JP5293123B2 - 電動式釘打機 - Google Patents

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Description

本発明は電気モータを使って連結釘を順次打ち込み可能な電動式釘打機に関し、特に電気モータによってコイルバネを圧縮し、コイルバネの圧縮状態を開放することによって釘を打ち込む電動式釘打機に関する。
従来、建築内装の幅木、回り縁等の仕上建材等の取り付け部材を取り付けるために、取付部材を接着剤により接着した後に、釘頭の小さい1〜2mmのT形頭径の仕上用釘を用いることが広く行われていた。しかし、最近は打込み後の仕上りがさらに良く見えるように、T形頭径の仕上用釘でなく無頭釘を使用する工法が増えてきている。無頭釘の軸の太さは、目立たず仕上りを良くするために、例えば軸径の0.6〜0.7mmのものが用いられる。無頭釘は接着剤等で100本程度並列に並べて連結され、連結釘を釘打機のマガジンにセットし、釘打機によって打ち込まれる。
このような無頭釘を打込むための釘打機は、エアを動力源としたものが広く用いられていたが、近年では動力源としてエアでなく、電気モータを用いた電動式釘打機が提案されている。例えば特許文献1には、蓄電池を動力源として壁等の被打込み材に釘等の打込み材の打込み作業を行う電動式釘打機が開示されている。この電動式釘打機は、電気モータによってドラムを駆動して回転させ、ドラムの外周部に巻回されるワイヤを引っ張ることによってコイルバネを圧縮し、ドラムの駆動状態を解消してコイルバネの圧縮状態を開放することによってコイルバネに連結されるハンマを移動させ、ハンマの先に位置づけられる釘を被打込材に打ち込む。
特開2008−264906号公報
特許文献1においては、釘として径が細い無頭釘が用いられるが、打込み対象領域が堅い場合や金属等の打込み阻害部材が存在したりすると、釘打ち込み時に、打ち込み負荷によりブレードが急減速することがあり、その時、慣性で回転しているドラムの周速とブレード移動速度に速度差が生じて、ワイヤがたわみ、ワイヤがドラムの外周部から外れるおそれがあった。仮に、ワイヤがドラムから外れてしまうと、ワイヤをドラムに自動的に復旧させることは難しく、ハウジングを分解しての修理が必要になる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、ワイヤを巻き取るドラム外周からワイヤが外れることなく安定して動作し、長寿命化を図った電動式打込機を提供することにある。
本発明の別の目的は、簡単な構成でドラムからワイヤが外れることを防止できる電動式打込機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータを収容するハウジングと、ハウジング内に配置されるコイルバネと、コイルバネの端部に配置され釘を打撃する打撃手段(プランジャ、ブレード)と、電気モータによって駆動されるドラムを有し、打撃手段に一端が係止されコイルバネを貫通させたワイヤをドラムの外周部に巻回させることによってコイルバネを圧縮し、コイルバネを開放させることによって打撃手段を移動させて釘を打込む電動式釘打機において、ドラムの外周側にワイヤ外れ防止手段を設けた。
本発明の他の特徴によれば、ワイヤ外れ防止手段は、例えば、ドラムの外周部に並んで配置される平面状のリブであって、リブはドラムと同一面に配置される。このリブは、ハウジングの内壁から延びるように、ハウジングと一体成型で製造すると好ましい。リブのワイヤと対向する位置には、ワイヤの外形に沿った溝部を形成する。リブの厚さは、ドラムの厚さと同等以下とするのが好ましい。このリブのドラムの外周側を覆う範囲は、円周角θにして約30〜180度程度にすると好ましい。
本発明のさらに他の特徴によれば、ワイヤ外れ防止手段の、ワイヤがドラムから離脱している部分に対向する位置には、ワイヤを連通させるための切り欠き部を形成する。ワイヤがドラムから離脱する点の上側及び下側において、ワイヤ外れ防止手段はワイヤの軸線よりもドラム側に延在する。
請求項1の発明によれば、ドラムの外周側にワイヤ外れ防止手段を設けたので、慣性で回転するドラムの周速とブレード移動速度に速度差が生じてワイヤがたわみ、ドラム外周から外れようとしても、ワイヤ外れ防止手段によりワイヤが保持される。よって、ワイヤがドラムから外れるのを効果的に防止できる。また、ワイヤ外れ防止手段の、ワイヤがドラムから離脱している部分に対向する位置に、ワイヤを連通させるための切り欠き部を形成したので、ワイヤ外れ防止手段の下部付近においてはワイヤがぶれることを防止することができる。
請求項2の発明によれば、ワイヤ外れ防止手段は、ドラムの外周部に並んで配置される平面状のリブであって、リブはドラムと同一面に配置されるので、簡単な構成でワイヤ外れ防止手段を実現できる。
請求項3の発明によれば、リブは、ハウジングの内壁から延びるように、ハウジングと一体成型で製造されるので、製造コストの上昇を抑えつつ剛性の高いリブを実現できる。
請求項4の発明によれば、リブのワイヤと対向する位置には、ワイヤの外形に沿った溝部が形成されるので、リブとドラムの間の隙間を小さくすることができ、ワイヤの外れを効果的に防止できる。
請求項5の発明によれば、リブの厚さは、ドラムの厚さと同等以下であるので、樹脂の肉厚を薄くでき、表面にヒケ等が発生しにくく、ハウジングの成形性を向上させることができる。
請求項6の発明によれば、ドラムの外周側を覆う範囲は、円周角θにして約30〜180度であるので、ワイヤの巻回部分の大部分を覆うことができる。
請求項の発明によれば、ワイヤがドラムから離脱する点の上側及び下側において、ワイヤ外れ防止手段はワイヤの軸線よりもドラム側に延在するように延びるので、ドラムの外周部の比較的長い範囲でワイヤを保持することができ、ワイヤがドラムから外れるのを有効に防止することができる。
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。
図1は本発明の実施形態に係る電動式釘打機の断面図である。釘打機1は駆動源として電気式のモータ3を用い、止具である釘11を被打込材である木材や石膏ボードなどの被打込材Wに打ち込む。釘打機1はハウジング2(2a、2b、2c、2d)と、モータ3と、クラッチ機構4と、伝達部と、コイルバネ6と、射出部7と、マガジン8を含んで構成される。プランジャ9は、コイルバネ6により付勢されて釘11を射出方向(下方向)に打撃する。
ハウジング2は、ポリアミド系合成繊維またはポリカーボネイト等の樹脂から構成され、プランジャ9が上下方向に動く空間を形成する胴体部2aと、作業者が把持するためのハンドル部2b、内部に電気式のモータ3を内蔵するモータ保持部2c、蓄電池を保持する電池保持部2dの4つの部分で構成される。ハウジング2は、プランジャ9の動く方向を通る面で二分割され、両側のハウジングを合わせた後、図示しないねじで固定することにより組み立てられる。ハンドル部2bは、胴体部2aの上側部分から垂直に延在するように設けられ、ハンドル部2bの胴体部2aへの接続部付近にはモータ3のON/OFF制御を行うトリガ21が設けられる。ハウジング2のモータ保持部2cは、胴体部2aの下端付近に、略円筒形の胴体部2aと垂直方向であって、ハンドル部2bと略平行に延在するように設けられる。ハンドル部2bとモータ保持部2cにおいて、胴体部2aと反対側には、それらを連結するように電池保持部2dが形成され、電池保持部2dに着脱式の蓄電池22が設けられる。蓄電池22は、例えばニカド電池やリチウムイオン電池等の2次電池である。
モータ3は、モータ保持部2cの内部に、その回転軸3aが釘11の打ち込み方向(下方向)と直交するように水平に配置される。回転軸3aには、第一プーリ17が設けられ、第一プーリ17の回転力は上方へ向けて延出されるベルト18によって第二プーリ19に伝達される。第二プーリ19は、胴体部2aの上方において、第一プーリ17と回転軸が平行になるように2つのベアリングによってハウジング2に支持される。ベルト18は、例えばVベルトでありその楕円の長軸方向がコイルバネ6と平行になるように配置される。
第二プーリ19に伝達された回転力は、減速機構10を介してクラッチ機構4に伝達される。減速機構10は、第二プーリ19と同軸に設けられ同速度で回転する第一ギヤ101、第一ギヤ101と噛合する第二ギヤ102、第二ギヤ102と同軸に設けられ同速度で回転する第三ギヤ103、第三ギヤ103と噛合する第四ギヤ104で構成される。第四ギヤ104と同軸上にはクラッチ機構4が設けられ、クラッチ機構4によって第四ギヤ104の回転力をドラム5に伝達するか、遮断するか制御される。
尚、以上の構成によりモータ3の回転数が減じられてクラッチ機構4に伝達されるが、これらの伝達機構や減速機構の構成はこれらに限定されるものではなく、所望のトルク、所望の回転数でドラム5を回転させることができるならば、任意の減速機構や伝達機構を用いても良い。
クラッチ機構4は、一端(入力側)が第四ギヤ104に同軸回転可能に接続され、他端(出力側)がドラム5に同軸回転可能に接続される。クラッチ機構4は、第四ギヤ104により入力側が所定角度(=後述のプランジャ9が上死点まで到達するのに必要な角度であり回転角にして約270°)回転するまでは、出力側を接続して一体に同軸回転させる。入力側が所定角度回転した状態で、入力側から出力側への出力伝達を遮断させて、出力側に接続されるドラム5を自由に回転可能な状態にする。
伝達部は、ドラム5と、ドラム5の外周部に巻き付けられて上方向に引き上げられるワイヤ13と、ワイヤ13の先端(下端)に接続されるプランジャ9から主に構成される。ドラム5は、外周部にワイヤ13を案内するための溝が形成された略円板状の滑車部材であり、円形のドラム5の接線が、釘を打込むブレード14の軸線と一致するように配置される。つまり、ドラム5の回転中心がブレード14の軸線上に位置するのではない。ワイヤ13は両端に抜け止めとしての機能を果たす丸い金属球13a(図2参照)、13bが固定される。金属球13aをドラムの内周部に形成された取付穴に係止させ、金属球13aから延びるワイヤ13を、ドラム5の外周部分に形成される溝内に案内させることによって、ドラム5からワイヤ13が下方向に延びるように取り付けられる。ワイヤ13は繊維状の鋼線を束ねて構成されると良く、その表面に樹脂コーティングされると好ましい。
プランジャ9は、被打込材Wに釘を打ち込むためのブレード14を保持し、コイルバネ6による弾発力を受けてブレード14に伝達する。このプランジャ9とブレード14が釘を打撃する打撃手段を構成する。プランジャ9は、上側の内部に円筒状の内部空間が形成され、ワイヤ13の下端側の金属球13bが内部空間に位置するように、キャップ91によってプランジャ9に固定される。固定の方法は、円筒状の内部空間に形成された雌ねじに、キャップ91の雄ねじを螺合させると良い。プランジャ9はコイルバネ6の下方側の端部に位置し、上下方向の中央より下側の部分に径が広くなる付勢部が形成される。付勢部の上側には、弾性体75を介して金属製のワッシャ74が取り付けられ、ワッシャ74がコイルバネ6に当接する。ワッシャ74は、上面が円環状であってコイルバネ6の下端部を受ける作用を果たし、円周部が下方向に伸びて円筒形状であるので、弾性体75を収容し、さらに、円筒形状の外壁がシリンダ部の内壁と当接し、プランジャ9がシリンダ部15の内壁と直接接触することによる摩耗を防止する。
ワイヤ13は、コイルバネ6内を貫通し、下側端部がプランジャ9に固定されるため、ワイヤ13を上方向に引き上げることにより、コイルバネ6を圧縮しながらプランジャ9を上方向に移動させることができる。ここで、プランジャ9がコイルバネ6に付勢されて通常位置している位置、即ち、プランジャ9の付勢部の下端がバンパ76と当接している状態(図1の状態)を、プランジャ9の下死点と定義し、プランジャの付勢部が牽引されて最も上方に移動した位置を上死点と呼ぶ。ハウジング2内において、プランジャの付勢部の下側には、軟質ゴム、又はウレタン等の樹脂製のバンパ76が設けられる。
コイルバネ6の上端部付近は、ハウジング2の内壁からダンパガイド71、弾性部材72、ワッシャ73の順に配置され、スプリング6の上端部はワッシャ73の下面に当接する。ダンパガイド71は、弾性部材72がハウジング2の内壁に接触して劣化しないように保護するための保護部材であり、例えば鉄やステンレス等の金属製である。ダンパガイド71は上面が円環状の平板であり、その中央にワイヤ13を貫通させるための貫通穴が形成される。ダンパガイド71の円環状の平板の外周部は下方向に折り返され、軸方向に若干の円筒状の部分が形成される。これは、弾性部材72が圧縮力を受けて半径方向に変形あるいは移動するのを受け止めるためである。
ブレード14は細長い板状の部材であり、長手方向断面において中心軸の両側に凹溝を有する形状である。ブレード14は打込み後の被打込み材への打撃痕が大きくならないようにするとともに、出来るだけ先端部の強度を増すよう、長手方向に見て先端部が絞られており、先端部の外縁から先端に60°程度の略三角形状となっている。
釘の射出部7はハウジング2の胴体部2aの下方に設けられる。射出部7には、釘11を給送するマガジン8が取り付けられる。マガジン8は、連結された複数本の釘11を収容し、スプリングによって給送方向(後から前に向かう方向)に付勢され、釘11を移動させる給送部材(図示せず)を有する。
釘打機1で釘を打ち込む際には、作業者がハンドル部2bを把持して釘打機1のブレード14の移動方向を、被打込材Wの上面に対して略直交するように保持し、トリガ21を引くことにより、モータ3を起動させる。モータ3が起動すると、その回転力が第一プーリ17からベルト18を介して第二プーリ19に伝達され、第二プーリ19の回転が減速機構10によって減速されてクラッチ機構4に伝達される。回転の初期段階ではクラッチ機構4が接続された状態であるためドラム5が回転する。回転する方向はワイヤ13が巻き取られる方向であり、これによりプランジャ9が上死点まで移動し、コイルバネ6が圧縮されて弾性エネルギーが蓄積される。
プランジャ9が上死点まで到達したところでクラッチ機構4が遮断されて第4ギヤ104とドラム5の接続状態が解除される。その結果ドラム5は回転自在となるため、コイルバネ6が圧縮する方向への付勢力が消滅し、コイルバネ6に蓄積された弾性エネルギーが解放されてプランジャ9を急激に下死点側に押し下げる。この結果、プランジャ9に固定されるブレード14により案内溝内に給送された釘11を打撃し、被打込材Wに釘を打ち込む。プランジャ9の移動エネルギーは、釘11の反発力により吸収されるとともに、プランジャ9がバンパ76に衝突することにより吸収される。
次に図2の断面図を用いて、ドラム5の取り付け部付近の構造を説明する。図2は、図1の断面と鉛直な面であって、ドラム5の中心を通る面の断面図である。図2から理解できるようにハウジング2は、右側と左側に分割される2分割式であり、ワイヤ13が上下に延びる方向を含む面において分割される。ここで、右側、左側とは、作業者が電動式釘打機1を右手で把持した作業状態で見た場合に、左側に位置するハウジングを左側のハウジング、逆を右側のハウジングという意味である。ドラム5は、中心に形成された駆動軸部5cがクラッチ機構4の出力側と係合することにより駆動される。駆動時の回転方向は、ワイヤ13を巻き上げる方向であり、図2においてドラム5は、反時計方向に回転する。ドラム5には、ワイヤ13の端部に取り付けられた金属球13aをはめ込むための取付穴5aが形成され、取付穴5aからワイヤの案内用の切り欠き5bが形成され、ワイヤ13がドラム5の円周部に案内される。
ドラム5の外周部に沿って、ワイヤ外れ防止手段であるリブ51が形成される。リブ51は、ハウジング2の左側の胴体部2の内壁に一体成型で構成されるもので、何らかの理由でワイヤ13に撓みが生じたとしてもワイヤ13がドラム5の外周部から外れないように、ワイヤ外れ防止手段として機能する。リブ51とドラム5との間の空隙(最狭部)は、ワイヤ13の脱落防止という意味からは、ワイヤ13の直径よりも狭くなるようにすると好ましい。
図3は、ドラム5とリブ51との位置関係を示す図である。リブ51はドラム5の外周側に位置し、外周部を覆う範囲は、円周角θにして約115度である。本願発明において円周角θは、0度より大きく180度以下の任意の角度とすることができる。このようにリブ51に、ワイヤ13の外れ防止の機能を持たせるためには、ドラム5からワイヤ13が離脱する点52を基準に、リブ51がドラム5の上側において、ワイヤ13の軸線に対して大きくドラム5側に延在することが重要であり、図3において上側は、距離Aの分だけ延在する。リブ51の下側においても同様に距離Aの分だけ延在するが、ワイヤ13が通過する空間を確保するために、距離Bの部分(図の網掛け部51d)において内部に貫通のためのスペースが設けられる。
図4は、図2の断面図であり、(1)はA−A部の断面図を示し、(2)はB−B部の断面図を示す。図(1)は、ドラム5からワイヤ13が離脱する点52を通る断面である。この図から理解できるように、ドラム5は、外周部にワイヤ13が巻き付けられるため、その断面がV字状の溝5dが形成されており、ワイヤ13を安定して巻回できるように構成される。一方、リブ5のワイヤ13と対向する面は、ワイヤ13の外形に対応するような円弧状の溝部51aが形成される。リブ51の厚さd2は、ドラム5の厚さd1と同じか又は薄く構成すると好ましい。このようにリブ51の厚さd2をなるべく薄くすると、成型する際の樹脂の肉厚を薄くできるため、表面にヒケ等が発生しにくく、ハウジング2の成形性が良くなる。
図4(2)は、図2のB−B部の断面図である。この図から理解できるように、リブ5は、ワイヤ13を内部に通すための切り欠き部51bが形成される。切り欠き部51bが形成される範囲は図3の網掛けを施した延在部51dの部分である。切り欠き部51bを形成したことによって、この部分を貫通してワイヤ13がドラム5の軸方向に移動可能となり、さらに、ワイヤ13がドラム5から外れることを効果的に防止できる。
図5は、コイルバネ6の上端部付近におけるハウジング2の内部形状を示す斜視図である。本図は、ハウジング2の左側部分の図であり、リブ51が形成される側である。この図から明らかなように、リブ51には円弧状の溝部51aが形成され、溝部51aの下側半分には切り欠き部51bが形成される。溝部51aは対向するドラム5の外周よりもやや大きい半径を有する円弧状の形状であり、内側にワイヤ13をガイドするための溝が形成される。
コイルバネ6が摺動する空間となるシリンダ部15は、ハウジング2と一体成型によって形成される内壁によって構成され、シリンダ部15の上側には、中央にワイヤ13を貫通させるシリンダ上壁81が形成される。シリンダ上壁81の下側は基本的に円筒形の形状であるが、円周方向に90度ずつ離れた箇所に4箇所の凹部83が形成される。凹部83はワッシャ73の回り止めの機能を果たすために設けられたものである。凹部83の下にはリブ82が形成される。リブ82の下側の空間は、軸方向断面が略四角形の空間となっており、ここがコイルバネ6が配置される空間である。シリンダ上壁81とリブ82に挟まれる円筒形の空間に、ダンパガイド71、弾性部材72、及び、ワッシャ73が配置される。
以上説明したように、本実施形態によれば釘打ち込み時に、打ち込み負荷によりブレード1が急減速して、慣性で回転するドラム5の周速とブレード14の移動速度に速度差が生じて、ワイヤ13がたわみドラム5の外周から外れそうになっても、リブ51によって、ワイヤ13のたわみを防止することができ、ワイヤ13がドラム5から外れるのを効果的に防止できる。
次に、本実施形態の第1の変形例について図6を用いて説明する。図6において、図2(1)と異なるのは、リブ151の形状である。リブ151は、図2(1)のリブ51にくらべて先端(ワイヤーに面する側)の幅が狭く、しかもワイヤにより接近するように配置される。また、リブ151の先端位置は、ドラム5の外周部の位置よりも内周側に入り込んでおり、いわば両者がオーバーラップする関係にある。このように構成することにより、ワイヤ13は、リブ151とドラム5によって構成される狭い空間を通過するので、ドラム5から外れることが無くなる。
以上、本発明を示す実施形態に基づき説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、リブの厚さをドラムの厚さよりも薄くし、リブがドラムのV字状の溝に入り込むような関係にしたが、これを逆にして、リブの厚さをドラムよりも厚くするように構成しても良い。さらに、上記の実施形態においてはリブを設ける位置をドラムの横側にしたが、横側に限られずにワイヤが離脱する点よりも上側だけに配置するようにしても良い。
本発明の実施の形態に係る釘打機の全体を示す図であり、主要部分を断面で示した図である。 ドラム5の取り付け部付近の構造を示す断面図であり、図1の断面と鉛直な面であって、ドラム5の中心を通る断面を示す。 図3は、ドラム5とリブ51との位置関係を示す図である。 図2の断面図であり、(1)はA−A部の断面図を示し、(2)はB−B部の断面図を示す。 コイルバネ6の上端部付近におけるハウジング2の内部形状を示す斜視図である。 本実施形態の第1の変形例を示すドラム5とリブ151を示す図である。
符号の説明
1 釘打機 2 ハウジング 2a (ハウジングの)胴体部
2b (ハウジングの)ハンドル部 2c (ハウジングの)モータ保持部
2d (ハウジングの)電池保持部 3 モータ
3a (モータの)回転軸 4 クラッチ機構
5 ドラム 5a 取付穴
5b 切り欠き 5c 駆動軸部 5d V字状の溝
6 コイルバネ 7 射出部 8 マガジン
9 プランジャ 10 減速機構 11 釘 13 ワイヤ
13a、13b 金属球 14 ブレード 15 シリンダ部
17 第一プーリ 18 ベルト 19 第2プーリ
21 トリガ 22 蓄電池
25 ブレードガイド 26 プレート2
28 ガイドプレート 30 ロックプレート
51 リブ 51a (リブの)溝部
51b (リブの)切り欠き部 51d (リブの)延在部
52 ワイヤが離脱する点
71 ダンパガイド 72、75 弾性部材
73、74 ワッシャ 76 バンパ
81 シリンダ上壁 81a 貫通穴 82 リブ
101 第1ギヤ 102 第2ギヤ 103 第3ギヤ
104 第2ギヤ
151 リブ

Claims (7)

  1. モータと、該モータを収容するハウジングと、前記ハウジング内に配置されるコイルバネと、前記コイルバネの端部に配置され釘を打撃する打撃手段と、前記モータによって駆動されるドラムを有し、前記打撃手段に一端が係止され前記コイルバネを貫通させたワイヤを前記ドラムの外周部に巻回させることによって前記コイルバネを圧縮し、前記コイルバネを開放させることによって前記打撃手段を移動させて釘を打込む電動式釘打機において、
    前記ドラムの外周側に、前記ワイヤがドラムから外れることを防止するワイヤ外れ防止手段を設け
    前記ワイヤ外れ防止手段の、前記ワイヤが前記ドラムから離脱している部分に対向する位置に、前記ワイヤを連通させるための切り欠き部を形成したことを特徴とする電動式釘打機。
  2. 前記ワイヤ外れ防止手段は、前記ドラムの外周部に並んで配置される平面状のリブであって、前記リブは前記ドラムと同一面に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電動式釘打機。
  3. 前記リブは、前記ハウジングの内壁から延びるように、前記ハウジングと一体成型で製造されることを特徴とする請求項2に記載の電動式釘打機。
  4. 前記リブの前記ワイヤと対向する位置には、ワイヤの外形に沿った溝部が形成されることを特徴とする請求項3に記載の電動式釘打機。
  5. 前記リブの厚さは、前記ドラムの厚さと同等以下であることを特徴とする請求項4に記載の電動式釘打機。
  6. 前記リブのドラムの外周側を覆う範囲は、円周角θにして約30〜180度であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の電動式釘打機。
  7. 前記ワイヤが前記ドラムから離脱する点の上側及び下側において、前記ワイヤ外れ防止手段は前記ワイヤの軸線よりもドラム側に延在するように延びる延在部を有することを特徴とする請求項に記載の電動式釘打機。
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