドライブラインHL1〜HLnに電圧を印加して各静電容量を駆動する。静電容量値分布検出回路18には、センスアンプ10が設けられている。センスアンプ10は、ドライバ9により駆動された各静電容量に対応する電圧の線形和を、センスラインVL1〜VLmを通して読み出して、AD変換器12に供給する。AD変換器12は、センスラインVL1〜VLmを通して読み出した各静電容量に対応する電圧の線形和をAD変換して容量分布計算部3に供給する。
容量分布計算部3は、AD変換器12から供給された各静電容量に対応する電圧の線形和と符号系列とに基づいて、タッチパネル7上の静電容量分布を計算してお手付き除去処理部2に供給する。
図2は、タッチセンサシステム1に設けられたお手付き除去処理部2の構成を示すブロック図である。お手付き除去処理部2は、検出部5と置換部6とを有している。検出部5は、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネル7にペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、静電容量の変化を表す静電容量信号の強度、及びお手付きパラメータ記憶部8に記憶されたパラメータに基づいて検出する。置換部6は、検出部5により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換してタッチ認識部4(図1)に供給する。
タッチ認識部4は、置換部6により無値に置換された静電容量信号と、お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、ペン入力の座標値を、タッチセンサシステム1の外部に接続されたホスト装置13に出力する。ホスト装置13は、タッチ認識部4から供給されたペン入力の座標値に基づいて、アプリケーションソフトでの処理を実行する。
静電容量値分布検出回路18は、タイミングジェネレータ11を有している。タイミングジェネレータ11は、ドライバ9の動作を規定する信号と、センスアンプ10の動作を規定する信号と、AD変換器12の動作を規定する信号とを生成して、ドライバ9、センスアンプ10、及びAD変換器12に供給する。
(お手付き領域の検知方法)
図3(a)〜(c)は、タッチセンサシステム1に係るお手付き領域の検知方法を示す図である。図3(a)は、ドライブラインn本、センスラインm本のタッチパネル7で手15をタッチパネル7に付きしながらペン14で字を書いている様子を模式的に示している。図3(b)は、図3(a)に示す状態での容量分布マップを示す。この容量分布マップは図1に示す容量分布計算部3にて生成される。
実施の形態1では、容量分布計算部3にて容量分布マップを作成する際に、お手付き除去処理部2が容量分布マップの各座標の容量値(静電容量信号)を観測し、ある一定の閾値「PALM_THRESH」を超える領域を求め、お手付き領域16aを抽出する。図3(b)では、抽出されたお手付き領域16aの左上端の座標(Xp1、Yp1)と右下端の座標(Xp2、Yp2)を求めて第一の矩形16bを形成し、さらに、その第一の矩形16bをお手付きパラメータ記憶部8(図1)に記憶されたパラメータPALM_WDだけ外側に大きくした第二の矩形である置換領域23を形成する。
図3(c)は、お手付き除去処理部2にて抽出された置換領域23内の容量値をゼロで置き換え(以下、「ゼロフィル」とも表記する)た結果を示す。そのゼロフィルされた容量分布マップを後段のタッチ認識部4に送信する。これらの一連の処理は、フレームごとに行われる。
図4は、お手付き領域の自動移動を示す図である。ペン14を把持してお手付きする手15の位置の移動に従って、タッチ認識部4(図1)に入力される容量分布マップにおけるゼロフィルされた矩形の置換領域23は、お手付き位置の移動に自動的に追随する。
(タッチセンサシステム1の動作)
図5は、タッチセンサシステム1の動作を示すフローチャートである。まず、図1に示すタッチパネルシステム1の電源をオンする(ステップS1)。そして、タッチパネルシステム1の静電容量分布検出回路18に設けられたお手付きパラメータ記憶部8に格納されたパラメータを初期化する(ステップS2)。次に、ドライバ9によりタッチパネル7を駆動する(ステップS3)。その後、センスアンプ10によりタッチパネル7から読み出した静電容量信号をAD変換器12によりAD変換する(ステップS4)。
そして、容量分布計算部3は、AD変換器12によりAD変換された静電容量信号に基づいて、タッチパネル7の容量分布を計算する(ステップS5)。次に、お手付き除去処理部2は、容量分布計算部3により計算されたタッチパネル7の容量分布に基づいて、お手付き領域を算出する(ステップS6)。その後、お手付き除去処理部2は、算出したお手付き領域に基づいて置換領域を設定し、置換領域内の容量値をゼロで置き換える(ステップS7)。
そして、タッチ認識部4は、置換領域内の容量値をゼロで置き換えたタッチパネル7の容量分布に基づいて、ペン入力の座標値を求める(ステップS8)。次に、タッチ認識部4は、ペン入力の座標値をホスト装置13に出力する(ステップS9)。そして、ステップS3に戻る。
図6は、タッチセンサシステム1に設けられたお手付き除去処理部2の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、図5に示すステップS6及びS7の詳細なフローチャートに相当し、図3で説明した構成をフローチャートにより表現したものである。
ここで、
m:センスライン数、
n:ドライブライン数、
PALM_MODE:お手付きペンモードフラグ、オンのとき1、オフのときは0、
PALM_THRESH:お手付きか否かを判断するためのしきい値、
とする。
まず、お手付き除去処理部2に設けられた検出部5は、お手付きパラメータ記憶部8に記憶された座標値を、Xp1=n−1、Yp1=m−1、Xp2=0、Yp2=0に初期化する(ステップS10)。そして、検出部5は、変数PALM_MODEがオンであるか否かを判定する(ステップS11)。
変数PALM_MODEがオンであると判定したときは(ステップS11でYes)、タッチパネル7の容量値C[j][i]がしきい値PALM_THRESHよりも大きいか否かを判定する(ステップS12)。容量値C[j][i]がしきい値PALM_THRESHよりも大きいと判定したときは(ステップS12でYES)、Xp1とiとの最小値をXp1に代入し、Yp1とjとの最小値をYp1に代入する。次に、Xp2とiとの最大値をXp2に代入し、Yp2とjとの最大値をYp2に代入する(ステップS13)。そして、このステップS12及びS13の処理を、n行m列の静電容量のそれぞれに対応するだけの回数分繰り返す。
その後、置換部6は、(Xp1−PALM_WD、Yp1−PALM_WD)、及び(Xp2+PALM_WD、Yp2+PALM_WD)の2点により特定される置換領域23の中に配置された容量値C[j][i]をゼロにより置換する(ステップS14)。
変数PALM_MODEがオンでないと判定したときは(ステップS11でNo)、またはステップS14を実行したときは、お手付き除去処理部2は、置換領域23(図3)の座標情報をタッチ認識部4に送信する(ステップS15)。
変数PALM_MODEは、お手付きモードかどうかを示すフラグであり、お手付きパラメータ記憶部8に記憶されている。PALM_MODEがオンの場合、上述したステップS12〜S14に示すお手付き対応処理が実行される。
図6に示すアルゴリズムは、図3で説明した処理内容を表すものであるが、このアルゴリズムは、お手付き除去処理部2での処理内容が簡単にできるようにしたものであり、お手付き領域の抽出、および、ゼロフィル領域の設定は矩形である必然性はなく、任意の形状でもよい。
また、タッチ認識部4に対する置換領域23の設定もゼロにより置換する必然性はなく、お手付き領域をタッチ認識の非検知領域に設定できるのであれば、任意の方法でよく、タッチ入力の無い状態を表す無値で置換すればよい。
また、お手つき領域16bを拡張するためのパラメータPALM_WDは、4方向に対して同じ値を設定しているが、本発明はこれに限定されず、4方向にそれぞれ独立な値を設定してもよい。
図7は、図18に示す従来のタッチセンサシステム91の動作を示すフローチャートである。まず、タッチパネルシステム91の電源をオンする(ステップS1)。そして、ドライバ95によりタッチパネル93を駆動する(ステップS3)。その後、センスアンプ96によりタッチパネル93から読み出した静電容量信号をAD変換器98によりAD変換する(ステップS4)。
そして、容量分布計算部99は、AD変換器98によりAD変換された静電容量信号に基づいて、タッチパネル93の容量分布を計算する(ステップS5)。
そして、タッチ認識部90は、タッチパネル93の容量分布に基づいて、ペン入力の座標値を求める(ステップS8)。次に、タッチ認識部4は、ペン入力の座標値をホスト装置に出力する(ステップS9)。そして、ステップS3に戻る。
このように、実施の形態1に係るタッチセンサシステムでは、お手付き領域の算出処理(ステップS6)及び置換領域の設定処理(ステップS7)を、ホスト装置とは独立してタッチセンサシステムの内部で実行するように構成した。このため、ホスト装置上のアプリケーションソフトウェアを特化させてお手付き領域の表示及び移動機能を埋め込む必要がなくなり、一般のアプリケーションソフトをホスト装置に搭載して、お手付き領域に着いた手による信号を除去し、ペン入力信号を誤認識することなく検知することができる。
(実施の形態2)
(タッチセンサシステム1aの構成)
図8は、実施の形態2に係るタッチセンサシステム1aの構成を示すブロック図である。前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチセンサシステム1aは、タッチパネル7と静電容量値分布検出回路18aとを備えている。タッチパネル7は、水平方向に沿って互いに平行に配置された信号線HL1〜HLnと、垂直方向に沿って互いに平行に配置された信号線VL1〜VLmと、信号線HL1〜HLnと信号線VL1〜VLmとの交点にそれぞれ形成される静電容量とを備えている。タッチパネル7は、入力用ペンを把持した手を着くことができる広さを有していることが好ましいが、スマートフォンに使用される大きさであってもよい。
静電容量値分布検出回路18aは、ドライバ9を備えている。ドライバ9は、符号系列に基づいてドライブラインDL1〜DLnに電圧を印加する。静電容量値分布検出回路18aには、センスアンプ10が設けられている。センスアンプ10は、各静電容量に対応する電荷の線形和を、センスラインSL1〜SLmを通して読み出して、AD変換器12に供給する。
静電容量値分布検出回路18aは、マルチプレクサ19を有している。マルチプレクサ19は、信号線HL1〜HLnをドライバ9のドライブラインDL1〜DLnに接続し、信号線VL1〜VLmをセンスアンプ10のセンスラインSL1〜SLmに接続する第1接続状態と、信号線HL1〜HLnをセンスアンプ10のセンスラインSL1〜SLmに接続し、信号線VL1〜VLmをドライバ9のドライブラインDL1〜DLnに接続する第2接続状態とを切替える。
制御線CLの信号をLowにすると、信号線HL1〜HLmは、ドライブラインDL1〜DLnにつながり、信号線VL1〜VLmは、センスラインSL1〜SLmにつながる。制御線CLの信号をHighにすると、信号線HL1〜HLnは、センスラインSL1〜SLmにつながり、信号線VL1〜VLmは、ドライブラインDL1〜DLnにつながる。
AD変換器12は、センスラインSL1〜SLmを通して読み出した各静電容量に対応する電荷の線形和をAD変換して容量分布計算部3に供給する。
容量分布計算部3は、AD変換器12から供給された各静電容量に対応する電荷の線形和と符号系列とに基づいて、タッチパネル3上の静電容量分布を計算してお手付き除去処理部2aに供給する。
図9は、タッチセンサシステム1aに設けられたお手付き除去処理部2aの構成を示すブロック図である。お手付き除去処理部2aは、検出部5を有している。検出部5は、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネル7にペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する。
お手付き除去処理部2aには、置換領域設定部20が設けられている。置換領域設定部20は、検出部5により検出されたお手付き領域に基づいて、静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換領域を設定する。
置換領域は、お手付き領域を含んで水平方向に伸びる水平方向領域と、お手付き領域を含んで垂直方向に伸びる垂直方向領域とを含んでいる。置換領域設定部20は、静電容量信号をタッチパネル7から読み出すフレームごとに、水平方向領域と垂直方向領域とを切り替える。
お手付き除去処理部2aは、置換部6aを有している。置換部6aは、置換領域設定部20により切り替えられた水平方向領域、垂直方向領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換して、タッチ認識部4に供給する。記憶部22には、お手付き除去処理部2aにより実行される処理に使用されるパラメータが格納される。補正部21については、実施の形態3で後述する。
タッチ認識部4は、置換部6aにより無値に置換された静電容量信号と、お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、ペン入力の座標値を、タッチセンサシステム1の外部に接続されたホスト装置13にフレームごとに出力する。ホスト装置13は、タッチ認識部4から供給されたペン入力の座標値に基づいて、アプリケーションソフトでの処理を実行する。
静電容量値分布検出回路18aは、タイミングジェネレータ11を有している。タイミングジェネレータ11は、ドライバ9の動作を規定する信号と、センスアンプ10の動作を規定する信号と、AD変換器12の動作を規定する信号とを生成して、ドライバ9、センスアンプ10、及びAD変換器12に供給する。
このシステム構成は、人体が空間から受けた電磁ノイズが、手、指等を通じてタッチパネルに入力され、手、指等がタッチしたセンスラインを流れる信号に重畳されて生じる誤信号を表すファントムノイズが発生する場合のお手付き除去処理を実現するためのものである。
お手付き除去処理部2aは、後述する方式に従って、容量分布マップから一定の閾値を超える容量値を持つ領域を抽出し、その領域をタッチ認識部4に対する非検知領域として設定する。その際、お手付きパラメータ記憶部8に記憶されたパラメータを参照する。
タッチ認識部4は、容量分布マップからタッチを認識し、タッチ情報をホスト装置13に対して送出する。ホスト装置13は、受け取ったタッチ情報に基づいて、アプリケーションソフトでの処理を実行する。
(タッチセンサシステム1aに係るお手付き領域の検知方法)
図10(a)〜(c)は、タッチセンサシステム1aに係るお手付き領域の検知方法の原理を示す図である。図10(a)は、図8に示すシステムにて、ドライブラインとセンスラインとの反転を行わない場合に、ドライブラインn本、センスラインm本のタッチパネルで手15をタッチパネル7に付きながらペン14で字を書いている様子を模式的に示している。
図10(b)は、図10(a)の状態での容量分布マップを示す。この容量分布マップは図8に示す容量分布計算部3にて生成される。センスラインに沿った方向にファントムノイズFMが発生するので、ファントムノイズFMを除去するために、置換部6aは、お手付き領域16bを含んでセンスラインに沿った方向に伸びる垂直方向置換領域23aの中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値(例えばゼロ)に置換する(ゼロフィル)。
実施の形態2では、容量分布計算部3にて容量分布マップを作成する際に、お手付き除去処理部2aが容量分布マップの各座標の容量値を観測し、一定の閾値PALM_THRESHを超える領域を求め、お手付き領域16aを抽出する。図10(b)では、抽出されたお手付き領域16aの左上端の座標(Xp1,Yp1)と右下端の座標(Xp2,Yp2)を求めて第一の矩形であるお手付き領域16bを形成し、さらに、その矩形のお手付き領域16bを、お手付きパラメータ記憶部8に記憶されたパラメータPALM_WDだけY軸方向に拡張し、さらにX軸方向にはタッチパネル7の両端まで拡張した第二の矩形である垂直方向置換領域23aを形成する。
図10(c)は、お手付き除去処理部2aにて抽出された第二の矩形である垂直方向領域23aの中の静電容量値をゼロで置換した結果を示す。その置換された容量分布マップを後段のタッチ認識部4に送る。これらの一連の処理は、フレームごとに行われる。
上記の処理により、お手付きに起因するファントムノイズFMは除去される。しかし、図10(a)に示すようにゼロで置換される領域にペン14で字を書こうとしてもタッチ認識部4では、垂直方向領域23a内にペンタッチがあることになり、ペンタッチを認識することができない。
なお、タッチパネル7のドライブラインとセンスラインとを反転しているか否かの情報は、タイミングジェネレータ11からお手付き除去処理部2aに伝えられる。
図11(a)〜(c)は、タッチセンサシステム1aに係るお手付き領域の検知方法の原理を示す図である。図10(a)〜(c)に対して、ドライブラインとセンスラインとの反転を行った場合を図11(a)〜(c)に示す。
図11(a)は、図8に示すタッチパネルシステム1aにてドライブラインとセンスラインとの反転を行った場合に、ドライブラインとセンスラインとを入れ替え、ドライブラインm本、センスラインn本のタッチパネル7に手15を付きながらペン14で字を書いている様子を模式的に示している。
図11(b)は、図11(a)の状態での容量分布マップを示す。この容量分布マップは図8に示す容量分布計算部3にて生成される。センスラインに沿った横方向にファントムノイズFMが発生するので、ファントムノイズFMを除去するためにセンスラインに沿った横方向に伸びる水平方向領域23bを設定する。
実施の形態2では、容量分布計算部3にて容量分布マップを作成する際に、お手付き除去処理部2aが容量分布マップの各座標の容量値を観測し、一定の閾値PALM_THRESHを超える領域を求め、お手付き領域16aを抽出する。図11(b)では、抽出されたお手付き領域16aの左上端の座標(Xp1,Yp1)と右下端の座標(Xp2,Yp2)を求めて第一の矩形であるお手付き領域16bを形成し、さらに、その矩形のお手付き領域16bをお手付きパラメータ記憶部8に記憶されたパラメータPALM_WDだけX軸方向に拡張し、さらにY軸方向にタッチパネル7の両端まで拡張した第二の矩形である水平方向領域23bを形成している。
図11(c)は、お手付き除去処理部2aにて抽出された第二の矩形である水平方向領域23b内の容量値をゼロで置き換えた(ゼロフィル)結果を示している。その置換された容量分布マップを後段のタッチ認識部4に送る。これらの一連の処理は、フレームごとに行われる。
上記の処理により、お手付きに起因するファントムノイズFMは除去され、図11(a)のようにゼロで置換される領域の外にペンの信号があるため、タッチ認識部4でペンタッチの検出が可能である。
なお、タッチパネルのドライブラインとセンスラインとの反転を行っているか否かの情報は、タイミングジェネレータ11からお手付き除去処理部2aに伝えられる。
図12(a)〜(f)、図13(a)〜(f)、及び図14(a)〜(f)は、タッチセンサシステム1aに係るお手付き領域の検知方法を示す図である。
図12(a)では、ドライブラインとセンスラインとの反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換されており、お手付き領域16aの上側にあるペン信号領域17aを検知することができない。次に、図12(b)では、ドライブラインとセンスラインとが反転し、水平方向領域23bがゼロで置換され、お手付き領域16aの上側にあるペン信号領域17aを検知することができる。そして、図12(c)では、反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換され、ペン信号領域17aを検知することができない。その後、図12(d)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、ペン信号領域17aを検知することができる。
次に、図12(e)では、反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換され、ペン信号領域17aを検知することができない。その後、図12(f)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、ペン信号領域17aを検知することができる。
このように、図12(a)〜(f)に示す動作では、ドライブラインとセンスラインとを反転させたときのみ、ペン信号17aを検知することができる。
図13(a)〜(f)の動作を説明する。図13(a)では、ドライブラインとセンスラインとの反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換されており、お手付き領域16aの左上にあるペン信号領域17bを検知することができる。そして、図13(b)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、お手付き領域16aの左上にあるペン信号領域17bを検知することができる。次に、図13(c)では、反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換され、ペン信号領域17bを検知することができる。その後、図13(d)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、ペン信号領域17bを検知することができる。そして、図13(e)では、反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換され、ペン信号領域17bを検知することができる。次に、図13(f)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、ペン信号領域17bを検知することができる。
このように、図13(a)〜(f)に示す動作では、ドライブラインとセンスラインとの反転あり、なしのいずれの場合もペン信号17bを検知することができる。
図14(a)〜(f)の動作を説明する。まず、図14(a)では、ドライブラインとセンスラインとの反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換されており、お手付き領域16aの左側にあるペン信号領域17cを検知することができる。そして、図14(b)では、ドライブラインとセンスラインとが反転し、水平方向領域23bがゼロで置換され、お手付き領域16aの左側にあるペン信号領域17cを検知することができない。次に、図14(c)では、反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換され、ペン信号領域17cを検知することができる。その後、図14(d)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、ペン信号領域17cを検知することができない。そして、図14(e)では、反転が無く、垂直方向領域23aがゼロで置換され、ペン信号領域17cを検知することができる。次に、図14(f)では、反転があり、水平方向領域23bがゼロで置換され、ペン信号領域17cを検知することができない。
このように、図14(a)〜(f)に示す動作では、ドライブラインとセンスラインとの反転が無いときのみ、ペン信号17cを検知することができる。
以上のように、フレームごとに、ドライブラインとセンスラインを入れ替えて、置換領域の方向を、垂直方向領域23aと水平方向領域23bとで切り替えることにより、後段のタッチ認識部4では、少なくとも一方のフレームでペン入力信号を認識することが可能になる。
(タッチセンサシステム1aの動作)
図15は、タッチセンサシステム1aに設けられたお手付き除去処理部2aの動作を示すフローチャートである。
ここで、
m:センスライン数(ドライブラインとセンスラインとを反転しないときの値)、
n:ドライブライン数(ドライブラインとセンスラインとを反転しないときの値)、
PALM_MODE:お手付きペンモードフラグ、オンのとき1、オフのときは0、
PALM_THRESH:お手付きか否かを判断するためのしきい値、
DS_REVERSE:ドライブラインとセンスラインとを反転させるか否かの判断のために、タイミングジェネレータから与えられるパラメータであるドライブセンス反転フラグ、オンのとき1、オフのときは0、
とする。
まず、お手付き除去処理部2aに設けられた検出部5は、お手付きパラメータ記憶部8に記憶された座標値を、Xp1=n−1、Yp1=m−1、Xp2=0、Yp2=0に初期化する(ステップS10)。そして、検出部5は、変数PALM_MODEがオンであるか否かを判定する(ステップS11)。
変数PALM_MODEがオンであると判定したときは(ステップS11でYes)、変数DS_REVERSEがオンであるか否かを判定する(ステップS16)。変数DS_REVERSEがオンであると判定したときは(ステップS16でYes)、タッチパネル7の容量値C[j][i]がしきい値PALM_THRESHよりも大きいか否かを判定する(ステップS17)。容量値C[j][i]がしきい値PALM_THRESHよりも大きいと判定したときは(ステップS17でYes)、Xp1とiとの小さい方をXp1に代入し、Xp2とiとの大きい方をXp2に代入する(ステップS18)。そして、このステップS17及びS18の処理を、n行m列の静電容量のそれぞれに対応するだけの回数分繰り返す。
次に、置換部6aは、(Xp1−PALM_WD、0)、及び(Xp2+PALM_WD、m−1)の2点により特定される垂直方向領域23aの中に配置された容量値C[j][i]をゼロにより置換する(ステップS19)。
変数DS_REVERSEがオンでないと判定したときは(ステップS16でNo)、タッチパネル7の容量値C[j][i]がしきい値PALM_THRESHよりも大きいか否かを判定する(ステップS20)。容量値C[j][i]がしきい値PALM_THRESHよりも大きいと判定したときは(ステップS20でYes)、Yp1とjとの小さい方をYp1に代入し、Yp2とjとの大きい方をYp2に代入する(ステップS21)。そして、このステップS20及びS21の処理を、n行m列の静電容量のそれぞれに対応するだけの回数分繰り返す。
次に、置換部6aは、(0、Yp1−PALM_WD)、及び(n−1、Yp2+PALM_WD)の2点により特定される水平方向領域23bの中に配置された容量値C[j][i]をゼロにより置換する(ステップS22)。
変数PALM_MODEがオンでないと判定したとき(ステップS11でNo)、ステップS19,またはステップS22を実行したときは、お手付き除去処理部2aは、垂直方向領域23a、または水平方向領域23bの座標情報をタッチ認識部4に送信する(ステップS23)。
図15は、図10、図11で説明した内容をフローチャートに整理したものである。変数PALM_MODEは、お手付きモードか否かを示すフラグであり、お手付きパラメータ記憶部8に記憶されている。変数PALM_MODEがオンの場合、上述したステップS16〜S22に示すお手付き対応処理が実行される。
図15に示すアルゴリズムは、図10、図11で説明した処理内容を表すものであるが、このアルゴリズムは、お手付き除去処理部2aでの処理内容が簡単にできるようにしたものであり、抽出するお手付き領域16a・16b、および、設定する垂直方向領域23a・水平方向領域23bは矩形である必然性はなく、任意の形状でも構わない。
また、タッチ認識部4に対する垂直方向領域23a、水平方向領域23bの設定もゼロで置換する必然性はなく、垂直方向領域23a、水平方向領域23bをタッチ認識の非検知領域に設定できるのであれば、任意の方法でよい。つまり、タッチ入力の無い状態を表す無値で置換すればよい。
また、お手つき領域16bを拡張するためのパラメータPALM_WDは、2方向に対して同じ値を設定しているが、2方向にそれぞれ独立な値を設定してもよい。
(実施の形態3)
(お手付き領域の座標位置の補正方法)
図16は、実施の形態3に係るお手付き領域の座標位置の補正方法を示すグラフである。お手付き領域の検出にヒステリシスを持たせると、検出したお手付き領域の境界線を補正する効果を得ることができる。
これまでに述べてきた実施の形態1、および、実施の形態2のお手付き除去方式では、フレームごとにお手付き領域をお手付き除去処理部2が抽出し、その抽出結果に基づいて、お手付き領域内の静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換して非検知領域を設定していた。
しかしながら、この方式では、一旦、容量分布マップの全体をスキャンし、お手付き領域を抽出した後、改めて容量分布マップの全体に対してタッチ認識部4で非検知領域を設定する必要がある。
そのためには、一旦、1フレーム分の容量分布マップをフレームメモリ等に記憶させながらお手付き領域を抽出し、その記憶された容量分布マップを読み出してタッチ認識部4に送出する際に非検知領域を設定する等の処理が必要になる。
これに対して、あるフレームの容量分布マップに対してお手付き領域を抽出し、その抽出結果に基づいて次のフレームの容量分布マップに対して非検知領域の設定をすれば、フレームメモリを使わずに済み、コストアップを避けることができる。
ただし、前フレームのお手付き領域抽出結果を次のフレームに反映させると、お手付き位置が移動したり、お手付きする手とタッチパネル面との接触面積が変わった場合、抽出されるお手付き領域が大きく変動することが考えられる。そうすると、次フレームで設定される非検知領域(前フレームのお手付き状態に基づく)外にお手付きが発生し、お手付きを有効なタッチであると誤認識するおそれが生じる。この誤認識を避けるためには、前フレーム以前の過去のお手付き領域の抽出結果を参照し、ヒステリシスを持たせる構成が効果的である。
図16を参照すると、横軸はフレーム番号を示し、縦軸はタッチパネルのセンスライン番号を示す。そして、各フレームごとに抽出したお手付き領域の左上の点(Xp1、Yp1)及び右下の点(Xp2,Yp2)に対して、Yp1及びYp2の値をプロットしている。例えば、フレーム番号1の場合は、補正前も補正後もYp1=24、Yp2=30となる。
線C1は、補正前のYp1のフレームごとのプロット結果を示し、線C2は、補正前のYp2のフレームごとのプロット結果を示す。線C3は、補正後のYp1のフレームごとのプロット結果を示し、線C4は、補正後のYp2のフレームごとのプロット結果を示す。
お手付き領域のYp2の補正には、連続するフレームを一定の数の変数FRAME_INTERVALごとの区間に分け、その区間内での最大値を記憶する。たとえば、フレーム番号1のときの補正前Yp2=30、フレーム番号2のときの補正前Yp2=32、フレーム番号3のときの補正前Yp2=33、フレーム番号4のときの補正前Yp2=34、フレーム番号5のときの補正前Yp2=33であるから、フレーム番号1〜5の区間の最大値は34になる。
次のフレームでは、前の区間の最大値と、現時点でのフレームのセンスライン番号との大小を判断し、大きい値を補正値とするとともに、参照すべき新たな最大値とする。例えば、フレーム番号6の場合は、前のフレームの最大値34と現時点での値34を比較し、34を補正後の値とするとともに、新たな最大値とする。
そして、フレーム番号7の場合は、参照する最大値34に対して現時点での値が35なので、その大きい方の35を補正後の値とするとともに、新たな最大値とする。
同様の処理を同じ区間のフレーム番号10まで繰り返す。フレーム番号6〜10の区間の補正前のYp2の値の最大値は35であるから、35が次の区間のフレーム番号11にて参照すべき最大値となる。
このように、フレームを一定の区間に区切ってその区間内のYp2の最大値を求め、新たな最大値が見つかればその値で置き換えると、最大値を記憶するメモリ領域が1個で済むため、区間の幅を任意の大きさに変更しても、ハードウェア構成を変える必要がないという効果が生じる。図16に示す例では、5フレームにより1区間を構成する例を示している。
上記は、お手付き領域のYp2の補正について説明しているが、お手付き領域のYp1の補正についても、最大値の算出を最小値の算出に置き換えるだけで同様に処理することができる。お手付き領域のXp1、Xp2の補正についても同様に処理することができる。
範囲H1は、補正前のYp1からYp2までの範囲であり、範囲H2は、補正後のYp1からYp2までの範囲である。補正により、Yp1からYp2までの範囲が広がっている。なお、タッチパネルに着いた手をタッチパネルから離してお手付き状態を解消した後は、最終補正値を一定時間(変数PALM_HOLD_FRAME)継続する。
上述の補正をお手付き領域の抽出に組み込むことにより、前フレームのお手付き領域の抽出結果に基づいて次のフレームでのタッチ認識処理に対する非検知領域を設定する場合に、誤検知を防ぐことができる。
このように、検出部5は、静電容量信号の値がしきい値を超える位置のうち最小のX座標Xp1と最小のY座標Yp1に基づく位置、及び最大のX座標Xp2と最大のY座標Yp2に基づく位置に従って、静電容量信号をタッチパネル7から読み出すフレームごとにお手付き領域を検出する。お手付き除去処理部2aに設けられた補正部21は、1区間前の最大値に基づいて最大のY座標Yp2をフレームごとに補正し、1区間前の最小値に基づいて最小のY座標Yp1をフレームごとに補正する。
(実施の形態4)
(連続タッチ数を切り替える方法)
図17は、実施の形態4に係るタッチ検知を確定させるための連続タッチ数を切り替える方法を示すフローチャートである。このフローチャートは、タッチ認識部4にてタッチ検知を確定させるまでの連続タッチ数を動的に変更するアルゴリズムを示す。
タッチ認識部4によるタッチ認識処理は、容量分布マップから、容量値の大きな箇所を見つけ、タッチ位置の認識を行う。タッチ認識部4によるタッチ情報生成処理では、タッチ位置の認識結果から、ホスト装置13に送出すべきタッチ情報を生成する。
タッチ情報は、ノイズの影響等を避けるため、あらかじめ同一箇所で何フレームか連続してタッチが認識された場合に初めてタッチがあったと判断し、ホスト装置13にタッチ情報を送出する。図17では、同一箇所で何フレーム連続したか否かを判断する際の連続フレーム数としてnframeという変数を用いている。nframeの数値が大きいほど、タッチパネル7にタッチしてからホスト装置13にタッチ情報が送出されるまでの時間が長くなり、ノイズなどで誤検知が発生するおそれが軽減する。
実施の形態4では、ペンをタッチパネルにタッチした場合の容量値と、ペンを把持した手をタッチパネルにタッチしたお手付き状態の場合の容量値との違いに基づいて、ペン入力とお手付き状態とを区別している。しかしながら、ゆっくりとお手付きをした場合には、容量値の変化が緩やかになり、お手付きをし始めた途中の段階でペン入力の場合と同程度の容量値を示すことがある。このような状態では、お手付き状態をペン入力と誤検知してしまうおそれが生じる。
そのため、変数nframeを大きくすればノイズの混入を避けることができるが、ペン入力の際に、ペンのタッチが認識されるまでの時間が長くなって書き味が低下するという副作用が生じる。この問題を解決するための方式を図17に示している。
まず、タッチ認識処理を実行する(ステップS24)。そして、ペンを把持した手をタッチパネルにタッチしたお手付き状態を検知しているか否かを判定する(例えば、お手付き領域の座標Xp2が0(初期値)か否かで判断可能)(ステップS25)。
お手付き状態を検知していないと判定したときは(ステップS25でNo)、変数nframeの値をPALM_NFRAMEに設定して大きい値(たとえば100)にする(ステップS27)。お手付き状態を検知していると判定したときは(ステップS25でYes)、変数nframeの値をNFRAMEに設定して小さい値(例えば3)をとるように動的に変更する。ステップS26またはS27を実行したときは、タッチ情報生成処理を実行する(ステップS28)。
このように、お手付き状態直前の軽いタッチをペンによるタッチと誤認識させないために、タッチ確定までのフレーム数を大きくするとともに、お手付き状態では元のフレーム数の設定に戻すように構成することにより、お手付き状態を開始した時の誤検知を防ぐとともに、お手付き状態を開始した後にペン入力の書き味が悪くなることを防ぐことができる。
なお、実施の形態1〜4では、静電容量型のタッチセンサシステムの例を示した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。静電容量型以外のタッチセンサシステムに対しても本発明を適用することができる。例えば、電磁誘導型のタッチセンサシステムに対しても本発明を適用することができる。
また、矩形状のお手付き領域の例を示したが、本発明はこれに限定されない。お手付き領域は、円、楕円、三角形等の長方形状以外の形状であってもよい。
以上のように、従来では、ホスト装置上のアプリケーションソフトを特化して、お手付きパッド機能を埋め込む必要があったが、実施の形態1〜4の方式では、一般のアプリケーションソフトでも、お手付き信号を除去し、ペン入力信号を誤認識することなく検知することができる。従って、従来のタッチパネルシステムを、本発明に係るタッチパネルシステムに置き換えることにより、お手付き除去処理が可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明に係るタッチセンサシステムは、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備えたことを特徴とする。
なお、本発明に係るタッチセンサシステムでは、前記検出手段により検出されたお手付き領域に基づいて、前記静電容量信号の値を前記無値に置換する置換領域を設定する置換領域設定手段をさらに備え、前記お手付き領域及び前記置換領域は、矩形状をしており、前記置換領域の周縁は、前記お手付き領域の周縁の外側に沿って形成されていることが好ましい。
上記構成により、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、簡単な構成により自動的に設定することができる。
本発明は、マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルに入力されたペン入力を検出するタッチセンサシステムに利用することができる。
1 タッチセンサシステム
2 お手付き除去処理部
3 容量分布計算部
4 タッチ認識部(ペン入力認識手段)
5 検出部(検出手段)
6 置換部(置換手段)
7 タッチパネル
8 お手付きパラメータ記憶部
9 ドライバ
10 センスアンプ
11 タイミングジェネレータ
12 AD変換器
13 ホスト装置
14 ペン
15 手
16a、16b お手付き領域
17 ペン信号領域
18 静電容量値分布検出回路
19 マルチプレクサ
20 置換領域設定部
21 補正部
22 記憶部
23 置換領域
23a 垂直方向領域
23b 水平方向領域

Claims (4)

  1. マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、
    前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え
    前記検出手段により検出されたお手付き領域に基づいて、前記静電容量信号の値を前記無値に置換する置換領域を設定する置換領域設定手段をさらに備え、
    前記置換領域は、前記お手付き領域を含んで水平方向に伸びる水平方向領域と、前記お手付き領域を含んで垂直方向に伸びる垂直方向領域とを含み、
    前記置換領域設定手段は、前記静電容量信号を前記タッチパネルから読み出すフレームごとに、前記水平方向領域と前記垂直方向領域とを切り替えることを特徴とするタッチセンサシステム。
  2. マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、
    前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、
    前記お手付き領域は矩形状であり、
    前記検出手段は、前記静電容量信号の値がしきい値を超える位置のうち最小のX座標Xp1と最小のY座標Yp1に基づく位置、及び最大のX座標Xp2と最大のY座標Yp2に基づく位置に従って、前記静電容量信号を前記タッチパネルから読み出すフレームごとに前記お手付き領域を検出し、
    連続する複数のフレームは、1区間を構成し、
    前記検出手段は、1区間前の最大値に基づいて前記最大のY座標Yp2を前記フレームごとに補正し、1区間前の最小値に基づいて前記最小のY座標Yp1を前記フレームごとに補正することを特徴とするタッチセンサシステム。
  3. マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、
    前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、
    前記お手付き領域は矩形状であり、
    前記検出手段は、前記静電容量信号の値がしきい値を超える位置のうち最小のX座標Xp1と最小のY座標Yp1に基づく位置、及び最大のX座標Xp2と最大のY座標Yp2に基づく位置に従って、前記静電容量信号を前記タッチパネルから読み出すフレームごとに前記お手付き領域を検出し、
    連続する複数のフレームは、1区間を構成し、
    前記検出手段は、1区間前の最大値に基づいて前記最大のX座標Xp2を前記フレームごとに補正し、1区間前の最小値に基づいて前記最小のX座標Xp1を前記フレームごとに補正することを特徴とするタッチセンサシステム。
  4. マトリックス状に配置された複数の静電容量を有するタッチパネルにペン入力を行うために手を着いた領域を表すお手付き領域を、前記静電容量の変化を表す静電容量信号の強度に基づいて検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出されたお手付き領域の中に配置された静電容量に対応する静電容量信号の値を、タッチ入力の無い状態を表す無値に置換する置換手段と、
    前記置換手段により無値に置換された静電容量信号と、前記お手付き領域の外に配置された静電容量に対応する静電容量信号とに基づいて、前記ペン入力の座標値をホスト装置に出力するペン入力認識手段とを備え、
    前記ペン入力認識手段は、前記検出手段によるお手付き領域の検出の有無に応じて、タッチ検知を確定させるための連続タッチ数を切り替えることを特徴とするタッチセンサシステム。
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