JP5293876B1 - 誘導加熱コイルの製造装置及び誘導加熱コイルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻き軸に巻き取られて加圧成形された誘導加熱コイルの線材の形状を維持しつつ、線材にテープを巻くことができるようにする。
【解決手段】巻き軸で巻き取られる線材をその軸方向一端側で支持し、該線材の外周側から内周側へ沿って切欠520が形成された第1型510と、該切欠520を埋める第2型540と、該第1型510及び該第2型540との間に該線材を挟んで加圧成形する第3型570と、加圧成形された線材を支持した状態の該第1型510から該第2型540及び該第3型570を退避させた後、該線材に該切欠520を用いてテープを巻くテープ巻き装置と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、誘導加熱コイルの製造装置及び誘導加熱コイルの製造方法に関する。
特許文献1には、線材を断面四角状の巻き軸で巻き取り、巻き軸に巻き取られた状態の線材を巻き軸の軸方向に一次圧縮し、さらに、線材を湾曲状に支持しながら線材を巻き軸の軸方向に二次圧縮する誘導加熱コイルの製造装置(誘導加熱コイルの製造方法)が開示されている。
特許4771014号公報
本発明は、巻き軸に巻き取られて加圧成形された線材の形状を維持しつつ、線材にテープを巻くことができるようにすることを課題とする。
請求項1の発明は、巻き軸で巻き取られる線材をその軸方向一端側で支持し、該線材の外周側から内周側へ沿って切欠が形成された第1型と、該切欠を埋める第2型と、該第1型及び該第2型との間に該線材を挟んで加圧成形する第3型と、加圧成形された線材を支持した状態の該第1型から該第2型及び該第3型を退避させた後、該線材に該切欠を用いてテープを巻くテープ巻き装置と、を備える誘導加熱コイルの製造装置である。
請求項2の発明は、前記第1型は、前記切欠における前記線材の内周側に配置された内周部分が形成された前記巻き軸と、前記巻き軸の軸方向一端側に設けられ、かつ、前記切欠における前記内周部分よりも外周側の部分が形成され、前記線材をその軸方向一端側で支持する支持部と、を有する請求項1に記載の誘導加熱コイルの製造装置である。
請求項3の発明は、前記第1型は、前記巻き軸の軸方向他端側に前記軸方向に変位可能に設けられ、前記支持部との間で前記線材を挟む挟み部を有し、前記第3型は、前記挟み部を介して、前記支持部との間に前記線材を挟んで加圧する請求項2に記載の誘導加熱コイルの製造装置である。
請求項4の発明は、前記第3型を前記第1型から退避させた後に、前記切欠を開放するように前記第1型との間に前記線材を挟む挟み部材を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルの製造装置である。
請求項5の発明は、前記切欠を開放するように前記線材の外周を押さえる押さえ部材を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルの製造装置である。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルの製造装置を準備する準備工程と、前記巻き軸で線材を巻き取る巻取工程と、前記巻き軸で巻き取った線材を前記第1型及び前記第2型と前記第3型との間に挟んで加圧成形する加圧成形工程と、前記加圧成形工程後に、前記線材を支持した状態の前記第1型から前記第2型及び前記第3型を退避させる退避工程と、前記退避工程後に、前記第1型に支持された線材に前記切欠を用いて前記テープ巻き装置でテープを巻くテープ巻き工程と、を含む誘導加熱コイルの製造方法である。
請求項7の発明は、前記準備工程は、請求項4に記載の誘導加熱コイルの製造装置を準備し、前記加圧成形工程後に前記第3型を退避させた後であって前記テープ巻き工程の前に、前記挟み部材で、前記切欠を開放するように前記第1型との間に前記線材を挟む挟み工程を含む、請求項6に記載の誘導加熱コイルの製造方法である。
請求項8の発明は、前記準備工程は、請求項5に記載の誘導加熱コイルの製造装置を準備し、前記巻取工程の後であって前記テープ巻き工程の前に、前記押さえ部材で、前記切欠を開放するように前記線材の外周を押さえる押さえ工程を含む、請求項6又は7に記載の誘導加熱コイルの製造方法である。
本発明の請求項1の構成によれば、線材が第1型で支持されていない状態でその線材にテープを巻く場合に比べ、巻き軸に巻き取られて加圧成形された線材の形状を維持しつつ、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項2の構成によれば、第1型が巻き軸を有しない場合に比べ、巻き軸に巻き取られて加圧成形された線材が内周側へばらけるのが規制された状態で、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項3の構成によれば、第1型が挟み部を有しない場合に比べ、巻き軸に巻き取られて加圧成形された線材が軸方向側へばらけるのが規制された状態で、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項4の構成によれば、挟み部材を有しない場合に比べ、第3型を退避させた後に、線材が軸方向側へばらけるのが規制された状態で、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項5の構成によれば、押さえ部材を有しない場合に比べ、線材が外周側へばらけるのが規制された状態で、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項6の製造方法によれば、テープ巻き工程を含まない場合に比べ、巻き軸に巻き取られて加圧成形された線材の形状を維持しつつ、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項7の製造方法によれば、挟み工程を含まない場合に比べ、第3型を退避させた後に、線材が軸方向側へばらけるのが規制された状態で、線材にテープを巻くことができる。
本発明の請求項8の製造方法によれば、押さえ工程を含まない場合に比べ、巻き軸に巻き取られた線材が外周側へばらけるのが規制された状態で、線材にテープを巻くことができる。
本実施形態に係るコイル製造装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る搬送装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る折り目付与装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る巻取装置の構成を示す正面図である。 巻線金型の構成を示す分解斜視図である。 巻線金型の構成を示す斜視図である。 中型の構成を示す平面図である。 図11のA−A線断面図である。 図11のB−B線断面図である。 図11のC−C線断面図である。 図6に示す構成において規制部材が配置された状態を示す斜視図である。 中型から上型が退避した状態を示す斜視図である。 図12に示す構成において押え部材を配置した状態を示す斜視図である。 図13に示す構成において中型から下型が退避した状態を示す斜視図である。 製造された誘導加熱コイルを示す斜視図である。 テープ巻き装置の構成を示す側面図である。 テープ巻き装置の一部を拡大して示す側面図である。 テープ巻き装置の構成を示す側面図である。 テープ巻き装置の構成を示す側面図である。 テープ巻き装置の構成を示す側面図である。 誘導加熱コイルが適用された定着装置の断面図である。 図21に示す定着装置の部分断面図である。 図21に示す定着装置に係る定着ベルトの部分断面図である。 図21に示す定着装置に係る制御回路及び通電回路の接続図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
〔コイル製造装置200の構成〕
まず、誘導加熱コイルを製造するコイル製造装置200の構成を説明する。図1は、本実施形態に係るコイル製造装置200の構成を示す概略図である。
コイル製造装置200は、図1に示されるように、導電性を有する線材202を断面四角状(具体的には、断面長方形状)の巻き軸252Aで巻き取る巻取装置250と、巻取装置250によって巻き取られる線材202に対して、巻き軸252Aの角部252Cに巻き掛けられる位置に予め折り目を付与する折り目付与装置240と、を備えている。
さらに、コイル製造装置200は、折り目付与装置240によって折り目が付与される線材202を供給する線材供給部210と、線材供給部210から供給された線材202を折り目付与装置240へ搬送する搬送装置230と、搬送装置230が搬送する線材202の搬送量を計測する計測装置220と、を備えている。
コイル製造装置200では、線材供給部210、計測装置220、搬送装置230、折り目付与装置240及び巻取装置250が、この順で、線材202の搬送経路に沿って配置されている。
(線材供給部)
線材供給部210は、線材202が巻き付けられて収容されるボビン212と、ボビン212を回転可能に支持する支持体としてのボビンフォルダ218と、を備えている。
ボビン212は、線材202が巻かれた巻き軸214と、巻き軸214の軸方向両端部で半径方向へ鍔状に張り出した鍔部としてのフランジ216と、を有して構成されている。なお、図1では、一方のフランジ216のみを図示している。
ボビンフォルダ218は、ボビン212の巻き軸214の軸心を回転軸として回転可能にボビン212を支持している。
ボビンフォルダ218には、線材202が巻き軸214から巻き出される方向(図1において反時計周り方向)へボビン212を回転駆動する駆動モータ219が設けられている。
線材202は、断面円形状とされ、複数の細線を撚って構成されている。細線は、電流が流れる導体とその電流を絶縁する絶縁被膜とで構成されており、いわゆるマグネットワイヤー(エナメル線)で構成されている。細線は、例えば、45本又は90本で1本の線材202を構成している。
(計測装置)
計測装置220は、搬送装置230に対する線材202の搬送方向(送り方向)上流側で、搬送装置230に搬送される線材202に張力を付与する張力付与部材の一例としてのバックテンションロール222を備えている。具体的には、バックテンションロール222は、線材202を挟む一対のロールで構成されている。バックテンションロール222では、挟んだ線材202から予め定められたトルクが作用すると、線材202に従動して回転するようになっている。すなわち、バックテンションロール222は、予め定められたトルクが線材202から作用するまでは回転せずに、線材202に搬送抵抗を与えることで、搬送装置230との間で線材202に張力を付与する構成となっている。
なお、張力付与部材としては、バックテンションロール222に限られず、線材202への接触等により線材202に張力を付与するものであればよい。
搬送装置230に対する線材202の搬送方向(送り方向)上流側であって、かつ、バックテンションロール222に対する線材202の搬送方向(送り方向)下流側には、搬送装置230に搬送される線材202に従動して回転する従動ロール224が設けられている。
従動ロール224は、材料の選択及び線材202の挟み込み圧力の調整等により、線材202と接触した部分で滑りが生じにくくなっており、線材202の搬送に伴って回転するように構成されている。
バックテンションロール222によって線材202に張力が作用することにより、搬送装置230とバックテンションロール222との間においては、線材202の弛みが解消され、搬送装置230で搬送した量と、従動ロール224が接触している部分での線材202の送り量と、が変動しないようにされている。
従動ロール224には、従動ロール224の回転量(回転数)を計測するロータリエンコーダ226が設けられている。ロータリエンコーダ226は、従動ロール224の回転軸上、又は、従動ロール224の回転がギヤ等により伝達されて回転する回転軸上に設けられた円板226Aを備えている。円板226Aには、半径方向に延びるスリット226Bが周方向に沿って、予め定められた間隔で複数形成されている。
さらに、ロータリエンコーダ226は発光部(図示省略)と受光部(図示省略)とを有する検知手段の一例としてのフォトインタラプター226Cを備えている。
フォトインタラプター226Cでは、発光部から発せられてスリット226Bを通過する光を、受光部で受光することで、発光部と受光部との間を通過したスリット226Bの数をカウントし、従動ロール224の回転量(回転数)、すなわち、線材202の搬送量が計測されるようになっている。
具体的には、フォトインタラプター226Cは、フォトインタラプター226Cに接続された制御部260に、スリット226Bを通過する光を受光することで生成される検知信号(パルス信号)を送るようになっている。なお、制御部260については後述する。
(搬送装置)
搬送装置230は、搬送方向上流側(図1における紙面左側)から見た図2に示されるように、線材202を4方向から挟んで搬送する4つの搬送ロール232で構成されている。具体的には、4つの搬送ロール232は、一の搬送ロール232Aと、一の搬送ロール232Aが線材202に対して接触する向き(図2における紙面下方から上方に向かう向き)に対する反対の向き(図2における紙面上方から下方に向かう向き)から接触する1つの搬送ロール232Bと、搬送ロール232Aと232Bの接触方向(図2における紙面上下方向)に対して直角方向(図2における紙面左右方向)から互いが対向して線材202に接触する2つの搬送ロール232Cと、で構成されている。
図1に示されるように、各搬送ロール232には、搬送ロール232を回転駆動する駆動部の一例としての駆動モータ234が設けられている。各搬送ロール232は、各駆動モータ234によって、同一の回転速度(周速度)でそれぞれが回転駆動される。
搬送ロール232は、線材202を外周面で4方向から挟んで圧縮することで、線材202を断面四角形状に成形しながら(平角化しながら)搬送するようになっている。ここでいう断面四角形状への成形(平角化)とは、線材202の断面を円形状から四角形状にすること、又は、線材202の断面を円形状から四角形状に近づけることをいう。
なお、本実施形態では、搬送ロール232A及び搬送ロール232Bの外周面の軸方向(図2における紙面左右方向)に沿った幅が、2つの搬送ロール232Cの外周面の軸方向(図2における紙面上下方向)に沿った幅よりも広くされており、線材202は、断面長方形状となるように成形される。
(折り目付与装置)
折り目付与装置240は、図3に示されるように、断面四角状(具体的には、断面長方形状)に形成されたブロック242を備えている。ブロック242の断面における四角形状とは、四辺で囲まれ、各辺の間に角部242Cを有する形状であり、角部242Cは丸みを有していても良い。また、ブロック242の断面における長方形状とは、対向する一対の短辺と対向する一対の長辺とで囲まれ、短辺と長辺との間に角部242Cを有する形状であり、角部242Cは丸みを有していても良い。ここで、角部242Cに丸みを付ける場合は、R3程度の小さいものであることが望ましい。
ブロック242の第1面(図3において上面)242Aに対向する位置には、第1面242Aに線材202を押さえ付ける押え部材としての押えロール244が設けられている。
押えロール244に対する線材202の搬送方向下流側(図3における紙面右側)には、第1面242Aに対して直角(垂直)をなす第2面242Bに線材202を押し付ける押付部材としての押付ロール246が設けられている。
押付ロール246には、第2面242Bに対向する対向位置(図3(B))と、対向位置から押えロール244側に退避した退避位置(図3(A))との間で、押付ロール246を第2面242Bに沿って移動させる駆動機構248が設けられている。
駆動機構248は、弾性力によって押付ロール246を対向位置から退避位置に向かって押す又は引っ張る引っ張りバネ等の弾性部材(図示省略)と、この弾性部材の弾性力に対抗して押付ロール246を対向位置に移動させるためのカム248Bと、カム248Bを回転させる駆動モータ248A、とを備えている。
折り目付与装置240では、押えロール244で線材202を第1面242Aに押さえ、その線材202における第1面242Aから第2面242B側(図3(A)において右側)にはみ出した部位を、カム248Bの回転により退避位置から対向位置に移動する押付ロール246によって第2面242Bに押し付けることで(図3(B)参照)、第1面242Aと第2面242Bと間の角部242Cに沿った折り目を線材202に付与するようになっている。
(巻取装置)
巻取装置250は、図4に示されるように、支持体(図示省略)に回転可能に支持された回転体254と、回転体254を回転駆動する駆動モータ256と、回転体254に固定されて回転体254と一体に回転し線材202を巻き取る巻取部材の一例としての巻線金型500と、を備えている。回転体254は、図4に示すように、正面視にて(回転体254の回転軸方向一方側から見て)、例えば円形状に形成されている。なお、図4では、巻線金型500を簡略化して図示している。
<巻線金型500>
巻線金型500は、図5及び図6に示されるように、第1型の一例としての中型510と、第2型の一例としての下型540と、第3型の一例としての上型570と、を有している。下型540及び上型570は、中型510から退避可能に(図5参照)、中型510に対して組み合わせられている(図6参照)。
「中型510」
中型510は、巻き軸252A(後述の中型巻き軸構成部513及び後述の下型巻き軸構成部541、543で構成される部材)で巻き取られる線材202をその軸方向一端側で支持する金型(部材)である(図12参照)。また、中型510は、図5に示されるように、コイル状の線材202(巻き軸252Aで巻き取られた状態の線材202)の外周側から内周側へ沿って切欠520が形成された金型(部材)である。なお、切欠520は、図15に示すようにコイル状の線材202にテープ602を貼り付けるのに利用されるものである。
中型510は、具体的には、巻き軸252Aと、巻き軸252Aの軸方向一端側(図5における下側)に設けられ、コイル状の線材202をその軸方向一端側で支持する支持部の一例としての支持板514と、巻き軸252Aの軸方向他端側(図5における上側)にその軸方向に変位可能に設けられ支持板514との間でコイル状の線材202を挟む複数の挟み部516と、前述の切欠520と、を有している。
切欠520は、図7に示されるように、中型510(支持板514)の長手方向(Y方向)両端側に配置された平面視(軸方向視)にてT字状の貫通孔529と、2つのT字状の貫通孔529の間に配置された直線状の複数(具体的には2つ)の貫通孔527と、を備えて構成されている。貫通孔529及び貫通孔527は、中型510(支持板514)を厚み方向(上下方向)に貫通している。
各貫通孔527は、平面視にて、切欠520におけるコイル状の線材202の内周側に形成された内周部分523(一点鎖線で囲まれた領域)と、切欠520における内周部分523よりも外周側の部分としての一対の外周部分525と、を有している。一方の外周部分525は、平面視にて、内周部分523の外縁からX方向一方側(図7における上側)に延びている。他方の外周部分525は、平面視にて、内周部分523の外縁からX方向他方側(図7における下側)に延びている。なお、図7において、コイル状の線材202の外縁を二点鎖線にて示している。
各貫通孔529は、平面視にて、切欠520におけるコイル状の線材202の内周側に形成された内周部分522(一点鎖線で囲まれた領域)と、切欠520における内周部分522よりも外周側の部分としての外周部分524A及び一対の外周部分524Bと、を有している。外周部分524Aは、内周部分523の外縁からコイル状の線材202の各短辺部分202Tの外側に延びている。一方の外周部分524Bは、平面視にて、内周部分522の外縁からX方向一方側(図7における上側)に延びている。他方の外周部分524Bは、平面視にて、内周部分522の外縁からX方向他方側(図7における下側)に延びている。
中型510における巻き軸252Aは、図7に示されるように、切欠520の内周部分522、523が形成されることで、内周部分522、523の間に配置された複数の(具体的には3つ)中型巻き軸構成部513を有して構成されている。
巻き軸252Aは、切欠520の内周部分522、523が後述の下型巻き軸構成部541、543で埋められた状態において、線材202が巻かれるようになっている。そして、巻き軸252Aは、切欠520の内周部分522が後述の下型巻き軸構成部541、543で埋められた状態において、図4に示されるように、軸方向断面視にて四角状(具体的には、断面長方形状)に形成されている。ここでいう四角形状とは、四辺で囲まれ、各辺の間に角部(隅部)252Cを有する形状であり、角部252Cは丸みを有していても良い。ここで、角部252Cに丸みを付ける場合は、R3程度の小さいものであることが望ましい。なお、図4では、切欠520の内周部分522が後述の下型巻き軸構成部541、543で埋められた状態の巻き軸252Aを簡略化して示している。
支持板514は、図5に示されるように、中型巻き軸構成部513の軸方向一端側(図5における下側)に設けられ、四角形(具体的には、長方形)の板状に形成されている。支持板514には、図7に示されるように、前述の貫通孔529及び貫通孔527が形成されている。
各挟み部516は、図5に示されるように、支持板514の短手方向(図5におけるX方向)に中型巻き軸構成部513を挟み込む一対の挟込部材516Aと、一対の挟込部材516Aをその上部で連結する連結部材516Bと、を有している。一対の挟込部材516A及び連結部材516Bは図示しないねじ等の固定部材により固定されている。一対の挟込部材516A及び連結部材516Bは、中型巻き軸構成部513に対しては固定されておらず、中型巻き軸構成部513の軸方向へ変位可能とされている。
連結部材516Bには、つまみを有する一対のねじ516Cが設けられている。図8に示されるように、ねじ516Cがねじ込まれ、その先端部が突出して中型巻き軸構成部513の上端面に接触することで、連結部材516Bの端面(下端面)と中型巻き軸構成部513の端面(上端面)との間に隙間が形成されるようになっている。これにより、ねじ516Cは、連結部材516B及び一対の挟込部材516Aを中型巻き軸構成部513及び支持板514に対して上昇させた状態で維持するようになっている。
また、ねじ516Cが緩められることで、連結部材516B及び一対の挟込部材516Aは、自重により、上昇状態から降下するようになっている。
尚、ねじ516Cは、上記以外の構成として、ボールプランジャを採用することができる。ボールプランジャは、一端に開口を有した円筒形状をしており、開口からボールの一部が突出したものである。ボールは、ボールプランジャの内部のバネにより開口の外側に向かって常に押されている。ねじ516Cとしてボールプランジャを採用した場合、ボールプランジャの先端に位置するボールを中型巻き軸構成部513の上端面に接触させることにより、連結部材516Bの下端面と中型巻き軸構成部513の上端面との間に隙間が形成される。これにより、ねじ516Cは、連結部材516B及び一対の挟込部材516Aを中型巻き軸構成部513及び支持板514に対して上昇させた状態で維持することができる。そして、ねじ516Cを緩めなくても、連結部材516B又は一対の挟込部材516Aを下に向かって押すことにより、ボールプランジャのボールがバネの押圧力に抗してボールプランジャ内に移動するため、連結部材516B及び一対の挟込部材516Aは、上昇状態から降下させることができる。
「下型540」
下型540は、中型510の切欠520を埋める金型(部材)である。下型540は、具体的には、図5に示されるように、下型本体542と、切欠520の内周部分522、523を埋めて巻き軸252Aの一部を構成する複数(具体的には計4つ)の下型巻き軸構成部541、543と、切欠520の外周部分525、524A、524Bのそれぞれを埋めて支持板514の一部を構成する複数(具体的には計10つ)の支持板構成部546、548と、を有している。
下型巻き軸構成部541及び支持板構成部546は、T字状の貫通孔529に挿入されるようになっている。下型巻き軸構成部543及び支持板構成部548は、直線状の貫通孔527に挿入されるようになっている(図12参照)。
下型巻き軸構成部541及び下型巻き軸構成部543が、それぞれ、貫通孔529及び貫通孔527に挿入されることで、図10に示されるように、下型巻き軸構成部541及び下型巻き軸構成部543の間に中型巻き軸構成部513が入り込んだ状態となり、中型巻き軸構成部513は、下型巻き軸構成部541及び下型巻き軸構成部543と共に、線材202が巻かれる巻き軸と機能するようになっている。
支持板構成部546及び支持板構成部548が、それぞれ、貫通孔529及び貫通孔527に挿入されることで、図9及び図10に示されるように、支持板構成部546の上面及び支持板構成部548の上面が支持板514の上面に沿って配置され、支持板構成部546の上面及び支持板構成部548の上面と支持板514の上面とが、線材202を支持する支持面として機能するようになっている。
「上型570」
上型570は、中型510及び下型540との間に線材202を挟んで加圧成形する金型(部材)である。上型570は、具体的には、図5に示されるように、長方形の枠状に形成された枠状部材572と、支持板構成部546、548との間に線材202を挟む2つの挟み部576、578と、挟み部576、578を接続する接続部580と、を有している。
挟み部576は、枠状部材572の内周の長手方向(図5におけるY方向)両端側にそれぞれ配置されており、枠状部材572の短辺部分にネジ止め等により固定されている。各挟み部576は、枠状部材572の短手方向(図5におけるX方向)に下型巻き軸構成部541を挟む一対のブロック部材576Aを有している。一対のブロック部材576Aは、連結部材576Bを介して枠状部材572の短辺部分に固定されている。
2つの挟み部578は、枠状部材572の内周であって、枠状部材572の長手方向(図5におけるY方向)に沿って一対の挟み部576の間に複数配置されている。各挟み部578は、図9に示されるように、下方に突出する2つの突出部578Aを有しており、コの字状(Uの字状)に形成されている。2つの突出部578Aが、枠状部材572の短手方向(図5におけるX方向)に下型巻き軸構成部543を挟むようになっている。挟み部578は、それぞれ、接続部580の下面にネジ止め等により固定されている。
接続部580は、その長手方向(図5におけるY方向)両端部が、連結部材576Bを介して、枠状部材572に固定されている。接続部580は、図8に示されるように、中型510の挟み部516の連結部材516Bの上面に接触するようになっている。
上型570では、加圧機構(図示省略)により接続部580が下側へ押されることで、中型510の挟み部516及び挟み部576、578を介して、支持板514及び支持板構成部546、548との間に線材202を挟んで加圧するようになっている。
これにより、コイル状の線材202を巻き軸252Aの軸方向へ圧縮成形するようになっている。なお、線材202は、折り目付与装置240により折り目が付与されることで、折り目部分において、巻き軸252Aの軸方向に膨らみが生じているが、かかる線材202の膨らみ部分は、圧縮成形により、解消されるようになっている。
なお、巻線金型500では、中型510の支持板514及び下型540の支持板構成部546、548と、中型510の挟み部516及び上型570の挟み部576、578との間に巻き軸252Aに巻き掛けられる線材202が収容される溝部258(図8参照)が設けられる。
<押入ロール259>
巻取装置250は、図4に示されるように、溝部258(図8参照)に線材202を巻き軸252Aの軸方向(図5の紙面左右方向)に対して直角の方向(図8の紙面左右方向)に整列させながら押し入れる3つの押入ロール259を有している。
各押入ロール259は、弾性部材としての板バネ257を介して支持体(図示省略)に支持されており、板バネ257の弾性力により、溝部258に入り込むように巻き軸252Aに押し付けられている。3つの押入ロール259は、巻き軸252Aに対して三方向(図4において、上方・左方・右方)から接触するように配置されている。
巻取装置250では、図4(A)及び図4(B)に示されるように、回転体254の回転に伴って、巻線金型500の向きが変化した場合でも、各押入ロール259は、板バネ257の弾性力により、巻き軸252Aに追従し、巻き軸252Aへ線材202を押し付けた状態が維持されるようになっている。
<規制部材590>
巻取装置250は、図11に示されるように、線材202の外周への移動を規制する4つの規制部材590を有している。4つの規制部材590は、コイル状の線材202を巻き軸252Aの軸方向へ圧縮成形する際に用いられるものであり、当該圧縮成形の際に、線材202の外周への移動を規制する規制位置に配置されるようになっている。
規制部材590は、具体的には、支持板514(コイル状の線材202)の2つの短辺側と2つの長辺側とのそれぞれに配置されるようになっている。規制部材590は、図8、図9及び図10に示されるように、枠状部材572と支持板514との間に差し込まれる差込部590Aを有しており、側面視(側断面視)にてL字状に形成されている。差込部590Aがコイル状の線材202の外周に接触し、線材202の外周への移動を規制するようになっている。なお、規制部材590は、後述の押さえ部材700とは異なり、切欠520を覆った状態でコイル状の線材202の外周を規制するようになっている。
<押さえ部材700及び挟み部材710>
巻取装置250は、図13及び図14に示されるように、切欠520を開放するようにコイル状の線材202の外周を押さえる一対の押さえ部材700と、上型570を中型510から退避させた後に、切欠520を開放するように中型510の支持板514との間にコイル状の線材202を挟む一対の挟み部材710と、を有している。
各押さえ部材700は、平面視にて略L字状の板状に形成された本体702と、本体702からコイル状の線材202へ突出しコイル状の線材202の外周を押さえる複数の押さえ部704、705と、を有している。押さえ部704は、本体702におけるL字の長辺部分においては、Y方向に隙間S1をあけて配置されている。押さえ部705は、本体702におけるL字の短辺部分においては、X方向に隙間S2をあけて配置されている。この隙間S1、S2は、支持板514の切欠520部分上に配置されている。すなわち、押さえ部704は、切欠520を覆わず、切欠520を開放するように、コイル状の線材202の外周に接触するようになっている。
本体702の隙間S1部分には、テープ602の端部が仮置きされる櫛状の仮置き部材708が配置されている。仮置き部材708は本体702に取り付けられている。
挟み部材710は、本体702におけるL字の短辺部分に設けられている。この挟み部材710は、平面視にてコの字状(Uの字状)の板状に形成された本体712と、本体712の先端部に設けられた一対の押さえ部714と、を有している。本体712は、ヒンジ716を介して押さえ部材700の本体702に揺動可能に取り付けられている。押さえ部714は、コイル状の線材202を上側から押さえ、支持板514のコーナー部分511(図5参照)との間に線材202を挟むようになっている。
(テープ巻き装置600)
さらに、コイル製造装置200は、巻き軸252Aの軸方向に加圧成形された線材202を支持した状態の中型510から下型540及び上型570を退避させた後(図14参照)、コイル状の線材202に切欠520を用いてテープ602を巻くテープ巻き装置600を備えている(図16参照)。
テープ巻き装置600は、図16に示されるように、テープ602を供給するテープ供給部610と、テープ供給部610から供給されたテープ602をさらにテープ供給部610から引き出すテープ引出部620と、テープ引出部620によって引き出されたテープ602を切断するテープ切断部640と、テープ切断部640によって切断されたテープ602をコイル状の線材202へ搬送するテープ搬送部650と、テープ搬送部650によって搬送されたテープ602をコイル状の線材202に巻き付けるテープ巻付部660(図19参照)と、を有している。
テープ巻き装置600は、さらに、テープ供給部610から供給されたテープ602の先端部の非粘着面側(図16における上面側)に対して送風する第1送風部680と、テープ引出部620で引き出されたテープ602の粘着面側(図16における下面側)に対してテープ搬送部650へ向けて送風する第2送風部690と、を有している。
テープ供給部610は、円盤状の巻芯612と、巻芯612に巻かれたテープ602と、テープ602の非粘着面が巻き掛けられる巻掛ロール614と、テープ602を供給する2つの供給ロール616、618と、を有している。
テープ供給部610では、テープ602の粘着面が供給ロール616、618の外周面に接する状態で、供給ロール616、618が一方(図16における時計周り方向)に回転することで、テープ602がテープ引出部620(図16における右側)へ送られる。
テープ引出部620とテープ搬送部650とは対向配置されており、テープ引出部620は、テープ搬送部650の下側に配置されている。このテープ引出部620は、テープ602の先端部が付着する付着ロール622と、付着ロール622を移動させる移動機構630と、移動機構630によって移動する付着ロール622を案内する案内部材626と、を有している。
移動機構630は、具体的には、固定部630Aと可動部630Bとを有するシリンダで構成されている。固定部630Aは、図16に示す位置に固定されており、図16における左右方向に長さを有している。可動部630Bは、固定部630Aの長さ方向に沿って移動可能に固定部630Aに設けられている。
付着ロール622は、可動部630Bに揺動可能に設けられたロッド630Cの先端部に固定されている。案内部材626は、付着ロール622の軸方向両端に配置されたガイド板で構成されている。案内部材626には、付着ロール622の軸部622Aを案内する長孔626Aが形成されている。長孔626Aは、図16における左右方向に長さを有しており、長さ方向両端部において付着ロール622を上方(テープ搬送部650側)へ案内するように屈曲している。
テープ搬送部650は、保持面652Aを有する筐体652と、筐体652の内部に配置され保持面652Aにテープ602の非粘着面を保持させるための複数の吸引部654と、を有している。なお、本実施形態では、保持面652Aは、筐体652の下面に形成されている。また、図16では、吸引部654は、4つ図示されている。
吸引部654は、保持面652Aで開口した吸引口654Aを有しており、吸引口654Aを通じて、テープ602を吸引することでテープ602が保持面652Aに保持されるようになっている。
テープ搬送部650は、図示しない移動機構により、図18の矢印Bで示されるように、テープ引出部620の上方位置(図18の左側に示す位置)から中型510の上方位置(図18の右側に示す位置)との間を水平方向(左右方向)に移動可能となっている。
さらに、テープ搬送部650は、図19に示されるように、筐体652が駆動部658によって降下可能となっている。駆動部658は、例えば、空気圧や油圧を用いたシリンダ、その他の機械要素を用いたリニアアクチュエータで構成されている。
テープ切断部640は、図16に示されるように、テープ供給部610とテープ搬送部650(テープ引出部620)との間に配置されている。テープ切断部640は、カッター642と、カッター642に対向配置された対向部材644と、を有している。
カッター642は、テープ602が送られる経路に対する粘着面側(図16における下側)に配置されており、刃がテープ602側(図16における上側)を向いている。そして、カッター642は、テープ602側(図16における上側)に移動することで、テープ602を切断するようになっている。
対向部材644は、ブロック状(直方体状)に形成されており、テープ602が送られる経路に対する非粘着面側(図16における上側)に配置されている。対向部材644の下面は、テープ602の非粘着面を支持する支持面644Aとなっている。また、支持面644Aには、カッター642が入り込む凹部644Bが形成されている。
第1送風部680は、テープ切断部640とテープ搬送部650との間であって、テープ602が送られる経路に対する非粘着面側(図16及び図17における上側)に配置されている。第1送風部680は、図17に示されるように、送風口680Aがテープ602側(図17における下側)を向いており、テープ602の先端部の非粘着面側に対して送風するようになっている。
また、第2送風部690は、図16に示されるように、案内部材626の下側に、案内部材626の長さ方向に沿って複数配置されている。なお、図16では、第2送風部690は、5つ図示されている。各第2送風部690は、送風口690Aが、筐体652の保持面652A側(図16における上側)を向いており、テープ602の粘着面側に対して、保持面652A側(図16における上側)に向けて送風するようになっている。
テープ巻付部660は、図19に示されるように、例えば、中型510の上方に待機しており、テープ搬送部650が中型510上から退避した状態において中型510へ降下するようになっている。また、テープ巻付部660は、下方へ突出する3つの突出部662を有する本体664を有している。本体664の3つの突出部662の間のそれぞれには、凹部663が形成されている。本体664は、3つの突出部662と、2つの凹部663により、Eの字状に形成されている。
3つの突出部662のうちの中央に配置された突出部662には、下方へ突出するカッター668が設けられている。カッター668は、図20(A)に示されるように、テープ巻付部660が中型510へ降下することで、仮置き部材708に仮置きされたテープ602の長さ方向中央部を切断して、テープ602を2つに分割するようになっている。
2つの凹部663内のそれぞれには、一対のフラップ666が設けられている。各フラップ666は、それぞれ、突出部662の側壁に形成された収容溝667に収容されている。また、各フラップ666は、収容溝667に収容される収容位置(図19及び図20(A)において実線で示す位置)と、テープ602を線材202に貼り付けるための貼付位置(図19及び図20(A)において二点鎖線で示す位置)との間を揺動可能に各突出部662に取り付けられている。
各フラップ666は、収容位置において先端が下方を向くと共に、各フラップ666の側面が突出部662の側壁に沿った位置に位置するようになっている。また、各フラップ666は、貼付位置において、先端が水平方向を向くようになっている。
本体664には、各フラップ666を空気圧で揺動するための通路669が形成されている。通路669を通じて空気を吹き出すことでフラップ666が貼付位置に移動して、図20(B)に示されるように、凹部663内の奥部分に位置する線材202の下面に、カッター668によって分割された各テープ602を貼り付けるようになっている。なお、線材202の下面にテープ602を貼り付ける際には、各凹部663内に配置された一対のフラップ666が交互に貼付位置に揺動するようになっている。
(制御部)
制御部260は、図1に示されるように、フォトインタラプター226Cから取得した検知信号に基づき、線材供給部210における駆動モータ219、搬送装置230における駆動モータ234、折り目付与装置240における駆動機構248及び巻取装置250における駆動モータ256を制御するようになっている。
具体的には、制御部260は、搬送装置230における駆動モータ234によって搬送ロール232を回転駆動させ、フォトインタラプター226Cから検知信号に基づき、線材202が予め定められた搬送量を搬送されたことを検出すると、駆動モータ234によって搬送ロール232を停止させる。
上記の予め定められた搬送量は、線材202における巻き軸252Aの角部252Cに巻き掛けられる位置が、折り目付与装置240において折り目が付与される位置、すなわち、ブロック242の角部242Cで停止するように設定される。
なお、線材202における巻き軸252Aの角部252Cに巻き掛けられる位置には、角部252Cに直接巻き掛けられる位置と、線材202を介して角部252Cに巻き掛けられる位置と、が含まれる。
また、制御部260は、搬送ロール232の駆動に同期させて、線材供給部210における駆動モータ219によってボビン212を回転駆動させる。
また、制御部260は、搬送ロール232を停止させた状態で、折り目付与装置240における駆動機構248によって、押付ロール246を退避位置から対向位置に移動させ、線材202に折り目を付与し、押付ロール246を対向位置から退避位置に移動させて停止させる。
また、制御部260は、折り目付与装置240によって折り目が付与された線材202を折り目付与装置240と巻取装置250との間で弛ませた状態で線材202が巻き軸252Aに巻き取られるように、フォトインタラプター226Cからの検知信号に基づき、駆動モータ256によって巻き軸252Aを回転させる。具体的には、折り目付与装置240(ブロック242)から巻取装置250(巻き軸252A)までの経路上の距離を超える量が、折り目付与装置240よりも搬送方向下流側へ搬送されると、巻き軸252Aが回転開始され、折り目付与装置240よりも搬送方向下流側へ搬送される搬送量と、巻き軸252Aが巻き取る巻取量とが、同様になるように、巻き軸252Aが回転するようになっている。
また、制御部260は、テープ巻き装置600の各部の駆動を制御するようになっている。
なお、本実施形態に係るコイル製造装置200による製造物である誘導加熱コイルは、電磁誘導の原理を利用して加熱する誘導加熱に用いられるコイルである。誘導加熱コイルの使用例として、誘導加熱コイルが用いられた定着装置について後述する。
〔コイル製造装置200を用いた誘導加熱コイルの製造方法〕
次に、コイル製造装置200を用いた誘導加熱コイルの製造方法(製造工程)を説明する。
(準備工程)
まず、前述のコイル製造装置200を準備する。
(成形工程)
次に、コイル製造装置200では、図1に示されるように、線材供給部210のボビン212から供給された線材202が、搬送装置230の搬送ロール232によって折り目付与装置240へ搬送される。
このとき、線材202は、4つの搬送ロール232で挟まれて圧縮されることで、断面四角形状に成形されながら搬送される(図2参照)。すなわち、線材202は、折り目が付与される前に予め圧縮されることで断面四角形状に成形される。
(折り目付与工程)
線材202の搬送は、線材202における巻き軸252Aの角部252Cに巻き掛けられる位置が、ブロック242の角部242Cに位置すると、停止される。
線材202は、図3(A)に示されるように、押えロール244で第1面242Aに押さえ付けられ、第1面242Aから第2面242B側(図3(A)において右側)にはみ出した部位が、カム248Bの回転により退避位置から対向位置に移動する押付ロール246によって、第2面242Bに押し付けられることで(図3(B)参照)、第1面242Aと第2面242Bと間の角部242Cに沿った折り目が付与される。
これにより、線材202は、巻き軸252Aの角部252Cに巻き掛けられる位置に予め折り目が付与される。
(巻取工程)
次に、折り目が付与された線材202が、巻取装置250へ搬送され、切欠520の内周部分522、523が下型巻き軸構成部541、543で埋められた状態の巻き軸252Aで巻き取られる。このとき、巻線金型500は、下型540及び上型570が、中型510に対して組み合わせられた状態となっている(図6参照)。
なお、この巻取工程では、折り目付与工程において折り目が付与された線材202は、折り目付与装置240(ブロック242)と巻取装置250(巻き軸252A)との間で弛んだ状態で巻き取られる。
(加圧成形工程)
次に、加圧機構(図示省略)により上型570の接続部580が下側へ押されることで、中型510の挟み部516及び上型570の挟み部576、578と、中型510の支持板514及び下型540の支持板構成部546、548と、の間に、コイル状の線材202を挟んで加圧する(図5参照)。これにより、コイル状の線材202が、巻き軸252Aの軸方向に圧縮されて成形される。
なお、この加圧成形工程は、4つの規制部材590が、図11に示されるように、支持板514の2つの短辺と2つの長辺とのそれぞれに配置され、図8、図9及び図10に示されるように、規制部材590の差込部590Aがコイル状の線材202の外周に接触して、線材202の外周への移動を規制した状態で行われる。
また、線材202は、折り目付与工程において付与された折り目の部分のみが、他の部分と比較して図3の紙面前後方向に突出するが、この突出部は、かかる加圧成形工程により、圧縮成形されて解消される。
(上型退避工程)
加圧成形工程後に、図12に示されるように、コイル状の線材202を支持した状態の中型510から上型570を上方へ移動させ、中型510から退避させる。
(押さえ工程)
次に、図13に示されるように、一対の押さえ部材700を中型510の支持板514上に移動させ、切欠520を覆わず、切欠520を開放するように押さえ部704でコイル状の線材202の外周を押さえる。
(挟み工程)
次に、押さえ部材700の本体702に対して起立した状態の挟み部材710を、図13に示されるように、ヒンジ716で回転させて倒す。これにより、挟み部材710の押さえ部714で、コイル状の線材202を上側から押さえ、切欠520を覆わず、切欠520を開放するように支持板514のコーナー部分511(図5参照)との間に線材202を挟む。
(下型退避工程)
次に、コイル状の線材202を支持した状態の中型510から下型540を下方へ移動させ、図14に示されるように、中型510から退避させる。なお、このとき、コイル状の線材202は、中型510の巻き軸252Aに巻かれた状態(中型巻き軸構成部513に接した状態)で、かつ、中型510の挟み部516と支持板514との間に挟まれた状態となっている。
(テープ巻き工程)
次に、中型510に支持されたコイル状の線材202に切欠520を用いてテープ巻き装置600でテープ602を巻く。テープ巻き工程は、具体的には、以下のように行われる。
テープ巻き装置600では、図16に示されるように、テープ供給部610からテープ602が供給される。その供給されたテープ602の先端部の非粘着面(上面)に対して、図17に示されるように、第1送風部680が送風する。これにより、テープ602の先端部がカールした場合でも(図17の二点鎖線参照)、テープ602の先端部を筐体652の保持面652Aに潜り込ませられる。
次に、付着ロール622が下側から上方に移動して(矢印A参照)、付着ロール622がテープ602を保持面652Aとの間に挟んで、テープ602の粘着面が付着ロール622に付着する。
テープ602が付着した付着ロール622が、移動機構630によって、案内部材626の長孔626Aを、図16における左側から右側へ移動する。付着ロール622は、長孔626Aに案内されることで、テープ602が付着した後、保持面652Aから下方へ離れ、保持面652Aから離れた下方位置で保持面652Aの下を移動してから保持面652A側(上側)に移動する。
次に、吸引部654がテープ602の非粘着面を吸引し、テープ602が保持面652Aに保持される。このとき、テープ602の粘着面側に対して、複数の第2送風部690が送風する。これにより、テープ602を効果的に保持面652Aに接地させられ、テープ602が保持面652Aに良好に保持される。
なお、吸引部654の吸引によりテープ602が保持面652Aに保持された状態から、吸引部654の吸引を一時的に停止して大気解放し、その後すぐに、吸引部654でテープ602を吸引して、テープ602を保持面652Aに再保持するようにしてもよい。
このように、吸引部654の吸引を一時的に停止してテープ602をフリーな状態にした後、再吸引を行うことで、テープ602のコシによりテープ602の撓みやよじれが解消される。これにより、テープ602が保持面652Aにまっすぐな状態で保持される。
次に、テープ602を保持したテープ搬送部650が、図18に示されるように、コイル状の線材202を支持した中型510の上方位置に移動する。
次に、図19に示されるように、筐体652が降下すると共に、吸引部654の吸引を停止することで、テープ602の端部が仮置き部材708に仮置きされる。
次に、図20(A)に示されるように、テープ巻付部660が中型510へ降下し、テープ巻付部660のカッター668でテープ602が線材202の間で切断される。
次に、図20(B)に示されるように、テープ巻付部660がさらに中型510へ降下し、2つの凹部663内の奥部分に線材202が位置され、各凹部663に配置された一対のフラップ666を交互に貼付位置に揺動させて、線材202の下面にテープ602が貼り付けられる。このように、テープ602が線材202の長辺部分202Nに巻かれる(図15参照)。なお、線材202の短辺部分202Tに対しては、例えば、作業員による手作業によりテープ603が巻かれる。
以上のようにして、コイル製造装置200において、誘導加熱コイルが製造される。製造された誘導加熱コイルでは、線材202にテープ602が巻かれているので、当該コイルをさらにその軸方向圧縮する際や、後述の定着装置100に搭載する際において、当該コイルを運ぶ際に、ばらけることが抑制される。
ここで、本実施形態の構成では、コイル状の線材202が中型510の支持板514で支持された状態で、当該線材202にテープ602を巻くので、線材202が支持されていない状態で線材202にテープ602を巻く場合(比較例)に比べ、巻き軸252Aに巻き取られて加圧成形された線材202の形状を維持しつつ、線材202にテープ602が巻かれる。
また、本実施形態の構成によれば、線材202が巻き軸252Aに巻かれた状態(中型巻き軸構成部513に接した状態)で、当該線材202にテープ602が巻き付けられるので、中型510が巻き軸252Aを有しない場合(比較例)に比べ、巻き軸252Aに巻き取られて加圧成形された線材202が内周側へばらけるのが規制された状態で、線材202にテープ602が巻かれる。
また、本実施形態の構成によれば、挟み部516と支持板514との間に線材202が挟まれた状態でテープ602を線材202に巻くので、中型510が挟み部516を有しない場合(比較例)に比べ、巻き軸252Aに巻き取られて加圧成形された線材202が軸方向側へばらけるのが規制された状態で、線材202にテープ602が巻かれる。
また、本実施形態の構成によれば、上型570を退避させた後に、挟み部材710と支持板514との間に線材202を挟んだ状態で、テープ602を線材202に巻くので、挟み部材710を有しない場合(比較例)に比べ、上型570を退避させた後でも、線材202が軸方向側へばらけるのが規制された状態で、線材202にテープ602が巻かれる。
また、本実施形態の構成によれば、線材202の外周を押さえ部材700で押さえた状態で、テープ602を線材202に巻くので、押さえ部材700を有しない場合(比較例)に比べ、線材202がその外周側へばらけるのが規制された状態で、線材202にテープ602が巻かれる。
〔定着装置100の構成〕
次に、コイル製造装置200によって製造される誘導加熱コイルが適用される定着装置100の構成について説明する。この定着装置100は、例えば、電子写真式の画像形成装置に用いられる。図21は、定着装置100の構成を示す断面図である。
図21に示すように、定着装置100は、記録媒体Pの進入又は排出を行うための開口が形成された筐体106を備えている。筐体106の内側には、一方向(図21における矢印D方向)へ回転可能に支持された無端状の定着ベルト102が設けられている。
定着ベルト102の外周面と対向する位置には、絶縁性の材料で構成されたボビン108が配置されている。ボビン108は、定着ベルト102の外周面に倣った略円弧状に形成されており、ボビン108には、定着ベルト102と反対側(図21における上側)に向けて凸部108Aが突設されている。
ボビン108の凸部108Aは、平面視にて(上方側から見て)、記録媒体Pの搬送方向と直交する幅方向を長辺とする長方形状をしている。この凸部108Aには、通電によって磁界Hを発生させる励磁コイル110が複数回巻き回されている。具体的には、励磁コイル110は、記録媒体Pの搬送方向(図21における左右方向)に短い短辺をなし、記録媒体Pの搬送方向と直交する幅方向(図21における紙面の奥行き方向)に長い長辺をなすように平面視長方形状に巻き回されている。この励磁コイル110は、コイル製造装置200による製造物である誘導加熱コイルに相当する。
定着ベルト102と反対側(図21における上側)で励磁コイル110と対向する位置には、ボビン108の円弧状に倣って略円弧状に形成されたフェライト等の磁性体で構成された磁路形成部材112が配置され、ボビン108に支持されている。
図22に示すように、磁路形成部材112は、定着ベルト102の幅方向に沿って複数配置されており、定着ベルト102の幅方向に沿って設けられた非磁性体で構成された保持部材113によって保持されている。なお、磁路形成部材112は、保持部材113の長手方向中央部では等間隔に配置され、長手方向両端部では、間隔を詰めて、あるいは、接触して配置されている。このように磁路形成部材112を配置することで、定着ベルト102の幅方向の磁界Hの分布を調整している。
ここで、図23に示すように、定着ベルト102は、内側(図23における下側)から外側(図23における上側)に向けて基層130、発熱層132、保護層134、弾性層136、及び離型層138で構成されており、これらが積層され一体となっている。
基層130は、定着ベルト102の強度を保持するためのベース(土台)となるもので、例えば、ポリイミドで構成される。なお、基層130には、ポリイミドのような樹脂の他に、鉄、ニッケル、シリコン、ホウ素、ニオブ、銅、ジルコニウム、コバルト等の金属、又はこれらの合金で構成される金属軟磁性材料を用いてもよい。
発熱層132は、前述の磁界Hを打ち消す磁界を生成するように渦電流が流れる電磁誘導作用により発熱する金属材料で構成される。また、発熱層132は、磁界Hの磁束を貫通させるために、いわゆる表皮深さよりも薄く構成される必要がある。ここで、発熱層132としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、ベリリウム、アンチモン、又はこれらの合金の金属材料が用いられる。
保護層134には、機械的強度が発熱層132より高く、繰り返し歪みに強い材料で、錆びや腐食に強い材料が用いられる。
弾性層136には、優れた弾性と耐熱性が得られる等の観点から、シリコン系ゴム、又はフッ素系ゴムが用いられる。
離型層138は、記録媒体P上で溶融されたトナーT(図21参照)との接着力を弱めて、記録媒体Pを定着ベルト102から剥離し易くするために設けられる。優れた表面離型性を得るためには、離型層138として、フッ素樹脂、シリコン樹脂、又はポリイミド樹脂が用いられる。
一方、図21に示すように、定着ベルト102の内側には、非磁性体であるアルミニウムで構成された角柱状の支柱114が、定着ベルト102の幅方向を長手方向として非接触で配置され、両端が定着装置100の筐体106に固定されている。支柱114は、底面側に長手方向に沿って凹部114Aが形成されており、凹部114Aには、定着ベルト102を予め定められた圧力で外側に向けて押圧するための樹脂製の押圧パッド116が固定されている。押圧パッド116は、弾性を有する部材で構成され、一端面が定着ベルト102の内周面と接触して定着ベルト102を外方向へ押圧している。
また、定着ベルト102の内側で支柱114の上方には、励磁コイル110と対向するように、円弧状に形成された発熱体118が設けられている。
発熱体118は、定着ベルト102の幅方向を長手方向とする略半円筒状の部材であり、表面が定着ベルト102の内面と接触するように配置されている。また、発熱体118は、鉄系の合金で構成されており、磁路形成部材112と発熱体118の間で、前述の磁界Hによる閉磁路を形成すると共に、磁界Hの電磁誘導作用により発熱するようになっている。
発熱体118の長手方向の予め定められた位置で、且つ内周側の周方向両端部には、略L字状の支持部が形成された2個の支持部材122の一端がそれぞれ取付けられている。
制御部の内部に設けられた制御回路142が、図24に示すように、配線144を介して通電回路146に接続されている。通電回路146は、配線148、150を介して前述の励磁コイル110に接続されている。
ここで、制御回路142は、通電回路146を駆動して励磁コイル110に通電し、磁気回路としての磁界H(図21参照)を発生させる。通電回路146は、制御回路142から送られる電気信号に基づいて駆動又は駆動停止され、配線148、150を介して励磁コイル110に予め定められた周波数の交流電流を供給又は供給停止するようになっている。
一方、図21に示すように、定着ベルト102の外周面と対向する位置には、定着ベルト102を押圧パッド116に向けて加圧するとともに、図示しないモータ及びギヤで構成された駆動機構により矢印E方向に回転する加圧ロール104が配置されている。
加圧ロール104は、アルミニウム等の金属で構成された芯金105の周囲に、シリコンゴム及びPFAが被覆された構成となっている。ここで、加圧ロール104が定着ベルト102を押圧パッド116側に加圧しており、定着ベルト102と加圧ロール104の接触部(ニップ部)において、定着ベルト102は、内側に凹んだ状態となっている。
このニップ部の形状は、トナーTが載った記録媒体Pが通過するときに、定着ベルト102から剥離させる方向に湾曲した形状となっている。このため、矢印IN方向から搬送されてきた記録媒体Pは、それ自体の腰の強さでニップ部の形状に倣って矢印OUT方向に排出される。
次に、定着装置100の定着動作について説明する。
定着装置100では、制御部(図示省略)によって図示しない駆動モータが駆動され、加圧ロール104が矢印E方向へ回転して、定着ベルト102が矢印D方向へ従動回転する。このとき、制御回路142からの電気信号に基づいて通電回路146が駆動され、励磁コイル110に交流電流が供給される。
励磁コイル110に交流電流が供給されると、励磁コイル110の周囲に磁気回路としての磁界Hが生成消滅を繰り返す。そして、磁界Hが定着ベルト102の発熱層132を横切ると、磁界Hの変化を妨げる磁界が生じるように発熱層132に渦電流が発生する。発熱層132は、発熱層132の表皮抵抗、及び発熱層132を流れる渦電流の大きさに比例して発熱し、これによって定着ベルト102が加熱される。
また、同様にして、磁界Hの電磁誘導作用により、発熱体118が発熱し、定着ベルト102が加熱される。このように、発熱層132と発熱体118を同一の励磁コイル110で加熱させる。
定着装置100に送り込まれた記録媒体Pは、加熱された定着ベルト102と、加圧ロール104とによって加熱押圧され、トナー画像が記録媒体P表面に定着される。そして、定着された記録媒体Pは、筐体106から排出される。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
200 コイル製造装置
202 線材
252A 巻き軸
510 中型(第1型の一例)
514 支持板(支持部の一例)
516 挟み部
520 切欠
522 内周部分
523 内周部分
524A 外周部分
524B 外周部分
525 外周部分
540 下型(第2型の一例)
570 上型(第3型の一例)
600 テープ巻き装置
602 テープ
700 押さえ部材
710 挟み部材

Claims (8)

  1. 巻き軸で巻き取られる線材をその軸方向一端側で支持し、該線材の外周側から内周側へ沿って切欠が形成された第1型と、
    該切欠を埋める第2型と、
    該第1型及び該第2型との間に該線材を挟んで加圧成形する第3型と、
    加圧成形された線材を支持した状態の該第1型から該第2型及び該第3型を退避させた後、該線材に該切欠を用いてテープを巻くテープ巻き装置と、
    を備える誘導加熱コイルの製造装置。
  2. 前記第1型は、
    前記切欠における前記線材の内周側に配置された内周部分が形成された前記巻き軸と、
    前記巻き軸の軸方向一端側に設けられ、かつ、前記切欠における前記内周部分よりも外周側の部分が形成され、前記線材をその軸方向一端側で支持する支持部と、
    を有する請求項1に記載の誘導加熱コイルの製造装置。
  3. 前記第1型は、前記巻き軸の軸方向他端側に前記軸方向に変位可能に設けられ、前記支持部との間で前記線材を挟む挟み部を有し、
    前記第3型は、前記挟み部を介して、前記支持部との間に前記線材を挟んで加圧する
    請求項2に記載の誘導加熱コイルの製造装置。
  4. 前記第3型を前記第1型から退避させた後に、前記切欠を開放するように前記第1型との間に前記線材を挟む挟み部材
    を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルの製造装置。
  5. 前記切欠を開放するように前記線材の外周を押さえる押さえ部材
    を備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルの製造装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱コイルの製造装置を準備する準備工程と、
    前記巻き軸で線材を巻き取る巻取工程と、
    前記巻き軸で巻き取った線材を前記第1型及び前記第2型と前記第3型との間に挟んで加圧成形する加圧成形工程と、
    前記加圧成形工程後に、前記線材を支持した状態の前記第1型から前記第2型及び前記第3型を退避させる退避工程と、
    前記退避工程後に、前記第1型に支持された線材に前記切欠を用いて前記テープ巻き装置でテープを巻くテープ巻き工程と、
    を含む誘導加熱コイルの製造方法。
  7. 前記準備工程は、請求項4に記載の誘導加熱コイルの製造装置を準備し、
    前記加圧成形工程後に前記第3型を退避させた後であって前記テープ巻き工程の前に、前記挟み部材で、前記切欠を開放するように前記第1型との間に前記線材を挟む挟み工程を含む、請求項6に記載の誘導加熱コイルの製造方法。
  8. 前記準備工程は、請求項5に記載の誘導加熱コイルの製造装置を準備し、
    前記巻取工程の後であって前記テープ巻き工程の前に、前記押さえ部材で、前記切欠を開放するように前記線材の外周を押さえる押さえ工程を含む、請求項6又は7に記載の誘導加熱コイルの製造方法。
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