JP5294035B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図10および図11に示すように構成されている。図10に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力側ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図11参照)が回転自在に挟持されている。
図10中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図10の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図11は、図10のA−A線に沿う断面図である。図11に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図11においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図11の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図11の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図10の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持する駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図11で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受(スラスト軸受)24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図11の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図11の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、このようなダブルキャビティ型のハーフトロイダル型無段変速機においては、トラニオン15を揺動自在および軸方向に変位自在に支持する一対のヨーク23A(23B)は、それぞれ上述のように一対の球面ポスト64,64(68,68)、すなわち、一対の球面軸受により揺動自在に支持されている。
それに対して、ヨーク23A(23B)の揺動の円滑化や各トラニオン15,15の軸方向の変異(パワーローラの変位)の同期性能の向上等を図るために、一対のポスト64,64(68,68)それぞれにおいて、ポスト64,64(68,68)にヨーク23A(23B)を球面軸受ではなくピンで支持する構造とし、ピンの軸周りに揺動可能としたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、ピンよりも簡単、かつ、製造し易い構造で、ピンで支持した場合と同様の効果を得るように、球面ポスト64,64(68,68)で支持する構造に加えて、ヨーク23A(23B)に2つの球面ポスト64,64(68,68)に対応して突起を設けるとともに、ケーシング側に突起先端が接する面を設け、突起先端をシーソー支点としてヨーク23A(23B)を揺動させるものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、上述のようにピンや突起の先端の支点等のシーソー支点で一軸周りに揺動するシーソー機構を有するものではないが、上側のヨークの中央部に対応する位置に設けられた1つのポストで、上側のヨークを揺動自在に支持するものが知られている(特許文献3)。同様にシーソー機構を有するものではないが、ダブルキャビティ型のハーフトロイダル型無段変速機において、一方のキャビティ側だけでヨークを支持するものが知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平9−317837号公報 特許第3879913号公報 特開2002−327817号公報 特許第3743147号公報
しかしながら、複数のトラニオンの軸方向の変位を安定して同期させる上では、シーソー機構として、例えば、上述のようにピンや突起の先端の支点により機械的に回転自在にヨークを支持することが好ましい。
ここで、上述のようにヨークの四隅の支持孔には、トラニオンの枢軸に設けられたラジアルニードル軸受(傾転軸受)が嵌合している。そして、ヨークの中央部の入力軸方向(X軸方向)に沿って並んだ2箇所において、X軸方向に沿ったピンでヨークを当該ピンの軸周りに回転可能とした場合に、中央の2つ並んだピンの軸心が精度高く一致している必要があるとともに、前記2つ並んだピンの軸心を結ぶ線と、ヨークのX軸方向に並んだ2つずつの支持孔の中心(ヨークとトラニオンとが連結されるリンクの支点位置)を結ぶ線とが精度高く配置されている必要がある。
これらの精度が低いと、シーソー運動する際に大きなフリクションが発生し、トラニオンの軸方向変位のための制御油圧力と、トラクション力とが一致せず、各トラニオンの軸方向変位の同期が不安定になる懸念がある。
これを避けるためには、高精度の加工が必要であるが、ヨークの支持孔の軸方向(枢軸の軸方向)とピンの軸方向とは直交しているため、加工において高い精度を得ることが非常に難しく加工コストの増大の要因となる。
また、ヨークを高い精度で加工することができたとしても、ヨークをピンで支持するためのポスト等の取り付け側においては、ケーシング50の精度やポストの取り付け時の組立精度等の問題があり、ヨーク側よりも精度の向上が困難である。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、シーソー支点で揺動するヨークを備え、かつ、低コストでフリクションの発生を抑制できる高い精度を有するトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクを同軸上に複数対備え、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを軸受を介して回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ヨークに係合して前記ヨークを揺動自在に支持する係合手段とを備えるトロイダル型無段変速機において、
前記駆動装置が前記一対のヨークのうちの他方のヨークの前記パワーローラの反対側となる方に配置され、
前記一対のヨークのうちの一方のヨークを揺動自在に支持する1つの係合手段のみが、当該係合手段に支持されるヨークの前記ディスクの回転中心軸方向に沿ったX軸方向の移動と、前記枢軸の軸方向に沿って前記X軸方向に直交するY軸方向の移動と、これらX軸方向およびY軸方向の両方向に直交するZ軸方向の移動とを規制し、かつ、前記ヨークの前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とを規制するとともに前記X軸方向周りの回転を許容した状態で前記ヨークを支持していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、入力側ディスクと出力側ディスクとを複数対有するトロイダル型無段変速機、すなわち、ダブルキャビティ型のような無段変速機において、一対のヨークのうちの一方のヨークが1つの係合部材によりヨークの前記ディスクの回転中心軸方向に沿ったX軸方向の移動と、前記枢軸の軸方向に沿って前記X軸方向に直交するY軸方向の移動と、これらX軸方向およびY軸方向の両方向に直交するZ軸方向の移動とを規制し、かつ、前記ヨークの前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とを規制するとともに前記X軸方向周りの回転を許容した状態で支持されている。
これは、例えば、X軸方向に沿ったピンにより回転自在に支持された状態と略同様となるが、従来、ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機では、Z軸方向に沿って並んだ2箇所でピンにより支持されていたのに対して1箇所だけでピンで支持した状態となる。
上述のようにヨークをシーソー支点で、シーソー移動する構成とした場合に、ヨークとトラニオンとのリンク位置の並びや、2つのシーソ支点の並び等において、高い精度での加工が要求されるが、シーソー支点となる部分が1つしかないので、2つの場合よりも精度を出し易く、低コストで高い精度の加工を行なうことが可能となる。
これによりピン等によるシーソー支点で、ヨークをシーソー移動させることで、各トラニオンの軸方向の変位を安定して同期可能な構成としても、フリクションが発生するのを防止することができる。
1つのヨークに係合する係合部材が前記係合手段以外にあってもよいが、その場合に、前記係合手段以外の係合部材は、ヨークのX軸方向周りの回転を許容する必要があるとともに、3軸方向の全ての軸方向移動を規制し、かつ、X軸方向を除く2軸方向周りの回転を全て規制するものであってはならず、少なくとも1軸方向の軸方向移動を許容するか、X軸方向以外の1軸方向周りの回転を許容する必要があり、それ以上の軸方向移動や軸方向周りの回転を許容することが好ましい。
また、例えば、トロイダル型変速機の上述の各部材を収納するケーシングに直接的および間接的に球面ポスト等の係合部材を取り付ける場合に、ケーシングの駆動装置が取り付けられる側は剛性が高くなる可能性が高く、それに対して駆動装置が取り付けられない側は剛性が低くなる。
また、ケーシングは、トロイダル型変速機を含む変速機構における動力伝達に伴なう回転トルク以外の力の発生に伴ない変形する可能性がある。
したがって、駆動装置側で支持されるヨークより、その反対側で支持されるヨークの方がケーシングの変形の影響を受け易い。
また、ケーシングが変形して係合部材がZ軸方向に移動した場合に、対応するヨークの移動により、パワーローラとディスクとのトラクション接触部の押し付け力が各パワーローラで不均一になる虞があるが、係合手段が1つしかないことで、ヨークへのケーシング変形による入力は従来に対して片側分のみとなり、ケーシング変形による影響が軽減されることになる。
それに加えてZ軸方向移動の成分を有するY軸方向周りの回転も規制されているので、例えば、ピンを支持するポストのねじり剛性等により、パワーローラのZ軸方向位置に対するケーシングの変形の影響が非常に小さくなり、ケーシングの変形による影響がトラニオンの軸方向の変位とそれに伴なう揺動の同期安定性を悪化させるレベルとはならない。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、シーソー機構を用いてパワーローラを備える複数のトラニオンの揺動の同期安定性を高める構成としても、低コストでフリクションを防止可能なレベルの精度でトロイダル型無段変速機を製造することができる。
本発明の第1実施形態のトロイダル型無段変速機を示す断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 図1のC−C線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態のトロイダル型無段変速機を示す断面図である。 図4のD−D線に沿う断面図である。 図4のE−E線に沿う断面図である。 本発明の第3実施形態のトロイダル型無段変速機を示す断面図である。 図7のF−F線に沿う断面図である。 図7のG−G線に沿う断面図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図10のA−A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について説明する。なお、第1実施形態のトロイダル型無段変速機の特徴は、ヨークを揺動自在に支持する構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、第1実施形態の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図10および図11と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は本発明の第1実施形態のトロイダル型無段変速機を示す断面図、図2は図1のB−B線に沿う断面図、図3は図1のC−C線に沿う断面図である。
図1〜図3に示すように、この例のダブルキャビティ型のハーフトロイダル型無段変速機においては、従来と同様に、入力側ディスク2と出力側ディスク3と、その間に挟持されるパワーローラ11,11とを備えるキャビティが同軸上に2つ配置されている。また、中央に2枚の出力側ディスク3,3が内側面3a、3aを外側に向けた状態で一体に回転可能に配置され、これら出力側ディスク3,3にそれぞれ対向する位置に入力側ディスク2,2が一体に回転可能に配置されている。
そして、下側のヨーク23Bの下方に駆動装置32が配置されている。そして、下側のヨーク23Bは、従来と同様に、駆動装置32の駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61に入力軸1の軸方向、すなわち、入力側ディスク2および出力側ディスク3の回転中心軸の軸方向に沿ったX軸方向に沿って並んで配置された一対の球面ポスト68により揺動自在に支持されている。
なお、この下側のヨーク23Bは、一対のヨーク23A,23Bのうち、パワーローラ11の反対側となる方に駆動装置32が配置された状態となるものである。
なお、一対の球面ポスト68は、それぞれ下側のヨーク23Bの一対の係止孔19に揺動自在に嵌合しており、下側のヨーク23Bに係合して揺動自在に支持する係合手段となる。
また、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定される係合手段としての第1ポスト110と、第2ポスト120とに係合して支持されるようになっている。
なお、上下のヨーク23A、23Bは、概略矩形状の板体であり、その中央部に入力軸方向にそって、2つ並んで球面ポスト68,68や、第1および第2ポスト110、120等のポストが挿入される係止孔113、121、19,19が形成され、その左右にそれぞれトラニオン15の枢軸14に設けられた傾転軸受(ラジアルニードル軸受30)が揺動自在に嵌合する支持孔18が設けられている。なお、支持孔18は、ヨーク23A、23Bの四隅部分に対応して4つ形成され、その中央に2つの係止孔113、121、19,19が配置された状態となり、Z軸方向にそって、並んだ3つの孔が二列に形成されていることになる。
そして、第1ポスト110は、従来の上側の一方の球面ポスト64に代えて、当該球面ポスト64と同じ位置に配置されている。第1ポスト110には、その中央部を上述のX軸方向に沿って貫通するとともに、両端部が第1ポスト110の外周面から外側に突出した状態のピン111が設けられている。なお、第1ポスト110には、ピン111が貫通する貫通孔112が設けられている。
したがって、ピン111は入力軸1と平行なX軸方向に沿って配置されている。
そして、前記ヨーク23Aには、第1ポスト110と係合する係止孔113が従来の係止孔19に代えて係止孔19と同じ位置に設けられている。なお、図1において、係止孔113の位置は、ヨーク23Aの左端部となる。なお、図1に図示されるトロイダル型無段変速機において、向かって左側がフロント側で向かって右側がリア側となる。そして、前記ヨーク23Aには、前記係止孔113の中央をX軸方向に沿って通過した状態となるように、係止孔113の左右に、ピン孔114,114が形成されている。これら2つのピン孔114,114は同軸上に配置されている。また、係止孔113より左端側となるピン孔114は、ヨーク23Aの端面と係止孔113との間の部分を貫通した状態に形成されている。
これにより、係止孔113に第1ポスト110を挿入した状態で、ヨーク23Aのピン孔114,114と第1ポスト110の貫通孔112の位置を合わせ、ヨーク23Aの端面のピン孔114の開口からピン111を挿入することで、ピン111が、一対のピン孔114および貫通孔112に挿入された状態となる。
この状態で、ピン111によりピン111の軸方向周りにヨーク23Aが回転自在(揺動自在)に支持された状態となる。
また、第1ポスト110の外周面と、係止孔113の内周面は、例えば、概略円筒状となるが、X軸方向に沿った第1ポスト110の外周面と、係止孔113の内周面との間のクリアランスが小さく、X軸方向と直交し、かつ、枢軸14の軸方向に沿ったY軸方向と直交するZ軸方向のクリアランスが大きくなっており、係止孔113に第1ポスト110を挿入した状態で、ヨーク23AのX軸方向に沿ったピン111の軸周りの回転を許容し、かつ、X軸方向に沿った軸方向移動を規制するようになっている。
また、ピン111の両端部がピン孔114に挿入された状態で、ピン111により、ヨーク23AのY軸方向と、Z軸方向に沿った軸方向移動が規制される。また、ピン111によりヨーク23AのY軸方向周りの回転とZ軸方向周りの回転とが規制される。
したがって、第1ポスト110とピン111とを備える係合手段は、当該係合手段に支持されるヨーク23Aの前記ディスク2,3の回転軸方向に沿ったX軸方向の移動と、前記枢軸14の軸方向に沿って前記X軸方向に直交するY軸方向の移動と、これらX軸方向およびY軸方向の両方向に直交するZ軸方向の移動とを規制し、かつ、前記ヨーク23Aの前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とを規制するとともに前記X軸方向周りの回転を許容した状態で前記ヨーク23Aを支持していることになる。
そして、この第1ポスト110とピン111とを備える係合手段により、上述のように上側のヨーク23Aの3軸方向の軸移動と、X軸方向の軸周りの回転を除く2軸方向の軸周りの回転が規制された状態で、上下のヨーク23A、23Bと、2対のトラニオン15,15とからなる四節リンクとしての平行リンクを構成している。なお、平行リンクのトラニオン15,15が構成する部分は、前後の各トラニオン15,15に分けられた状態となっている。
また、第2ポスト120は、上側のヨーク23Aの係止孔113に並んで形成されるもう1つの係止孔に挿入された状態となっている。そして、第2ポスト120とヨーク23Aの係止孔121とにおいても、X軸周りの回転を許容するために、X軸方向に沿った第2ポスト120の外周面と、係止孔121の内周面との間のクリアランスが小さく、Z軸方向のクリアランスが大きくなっている。なお、第2ポスト120の外周面と、係止孔121の内周面とも概略円筒状となっている。
これにより、第2ポスト120からなる係合手段は、ヨーク23AのX軸方向の移動と、Z軸方向周りの回転を規制するが、上述のように、X軸方向周りの回転を許容する。さらに、第2ポスト120に対するヨーク23AのY軸方向の移動と、Z軸方向の移動(クリアランス分)と、Y軸周りの回転とを許容する状態となっている。但し、上述のように第1ポスト110と、ピン111とからなる係合手段により、ヨーク23Aは、X軸周りの移動以外の3軸方向の軸方向移動と、2軸方向の軸周りの移動とが規制されている。
以上のようなトロイダル型無段変速機によれば、上下のヨーク23A,23Bをそれぞれ一対の球面軸受で支持した場合よりも、シーソー支点を有するシーソー機構を有することで、円滑にヨーク23A、23Bの揺動を行うことができるとともに、各トラニオン15,15の軸方向の変位の同期安定性を高めることができる。
そして、シーソー支点を有する場合に、フリクションの抑制を図るために各部材の加工精度や組立制度を高める必要があるが、ヨーク23Aに1つのシーソー支点があるだけなので、2つシーソー支点を設けた場合よりも、より容易に精度の向上を図ることが可能となる。すなわち、廉価に精度の向上が可能となり、フリクションを防止することができる。
ここで、トロイダル型無段変速機においては、トラクション力とこれを支える軸力がオフセットしていることによるモーメントによって、同一キャビティ内の2個のパワーローラ11,11のトラクション接触部(パワーローラ11とディスク2,3との油膜を介した接触部)に作用する押し付け力が均一でなくなることを防ぐため、パワーローラ11,11がZ軸方向に移動しないように、トラニオン15,15およびヨーク23A、23Bを拘束する必要がある。
また、トロイダル型無段変速機を含む変速機全体においては、一般的に歯車やチェーンおよびスプロケット等の動力伝達機構が多用されているが、これらの動力伝達機構における伝達動力に伴ない回転トルク以外の力が発生するため伝達動力の増加に伴ないケーシング50が変形する。これにより、例えば、ケーシング50側に支持されるヨーク23A、23Bの位置が変位するとともに、ヨーク23A、23Bに支持されるトラニオン15,15の位置が変位する虞があり、その変位がZ軸方向となった場合に、上述のようにトラクション接触部位置を不均一にし、同期安定性を悪化させるという問題がある。
ここで、ケーシング50の下側には、トラニオン15,15を軸方向に変位するための駆動装置32の駆動シリンダ31があり、この駆動シリンダ31のボディ(上側シリンダボディ61、下側シリンダボディ62)は、ピストンストローク以上の油圧室があるため肉厚があり剛性が高い。したがって、この駆動シリンダ31側に設けられる球面ポスト68,68は、ケーシング50の変形の影響を受けにくいものとなっている。
それに対して、ケーシング50の上側の駆動装置32の反対側に設けられる第1ポスト110および第2ポスト120は、ケーシング50の変形の影響を受けることになる。また、変速機等においては、小型軽量化が追及されており、その影響でケーシング50が変形しやすくなっている虞がある。
また、ケーシング50の変形には、例えば、ケーシング50の伸縮があるが、たとえば、2つの係合手段にヨーク23A、23Bが係合している状態では、ヨーク23A、23Bの剛性が高いためヨーク23A、23Bがケーシング50の変形を抑制するように作用し、影響が少ない。
ヨーク23A、23Bを一方向に移動するようにケーシング50が変形した場合に、それがX軸方向の場合は、ヨーク23A、23Bの移動によりトラニオン15,15が移動しても、トラニオン15,15に対してパワーローラ11,11が例えば変位軸23等によりX軸方向に変位可能となっているので、パワーローラ11,11が変位することで余り影響を受けない。
それに対して、ヨーク23A、23BがZ軸方向に移動し、それに伴なってトラニオン15,15がZ軸方向に移動してしまうと、上述のように各パワーローラ11,11のトラクション接触部位置を不均一にし、同期安定性を悪化させるという問題があるが、この例では、ヨーク23AのZ軸方向の移動を規制する第1ポスト110とピン111とからなる1つの係合手段、すなわち従来の片側分のみからしかケーシング変形の入力がないためケーシング変形の影響を軽減できる。
また、ヨーク23AがY軸周りに回転した場合も、トラニオン15,15のZ軸方向の移動が生じることになるが、上述のように第1ポスト110とピン111とによりヨーク23AのZ軸方向周りの回転が規制されている。さらに、第1ポスト110を高いねじり剛性を有するものとすることが可能なことと、第2ポスト120側でも、ヨーク23Aの係止孔121に第2ポスト120が挿入されて係合されてヨーク23Aの回転による力を受けることが可能なことから、ケーシング50の変形に伴なうヨーク23AのY軸方向周りの回転によるZ軸移動の影響を少なくすることができる。
図4から図6は、本発明の第2実施形態のトロイダル型無段変速機を示すもので、図4は第2実施形態のトロイダル型無段変速機を示す断面図、図5は図4のD−D線に沿う断面図、図6は図4のE−E線に沿う断面図である。
図4から図6に示すように、第2実施形態のトロイダル型無段変速機は、第1実施形態において上側のヨーク23Aを支持するように係合する第1ポスト110および第2ポスト120を配置したのに対して、第1ポスト110および第2ポスト120を下側のヨーク23Bを支持するように配置したもので、それに基づいて上側のヨーク23Aの支持構造を従来と同様のものとしたものである。
したがって、第2実施形態においては、上側のヨーク23Aは、従来と同様の構成を有するものとなっているとともに、従来と同様に球面ポスト64,64を係止孔19に揺動自在に嵌合した状態となっている。
また、第2実施形態においては、従来、別体となっていた球面ポスト64と当該球面ポスト64をケーシング50に固定する固定部材52とを一体としたが、従来と同様に別体としてもよいがポストの剛性を高める上では一体の方が好ましい。
一方下側のヨーク23Bは、第1実施形態の上側のヨーク23Aと同様の構成を有するものとなっており、従来の2つの係止孔19,19に代えて、上述の第1ポスト110が挿入されるとともにピン孔114,114を備える係止孔113と、第2ポスト120が挿入される係止孔121が形成されている。
また、ケーシング50の下側の駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61に、そのケーシング側への固定構造を除いて第1実施形態と同様の構成を有する第1ポスト110と第2ポスト120とが設けられている。
そして、下側のヨーク23Bの係止孔113と第1ポスト110およびピン111との作用および係止孔121と第2ポスト120との作用は、第1実施形態の上側のヨーク23Aの場合と同様である。
そして、第1実施形態の上側のヨーク23Aと同様に第2実施形態の下側のヨーク23Bは、第1ポスト110とピン111とを備える係合手段によって、X軸方向の移動と、Y軸方向の移動と、Z軸方向の移動とが規制され、かつ、前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とが規制されるとともに前記X軸方向周りの回転が許容された状態で支持されている。
これにより、第2実施形態のトロイダル型無段変速機は、ケーシング50の変形に対する影響を除いて、第1実施形態と同様の作用効果を奏するものとなっている。なお、ケーシング50の構成等によっては、ピン111を備える第1ポスト110が駆動シリンダ31側に設けられた第2実施形態の構成の方が、第1実施形態の構成の場合より組立作業の作業性が向上する可能性がある。
図7から図9は、本発明の第3実施形態のトロイダル型無段変速機を示すもので、図7は第3実施形態のトロイダル型無段変速機を示す断面図、図8は図7のF−F線に沿う断面図、図9は図7のG−G線に沿う断面図である。
図7から図9に示すように、第3実施形態のトロイダル型無段変速機は、第1実施形態の上側のヨーク23Aを第1ポスト110および第2ポスト120に係合させて支持している構造と、第2実施形態において下側のヨーク23Bを第1ポスト110および第2ポスト120とに係合させて支持している構造とを組みあせたものである。
したがって、上側のヨーク23Aと、当該ヨーク23Aと係合する第1ポスト110およびピン111と、第2ポスト120とは第1実施形態と同様の構成となっている。また、下側のヨーク23Bと、当該ヨーク23Bと係合する第1ポスト110およびピン111と、第2ポスト120とは第2実施形態と同様の構成となっている。
そして、上側と下側との一対のヨーク23A,23Bは、それぞれ第1ポスト110とピン111とを備える係合手段によって、X軸方向の移動と、Y軸方向の移動と、Z軸方向の移動とが規制され、かつ、前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とが規制されるとともに前記X軸方向周りの回転が許容された状態で支持されている。
これにより、第3実施形態のトロイダル型無段変則機は、第1実施形態および第2実施形態と略同様の作用効果を得ることができるとともに、トラニオン15,15に支持されるパワーローラ11,11の軸方向の変位の同期安定性をさらに高められる可能性がある。但し、シーソー支点となる構造を2つのヨーク23A、23Bの両方に備えることで、第1実施形態および第2実施形態よりコストが高くなる虞があるが、各ヨーク23A、23Bに2つずつシーソー支点を設ける場合よりは、コストの低減を図ることができる。
なお、これら第1実施形態から第3実施形態では、ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機のフロント側のキャビティ(図1、図4、図7の図中向かって左側)に、第1ポスト110とピン111とが配置されてヨーク23A、23Bと係合しているが、これをリア側のキャビティ(図1、図4、図7の図中向かって右側)に配置するものとしてもよい。また、第3実施形態では、上側のヨーク23Aの第1ポスト等の配置をフロント側とするとともに、下側のヨーク23Bの第1ポスト110等の配置をリア側としたり、その逆としたりしてもよい。
また、第1ポスト110の外周面と、係止孔113の内周面の形状は、概略円筒状に限られるものではなく、上述のようなクリアランスによりヨーク23Aおよび/またはヨーク23BのX軸方向周りの回転を許容するとともにX軸方向の移動を規制する構造となっていれば、例えば四角筒状等の多角形状であってもよい。
また、上記各例では、ヨーク23A,23BのX軸方向の移動と、Y軸方向の移動と、Z軸方向の移動とを規制し、かつ、前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とを規制するとともに、前記X軸方向周りの回転を許容した状態とする係合手段として、第1ポスト110と、第1ポスト110を貫通するピン111と、ヨーク23A,23Bに形成された係止孔113およびピン孔114とを用いたが、上述のように移動の規制および許容が可能な構成となっていれば、どのような構造となっていても良い。この場合に、基本的な構造としては、円柱状の軸と当該軸を回転自在に受ける円孔やその他の軸受構造による回転自在な構造と前記軸の軸方向への移動を規制する構造との組み合わせとなるが、別の複数の移動を規制する構造を組み合わせることにより、例えば、突起先端と面や凹面との接触による支点を有する構造等も適応可能である。
本発明は、ダブルキャビティ型のハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。
1 入力軸(回転中心軸)
2 入力側ディスク
2a 内側面
3 出力側ディスク
3a 内側面
11 パワーローラ(内輪)
11a 周面
15 トラニオン
23A ヨーク
23B ヨーク
24 スラスト玉軸受(軸受)
31 駆動シリンダ
32 駆動装置
110 第1ポスト(係合手段)
111 ピン(係合手段)
112 貫通孔
113 係止孔
114 ピン孔
120 第2ポスト
121 係止孔

Claims (1)

  1. 互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクを同軸上に複数対備え、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に傾転するとともに、前記各パワーローラを軸受を介して回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ傾転自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、前記ヨークに係合して前記ヨークを揺動自在に支持する係合手段とを備えるトロイダル型無段変速機において、
    前記駆動装置が前記一対のヨークのうちの他方のヨークの前記パワーローラの反対側となる方に配置され、
    前記一対のヨークのうちの一方のヨークを揺動自在に支持する1つの係合手段のみが、当該係合手段に支持されるヨークの前記ディスクの回転中心軸方向に沿ったX軸方向の移動と、前記枢軸の軸方向に沿って前記X軸方向に直交するY軸方向の移動と、これらX軸方向およびY軸方向の両方向に直交するZ軸方向の移動とを規制し、かつ、前記ヨークの前記Y軸方向周りの回転と前記Z軸方向周りの回転とを規制するとともに前記X軸方向周りの回転を許容した状態で前記ヨークを支持していることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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