JP5557869B2 - パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム - Google Patents

パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5557869B2
JP5557869B2 JP2012100486A JP2012100486A JP5557869B2 JP 5557869 B2 JP5557869 B2 JP 5557869B2 JP 2012100486 A JP2012100486 A JP 2012100486A JP 2012100486 A JP2012100486 A JP 2012100486A JP 5557869 B2 JP5557869 B2 JP 5557869B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
storage means
flow
network
packet loss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012100486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013150291A (ja
Inventor
琢也 東條
裕之 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012100486A priority Critical patent/JP5557869B2/ja
Publication of JP2013150291A publication Critical patent/JP2013150291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5557869B2 publication Critical patent/JP5557869B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Maintenance And Management Of Digital Transmission (AREA)

Description

本発明は、パケットロス数測定装置及び方法及びプログラムに係り、特に、TCP(Transmission Control Protocol)を用いて通信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークにおいて、ネットワークのパケットロス数を測定するためのパケットロス数測定装置及び方法及びプログラムに関する。
IPネットワークのパケットロス率を測定する方法は、大きく分けてパッシブ型とアクティブ型の二つに分けられる。パッシブ型は、ネットワークを流れるパケットの情報から測定する方法で、アクティブ型はネットワークに試験パケットを流すことで測定する方法である。
アクティブ型とパッシブ型の測定には、それぞれ様々な方法が提案されているが、特にパッシブ型の測定方法の一つとして、TCPのシーケンス番号の情報を元にネットワークのパケットロス率を推定する方法がある。TCPは双方向の通信プロトコルであり、データパケットと受信確認のためのACKパケットから構成される。パッシブ型の測定方法として、TCPのデータパケットに着目し、データパケットのシーケンス番号を監視し、シーケンス番号の重複、番号飛びを検出し、独自の補正(再送パケットはパケットロスのカウントの母数に加えない等)を加えることによって測定ポイントの前後のネットワーク(TCP送信端末〜測定ポイント、測定ポイントからTCP受信端末)のパケットロス率を推定する方法がある(例えば、非特許文献1参照)。
"A Passive Method for Estimating End-to-End TCP Packet Loss", Peter Benko and Andras Veres, IEEE GLOBECOM 2002, vol.3, p. 2609-2613.
非特許文献1では、測定ポイントの前のネットワーク(TCP送信端末〜測定ポイント)のパケットロス率が後のネットワーク(測定ポイント〜TCP受信端末)のパケットロス率より大きい環境において、推定誤差が数百パーセントになることが非特許文献1の評価で明らかになっており、実用上の課題となっている。
非特許文献1の課題を解決するために、データパケットだけでなくACKパケットの情報も用いることで推定精度を向上させる技術がある。当該技術は、端末群がネットワークA及びネットワークBを介して、TCP通信を行うIPネットワークにおいて、ネットワークAとネットワークB間を流れるフローと当該フローの受信データパケットが流れる方向を検出し、受信データパケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を抽出する。抽出されたACKパケット情報に受信確認済みであるSACKパケットが含まれている場合には、SACKパケットのシーケンス番号を記憶しておき、データパケット情報、フロー記憶手段、記憶されたSACK番号を参照することにより、当該受信データパケットのシーケンス番号の順序がシーケンスになっているか否かの判定、当該パケットが再送パケットか否かの判定、当該受信パケットが重複パケットか否か、及び、重複パケットである場合に送信端末がタイムアウトにより再送されたパケットか否かを判定し、判定結果に基づいてフロー方向に対応するネットワークのパケットロスをカウントする。当該技術を以下、『技術1』と記す。
当該技術1により、非特許文献1の課題を解決できた点は、測定ポイントの前のネットワークのACKパケットのロスが原因でタイムアウトが起き、測定ポイントの後のパケットロスとして誤カウントするケースだけである。これ以外にも、タイムアウトの発生による誤カウントの原因として、測定ポイントの後のACKパケットのロス、バーストロスによるTCP送信端末の輻輳ウィンドウのストール等がある。パケットロスの測定を高い精度で行うためには、これらを正しく判別し、誤カウントを低減させることが必要である。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、パケットロス数の推定精度を向上させることが可能なパケットロス数測定装置及び方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明(請求項1)は、TCP送信端末群とTCP受信端末群が、ネットワークA(TCP送信端末〜測定ポイント)及びネットワークB(測定ポイント〜TCP受信端末)を介して、TCP(Transmission Control Protocol)通信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークの測定ポイントにおいて、該ネットワークのパケットロス数を測定するパケットロス数測定装置であって、
少なくとも、フロー識別子毎に、フローの方向、最終パケットの受信時刻、最終パケットの種類、タイムアウトフラグ、タイムアウト時シーケンス番号を格納するフロー記憶手段と、
前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信パケットが流れる方向を検出し、該受信パケットの情報を前記フロー記憶手段に格納すると共に、該受信パケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を取り出して出力するフロー処理手段と、
前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、データパケットとその前に送られたACKパケットの時間差に基づいてタイムアウトしているか否かを判定し、所定の条件及び、再送パケットであるか否かに基づいて、パケットロス数を算出し、パケットロス数記憶手段を更新するTCPデータパケット処理手段と、
前記フロー処理手段から取得した前記ACKパケット情報に基づいて前記フロー情報記憶手段を参照し、前記測定ポイントと前記TCP受信端末との間のパケットロスの状況を示す前記タイムアウトフラグがオンの場合は、パケットロス数を算出し、前記パケットロス数記憶手段を更新するTCP ACKパケット処理手段と、有する。
また、本発明(請求項2)は、前記TCPデータパケット処理手段において、
前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、タイムアウトしており、前記フロー記憶手段の最終パケットの種類がACKであり、該フロー記憶手段のACK番号の重複数が0であり、該フロー記憶手段の再送パケットフラグが0である条件を満たす場合は、パケットロス数を算出し、前記パケットロス数記憶手段に格納し、該フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンに設定する第1のパケットロス数算出手段と、
前記条件を満たさず、前記データパケットのシーケンス番号が含まれていなければ、前記フロー記憶手段に該シーケンス番号の上限値及び下限値を記憶し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフにし、含まれていれば、現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値以上である場合はタイムアウトと判断し、該フロー記憶手段の最終パケットの種類がデータパケットである場合は、該フロー記憶手段のタイムアウトフラグをオンにし、該最終パケットの種類がACKパケットである場合は、フローの方向に応じて前記パケットロス数記憶手段に加算し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンにする第2のパケットロス数算出手段と、
前記フロー記憶手段の該タイムアウト時シーケンス番号に当該パケットのシーケンス番号の上限値を設定する手段と
現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値より小さい場合には、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフに設定する手段と、
前記フロー記憶手段の前記最終のパケットの受信時刻に現在時刻を設定し、前記最終パケットの種類をデータパケットと設定する手段と、
を含む。
また、本発明(請求項3)は、前記TCPデータパケット処理手段において、
前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、タイムアウトしておらず、前記受信済みシーケンス番号記憶手段に、前記データパケットのシーケンス番号が含まれていなければ、該受信済みシーケンス番号記憶手段に該シーケンス番号の上限値及び下限値を記憶し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフにし、含まれていれば、現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値以上である場合はタイムアウトと判断し、該フロー記憶手段の最終パケットの種類がデータパケットである場合は、該フロー記憶手段のタイムアウトフラグをオンにし、該最終パケットの種類がACKパケットである場合は、フローの方向に応じて前記パケットロス数記憶手段に加算し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンにする手段と、
前記フロー記憶手段の該タイムアウト時シーケンス番号に当該パケットのシーケンス番号の上限値を設定する手段と、
現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値より小さい場合には、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフに設定する第のパケットロス数算出手段と、
前記フロー記憶手段の前記最終のパケットの受信時刻に現在時刻を設定し、前記最終パケットの種類をデータパケットと設定する手段と、を含む。
また、本発明(請求項4)は、前記TCP ACKパケット処理手段において、
前記フロー記憶手段を参照した結果、前記タイムアウトフラグがオンであり、かつ、前記タイムアウト時シーケンス番号に1加算した値が前記ACKパケットのシーケンス番号と等しい場合は、フローの方向に応じて、前記パケットロス数記憶手段のパケットロス数を1加算し、該フロー記憶手段におけるデータパケットのフローの再送パケットフラグをオンにする第のパケットロス数算出手段と、
前記フロー記憶手段の前記タイムアウトフラグをオフにする手段と、含む。
また、本発明(請求項5)は、前記TCP ACKパケット処理手段において、
前記フロー情報記憶手段を参照した結果、前記タイムアウトフラグがオフであり、かつ、ACKパケットのシーケンス番号と該フロー情報記憶手段の最終ACKパケットのシーケンス番号が同じ値である場合は、該フロー情報記憶手段の重複数に1を加算し、同じ値でない場合は、該フロー情報記憶手段の重複数に0を設定する手段と、
前記フロー情報記憶手段の最終ACKパケットのシーケンス番号に、受信したACKパケットのシーケンス番号を設定する手段と、を含む。
また、本発明(請求項6)は、前記第のパケットロス数算出手段において、
前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に前記パケットロス数Nを加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に該パケットロス数Nを加算する手段を含む。
また、本発明(請求項7)は、前記第のパケットロス数算出手段において、
前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に1を加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に1を加算する手段を含む。
また、本発明(請求項8)は、前記第のパケットロス数算出手段において、
前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に1を加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に1を加算する手段を含む。
本発明によれば、TCP送信端末群とTCP受信端末群が、ネットワークA(TCP送信端末−測定ポイント)及びネットワークB(測定端末−TCP受信端末)を介して、TCP通信を行うIPネットワークの測定ポイントにおいて、パケットロスの可能性がある受信パケット情報を選別して、フローテーブル(フロー記憶手段)にフラグを設定していくことにより、
・測定ポイント〜TCP受信端末(ネットワークA⇒ネットワークB)におけるウィンドウの全パケットロス;
・測定ポイント〜TCP受信端末(ネットワークA⇒ネットワークB)におけるウィンドウの半数以上のパケットロス(ただし、全パケットロスではない);
・TCP受信端末〜測定ポイント(ネットワークB⇒ネットワークA)におけるウィンドウの全ACKパケットロス;
の検出も可能となり、パケットロスの測定精度を向上させることができる。
本発明の一実施の形態における測定ポイントを示す図である。 パケットロス発生ポイントと発生パターンである。 本発明で想定するネットワークの構成図である。 本発明の一実施の形態におけるパケットロス数測定装置の構成図である。 本発明の一実施の形態におけるフローテーブルの例である。 本発明の一実施の形態におけるパケットロス数テーブルの例である。 本発明の一実施の形態における受信済みシーケンス番号テーブルの例である。 本発明の一実施の形態におけるTCPデータパケット処理部のフローチャートである。 本発明の一実施の形態におけるTCP ACKパケット処理部のフローチャートである。
以下図面と共に、本発明の実施の形態を説明する。
本発明では、非特許文献1及び上記の技術1と同様に、図1に示すように、データパケットの転送方向(TCP送信端末)からTCP受信端末への通信方向)において、測定ポイントの前後のネットワークのパケットロス数を測定する。同図において、逆方向のc,dのパケットロスは、区間a,bのパケットロスと区別するために考慮が必要なため、本明細書で触れているが、実際にパケットロス数をカウントするのは、TCP送信端末からTCP受信端末方向における、区間a,bのポイントのみである。
なお、「測定ポイント」は、本発明のパケットロス数測定装置の位置とする。
図2は、パケットロスの発生ポイントと発生パターンを示している。
同図において、区間aは、TCP送信端末からTCP受信端末に向かう通信におけるTCP送信端末と測定ポイント間を指す。区間bは、TCP送信端末からTCP受信端末に向かう通信における測定ポイントとTCP受信端末間を指す。区間cは、TCP受信端末からTCP送信端末に向かう通信におけるTCP受信端末と測定ポイント間を指す。区間dは、TCP受信端末からTCP送信端末に向かう通信における測定ポイントとTCP送信端末間を指す。
区間aにおいて、ウィンドウの半数未満のパケットが損失するような状態(以下、「a−(2)」と記す)、区間bにおいて、ウィンドウの半数未満のパケットが損失するような状態(以下、「b−(2)と記す」については、非特許文献1の手法で検出が可能である。
しかし、パケットが半数以上損失し、TCPの送信端末がタイムアウトを起こすようなケースとしては、区間aにおいて、ウィンドウの全パケットが損失する状態(以下、「a−(1)と記す」や、区間aにおいて、ウィンドウの半数以上のパケットが損失する状態(以下、「a−(3)」と記す)や、区間bにおいて、ウィンドウの全パケットが損失する状態(以下、「b−(1)」と記す)や、ウィンドウの半数以上のパケットが損失する状態(以下、「b−(3)」と記す)や、区間cにおいてウィンドウの全ACKパケットが損失する状態(以下、「c−(1)」と記す)や、区間dにおいて、ウィンドウの全ACKパケットが損失する状態(以下、「d−(1)」と記す)は、TCPの振る舞いは非常に似ており、判別が難しいが、これらを正しく判別できないことが非特許文献1の手法において大きな誤差を生じる原因となっている。
また、上記技術1では、区間dにおいてウィンドウの全ACKパケットが損失するd−(1)の検出を可能にしているが、本発明では、更に、「a−(1)」、「b−(1)」、「b−(3)」、「c−(1)」の検出を可能にすることで、測定精度を向上させるものである。
図3は、本発明で想定するネットワークの構成図である。
同図に示すシステムは、複数の端末群100,200がネットワークA及びネットワークBを介してTCP通信を行う。ネットワークAとネットワークB間に通信データをコピーする装置(ネットワークスイッチのポートミラーリング機能、タップ装置等)を置き、TCP送信端末100とTCP受信端末200の間でやり取りされるパケットのコピーがパケットロス数測定装置300に転送されるように接続する。パケットロス数測定装置300では、ネットワークAとネットワークBの間を流れるパケットを分析することにより、ネットワークAとネットワークBのパケットロス数の測定を行う。
上記の各ケースについて説明する。
<a−(1)のケース>
当該ケースは、TCP送信端末100から送信されたパケットが測定ポイントに到着する前に、全てのパケットがロスし、TCP送信端末100のタイムアウト後に、パケットが再送され、測定ポイントに到着するケースである。
このケースでは、測定ポイントでは、最初のパケットが送信されたことはわからず、再送パケットだけが到着する。但し、再送パケットが初回送信のパケットか、再送パケットかは、TCPパケットにそのような情報がないため判別がつかない。このため、2つのパケットの時間差も分からないため、タイムアウトが発生したのかの判断さえも難しいケースである。
本発明では、タイムアウトを検出するために、到着したパケットpktiとその前に送られたACKパケットACKi−1の時間差から、タイムアウトの検出を行う。
Ti−TAi−1≧(RTOestimated+α)
の式が成り立てば、タイムアウトが発生したと見做す。また、この方法では、ACKパケットがTCP送信端末100に到着するまでの伝搬遅延を考慮する必要があるため、例えば、TCP送信端末100と測定ポイント間のRTT(Round Trip Time)の計測値を用いて、
α=(TCP送信端末〜測定ポイント間のRTT)/2
として補正することも考えられる。
タイムアウトの発生が検出されたら、誤判定を防ぐために、下記の条件に当てはまるか評価を行う。
・pkt iと前のACKパケットは同一のシーケンス番号を持つ。
・重複ACKは発生していない。
・一つ前のデータパケットpkti−1は再送パケットでない。
以上をまとめると、下記の式になる。この式に当てはまる場合に、a−(1)のパケットロスのパターンが発生したと考える。
但し、
TA i:ACK iの測定ポイントにおける到着時間
ACK i:ACK iのAcknowledgement番号(次に期待するシーケンス番号
RTOestimated:RTOの推定値
Dupack:同一ACK番号を持つACKパケットの連続受信数
RX i:pkt iが再送パケット種別を示すフラグ
(再送パケット=1、再送パケットではない=0)
である。
当該パターンは、全てのパケットがロスし、タイムアウト発生後に、パケットが再送されたパターンであるが、再送パケットが更に1回、もしくは、複数回ロスしている可能性も考えられる。
TCPでは、タイムアウトによる再送が発生する毎に、再送間隔を2倍にする指数バックオフが規定されている(RFC2988)。この指数バックオフを考慮することで、パケットの再送回数(=パケットロス数)を下記のように指定する。αは前述の通り、ACKパケットがTCP送信端末100に届くまでの伝搬遅延を考慮した補正である。
パケットロス数=Log2((T i−TAi−1−α/RTOestimated)+1
<b−(1)のケース>
当該ケースは、測定ポイントの後の区間bにおいて、TCPのウィンドウのパケットが全て損失するケースである。このケースでは、ACKがTCP送信端末100に返ってこないため、TCP送信端末100はタイムアウトを起こす。
タイムアウトが発生するため、再送されたデータパケットpktiとその一つ前のデータパケットpkti−1の間隔は、RTO(Retransmission TimeOut)値以上になる。TCP受信端末200は、再送パケットpktiを受け取った後、ACKを返信するが、ウィンドウのパケットが全てTCP受信端末200に到着する前に損失しているため、再送されたpkt i以外のパケットは受信できていない。このため、返送されるACKは、pkt iの次のシーケンス番号を示すことが期待できる。よって、当該ケースの検出方法としては、測定ポイントにおいて、再送パケット(既に測定ポイントにて観測されたパケット)に対して、下記の判定式により検出することができる。
ただし、
である。
<b−(3)のケース>
当該ケースは、測定ポイントの後の区間bにおいて、TCPのウィンドウのパケットの半数以上が損失するケースである。この場合、TCP送信端末100では、Triple Duplicated ACKの検出により、輻輳回避モードになりウィンドウが半分になるが、半数以上のパケットが損失しているため、TCP送信端末100はタイムアウトを引き起こすことになる。
タイムアウトが発生するため、再送されたデータパケットpkt iとその一つ前のデータパケットpkti i-1の間隔は、RTO値以上になる。タイムアウトは発生するものの、ACKは正常にTCP送信端末100に届いているため、再送パケットpkt iはACKパケットの受信確認情報に従った再送パケットになる。すなわち、pkt iのシーケンス番号の下限は、前に届いたACKパケットACK i-1で示されたシーケンス番号と同じになる。そして、TCP受信端末200は損失したパケット以外の一部のパケットについては既に受信しているため、pkt iを受信したTCP受信端末200が返送するACKパケットACKiは、acknowledgment番号としてpkt iの次のシーケンス番号よりも大きい番号を示すことが期待できる。よって、b−(3)の検出方法としては、測定のポイントにおいて、再送パケット(既に測定ポイントにて観測されたパケット)に対して、下記の判定式により検出することができる。
ただし、
である。
また、下記の判定式のように、タイムアウトの検出と、前のパケットがACKであることの確認だけで、検出することも可能である。
<c−(1)のケース>
当該ケースは、測定ポイントの後の区間cにおいて、TCPのウィンドウのACKパケットが全て損失するケースである。当該ケースでは、ACKがTCP送信端末100に返って来ないため、TCP送信端末100はタイムアウトを引き起こす。タイムアウトが発生するため、再送されたデータパケットpkt iとその一つ前のデータパケットpkt i-1の間隔は、RTO値以上になる。TCP受信端末200は、再送パケットpkt iを受け取った後、ACKを返送するが、損失したのはACKパケットであり、データパケットは既にTCP受信端末200に届いている。このため、返送されるACKはpkt iの次のシーケンス番号によりも大きい番号を示すことが期待できる。よって、c−(1)の検出方法としては、測定ポイントにおいて、再送パケット(既に測定ポイントにて観測されたパケットに対して、下記の判定式により検出することができる。
以下に、本発明のパケットロス数測定装置について説明する。
図4は、本発明の一実施の形態におけるパケットロス数測定装置の構成を示す。
同図に示すパケットロス測定装置300は、フロー処理部1、TCPデータパケット処理部2、TCP ACKパケット処理部3、フローテーブル4、受信済みシーケンス番号テーブル5、パケットロス数テーブル6から構成される。フローテーブル4、受信済みシーケンス番号テーブル5、パケットロス数テーブル6は、メモリやハードディスク装置等の記憶媒体である。
同図において、ネットワークAからネットワークBへ流れるパケット、ネットワークBからネットワークAへ流れるパケットは、それぞれパケットが流れる方向が識別できるように、例えば、別回線で接続するなどして、フロー処理部1に転送されるものとする。
図5は、本発明の一実施の形態におけるフローテーブルの例である。
同図に示すフローテーブル4は、フローID、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元TCPポート番号、送信先TCPポート番号、フローの方向、最終パケットの受信時刻、最終ACKパケットの受信時刻、最終ACKパケットのシーケンス番号、ACK番号の重複数、最終パケットの種類(データまたはACK)、再送パケットフラグ、タイムアウトフラグ、タイムアウト時シーケンス番号を格納する。再送パケットフラグは、区間bにおいてウィンドウの半数以上のパケッとロス(ただし、全パケットロスではない)の可能性があるときにオンとなるフラグである。タイムアウトフラグは、区間bにおいてウィンドウの全パケットロスの可能性がある、または、区間cにおいてウィンドウの全ACKパケットロスの可能性があるときにオンとなるフラグである。
図6は、本発明の一実施の形態におけるパケットロス数テーブルの例である。
同図に示すパケットロス数テーブル5は、フローID、ネットワークAのパケットロス数、ネットワークBのパケットロス数が格納される。
図7は、本発明の一実施の形態における受信済みシーケンス番号テーブルの例である。
同図に示す受信済みシーケンス番号テーブル5は、フローID、パケットのシーケンス番号の下限値及び上限値を格納する。
フロー処理部1では、受信したパケットのIPヘッダ、及びTCPヘッダから、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元TCPポート番号、送信先TCPポート番号、フローの方向で一意に識別できるものをフローとして検出し、フローテーブル4を参照し、当該フローテーブル4に既に登録されているフローであれば、フローIDを取得し、登録されていなければユニークなフローIDを新たに付与して、フローテーブル4に登録する。なお、この時点の再送パケットフラグ、タイムアウトフラグにはデフォルトとして"0"(オフ)が設定されているものとする。
フローテーブル4に設定されるフローの方向は、例えば、データパケットが流れる方向を基準にして、ネットワークAからネットワークBに流れる場合は"1"、ネットワークBからネットワークAに流れる場合は"0"というような識別番号を設定する。
TCPは双方向の通信プロトコルであるため、一つのパケットに、データパケットとしてのシーケンス番号と受信確認のためのACKシーケンス番号の両方が含まれる。
フロー処理部1は、ネットワークAからネットワークBへの受信パケットからデータパケット情報を取り出して、TCPデータパケット処理部2に渡す。また、ネットワークBからネットワークAへのパケットから、ACKパケット情報を取り出して、TCP ACKパケット処理部3に渡す。
TCPデータパケット処理部2は、
a)再送パケットの確認;
b)タイムアウトの確認;
c)タイムアウト前のACKの確認;
を行う。
a)再送パケットの確認は、受信済みシーケンス番号テーブル6にパケットのシーケンス番号が含まれるかをチェックする。
b)タイムアウトの確認は、現在時刻からフローテーブル4の最終パケットの受信時刻が推定(Retransmission TimeOut)値以上であるかをチェックする。
c)タイムアウト前のACKの確認は、上記のb)において(現在時刻−フローテーブル4の最終パケットの受信時刻≧推定RTO値)である場合に、フローテーブル4の最終パケットの種類がデータパケットかACKパケットかのチェックを行う。
以下に、TCPデータパケット処理部3の処理を説明する。
図8は、本発明の一実施の形態におけるTCPデータパケット処理部のフローチャートである。
ステップ101) TCPデータパケット処理部2は、フロー処理部1からフローIDとパケットデータを取得する。
ステップ102) 現在時刻−フローテーブル4の最終ACKパケットの受信時刻≧推定RTO値+αである場合はステップ103に移行し、そうでない場合は、ステップ106に移行する。なお、αは補正値である。
ステップ103) 下記の条件を満たす場合はステップ104に移行し、満たさない場合はステップ106に移行する。
条件)
・フローテーブル4の最終パケットの種類=ACK;
・フローテーブル4のACK番号の重複数=0;
・フローテーブル4の再送パケットフラグ=0;
ステップ104) パケットロス数を算出し、パケットロス数テーブル5に格納する。
パケットロス数は、
N=LOG2(パケットの受信時刻−フローテーブルの最終ACKパケットの受信時刻−α)/推定TRO値)+1
により求める。
パケットロス数をパケットロス数テーブル5に格納する場合は以下のように、フロー方向によって異なる。
・フローの方向がネットワークA→ネットワークBの場合:
パケットロス数テーブル5のネットワークBのパケットロス数にNを加算する。
・フローの方向がネットワークB→ネットワークAの場合:
パケットロス数テーブル5のネットワークAのパケットロス数にNを加算する。
ステップ105) フローテーブル4の再送パケットフラグを1に設定し、ステップ116に移行する。
ステップ106) 受信済みシーケンス番号テーブル6にパケットのシーケンス番号が含まれるかを判定し、含まれる場合はステップ107に移行し、含まれない場合はステップ114に移行する。
ステップ107) タイムアウトの確認として、
現在時刻−フローテーブルの最終パケットの受信時刻≧推定RTO値
である場合は「タイムアウトの可能性あり」として、ステップ108に移行し、そうでない場合はステップ113に移行する。
ステップ108) タイムアウト前のACKパケットの確認として、フローテーブル4の最終パケットの種類がデータパケットであるかACKパケットであるかを判定し、データパケットである場合は、ステップ109に移行し、ACKパケットである場合はステップ110に移行する。
ステップ109) b−(1)または、c−(1)のケースの可能性を示す、フローテーブル4のタイムアウトフラグに"1"を設定し、ステップ112に移行する。
ステップ110) パケットロスをパケットロス数テーブル5に記録する。この際、フローの方向によって以下のように、格納する。
・フローの方向がネットワークA→ネットワークBの場合:
パケットロス数テーブル5のネットワークBのパケットロス数に1を加算する。
・フローの方向がネットワークB→ネットワークAの場合:
パケットロス数テーブル5のネットワークAのパケットロス数に1を加算する。
ステップ111) フローテーブル4の再送パケットフラグを"1"に設定する。
ステップ112) フローテーブル4のタイムアウト時シーケンス番号に当該パケットのシーケンス番号の上限値を記録し、ステップ116に移行する。
ステップ113) フローテーブル4の再送パケットフラグを0に設定し、ステップ116に移行する。
ステップ114) ステップ106において、受信済みシーケンス番号テーブル6にパケットシーケンス番号が含まれていない場合は、フローテーブル4の受信済みシーケンス番号にパケットのシーケンス番号の上限値及び下限値を記録する。
ステップ115) フローテーブル4の再送パケットフラグを0に設定する。
ステップ116) フローテーブル4の最終パケットの受信時刻に現在時刻を設定し、最終パケットの種類(データパケット/ACKパケット)を設定する。
TCP ACKパケット処理部3は、フロー処理部1を介してネットワークBからネットワークAへのパケット取り出されたACKパケット情報を取得し、フローがネットワークA、ネットワークBにおいてロスしたと想定されるパケット数とパケットロス率(=パケットロス数/転送パケット数)を算出することができる。
次に、TCP ACKパケット処理部3の処理を説明する。
図9は、本発明の一実施の形態におけるTCP ACKパケット処理部のフローチャートである。
ステップ201) TCP ACKパケット処理部3は、フローテーブル4からフロー情報として、フローIDとACKパケットデータを取得する。
ステップ202) b−(1)もしくは、c−(1)のケースの可能性を示す、フローテーブル4のタイムアウトフラグが"1"であるかを判定し、"1"である場合は、ステップ203に移行し、"0"である場合はステップ207に移行する。
ステップ203) フローテーブル4のタイムアウト時シーケンス番号+1=ACKパケットのシーケンス番号である場合は、パケットロスがあるものとして、ステップ204に移行し、そうでない場合はステップ206に移行する。
ステップ204) 以下によりパケットロス数を求め、パケットロス数テーブル5に記録し、ステップ205に移行する。
・フロー方向が(ネットワークA⇒ネットワークB)の場合:
パケットロス数テーブルのネットワークBのパケットロス数に1を加算する。
・フロー方向が(ネットワークB⇒ネットワークA)の場合:
パケットロス数テーブルのネットワークAのパケットロス数に1を加算する。
ステップ205) フローテーブル4における逆方向のフロー(データパケットのフロー)の再送パケットフラグを1に設定する。
ステップ206) フローテーブル4のタイムアウトフラグを"0"に設定する。
ステップ207) ACKパケットのシーケンス番号とフローテーブル4の最終ACKパケットのシーケンス番号が同じ値であるかを判定し、同じ値である場合はステップ209に移行し、異なる値である場合はステップ208に移行する。
ステップ208) フローテーブル4のACK番号の重複数に0を設定し、ステップ210に移行する。
ステップ209) フローテーブル4のACK番号の重複数に1を加算する。
ステップ210) フローテーブル4の最終ACKパケットのシーケンス番号に、受信したACKパケットのシーケンス番号を設定する。
なお、本発明は、データパケットのロスのカウントが目的とすることから、c−(1)のケースは、ACKパケットのロスであるため、パケットロス数テーブル5への記録は行わない。
なお、図4に示すパケットロス数測定装置の各構成要素の動作をプログラムとして構築し、パケットロス数測定装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
1 フロー処理部
2 TCPデータパケット処理部
3 TCP ACKパケット処理部
4 フローテーブル
5 パケットロス数テーブル
6 受信済みシーケンス番号テーブル
100 TCP送信端末
200 TCP受信端末
300 パケットロス数測定装置

Claims (15)

  1. TCP送信端末群とTCP受信端末群が、ネットワークA(TCP送信端末〜測定ポイント)及びネットワークB(測定ポイント〜TCP受信端末)を介して、TCP(Transmission Control Protocol)通信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークの測定ポイントにおいて、該ネットワークのパケットロス数を測定するパケットロス数測定装置であって、
    少なくとも、フロー識別子毎に、フローの方向、最終パケットの受信時刻、最終パケットの種類、タイムアウトフラグ、タイムアウト時シーケンス番号を格納するフロー記憶手段と、
    前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信パケットが流れる方向を検出し、該受信パケットの情報を前記フロー記憶手段に格納すると共に、該受信パケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を取り出して出力するフロー処理手段と、
    前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、データパケットとその前に送られたACKパケットの時間差に基づいてタイムアウトしているか否かを判定し、所定の条件及び、再送パケットであるか否かに基づいて、パケットロス数を算出し、パケットロス数記憶手段を更新するTCPデータパケット処理手段と、
    前記フロー処理手段から取得した前記ACKパケット情報に基づいて前記フロー記憶手段を参照し、前記測定ポイントと前記TCP受信端末との間のパケットロスの状況を示す前記タイムアウトフラグがオンの場合は、パケットロス数を算出し、前記パケットロス数記憶手段を更新するTCP ACKパケット処理手段と、
    を有することを特徴とするパケットロス数測定装置。
  2. 前記TCPデータパケット処理手段は、
    前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、タイムアウトしており、前記フロー記憶手段の最終パケットの種類がACKであり、該フロー記憶手段のACK番号の重複数が0であり、該フロー記憶手段の再送パケットフラグが0である条件を満たす場合は、パケットロス数を算出し、前記パケットロス数記憶手段に格納し、該フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンに設定する第1のパケットロス数算出手段と、
    前記条件を満たさず、前記データパケットのシーケンス番号が含まれていなければ、前記フロー記憶手段に該シーケンス番号の上限値及び下限値を記憶し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフにし、含まれていれば、現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値以上である場合はタイムアウトと判断し、該フロー記憶手段の最終パケットの種類がデータパケットである場合は、該フロー記憶手段のタイムアウトフラグをオンにし、該最終パケットの種類がACKパケットである場合は、フローの方向に応じて前記パケットロス数記憶手段に加算し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンにする第2のパケットロス数算出手段と、
    前記フロー記憶手段の該タイムアウト時シーケンス番号に当該パケットのシーケンス番号の上限値を設定する手段と
    現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値より小さい場合には、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフに設定する手段と、
    前記フロー記憶手段の前記最終のパケットの受信時刻に現在時刻を設定し、前記最終パケットの種類をデータパケットとして設定する手段と、
    を含む請求項1記載のパケットロス数測定装置。
  3. 前記TCPデータパケット処理手段は、
    前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、タイムアウトしておらず、前記受信済みシーケンス番号記憶手段に、前記データパケットのシーケンス番号が含まれていなければ、該受信済みシーケンス番号記憶手段に該シーケンス番号の上限値及び下限値を記憶し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフにし、含まれていれば、現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値以上である場合はタイムアウトと判断し、該フロー記憶手段の最終パケットの種類がデータパケットである場合は、該フロー記憶手段のタイムアウトフラグをオンにし、該最終パケットの種類がACKパケットである場合は、フローの方向に応じて前記パケットロス数記憶手段に加算し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンにする手段と、
    前記フロー記憶手段の該タイムアウト時シーケンス番号に当該パケットのシーケンス番号の上限値を設定する手段と、
    現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値より小さい場合には、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフに設定する第のパケットロス数算出手段と、
    前記フロー記憶手段の前記最終のパケットの受信時刻に現在時刻を設定し、前記最終パケットの種類をデータパケットと設定する手段と、を含む
    請求項1記載のパケットロス数測定装置。
  4. 前記TCP ACKパケット処理手段は、
    前記フロー記憶手段を参照した結果、前記タイムアウトフラグがオンであり、かつ、前記タイムアウト時シーケンス番号に1加算した値が前記ACKパケットのシーケンス番号と等しい場合は、フローの方向に応じて、前記パケットロス数記憶手段のパケットロス数を1加算し、該フロー記憶手段におけるデータパケットのフローの再送パケットフラグをオンにする第のパケットロス数算出手段と、
    前記フロー記憶手段の前記タイムアウトフラグをオフにする手段と、含む
    請求項1記載のパケットロス数測定装置。
  5. 前記TCP ACKパケット処理手段は、
    前記フロー記憶手段を参照した結果、前記タイムアウトフラグがオフであり、かつ、ACKパケットのシーケンス番号と該フロー記憶手段の最終ACKパケットのシーケンス番号が同じ値である場合は、該フロー記憶手段の重複数に1を加算し、同じ値でない場合は、該フロー記憶手段の重複数に0を設定する手段と、
    前記フロー記憶手段の最終ACKパケットのシーケンス番号に、受信したACKパケットのシーケンス番号を設定する手段と、
    を含む請求項1記載のパケットロス数測定装置。
  6. 前記第のパケットロス数算出手段は、
    前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に前記パケットロス数Nを加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に該パケットロス数Nを加算する手段を含む
    請求項2記載のパケットロス数測定装置。
  7. 前記第のパケットロス数算出手段は、
    前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に1を加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に1を加算する手段を含む
    請求項3記載のパケットロス数測定装置。
  8. 前記第のパケットロス数算出手段は、
    前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に1を加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に1を加算する手段を含む
    請求項4記載のパケットロス数測定装置。
  9. TCP送信端末群とTCP受信端末群が、ネットワークA(TCP送信端末〜測定ポイント)及びネットワークB(測定ポイント〜TCP受信端末)を介して、TCP(Transmission Control Protocol)通信を行うIP(Internet Protocol)ネットワークの測定ポイントにおいて、該ネットワークのパケットロス数を測定するパケットロス数測定方法であって、
    少なくとも、フロー識別子毎に、フローの方向、最終パケットの受信時刻、最終パケットの種類、タイムアウトフラグ、タイムアウト時シーケンス番号を格納するフロー記憶手段を有する装置において、
    フロー処理手段が、前記ネットワークAと前記ネットワークB間を流れるフローと該フローの受信パケットが流れる方向を検出し、該受信パケットの情報を前記フロー記憶手段に格納すると共に、該受信パケットから受信データパケット情報とACKパケット情報を取り出して出力するフロー処理ステップと、
    TCPデータパケット処理手段が、前記フロー処理手段から取得した前記受信データパケット情報について、データパケットとその前に送られたACKパケットの時間差に基づいてタイムアウトしているか否かを判定し、所定の条件及び、再送パケットであるか否かに基づいて、パケットロス数を算出し、パケットロス数記憶手段を更新するTCPデータパケット処理ステップと、
    TCP ACKパケット処理手段が、前記ACKパケット情報に基づいて前記フロー記憶手段を参照し、前記測定ポイントと前記TCP受信端末との間のパケットロスの状況を示す前記タイムアウトフラグがオンの場合は、パケットロス数を算出し、前記パケットロス数記憶手段を更新するTCP ACKパケット処理ステップと、
    を行うことを特徴とするパケットロス数測定方法。
  10. 前記TCPデータパケット処理ステップにおいて、
    前記受信データパケット情報について、タイムアウトしており、前記フロー記憶手段の最終パケットの種類がACKであり、該フロー記憶手段のACK番号の重複数が0であり、該フロー記憶手段の再送パケットフラグが0である条件を満たす場合は、パケットロス数を算出し、前記パケットロス数記憶手段に格納し、該フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンに設定する第1のパケットロス数算出ステップと、
    前記条件を満たさず、前記データパケットのシーケンス番号が含まれていなければ、前記フロー記憶手段に該シーケンス番号の上限値及び下限値を記憶し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフにし、含まれていれば、現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値以上である場合はタイムアウトと判断し、該フロー記憶手段の最終パケットの種類がデータパケットである場合は、該フロー記憶手段のタイムアウトフラグをオンにし、該最終パケットの種類がACKパケットである場合は、フローの方向に応じて前記パケットロス数記憶手段に加算し、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオンにする第2のパケットロス数算出ステップと、
    前記フロー記憶手段の該タイムアウト時シーケンス番号に当該パケットのシーケンス番号の上限値を設定するステップと、
    現在時刻から前記フロー記憶手段の最終パケットの受信時刻を引いた時間が推定RTO値より小さい場合には、前記フロー記憶手段の再送パケットフラグをオフに設定する第のパケットロス数算出ステップと、
    前記フロー記憶手段の前記最終のパケットの受信時刻に現在時刻を設定し、前記最終パケットの種類をデータパケットとして設定するステップと、を含む
    請求項9記載のパケットロス数測定方法。
  11. 前記TCP ACKパケット処理ステップにおいて、
    前記フロー記憶手段を参照した結果、前記タイムアウトフラグがオンであり、かつ、前記タイムアウト時シーケンス番号に1加算した値が前記ACKパケットのシーケンス番号と等しい場合は、フローの方向に応じて、前記パケットロス数記憶手段のパケットロス数を1加算し、該フロー記憶手段におけるデータパケットのフローの再送パケットフラグをオンにし、該フロー記憶手段の前記タイムアウトフラグをオフにする第のパケットロス数算出ステップと、
    前記フロー記憶手段を参照した結果、前記タイムアウトフラグがオフであり、かつ、ACKパケットのシーケンス番号と該フロー記憶手段の最終ACKパケットのシーケンス番号が同じ値である場合は、該フロー記憶手段の重複数に1を加算し、同じ値でない場合は、該フロー記憶手段の重複数に0を設定し、該フロー記憶手段の最終ACKパケットのシーケンス番号に、受信したACKパケットのシーケンス番号を設定するステップと、
    を含む請求項9記載のパケットロス数測定方法。
  12. 前記第のパケットロス数算出ステップにおいて、
    前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に前記パケットロス数Nを加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に該パケットロス数Nを加算する
    請求項10記載のパケットロス数測定方法。
  13. 前記第のパケットロス数算出ステップにおいて、
    前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に1を加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に1を加算する
    請求項10記載のパケットロス数測定方法。
  14. 前記第のパケットロス数算出ステップにおいて、
    前記パケットロス数記憶手段に加算する際に、フローの方向が前記ネットワークAから前記ネットワークBに流れる場合には、前記パケットロス数記憶手段のネットワークBのパケットロス数に1を加算し、該ネットワークBから該ネットワークAに流れる場合には、該パケットロス数記憶手段のネットワークAのパケットロス数に1を加算する
    請求項11記載のパケットロス数測定方法。
  15. コンピュータを、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のパケットロス数測定装置の各手段として機能させるためのパケットロス数測定プログラム。
JP2012100486A 2011-12-22 2012-04-25 パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム Active JP5557869B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100486A JP5557869B2 (ja) 2011-12-22 2012-04-25 パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011282033 2011-12-22
JP2011282033 2011-12-22
JP2012100486A JP5557869B2 (ja) 2011-12-22 2012-04-25 パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013150291A JP2013150291A (ja) 2013-08-01
JP5557869B2 true JP5557869B2 (ja) 2014-07-23

Family

ID=49047353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012100486A Active JP5557869B2 (ja) 2011-12-22 2012-04-25 パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5557869B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4311675B2 (ja) * 2005-03-04 2009-08-12 日本電信電話株式会社 品質劣化切り分け方法、及びその装置
JP4809416B2 (ja) * 2008-10-28 2011-11-09 富士通株式会社 パケットキャプチャ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013150291A (ja) 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2234333A1 (en) System and method for estimation of round trip times within a tcp based data network
US7945661B2 (en) Real time monitoring of TCP flows
JP4761077B2 (ja) 通信品質計測装置、通信品質計測方法、及びそのプログラム
US7773523B2 (en) Network-quality determining method and apparatus for use therewith
US7075887B2 (en) Measuring efficiency of data transmission
US9344347B2 (en) Delay time measuring apparatus, computer readable record medium on which delay time measuring program is recorded, and delay time measuring method
JP6015509B2 (ja) パケット解析プログラム、パケット解析方法、パケット解析装置、およびパケット解析システム
JP5292444B2 (ja) パケットロス率推定装置及び方法及びプログラム
JP5120784B2 (ja) 通信ネットワークシステムにおけるネットワーク上の品質劣化箇所を推定する方法
JP4924503B2 (ja) 輻輳検出方法、輻輳検出装置及び輻輳検出プログラム
JP4583312B2 (ja) 通信状況判定方法、通信状況判定システム及び判定装置
WO2017133014A1 (zh) Tcp传输流中基于接收端的网络性能检测方法及系统
KR101468624B1 (ko) 단말기와 이를 이용한 네트워크 상태 측정 시스템 및 방법
JP4311675B2 (ja) 品質劣化切り分け方法、及びその装置
JP4204053B2 (ja) パケット交換網の品質劣化箇所の切り分け方法およびその装置、ならびにそのプログラムと記録媒体
JP5557869B2 (ja) パケットロス数測定装置及び方法及びプログラム
EP2061185A1 (en) Estimating network-layer topology using end-to-end measurements
JP5192451B2 (ja) ネットワーク品質算出システムと方法およびプログラム
JP2015195511A (ja) パケット解析プログラム、パケット解析装置およびパケット解析方法
EP3100413B1 (en) Reliable network probing session
CN106341289B (zh) 一种网络包抓包过程的丢包比率估计方法及装置
Alcock et al. Passive detection of TCP congestion events
JP6920835B2 (ja) 設備監視装置
CN107395441A (zh) 一种检测网络丢包状况的方法
Halis et al. Network Path Monitoring

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5557869

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150