JP5292444B2 - パケットロス率推定装置及び方法及びプログラム - Google Patents
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Description
前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信データパケットが流れる方向を検出し、フロー記憶手段に格納すると共に、該受信データパケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を取り出して出力するフロー処理手段と、
前記ACKパケット情報に受信確認済みであるSACKパケットが含まれている場合には、SACKパケットのシーケンス番号をSACK番号記憶手段に格納するACKパケット処理手段と、
前記データパケット情報、前記フロー記憶手段、前記SACK番号記憶手段を参照することにより、当該受信データパケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否かの判定、当該パケットが再送パケットか否かの判定、当該受信パケットが重複パケットか否か、及び、重複パケットである場合に送信端末がタイムアウトにより再送されたパケットか否かを判定し、判定結果に基づいてフロー方向に対応するネットワークのパケットロスをカウントするデータパケット処理手段と、を有する。
前記データパケット情報から当該受信パケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否かを判定し、欠落しているシーケンス番号がある場合は、欠落しているシーケンス番号をギャップ記憶手段に格納するギャップ検出手段と、
前記ギャップ記憶手段を参照して該ギャップ記憶手段に前記受信データパケットのシーケンス番号がある場合は、該受信データパケットが再送パケットと判定して、前記フロー記憶手段を参照してフロー方向に対応させてパケットロス数記憶手段のカウント値をカウントアップする再送パケットチェック手段と、
前記受信パケットのシーケンス番号が、前記フロー記憶手段に格納されているフローの最終シーケンス番号以下で、かつ、前記ギャップ記憶手段に含まれておらず、かつ、前記SACK番号記憶手段に含まれていない場合のみ、重複パケットと判定して、前記パケットロス数記憶手段のフロー方向に対応するカウント値をカウントアップする重複チェック手段と、を含む。
前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信データパケットが流れる方向に加え、該ネットワークBの片道の遅延時間を取得して前記フロー記憶手段に格納する手段を含み、
前記データパケット処理手段は、
前記フロー処理手段から、データパケット情報を取得すると、TCPシーケンス番号分析を行い、再送パケットを検出した場合には、再送パケット記憶手段に該パケットのシーケンス番号のLeft Edge、Right Edge、タイムスタンプを記録する手段を含み、
前記ACKパケット処理手段は、
ACKパケットが属するフローIDに基づいて前記再送パケット記憶手段を検索し、該ACKパケットもしくはSACKパケットに含まれる受信確認済みのシーケンス番号がある場合には、現在時刻、前記フロー記憶手段の前記ネットワークBの片道の遅延時間、該再送パケット記憶手段の前記タイムスタンプを取得して、
(現在時刻−ネットワークBの片道遅延時間)<タイムスタンプ
が成立するとき、前記パケットロス数記憶手段の前記カウント値から1減算する手段を含む。
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるパケットロス率推定装置の構成を示す。
・送信元IPアドレス(Source Address)
・送信先IPアドレス(Destination Address)
・送信元TCPポート番号(Source Port)
・送信先TCPポート番号(Destination Port)
・フローの方向
上記のフローの方向は、例えば、データパケットが流れる方向を基準にして、ネットワークAからネットワークBに流れる場合は"1"、ネットワークBからネットワークAに流れる場合は"0"というような識別番号を設定する。
a)パケットシーケンス番号が欠落しているかのチェック;
b)受信パケットが再送パケットか否かのチェック;
c)受信パケットが重複パケットか否かのチェック;
を行う。
前述の第1の実施の形態では、図12(A)に示すように、測定ポイントを通過したACKパケットを記録し、再送パケットと記録済みのACKパケットを照合するため、ACKパケットが再送パケットより先に通過することが条件であった。これに対し、本実施の形態では、図12(B)に示すように、測定ポイントとTCP受信端末の遅延時間を予め測定しておき、再送パケットより後にACKパケットが到着した場合でも、遅延時間からACKパケットの送信時刻を推定し、再送パケットの通過時刻とACKパケットの送信時刻の比較で順序関係を決める。再送パケットよりACKパケットの方が早く送信されたとみなした場合には、ACKパケットをロス率の補正に用いる。つまり、再送パケットはタイムアウト等による誤送信とみなし、ネットワークBのパケットロスとしてカウントしない。
上記の式が成り立つならば、再送パケットが測定ポイントを通過する前に、ACKパケットが送信されたと見做し(=最初のパケットは受信端末に届いており、ネットワークでパケットロスは発生していない)、既にパケットロスとしてカウントされている分を補正するため、パケットロス数テーブル16の該当フローIDの行において、ネットワークBのパケットロス数から1を減算する。
本発明をネットワークシミュレータNS-2(http://www.isi.edu/nsnam/ns/)を用いて評価した結果を示す。評価では、2台の端末が2つのネットワークA・Bを経由してTCP通信を行い、ネットワークA・Bでパケットロスがランダムに発生するシミュレーション環境を構築した。シミュレーションでは、
端末1→ネットワークA→ネットワークB→端末2
の経路でTCPのデータパケットを流し、ネットワークA・Bの間を流れるパケットに対して、本発明のアルゴリズムを用いてネットワークBにおけるパケットロス率を推定した。また、シミュレーションは同一の条件で10回行い、推定誤差の最大値を結果とした。分析対象のパケットは約10,000パケットになるようにした。以下に評価結果を示す。
12 TCPデータパケット処理部
13 TCP ACKパケット処理部
14 ギャップ番号テーブル
15 SACK番号テーブル
16 パケットロス数テーブル
17 フローテーブル
27 フローテーブル
28 再送パケットテーブル
100,200 端末
300 パケットロス率推定装置
Claims (7)
- 端末群がネットワークA及びネットワークBを介して、TCP(Transmission Control Protocol)通信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークにおいて、該ネットワークのパケットロス率を推定するパケットロス率推定装置であって、
前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信データパケットが流れる方向を検出し、フロー記憶手段に格納すると共に、該受信データパケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を取り出して出力するフロー処理手段と、
前記ACKパケット情報に受信確認済みであるSACKパケットが含まれている場合には、該SACKパケットのシーケンス番号をSACK番号記憶手段に格納するACKパケット処理手段と、
前記データパケット情報、前記フロー記憶手段、前記SACK番号記憶手段を参照することにより、前記データパケット情報から当該受信データパケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否か、当該パケットが再送パケットか否か、当該受信パケットが重複パケットか否か、及び、重複パケットである場合に送信端末がタイムアウトにより再送されたパケットか否かを判定し、判定結果に基づいてフロー方向に対応するネットワークのパケットロスをカウントするデータパケット処理手段と、
を有することを特徴とするパケットロス率推定装置。 - 前記データパケット処理手段は、
前記データパケット情報から当該受信パケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否かを判定し、欠落しているシーケンス番号がある場合は、欠落しているシーケンス番号をギャップ記憶手段に格納するギャップ検出手段と、
前記ギャップ記憶手段を参照して該ギャップ記憶手段に前記受信データパケットのシーケンス番号がある場合は、該受信データパケットが再送パケットと判定して、前記フロー記憶手段を参照してフロー方向に対応させてパケットロス数記憶手段のカウント値をカウントアップする再送パケットチェック手段と、
前記受信パケットのシーケンス番号が、前記フロー記憶手段に格納されているフローの最終シーケンス番号以下で、かつ、前記ギャップ記憶手段に含まれておらず、かつ、前記SACK番号記憶手段に含まれていない場合のみ、重複パケットと判定して、前記パケットロス数記憶手段のフロー方向に対応するカウント値をカウントアップする重複チェック手段と、を含む
請求項1記載のパケットロス率推定装置。 - 前記フロー処理手段は、
前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信データパケットが流れる方向に加え、該ネットワークBの片道の遅延時間を取得して前記フロー記憶手段に格納する手段を含み、
前記データパケット処理手段は、
前記フロー処理手段から、データパケット情報を取得すると、TCPシーケンス番号分析を行い、再送パケットを検出した場合には、再送パケット記憶手段に該パケットのシーケンス番号のLeft Edge、Right Edge、タイムスタンプを記録する手段を含み、
前記ACKパケット処理手段は、
ACKパケットが属するフローIDに基づいて前記再送パケット記憶手段を検索し、該ACKパケットもしくはSACKパケットに含まれる受信確認済みのシーケンス番号がある場合には、現在時刻、前記フロー記憶手段の前記ネットワークBの片道の遅延時間、該再送パケット記憶手段の前記タイムスタンプを取得して、
(現在時刻−ネットワークBの片道遅延時間)<タイムスタンプ
が成立するとき、前記パケットロス数記憶手段の前記カウント値から1減算する手段を含む請求項1または2記載のパケットロス率推定装置。 - 端末群がネットワークA及びネットワークBを介して、TCP(Transmission Control Protocol)通信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークにおいて、該ネットワークのパケットロス率を推定するパケットロス率推定方法であって、
フロー処理手段が、前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信データパケットが流れる方向を検出し、フロー記憶手段に格納すると共に、該受信データパケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を取り出して出力するフロー処理ステップと、
ACKパケット処理手段が、前記ACKパケット情報に受信確認済みであるSACKパケットが含まれている場合には、該SACKパケットのシーケンス番号を対応付けてSACK番号記憶手段に格納するACKパケット処理ステップと、
データパケット処理手段が、前記データパケット情報、前記フロー記憶手段、前記SACK番号記憶手段を参照することにより、前記データパケット情報から当該受信データパケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否か、当該パケットが再送パケットか否か、当該受信パケットが重複パケットか否か、及び、重複パケットである場合に送信端末がタイムアウトにより再送されたパケットか否かを判定し、判定結果に基づいてフロー方向に対応するネットワークのパケットロスをカウントするデータパケット処理ステップと、
を行うことを特徴とするパケットロス率推定方法。 - 前記データパケット処理ステップにおいて、
前記データパケット情報から当該受信パケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否かを判定し、欠落しているシーケンス番号がある場合は、欠落しているシーケンス番号をギャップ記憶手段に格納するギャップ検出ステップと
前記ギャップ記憶手段を参照して該ギャップ記憶手段に前記受信データパケットのシーケンス番号がある場合は、該受信データパケットが再送パケットと判定して、前記フロー記憶手段を参照してフロー方向に対応させてパケットロス数記憶手段のカウント値をカウントアップする再送パケットチェックステップと、
前記受信パケットのシーケンス番号が、前記フロー記憶手段に格納されているフローの最終シーケンス番号以下で、かつ、前記ギャップ記憶手段に含まれておらず、かつ、前記SACK番号記憶手段に含まれていない場合のみ、重複パケットと判定して、前記パケットロス数記憶手段のフロー方向に対応するカウント値をカウントアップする重複チェックステップと、
を行う請求項4記載のパケットロス率推定方法。 - 前記フロー処理ステップにおいて、
前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信データパケットが流れる方向に加え、該ネットワークBの片道の遅延時間を取得して前記フロー記憶手段に格納し、
前記データパケット処理ステップにおいて、
前記フロー処理手段から、データパケット情報を取得すると、TCPシーケンス番号分析を行い、再送パケットを検出した場合には、再送パケット記憶手段に該パケットのシーケンス番号のLeft Edge、Right Edge、タイムスタンプを記録する手段を含み、
前記ACKパケット処理ステップにおいて、
ACKパケットが属するフローIDに基づいて前記再送パケット記憶手段を検索し、該ACKパケットもしくはSACKパケットに含まれる受信確認済みのシーケンス番号がある場合には、現在時刻、前記フロー記憶手段の前記ネットワークBの片道の遅延時間、該再送パケット記憶手段の前記タイムスタンプを取得して、
(現在時刻−ネットワークBの片道遅延時間)<タイムスタンプ
が成立するとき、前記パケットロス数記憶手段の前記カウント値から1減算する
請求項4または5記載のパケットロス率推定方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のパケットロス率推定装置を構成する各手段としてコンピュータを機能させるためのパケットロス率推定プログラム。
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- 2011-07-29 JP JP2011167681A patent/JP5292444B2/ja active Active
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