JP5293583B2 - コンデンサモジュール - Google Patents
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Description
バスバー93p、93nは、電極面921p、921nに対してハンダ等によって接続されるが、その接続部94は、通常一箇所あるいは二か所程度である。そして、電極面921p、921nにおける接続部94の位置は、図12に示すごとく、偏った位置に配置される場合が多い。
特に、コンデンサ素子92を流れる電流が高周波になるほど、最短距離に電流集中しやすいため、電流分布の偏りが大きくなる。その結果、コンデンサ素子92における発熱量が大きくなり、その温度上昇が問題となるおそれがある。
そして、流れる電流が高周波となるほど、この電流集中は顕著となり、コンデンサ素子92の発熱量が大きくなるという問題は解決されない。
また、電流の周波数が高くなるとその電流経路Iのインピーダンスが高くなるため、さらに発熱量が大きくなるという問題もある。
上記バスバーは、上記コンデンサ素子の上記電極面との接続部を3個以上設けてなり、
上記3個以上の接続部の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形の内側に、上記コンデンサ素子の巻回中心軸が存在するように、上記接続部が配置されており、
上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記電極面を、上記バスバーの上記本体部の延設方向に直交すると共に上記電極中心点を通過する直線を境にして、上記バスバーの上記本体部が延設される側である第1領域と、その反対側である第2領域とに分けたとき、上記第1領域と上記第2領域とには、それぞれ少なくとも1個の上記接続部が設けられており、かつ、上記第1領域における上記接続部の数よりも、上記第2領域における上記接続部の数の方が多いことを特徴とするコンデンサモジュールにある。
本発明の第2の態様は、金属化フィルムを巻回してなると共に巻回軸方向の両端に一対の電極面を設けたコンデンサ素子と、上記一対の電極面にそれぞれ一端が接続されると共に他端に外部端子を設けた一対のバスバーとを有するコンデンサモジュールであって、
上記バスバーは、上記コンデンサ素子の上記電極面との接続部を3個以上設けてなり、
上記3個以上の接続部の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形の内側に、上記コンデンサ素子の巻回中心軸が存在するように、上記接続部が配置されており、
上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記電極面を、上記バスバーの上記本体部の延設方向に直交すると共に上記電極中心点を通過する直線を境にして、上記バスバーの上記本体部が延設される側である第1領域と、その反対側である第2領域とに分けたとき、上記第1領域と上記第2領域とには、それぞれ少なくとも1個の上記接続部が設けられており、かつ、上記第1領域における上記接続部の総面積よりも、上記第2領域における上記接続部の総面積の方が大きいことを特徴とするコンデンサモジュールにある。
本発明の第3の態様は、金属化フィルムを巻回してなると共に巻回軸方向の両端に一対の電極面を設けたコンデンサ素子と、上記一対の電極面にそれぞれ一端が接続されると共に他端に外部端子を設けた一対のバスバーとを有するコンデンサモジュールであって、
上記バスバーは、上記コンデンサ素子の上記電極面との接続部を3個以上設けてなり、
上記3個以上の接続部の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形の内側に、上記コンデンサ素子の巻回中心軸が存在するように、上記接続部が配置されており、
上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記バスバーは、上記3個以上の接続部にそれぞれ繋がるように枝分れした3本以上の枝分れ部を有しており、上記電極面を、上記バスバーの上記本体部の延設方向に直交すると共に上記電極中心点を通過する直線を境にして、上記バスバーの上記本体部が延設される側である第1領域と、その反対側である第2領域とに分けたとき、上記第1領域と上記第2領域とには、それぞれ少なくとも1個の上記接続部が設けられており、かつ、上記第1領域における上記接続部に接続される上記枝分れ部よりも、上記第2領域における上記接続部に接続される上記枝分れ部の方が短いことを特徴とするコンデンサモジュールにある。
その結果、コンデンサ素子における電流集中を防ぎ、コンデンサ素子の発熱量を抑え、その温度上昇を抑制することができる。
また、電流の周波数が高くなると、その電流経路におけるインピーダンスも高くなるため、発熱量が大きくなるが、この場合にも上記のように電流分布の均等化が図られることによって、コンデンサ素子の発熱量を効果的に抑制することができる。
この場合には、上記同一直線上に配置される一対の接続部間の距離を一定かつ最短とすることができるため、各接続部間における電流経路のインピーダンスを一定かつ最小とすることができる。これにより、コンデンサ素子内の電流分布をより均等化することができると共に、発熱量をより抑制することができる。
この場合には、電極面における接続部の配置を、電極面の全体に均等に分散させやすくなる。そのため、コンデンサ素子内における電流分布をより均等化しやすくなる。
この場合には、電極面における接続部の配置の均等化を図り、コンデンサ素子内における電流分布の偏りを効果的に防ぐことができる。
この場合には、所望の大容量のコンデンサモジュールを容易に構成することができると共に、各コンデンサ素子における電流分布の均等化を図り、発熱量を効果的に抑制することができる。
本発明の実施例にかかるコンデンサモジュールにつき、図1〜図8を用いて説明する。
本例のコンデンサモジュール1は、図1に示すごとく、金属化フィルムを巻回してなると共に巻回軸方向の両端に一対の電極面21p、21nを設けたコンデンサ素子2と、一対の電極面21p、21nにそれぞれ一端が接続されると共に他端に外部端子34p、34n(図7、図8)を設けた一対のバスバー3p、3nとを有する。
上記6個の接続部4の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形11の内側に、コンデンサ素子2の巻回中心軸Aが存在するように、接続部4が配置されている。
また、上記巻回中心軸Aは、金属化フィルムの巻回中心となる軸であるが、その厳密な位置は、コンデンサ素子2を巻回軸方向から見たときの形状(図4参照)の幾何学的重心となる位置をいう。
図1に示すごとく、一方の電極面21pは、正極のバスバー3pに接続され、他方の電極面21nは、負極のバスバー3nに接続されている。
そして、枝分れ部31の先端は、コンデンサ素子2の電極面21p、21nにおける所定の位置に、ハンダによって接合されることにより、接続部4が形成される。すなわち、接続部4はハンダによって構成される。
また、上述したバスバー3p、3nの本体部30の延設方向とは、本体部30における、枝分れ部31との連結部であるハブ部32から基幹部33との連結部へ向かう方向(図8における上方向又は下方向であり、図1、図2における左方向)である。
なお、図示は省略するが、一対のバスバー3p、3nによって並列接続された4個のコンデンサ素子2は、ケース内において樹脂封止されている。そして、一対の外部端子34p、34nを露出させる以外は、バスバー3p、3nも樹脂封止されている。
すなわち、バスバー3p、3nの外部端子34p、34nは、上記直流電源やスイッチング素子に、直接的又は間接的に接続される。
上記コンデンサモジュール1においては、バスバー3p、3nがコンデンサ素子2の電極面21p、21nとの接続部4を6個設けてなる。そのため、一方(正極側)のバスバー3pから電流が6個の接続部4に分かれたうえで、一方(正極側)の電極面21pを介してコンデンサ素子2に導入される。そして、コンデンサ素子2内を流れた電流が他方(負極側)の電極面21nを介して6個の接続部4から他方(負極側)のバスバー3nに流れる。
その結果、コンデンサ素子2における電流集中を防ぎ、コンデンサ素子2の発熱量を抑え、その温度上昇を抑制することができる。
また、電流の周波数が高くなると、その電流経路Iにおけるインピーダンスも高くなるため、発熱量が大きくなるが、この場合にも上記のように電流分布の均等化が図られることによって、コンデンサ素子2の発熱量を効果的に抑制することができる。
本例は、図9に示すごとく、バスバー3p、3nの本体部30の延設方向に直交すると共に電極中心点Bを通過する直線Dを基準に、その両側における電極面21p、21nに配置された接続部4の数を非対称とした例である。
これに伴い、枝分れ部31の数も、第1領域201へ向かうものが3本、第2領域202へ向かうものが4本となる。
その他は、参考例と同様である。
その他、参考例と同様の作用効果を有する。
本例は、図10に示すごとく、上記実施例1に示した第1領域201と第2領域202とにおいて、電極面21p、21nに配置された接続部4の総面積を異ならせた例である。
すなわち、第1領域201における接続部4の総面積よりも、第2領域202における総面積の方が大きい。ここで、第1領域201における接続部4の総面積とは、第1領域201に配置されたすべての接続部4の面積の総合計であり、第2領域202における接続部4の総面積とは、第2領域202に配置されたすべての接続部4の面積の総合計である。
また、接続部40に接続される枝分れ部31は、電流方向に直交する断面の面積が、他の枝分れ部31よりも大きい。
なお、第2領域202における接続部4のすべてを均等に大面積としてもよい。
その他は、参考例と同様である。
また、上記接続部40に接続される枝分れ部31の断面積を大きくしたことによっても、同様の効果が得られる。
その他、参考例と同様の作用効果を有する。
本例は、図11に示すごとく、第1領域201に配置された接続部4と繋がる枝分れ部31よりも、第2領域202に配置された接続部4と繋がる枝分れ部31を短くした例である。
また、上記のように枝分れ部31の長さを変更したことに伴い、ハブ部32の位置を、第2領域202側へオフセットさせている。すなわち、上記参考例、実施例1、実施例2においては、ハブ部32の中心位置は、コンデンサ素子2の巻回中心軸A(電極中心点B)の位置と略一致しているが、本例においては、ハブ部32の中心位置が巻回中心軸A(電極中心点B)から第2領域202側へずれた位置に配置されている。
その他は、参考例と同様である。
その他、参考例と同様の作用効果を有する。
11 最大多角形
2 コンデンサ素子
21p、21n 電極面
3p、3n バスバー
30 本体部
31 枝分れ部
4 接続部
A 巻回中心軸
Claims (7)
- 金属化フィルムを巻回してなると共に巻回軸方向の両端に一対の電極面を設けたコンデンサ素子と、上記一対の電極面にそれぞれ一端が接続されると共に他端に外部端子を設けた一対のバスバーとを有するコンデンサモジュールであって、
上記バスバーは、上記コンデンサ素子の上記電極面との接続部を3個以上設けてなり、
上記3個以上の接続部の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形の内側に、上記コンデンサ素子の巻回中心軸が存在するように、上記接続部が配置されており、
上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記電極面を、上記バスバーの上記本体部の延設方向に直交すると共に上記電極中心点を通過する直線を境にして、上記バスバーの上記本体部が延設される側である第1領域と、その反対側である第2領域とに分けたとき、上記第1領域と上記第2領域とには、それぞれ少なくとも1個の上記接続部が設けられており、かつ、上記第1領域における上記接続部の数よりも、上記第2領域における上記接続部の数の方が多いことを特徴とするコンデンサモジュール。 - 金属化フィルムを巻回してなると共に巻回軸方向の両端に一対の電極面を設けたコンデンサ素子と、上記一対の電極面にそれぞれ一端が接続されると共に他端に外部端子を設けた一対のバスバーとを有するコンデンサモジュールであって、
上記バスバーは、上記コンデンサ素子の上記電極面との接続部を3個以上設けてなり、
上記3個以上の接続部の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形の内側に、上記コンデンサ素子の巻回中心軸が存在するように、上記接続部が配置されており、
上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記電極面を、上記バスバーの上記本体部の延設方向に直交すると共に上記電極中心点を通過する直線を境にして、上記バスバーの上記本体部が延設される側である第1領域と、その反対側である第2領域とに分けたとき、上記第1領域と上記第2領域とには、それぞれ少なくとも1個の上記接続部が設けられており、かつ、上記第1領域における上記接続部の総面積よりも、上記第2領域における上記接続部の総面積の方が大きいことを特徴とするコンデンサモジュール。 - 金属化フィルムを巻回してなると共に巻回軸方向の両端に一対の電極面を設けたコンデンサ素子と、上記一対の電極面にそれぞれ一端が接続されると共に他端に外部端子を設けた一対のバスバーとを有するコンデンサモジュールであって、
上記バスバーは、上記コンデンサ素子の上記電極面との接続部を3個以上設けてなり、
上記3個以上の接続部の少なくとも一部を互いに直線にて結んで形成される多角形のうち、最も面積が大きくなる最大多角形の内側に、上記コンデンサ素子の巻回中心軸が存在するように、上記接続部が配置されており、
上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記バスバーは、上記3個以上の接続部にそれぞれ繋がるように枝分れした3本以上の枝分れ部を有しており、上記電極面を、上記バスバーの上記本体部の延設方向に直交すると共に上記電極中心点を通過する直線を境にして、上記バスバーの上記本体部が延設される側である第1領域と、その反対側である第2領域とに分けたとき、上記第1領域と上記第2領域とには、それぞれ少なくとも1個の上記接続部が設けられており、かつ、上記第1領域における上記接続部に接続される上記枝分れ部よりも、上記第2領域における上記接続部に接続される上記枝分れ部の方が短いことを特徴とするコンデンサモジュール。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンデンサモジュールにおいて、一方の上記電極面に設けられた上記各接続部と、他方の上記電極面に設けられた上記各接続部とは、上記巻回中心軸と平行な同一直線上に配置されていることを特徴とするコンデンサモジュール。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンデンサモジュールにおいて、上記巻回中心軸と上記電極面との交点である電極中心点と上記接続部とを通る直線上において、上記電極中心点と上記接続部との距離と、該接続部と上記電極面の外周縁との距離との比が、上記電極面に設けられたすべての上記接続部について一定であることを特徴とするコンデンサモジュール。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンデンサモジュールにおいて、上記バスバーの本体部は、上記巻回中心軸に対して直交する方向に延設されており、上記バスバーの上記本体部の延設方向に平行かつ上記電極中心点を通過する直線を基準に、線対称となるように上記3個以上の接続部が配置されていることを特徴とするコンデンサモジュール。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンデンサモジュールにおいて、上記コンデンサ素子を複数有し、該複数のコンデンサ素子は上記一対のバスバーによって並列接続されていることを特徴とするコンデンサモジュール。
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