JP5292702B2 - 楽音信号生成装置及びカラオケ装置 - Google Patents
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Description
また、上述の態様において、前記特徴検出手段は、前記収音手段によって収音された音声の第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数を当該音声の特徴として検出し、前記楽音制御情報特定手段は、前記特徴検出手段が検出した第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数の少なくともいずれか一方に対応する楽音制御情報を、前記対応関係記憶手段を参照して特定してもよい。
また、上述の態様において、前記対応関係記憶手段は、前記波形の属性の態様を表す楽音制御情報として音響効果を示すエフェクト情報を記憶し、前記楽音信号生成手段は、前記収音手段によって収音された音声に対して前記楽音制御情報特定手段が特定した楽音制御信号の示す音響効果を付与した音声を表す楽音信号を生成してもよい。
<A:第1実施形態>
<A−1:構成>
図1は、この発明の一実施形態であるカラオケ装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図において、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部12に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、バスBUSを介してカラオケ装置1の各部を制御する。記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムやその実行時に使用されるデータを記憶するための記憶手段であり、例えばハードディスク装置である。表示部13は、液晶パネルなどを備え、制御部11による制御の下に各種の画像を表示する。操作部14は、カラオケ装置1の利用者による操作に応じた信号を制御部11に出力する。マイクロフォン15は、利用者が発音した音声を収音し、収音した音声を表す音声信号(アナログ信号)を出力する。音声処理部16は、マイクロフォン15が出力する音声信号(アナログ信号)をデジタルデータに変換する。また、音声処理部16は、デジタルデータをアナログ信号に変換してスピーカ17に出力する。スピーカ17は、音声処理部16でデジタルデータからアナログ信号に変換され出力される音声信号に応じた強度で放音する。
カラオケ装置1の利用者は、操作部14を操作して、この対応関係記憶領域122に記憶されたテーブルの内容を変更することができる。利用者が操作部14を操作すると、操作部14は、操作内容に応じた信号を制御部11に出力する。制御部11は、操作部14から出力される信号に応じて、対応関係記憶領域122に記憶されたテーブルの内容を変更する。
スペクトルパターン記憶領域124には、複数の子音について、それぞれの子音に特徴的に現れるスペクトルパターンを表す情報が記憶されている。また、レベル変化パターン記憶領域125には、複数の子音について、それぞれの子音に特徴的に現れるレベルの変化パターンを表す情報が記憶されている。制御部11は、音声データのスペクトルパターンを、このスペクトルパターン記憶領域124に記憶されたスペクトルパターンとマッチングし、さらに、音声データのレベル変化パターンを、レベル変化パターン記憶領域125に記憶されたレベル変化パターンとマッチングして、音声データの子音を判別する。
次に、この実施形態の動作について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。まず、利用者は、カラオケ装置1の操作部14を操作して、歌唱したい楽曲を選択する操作を行う。操作部14は、操作された内容に応じた操作信号を制御部11へ出力する。制御部11は、操作部14から出力される操作信号に応じて楽曲を選択する(ステップS1)。制御部11は、選択した楽曲のカラオケ伴奏を開始する。すなわち、音声処理部16は、制御部11の制御の下、伴奏データ記憶領域121から伴奏データを読み出して音声処理部162でアナログ信号に変換し、スピーカ17に供給する。スピーカ17は、供給されるアナログ信号に応じて、伴奏音を放音する。利用者は、スピーカ17から放音される伴奏音にあわせて歌唱を行う。このとき、利用者の音声はマイクロフォン15によって収音されて音声信号に変換され、音声処理部16へと出力される(ステップS2)。音声処理部16は、マイクロフォン15から出力される音声信号をデジタルデータに変換する。
このようにこの実施形態によれば、利用者は、所望する演奏表現に対応する発音(例えば、子音がSの音、等)を行うだけで、所望する楽器の演奏音を奏でることができる。この場合、様々な演奏表現を付与するために特定の発音を行うだけでよく、ボタンの押下やペダルの押下といった操作を行う必要がない。
また、この実施形態では、利用者の音声に応じてMIDIデータを生成するから、既存のMIDI音源を用いることができ、装置の構成が複雑になることがない。
次に、この発明の第2の実施形態を説明する。
この実施形態が上述した第1の実施形態と異なる点は、記憶部12の対応関係記憶領域122に記憶されたテーブルの内容が異なる点と、記憶部12に写像関数記憶領域126(図1に鎖線で図示)を備えている点と、制御部11の動作が異なる点であり、他の構成は上述した第1の実施形態のそれと同様である。そのため、以下の説明においては、上述した第1の実施形態と同様の構成や処理については、同じ符号を付与して適宜その説明を省略する。
この実施形態では、制御部11は、子音を判別することによって付与するエフェクトを選択(変更)し、また、音声から第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数を検出して、検出した第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数をエフェクトのパラメータに対応させて、音声にエフェクトを付与する。
なお、この実施形態では、第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数を用いるが、これに限らず、第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数の少なくともいずれか一方を用いてエフェクトの付与の態様を特定してもよい。
次に、この発明の第3の実施形態について説明する。
この実施形態が、上述した第1の実施形態と異なる点は、記憶部12がメロディデータ記憶領域127,音階データ記憶領域128及びクォンタイズ関数記憶領域129(図1に鎖線で図示)を有している点と、制御部11が行う処理が異なる点である。以下の説明においては、上述した第1の実施形態と同様の構成や処理については、同じ符号を付与して適宜その説明を省略する。
具体的には、例えば、図10(c)に示す周波数の音声が入力された場合には、クォンタイズ部118は、発音開始時には図10(a)に示す変換関数を用いて変換を行い、それ以降は図10(b)に示す変換関数を用いて変換を行う。これより、図10(c)に示す音声周波数に対して、図10(d)に示す音高が決定される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。
(1)上述した第3の実施形態では、子音の種類に応じてクォンタイズ処理を行うか否かを判定した。これに代えて、例えば、発音された音声の子音が「t」の場合にはスケールクォンタイズ(上述した第3実施形態で示したクォンタイズ処理)を行い、「s」の場合には半音クォンタイズ(図9に示した関数を用いたクォンタイズ処理)を行い、「n」の場合にはクォンタイズを行わない、といったように、クォンタイズのパターンを複数種類設定しておき、発音された音声の子音の種類に応じてクォンタイズのパターンを変更してもよい。この場合は、利用者が演奏中に子音を変更することで、演奏中にクォンタイズのパターンを変更することができる。
このように、楽音制御情報は、上述した実施形態で示したものに限らず、波形の属性の態様を表す情報であればどのようなものであってもよい。このように、この発明によれば、音素情報と任意の演奏表現とを対応付ければ、任意の演奏表現を制御することができる。
なお、カラオケ装置1の利用者が楽音制御情報の内容を設定できるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、マイクロフォン15で収音した音声の特徴を判別したが、音声を表す音声データを予め記憶手段に記憶しておき、記憶された音声データから特徴を検出し、検出した特徴を判別してもよい。
Claims (10)
- 音声の特徴を表す特徴情報と波形の属性の態様を表す楽音制御情報との対応関係を記憶する対応関係記憶手段と、
収音手段によって収音された音声の特徴を検出する特徴検出手段と、
前記特徴検出手段が検出した特徴に対応する楽音制御情報を、前記対応関係記憶手段に記憶された対応関係を参照して特定する楽音制御情報特定手段と、
前記収音手段によって収音された音声に基づいて楽音信号を生成するとともに、生成する楽音信号が持つ波形の属性が前記楽音制御情報特定手段によって特定された楽音制御情報に対応するように前記楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
前記対応関係記憶手段に記憶された対応関係を、利用者によって操作される操作手段から出力される信号に従って変更する対応関係変更手段と
を具備することを特徴とする楽音信号生成装置。 - 前記特徴検出手段は、前記収音手段によって収音された音声の母音及び子音の少なくともいずれか一方を当該音声の特徴として検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音信号生成装置。 - 前記特徴検出手段は、前記収音手段によって収音された音声の第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数を当該音声の特徴として検出し、
前記楽音制御情報特定手段は、前記特徴検出手段が検出した第1フォルマント周波数及び第2フォルマント周波数の少なくともいずれか一方に対応する楽音制御情報を、前記対応関係記憶手段を参照して特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の楽音信号生成装置。 - 前記対応関係記憶手段は、前記波形の属性の態様を表す楽音制御情報として音色を示す音色情報を記憶し、
前記楽音信号生成手段は、前記収音手段によって収音された音声の音色を前記楽音制御情報特定手段が特定した楽音制御情報の示す音色に変換した音色を表す楽音信号を生成する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音信号生成装置。 - 前記対応関係記憶手段は、前記波形の属性の態様を表す楽音制御情報として音響効果を示すエフェクト情報を記憶し、
前記楽音信号生成手段は、前記収音手段によって収音された音声に対して前記楽音制御情報特定手段が特定した楽音制御信号の示す音響効果を付与した音声を表す楽音信号を生成する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音信号生成装置。 - 所定範囲毎に量子化された周波数について、各所定範囲と音高との対応関係を記憶するクォンタイズ記憶手段と、
1又は複数の音高を指示する音高許可手段と、
音声の周波数を検出し、検出した周波数に対応する音高を前記クォンタイズ記憶手段に記憶された対応関係に基づいて特定し、特定した音高が前記音高許可手段によって指示されているものである場合には、当該音高の楽音信号を生成する一方、それ以外の場合には、楽音信号を生成しないクォンタイズ手段と
を備え、
前記対応関係記憶手段は、前記波形の属性の態様を示す楽音制御情報としてクォンタイズを行うか否かを示すクォンタイズ情報を記憶し、
前記楽音信号生成手段は、前記楽音制御情報特定手段が特定した楽音制御情報がクォンタイズを行う旨を示す情報である場合には、前記収音手段によって収音された音声を前記クォンタイズ手段に供給してクォンタイズ処理を施した楽音信号を生成させる一方、それ以外の場合には、前記収音手段によって収音された音声の音高の楽音信号を生成する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音信号生成装置。 - 所定範囲毎に量子化された周波数について各所定範囲と音高との対応関係を記憶する第2の対応関係記憶手段であって、前記所定範囲がそれぞれで異なる複数の対応関係を記憶するクォンタイズ記憶手段と、
前記楽音制御情報特定手段が特定した楽音制御情報に対応する対応関係を前記クォンタイズ記憶手段から特定するクォンタイズ態様特定手段と、
音声の周波数を検出し、検出した周波数に対応する音高を、前記クォンタイズ態様特定手段が特定した対応関係に基づいて特定し、特定した音高の楽音信号を生成するクォンタイズ手段と
を備え、
前記楽音信号生成手段は、収音手段によって収音された音声を前記クォンタイズ手段に供給する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の楽音信号生成装置。 - 前記クォンタイズ手段は、特定した音高が前記音高許可手段によって指示されているものである場合には、当該音高の楽音信号を発生させる一方、それ以外の場合には、直前に発生させた音高の楽音を継続して発生させる
ことを特徴とする請求項6に記載の楽音信号生成装置。 - 所定範囲毎に量子化された周波数について、各所定範囲と前記音高許可手段が許可した音高との対応関係を記憶する第2のクォンタイズ記憶手段を備え、
前記クォンタイズ手段は、音声の周波数の検出を開始したときには、前記周波数検出手段が検出した周波数に対応する音高を、前記第2のクォンタイズ記憶手段に記憶された対応関係に基づいて特定する一方、前記音声の周波数の検出を連続して行っている最中においては、検出した周波数に対応する音高を、前記クォンタイズ記憶手段に記憶された対応関係に基づいて特定する
ことを特徴とする請求項6又は8に記載の楽音信号生成装置。 - 請求項1乃至9のいずれかに記載の楽音信号生成装置と、
楽曲の伴奏音を表す伴奏データを記憶する伴奏データ記憶手段と、
前記伴奏データ記憶手段に記憶された伴奏データを読み出して、読み出した伴奏データを放音手段に出力する伴奏データ出力手段と
を備えることを特徴とするカラオケ装置。
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