JP5293040B2 - デッキパイプ成形方法 - Google Patents
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Description
まず、従来の鉄製デッキパイプに代えて単にアルミ製パイプを適用すると、アルミは鉄よりも剛性が低いため、ステアリング回りの振動(ステアリングコラムに伝わる振動)が大きくなる。したがって、振動を抑制するためには運転席側のデッキパイプの径を大きくする必要が生じる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、軽量化を図りながら要求される剛性を得られるように長さ方向に径の異なるデッキパイプを成形するとともに、前突に対して高い剛性を得られるようにした、デッキパイプ成形方法を提供することを目的とする。
また、該第1工程において、該デッキパイプの車両上下方向の板厚が車両前後方向よりも薄くなるように該中空パイプの押出成形を行うのが好ましい。
また、該第2工程において、該中空パイプを軸方向に圧縮して該中空パイプの径を拡大したのち該金型内に高圧の流体を供給して該デッキパイプを成形するのが好ましい。
また、デッキパイプの車両前後方向の板厚を車両上下方向よりも厚くすることで前突時を考慮し高い曲げ剛性を得ることができ、また車両上下方向は板厚を比較的薄く成形することで軽量化を図ることができるという利点がある。
また、デッキパイプの運転席側の断面形状を助手席側よりも大径に形成することにより高い剛性が要求される運転席側については高剛性化を図ることができる。したがって、運転席側においてはステアリングコラムの振動を抑制でき、助手席側においては従来と同等の径に形成することにより、材料置換する前と同様の部品を用いることができ、新たにレイアウト検討等を必要としないという利点がある。
このうち、押出成形により外径が長手方向に均一で板厚が不均一なパイプ2が成形されるが、この押し出しを行う前に準備工程として以下の作業が行われる。
まず、母材1を3時間程度所定温度(約500℃)の炉で加熱する。このような加熱処理を行うことにより、母材1の組成を均一化して強度的品質の向上が図られる。なお、アルミニウムの融点は約660℃である。次に、母材1を必要な長さに切断する。最初から母材1を完成品であるデッキパイプの長さを想定して切断されているものであれば当然ながらこの切断作業は不要となる。
そして、押出成形時には、母材1を治具で保持した状態で中心側に型を当てて型を押すことで、押し出し成形が行われる。これにより、中空パイプ2が形成される。ここで、本実施形態においては、図1(b)に示すように、母材の長手方向に直交する断面において、板厚が一定ではなく(可変板厚)、高い曲げ剛性が要求されない方向に対しては極力板厚が薄くなるように、且つ、高い曲げ剛性が要求される方向に対しては板厚が厚くなるように、押し出し成形が行われる。
次に、図示しない移送機構等により次工程に移送し、中空パイプ2を図2に示す金型3に載置してバルジ成形を行う。ここで、本実施形態においては、第1工程(押出成形)の終了後、母材1が冷却する前に連続して第2工程(バルジ成形)を行うことにより、母材1に熱を加えることなく熱間バルジ成形を行うようになっている。
ここで、運転席側では、横方向の型4を徐々に抜きながら形状を成形することにより、最終的に図5(a)に示すように、車両前後方向に板厚の厚く、且つ外径の大きい断面形状のデッキパイプが成形される。
そして、このデッキパイプに種々のブラケット類を取り付けることによりデッキクロスメンバアッセンブリが完成する。
また、デッキパイプの車両前後方向の板厚を上下方向よりも厚くすることで前突時を考慮し高い曲げ剛性を得ることができ、また車両上下方向は板厚を比較的薄く成形することで軽量化を図ることができる。
2 中空パイプ
3 金型
4 横方向金型
Claims (6)
- 自動車の車幅方向に配設されるデッキパイプの成形方法であって、
中実の棒状の母材を加熱後、該母材の長手方向に直交する断面の板厚が不均一となるよう該母材の中心部を押出成形により押し出して中空パイプを形成する第1工程と、
該母材が加熱された状態で該中空パイプを金型に搬入し、バルジ成形により該断面の板厚が不均一な状態を残しながら長手方向に径の異なる断面形状を形成する第2工程とからなり、
該金型には、上下の型が設けられるとともに、運転席側のみに横方向に抜く複数の型が設けられ、
該第2工程のバルジ成形では、該複数の型を徐々に抜きながら該デッキパイプの該運転席側の該断面の板厚を不均一な状態に成形するとともに、該デッキパイプの助手席側の該断面積の板厚を均一な状態に成形する
ことを特徴とする、デッキパイプ成形方法。 - 該第1工程の押出成形と該第2工程のバルジ成形とを連続して行う
ことを特徴とする、請求項1記載のデッキパイプ成形方法。 - 該第1工程において、該デッキパイプの車両上下方向の板厚が車両前後方向の板厚よりも薄くなるように該中空パイプの押出成形を行う
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のデッキパイプ成形方法。 - 該第2工程において、該中空パイプを軸方向に圧縮して該中空パイプの径を拡大したのち該金型内に高圧の流体を供給して該デッキパイプを成形する
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項の記載のデッキパイプ成形方法。 - 該第2工程において、運転席側が助手席側よりも大径の断面形状となるように、長手方向に径の異なる形状に形成する
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項の記載のデッキパイプ成形方法。 - 該母材がアルミニウムである
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項の記載のデッキパイプ成形方法。
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